JPH05156699A - 持ち出しバルコニーの支持構造 - Google Patents

持ち出しバルコニーの支持構造

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JPH05156699A
JPH05156699A JP3323346A JP32334691A JPH05156699A JP H05156699 A JPH05156699 A JP H05156699A JP 3323346 A JP3323346 A JP 3323346A JP 32334691 A JP32334691 A JP 32334691A JP H05156699 A JPH05156699 A JP H05156699A
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Isao Naemura
功 苗村
Shinji Shigeki
真司 繁木
Yoshinori Yoshihama
美紀 吉浜
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 持ち出し型のバルコニーを支持するブラケッ
トの固定に伴う室内側の仕上げの問題を解決すると同時
に、引き抜きに対する安全度を高める。 【構成】 開口部から張り出し、開口部両側の柱C,C
に支持される持ち出し型のバルコニーBを、開口部を構
成する柱Cと胴差しGの隅角部に配置される支持部材1
と、バルコニーBの妻梁F1が接続されるブラケット2と
を用いて支持するもので、ブラケット2の柱C側に一体
化した接合プレート3が胴差しGと支持部材1にこれら
を貫通するボルト5を用いて接合されることにより柱C
の貫通を回避し、仕上げ上の問題を解決すると同時に、
引き抜き力に対する安全度を高め、柱Cの損傷や離脱を
防止するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はバルコニーを柱から張
り出すブラケットにより支持した、持ち出しバルコニー
の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】開口部か
ら張り出し、その回りの躯体に支持される持ち出しバル
コニーは全荷重が柱に負担されるため、柱の、バルコニ
ーの妻梁の位置から張り出すブラケットはバルコニーの
荷重に抵抗する状態に柱に固定される必要がある。
【0003】ブラケットは通常、その柱側に接合される
プレートと、これと柱を貫通するねじ及びコーチねじに
よって柱に接合されることにより固定されるが、プレー
トはバルコニーの縦枠に沿ってブラケットの上方に配置
されるため、柱を貫通するねじは室内側の開口部両側に
おける仕上げの障害となり易い。
【0004】また、この固定の仕方は柱を貫通するねじ
の柱への付着によってブラケットの固定状態を保つが、
ねじはブラケットに加わる鉛直荷重によるモーメントに
より引き抜き力を受けた状態にあるため、この状態に長
期間置かれることにより柱に損傷を与える、あるいは柱
から離脱する危険性がある。
【0005】実公平2-10162号には柱を貫通するねじに
よる固定に代え、柱の見込み面に接するL形の金具を見
付け方向に螺入するねじにより固定し、その室外側から
ねじ受けを突設し、これにバルコニーの妻梁を貫通する
ボルトを螺合することによりバルコニーを支持する構造
が提案されているが、ねじ受けが柱に固定された状態に
ならず、またボルトが妻梁の基部に作用するモーメント
の中心に存在することから、この力には抵抗することが
できないため持ち出し型のバルコニーには適用が効かな
い。
【0006】この発明はねじを用いてブラケットを柱に
固定する従来構造の問題を踏まえてなされたもので、こ
れを解決する支持構造を新たに提案しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では開口部を構成
する柱と胴差しの隅角部に、両者に跨って接合される支
持部材を配置し、この支持部材と胴差しに、ブラケット
に一体化した接合プレートをボルトを用いて接合するこ
とにより柱の貫通を回避し、開口部両側の仕上げや室内
の内装上の問題を解決すると同時に、引き抜き力に対す
る安全度を高め、柱の損傷や離脱を防止する。
【0008】支持部材は柱と胴差し,及びブラケットの
3方向にそれぞれに当接して接合される接合片を持ち、
柱と胴差しに両者に跨って接合される。
【0009】ブラケットの柱側には柱と胴差し,及び支
持部材の接合面に対向する接合プレートが一体化し、こ
の接合プレートは自身と胴差し,及び支持部材を貫通す
るボルトによりこれらに接合され、バルコニーの妻梁は
このブラケットに連結されて支持される。
【0010】ブラケットに一体化した接合プレートが胴
差しと支持部材に跨って接合されることによりボルトの
柱の貫通はなくなり、柱の室内側における仕上げが容易
になる。
【0011】また接合プレートが胴差しと支持部材にこ
れらを貫通するボルトにより接合されることによりブラ
ケットは胴差しと支持部材に確実に緊結され、モーメン
トによる引き抜きに対する抵抗力が高められ、柱への損
傷が防止されると同時に、離脱の危険性が解消される。
【0012】
【実施例】以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
【0013】この発明は図1に示すように開口部から張
り出し、開口部両側の柱C,Cに支持される持ち出し型
のバルコニーBを、開口部を構成する柱Cと胴差しGの
隅角部に配置される支持部材1と、バルコニーBの妻梁
F1が接続されるブラケット2を用いて支持するものであ
る。
【0014】支持部材1は図2に示すように例えばアン
グルピースの端面にプレートを溶接した、互いに直交す
る3つの面を持つ箱形の形状をし、柱Cと胴差しG,及
びブラケット2の3方向にそれぞれ当接して接合される
接合片11,12,13を持っており、柱C側の接合片11と胴
差しG側の接合片12に明けられたねじ孔1a,1aを貫通す
るねじ,またはコーチねじ4によって柱Cと胴差しGの
隅角部に両者の見込み面に跨って接合される。ブラケッ
ト2側の接合片13にはボルト5用の挿通孔1bが明けら
れ、縦長に形成されることによりブラケット2の高さ調
整が可能となっている。胴差しGの、ブラケット2との
接触面にもボルト5用のボルト孔G1が明けられるが、こ
れはブラケット2の取付精度確保上、その固定時に、位
置決め完了後に明けられる。
【0015】支持部材1,1は各柱Cに、図2,図3に
示すようにこれを挟んでその両側の見込み面に対となっ
て配置されるが、図4に示すように柱Cへの接合片11
ハット形の断面形状にし、柱Cの室内側を回して連続さ
せ、一体化して製作しておくことも可能で、その場合、
接合片11が柱Cの室内側の見付け面に接触することによ
り、ブラケット2の荷重負担時にこれを接合するボルト
5に加わる軸力を柱Cに直接負担させることができる。
また柱Cの室内側を回す場合に、図5に示すように柱C
の室内側の見付け面と支持部材1側の見込み面に接触す
るアングル形の補助部材1′を付加し、この補助部材
1′と、一対の支持部材1,1とを分離し、互いにスラ
イド可能に配置しておくことにより柱Cの寸法の変化に
対応して支持部材1を固定することができる。
【0016】支持部材1,1は基本的に図3に示すよう
に開口部の開口面積の確保上、胴差しGの下面側に配置
されるが、開口部の開口枠との干渉がない場合等には上
面側の一方,または両側に配置する場合もあり、その場
合、前記胴差しGにはボルト孔G1を明ける必要がなくな
る。
【0017】ブラケット2の柱C側には図6に示すよう
に柱Cと胴差しG,及び支持部材1の接合片13に対向す
る接合プレート3が一体化しており、ブラケット2は接
合プレート3が胴差しGと支持部材1にボルト5で接合
されることにより柱Cと胴差しGに固定される。
【0018】接合プレート3の各ボルト5の位置にはボ
ルト孔3aが明けられ、接合プレート3は柱Cと胴差し
G,及び支持部材1の接合片13に同時に当接し、ボルト
5はそのボルト孔3aから差し込まれ、図7に示すように
上側は胴差しGを、下側は支持部材1の接合片13を貫通
し、室内側にナット6が締め付けられる。ボルト5の先
端にナット6が定着されることによって接合プレート3
は胴差しGと支持部材1に確実に緊結され、ブラケット
2に作用する荷重によるボルト5の反力は胴差しGと支
持部材1を介して柱Cに負担される。支持部材1のボル
ト孔1bに対応する、接合プレート3のボルト孔3aは横長
に明けられており、ブラケット2の横方向の位置の調整
が可能になっている。
【0019】接合プレート3の、ブラケット2の上側、
すなわち胴差しG側のボルト5にはモーメントによる引
き抜き力が、下側の面には支持部材1を押圧する力がそ
れぞれ作用するが、引き抜き力に対しては胴差しGが抵
抗し、押圧力は各接合面11,12,13によって胴差しGと
柱Cに伝達されて負担される。
【0020】ブラケット2は図7に示すようにバルコニ
ーBの妻梁F1内に差し込まれ、ボルトにより妻梁F1に連
結され、バルコニーBを支持する。
【0021】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、開口部を
構成する柱と胴差しの隅角部に配置され、両者に跨って
接合される支持部材を貫通するボルトによりブラケット
に一体化した接合プレートを接合するものであるため、
ボルトの柱への貫通がなくなり、柱の室内側における仕
上げが容易になる。
【0022】またブラケットに一体化した接合プレート
は胴差しと支持部材にボルトにより緊結されるためブラ
ケットに加わる荷重によるモーメントに対する抵抗力が
高められ、柱への損傷と柱からの離脱の危険性を解消す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブラケットと支持部材の柱への取付状態を示し
た斜視図である。
【図2】支持部材を柱と胴差しに取り付ける様子を示し
た斜視図である。
【図3】支持部材の柱への取付位置を示した立面図であ
る。
【図4】支持部材の柱への他の取付例を示した横断面図
である。
【図5】図4の変形例を示した横断面図である。
【図6】ブラケットを胴差しと支持部材に取り付ける様
子を示した斜視図である。
【図7】ブラケットを胴差しと支持部材に固定した状態
を示した縦断面図である。
【図8】バルコニーを示した斜視図である。
【符号の説明】
C……柱、G……胴差し、G1……ボルト孔、1……支持
部材、11,12,13……接合片、1a……ねじ孔、1b……ボ
ルト孔、2……ブラケット、3……接合プレート、3a…
…ボルト孔、4……ねじ、5……ボルト、6……ナッ
ト、B……バルコニー、F1……妻梁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部から張り出し、開口部両側の柱
    C,Cに支持される持ち出し型のバルコニーBを、開口
    部を構成する柱Cと胴差しGの隅角部に配置される支持
    部材1と、バルコニーBの妻梁F1が接続されるブラケッ
    ト2を用いて支持する支持構造であり、支持部材1は柱
    Cと胴差しG,及びブラケット2の3方向にそれぞれに
    当接して接合される接合片11,12,13を持ち、柱Cと胴
    差しGに両者に跨って接合され、ブラケット2の柱C側
    には柱Cと胴差しG,及び支持部材1の接合片13に対向
    する接合プレート3が一体化しており、この接合プレー
    ト3は支持部材1に支持部材1を貫通するボルト5で接
    合されていることを特徴とする持ち出しバルコニーの支
    持構造。
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JP2007002622A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Matsushita Electric Works Ltd 階段の手摺取付構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007002622A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Matsushita Electric Works Ltd 階段の手摺取付構造
JP4544058B2 (ja) * 2005-06-27 2010-09-15 パナソニック電工株式会社 階段の手摺取付構造

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