JP2001169414A - 据置形盤用の盤フレーム構造 - Google Patents

据置形盤用の盤フレーム構造

Info

Publication number
JP2001169414A
JP2001169414A JP34503399A JP34503399A JP2001169414A JP 2001169414 A JP2001169414 A JP 2001169414A JP 34503399 A JP34503399 A JP 34503399A JP 34503399 A JP34503399 A JP 34503399A JP 2001169414 A JP2001169414 A JP 2001169414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
board
stationary
nut
anchor nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34503399A
Other languages
English (en)
Inventor
Nagatoshi Ando
永年 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyuuritsu Denki Kk
CHURITSU DENKI
Original Assignee
Chiyuuritsu Denki Kk
CHURITSU DENKI
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chiyuuritsu Denki Kk, CHURITSU DENKI filed Critical Chiyuuritsu Denki Kk
Priority to JP34503399A priority Critical patent/JP2001169414A/ja
Publication of JP2001169414A publication Critical patent/JP2001169414A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Patch Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接作業を行わずに組付け可能な据置形盤用
の盤フレームを得る。 【解決手段】 盤フレーム14の横柱26には、曲げ可
能によって立部36の端部36Aと水平部38の端部3
8Aを重ね合わせて連結部42を形成し、この連結部に
アンカーナット46をカシメによって固着固定してい
る。また、側枠フレーム24には、外枠32に凹部58
を形成し、凹部内の貫通孔60及び内枠34の貫通孔5
6に挿入した段付きボルト62のネジ部64を、連結部
に固着したアンカーナットのナット部48へ螺合する。
これにより、側枠フレームと横柱が締結され、横柱や側
枠フレームに溶接処理を施すことなく、据置形盤に用い
る盤フレームを製作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床面に自立させて
据え付けられる据置形盤を形成するための骨組みとなる
据置形盤用の盤フレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】配電盤や制御盤等には、建築物の壁面に
据え付けられるのではなく、床面に固定されて据え付け
られる所謂自立式のものがある。自立式の配電盤や制御
盤等(以下総称して「据置形盤」と言う)は、床面に固
定するベース枠上に、矩形形状に組まれた盤フレームを
取り付け、この盤フレームの天井面及び周囲に外板パネ
ルや扉が取り付けられている。
【0003】図6及び図7には、据置形盤の盤フレーム
の一例として、盤フレーム80の要部を示している。こ
の盤フレーム80は、縦柱と側面の横柱を兼用する一対
の側枠フレーム82の上端及び下端を横柱84によって
連結して形成している。
【0004】ところで、据置形盤は、上部に吊ボルト8
6等が取り付けられており、この吊ボルトを用いて吊り
上げて、運搬や据え付けが行われる。この吊ボルト86
は、盤フレーム80の横柱84に螺合されている。した
がって、据置形盤では、横柱84に大きな加重がかかる
ことがある。
【0005】このために、据置形盤に用いる横柱84
は、曲げ加工によって形成すると共に側枠フレーム82
に対向する端部に所定の板厚の鋼鈑で形成した当て板9
0を溶接すると共に、横柱84を側枠フレーム82に連
結するためのボルト92を螺合する複数のナット94
を、この当て板90に溶接している。これにより、盤フ
レーム80では、側枠フレーム82に挿入したボルト9
2を当て板90に溶接したナット94に螺合することに
より、側枠フレーム82と横柱84とが強固に締結する
ようにしている。
【0006】一方、側枠フレーム82には、横柱84と
反対側の面に例えば側面パネル96(図6参照)が取り
付けられるため、側枠フレーム82と横柱84を連結す
るためのボルト92の頭が突出しないように、埋め込み
カラー98を内部に挿入して溶接している。この埋め込
みカラー98内にボルト92の頭が入り込むことによ
り、側面パネル96を側枠フレーム82に密着させるこ
とができると共に、側面パネル96側(横柱84と反対
側)から挿入したボルト92を締め付けても側枠フレー
ム82の側面パネル側の面と横柱84側の面の間隔が一
定に保持されるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな据置形盤の盤フレーム80を組み立てるためには、
横柱84を形成するときに、当て板90を横柱84の端
部に溶接すると共にこの当て板90に複数のナット94
を溶接する必要がある。また、側枠フレーム82には、
内部に埋め込みカラー98を溶接しなければならない。
これらの溶接作業は、据置形盤の製作作業を煩雑にする
と共に、製作工数の低減やコストダウンの妨げとなって
いる。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、溶接個所の削減を図ることにより、組み付け作業
を容易とすると共に製作工数の削減を図ることができる
据置形盤用の盤フレーム構造を提案することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、対で立設される枠体と、前記枠体のそれぞ
れに対向される長手方向の両端部が枠体の所定の位置に
固定されることにより一対の枠体を連結する横柱と、に
よって矩形形状に形成され、床面上に固定されるベース
枠上に組付けらる据置形盤用の盤フレーム構造であっ
て、前記横柱の長手方向の両端部に曲げ加工を施すこと
により前記枠体に対向するように形成された連結部と、
前記連結部の所定の位置に穿設された貫通孔へ挿入され
ることにより連結部に固定可能に装着されるアンカーナ
ットと、が設けられ、前記枠体に前記横柱の連結部に装
着された前記アンカーナットに対向して穿設した貫通孔
に挿入したボルトを、前記アンカーナットへ螺合するこ
とにより、前記枠体と前記横柱のそれぞれを連結して固
定していることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、横柱の長手方向の端部
に曲げ加工を施すことにより枠体に対向する連結部を形
成し、この連結部に穿設した貫通孔にアンカーナットを
装着する。横柱と枠体を連結するときには、枠体の貫通
孔に挿入したボルトをアンカーナットに螺合して行う。
【0011】これにより、枠体に対向して横柱に当て板
やナットを溶接することがないので、据置形盤を製作す
るときに横柱に溶接を施す作業を省略でき、据置形盤の
製作作業が容易となると共に、製作コストの低減を図る
ことができる。
【0012】このような本発明には、前記連結部に穿設
した貫通孔内に挿入配置されるリング部と、前記リング
部から突出して配置されると共に前記ボルトが螺合され
ることにより、前記リング部を拡径しながらリング部に
入り込むナット部と、を備えているアンカーナットを用
いることが好ましい。
【0013】これにより、アンカーナットを連結部に確
実にかつ簡単に固定することができ、据置形盤の製作作
業が容易となる。
【0014】また、本発明では、前記枠体が、外枠と内
枠が所定の間隔を持って形成されているときに、前記横
柱に装着される前記アンカーナットに対向して横柱側の
前記内枠に貫通孔を穿設し、前記外枠に前記内枠へ向け
て突出するように凹部を形成すると共に該凹部内に内枠
の貫通孔と同軸に貫通孔を穿設し、前記ボルトとして先
端のネジ部と頭部の間の拡形部が前記内枠と前記外枠に
形成した凹部の間隔に応じた長さの段付きボルトを用
い、該段付きボルトのネジ部を前記アンカーナットへ螺
合したときに、頭部が前記外枠の凹部内に入り込むよう
にすることが好ましい。
【0015】これにより、枠体に埋め込みカラーの溶接
する作業を行う必要がなく、横柱は勿論、枠体への溶接
作業を行うことなく据置形盤の製作が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適
用した据置形盤10の概略構成を示している。なお、据
置形盤10は、種々の機器を収容するための箱体となっ
ており、内部に開閉器等の配電用機器を取り付けること
により据置形配電盤として用いることができ、また、種
々の制御用機器を取り付けることにより据置形制御盤と
して用いることができる。
【0017】この据置形盤10は、床面に固定されるベ
ース枠12上に、矩形形状に形成した盤フレーム14が
組みつけられて固定される。盤フレーム14は、一対の
側枠フレーム24と、側枠フレーム24の四隅の間を連
結する横柱26によって矩形形状に形成されている。
【0018】この盤フレーム14には、上面側(図1の
紙面上方側)に天板パネル16が取りつけられ、後面
(図1の紙面奥側の面)には、背板パネル18が取り付
けられる。また、盤フレーム14には、側面に側面パネ
ル20が取り付けられ、前面に扉22が取り付けられて
囲われている。なお、盤フレーム14のベース枠12へ
の固定及び周囲への扉やパネルの取り付けは、従来公知
の種々の構成を適用でき、本実施の形態では、詳細な説
明を省略する。
【0019】また、据置形盤10には、上部に複数の吊
ボルト28が取り付けられる。吊ボルト28のそれぞれ
は、盤フレーム14を形成する横柱26に穿設されてい
るネジ孔30へ螺合されて取り付けられている。この吊
ボルト28を用いて据置形盤10を吊上げることによ
り、据置形盤10の運搬ないし据え付け作業が可能とな
る。
【0020】この盤フレーム14を形成する側枠フレー
ム24は、縦柱と側面の横柱を兼用している。このため
に、図3及び図4に示されるように、少なくとも側枠フ
レーム24は、周縁部が側面パネル20に対向する外枠
32と横柱26に対向する内枠34との間に所定の間隔
の空隙が形成されている。なお、このような側枠フレー
ム24は、従来から用いられている鋼鈑の曲げ加工等に
よって形成することができ、詳細な構造の説明は省略す
る。
【0021】ところで、図1乃至図4に示されるよう
に、側枠フレーム24を連結する横柱26は、例えば長
尺の鋼鈑を幅方向の中間部で折曲することにより、断面
形状が略L字形状にされ、盤フレーム14に組付けたと
きの立部36と水平部38を形成している。また、横柱
26は、鋼鈑の幅方向の両端部が、さらに内方側へ折り
曲げられることにより剛性の向上が図られると共に、例
えば、立部36の先端部を水平部38と平行に内方側へ
折り曲げ、さらに、先端を立部36と平行となるように
水平部38へ向けて折り曲げた折曲げ部40に、据置形
盤10内に配線用機器や制御用機器を収容するときに、
これらの機器を取り付けるためのベース材の固定に用い
ることができるようにしている(図示省略)。
【0022】一方、横柱26の両端部では、立部36の
端部36A及び水平部38の端部38Aがそれぞれ折り
曲げられて重ね合わせられて、側枠フレーム24に対向
する連結部42が形成されている。すなわち、横柱26
の端部に形成している連結部42は、立部36の端部3
6Aと水平部38の端部38Aをそれぞれ折り曲げて重
ね合わせることにより補強されている。
【0023】この連結部42には、所定の位置に複数の
貫通孔44が穿設されている。それぞれの貫通孔44に
は、アンカーナット46が装着されるようになってい
る。図5(A)及び図5(B)には、本実施の形態に適
用したアンカーナット46の概略構成を示している。こ
のアンカーナット46は、内周面に雌ネジが形成されて
いるナット部48と、このナット部48が入り込むリン
グ部となるインサート部50が同軸的にかつ一体に形成
されている。インサート部50には、ナット部48と反
対側の端部周縁に爪部52が形成されている。連結部4
2の貫通孔44は、内径がインサート部50の外径に合
わせられている。
【0024】ナット部48は、インサート部50側の端
部がインサート部50の内径に合わせられ、かつ、イン
サート部50と反対側へ向けて徐々に拡径された略テー
パー状となっている。また、図5(A)に示されるよう
に、ナット部48とインサート部50とは、接合部54
によって連結されている。
【0025】このアンカーナット46は、爪部52が側
枠フレーム24側となるように、側枠フレーム24側か
ら連結部42の貫通孔44内に挿入されて装着される。
また、連結部42に装着されたアンカーナット46は、
所謂カシメによって連結部42に固定される。
【0026】すなわち、アンカーナット46は、接合部
54が脆弱に形成されている。これにより、所定の工具
(カシメ工具)のネジ部70をインサート部50側から
挿入して、ナット部48に螺合して、ナット部48をイ
ンサート部50へ引く。ナット部48とインサート部5
0を接合している接合部54は、インサート部50から
挿入されたネジ部70がナット部48に螺合しながらナ
ット部48をインサート部50内に引っ張ることにより
破断する。ナット部48は、接合部54が破断した状態
でさらにインサート部50内へ引っ張られることによ
り、インサート部50に圧入される。
【0027】これにより、図5(B)に示されるよう
に、アンカーナット46では、インサート部50に入り
込んだナット部48によってインサート部50が拡径さ
れ、インサート部50の外周部が貫通孔44の内面に押
し付けられると共に、爪部52との間で連結部42を挟
み込む。
【0028】アンカーナット46は、このようにしてカ
シメがなされることにより連結部42に固着され、貫通
孔44からの抜き出しは勿論、貫通孔44内での回動も
阻止される状態となる。また、連結部42を形成する端
部36A、38Aは、アンカーナット46によって重ね
合わせられた状態で貼り合わせられるように固定され
る。このネジ部70は、アンカーナット46のカシメが
行われると、ナット部48から抜き出される一方、図3
及び図4に示されるように、側枠フレーム24には、横
柱26に装着したアンカーナット46に対向して、内枠
34に貫通孔56が穿設されている。また、側枠フレー
ム24には、外枠32に、例えばプレス加工等によって
凹部58が形成されている。それぞれの凹部58は、内
枠34に形成している貫通孔56に対向し、内枠34側
に接近するように形成されている。外枠32には、それ
ぞれの凹部58内に、貫通孔56と同軸となるように貫
通孔60が穿設されている。
【0029】また、据置形盤10は、側枠フレーム24
と横柱26の連結に段付きボルト62を用いている。こ
の段付きボルト62は、先端に形成されている所定の長
さのネジ部64と頭部66との間に、外径寸法が頭部6
6よりも小さいがネジ部64よりも大きい拡径部68が
設けられている。
【0030】側枠フレーム24の外枠32に形成されて
いる凹部58は、段付きボルト62の頭部66が入り込
む深さとなっており、貫通孔60は、段付きボルト62
の拡径部68の外径寸法に合わせて形成されている。側
枠フレーム24の内枠34に形成している貫通孔56に
は、段付きボルト62の先端のネジ部64が挿入される
ようになっており、これにより、側枠フレーム24を貫
通した段付きボルト62のネジ部64がアンカーナット
46に挿入される。
【0031】段付きボルト62は、拡径部68の長さL
が、側枠フレーム24の凹部58の底面から内枠34の
内面までの距離Dより僅かに短くなっている。これによ
り、段付きボルト62を凹部58側から挿入したとき
に、頭部66が凹部58内に入り込むと共に、ネジ部6
4をアンカーナット46のナット部48に螺合して側枠
フレーム24と横柱26を締結したときに、側枠フレー
ム24の外枠32と内枠34の間隔を大きく狭めて、側
枠フレーム24を変形させてしまうのを防止している。
なお、図3に示されるように、段付きボルト62は、例
えば頭部66に六角穴66Aが形成された六角穴付きボ
ルトを用いている。
【0032】以下に本実施の形態の作用として、据置形
盤10に用いる盤フレーム14の組み付け、すなわち、
側枠フレーム24と横柱26の連結を説明する。
【0033】据置形盤10は、盤フレーム14の下部に
ベース枠12を組付けると共に、盤フレーム14に天板
パネル16、後面パネル18、側面パネル20及び扉2
2を取り付けて製作される。また、この据置形盤10
は、盤フレーム14に吊ボルト26を取り付けることに
より、この吊ボルト26を用いて吊り上げ、運搬ないし
据え付けが可能となっている。
【0034】このような据置形盤10に用いられる盤フ
レーム14は、一対の側枠フレーム24を複数本の横柱
26によって連結される。なお、本実施の形態では、一
例として側枠フレーム24の四隅を4本の横柱26によ
って連結しているが、側枠フレーム24を連結する横柱
26の数はこれに限るものではなく、例えば、上下に配
置した横柱26の間にさらに1本ないし2本以上の横柱
26を所定の間隔で配置して側枠フレーム24を連結す
るようにしても良い。
【0035】横柱26は、帯板状の鋼鈑の曲げ加工によ
って断面形状が略L字状となる所定の形状に形成した
後、さらに、立部36の端部36Aと水平部38の端部
38Aを折曲して重ね合わせて連結部42を形成する。
また、横柱26には、連結部42に複数の貫通孔44
が、それぞれ所定の位置に穿設される。
【0036】このように形成された横柱26には、連結
部42の貫通孔44のそれぞれにアンカーナット46が
装着される。このアンカーナット46は、図示しないカ
シメ工具によって連結部42に固着される。
【0037】アンカーナット46は、カシメ工具のネジ
部70がナット部48に螺合されてインサート部50内
へ引かれることにより、接合部54が破断し、ナット部
48がインサート部50内に引き入れられる。このと
き、ナット部48の外形形状がテーパー状に形成されて
いるために、インサート部50は、ナット部48によっ
て拡径され、貫通孔44の内面に押し付けられると共に
爪部52との間で連結部42の貫通孔44の周縁部を挟
み込む。これにより、ナット部48が横柱26の連結部
42に固着固定される。また、連結部42を形成してい
る端部36A、38Bが貼り合わせられるように密着固
定される。
【0038】一方、側枠フレーム24には、内枠34に
貫通孔56を穿設すると共に、プレス加工等によって外
枠32に凹部58を形成し、この凹部58内に貫通孔6
0を穿設する。貫通孔56、60のそれぞれは、横柱2
6の連結部42に形成した貫通孔44に合わせ、同軸と
なるように形成される。
【0039】このようにして加工された側枠フレーム2
4と横柱26を連結するときには、段付きボルト62を
用い、例えば、横柱26を長手方向が上下方向となるよ
うに固定し、この横柱26の上方に側枠フレーム24を
配置する。このとき、横柱26の連結部42に装着して
いるアンカーナット46に、側枠フレーム24に形成し
ている貫通孔56、60を合わせるように位置決めをす
る。
【0040】この状態で、側枠フレーム24の凹部58
に形成している貫通孔60に段付きボルト62を挿入す
る。段付きボルト62は、鉛直方向の上方側から側枠フ
レーム24の凹部58内の貫通孔60へ落とし込むよう
に挿入できるため、段付きボルト62のネジ部64を容
易に貫通孔60と同軸に形成した貫通孔56へ挿入する
ことができる。すなわち、埋め込みカラー等の案内手段
を設けることなく、所定の間隔で離間している貫通孔5
6、60へ簡単に段付きボルト62を挿入することがで
きる。
【0041】一方、側枠フレーム24の貫通孔56を横
柱26の連結部42に固着しているアンカーナット46
に対向させておくことにより、貫通孔56内に挿入され
た段付きボルト62のネジ部64は、アンカーナット4
6のナット部48に達する。
【0042】この状態で、段付きボルト62を廻すこと
により、段付きボルト62のネジ部64がナット部48
に螺合する。側枠フレーム24と横柱26は、アンカー
ナット46のナット部48が横柱26の連結部42に固
定されていることにより、このアンカーナット46のナ
ット部48に螺合した段付きボルト62によって強固に
連結される。
【0043】このように、盤フレーム14は、それぞれ
の横柱26の連結部42に固着したアンカーナット46
に段付きボルト62を螺合して、所定本数の横柱26を
一対の側枠フレーム24に締結することにより組み上げ
られる。
【0044】このような盤フレーム14に用いられる横
柱26は、立部36の端部36Aと水平部38の端部3
8Aを重ねるように折り曲げることにより連結部42を
形成すると共に、この連結部42に貫通孔44を穿設し
て、アンカーナット46を固着するようにしている。ま
た、このアンカーナット46は、ナット部48がインサ
ート部50へ圧入されることにより、連結部42に確実
に固定される。このとき、アンカーナット46によって
端部36A、38Aも固定されることになる。
【0045】これにより、側枠フレーム24へ強固に連
結する必要がある横柱26を、従来の当て板90やナッ
ト94(図6及び図7参照)の溶接等の加工作業を行う
ことなく製作することができる。
【0046】また、側枠フレーム24では、段付きボル
ト62の頭部66が入り込む凹部58を形成することに
より、従来の埋め込みカラー98等(図6及び図7参
照)の溶接を行うことなく、段付きボルト62の頭部6
6が、側枠フレーム24の外枠32の表面から飛び出す
のを防止できる。
【0047】このように、盤フレーム14は、鋼鈑等の
曲げ加工やプレス加工を施し、アンカーナット46を用
いることにより、溶接処理を施すことなく加工された側
枠フレーム24と横柱26を用いているので、据置形盤
10は、溶接等の煩雑な作業を行うことなく製作でき、
製作工数の削減が可能となる。したがって、据置形盤1
0を製作コストの低減を図ることができる。
【0048】なお、以上説明した本実施の形態は本発明
の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態
では、ナット部48をインサート部50へ圧入するカシ
メによって固着するアンカーナット46を用いたが、ア
ンカーナットとしては、連結部42に形成した貫通孔4
4へ挿入することにより固定可能となるものであれば、
任意の構成ないし形状のものを用いることができる。
【0049】また、本実施の形態に適用した側枠フレー
ム24及び横柱26の形状は、本発明の構成を限定する
ものではなく、任意の形状のものを用いることができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、横
柱に曲げ加工によって連結部を形成すると共に、この連
結部にアンカーナットを装着固定することにより、横柱
への溶接作業が不要となる。また、段付きボルトによっ
て枠体と横柱を連結したときに段付きボルトの頭部が入
り込む凹部を外枠に形成することにより、枠体に埋め込
みカラー等の溶接を不要としている。これにより、据置
形盤を製作する時の溶接作業を不要にでき、据置形盤の
製作作業が極めて容易となると言う優れた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した据置形盤の概略構成を
示す分解斜視図である。
【図2】(A)及び(B)は、それぞれ異なる方向から
見た盤フレームを形成する横柱を示す概略斜視図であ
る。
【図3】盤フレームの横柱と側枠フレームの締結部分を
示す要部分解斜視図である。
【図4】盤フレームの横柱と側枠フレームの締結部分を
示す要部断面図である。
【図5】(A)及び(B)はそれぞれアンカーナットを
示す概略断面図であり、(A)は連結部へアンカーナッ
トを装着した状態を示し、(B)は連結部へアンカーナ
ットを固定した状態を示している。
【図6】従来構造の一例を示す盤フレームの横柱と側枠
フレームの締結部分の要部分解斜視図である。
【図7】従来構造の一例を示す盤フレームの横柱と側枠
フレームの締結部分の要部断面図である。
【符号の説明】
10 据置形盤 12 ベース枠 14 盤フレーム 24 側枠フレーム(枠体) 26 横柱 32 外枠 34 内枠 42 連結部 44 貫通孔 46 アンカーナット 48 ナット部 50 インサート部(リング部) 56 貫通孔 58 凹部 60 貫通孔 62 段付きボルト 64 ネジ部 66 頭部 68 拡径部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対で立設される枠体と、前記枠体のそれ
    ぞれに対向される長手方向の両端部が枠体の所定の位置
    に固定されることにより一対の枠体を連結する横柱と、
    によって矩形形状に形成され、床面上に固定されるベー
    ス枠上に組付けらる据置形盤用の盤フレーム構造であっ
    て、前記横柱の長手方向の両端部に曲げ加工を施すこと
    により前記枠体に対向するように形成された連結部と、
    前記連結部の所定の位置に穿設された貫通孔へ挿入され
    ることにより連結部に固定可能に装着されるアンカーナ
    ットと、が設けられ、前記枠体に前記横柱の連結部に装
    着された前記アンカーナットに対向して穿設した貫通孔
    に挿入したボルトを、前記アンカーナットへ螺合するこ
    とにより、前記枠体と前記横柱のそれぞれを連結して固
    定していることを特徴とする据置形盤用の盤フレーム構
    造。
  2. 【請求項2】 前記アンカーナットが、前記連結部に穿
    設した貫通孔内に挿入配置されるリング部と、前記リン
    グ部から突出して配置されると共に前記ボルトが螺合さ
    れることにより、前記リング部を拡径しながらリング部
    に入り込むナット部と、を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載の据置形盤用の盤フレーム構造。
  3. 【請求項3】 前記枠体が、外枠と内枠が所定の間隔を
    持って形成されているときに、前記横柱に装着される前
    記アンカーナットに対向して横柱側の前記内枠に貫通孔
    を穿設し、前記外枠に前記内枠へ向けて突出するように
    凹部を形成すると共に該凹部内に内枠の貫通孔と同軸に
    貫通孔を穿設し、 前記ボルトとして先端のネジ部と頭部の間の拡形部が前
    記内枠と前記外枠に形成した凹部の間隔に応じた長さの
    段付きボルトを用い、該段付きボルトのネジ部を前記ア
    ンカーナットへ螺合したときに、頭部が前記外枠の凹部
    内に入り込むようにしたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の据置形盤用の盤フレーム構造。
JP34503399A 1999-12-03 1999-12-03 据置形盤用の盤フレーム構造 Pending JP2001169414A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34503399A JP2001169414A (ja) 1999-12-03 1999-12-03 据置形盤用の盤フレーム構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34503399A JP2001169414A (ja) 1999-12-03 1999-12-03 据置形盤用の盤フレーム構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001169414A true JP2001169414A (ja) 2001-06-22

Family

ID=18373838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34503399A Pending JP2001169414A (ja) 1999-12-03 1999-12-03 据置形盤用の盤フレーム構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001169414A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011228389A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Nitto Kogyo Co Ltd 電気機器収納用箱
JP2012238757A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Kawamura Electric Inc キャビネットの補強構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011228389A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Nitto Kogyo Co Ltd 電気機器収納用箱
JP2012238757A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Kawamura Electric Inc キャビネットの補強構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010281192A (ja) 建築用接合金具、固定金具、及び、固定ピン
JP2001169414A (ja) 据置形盤用の盤フレーム構造
JPH1136451A (ja) ユニット物の取付方法および取付構造
JP2630116B2 (ja) 枠材結合構造
JP3199658B2 (ja) 床パネルの取付構造
KR200341307Y1 (ko) 철재문틀 조립 장치
JP4488266B2 (ja) 柱どうしの連結方法及び柱どうしの連結構造
JP2578714B2 (ja) 壁パネル接合方法
JP2560900B2 (ja) 可動間仕切壁
JP2514947Y2 (ja) Alc外壁パネルの取付部の構造
JPH0313606Y2 (ja)
JP2605329Y2 (ja) 建物ユニット間の接合構造
JP2561669Y2 (ja) 建築壁パネルの取付け構造
JP2003328435A (ja) 木造建築物における接合構造及びユニット建物
JP2002115332A (ja) 複合梁の補強構造及び複合梁と木製柱との接続構造
JPH11229501A (ja) 連結ボルト付き建物ユニット
JPH06264503A (ja) 鉄骨軸組の仕口部構造
JPH05156699A (ja) 持ち出しバルコニーの支持構造
JP2004218323A (ja) バルコニー
JP2000120180A (ja) 建築用接合ボルト、パネル、建物ユニット、ユニット建物及びパネルの施工方法
JP2001152556A (ja) ユニット建物
JPH10147981A (ja) ホールダウン金具
JPH06264507A (ja) 鉄骨軸組の仕口部構造
JPH0359242A (ja) 軸組構造
JPH1054082A (ja) 木造軸組の接合構造と接合金物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090908