JP2001168492A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001168492A
JP2001168492A JP34788999A JP34788999A JP2001168492A JP 2001168492 A JP2001168492 A JP 2001168492A JP 34788999 A JP34788999 A JP 34788999A JP 34788999 A JP34788999 A JP 34788999A JP 2001168492 A JP2001168492 A JP 2001168492A
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base substrate
semiconductor device
insulating substrate
manufacturing
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Akira Tanaka
明 田中
Yutaka Ishiwatari
裕 石渡
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度サイクルによるハンダの疲労損傷の発生
を抑えた半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体素子51が接合された絶縁基板5
3とベース基板55とをハンダ11により接合する際
に、ハンダ11より熱膨張係数の高い金属柱13を複数
設けることで、ハンダ加熱時に金属柱13により絶縁基
板53とベース基板55との間を広げるようにして、溶
融したハンダを上方に持ち上げ、自重によるハンダの潰
れや流れを防止するとともに、端部形状が内側へ窪んだ
形状にしてハンダのひずみ集中を少なくした半導体装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特に、半導体素子が接合された絶
縁基板とベース基板とをハンダ層により接合した半導体
装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置には、一つのパッケージに半
導体素子を内蔵したモジュール型と称する半導体装置が
ある。このようなモジュール型半導体装置は、1つのパ
ッケージに複数の半導体素子を設けて、1パッケージ品
で様々な制御を行うことができたり、また大電流装置へ
の対応が可能となるなど、様々な分野で用いられてい
る。
【0003】図10は、従来のモジュール型半導体装置
を示す該略図である。
【0004】このモジュール型半導体装置101は、図
10(A)に示すように、セラミックス基板61の表裏
面に導電層63および65を接合した絶縁基板53と、
熱伝導体のベース基板55とを、ハンダ層103によっ
て接合したものである。絶縁基板53の一方の導電層6
3側には、半導体素子51が設けられており、他方の導
電層65側がハンダ層103と接合されている。
【0005】このような構造のモジュール型半導体装置
は、通常、ベース基板55が、ヒートシンク(図示せ
ず)にボルトなどによって固定されることで、半導体素
子51から発生する熱を逃がすようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モジュール
型半導体装置は、半導体素子がその動作に伴い発熱する
ため、動作時の発熱と動作終了時の冷却が繰り返され
る、いわゆる温度サイクルが発生する。
【0007】このような温度サイクル下において、ハン
ダ層103は互いに線膨張係数の異なる絶縁基板53と
ベース基板55とを接合しているので、もっともダメー
ジを受けやすい部位となっている。特にハンダ層103
の端部形状は、製造過程において、絶縁基板53などの
重さにより溶融時にベース基板55側に流れ出す傾向が
あり、出来上がり形状が、図10(B)に示すとおり、
ハンダ層103上下の端部に切り欠き部ができた形状と
なっている。そして、このような切り欠き部は、温度サ
イクルを受けたときに疲労損傷が発生する起因になり易
い。
【0008】具体的には例えば、運転時の電流のオン・
オフに伴う発熱と冷却の繰り返しにより、モジュール型
半導体装置の各部材は、昇温と降温の温度サイクルを受
けて膨張と収縮を繰り返す。
【0009】このような温度サイクル下で、各部材のう
ち、絶縁基板53の基材である絶縁性セラミック基板6
1とベース基板55とでは、例えばベース基板55が銅
の場合、膨張の量と収縮の量とに約4倍の差が生じてい
る。
【0010】このような大きな量の差をもつ膨張と収縮
は、繰り返しにより、絶縁基板53とベース基板55と
の間のハンダ層103の端部切り欠き部に疲労損傷を生
じさせる可能性がある。そして、ハンダ層103の疲労
損傷は、故障や障害の原因となるおそれがあり、装置の
信頼性を低下させてしまうという問題があった。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的としては、温度サイクルによるハンダ
の疲労損傷の発生を抑えた半導体装置を提供することで
ある。また、他の目的としては、温度サイクルによるハ
ンダの疲労損傷の発生を抑えた半導体装置の製造方法を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の本発明は、半導体素子が接合された
絶縁基板と、ベース基板とをハンダ層により接合した半
導体装置において、前記ハンダ層の端部がハンダ層内側
へ窪んでいることを要旨とする。
【0013】請求項1記載の本発明にあっては、ハンダ
層の端部の形状をハンダ層内側へ窪ませて、温度サイク
ル下での疲労損傷の起因となり易い切り欠き形状をなく
したものである。
【0014】上記課題を解決するため、請求項2記載の
本発明は、半導体素子が接合された絶縁基板と、ベース
基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製造方法
において、前記絶縁基板と前記ベース基板との間に、ハ
ンダと熱によって膨脹する熱膨脹手段とを配置する工程
と、前記ハンダを加熱する工程と、を有することを要旨
とする。
【0015】請求項2記載の本発明にあっては、ハンダ
加熱時に熱膨張手段が膨張して、絶縁基板とベース基板
との間を広げるように作用する。これにより、加熱によ
り溶融したハンダを上方に持ち上げ、自重によるハンダ
の潰れや流れを防止するとともに、端部での切り欠き部
の発生を減少させ、端部形状が内側へ窪んだ形状になる
ようにしている。
【0016】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
発明において、前記熱膨脹手段が、前記ハンダより熱膨
張係数の高い金属であることを要旨とする。
【0017】請求項3記載の本発明にあっては、ハンダ
より熱膨張係数の高い金属を用いることで、簡単な工程
で、ハンダ加熱時に絶縁基板とベース基板との間を広げ
る方向の力を作用させるようにしている。
【0018】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
発明において、前記金属が、マグネシウム、亜鉛、およ
びこれらを含む合金よりなる群から選択された少なくと
も一つの金属であることを要旨とする。
【0019】請求項4記載の本発明にあっては、マグネ
シウム、亜鉛、およびこれらを含む合金などは、ハンダ
よりも熱膨張係数が高い金属であり、これを用いること
で、ハンダ加熱時に絶縁基板とベース基板との間を広げ
る方向の力を作用させるようにしている。
【0020】請求項5記載の本発明は、請求項2記載の
発明において、前記熱膨脹手段が、強化プラスチック複
合材料であることを要旨とする。
【0021】請求項5記載の本発明にあっては、ハンダ
より熱膨張係数の強化プラスチック複合材料を用いるこ
とで、簡単な工程で、ハンダ加熱時に絶縁基板とベース
基板との間を広げる方向の力を作用させるようにしてい
る。
【0022】請求項6記載の本発明は、請求項5記載の
発明において、前記複合材料が、一方向強化型またはク
ロス積層板の光ファイバー強化プラスチックであること
を要旨とする。
【0023】請求項6記載の本発明にあっては、一方向
強化型またはクロス積層板の光ファイバー強化プラスチ
ックは、膨張する方向が一方向であるため、これを用い
ることで、ハンダ加熱時に絶縁基板とベース基板との間
を広げる方向にのみ力を作用させるようにしている。
【0024】請求項7記載の本発明は、請求項2記載の
発明において、前記熱膨張手段が、形状記憶合金である
ことを要旨とする。
【0025】請求項7記載の本発明にあっては、形状記
憶合金が設定温度で記憶した形状に戻ることを利用し
て、形状記憶合金がハンダ溶融温度で絶縁基板とベース
基板との間を広げる方向に形状変化するようにしてい
る。
【0026】上記課題を解決するため、請求項8記載の
本発明は、半導体素子が接合された絶縁基板と、ベース
基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製造方法
において、前記絶縁基板と前記ベース基板との間にハン
ダを配置する工程と、前記ハンダの周囲にハンダ側に凸
となったR形状の型枠を設ける工程と、前記ハンダを加
熱する工程と、を有することを要旨とする。
【0027】請求項8記載の本発明にあっては、ハンダ
側に凸となったR形状の型枠を設けてハンダを加熱する
ことで、ハンダ端部の形状が内側へ窪んだものとなるよ
うにしている。
【0028】上記課題を解決するため、請求項9記載の
本発明は、半導体素子が接合された絶縁基板と、ベース
基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製造方法
において、前記絶縁基板と前記ベース基板との間にハン
ダを配置する工程と、前記ハンダの周囲にガスを吹き付
けつつ、前記ハンダを加熱する工程と、を有することを
要旨とする。
【0029】請求項9記載の本発明にあっては、ハンダ
にガスを吹き付けつつ加熱することで、ガスの風圧によ
って、ハンダが溶融したときに外側へ流れるのを防止
し、かつ、形状が内側へ窪むようにしている。
【0030】請求項10記載の本発明は、請求項9記載
の発明において、前記ガスが、ドライエアー、窒素ガス
または不活性ガスであることを有することを要旨とす
る。
【0031】請求項10記載の本発明にあっては、吹き
付けるガスにドライエアー、窒素ガスまたは不活性ガス
を用いることで、溶融したハンダ内に不要な水分や不純
が混入するのを防止するようにしている。また、窒素ガ
スまたは不活性ガスを用いることで、ハンダの濡れ性を
改善するようにしている。
【0032】上記課題を解決するため、請求項11記載
の本発明は、半導体素子が接合された絶縁基板と、ベー
ス基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製造方
法において、前記絶縁基板と前記ベース基板との間にハ
ンダを配置する工程と、前記絶縁基板と前記ベース基板
との間を広げる方向に力を加えつつ、前記ハンダを加熱
する工程と、を有することを要旨とする。
【0033】請求項11記載の本発明にあっては、絶縁
基板とベース基板との間を広げる方向に力を加えつつ、
ハンダを加熱することで、加熱により溶融したハンダを
上方に持ち上げ、自重によるハンダの潰れや流れを防止
するとともに、端部での切り欠き形状の発生を減少さ
せ、端部形状が内側へ窪んだ形状になるようにしてい
る。
【0034】請求項12記載の本発明は、請求項11記
載の発明において、前記絶縁基板と前記ベース基板との
間を広げる方向に力を加えつつ、前記ハンダを加熱する
工程が、徐々に厚さが厚くなるように形成されたレール
を前記絶縁基板と前記ベース基板との間に入れて、該レ
ールの薄い方から厚い方へ前記絶縁基板と前記ベース基
板とを移動させながら前記ハンダを加熱する工程である
ことを要旨とする。
【0035】請求項12記載の本発明にあっては、徐々
に厚くなったレールを前記絶縁基板と前記ベース基板と
の間に入れて、該レールの薄い方から厚い方へ前記絶縁
基板と前記ベース基板とを移動させながら前記ハンダを
加熱することで、絶縁基板とベース基板の間を広げる方
向に力を加えながら、ハンダを加熱して、加熱により溶
融したハンダを上方に持ち上げ、自重によるハンダの潰
れや流れを防止するとともに、端部での切り欠き部の発
生を減少させ、端部形状が内側へ窪んだ形状になるよう
にしている。
【0036】上記課題を解決するため、請求項13記載
の本発明は、半導体素子が接合された絶縁基板と、ベー
ス基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製造方
法において、前記絶縁基板と前記ベース基板との間にハ
ンダを配置する工程と、前記ハンダを加熱する工程と、
前記ハンダが凝固した後、前記ハンダの端部を内側に窪
んだR形状に切削する工程と、を有することを要旨とす
る半導体装置の製造方法。
【0037】請求項13記載の本発明にあっては、ハン
ダ端部を内側に窪んだR形状に切削することで、疲労損
傷などの起因となる切り欠き部を削ぎ落とし、ハンダ端
部の形状が内側へ窪んだ形状になるようにしている。
【0038】上記課題を解決するため、請求項14記載
の本発明は、半導体素子が接合された絶縁基板と、ベー
ス基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製造方
法において、前記絶縁基板と前記ハンダ層と接する面側
に溝が形成された前記ベース基板との間に、ハンダを配
置する工程と、前記ハンダを加熱する工程と、を有する
ことを要旨とする。
【0039】請求項14記載の本発明にあっては、ベー
ス基板のハンダ層と接する面側に溝を形成したことで、
ハンダ加熱時にこの溝に溶融したハンダが入り込むこと
でハンダの流れを防止するようにしている。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置
を、例えばモジュール型半導体装置に適用した実施の形
態を添付した図面を参照して説明する。なお、各図にお
いて、従来技術で用いられている部材と同じ部材には同
一の符号を付した。
【0041】(第1の実施の形態)図1は、本発明を適
用した第1の実施の形態に係るモジュール型半導体装置
を示す概略図で、(A)は平面図であり、(B)は
(A)におけるI−I線に沿う断面図であり、(C)は
(B)中の点線で示す円内の部分拡大図である。
【0042】まず、このモジュール型半導体装置の構造
を説明する。
【0043】モジュール型半導体装置1は、半導体素子
51が設けらている絶縁基板53と、熱伝導体であるベ
ース基板55がハンダ層11により接合されている。
【0044】絶縁基板53は、絶縁性セラミックス板6
1と、その表裏面に形成された導電層63、65よりな
る。一方の導電層63側には、ハンダにより半導体素子
51が接合されており、他方の導電層65側がハンダ層
11によりベース基板55と接合されている。
【0045】そして、ハンダ層11端部の形状が、図1
Cに示す通り、ハンダ層内側へ窪んだ形状となってい
る。
【0046】なお、このようなハンダ形状を形成させる
ため、本第1の実施の形態では、製造時に、絶縁基板5
3とベース基板55間のハンダ層11周辺に複数の柱1
3を設けている。柱13の役割については後述する。
【0047】本第1の実施の形態におけるモジュール型
半導体装置の作用、効果を説明する。
【0048】ハンダ層11の端部形状を内側へ窪んだ形
状にしているので、温度サイクルによるハンダ端部での
ひずみ集中を軽減することできる。したがって、疲労損
傷を防止し、信頼性を向上させることができる。
【0049】次に、本第1の実施の形態におけるモジュ
ール型半導体装置の製造方法の一例を説明する。
【0050】まず、ベース基板55上の所定位置にハン
ダ層11となるシート状ハンダを配置すると共に、図1
Aのごとく、ハンダ層11の周辺に、熱膨張手段である
複数の柱13を配置する。
【0051】この柱13は、加熱により膨脹するもの
で、ここではシート状ハンダよりも熱膨張係数が高い金
属を用いている。用いる金属としては、例えばマグネシ
ウム、亜鉛、およびこれらを含む合金などが好ましい。
【0052】シート状ハンダと柱13を配置後、その上
に予め半導体素子51が設けられている絶縁基板53を
載せる。
【0053】その後、ハンダを加熱して、絶縁基板53
とベース基板55を接合する。これにより図1に示した
ようにハンダ端部の形状が内側へ窪んだ形状となる。
【0054】なお、柱13は、製造時に必要なだけであ
るので、モジュール型半導体装置完成後は取り外しても
よい。
【0055】次に本第1の実施の形態における製造方法
の作用効果を説明する。
【0056】本第1の実施の形態では、ハンダを加熱し
たとき、柱13の熱膨張係数がハンダよりも高いため、
絶縁基板53とベース基板55の間を広げる方向に力が
作用する。これにより、ハンダ全体が上方に持ち上げら
れながらな溶融することになり、ハンダの自重によるベ
ース基板55面でのハンダの流れが防止されると共に、
端部の形状が内側へ窪んだ形状になる。
【0057】したがって、製造工程において、シート状
ハンダの周辺に、熱膨脹係数の高い金属の柱を設けるこ
とで、ハンダ端部でのひずみ集中を軽減し、疲労損傷を
防止して信頼性を向上させた半導体装置を製造すること
ができる。
【0058】なお、本第1の実施の形態では、熱膨張手
段としてハンダより熱膨張係数の高い金属を用いたが、
これに代えて、ハンダよりも熱膨張係数の高い強化プラ
スチック複合材料を用いてもよい。複合材料としては、
例えば一方向強化材の光ファイバー強化プラスチック
(GFRP:Glass Fiber Reinfor
ced Plastic)、またはクロス積層板のGF
RPが好ましい。これは一方向強化材のGFRPを用い
れば熱膨張の伸びを積層方向のみに限定することが可能
となり、また、クロス積層板のGFRPを用いることに
より、熱膨張の伸びを積層方向に増幅することが可能と
なるため、より精度の高い製造が可能となる。
【0059】(第2の実施の形態)第2の実施の形態
は、モジュール型半導体装置の製造において、熱膨張手
段として板状の金属を用いたものである。なお、本第2
の実施の形態は、第1の実施の形態と製造方法が異なる
のみで、基本的な装置構成は第1の実施の形態と同様で
あるので、その説明は省略する。
【0060】図2は第2の実施の形態に係るモジュール
型半導体装置を示す概略図で、(A)は平面図であり、
(B)は(A)におけるII−II線に沿う断面図であり、
(C)は(B)中の点線で示す円内の部分拡大図であ
る。
【0061】第2の実施の形態に係るモジュール型半導
体装置2の製造方法について説明する。
【0062】まず、ベース基板55上にシート状ハンダ
を配置すると共に、このシート状ハンダを挟むように板
状の金属15を配置する。その上に絶縁基板53を載せ
る。そして、ハンダを加熱して、ベース基板55と絶縁
基板53をハンダ層11により接合する。
【0063】板状の金属15はハンダより熱膨張係数の
高い金属であり、前述の第1の実施の形態同様に、例え
ばマグネシウムや亜鉛およびこれらを含む合金などが好
ましい。
【0064】これにより、第1の実施の形態同様に、ハ
ンダ層11の端部形状が内側へ窪んだ形状となる。
【0065】なお、用いた板状の金属15は、モジュー
ル型半導体装置完成後取り外してもよい。
【0066】次に、本第2の実施の形態における作用効
果を説明する。
【0067】本第2の実施の形態は、上記の通り、製造
時に板状の金属15を使用しているため、ハンダ加熱時
には板の金属15全体が熱膨張して、全体的に、かつ均
一に絶縁基板53とベース基板55の間を広げる方向に
力が作用する。これにより、ハンダ全体が均等に上方に
持ち上げられながらな溶融することになる。また、板状
としたことで、複数の柱を用いた場合より配置が容易に
なる。
【0068】これにより、出来上がったモジュール型半
導体装置は、第1の実施の形態と同様に、温度サイクル
によるハンダのひずみ集中を軽減することができるた
め、疲労損傷が少なくなり、信頼性が向上したものとな
る。
【0069】(第3の実施の形態)第3の実施の形態
は、モジュール型半導体装置の製造において、熱膨張手
段として形状記憶合金を用いたものである。なお、本第
3の実施の形態は、第1の実施の形態と製造方法が異な
るのみで、基本的な装置構成は第1の実施の形態と同様
であるので、その説明は省略する。
【0070】図3は第3の実施の形態に係るモジュール
型半導体装置の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【0071】第3の実施の形態に係るモジュール型半導
体装置の製造方法について説明する。
【0072】まず、図3(A)に示すように、ベース基
板55上にシート状ハンダ11aを配置すると共に、予
めハンダ溶融温度で反り返った形状となるように形状が
記憶された形状記憶合金17を、平らな状態にして配置
する。その上に絶縁基板53を載せる。
【0073】そして、ハンダ11aを加熱して、ベース
基板55と絶縁基板53をハンダ層11により接合す
る。このとき、図3(B)に示すように、形状記憶合金
17が反り返ってハンダを上方に持ち上げ、ハンダ層1
1の端部形状を内側に窪んだ形状にする。
【0074】これにより、第1の実施の形態同様に、ハ
ンダ層11の端部形状を内側へ窪んだ形状となるように
している。
【0075】次に、本第3の実施の形態における作用効
果を説明する。
【0076】形状記憶合金17は、設定された温度以上
に加熱することで、金属結晶が変態して、予め記憶され
た形状になるものである。この形状記憶合金11に、予
めハンダ溶融温度で、ある曲率を持った反り形状となる
ように形状を記憶しておき、これをハンダ11aと共
に、その周辺に配置するときには平坦形状として配置す
ることで、ハンダ11aを加熱したときには反った形状
となる。これによりハンダ11aを上方に持ち上げ、ハ
ンダ端部形状を内側に窪んだ形状にする。
【0077】しかも、形状記憶合金17は、形状を任意
に記憶させることができるため、ハンダ端部の形状を精
度よく制御することが可能となる。
【0078】これにより、出来上がったモジュール型半
導体装置は、第1の実施の形態と同様に、温度サイクル
によるハンダのひずみ集中を軽減することができるた
め、疲労損傷が少なくなり、信頼性が向上したものとな
る。
【0079】(第4の実施の形態)第4の実施の形態
は、モジュール型半導体装置の製造において、凸状のR
形状の型枠を設けてハンダ端部の形状を内側へ窪むよう
にしたものである。
【0080】なお、本第4の実施の形態は、第1の実施
の形態と製造方法が異なるのみで、基本的な装置構成は
第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0081】図4は第4の実施の形態に係るモジュール
型半導体装置製造方法を説明するための要部拡大図であ
る。
【0082】第4の実施の形態に係るモジュール型半導
体装置の製造方法について説明する。
【0083】まず、図4(A)に示すように、ベース基
板55上にシート状ハンダ11aを配置すると共に、そ
の周囲を取り囲む型枠21を配置する。その上に絶縁基
板53を載せる。そして、ハンダ11aを加熱して、ベ
ース基板55と絶縁基板53を接合する。ハンダが凝固
した後、型枠21を取り外すと、図4(B)に示すよう
に、ハンダ層11の端部形状が内側へ窪んだ形状とな
る。
【0084】次に、本第4の実施の形態における作用効
果を説明する。
【0085】本実施の形態では、ハンダを取り囲むよう
に凸状のR形状の型枠21を設けたため、ハンダ11a
を加熱したときに、ハンダ11aはこの型枠21によっ
て形状が規定される。したがって、ハンダ端部は内側に
窪んだ形状となる。また、型枠のために、ハンダ溶融時
にハンダが流れたりすることがないため、切り欠き部の
発生を防止する。
【0086】これにより、出来上がったモジュール型半
導体装置は、第1の実施の形態と同様に、温度サイクル
によるハンダのひずみ集中を軽減することができるた
め、疲労損傷が少なくなり、信頼性が向上したものとな
る。
【0087】(第5の実施の形態)第5の実施の形態
は、モジュール型半導体装置の製造において、ハンダの
側部へガスを吹き付けつつ加熱することによりハンダ端
部の形状を内側へ窪むようにしたものである。なお、本
第5の実施の形態は、第1の実施の形態と製造方法が異
なるのみで、基本的な装置構成は第1の実施の形態と同
様であるので、その説明は省略する。
【0088】図5は第5の実施の形態に係るモジュール
型半導体装置の製造方法を説明するための要部拡大図で
ある。
【0089】第5の実施の形態に係るモジュール型半導
体装置の製造方法について説明する。
【0090】まず、ベース基板55上にシート状ハンダ
11aを配置する。その上に絶縁基板53を載せる。そ
して、ハンダ11aの側部、すなわち、ベース基板55
と絶縁基板53の間に向けてガス23を吹き付けつつ、
ハンダを加熱する。これにより、ハンダ層の端部形状が
内側へ窪んだ形状となる。
【0091】次に本第5の実施の形態における製造方法
の作用効果を説明する。
【0092】本実施の形態では、ハンダ11aを加熱す
る際に、ハンダ11aの側部へガス23を吹き付けるこ
とで、ハンダ11aが溶融したときにガス23の圧力で
ハンダ流れを防止し、内側へ窪むようにしたものであ
る。したがって、ハンダ11aが凝固してハンダ層が形
成された段階では、端部が内側に窪んだ形状となる。
【0093】これにより、出来上がったモジュール型半
導体装置は、第1の実施の形態と同様に、温度サイクル
によるハンダのひずみ集中を軽減することができるた
め、疲労損傷が少なくなり、信頼性が向上したものとな
る。
【0094】なお、吹き付けるガスとしては、例えば水
分を含まないドライエアー、窒素ガス、またはヘリウム
に代表される不活性ガスなどが好ましい。これは、水分
や不純物を含まないため、溶融しているハンダに吹き付
けたとしても、ハンダ内に水分や不純物が混入すること
がないためである。また、窒素ガスやヘリウムは、ハン
ダの濡れ性を改善する効果があり特に好ましい。
【0095】(第6の実施の形態)第6の実施の形態
は、モジュール型半導体装置の製造において、厚さが徐
々に厚くなるレールに沿わせて移動させつつハンダを加
熱することで、ハンダ端部の形状を内側へ窪むようにし
たものである。なお、本第6の実施の形態は、第1の実
施の形態と製造方法が異なるのみで、基本的な装置構成
は第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略
する。
【0096】図6および図7は第6の実施の形態に係る
モジュール型半導体装置の製造方法を説明するための図
面である。なお、図6(A)は平面図であり、図6
(B)は図6(A)中の矢印III方向から見た側面図で
ある。
【0097】本第6の実施の形態に係るモジュール型半
導体装置の製造方法を説明する。
【0098】まず、図6に示すように、ベース基板55
上にシート状ハンダを配置し、その上に絶縁基板53を
載せる。そして、このベース基板55と絶縁基板53の
間に、ハンダ溶融時にハンダがわずかに上方に伸びるよ
うに、その厚さが徐々に変化して形成されたレール31
をセットする。
【0099】そして、図7に示すように、ベース基板5
5と絶縁基板53をレール31に沿ってベルトコンベア
35などの移動機械により移動させ、ヒータ33内を通
過させて、ハンダを加熱し、ベース基板55と絶縁基板
53を接合する。
【0100】ここで、レール31は、ベース基板55と
絶縁基板53をレール31に沿って移動させたときに、
その厚さが徐々に厚くなるような形状としている。
【0101】次に本第6の実施の形態における作用効果
を説明する。
【0102】本第6の実施の形態では、ヒータ33内を
通過するとき、レール31が徐々に厚くなっているた
め、ベース基板55と絶縁基板53の間が引き離され
る。そのためハンダが上に持ち上げられて、ハンダ溶融
時における自重によるハンダ流れを防止する。
【0103】また、本第6の実施の形態では、レール3
1を挟んで、ベース基板55とハンダと絶縁基板53を
組み合わせたものを移動しているだけなので、ハンダに
よるベース基板55と絶縁基板53の接合を連続的に行
うことが可能となる。したがって、多数のモジュール型
半導体装置を製造する際に量産効果が高い。
【0104】そして、これにより出来上がったモジュー
ル型半導体装置は、第1の実施の形態と同様に、温度サ
イクルによるハンダのひずみ集中を軽減することができ
るため、疲労損傷が少なくなり、信頼性が向上したもの
となる。
【0105】(第7の実施の形態)第7の実施の形態
は、モジュール型半導体装置の製造において、絶縁基板
とベース基板をハンダ層によって接合した後、ハンダ層
の端部を内側へ窪んだR形状に切削するものである。な
お、本第7の実施の形態は、第1の実施の形態と製造方
法が異なるのみで、基本的な装置構成は第1の実施の形
態と同様であるので、その説明は省略する。
【0106】図8は第7の実施の形態に係るモジュール
型半導体装置の製造方法を説明するための要部拡大図で
ある。
【0107】本第7の実施の形態に係るモジュール型半
導体装置の製造方法を説明する。
【0108】まず、通常の方法でモジュール型半導体装
置を製造する。そして、出来上がったモジュール型半導
体装置のハンダ層11の端部を、R状の凸型切削治具に
より削り、図8に示すように、ハンダ層11の端部を切
り欠き部のない内側へ窪んだR形状にする。
【0109】次に本第7の実施の形態における作用効果
を説明する。
【0110】ハンダ層11の端部を削り取ることで、ハ
ンダ層11の端部は、切り欠き部の少ない内側へ窪んだ
形状になる。
【0111】これにより出来上がったモジュール型半導
体装置は、第1の実施の形態と同様に、温度サイクルに
よるハンダのひずみ集中を軽減することができるため、
疲労損傷が少なくなり、信頼性が向上したものとなる。
【0112】(第8の実施の形態)第8の実施の形態
は、モジュール型半導体装置の製造において、ベース基
板に溝を設けて、ハンダ溶融時にハンダの流れを防止し
たものである。なお、本第8の実施の形態は、第1の実
施の形態と製造方法が異なるのみで、基本的な装置構成
は第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略
する。
【0113】図9は第8の実施の形態に係るモジュール
型半導体装置の製造方法を説明するための概略図で、
(A)は断面図であり、(B)は(A)中の点線で囲ん
だ円部分の拡大図である。
【0114】本第8の実施の形態に係るモジュール型半
導体装置の製造方法を説明する。
【0115】まず、図9(A)に示すように、ハンダ層
11と接する面に溝41を設けたベース基板43を用意
する。そして、このベース基板43上にシート状ハンダ
を載せ、さらに絶縁基板53を載せて、ハンダを加熱し
て絶縁基板53とベース基板25とを接合する。
【0116】次に本第8の実施の形態における製造方法
の作用効果を説明する。
【0117】本第8の実施の形態では、ハンダ層11と
接する面に溝41を設けたベース基板43を用いたこと
で、ハンダが溶融したときには、図9Bに示すように、
この溝41にハンダが入り込むため、ハンダがベース基
板に沿って流れ出たり、自重により広がるのを防止する
ことができる。また、この溝41へハンダが入り込む
分、図9Bに示した通り、ハンダ層11の端部が窪むこ
とになる。
【0118】これにより出来上がったモジュール型半導
体装置は、第1の実施の形態と同様に、温度サイクルに
よるハンダのひずみ集中を軽減することができるため、
疲労損傷が少なくなり、信頼性が向上したものとなる。
【0119】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項ご
とに以下のような効果を奏する。
【0120】請求項1記載の本発明によれば、溶融時の
ハンダ端部形状を切り欠き部の少ないハンダ層内側へ窪
んだ形状としたので、ハンダ層の端部に発生するひずみ
集中を軽減し、温度サイクルによるハンダの疲労損傷を
防止して、信頼性を向上することができる。
【0121】請求項2記載の本発明によれば、絶縁基板
とベース基板との間に、ハンダと共に熱によって膨脹す
る熱膨脹手段を配置したので、ハンダ加熱時に熱膨張手
段が膨張して、絶縁基板とベース基板との間を広げるよ
うに作用し、これにより溶融したハンダを上方に持ち上
げ、自重によるハンダの潰れや流れを防止するととも
に、端部での切り欠き部の発生を減少させ、端部が内側
へ窪んだ形状にすることができる。したがって、これに
より得られる半導体装置は、温度サイクルによるハンダ
の疲労損傷の発生が抑えられ、信頼性が向上する。
【0122】請求項3記載の本発明によれば、熱膨脹手
段をハンダより熱膨張係数の高い金属としたので、請求
項2記載の発明による効果に加えて、簡単な工程で、ハ
ンダ加熱時に絶縁基板とベース基板との間を広げて、溶
融したハンダを上方に持ち上げ、自重によるハンダの潰
れや流れを防止することができる。
【0123】請求項4記載の本発明によれば、熱膨脹手
段として用いる金属をマグネシウム、亜鉛、およびこれ
らを含む合金よりなる群から選択された少なくとも一つ
としたので、請求項3記載の発明による効果に加えて、
比較的安いコストで、ハンダ端部での切り欠き部の発生
を減少させ、端部が内側へ窪んだ形状の半導体装置を得
ることができる。
【0124】請求項5記載の本発明によれば、熱膨脹手
段をハンダより熱膨張係数の高い強化プラスチック複合
材料としたので、請求項2記載の発明による効果に加え
て、簡単な工程で、ハンダ加熱時に絶縁基板とベース基
板との間を広げて、溶融したハンダを上方に持ち上げ、
自重によるハンダの潰れや流れを防止することができ
る。
【0125】請求項6記載の本発明によれば、強化プラ
スチック複合材料として一方向強化型またはクロス積層
板の光ファイバー強化プラスチックを用いたので、請求
項5記載の発明による効果に加えて、一方向強化型また
はクロス積層板の光ファイバー強化プラスチックは膨張
する方向が一方向であるため、ハンダ加熱時に絶縁基板
とベース基板との間を広げる方向にのみ作用させて、効
果的にハンダの流れなどを防止することができる。
【0126】請求項7記載の本発明によれば、熱膨脹手
段を形状記憶合金にしたので、請求項2記載の発明によ
る効果に加えて、精度よくハンダ端部の形状を制御する
ことができる。
【0127】請求項8記載の本発明によれば、ハンダ側
に凸となったR形状の型枠を設けてハンダを加熱するこ
ととしたので、型枠により溶融したハンダの潰れや流れ
を防止するとともに、端部での切り欠き部の発生を減少
させ、型枠の形状から端部形状を内側へ窪んだ形にする
ことができる。したがって、これにより得られる半導体
装置は、温度サイクルによるハンダの疲労損傷の発生が
抑えられ、信頼性が向上する。
【0128】請求項9記載の本発明によれば、ハンダの
周囲ガスを吹き付けつつ、ハンダを加熱することとした
ので、ガスの吹き付けにより、ハンダ端部の形状を内側
に窪ませることができる。したがって、これにより得ら
れる半導体装置は、温度サイクルによるハンダの疲労損
傷の発生が抑えられ、信頼性が向上する。
【0129】請求項10記載の本発明によれば、ハンダ
端部に吹き付けるガスをドライエアー、窒素ガスまたは
不活性ガスとしたので、請求項9記載の発明による効果
に加えて、ガスの吹き付けによるハンダ内への水分や不
純物の混入を防止することができる。また、窒素ガスま
たは不活性ガスを用いることで、ハンダの濡れ性を改善
することができる。
【0130】請求項11記載の本発明によれば、絶縁基
板とベース基板との間を広げる方向に力を加えつつ、ハ
ンダを加熱することとしたので、絶縁基板とベース基板
との間を広げるようにすることで、溶融したハンダを上
方に持ち上げ、自重によるハンダの潰れや流れを防止す
るとともに、端部での切り欠き部の発生を減少させ、端
部が内側へ窪んだ形状にすることができる。したがっ
て、これにより得られる半導体装置は、温度サイクルに
よるハンダの疲労損傷の発生が抑えられ、信頼性が向上
する。
【0131】請求項12記載の本発明によれば、絶縁基
板とベース基板との間を広げる方向に力を加えるため
に、徐々に厚くなったレールを絶縁基板とベース基板と
の間に入れて、レールの薄い方から厚い方へ絶縁基板と
前記ベース基板とを移動させながらハンダを加熱するこ
ととしたので、請求項11記載の発明による効果に加え
て、連続的に半導体装置を製造することが可能となる。
【0132】請求項13記載の本発明によれば、ハンダ
が凝固した後、ハンダの端部を内側に窪んだR形状に切
削することとしたので、ハンダ端部の切り欠き部を除去
し、ハンダ端部の形状を内側へ窪んだ形にすることがで
きる。したがって、これにより得られる半導体装置は、
温度サイクルによるハンダの疲労損傷の発生が抑えら
れ、信頼性が向上する。
【0133】請求項14記載の本発明によれば、ハンダ
層と接する面側に溝が形成されたベース基板を用いたの
で、ハンダ加熱時にこの溝に溶融したハンダが入り込む
ことでハンダの流れを防止し、ハンダ端部の形状を内側
へ窪んだ形にすることができる。したがって、これによ
り得られる半導体装置は、温度サイクルによるハンダの
疲労損傷の発生が抑えられ、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態に係る半導
体装置を示す概略図である。
【図2】本発明を適用した第2の実施の形態に係る半導
体装置を示す概略図である。
【図3】本発明を適用した第3の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法を説明するための概略図である。
【図4】本発明を適用した第4の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法を説明するための要部拡大図である。
【図5】本発明を適用した第5の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法を説明するための要部拡大図である。
【図6】本発明を適用した第6の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法を説明するための図面である。
【図7】本発明を適用した第6の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法を説明するための図面である。
【図8】本発明を適用した第7の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法を説明するための要部拡大図である。
【図9】本発明を適用した第8の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法を説明するための概略図である。
【図10】本発明を適用した従来のモジュール型半導体
の概略図である。
【符号の説明】
1,2 半導体装置 11 ハンダ層 11a ハンダ 12 柱 15 板 17 形状記憶合金製板 21 型枠 23 ガス 31 レール 33 ヒータ 35 ベルトコンベア 41 溝 43 溝を設けたベース基板 51 半導体素子 53 絶縁基板 55 ベース基板 61 絶縁性セラミック 63、65 導電層

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子が接合された絶縁基板と、ベ
    ース基板とをハンダ層により接合した半導体装置におい
    て、 前記ハンダ層の端部がハンダ層内側へ窪んでいることを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体素子が接合された絶縁基板と、ベ
    ース基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製造
    方法において、 前記絶縁基板と前記ベース基板との間に、ハンダと熱に
    よって膨脹する熱膨脹手段とを配置する工程と、 前記ハンダを加熱する工程と、を有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記熱膨脹手段は、前記ハンダより熱膨
    張係数の高い金属であることを特徴とする請求項2記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記金属は、マグネシウム、亜鉛、およ
    びこれらを含む合金よりなる群から選択された少なくと
    も一つの金属であることを特徴とする請求項3記載の半
    導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記熱膨脹手段は、強化プラスチック複
    合材料であることを特徴とする請求項2記載の半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記複合材料は、一方向強化型またはク
    ロス積層板の光ファイバー強化プラスチックであること
    を特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記熱膨張手段は、形状記憶合金である
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 半導体素子が接合された絶縁基板と、ベ
    ース基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製造
    方法において、 前記絶縁基板と前記ベース基板との間にハンダを配置す
    る工程と、 前記ハンダの周囲にハンダ側に凸となったR形状の型枠
    を設ける工程と、 前記ハンダを加熱する工程と、を有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体素子が接合された絶縁基板と、ベ
    ース基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製造
    方法において、 前記絶縁基板と前記ベース基板との間にハンダを配置す
    る工程と、 前記ハンダの周囲にガスを吹き付けつつ、前記ハンダを
    加熱する工程と、を有することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ガスは、ドライエアー、窒素ガス
    または不活性ガスであることを有することを特徴とする
    請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体素子が接合された絶縁基板と、
    ベース基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製
    造方法において、 前記絶縁基板と前記ベース基板との間にハンダを配置す
    る工程と、 前記絶縁基板と前記ベース基板との間を広げる方向に力
    を加えつつ、前記ハンダを加熱する工程と、を有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記絶縁基板と前記ベース基板との間
    を広げる方向に力を加えつつ、前記ハンダを加熱する工
    程は、徐々に厚さが厚くなるように形成されたレールを
    前記絶縁基板と前記ベース基板との間に入れて、該レー
    ルの薄い方から厚い方へ前記絶縁基板と前記ベース基板
    とを移動させながら前記ハンダを加熱する工程であるこ
    とを特徴とする請求項11記載の半導体装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 半導体素子が接合された絶縁基板と、
    ベース基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製
    造方法において、 前記絶縁基板と前記ベース基板との間にハンダを配置す
    る工程と、 前記ハンダを加熱する工程と、 前記ハンダが凝固した後、前記ハンダの端部を内側に窪
    んだR形状に切削する工程と、を有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体素子が接合された絶縁基板と、
    ベース基板とをハンダ層により接合した半導体装置の製
    造方法において、 前記絶縁基板と前記ハンダ層と接する面側に溝が形成さ
    れたベース基板との間に、ハンダを配置する工程と、 前記ハンダを加熱する工程と、を有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015072131A1 (ja) 2013-11-15 2015-05-21 日本電気株式会社 光通信モジュールの封止構造およびその封止方法
US9415455B2 (en) 2014-07-15 2016-08-16 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device and semiconductor device manufacturing method

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