JP2004076335A - 台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバー - Google Patents
台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバー Download PDFInfo
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Abstract
【課題】外観が大きくならず使用時に邪魔にならなず、さらには、安価で簡単に取り付けることのできる台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバーを提供することを目的とする。
【解決手段】台付き水栓の給湯管を接続する側の裏面部と側面部とを断熱カバーで被ってなる台付き水栓の断熱カバー取付構造であって、前記台付き水栓は、断熱カバーで被う側面部に外周が螺子を切った突出部を形成し、かつ、前記断熱カバーは、裏面部と開口を形成した側面部とを有し、その開口に前記突出部を貫通して、突出部に開口よりも外形の大きいキャップを螺合して、水栓本体とキャップとにて断熱カバーを挟み込むように固定したことを特徴とする台付き水栓の断熱カバー取付構造とした。
【選択図】 図4
【解決手段】台付き水栓の給湯管を接続する側の裏面部と側面部とを断熱カバーで被ってなる台付き水栓の断熱カバー取付構造であって、前記台付き水栓は、断熱カバーで被う側面部に外周が螺子を切った突出部を形成し、かつ、前記断熱カバーは、裏面部と開口を形成した側面部とを有し、その開口に前記突出部を貫通して、突出部に開口よりも外形の大きいキャップを螺合して、水栓本体とキャップとにて断熱カバーを挟み込むように固定したことを特徴とする台付き水栓の断熱カバー取付構造とした。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来水栓においては、給湯管から供給される湯が高温の場合、給湯管ならびに水栓本体内の湯水混合部までの給湯路の外装が熱くなってしまう。そのため、少なくともその部分を断熱カバー等で覆うことで使用者が手で触れても熱く感じないようにしている。
たとえば、湯側の脚部に断熱カバーを被せたものや水栓本体を断熱カバーで全て被ったものなどがある。
特に、台付き水栓の場合、水栓本体が矩形状で、水栓本体の底面端部がカウンター上面に接するように取り付けられる。
そして、このような台付き水栓の場合、水栓本体を全て断熱カバーで被っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水栓本体を全て断熱カバーで被った場合、コストアップにつながったり、断熱カバー自体が大きくなってしまい意匠性を低下したり、使用時に邪魔になり水栓自体の操作性が低下するおそれがある。
そこで、本発明では上記の問題点を解決するため、外観が大きくならず使用時に邪魔にならなず、さらには、安価で簡単に取り付けることのできる台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバーを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、台付き水栓の給湯管を接続する側の裏面部と側面部とを断熱カバーで被ってなる台付き水栓の断熱カバー取付構造であって、前記台付き水栓は、断熱カバーで被う側面部に外周が螺子を切った突出部を形成し、かつ、前記断熱カバーは、裏面部と開口を形成した側面部とを有し、その開口に前記突出部を貫通して、突出部に開口よりも外形の大きいキャップを螺合して、水栓本体とキャップとにて断熱カバーを挟み込むように固定したことを特徴とする台付き水栓の断熱カバー取付構造とした。
【0005】
これにより、水栓本体全体を被わずに断熱すべき裏面部と側面部を断熱カバーで被うことにより、外観が大きくならず使用時に邪魔にならなくて済む。そして、既存の台付き水栓本体の形状を変えることなく、安価で簡単に断熱カバーを取り付けることのでき、使用者が手で触れても熱く感じることがない。
また、突出部や開口もキャップで被ってしまうため、さらに使用者が手で触れても熱く感じることがないように断熱することができる。
【0006】
本発明の請求項2では、前記突出部は、フィルター用蓋であって、そのフィルター用蓋は、水栓本体の通水内に混入された異物を除去するために水栓本体の側面部に設けた開口部からフィルターを内在させてその開口部を被うとともに水栓本体の側面部から突出するように取り付けてなることを特徴とする請求項1に記載の台付き水栓の断熱カバー取付構造とした。
【0007】
これにより、既存のフィルター用蓋の形状を水栓本体の側面部に取付けた状態で突出するように変更すればよく、断熱カバーを確実に取付けるために水栓本体の形状を変更する必要がなく、安価で簡単に断熱カバーを取付けることができる。
【0008】
本発明の請求項3では、前記断熱カバーは、底部を除く外周端部にリブが形成され、さらに、断熱カバーの内側に縦方向にリブが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の台付き水栓の断熱カバー取付構造とした。
【0009】
これにより、湯水が断熱カバーと水栓本体との隙間に入り込んだとしても、必ず縦方向のリブに沿って下側の底部の方から断熱カバーの外へ流れ出る。そのため、断熱カバーと水栓本体との隙間に湯水が停滞することがなく、かびの発生や汚れの付着を低減することができる。
【0010】
本発明の請求項4では、操作ハンドル用の表示部と側面部と裏面部とから構成された断熱カバーであって、前記表示部には固定片が形成されており、台付き水栓の給湯管を接続する側の水栓本体の側面部上方に固定穴が形成されており、この固定穴に固定片を差し込むことで断熱カバーを水栓本体の側面部および裏面部に取付けてなることを特徴とする台付き水栓の断熱カバー取付構造とした。
【0011】
これにより、水栓本体全体を被わずに断熱すべき裏面部と側面部を断熱カバーで被うことにより、外観が大きくならず使用時に邪魔にならなくて済む。そして、操作ハンドル用の表示部と一体的に形成した断熱カバーとすることで、既存の台付き水栓本体の形状を変えることなく、安価で簡単に断熱カバーを取り付けることのでき、使用者が手で触れても熱く感じることがない。
なお、操作ハンドルとは、流量調整用ハンドルまたは温度調整用ハンドルを言う。
【0012】
本発明の請求項5では、台付き水栓の給湯管を接続する側の水栓本体の裏面部と側面部とを被い、かつ、底部を除く外周端部にリブを形成し、さらに、内側に縦方向に延設したリブを形成したことを特徴とする台付き水栓の断熱カバーとした。
【0013】
これにより、湯水が断熱カバーと水栓本体との隙間に入り込んだとしても、必ず縦方向のリブに沿って下側の底部の方から断熱カバーの外へ流れ出る。そのため、断熱カバーと水栓本体との隙間に湯水が停滞することがなく、かびの発生や汚れの付着を低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は、浴室8の洗い場10側のカウンター7上面に台付き水栓1を設置した状態図である。
図2は、図1に示す台付き水栓1の拡大図である。
図3は、本件発明の一実施の形態である台付き水栓1の断熱カバー20である。
図4は、図3の断熱カバー20を台付き水栓1に取り付け手順を示す図である。
図5は、本件発明の一実施の形態である台付き水栓1の別の断熱カバー20である。
図6は、図5の断熱カバー20を台付き水栓1に取り付け手順を示す図である。
【0015】
図1に示すように、浴室8は浴槽9と洗い場10とで大きく2分されている。また、浴槽9と洗い場10に沿った一壁面にはカウンター7が設置されている。
そして、このカウンター7の上面には台付き水栓1が設けられている。
なお、台付き水栓1とは、図2に示すように、給水管11および給湯管12が水栓を設置するカウンター7や壁面内に収納されており、水栓本体1Aの給水管11と給湯管12とを接続する部分の面がカウンター7上面(平面)や壁面(垂直面)に隙間なく接して設置される湯水混合栓のことを言う。
また、台付き水栓1の側面部22の左上方には、温度調整ハンドル2が設けられており、台付き水栓1の側面部22の右上方には、流量調整ハンドル3が設けられている。
さらに、水栓本体1Aの左右側面部22下方には、給水、給湯内に混入した異物を除去するためのフィルターを取り付ける開口部をそれぞれ有しており、フィルターを水栓本体1A内の給水路ならびに給湯路に取り付けた後、フィルター用蓋14でその開口部を被っている。
また、水栓本体1Aの上方中央には、カラン4が取り付けられており、水栓本体1Aの裏面部21にはシャワーノズル6に連結されたシャワーホース5が接続されている。そして、カラン4からの吐水とシャワーノズル6からの吐水の切替は、流量調整ハンドル3にて行う。流量調整ハンドル3を中心に位置させた場合、シャワーノズル6からもカラン4からも止水した状態となる。そして中心位置から一方に流量調整ハンドル3を回転させるとカラン4からの吐水流量が増大し、中心位置から他方に流量調整ハンドル3を回転させるとシャワーノズル6からの吐水流量が増大するように構成されている。
【0016】
給湯管12自体はカウンター7や壁面内に収納されているため、直接使用者が触れることはない。
また、給湯管12から流れてきた湯は水栓本体1Aに入り、水栓本体1Aの湯水混合部で湯水が混合される。そのため、湯水混合部までの給湯路は、熱湯が通ることになる。そのため、水栓本体1A内に形成されている給湯路の外装は、熱湯が通ることにより、熱が伝達されて熱くなるおそれがある。特に、台付き水栓1の場合、裏面部21左側は給湯路が位置する場所であり、裏面部21左側が熱くなるおそれがある。
なお、裏面部21とは、水栓本体1Aを水平なカウンター7上面に取り付けた場合は背面を示し、水栓本体1Aを垂直な壁面に取り付けた場合は底面を示す。また、表面部23とは、裏面部21と対向する面(正面や平面)を言う。
さらに、給水管11および給湯管12の経路内には止水栓13がそれぞれ設けられている。
【0017】
次に、断熱カバー20について図3乃至図6に基づき説明する。
図3および図4に一実施形態である断熱カバー20を示し、図5および図6に別の実施形態である断熱カバー20を示す。
図3に示す断熱カバー20は、裏面部21と側面部22と表面部23とによって平面視略L字形状に構成されている。
この裏面部21には、水栓本体1Aの裏面部21下方に設けた水抜き栓16を貫通する水抜き栓用開口26が形成されている。また、側面部22には、フィルター用開口25が形成されている。
さらに、断熱カバー20の内側には縦方向にリブ27が形成されており、外周の上部と側部にはリブを形成し、底部24はリブ27を形成していない構成となっている。
このようにリブ27を形成したのは、断熱カバー20と水栓本体1Aとの隙間に湯水が入り込んだとき必ず下側(断熱カバー20の底部24側)から断熱カバー20の外へ流れ出るようにするためである。このようにすることで、断熱カバー20の内側に水が停滞することがなく、かびの発生や汚れの付着が低減することができる。
また、このように縦方向にリブ27を形成し底部24にリブ27を形成しないようにすることで、一体成形が可能なように型抜きが容易となり、成形性を向上することができる。
さらに、リブ27を形成することで、水栓本体1Aに取り付けたときに、断熱カバー20と水栓本体1Aとの間に隙間が形成されて空気層が生じ、熱の伝達を抑制することができる。そのため、さらに一層、断熱カバー20を手で触れても熱く感じることはない。
【0018】
図4には、図3に示した断熱カバー20の取り付け手順を水栓本体1Aの裏面部21側から見た状態を示す。
なお、このフィルター用蓋14は水栓本体1Aより突出して形成されており、この突出した部分には螺子が切ってある。
まず、断熱カバー20を水抜き栓16に水抜き栓用開口26が貫通するように取り付ける。
そして、横方向に長穴に形成された水抜き栓用開口26に沿ってスライドさせて、水栓本体1Aの側面部22に設けたフィルター用蓋14が断熱カバー20のフィルター用開口25に貫通させる。
そして、このフィルター用蓋14に外形がフィルター用開口25よりも大きいフィルター用蓋キャップ14Aを螺合させて、水栓本体1Aとフィルター用蓋キャップ14Aとで断熱カバー20を挟み込むようにして固定する。
【0019】
次に、図5に示す断熱カバー20について説明する。
図5に示す断熱カバー20は、裏面部21と側面部22と表示部15とによって平面視略L字形状に構成されている。
この断熱カバー20は、側面部22と表示部15とが一体成形されており、裏面部21と側面部22とを嵌合係止して組み付けて一体化させている。このように、2部材を組み合わせることで断熱カバー20の平面視L形状の開き角度を鈍角とならないように形成することができる。そのため、表示部15を利用して固定した場合においても水栓本体1Aの側面部22と裏面部21との両方に断熱カバー20が隙間なく接して取り付けることができる。
なお、図5に示す断熱カバー20においても、図3と同様に、側面部22にはフィルター用開口25が形成されており、裏面部21には水抜き栓用開口26が形成されている。
【0020】
図6に基づき、取り付け手順を説明する。図6は水栓本体1Aの裏面部21側から見た状態を示す。
一体化された断熱カバー20の表示部15の内側には、固定片15Aが形成されており、この固定片15Aが水栓本体1Aの側面部22に形成された固定穴15Bに差し込むことによって断熱カバー20全体を水栓本体1Aに固定する。
このように、表示部15を利用することで、フィルター用蓋キャップ14Aを設けずに固定することができる。
なお、図3に示すようなフィルター用蓋14やフィルター用蓋キャップ14Aを設けてもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上により、外観が大きくならず使用時に邪魔にならなず、さらには、安価で簡単に取り付けることのできる台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の一実施の形態である台付き水栓を浴室の洗い場側のカウンター上面に設置した状態図
【図2】図1に示す台付き水栓の拡大図
【図3】本件発明の一実施の形態である台付き水栓の断熱カバー
【図4】図3の断熱カバーを台付き水栓に取り付け手順を示す図
【図5】本件発明の一実施の形態である台付き水栓の別の断熱カバー
【図6】図5の断熱カバーを台付き水栓に取り付け手順を示す図
【符号の説明】
1 台付き水栓
1A 水栓本体
2 温度調整ハンドル
3 流量調整ハンドル
4 カラン
5 シャワーホース
6 シャワーノズル
7 カウンター
8 浴室
9 浴槽
10 洗い場
11 給水管
12 給湯管
13 止水栓
14 フィルター用蓋
14A フィルター用蓋キャップ
15 表示部
15A 固定片
15B 固定穴
16 水抜き栓
20 断熱カバー
21 裏面部
22 側面部
23 表面部
24 底部
25 フィルター用開口
26 水抜き栓用開口
27 リブ
【発明の属する技術分野】
本発明は、台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来水栓においては、給湯管から供給される湯が高温の場合、給湯管ならびに水栓本体内の湯水混合部までの給湯路の外装が熱くなってしまう。そのため、少なくともその部分を断熱カバー等で覆うことで使用者が手で触れても熱く感じないようにしている。
たとえば、湯側の脚部に断熱カバーを被せたものや水栓本体を断熱カバーで全て被ったものなどがある。
特に、台付き水栓の場合、水栓本体が矩形状で、水栓本体の底面端部がカウンター上面に接するように取り付けられる。
そして、このような台付き水栓の場合、水栓本体を全て断熱カバーで被っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水栓本体を全て断熱カバーで被った場合、コストアップにつながったり、断熱カバー自体が大きくなってしまい意匠性を低下したり、使用時に邪魔になり水栓自体の操作性が低下するおそれがある。
そこで、本発明では上記の問題点を解決するため、外観が大きくならず使用時に邪魔にならなず、さらには、安価で簡単に取り付けることのできる台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバーを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、台付き水栓の給湯管を接続する側の裏面部と側面部とを断熱カバーで被ってなる台付き水栓の断熱カバー取付構造であって、前記台付き水栓は、断熱カバーで被う側面部に外周が螺子を切った突出部を形成し、かつ、前記断熱カバーは、裏面部と開口を形成した側面部とを有し、その開口に前記突出部を貫通して、突出部に開口よりも外形の大きいキャップを螺合して、水栓本体とキャップとにて断熱カバーを挟み込むように固定したことを特徴とする台付き水栓の断熱カバー取付構造とした。
【0005】
これにより、水栓本体全体を被わずに断熱すべき裏面部と側面部を断熱カバーで被うことにより、外観が大きくならず使用時に邪魔にならなくて済む。そして、既存の台付き水栓本体の形状を変えることなく、安価で簡単に断熱カバーを取り付けることのでき、使用者が手で触れても熱く感じることがない。
また、突出部や開口もキャップで被ってしまうため、さらに使用者が手で触れても熱く感じることがないように断熱することができる。
【0006】
本発明の請求項2では、前記突出部は、フィルター用蓋であって、そのフィルター用蓋は、水栓本体の通水内に混入された異物を除去するために水栓本体の側面部に設けた開口部からフィルターを内在させてその開口部を被うとともに水栓本体の側面部から突出するように取り付けてなることを特徴とする請求項1に記載の台付き水栓の断熱カバー取付構造とした。
【0007】
これにより、既存のフィルター用蓋の形状を水栓本体の側面部に取付けた状態で突出するように変更すればよく、断熱カバーを確実に取付けるために水栓本体の形状を変更する必要がなく、安価で簡単に断熱カバーを取付けることができる。
【0008】
本発明の請求項3では、前記断熱カバーは、底部を除く外周端部にリブが形成され、さらに、断熱カバーの内側に縦方向にリブが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の台付き水栓の断熱カバー取付構造とした。
【0009】
これにより、湯水が断熱カバーと水栓本体との隙間に入り込んだとしても、必ず縦方向のリブに沿って下側の底部の方から断熱カバーの外へ流れ出る。そのため、断熱カバーと水栓本体との隙間に湯水が停滞することがなく、かびの発生や汚れの付着を低減することができる。
【0010】
本発明の請求項4では、操作ハンドル用の表示部と側面部と裏面部とから構成された断熱カバーであって、前記表示部には固定片が形成されており、台付き水栓の給湯管を接続する側の水栓本体の側面部上方に固定穴が形成されており、この固定穴に固定片を差し込むことで断熱カバーを水栓本体の側面部および裏面部に取付けてなることを特徴とする台付き水栓の断熱カバー取付構造とした。
【0011】
これにより、水栓本体全体を被わずに断熱すべき裏面部と側面部を断熱カバーで被うことにより、外観が大きくならず使用時に邪魔にならなくて済む。そして、操作ハンドル用の表示部と一体的に形成した断熱カバーとすることで、既存の台付き水栓本体の形状を変えることなく、安価で簡単に断熱カバーを取り付けることのでき、使用者が手で触れても熱く感じることがない。
なお、操作ハンドルとは、流量調整用ハンドルまたは温度調整用ハンドルを言う。
【0012】
本発明の請求項5では、台付き水栓の給湯管を接続する側の水栓本体の裏面部と側面部とを被い、かつ、底部を除く外周端部にリブを形成し、さらに、内側に縦方向に延設したリブを形成したことを特徴とする台付き水栓の断熱カバーとした。
【0013】
これにより、湯水が断熱カバーと水栓本体との隙間に入り込んだとしても、必ず縦方向のリブに沿って下側の底部の方から断熱カバーの外へ流れ出る。そのため、断熱カバーと水栓本体との隙間に湯水が停滞することがなく、かびの発生や汚れの付着を低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は、浴室8の洗い場10側のカウンター7上面に台付き水栓1を設置した状態図である。
図2は、図1に示す台付き水栓1の拡大図である。
図3は、本件発明の一実施の形態である台付き水栓1の断熱カバー20である。
図4は、図3の断熱カバー20を台付き水栓1に取り付け手順を示す図である。
図5は、本件発明の一実施の形態である台付き水栓1の別の断熱カバー20である。
図6は、図5の断熱カバー20を台付き水栓1に取り付け手順を示す図である。
【0015】
図1に示すように、浴室8は浴槽9と洗い場10とで大きく2分されている。また、浴槽9と洗い場10に沿った一壁面にはカウンター7が設置されている。
そして、このカウンター7の上面には台付き水栓1が設けられている。
なお、台付き水栓1とは、図2に示すように、給水管11および給湯管12が水栓を設置するカウンター7や壁面内に収納されており、水栓本体1Aの給水管11と給湯管12とを接続する部分の面がカウンター7上面(平面)や壁面(垂直面)に隙間なく接して設置される湯水混合栓のことを言う。
また、台付き水栓1の側面部22の左上方には、温度調整ハンドル2が設けられており、台付き水栓1の側面部22の右上方には、流量調整ハンドル3が設けられている。
さらに、水栓本体1Aの左右側面部22下方には、給水、給湯内に混入した異物を除去するためのフィルターを取り付ける開口部をそれぞれ有しており、フィルターを水栓本体1A内の給水路ならびに給湯路に取り付けた後、フィルター用蓋14でその開口部を被っている。
また、水栓本体1Aの上方中央には、カラン4が取り付けられており、水栓本体1Aの裏面部21にはシャワーノズル6に連結されたシャワーホース5が接続されている。そして、カラン4からの吐水とシャワーノズル6からの吐水の切替は、流量調整ハンドル3にて行う。流量調整ハンドル3を中心に位置させた場合、シャワーノズル6からもカラン4からも止水した状態となる。そして中心位置から一方に流量調整ハンドル3を回転させるとカラン4からの吐水流量が増大し、中心位置から他方に流量調整ハンドル3を回転させるとシャワーノズル6からの吐水流量が増大するように構成されている。
【0016】
給湯管12自体はカウンター7や壁面内に収納されているため、直接使用者が触れることはない。
また、給湯管12から流れてきた湯は水栓本体1Aに入り、水栓本体1Aの湯水混合部で湯水が混合される。そのため、湯水混合部までの給湯路は、熱湯が通ることになる。そのため、水栓本体1A内に形成されている給湯路の外装は、熱湯が通ることにより、熱が伝達されて熱くなるおそれがある。特に、台付き水栓1の場合、裏面部21左側は給湯路が位置する場所であり、裏面部21左側が熱くなるおそれがある。
なお、裏面部21とは、水栓本体1Aを水平なカウンター7上面に取り付けた場合は背面を示し、水栓本体1Aを垂直な壁面に取り付けた場合は底面を示す。また、表面部23とは、裏面部21と対向する面(正面や平面)を言う。
さらに、給水管11および給湯管12の経路内には止水栓13がそれぞれ設けられている。
【0017】
次に、断熱カバー20について図3乃至図6に基づき説明する。
図3および図4に一実施形態である断熱カバー20を示し、図5および図6に別の実施形態である断熱カバー20を示す。
図3に示す断熱カバー20は、裏面部21と側面部22と表面部23とによって平面視略L字形状に構成されている。
この裏面部21には、水栓本体1Aの裏面部21下方に設けた水抜き栓16を貫通する水抜き栓用開口26が形成されている。また、側面部22には、フィルター用開口25が形成されている。
さらに、断熱カバー20の内側には縦方向にリブ27が形成されており、外周の上部と側部にはリブを形成し、底部24はリブ27を形成していない構成となっている。
このようにリブ27を形成したのは、断熱カバー20と水栓本体1Aとの隙間に湯水が入り込んだとき必ず下側(断熱カバー20の底部24側)から断熱カバー20の外へ流れ出るようにするためである。このようにすることで、断熱カバー20の内側に水が停滞することがなく、かびの発生や汚れの付着が低減することができる。
また、このように縦方向にリブ27を形成し底部24にリブ27を形成しないようにすることで、一体成形が可能なように型抜きが容易となり、成形性を向上することができる。
さらに、リブ27を形成することで、水栓本体1Aに取り付けたときに、断熱カバー20と水栓本体1Aとの間に隙間が形成されて空気層が生じ、熱の伝達を抑制することができる。そのため、さらに一層、断熱カバー20を手で触れても熱く感じることはない。
【0018】
図4には、図3に示した断熱カバー20の取り付け手順を水栓本体1Aの裏面部21側から見た状態を示す。
なお、このフィルター用蓋14は水栓本体1Aより突出して形成されており、この突出した部分には螺子が切ってある。
まず、断熱カバー20を水抜き栓16に水抜き栓用開口26が貫通するように取り付ける。
そして、横方向に長穴に形成された水抜き栓用開口26に沿ってスライドさせて、水栓本体1Aの側面部22に設けたフィルター用蓋14が断熱カバー20のフィルター用開口25に貫通させる。
そして、このフィルター用蓋14に外形がフィルター用開口25よりも大きいフィルター用蓋キャップ14Aを螺合させて、水栓本体1Aとフィルター用蓋キャップ14Aとで断熱カバー20を挟み込むようにして固定する。
【0019】
次に、図5に示す断熱カバー20について説明する。
図5に示す断熱カバー20は、裏面部21と側面部22と表示部15とによって平面視略L字形状に構成されている。
この断熱カバー20は、側面部22と表示部15とが一体成形されており、裏面部21と側面部22とを嵌合係止して組み付けて一体化させている。このように、2部材を組み合わせることで断熱カバー20の平面視L形状の開き角度を鈍角とならないように形成することができる。そのため、表示部15を利用して固定した場合においても水栓本体1Aの側面部22と裏面部21との両方に断熱カバー20が隙間なく接して取り付けることができる。
なお、図5に示す断熱カバー20においても、図3と同様に、側面部22にはフィルター用開口25が形成されており、裏面部21には水抜き栓用開口26が形成されている。
【0020】
図6に基づき、取り付け手順を説明する。図6は水栓本体1Aの裏面部21側から見た状態を示す。
一体化された断熱カバー20の表示部15の内側には、固定片15Aが形成されており、この固定片15Aが水栓本体1Aの側面部22に形成された固定穴15Bに差し込むことによって断熱カバー20全体を水栓本体1Aに固定する。
このように、表示部15を利用することで、フィルター用蓋キャップ14Aを設けずに固定することができる。
なお、図3に示すようなフィルター用蓋14やフィルター用蓋キャップ14Aを設けてもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上により、外観が大きくならず使用時に邪魔にならなず、さらには、安価で簡単に取り付けることのできる台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の一実施の形態である台付き水栓を浴室の洗い場側のカウンター上面に設置した状態図
【図2】図1に示す台付き水栓の拡大図
【図3】本件発明の一実施の形態である台付き水栓の断熱カバー
【図4】図3の断熱カバーを台付き水栓に取り付け手順を示す図
【図5】本件発明の一実施の形態である台付き水栓の別の断熱カバー
【図6】図5の断熱カバーを台付き水栓に取り付け手順を示す図
【符号の説明】
1 台付き水栓
1A 水栓本体
2 温度調整ハンドル
3 流量調整ハンドル
4 カラン
5 シャワーホース
6 シャワーノズル
7 カウンター
8 浴室
9 浴槽
10 洗い場
11 給水管
12 給湯管
13 止水栓
14 フィルター用蓋
14A フィルター用蓋キャップ
15 表示部
15A 固定片
15B 固定穴
16 水抜き栓
20 断熱カバー
21 裏面部
22 側面部
23 表面部
24 底部
25 フィルター用開口
26 水抜き栓用開口
27 リブ
Claims (5)
- 台付き水栓の給湯管を接続する側の裏面部と側面部とを断熱カバーで被ってなる台付き水栓の断熱カバー取付構造であって、
前記台付き水栓は、断熱カバーで被う側面部に外周が螺子を切った突出部を形成し、
かつ、前記断熱カバーは、裏面部と開口を形成した側面部とを有し、
その開口に前記突出部を貫通して、突出部に開口よりも外形の大きいキャップを螺合して、水栓本体とキャップとにて断熱カバーを挟み込むように固定したことを特徴とする台付き水栓の断熱カバー取付構造。 - 前記突出部は、フィルター用蓋であって、
そのフィルター用蓋は、水栓本体の通水内に混入された異物を除去するために水栓本体の側面部に設けた開口部からフィルターを内在させてその開口部を被うとともに水栓本体の側面部から突出するように取り付けてなることを特徴とする請求項1に記載の台付き水栓の断熱カバー取付構造。 - 前記断熱カバーは、底部を除く外周端部にリブが形成され、さらに、断熱カバーの内側に縦方向にリブが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の台付き水栓の断熱カバー取付構造。
- 操作ハンドル用の表示部と側面部と裏面部とから構成された断熱カバーであって、
前記表示部には固定片が形成されており、台付き水栓の給湯管を接続する側の水栓本体の側面部上方に固定穴が形成されており、この固定穴に固定片を差し込むことで断熱カバーを水栓本体の側面部および裏面部に取付けてなることを特徴とする台付き水栓の断熱カバー取付構造。 - 台付き水栓の給湯管を接続する側の水栓本体の裏面部と側面部とを被い、
かつ、底部を除く外周端部にリブを形成し、さらに、内側に縦方向に延設したリブを形成したことを特徴とする台付き水栓の断熱カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002235826A JP2004076335A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | 台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002235826A JP2004076335A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | 台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004076335A true JP2004076335A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32020207
Family Applications (1)
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JP2002235826A Pending JP2004076335A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | 台付き水栓の断熱カバー取付構造、および、台付き水栓の断熱カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004076335A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102414746B1 (ko) * | 2021-03-15 | 2022-06-29 | 주식회사 아메리칸비앤케이 | 필터를 구비한 수전금구 |
-
2002
- 2002-08-13 JP JP2002235826A patent/JP2004076335A/ja active Pending
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KR102414746B1 (ko) * | 2021-03-15 | 2022-06-29 | 주식회사 아메리칸비앤케이 | 필터를 구비한 수전금구 |
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