JP2013181302A - クランク脚付きのカバー付き水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランク脚が外部に露出することによる問題を解決できるとともに、併せてクランク脚に組み込まれた止水栓の操作を容易に操作し得るクランク脚付きのカバー付き水栓を提供する。
【解決手段】水栓本体と、水栓本体を壁に固定する水側及び湯側の一対のクランク脚と、水栓本体を覆うカバー20と、を備えたクランク脚付きのカバー付き水栓10であって、カバー20は、一対のクランク脚ごと水栓本体を覆うように設けてあるとともに、カバー20には、一対のクランク脚に組み込まれた止水栓の操作部72を露出させて操作部72を操作可能とする開口部76が壁とは反対方向の前方に向けて設けてある。
【選択図】 図2

Description

この発明はクランク脚付きのカバー付き水栓に関する。
クランク脚付きの壁付きの混合水栓として、従来、水栓本体の本体ボデーを金属の鋳物製とし、その内部に弁部その他の水栓機構部を内蔵させた形態のものが広く用いられている。
この種の水栓では、壁裏の元配管に接続状態に壁に取り付けた水側及び湯側の一対のクランク脚によって水栓本体を支持することができる。
また水側及び湯側の左右一対のクランク脚を壁面と平行方向に回転させてその回転角度を調整し、また元配管へのねじ込み量を調節することで、水栓本体を水平姿勢に姿勢調節したり、水栓本体と壁との間隔を左右(使用者から見た正面視において左右)均等にしたり、或いは水栓本体の、左右一対のクランク脚との接続部間の間隔と、壁側の水及び湯の元配管の接続部間の間隔のずれを吸収したりすることができる。
ところで従来の水栓の場合、金属製の鋳物製の本体ボデーがそのまま水栓の外観を成しており、そこで水栓の意匠性を高めるべく、従来にあっては一般に本体ボデー外面にメッキを施して外面を美麗に仕上げることを行っている。
しかしながらこの場合、良好な外観を実現するために本体ボデーに余剰の肉を付けて外面をフラットとし、研磨処理を施した上でメッキ処理することとなるため、本体ボデーが必然的に重くなって施工作業がしづらくなり、また鋳物材料の使用量も多くなるとともに、研磨及びメッキ処理の工程が必要となってコストも高くなってしまう。
また使用者が本体ボデーに触れたときの火傷防止などのために、本体ボデーにウォータージャケット構造を設けて、そこに水を巡らすようにしており、そのウォータージャケット構造のために本体ボデーの構造が複雑化し、また重量も重くなってしまう。
水栓本体をカバーで覆って成るカバー付き水栓では、こうした問題を解決することができる。
具体的にはカバー付き水栓の場合、カバーが水栓の外観を成すために水栓の本体ボデーに余剰の肉を付けてその外面を凹凸の無いフラットな形に形成したりしなくても良く、重量を軽量化することができる。
またカバーによって、使用者が直接本体ボデーに触れるのを防ぐことが可能となり、従来本体ボデーに設けていたウォータージャケット構造を省くことも可能となる。
更にカバー付き水栓にあっては、カバーの種類を変えることで様々な外観を水栓に与えることが可能となる。
ところでクランク脚によって水栓本体を壁に取り付ける形式の従来のクランク脚付きのカバー付き水栓にあっては、カバーにより主として水栓本体だけを覆い、クランク脚を露出させたままとしている。
例えば下記特許文献1,特許文献2にこの種のクランク脚付きのカバー付き水栓が開示されている。
このようにクランク脚を露出させる形式の従来のカバー付き水栓では、工場生産段階で予め水栓本体にカバーを取り付けておき、そのカバー付きの水栓本体を施工現場でクランク脚にて壁に取付施工することができ、施工が容易であるといった利点がある。
しかしながら一方で、このようなカバー付き水栓の場合、水栓設置状態でクランク脚が外部に露出して水栓の外観の一部をなすため、従来のカバー無しの水栓と同様に、クランク脚にメッキ処理を施して外観を美麗に仕上げておかなければならず、そのための処理にコストが多くかかってしまう。
またその他に、水栓設置状態でクランク脚が外部に露出していると、クランク脚は複雑な屈曲形状をしているために水栓の外観が煩雑化してしまう他、クランク脚が汚れの付き易い個所となり、しかもクランク脚は上記のように複雑な屈曲形状をしているために掃除がしにくく、汚れが付いたままとなり勝ちで、そのことが水栓の外観を悪化させる。
そこでこのような水側及び湯側の一対のクランク脚を水栓本体とともに内側に隠すように、カバーにてそれらを外側から覆っておくといったことが考えられる。
ところで、クランク脚付きの壁付きの水栓では一般にクランク脚に止水栓が組み込まれており、その止水栓の操作部を操作することで止水を行ったり、或いは流量調節を行ったりすることができる。
ところがクランク脚の全体を水栓本体とともにカバーにて外側から覆ってしまうと、そのカバーが邪魔となって止水栓を操作することができなくなる。従ってその場合には一旦カバーを取り外して止水栓を操作することが必要となる。
しかしながらその場合、止水栓を操作するためにその都度カバーを取り外したり、或いは再び取り付けたりしなければならず、そのような作業は複雑で且つ難しいため、一般の水栓使用者がこれを行うといったことは困難である。
その他に、寒冷地向けのクランク脚付きの水栓では、クランク脚,水栓本体に凍結防止用の水抜栓を組み込むことが従来行われており、この場合においてもクランク脚を水栓本体とともにカバーで外側から全体的に覆ってしまうと、水抜きの操作が行えなくなる。
この場合においてもカバーを脱着して水抜栓の操作を行うといったことは可能であるが、水抜栓の操作のためにいちいちカバーの脱着を行うといったことは実際上は困難である。
特開2011−219959号公報 特開昭61−183527号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、クランク脚が外部に露出することによる問題を解決できるとともに、併せてクランク脚に組み込まれた止水栓の操作を容易に行い得るクランク脚付きのカバー付き水栓を提供することを目的としてなされたものである。
また本発明の他の目的は、水抜栓の操作も容易に操作し得るクランク脚付きのカバー付き水栓を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、水栓本体と、該水栓本体を壁に固定する水側及び湯側の一対のクランク脚と、該水栓本体を覆うカバーと、を備えたクランク脚付きのカバー付き水栓であって、前記カバーは、前記一対のクランク脚ごと前記水栓本体を覆うように設けてあるとともに、該カバーには、前記一対のクランク脚に組み込まれた止水栓の操作部を露出させて該操作部を操作可能とする開口部が前記壁とは反対方向の前方に向けて設けてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記カバーは前記一対のクランク脚ごと前記水栓本体を下側から覆う下面カバー部を備えており、該下面カバー部には、下向きに部分的に突出して前記クランク脚を前記壁に沿った方向に跨ぐ逆ブリッジ状の脚カバー部が備えてあり、該脚カバー部の前端にて前記開口部を形成していることを特徴とする。
請求項3のものは、水栓本体と、該水栓本体を壁に固定する水側及び湯側の一対のクランク脚と、該水栓本体を覆うカバーと、を備えたクランク脚付きのカバー付き水栓であって、前記カバーは、前記一対のクランク脚ごと前記水栓本体を覆うように設けてあるとともに、該カバーは、該一対のクランク脚ごと前記水栓本体を下側から覆う下面カバー部を備えていて、該下面カバー部に、前記クランク脚及び前記水栓本体から下向きに突出した水抜栓の操作部を露出させる開口部が設けてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明のカバー付き水栓は、水側及び湯側の一対のクランク脚ごと水栓本体をカバーにて覆うようになしたもので、このカバー付き水栓では、クランク脚をカバーの内側に隠すことができるため、クランク脚へのメッキ処理を省くことが可能となる。
またクランク脚に汚れた付き易かったり、またその汚れの掃除がしにくいことでクランク脚に汚れが付いたままとなり易く、そのことが水栓の美観を悪化させる問題を解決でき、クランク脚付きの水栓の美観を従来に増して高めることができる。
また湯側のクランク脚をカバーの内側に覆っておくことができるため、使用者が意図しない動きで湯側のクランク脚に触れてしまって熱い思いをしたり、場合によって火傷をしてしまう恐れも無くすことができる。
本発明のカバー付き水栓は、その他に、クランク脚を水栓本体とともに覆うカバーに、クランク脚に組み込んだ止水栓の操作部を露出させて操作部を操作可能とする開口部を壁とは反対方向の前方に向けて設けてある点を特徴としている。
かかる本発明のカバー付き水栓にあっては、カバー装着状態の下で止水栓を上記の開口部を通じて容易に操作することができる。即ちカバーをいちいち脱着しなくても止水栓の操作を行うことができ、従って専門の知識を有していない水栓の使用者であっても簡単に止水栓の操作を行うことができる。
ここで止水栓の操作用の開口部は正面方向の開口部、即ち水平方向前方に向いた開口部となしておくことが望ましい。
このようにすれば、止水栓の操作がより行い易くなる。
本発明ではクランク脚及び水栓本体を下側から覆う下面カバー部をカバーに備えておき、そしてその下面カバー部に、下向きに部分的に突出してクランク脚を壁に沿った方向に跨ぐ逆ブリッジ状の脚カバー部を備え、その脚カバー部の前端にて上記の開口部を形成しておくことができる(請求項2)。
下面カバー部の全体をクランク脚よりも下側に位置させて、一対のクランク脚ごと水栓本体を下側から覆うようになすといったことも考えられるが、この場合にはカバー全体が大きく、嵩高くなってしまう。
これに対して請求項2に従い、脚カバー部を下向きに部分的に突出した形態で設けておいた場合、脚カバー部以外の下面カバー部の大部分を、脚カバー部よりも上側の、水栓本体に近い位置に設けておくことができる。
このようにすることで、カバー全体をコンパクトに構成することができ、カバー付き水栓の見栄えを良好とすることができる。
またこのようにすることで、止水栓の操作部を露出させるための開口部を容易に形成することができる。
ところで寒冷地用のクランク脚付き水栓にあっては、クランク脚や水栓本体から水抜栓の操作部が下向きに突出する状態で設けられる場合がある。
この場合、一対のクランク脚ごと水栓本体を下面カバー部で下側から覆ってしまうと水抜栓の操作ができなくなる。
ここにおいて請求項3は、カバーの下面カバー部に、クランク脚や水栓本体から下向きに突出した水抜栓の操作部を露出させる開口部を設けたもので、この請求項3によれば、カバーを脱着することなく、カバー装着状態の下で水抜栓を操作し、水抜きを行うことができ、水抜きのための操作を容易に行えるようになる。
ここで水抜栓用の開口部は、操作部を下面カバー部を突き抜けて外部に突出させるものとしておくことができる。
本発明の一実施形態のクランク脚付きのカバー付き水栓の外観斜視図である。 図1とは異なる方向で示したカバー付き水栓の外観斜視図である。 図1のカバー付き水栓の底面図である。 図1,図2とは異なる方向で示したカバー付き水栓の外観斜視図である。 図1のカバー付き水栓を、カバーを除いた状態で示した図である。 図1のカバー付き水栓における本体ボデーにクランク脚を接続した状態を示した図である。 図1のカバー付き水栓のカバーを分解して水栓本体とともに示した図である。 図1のカバー付き水栓における上カバーを示した図である。 図1のカバー付き水栓における下カバーを示した図である。 図1のカバー付き水栓における隙間カバーを示した図である。 図1の上カバーと隙間カバーとを組付状態で示した図である。 図1のカバー付き水栓のクランク脚内部の構成を拡大して示した図である。 図1のカバー付き水栓の施工手順の説明図である。 図13に続く施工手順の説明図である。 図14に続く施工手順の説明図である。 図1のカバー付き水栓における隙間カバーの作用説明図である。 本発明の他の実施形態のカバー付き水栓の外観斜視図である。 図17のカバー付き水栓における本体ボデーにクランク脚を接続した状態を示した図である。 図17のカバー付き水栓における下カバーを示した図である。 図17のカバー付き水栓のクランク脚内部の構成を拡大して示した図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1〜図4において、10はクランク脚を備えた壁付きのカバー付き水栓(混合水栓)で、図7に示しているようにハウジングをなす本体ボデー12の内部に温調弁ユニット,切替弁ユニットその他の水栓機構部を内蔵した水栓本体14と、壁W(図5参照)裏に配管された給水用の元配管,給湯用の元配管からの水,湯をそれぞれ水栓本体14に供給する給水用の配管,給湯用の配管を兼ねた水側のクランク脚16,湯側のクランク脚18と、それらを全体的に囲い込むカバー(ここでは樹脂製)20を含んで構成されている。
ここで本体ボデー12は金属の鋳物から成っている。但し外面の研磨及びメッキ処理は施されておらず、外面は鋳肌そのままとなっている。
クランク脚16,18は、図6,図7及び図4,図5に示しているように壁W裏の元配管にシール状態にねじ接続されて、壁Wから水平方向に突き出す雄ねじ管から成る管体22と、これから壁面と平行方向に直角に折れ曲った管体24とを有しており、その管体24の先端部に袋ナット26が設けられている。
ここで水側のクランク脚16及び湯側のクランク脚18における一対の管体24は、正面視においてハ字状をなしている。
そしてこの袋ナット26により管体24の先端部が水栓本体14、詳しくは本体ボデー12に備えられた、外周面に雄ねじを有する水側,湯側の接続口28にねじ接続されている。
尚図3,図6において、30は壁W裏の元配管とクランク脚16の管体22との接続部を覆って隠蔽する椀座である。
一方、本体ボデー12の前部からはカラン側の吐水口32が下向きに突出しており、また図5にも示しているようにその背面からは、シャワー水をシャワーホースを介してシャワーヘッドに吐水するシャワーエルボ34が下向きに突出している。
尚、カラン側の吐水口32の先端部には雄ねじ部が設けられていて、そこにキャップ35(図2参照)が螺着されている。
本体ボデー12にはまた、左右方向(使用者からの正面視における左右方向)の中央部の前面に、その前面から前方に部分的に突出するブロック状の被係合部36が一体に設けられている。
この被係合部36には、その下面で開口する雌ねじ穴37が上下向きに設けられている。
この本体ボデー12を含む水栓本体14の左端側(使用者からの正面視において左端側)には温調ハンドル38が、また右端側には切替ハンドル40がそれぞれ回転操作可能に取り付けられており、これら温調ハンドル38,切替ハンドル40が、図1及び図2に示すようにカバー20から左右方向に突出せしめられている。
ここで温調ハンドル38は、回転操作によって吐水の温度調節を行う。また切替ハンドル40は、回転操作によってカラン側の吐水口32からの吐水と、シャワーエルボ34からの吐水との切替えを行うとともに、カラン側の吐水口32及びシャワーエルボ34からの吐水の流量調節と吐止水とを行う。
カバー20は、図7に示しているように水栓本体14に下向きに被せられて、これを上側から覆う本体カバーとしての上カバー42と、水栓本体14を下側から覆う蓋カバーとしての下カバー44と、更に補助的なカバーとして上カバー42と壁Wとの間の隙間を閉じる隙間カバー46とを有している。
上カバー42は、略水平方向に平坦な板状の上面カバー部48と、上面カバー部48の前端から下向きに折れ曲った板状の前面カバー部50と、上面カバー部48の左右の各一端から下向きに立ち下がった一対の板状の側面カバー部52とを有する、下面が開放された箱型形状とされており、その上面カバー部48によって、水側及び湯側の一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14を上側から覆い、また前面カバー部50によって水栓本体14を前側から覆い、更に一対の側面カバー部52によって、一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14を側方から覆っている。
ここで一対の側面カバー部52には、温調ハンドル38と切替ハンドル40とを突出させるための逆U字状の切欠部54が設けられている。
前面カバー部50は、図7,図8及び図1,図2に示すように上部56と下部58とを有している。
上部56は、下方に進むにつれて前方に迫り出す湾曲形状とされており、また下部58は、下方に進むにつれて水栓本体14側に後向きに移行する傾斜形状とされている。
図13に示しているようにこの傾斜形状の下部58は、その下端が水栓本体14、詳しくは本体ボデー12の下端に近い位置まで下向きに延び出している。
一方下カバー44は、図7及び図9に示すように略水平方向に延びる平坦な板状の下面カバー部60を有しており、一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14を下側から覆っている。
尚下カバー44は、その前端部が斜め上向きに湾曲して延びており、図2及び図15に示すようにその湾曲部62が上カバー42の前面カバー部50、詳しくはその下部58の下端に繋がっている。
下カバー44はまた、水栓本体12の前部の側面の一部を覆う左右一対の起立部64を有している。
これら一対の起立部64には、温調ハンドル38,切替ハンドル40を突出させるための円弧状の切欠部66が設けられている。
尚この下カバー44の下面カバー部60には、図9にも示しているように水栓本体14の上記のカラン側の吐水口32を下向きに突出させるための円形且つ貫通の開口部68と、シャワーエルボ34を下向きに突出させるための長円形状の貫通の開口部70とが設けられている。
この下カバー44の下面カバー部60は、図15に示すように一対のクランク脚16,18における管体22の上部の高さ位置で、水栓本体14を下側から覆う主部60Aと、図2及び図15に示すように一対のクランク脚16,18を下側から覆う脚カバー部60Bとを有している。
脚カバー部60Bは、主部60Aから下向きに突出してクランク脚16,18を、詳しくはそれらの下側の管体22を壁Wと平行方向に跨ぐ湾曲した逆ブリッジ状をなしており、その前端にて止水栓150(図12参照)用の開口部76を形成している。
ここで開口部76は壁Wとは反対方向の前方、特にこの実施形態では水平方向前方の正面方向に向けて開口している。
この開口部76は、止水栓150の操作用及び後述のストレーナ160の脱着操作用として設けられている。
詳しくは、図12に示しているようにクランク脚16,18における管体22の先端部には、止水栓150がねじ結合にて組み込まれており、その操作部72の係合溝154に、マイナスドライバ等の工具を係合させて操作部72を回転操作することで、シール部156が弁座158に着座し或いは離座して止水栓150が閉弁或いは開弁するようになっており、更にシール部156と弁座158との間隔を調整することで、通水の流量が調節されるようになっている。
またこの止水栓150の外周側には、メッシュ状のストレーナ160が配置されていて、そのストレーナ160が、管体22にねじ結合された保持部162にて保持されており、その保持部162の先端側の操作部74の係合溝166に、マイナスドライバ等の工具を係合させて操作部74を回転させることで、ストレーナ160を管体22から外して前方(図中左方)に取り出し、或いは図中右方に組み付けられるようになっている。
これら止水栓150を操作するための操作部72及びストレーナ160を脱着するための操作部74は、何れも正面方向に向けて管体22の先端部に設けられており、そこでこの実施形態ではそれら操作部72及び74を外部に露出させ、それぞれの操作を可能とする開口部76を脚カバー部60Bの先端にて形成している。
ここで開口部76は、水栓本体14の取付姿勢を水平にすべくクランク脚16,18の回転角度を調節した場合でも、止水栓150の操作部72及びストレーナ160の操作部74を露出させ得るように横長楕円形状としてある。
上記隙間カバー46は、図7及び図10に示しているように板状をなす平坦な上面閉鎖部78と、一対の側面閉鎖部80とを有している。
隙間カバー46はまた、これら上面閉鎖部78及び側面閉鎖部80から前方に延出し、図7に示すように上カバー42における一対の側面カバー部52の内側に突設された4角筒状の支持部84に対して前後方向にスライド可能に外嵌状態に嵌合し、かかる支持部84にて支持される、横断面形状が略コ字形状をなす被支持部86を有している。
本実施形態のカバー付き水栓10を現場設置する際、上カバー42と壁Wとの間に施工上隙間が生じてしまう。
この隙間カバー46はその隙間を埋め、閉鎖する働きを有するもので、この隙間カバー46を上カバー42による、具体的にはその支持部84による支持の下で、図11に示すように後方にスライド移動させ、壁Wに当てることで上カバー42と壁Wとの間の隙間を閉鎖することができる。
尚その際、隙間カバー46は壁Wに当るまで後方移動させられた後、被支持部86に設けた図10の長穴状の挿通部88及び上カバー42の支持部84の挿通孔94を通じて図11に示すボルト90を上向きに挿通し、そして支持部84内部においてナット92にねじ込むことで、隙間カバー46が壁Wへの当接状態で上カバー42に固定される。
尚このとき、下カバー44もまた上カバー42,隙間カバー46とともに同時に固定される。
詳しくは、図7及び図9に示しているように下カバー44からは、下端が開口し上端に底部を有する有底の円筒状の固定部96が立ち上っており、上記ボルト90は、図11に示すようにこの円筒状の固定部96の下端の開口からその内部に挿入された上、上端の底部に設けた挿通孔98,上記の挿通部88,挿通孔94に挿通された上、ナット92にねじ込まれ、これにより隙間カバー46が上カバー42と下カバー44とに対して同時に固定される。
図8に示しているように、上カバー42には、左右方向の略中央部において前面カバー部50から、詳しくはその下部58から後方に突出する板状の係合部100が設けられている。
係合部100は、水栓本体14の上記の被係合部36の直下に位置して、被係合部36に対し上向きに係合せしめられており、上カバー42の前部に上向きの力が加わった場合においても、それらの係合作用により、上カバー42の前部が浮上り防止されている。
この板状の係合部100は、左右の両端面が3角形状の補強リブ104にて前面カバー部50における下部58の内面に連結されており、この補強リブ104によって係合部100が強度補強されている。
この実施形態では、係合部100に貫通の挿通孔106が設けられており、図14及び図15に示しているようにこの挿通孔106を挿通してビス108が、水栓本体14の被係合部36の開口から内部の雌ねじ穴37にねじ込まれることで、係合部100が水栓本体14の前部に固定されている。
但し係合部100の主たる働きは水栓本体14の被係合部36に上向きに係合して、上カバー42前部の浮上り防止することにあり、従ってビス108による固定は省くことが可能である。
上カバー42にはまた、上記の係合部100よりも壁W側の奥側位置において、図7及び図8に示しているように上面カバー部48の内面(下面)から立ち下る円筒状の一対の固定部112が左右両側位置に設けられている。
一方水栓本体14、詳しくは本体ボデー12には、平面視において対応する左,右位置に、詳しくは組付状態で固定部112と上下に対向する位置に一対の鍔状の被固定部114が一体に設けられている。
これら被固定部114には貫通の挿通孔116が設けられている。
上カバー42は、一対の固定部112において水栓本体14の対応する一対の被固定部114に固定されている。
詳しくは、図15に示しているように円筒状の固定部112の内部には、円筒状の雌ねじ金具118が埋め込まれており、そこにビス120が、被固定部114の挿通孔116を挿通してねじ込まれることで、かかるビス120によって固定部112と被固定部114とがねじ締結され、固定されている。
この実施形態では、下カバー44もまた、図7及び図9に示す固定部122において、水栓本体14の被固定部114に対し、上カバー42とともに固定されている。
詳しくは、下カバー44は、上カバー42の上記の係合部100を下側から覆う状態に、水栓本体14に対して下側から上向きに被せられており、この下カバー44には、その係合部100よりも奥側の位置、詳しくは組付状態で上カバー42の固定部112及び水栓本体14の被固定部114に対して上下に対向する直下の位置に、円筒状の固定部122が設けられている。
この下カバー44の円筒状の固定部122は、その下端が開口し上端に底部124(図15参照)を有する有底円筒状をなしており、図14に示すようにこの固定部122の下端の開口からビス120を上向きに挿入し、更に底部124の挿通孔126及び被固定部114の挿通孔116を挿通して、上カバー42の固定部112の内部の雌ねじ金具118にねじ込むことで、上カバー42の固定部112と下カバー44の固定部122とが、被固定部114を上下両側から挟み込む状態に、被固定部114に同時に固定されている。
即ち上カバー42と下カバー44とが、共通の1つのビス120によって水栓本体14に同時に固定されている。
上カバー42にはまた、左右両端に近い位置で、上面カバー部48の内面(下面)から水栓本体14に向けて下向きに突出する一対の板状のリブ128が設けられており、またそれらリブ128の内側位置において、上面カバー部48の内面から下向きに突出する一対の板状のリブ130が設けられている。
図13に示すように、左右方向の両外側の一対のリブ128は、図6及び図7に示す水栓本体14の左右両端部のフランジ部(第2の被係合部)132に対して左右方向の両外側から係合し、上カバー42を水栓本体14に対して左右方向に位置決めする働きを有している。
尚下カバー44においても、水栓本体14の上記のフランジ部132に対して左右方向の両外側から係合し、下カバー44を水栓本体14に対して左右方向に位置決めするリブ138(図7,図9参照)が、下カバー44の内面から水栓本体14に向けて上向きに突出する状態に設けられている。
また下カバー44には、上カバー42の側面カバー部52の内面に嵌合して、下カバー44と上カバー42との組付けの左右方向位置を規定するリブ148が、起立部64とは段違い形状で設けられている。
上記一対のリブ128は、水栓本体14、詳しくは本体ボデー12の外周形状に対応した形状で湾曲する湾曲形状のストッパ部134を有している。
これらストッパ部134は、図13(B)に示しているように水栓本体14における本体ボデー12の前面に当接して、上カバー42を水栓本体14に対して前後方向に位置決めする働きをなす。
これら一対のリブ128はまた、ストッパ部134の後側で前後方向に延び、水栓本体14に対して下向きに当接するガイド部136を有している。
これらガイド部136は、上カバー42を水栓本体14に対して上下方向に位置決めする働きを有し、またその当接状態を保ちつつ、ストッパ部134が水栓本体14から前方に離れた位置と、水栓本体14に後方向きに当接する位置との間で水栓本体14の上面に対して相対摺動し、上カバー42を前後方向にスライドガイドするガイド部としての働きを有している。
これらリブ128におけるストッパ部134,ガイド部136の詳細な作用については後述する。
一方、左右方向の内側位置の一対のリブ130は、水栓本体14に対する上カバー42の取付状態の下で、水栓本体14の上面、詳しくは図5及び図7に示す水栓本体14の被当接部142の上面との間に、図14に示す所定の微小な隙間を形成する状態でかかる被当接部142に下向きに対向する当接部140を有している。
これら当接部140は、上カバー42の上面カバー部48に対して下向きの力が加わったとき、水栓本体14の被当接部142に当接して、上面カバー部48の更なる変形を抑制するように働く。
従って、ここでは当接部140と被当接部142との間の隙間は、上面カバー部48に下向きの力が加わって変形開始したときに、当接部140が被当接部142に当ることができるように微小な隙間に設定してある。
上記各一対のリブ128,130は何れも前後方向に延びる形態で設けられているが、上カバー42の上面カバー部48の内面には、左右方向に延びる形態でリブ144が設けられている。
更に前後方向に延びるリブ128,130に続いて、前面カバー部50に沿って延びるリブ146が設けられている。
これら複数のリブ128,130,144,146は、樹脂製且つ板状の上カバー42の各部を補強する働きをなしている。
尚本実施形態のカバー付き水栓では、図15に示しているように上カバー42の上面カバー部48,前面カバー部50、更に下カバー44の下面カバー部60が、水栓本体14から離隔した状態で水栓本体14を囲い込んでおり、それら各カバー部と水栓本体14との間に空間を形成している。そしてその空間により断熱効果をもたせている。
次に本実施形態のカバー付き水栓の施工手順を、各要部の作用とともに以下に説明する。
本実施形態のカバー付き水栓を設置現場で設置施工する際には、先ず一対のクランク脚16,18を、雄ねじ管から成る管体22を壁W裏の元配管に対しねじ込むことでそれら元配管に接続し、壁Wに取り付ける。
その後、予め壁Wから前方に退避させていた椀座30を壁W側にねじ込んで(椀座30の内周面には雌ねじが設けてある)、椀座30を壁Wに当接させ、その椀座30によってクランク脚16,18と対応する元配管との接続部を隠蔽する。
その後、図6に示しているように水栓本体14を、一対の接続部28において一対のクランク脚16,18の管体24の端部に袋ナット26にて接続する。
ここにおいて水栓本体14が壁Wに取り付いた状態となる。
本実施形態においては、その後においてカバー20を水栓本体14に固定し、取り付けることとなる。
その際、先ず上カバー42を、隙間カバー46を支持した状態で水栓本体14に対して上側から下向きに被せ、水栓本体14に取り付ける。
このとき、上カバー42の係合部100が、図13(A)に示しているように水栓本体14よりも前方に位置するようにして、上カバー42を水栓本体14に下向きに被せる。
係合部100が水栓本体14よりも前方に位置していないと、上カバー42を水栓本体14に被せる際に、係合部100が水栓本体14と干渉してしまうため、良好に上カバー42を水栓本体14に被せることができない。
さてこのようにして係合部100が水栓本体14よりも前方に位置するようにして上カバー42を水栓本体14に被せたとき、図13(A)に示すように上カバー42の左右一対のリブ128に設けた湾曲形状のストッパ部134が、水栓本体14の前面から前方に離れて位置した状態となる。
そしてリブ128に備えたガイド部136が、水栓本体14の上面に下向きに当接し、その当接作用によって上カバー42が隙間カバー46とともに水栓本体14にて支持された状態となる。
尚このとき、図13(A)に示しているように上カバー42の固定部112もまた、水栓本体14の対応する被固定部114に対し前方に離隔して位置した状態となる。
そこで次に上カバー42を壁Wに向って後方に押し込む。
このとき、一対のリブ128のガイド部136が、水栓本体14の上面への当接状態を保ちつつ、水栓本体14に対して相対的に摺動し、そして一定量上カバー42を押し込むと、リブ128に設けた湾曲形状のストッパ部134が、水栓本体14の前面に当接してストッパ作用し、ここにおいて上カバー42の押込端が規定される。即ち上カバー42が、水栓本体14に対して前後方向に位置決めされる(図13(B))。
上カバー42に設けた係合部100及び固定部112は、上カバー42の押込みに伴って後方に一体に移動し、そしてストッパ部134が水栓本体14の前面に当って、上カバー42が水栓本体14に対して前後方向に位置決めされたところで、係合部100が水栓本体14の被係合部36の直下に位置して、被係合部36に対し上向きに係合する状態となり、また上カバー42の固定部112が、図13(B)に示しているように水栓本体14の被固定部114の真上に位置して、被固定部114に対し上下に対向した状態となる。
そこで次に、図14に示しているように、ビス108を上カバー42の係合部100の挿通孔106から、水栓本体14の被係合部36の雌ねじ穴37にねじ込んで、上カバー42を水栓本体14に対して固定(仮固定)する。
以上のようにして上カバー42を水栓本体14に下向きに被せ、仮固定したら、次に図14に示しているように下カバー44を水栓本体14に対して下側から上向きに被せ、水栓本体14に固定する。
このときの下カバー44の水栓本体14への固定は次のようにして行う。
即ち、図14に示す下カバー44の円筒状の固定部122の下端の開口から、ビス120を固定部122内に挿入し、更に続いてビス120を固定部122の挿通孔126,水栓本体14の被固定部114の挿通孔116を挿通して、上カバー42の円筒状の固定部112内の雌ねじ金具118にねじ込む(図15参照)。
ここにおいて上カバー42の固定部112と、下カバー44の固定部122とが、水栓本体14の被固定部114を上下両側から挟み込んだ状態に、それら3者がねじ締結され、固定される。
即ち上カバー42と、水栓本体14と、下カバー44との3者が同時固定される。
ここにおいて上カバー42の係合部100が下カバー44にて下側から覆われ、また水栓本体14及び一対のクランク脚16,18の全体が、上カバー42と下カバー44とで囲い込まれた状態となり、それらがカバー20の内部に隠れた状態となる。
このとき、上カバー42と壁Wとの間には施工上隙間が生じる。
例えば、図16(B),(C)に示しているようにカバー付き水栓10を壁Wに取り付けるに際して、クランク脚16,18のねじ込み量のばらつきによって、上カバー42と壁Wとの間に隙間が生じ且つその隙間の大きさも様々となる。
そこで次に、隙間カバー46を壁W側にスライド移動させてその隙間を隙間カバー46にて閉鎖する。
その作業は次のようにして行う。
即ち、隙間カバー46を後向きに押してこれを壁Wに当接させ、その状態で、下カバー44の円筒状の固定部96の下端の開口から図11に示すボルト90を挿入し、そしてボルト90を固定部96の上端の挿通孔98及び隙間カバー46の被支持部の挿通部88、上カバー42の支持部84の挿通孔94に上向きに挿通し、そして支持部84内部のナット92に対してねじ込むことで、隙間カバー46が上カバー42及び下カバー44に対してしっかりと固定された状態となる。
以上のような本実施形態のカバー付き水栓10では、水側及び湯側の一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14をカバー20により覆ってクランク脚16,18をカバー20の内側に隠すことができるため、クランク脚16,18へのメッキ処理を省くことができる。
またクランク脚16,18に汚れた付き易かったり、またその汚れの掃除がしにくいことでクランク脚16,18に汚れが付いたままとなり易く、そのことが水栓の美観を悪化させる問題を解決でき、クランク脚16,18付きの水栓の美観を従来に増して高めることができる。
また湯側のクランク脚18をカバー20の内側に覆っておくことができるため、使用者が意図しない動きで湯側のクランク脚18に触れてしまって熱い思いをしたり、場合によって火傷をしてしまう恐れも無くすことができる。
また本実施形態のカバー付き水栓10では、カバー20に、詳しくは下カバー44の下面カバー部60に止水栓150操作用及びストレーナ160の脱着操作用の開口部76を正面方向に向けて設けているため、カバー20装着状態の下で止水栓150を開口部76を通じて容易に操作することができ、またストレーナ160を脱着操作することができる。即ちカバー20をいちいち脱着しなくてもそれらの操作を行うことができ、従って専門の知識を有していない水栓の使用者であっても簡単に止水栓150の操作等を行うことができる。
更に本実施形態ではクランク脚16,18及び水栓本体14を下側から覆う下カバー44の下面カバー部60に、下向きに部分的に突出してクランク脚16,18を壁Wに沿った方向に跨ぐ逆ブリッジ状の脚カバー部60Bを備え、その脚カバー部60Bの前端にて上記の開口部76を形成しているため、カバー20全体をコンパクトに構成することができる。
下面カバー部60の全体をクランク脚16,18よりも下側に位置させて、一対のクランク脚16,18ごと水栓本体14を下側から覆うようになした場合、カバー20全体が大きく、嵩高くなってしまうが、本実施形態に従い、脚カバー部60Bを下向きに部分的に突出した形態で設けておいた場合、脚カバー部60B以外の下面カバー部60の大部分を、脚カバー部60Bよりも上側の、水栓本体14に近い位置に設けておくことができる。
このようにすることで、カバー20全体をコンパクトに構成し得て、カバー付き水栓10の見栄えを良好とすることができる。
またこのようにすることで、止水栓150の操作部72を露出させるための開口部76を容易に形成することができる。
図17〜図20は、本発明の他の実施形態を示している。
この実施形態のカバー付き水栓10は寒冷地用のもので、水側,湯側の一対のクランク脚16,18の管体22に、図20に示す水抜栓168が設けられ、また水栓本体14にも同様の水抜栓168が設けられている。
そしてそれら水抜栓168の操作部170が、図17に示しているようにそれぞれ一対のクランク脚16,18及び水栓本体14から下向きに突出せしめられている。
これに対応して下カバー44、詳しくは下面カバー部60における主部60Aに、図19に示しているように水栓本体14から突出した水抜栓168の操作部170を、主部60Aを下向きに突き抜けて外部に突出させ、露出させるための開口部172が、また一対の脚カバー部60Bのそれぞれに、クランク脚16,18から下向きに突出した水抜栓168の操作部170を、脚カバー部60Bを突き抜けて下向きに突出させるための開口部174がそれぞれ設けられている。
図20に示しているようにそれぞれの水抜栓168は、円筒形状のハウジング180内にねじ込まれてそこに保持されており、操作部170を回転操作すると、図中上側の先端部に保持されたシール部176がハウジング180の付根の弁座178に着座して止水を行う。その状態から水抜栓168を逆方向に回転操作すると、水抜栓168がねじ送りで図中下向きに後退して開弁し、水抜きを行う。
下カバー44の上記の開口部172,174からは、水抜栓168及び操作部170が円筒形状のハウジング180ごと下向きに突き出している。
以上のようにこの本実施形態では、カバー20の下面カバー部60に、クランク脚16,18や水栓本体14から下向きに突出した水抜栓168の操作部170を露出させる開口部172,174を設けているため、カバー20を脱着することなく、カバー20装着状態の下で水抜栓168を操作し、水抜きを行うことができ、水抜きのための操作を容易に行うことができる。
以上本発明の実施形態を詳述したが、これはあくまで一例示である。
例えば上記実施形態では、上カバーが下面が開放された形状の箱型形状をなし、下カバーがその下面を閉じる蓋カバーとして設けられているが、場合によって下カバーの側に前面カバー部,側面カバー部の一部を形成したり、或いは前面カバー部,側面カバー部の全体を下カバー44に形成し、上カバーをその上面と閉じる蓋カバーとして構成するといったことも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
10 カバー付き水栓
14 水栓本体
16,18 クランク脚
20 カバー
60 下面カバー部
60B 脚カバー部
72,74,170 操作部
76,172,174 開口
150 止水栓
168 水抜栓

Claims (3)

  1. 水栓本体と、該水栓本体を壁に固定する水側及び湯側の一対のクランク脚と、該水栓本体を覆うカバーと、を備えたクランク脚付きのカバー付き水栓であって、
    前記カバーは、前記一対のクランク脚ごと前記水栓本体を覆うように設けてあるとともに、
    該カバーには、前記一対のクランク脚に組み込まれた止水栓の操作部を露出させて該操作部を操作可能とする開口部が前記壁とは反対方向の前方に向けて設けてあることを特徴とするクランク脚付きのカバー付き水栓。
  2. 請求項1において、前記カバーは前記一対のクランク脚ごと前記水栓本体を下側から覆う下面カバー部を備えており、
    該下面カバー部には、下向きに部分的に突出して前記クランク脚を前記壁に沿った方向に跨ぐ逆ブリッジ状の脚カバー部が備えてあり、該脚カバー部の前端にて前記開口部を形成していることを特徴とするクランク脚付きのカバー付き水栓。
  3. 水栓本体と、該水栓本体を壁に固定する水側及び湯側の一対のクランク脚と、該水栓本体を覆うカバーと、を備えたクランク脚付きのカバー付き水栓であって、
    前記カバーは、前記一対のクランク脚ごと前記水栓本体を覆うように設けてあるとともに、
    該カバーは、該一対のクランク脚ごと前記水栓本体を下側から覆う下面カバー部を備えていて、該下面カバー部に、前記クランク脚及び前記水栓本体から下向きに突出した水抜栓の操作部を露出させる開口部が設けてあることを特徴とするクランク脚付きのカバー付き水栓。
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