JP2001168313A - 撮像素子及びその製造方法 - Google Patents
撮像素子及びその製造方法Info
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- JP2001168313A JP2001168313A JP35002899A JP35002899A JP2001168313A JP 2001168313 A JP2001168313 A JP 2001168313A JP 35002899 A JP35002899 A JP 35002899A JP 35002899 A JP35002899 A JP 35002899A JP 2001168313 A JP2001168313 A JP 2001168313A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フォトセンサ部に影響する重金属類のゲッタ
リングを容易に行う。 【解決手段】 エピタキシャル成長基板19の深層部に
は、各フォトセンサ部1に蓄積した信号電荷のオーバフ
ローを制限するオーバフローバリア15が形成され、そ
の深層側に第1のゲッタ層16と第2のゲッタ層22が
形成されている。第1のゲッタ層16は、基板19の全
面に形成されており、エピタキシャル成長工程の前のイ
オン注入工程によって形成される。第2のゲッタ層22
は、第1のゲッタ層16とオーバフローバリア15の中
間層に形成されており、各撮像画素(各フォトセンサ部
1)の境界部に配置されている。この第2のゲッタ層2
2は、2段階で行われるエピタキシャル成長工程の中間
でイオン注入工程によって形成される。フォトセンサ部
1に近い位置にゲッタ層22を配置でき、フォトセンサ
部1の近辺の重金属類を取り込み易くなる。
リングを容易に行う。 【解決手段】 エピタキシャル成長基板19の深層部に
は、各フォトセンサ部1に蓄積した信号電荷のオーバフ
ローを制限するオーバフローバリア15が形成され、そ
の深層側に第1のゲッタ層16と第2のゲッタ層22が
形成されている。第1のゲッタ層16は、基板19の全
面に形成されており、エピタキシャル成長工程の前のイ
オン注入工程によって形成される。第2のゲッタ層22
は、第1のゲッタ層16とオーバフローバリア15の中
間層に形成されており、各撮像画素(各フォトセンサ部
1)の境界部に配置されている。この第2のゲッタ層2
2は、2段階で行われるエピタキシャル成長工程の中間
でイオン注入工程によって形成される。フォトセンサ部
1に近い位置にゲッタ層22を配置でき、フォトセンサ
部1の近辺の重金属類を取り込み易くなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトセンサ部に
悪影響を及ぼす重金属を有効にゲッタリングすることが
できるゲッタ構造を有する撮像素子及びその製造方法に
関する。
悪影響を及ぼす重金属を有効にゲッタリングすることが
できるゲッタ構造を有する撮像素子及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通常の撮像素子において、基
板のSi中に取り込まれる重金属類(Fe、Cu、N
i、Ca、Zn、Mo等)が撮像部分の光電交換を行う
フォトセンサ部の近辺に存在すると、撮像画面上で白キ
ズの発生原因となる。これらの重金属は、撮像素子の製
造過程で加えられる熱により拡散するものである。そこ
で従来より、例えば図8に示すように、重金属類のフォ
トセンサ部101への影響をなくすため、ゲッタ層11
6を設けるようにしている。この撮像素子の製造過程に
おいては、特に熱加工で熱拡散した重金属類がゲッタ層
116の領域にゲッタリングされ、フォトセンサ部10
1への影響が軽減されるものである。
板のSi中に取り込まれる重金属類(Fe、Cu、N
i、Ca、Zn、Mo等)が撮像部分の光電交換を行う
フォトセンサ部の近辺に存在すると、撮像画面上で白キ
ズの発生原因となる。これらの重金属は、撮像素子の製
造過程で加えられる熱により拡散するものである。そこ
で従来より、例えば図8に示すように、重金属類のフォ
トセンサ部101への影響をなくすため、ゲッタ層11
6を設けるようにしている。この撮像素子の製造過程に
おいては、特に熱加工で熱拡散した重金属類がゲッタ層
116の領域にゲッタリングされ、フォトセンサ部10
1への影響が軽減されるものである。
【0003】以下、図8に示す従来の撮像素子の構成に
ついて説明する。なお、図8(A)は撮像素子を信号電
荷の水平転送方向に切断した状態を示す断面図であり、
図8(B)は撮像素子を信号電荷の垂直転送方向に切断
した状態を示す断面図である。図8において、エピタキ
シャル成長基板119の上層には、撮像画素に対応して
フォトセンサ部101が所定の間隔で形成され、このフ
ォトセンサ部101の水平方向に隣接して垂直転送レジ
スタ領域102が設けられている。また、各フォトセン
サ部101の周囲には、各フォトセンサ部101を分離
する画素分離領域114が設けられている。また、基板
119の深層部には、各フォトセンサ部101に蓄積し
た信号電荷のオーバフローを一定レベルのポテンシャル
で制限するオーバフローバリア115が形成されてお
り、さらにその深層側にゲッタ層116が形成されてい
る。また、基板119の上面には、絶縁膜113を介し
て信号転送用の第1、第2のPolySi電極層10
7、108や各フォトセンサ部101の受光領域を制限
する遮光膜112、さらには保護膜111及び層内レン
ズ110等が設けられている。なお、層内レンズ110
の上面には、さらにオンチップカラーフィルタやマイク
ロレンズ等が設けられているが、これらは省略してあ
る。
ついて説明する。なお、図8(A)は撮像素子を信号電
荷の水平転送方向に切断した状態を示す断面図であり、
図8(B)は撮像素子を信号電荷の垂直転送方向に切断
した状態を示す断面図である。図8において、エピタキ
シャル成長基板119の上層には、撮像画素に対応して
フォトセンサ部101が所定の間隔で形成され、このフ
ォトセンサ部101の水平方向に隣接して垂直転送レジ
スタ領域102が設けられている。また、各フォトセン
サ部101の周囲には、各フォトセンサ部101を分離
する画素分離領域114が設けられている。また、基板
119の深層部には、各フォトセンサ部101に蓄積し
た信号電荷のオーバフローを一定レベルのポテンシャル
で制限するオーバフローバリア115が形成されてお
り、さらにその深層側にゲッタ層116が形成されてい
る。また、基板119の上面には、絶縁膜113を介し
て信号転送用の第1、第2のPolySi電極層10
7、108や各フォトセンサ部101の受光領域を制限
する遮光膜112、さらには保護膜111及び層内レン
ズ110等が設けられている。なお、層内レンズ110
の上面には、さらにオンチップカラーフィルタやマイク
ロレンズ等が設けられているが、これらは省略してあ
る。
【0004】次に、以上のような撮像素子におけるゲッ
タ層116の形成工程を図9に基づき説明する。ここで
は一例として、イオン注入によってゲッタ層を形成する
場合について説明する。図9(A)において、撮像素子
の製造で一般的に用いられているSiCZ基板117に
対し、イオン注入作業でのチャネリング防止のための酸
化作業を行い、SiO2膜118を形成する。次に図9
(B)において、SiCZ基板117に対してゲッタ層
形成のためのイオン注入を行う。これは例えばCイオン
の注入(いわゆるCインプラ工程)によって行う。その
後、アニール作業、及びエピタキシャル成長のため酸化
膜の剥離、洗浄作業を行う。次に図9(C)において、
エピタキシャル成長をさせる。これにより、エピタキシ
ャル成長基板(Siをエピタキシャル成長させた基板)
119が形成される。この基板119を用いて、通常の
撮像素子が製造され、図8に示すような電極等が配置さ
れる。
タ層116の形成工程を図9に基づき説明する。ここで
は一例として、イオン注入によってゲッタ層を形成する
場合について説明する。図9(A)において、撮像素子
の製造で一般的に用いられているSiCZ基板117に
対し、イオン注入作業でのチャネリング防止のための酸
化作業を行い、SiO2膜118を形成する。次に図9
(B)において、SiCZ基板117に対してゲッタ層
形成のためのイオン注入を行う。これは例えばCイオン
の注入(いわゆるCインプラ工程)によって行う。その
後、アニール作業、及びエピタキシャル成長のため酸化
膜の剥離、洗浄作業を行う。次に図9(C)において、
エピタキシャル成長をさせる。これにより、エピタキシ
ャル成長基板(Siをエピタキシャル成長させた基板)
119が形成される。この基板119を用いて、通常の
撮像素子が製造され、図8に示すような電極等が配置さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なゲッタ層116は、通常、エピタキシャル成長前に形
成されるため、エピタキシャル成長の膜厚が厚い場合、
ゲッタ層116の位置は撮像素子表面より遠いものとな
る。一方、熱工程による熱履歴にはある程度の制約があ
り、無制限な加熱を行うことはできないため、重金属類
の拡散距離には一定の限界があり、ゲッタ層に取り込ま
れる有効範囲は比較的狭いものとなってしまう。また同
時に、近年における撮像素子の小型化、高密度化によ
り、熱工程の低温プロセス化が進み、熱拡散を押さえる
傾向がある。そのため、さらにゲッタ層に取り込まれる
有効範囲が狭くなっている。また、エピタキシャル成長
時には、一般的に重金属が基板に入り込み易い傾向があ
るので、その結果、特に重金属類がセンサ領域に影響を
与えやすく、白キズ等の不良となってしまう。
なゲッタ層116は、通常、エピタキシャル成長前に形
成されるため、エピタキシャル成長の膜厚が厚い場合、
ゲッタ層116の位置は撮像素子表面より遠いものとな
る。一方、熱工程による熱履歴にはある程度の制約があ
り、無制限な加熱を行うことはできないため、重金属類
の拡散距離には一定の限界があり、ゲッタ層に取り込ま
れる有効範囲は比較的狭いものとなってしまう。また同
時に、近年における撮像素子の小型化、高密度化によ
り、熱工程の低温プロセス化が進み、熱拡散を押さえる
傾向がある。そのため、さらにゲッタ層に取り込まれる
有効範囲が狭くなっている。また、エピタキシャル成長
時には、一般的に重金属が基板に入り込み易い傾向があ
るので、その結果、特に重金属類がセンサ領域に影響を
与えやすく、白キズ等の不良となってしまう。
【0006】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、フォトセンサ部に影響す
る重金属類のゲッタリングを容易に行うことができ、重
金属類による白キズの発生を有効に抑制することができ
るゲッタ構造を有する撮像素子及びその製造方法を提供
することにある。
れたものであり、その目的は、フォトセンサ部に影響す
る重金属類のゲッタリングを容易に行うことができ、重
金属類による白キズの発生を有効に抑制することができ
るゲッタ構造を有する撮像素子及びその製造方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、重金属のゲッタリングを行うためのゲッタ層
を設けたエピタキシャル成長基板に、フォトセンサ部を
含む撮像画素を形成した撮像素子において、前記エピタ
キシャル成長基板のエピタキシャル成長前に形成された
第1のゲッタ層と、前記エピタキシャル成長を段階的に
分けて行うことにより、各エピタキシャル成長の中間に
形成された第2のゲッタ層とを有することを特徴とす
る。また本発明は、重金属のゲッタリングを行うための
ゲッタ層を設けたエピタキシャル成長基板に、フォトセ
ンサ部を含む撮像画素を形成した撮像素子の製造方法に
おいて、前記エピタキシャル成長基板を形成するための
エピタキシャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタ
キシャル成長前とエピタキシャル成長の中間にゲッタ層
の形成工程を行うことにより、複数種類のゲッタ層を設
けるようにしたことを特徴とする。また本発明は、重金
属のゲッタリングを行うためのゲッタ層を設けたエピタ
キシャル成長基板に、フォトセンサ部を含む撮像画素を
形成した撮像素子の製造方法において、前記エピタキシ
ャル成長基板を形成するためのエピタキシャル成長工程
を段階的に分けて行い、エピタキシャル成長の中間にゲ
ッタ層の形成工程を行うことにより、フォトセンサ部の
近傍にゲッタ層を設けるようにしたことを特徴とする。
するため、重金属のゲッタリングを行うためのゲッタ層
を設けたエピタキシャル成長基板に、フォトセンサ部を
含む撮像画素を形成した撮像素子において、前記エピタ
キシャル成長基板のエピタキシャル成長前に形成された
第1のゲッタ層と、前記エピタキシャル成長を段階的に
分けて行うことにより、各エピタキシャル成長の中間に
形成された第2のゲッタ層とを有することを特徴とす
る。また本発明は、重金属のゲッタリングを行うための
ゲッタ層を設けたエピタキシャル成長基板に、フォトセ
ンサ部を含む撮像画素を形成した撮像素子の製造方法に
おいて、前記エピタキシャル成長基板を形成するための
エピタキシャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタ
キシャル成長前とエピタキシャル成長の中間にゲッタ層
の形成工程を行うことにより、複数種類のゲッタ層を設
けるようにしたことを特徴とする。また本発明は、重金
属のゲッタリングを行うためのゲッタ層を設けたエピタ
キシャル成長基板に、フォトセンサ部を含む撮像画素を
形成した撮像素子の製造方法において、前記エピタキシ
ャル成長基板を形成するためのエピタキシャル成長工程
を段階的に分けて行い、エピタキシャル成長の中間にゲ
ッタ層の形成工程を行うことにより、フォトセンサ部の
近傍にゲッタ層を設けるようにしたことを特徴とする。
【0008】本発明による撮像素子では、重金属のゲッ
タリングを行うためのゲッタ層がエピタキシャル成長前
に形成された第1のゲッタ層に加えて、段階的に分けて
行われる各エピタキシャル成長の中間に形成された第2
のゲッタ層を有する。したがって、特に第2のゲッタ層
によってフォトセンサ部の近辺の重金属類を有効に取り
込み易くなり、重金属類による白キズの発生を有効に抑
制することができる。
タリングを行うためのゲッタ層がエピタキシャル成長前
に形成された第1のゲッタ層に加えて、段階的に分けて
行われる各エピタキシャル成長の中間に形成された第2
のゲッタ層を有する。したがって、特に第2のゲッタ層
によってフォトセンサ部の近辺の重金属類を有効に取り
込み易くなり、重金属類による白キズの発生を有効に抑
制することができる。
【0009】また、本発明による撮像素子の製造方法で
は、エピタキシャル成長基板を形成するためのエピタキ
シャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタキシャル
成長前とエピタキシャル成長の中間にゲッタ層の形成工
程を行うことにより、複数種類のゲッタ層を設ける。し
たがって、フォトセンサ部に近い位置にゲッタ層を設け
ることが可能となり、フォトセンサ部の近辺の重金属類
を有効に取り込み易くなり、重金属類による白キズの発
生を有効に抑制することができる。
は、エピタキシャル成長基板を形成するためのエピタキ
シャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタキシャル
成長前とエピタキシャル成長の中間にゲッタ層の形成工
程を行うことにより、複数種類のゲッタ層を設ける。し
たがって、フォトセンサ部に近い位置にゲッタ層を設け
ることが可能となり、フォトセンサ部の近辺の重金属類
を有効に取り込み易くなり、重金属類による白キズの発
生を有効に抑制することができる。
【0010】また、本発明による撮像素子の製造方法で
は、エピタキシャル成長基板を形成するためのエピタキ
シャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタキシャル
成長の中間にゲッタ層の形成工程を行うことにより、フ
ォトセンサ部に近い位置にゲッタ層を設ける。これによ
り、フォトセンサ部の近辺の重金属類を有効に取り込み
易くなり、重金属類による白キズの発生を有効に抑制す
ることができる。
は、エピタキシャル成長基板を形成するためのエピタキ
シャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタキシャル
成長の中間にゲッタ層の形成工程を行うことにより、フ
ォトセンサ部に近い位置にゲッタ層を設ける。これによ
り、フォトセンサ部の近辺の重金属類を有効に取り込み
易くなり、重金属類による白キズの発生を有効に抑制す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による撮像素子及び
その製造方法の実施の形態について詳細に説明する。本
実施の形態による撮像素子は、エピタキシャル成長させ
た基板を用いる撮像素子のエピタキシャル成長途中にイ
オン注入によるゲッタ層形成を行うことにより、白キズ
抑制を行うことを目的としたものである。ここでは具体
例として、本発明をCCD撮像素子に適用した場合につ
いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態によ
る撮像素子の層構造を示す断面図であり、撮像素子を信
号電荷の垂直転送方向に切断した状態を示している。ま
た、図2は、図1に示す撮像素子を有するCCD固体撮
像素子の全体的な構造を示す概略平面図であり、図3
は、図2に示すCCD固体撮像素子の素子配置構造を示
す拡大平面図である。なお、図1は図3のα−α線断面
を示すものである。
その製造方法の実施の形態について詳細に説明する。本
実施の形態による撮像素子は、エピタキシャル成長させ
た基板を用いる撮像素子のエピタキシャル成長途中にイ
オン注入によるゲッタ層形成を行うことにより、白キズ
抑制を行うことを目的としたものである。ここでは具体
例として、本発明をCCD撮像素子に適用した場合につ
いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態によ
る撮像素子の層構造を示す断面図であり、撮像素子を信
号電荷の垂直転送方向に切断した状態を示している。ま
た、図2は、図1に示す撮像素子を有するCCD固体撮
像素子の全体的な構造を示す概略平面図であり、図3
は、図2に示すCCD固体撮像素子の素子配置構造を示
す拡大平面図である。なお、図1は図3のα−α線断面
を示すものである。
【0012】まず、図2、図3を用いてCCD固体撮像
素子の概要について説明する。図2に示すように、この
CCD固体撮像素子は、基板3上に設けられた撮像領域
3Aに光電交換を行う多数のフォトセンサ部1をマトリ
クス状に配置し、その垂直方向の各フォトセンサ部1に
沿って複数の垂直転送レジスタ2を設けるとともに、撮
像領域3Aの側部に水平転送レジスタ4を設けたもので
ある。そして、各フォトセンサ部1に蓄積された信号電
荷を垂直転送レジスタ2によって垂直方向に転送して水
平転送レジスタ4に送り、これを水平転送レジスタ4に
よって水平方向に転送し、出力部5から画像信号として
出力する。また、図3に示すように、各フォトセンサ部
1には、それぞれ受光開口部9が設けられ、この受光開
口部9を通して受光される外光に対応する信号電荷を蓄
積する。また、垂直転送レジスタ2の上面には、Pol
ySiによる第1層と第2層からなる2つの転送電極
7、8が設けられており、これら転送電極7、8に与え
られる2相の転送クロックによって各フォトセンサ部1
から垂直転送レジスタ2に取り込んだ信号電荷を垂直方
向に転送する。
素子の概要について説明する。図2に示すように、この
CCD固体撮像素子は、基板3上に設けられた撮像領域
3Aに光電交換を行う多数のフォトセンサ部1をマトリ
クス状に配置し、その垂直方向の各フォトセンサ部1に
沿って複数の垂直転送レジスタ2を設けるとともに、撮
像領域3Aの側部に水平転送レジスタ4を設けたもので
ある。そして、各フォトセンサ部1に蓄積された信号電
荷を垂直転送レジスタ2によって垂直方向に転送して水
平転送レジスタ4に送り、これを水平転送レジスタ4に
よって水平方向に転送し、出力部5から画像信号として
出力する。また、図3に示すように、各フォトセンサ部
1には、それぞれ受光開口部9が設けられ、この受光開
口部9を通して受光される外光に対応する信号電荷を蓄
積する。また、垂直転送レジスタ2の上面には、Pol
ySiによる第1層と第2層からなる2つの転送電極
7、8が設けられており、これら転送電極7、8に与え
られる2相の転送クロックによって各フォトセンサ部1
から垂直転送レジスタ2に取り込んだ信号電荷を垂直方
向に転送する。
【0013】次に、本形態における撮像素子の層構造を
図1に基づき説明する。この撮像素子において、エピタ
キシャル成長基板19の上層には、撮像画素に対応して
フォトセンサ部1が所定の間隔で形成され、このフォト
センサ部1の水平方向に隣接して垂直転送レジスタ領域
2が設けられている。また、各フォトセンサ部1の周囲
には、各フォトセンサ部1を分離する画素分離領域14
が設けられている。また、基板19の深層部には、各フ
ォトセンサ部1に蓄積した信号電荷のオーバフローを一
定レベルのポテンシャルで制限するオーバフローバリア
15が形成されており、さらにその深層側に第1のゲッ
タ層16及び第2のゲッタ層22が形成されている。こ
のうち第1のゲッタ層16は、従来のゲッタ層116と
同様のものであり、基板19の全面に形成されており、
エピタキシャル成長工程の前に、例えばCイオンのイオ
ン注入工程によって形成されたものである。また、第2
のゲッタ層22は、第1のゲッタ層16とオーバフロー
バリア15の中間層に形成されており、各撮像画素(各
フォトセンサ部1)の境界部に配置されている。この第
2のゲッタ層22は、後述のように2段階で行われるエ
ピタキシャル成長工程の中間で、例えばCイオンのイオ
ン注入工程によって形成されたものである。
図1に基づき説明する。この撮像素子において、エピタ
キシャル成長基板19の上層には、撮像画素に対応して
フォトセンサ部1が所定の間隔で形成され、このフォト
センサ部1の水平方向に隣接して垂直転送レジスタ領域
2が設けられている。また、各フォトセンサ部1の周囲
には、各フォトセンサ部1を分離する画素分離領域14
が設けられている。また、基板19の深層部には、各フ
ォトセンサ部1に蓄積した信号電荷のオーバフローを一
定レベルのポテンシャルで制限するオーバフローバリア
15が形成されており、さらにその深層側に第1のゲッ
タ層16及び第2のゲッタ層22が形成されている。こ
のうち第1のゲッタ層16は、従来のゲッタ層116と
同様のものであり、基板19の全面に形成されており、
エピタキシャル成長工程の前に、例えばCイオンのイオ
ン注入工程によって形成されたものである。また、第2
のゲッタ層22は、第1のゲッタ層16とオーバフロー
バリア15の中間層に形成されており、各撮像画素(各
フォトセンサ部1)の境界部に配置されている。この第
2のゲッタ層22は、後述のように2段階で行われるエ
ピタキシャル成長工程の中間で、例えばCイオンのイオ
ン注入工程によって形成されたものである。
【0014】また、基板19の上面には、絶縁膜13を
介して上述した信号転送用の第1、第2の転送電極層
7、8や各フォトセンサ部1の受光領域を制限する遮光
膜12、さらには保護膜11及び層内レンズ10等が設
けられている。なお、層内レンズ10の上面には、さら
にオンチップカラーフィルタやマイクロレンズ等が設け
られているが、これらは省略してある。
介して上述した信号転送用の第1、第2の転送電極層
7、8や各フォトセンサ部1の受光領域を制限する遮光
膜12、さらには保護膜11及び層内レンズ10等が設
けられている。なお、層内レンズ10の上面には、さら
にオンチップカラーフィルタやマイクロレンズ等が設け
られているが、これらは省略してある。
【0015】以上のような撮像素子では、第2のゲッタ
層22を設けたことから、フォトセンサ部1に近い位置
にゲッタ層を配置でき、フォトセンサ部1の近辺の重金
属類を取り込み易くなる。また、このようなゲッタ層2
2により、加熱量が少なくても重金属類の取り込みがで
きるので、微細加工、低温プロセスが可能となる。ま
た、フォトセンサ部1のみへの影響だけでなく、垂直転
送レジスタ2に対する重金属の影響を抑制できる。
層22を設けたことから、フォトセンサ部1に近い位置
にゲッタ層を配置でき、フォトセンサ部1の近辺の重金
属類を取り込み易くなる。また、このようなゲッタ層2
2により、加熱量が少なくても重金属類の取り込みがで
きるので、微細加工、低温プロセスが可能となる。ま
た、フォトセンサ部1のみへの影響だけでなく、垂直転
送レジスタ2に対する重金属の影響を抑制できる。
【0016】次に、以上のような撮像素子の製造方法に
ついて説明する。本発明では、段階的にエピタキシャル
成長を行うが、第1の実施の形態では、エピタキシャル
成長を2回に分けて行う場合について説明する。図4
は、本実施の形態における各ゲッタ層16、22の形成
工程を示す断面図である。ここでは一例として、イオン
注入によってゲッタ層を形成する場合について説明す
る。
ついて説明する。本発明では、段階的にエピタキシャル
成長を行うが、第1の実施の形態では、エピタキシャル
成長を2回に分けて行う場合について説明する。図4
は、本実施の形態における各ゲッタ層16、22の形成
工程を示す断面図である。ここでは一例として、イオン
注入によってゲッタ層を形成する場合について説明す
る。
【0017】まず、図4(A)において、撮像素子の製
造で一般的に用いられているSiCZ基板17に対し、
イオン注入作業でのチャネリング防止のための酸化作業
を行い、SiO2膜18を形成する。次に図4(B)に
おいて、SiCZ基板17に対して第1のゲッタ層16
を形成するための1回目のイオン注入を行う。これは例
えばCイオンの注入(いわゆるCインプラ工程)によっ
て行う。その後、アニール作業、及びエピタキシャル成
長のため酸化膜の剥離、洗浄作業を行う。
造で一般的に用いられているSiCZ基板17に対し、
イオン注入作業でのチャネリング防止のための酸化作業
を行い、SiO2膜18を形成する。次に図4(B)に
おいて、SiCZ基板17に対して第1のゲッタ層16
を形成するための1回目のイオン注入を行う。これは例
えばCイオンの注入(いわゆるCインプラ工程)によっ
て行う。その後、アニール作業、及びエピタキシャル成
長のため酸化膜の剥離、洗浄作業を行う。
【0018】次に、図4(C)において、1回目のエピ
タキシャル成長を行う。例えば、全体のエピタキシャル
成長を8μm行う場合、1回目のエピタキシャル成長で
は、約3μmほどエピタキシャル成長させ、エピタキシ
ャル層21を形成する。そして、この1回目のエピタキ
シャル成長の後、その上面に酸化膜(SiO2)20を
設け、この酸化膜20に対して図3に示す画素間部分の
領域βを深さ方向の延長した部分が抜きパターンとなる
ように、レジスト膜のパターンニングを行う。そして、
2回目のイオン注入を行う。これは例えばCイオンの注
入によって行う。これにより、第2のゲッタ層22を形
成する。その後、レジスト膜の剥離を行う。
タキシャル成長を行う。例えば、全体のエピタキシャル
成長を8μm行う場合、1回目のエピタキシャル成長で
は、約3μmほどエピタキシャル成長させ、エピタキシ
ャル層21を形成する。そして、この1回目のエピタキ
シャル成長の後、その上面に酸化膜(SiO2)20を
設け、この酸化膜20に対して図3に示す画素間部分の
領域βを深さ方向の延長した部分が抜きパターンとなる
ように、レジスト膜のパターンニングを行う。そして、
2回目のイオン注入を行う。これは例えばCイオンの注
入によって行う。これにより、第2のゲッタ層22を形
成する。その後、レジスト膜の剥離を行う。
【0019】図4(D)において、アニール作業、及び
酸化膜20の剥離作業後に、第2回目のエピタキシャル
成長を約5μmほど行い、エピタキシャル層23を形成
する。これにより、合計で従来と同等の膜厚のエピタキ
シャル成長を行う。以上のようにして、従来よりも撮像
素子の表面近くに第2のゲッタ層22が形成されること
になり、最終的に図1に示すよう構造の撮像素子を得る
ことができる。したがって、本形態では以下のような効
果を得ることができる。 (1)フォトセンサ近辺の重金属類を取り込み易くな
る。 (2)加熱量が少なくても重金属類の取り込みができる
ので、微細加工、低温プロセスが可能となる。 (3)フォトセンサのみの影響だけでなく、垂直レジス
タへ重金属の影響を抑制できる。 (4)エピタキシャル成長の膜厚の制御により、高エネ
ルギのイオン注入を使用することなく所望の位置にゲッ
タ層を形成できる。
酸化膜20の剥離作業後に、第2回目のエピタキシャル
成長を約5μmほど行い、エピタキシャル層23を形成
する。これにより、合計で従来と同等の膜厚のエピタキ
シャル成長を行う。以上のようにして、従来よりも撮像
素子の表面近くに第2のゲッタ層22が形成されること
になり、最終的に図1に示すよう構造の撮像素子を得る
ことができる。したがって、本形態では以下のような効
果を得ることができる。 (1)フォトセンサ近辺の重金属類を取り込み易くな
る。 (2)加熱量が少なくても重金属類の取り込みができる
ので、微細加工、低温プロセスが可能となる。 (3)フォトセンサのみの影響だけでなく、垂直レジス
タへ重金属の影響を抑制できる。 (4)エピタキシャル成長の膜厚の制御により、高エネ
ルギのイオン注入を使用することなく所望の位置にゲッ
タ層を形成できる。
【0020】次に、上述した2回目のイオン注入作業の
条件について説明を行う。このイオン注入条件の内、イ
オン種としては、例えば、従来使用のC、N、P、B等
を使用できる。しかしながら、撮像素子の製造では、熱
工程の熱履歴が長いため、拡散し易いP、Bより、拡散
の少ないCの方が制御し易く、所望の位置にゲッタ層を
配置できる。また、注入エネルギについて、設定深さ方
向は、1回目のエピタキシャル成長の膜厚によって制御
ができるため、任意のものでよく、エピタキシャル成長
の膜厚の組み合わせにより、所望の位置の条件を設定す
ることができる。さらに、イオン注入作業前の酸化膜2
2の膜厚は、イオン注入を阻止しすぎない限り、特に制
限はなく、任意に設定できる。
条件について説明を行う。このイオン注入条件の内、イ
オン種としては、例えば、従来使用のC、N、P、B等
を使用できる。しかしながら、撮像素子の製造では、熱
工程の熱履歴が長いため、拡散し易いP、Bより、拡散
の少ないCの方が制御し易く、所望の位置にゲッタ層を
配置できる。また、注入エネルギについて、設定深さ方
向は、1回目のエピタキシャル成長の膜厚によって制御
ができるため、任意のものでよく、エピタキシャル成長
の膜厚の組み合わせにより、所望の位置の条件を設定す
ることができる。さらに、イオン注入作業前の酸化膜2
2の膜厚は、イオン注入を阻止しすぎない限り、特に制
限はなく、任意に設定できる。
【0021】また、第2回目のゲッタ形成イオン注入の
パターンについては、本形態においては、一例として、
図5(A)に示すように画素部の画素間のみにイオン注
入する場合(すなわち、図3の領域βにイオン注入する
場合)を述べたが、この他にも図5(B)に示すよう
に、画素分離領域の全部、または、画素分離領域の一部
にイオン注入するパターンも可能である。その他にも従
来と同様に、基板19の全面にイオン注入を行うことも
可能である。また、1回目のイオン注入を行わず、2回
目の時に全面内にイオン注入する方法や、単純にエピタ
キシャル成長膜厚を薄くする方法もあるが、これらは、
ゲッタ効果の大きさ、ゲッタ層による電子、正孔対の発
生の影響がなく、白キズの発生のない条件により適宜選
択することができる。
パターンについては、本形態においては、一例として、
図5(A)に示すように画素部の画素間のみにイオン注
入する場合(すなわち、図3の領域βにイオン注入する
場合)を述べたが、この他にも図5(B)に示すよう
に、画素分離領域の全部、または、画素分離領域の一部
にイオン注入するパターンも可能である。その他にも従
来と同様に、基板19の全面にイオン注入を行うことも
可能である。また、1回目のイオン注入を行わず、2回
目の時に全面内にイオン注入する方法や、単純にエピタ
キシャル成長膜厚を薄くする方法もあるが、これらは、
ゲッタ効果の大きさ、ゲッタ層による電子、正孔対の発
生の影響がなく、白キズの発生のない条件により適宜選
択することができる。
【0022】また、以上の形態では、2段階のエピタキ
シャル成長を行うようにしたが、その他にも、3段階、
4段階とエピタキシャル成長の回数を多くし、ゲッタ層
の種類を増加することも可能である。次に、3段階でエ
ピタキシャル成長を行い、3種類のゲッタ層を設ける第
2の実施の形態について説明する。
シャル成長を行うようにしたが、その他にも、3段階、
4段階とエピタキシャル成長の回数を多くし、ゲッタ層
の種類を増加することも可能である。次に、3段階でエ
ピタキシャル成長を行い、3種類のゲッタ層を設ける第
2の実施の形態について説明する。
【0023】図6は、本発明の第2の実施の形態による
撮像素子の層構造を示す断面図であり、撮像素子を信号
電荷の垂直転送方向に切断した状態を示している。ま
た、図7は、図6に示す実施の形態における各ゲッタ層
の形成工程を示す断面図である。この実施の形態では、
エピタキシャル成長を3段階に分けて行うことにより、
ゲッタ層22をオーバーフローバリア27内に形成し、
撮像素子のより表面に近い位置にゲッタ層22を配置で
きるようにしたものである。このような撮像素子の製造
工程では、まず、図4(A)(B)に示したように、ゲ
ッタ層16の形成後、1回目のエピタキシャル成長を行
う。その後、図7(A)において、最下層のオーバーフ
ローバリア24の形成のため、パターニング後、画素間
または画素分離領域以外へのイオン注入を行う。これに
より、最下層のオーバーフローバリア24が形成され
る。そして、レジスト剥離、酸化膜剥離の後に、さらに
2回目のエピタキシャル成長を行う。その後、前述と同
様に、画素間ゲッタ層22を形成するための2回目のイ
オン注入を行う。
撮像素子の層構造を示す断面図であり、撮像素子を信号
電荷の垂直転送方向に切断した状態を示している。ま
た、図7は、図6に示す実施の形態における各ゲッタ層
の形成工程を示す断面図である。この実施の形態では、
エピタキシャル成長を3段階に分けて行うことにより、
ゲッタ層22をオーバーフローバリア27内に形成し、
撮像素子のより表面に近い位置にゲッタ層22を配置で
きるようにしたものである。このような撮像素子の製造
工程では、まず、図4(A)(B)に示したように、ゲ
ッタ層16の形成後、1回目のエピタキシャル成長を行
う。その後、図7(A)において、最下層のオーバーフ
ローバリア24の形成のため、パターニング後、画素間
または画素分離領域以外へのイオン注入を行う。これに
より、最下層のオーバーフローバリア24が形成され
る。そして、レジスト剥離、酸化膜剥離の後に、さらに
2回目のエピタキシャル成長を行う。その後、前述と同
様に、画素間ゲッタ層22を形成するための2回目のイ
オン注入を行う。
【0024】次に、図7(B)に示すすように、酸化及
びパターニングを行って画素間ゲッタ層22の周辺部に
ボロンをイオン注入する。これにより、ゲッタ層22の
側部のオーバーフローバリア25が形成される。また、
レジスト剥離、酸化膜剥離後、さらに3回目のエピタキ
シャル成長を行う。その後、図7(C)に示すように、
画素間または、画素分離領域及び周辺部を含めた範囲に
ボロンを注入し、ゲッタ層22の上層のオーバーフロー
バリア26を形成する。この結果、ゲッタ層22を取り
囲むようなオーバーフローバリア27を形成できる。そ
の後、レジスト、酸化膜剥離を行い、その後、4回目の
エピタキシャル成長を行う。これにより、図6に示すよ
うな、さらに素子表面の近くにゲッタ層22を有する撮
像素子を得ることができ、より有効に重金属類のゲッタ
リング効果を得ることができる。
びパターニングを行って画素間ゲッタ層22の周辺部に
ボロンをイオン注入する。これにより、ゲッタ層22の
側部のオーバーフローバリア25が形成される。また、
レジスト剥離、酸化膜剥離後、さらに3回目のエピタキ
シャル成長を行う。その後、図7(C)に示すように、
画素間または、画素分離領域及び周辺部を含めた範囲に
ボロンを注入し、ゲッタ層22の上層のオーバーフロー
バリア26を形成する。この結果、ゲッタ層22を取り
囲むようなオーバーフローバリア27を形成できる。そ
の後、レジスト、酸化膜剥離を行い、その後、4回目の
エピタキシャル成長を行う。これにより、図6に示すよ
うな、さらに素子表面の近くにゲッタ層22を有する撮
像素子を得ることができ、より有効に重金属類のゲッタ
リング効果を得ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の撮像素子で
は、重金属のゲッタリングを行うためのゲッタ層がエピ
タキシャル成長前に形成された第1のゲッタ層に加え
て、段階的に分けて行われる各エピタキシャル成長の中
間に形成された第2のゲッタ層を有する。したがって、
特に第2のゲッタ層によってフォトセンサ部の近辺の重
金属類を有効に取り込み易くなり、重金属類による白キ
ズの発生を有効に抑制することができる。
は、重金属のゲッタリングを行うためのゲッタ層がエピ
タキシャル成長前に形成された第1のゲッタ層に加え
て、段階的に分けて行われる各エピタキシャル成長の中
間に形成された第2のゲッタ層を有する。したがって、
特に第2のゲッタ層によってフォトセンサ部の近辺の重
金属類を有効に取り込み易くなり、重金属類による白キ
ズの発生を有効に抑制することができる。
【0026】また、本発明による撮像素子の製造方法で
は、エピタキシャル成長基板を形成するためのエピタキ
シャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタキシャル
成長前とエピタキシャル成長の中間にゲッタ層の形成工
程を行うことにより、複数種類のゲッタ層を設ける。し
たがって、フォトセンサ部に近い位置にゲッタ層を設け
ることが可能となり、フォトセンサ部の近辺の重金属類
を有効に取り込み易くなり、重金属類による白キズの発
生を有効に抑制することができる。
は、エピタキシャル成長基板を形成するためのエピタキ
シャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタキシャル
成長前とエピタキシャル成長の中間にゲッタ層の形成工
程を行うことにより、複数種類のゲッタ層を設ける。し
たがって、フォトセンサ部に近い位置にゲッタ層を設け
ることが可能となり、フォトセンサ部の近辺の重金属類
を有効に取り込み易くなり、重金属類による白キズの発
生を有効に抑制することができる。
【0027】さらに、本発明による撮像素子の製造方法
では、エピタキシャル成長基板を形成するためのエピタ
キシャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタキシャ
ル成長の中間にゲッタ層の形成工程を行うことにより、
フォトセンサ部に近い位置にゲッタ層を設ける。これに
より、フォトセンサ部の近辺の重金属類を有効に取り込
み易くなり、重金属類による白キズの発生を有効に抑制
することができる。
では、エピタキシャル成長基板を形成するためのエピタ
キシャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタキシャ
ル成長の中間にゲッタ層の形成工程を行うことにより、
フォトセンサ部に近い位置にゲッタ層を設ける。これに
より、フォトセンサ部の近辺の重金属類を有効に取り込
み易くなり、重金属類による白キズの発生を有効に抑制
することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態による撮像素子の層
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図2】図1に示す撮像素子を有するCCD固体撮像素
子の全体的な構造を示す概略平面図である。
子の全体的な構造を示す概略平面図である。
【図3】図2に示すCCD固体撮像素子の素子配置構造
を示す拡大平面図である。
を示す拡大平面図である。
【図4】図1に示す撮像素子のゲッタ層の形成工程を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】図1に示す撮像素子における第2のゲッタ層の
配置パターンの例を示す説明図である。
配置パターンの例を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による撮像素子の層
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図7】図6に示す撮像素子のゲッタ層の形成工程を示
す断面図である。
す断面図である。
【図8】従来の撮像素子の層構造を示す断面図である。
【図9】図8に示す撮像素子におけるゲッタ層の形成工
程を示す断面図である。
程を示す断面図である。
1……フォトセンサ部、2……垂直転送レジスタ、3…
…基板、4……水平転送レジスタ、5……出力部、9…
…受光開口部、7、8……転送電極、10……層内レン
ズ、11……保護膜、12……遮光膜、13……絶縁
膜、14……画素分離領域、15……オーバフローバリ
ア、16……第1のゲッタ層、18……SiO2膜、1
9……エピタキシャル成長基板、22……第2のゲッタ
層。
…基板、4……水平転送レジスタ、5……出力部、9…
…受光開口部、7、8……転送電極、10……層内レン
ズ、11……保護膜、12……遮光膜、13……絶縁
膜、14……画素分離領域、15……オーバフローバリ
ア、16……第1のゲッタ層、18……SiO2膜、1
9……エピタキシャル成長基板、22……第2のゲッタ
層。
Claims (14)
- 【請求項1】 重金属のゲッタリングを行うためのゲッ
タ層を設けたエピタキシャル成長基板に、フォトセンサ
部を含む撮像画素を形成した撮像素子において、 前記エピタキシャル成長基板のエピタキシャル成長前に
形成された第1のゲッタ層と、 前記エピタキシャル成長を段階的に分けて行うことによ
り、各エピタキシャル成長の中間に形成された第2のゲ
ッタ層と、 を有することを特徴とする撮像素子。 - 【請求項2】 前記第2のゲッタ層は、各撮像画素の境
界部に形成することを特徴とする請求項1記載の撮像素
子。 - 【請求項3】 前記第2のゲッタ層は、第1のゲッタ層
とオーバフローバリア層の中間部に形成することを特徴
とする請求項2記載の撮像素子。 - 【請求項4】 前記エピタキシャル成長を3段階に分け
て行うことにより、前記第2のゲッタ層をオーバフロー
バリア層内に形成することを特徴とする請求項1記載の
撮像素子。 - 【請求項5】 前記第2のゲッタ層は、各撮像画素の境
界部に形成することを特徴とする請求項4記載の撮像素
子。 - 【請求項6】 重金属のゲッタリングを行うためのゲッ
タ層を設けたエピタキシャル成長基板に、フォトセンサ
部を含む撮像画素を形成した撮像素子の製造方法におい
て、 前記エピタキシャル成長基板を形成するためのエピタキ
シャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタキシャル
成長前とエピタキシャル成長の中間にゲッタ層の形成工
程を行うことにより、複数種類のゲッタ層を設けるよう
にした、 ことを特徴とする撮像素子の製造方法。 - 【請求項7】 前記ゲッタ層は、イオン注入によって形
成することを特徴とする請求項6記載の撮像素子の製造
方法。 - 【請求項8】 前記エピタキシャル成長工程を3段階以
上に分けて行うことにより、前記第2のゲッタ層をオー
バフローバリア層内に形成することを特徴とする請求項
6記載の撮像素子の製造方法。 - 【請求項9】 低温プロセスによって各層を形成するこ
とを特徴とする請求項6記載の撮像素子の製造方法。 - 【請求項10】 エピタキシャル成長の膜厚制御によっ
てゲッタ層の位置を制御することを特徴とする請求項6
記載の撮像素子の製造方法。 - 【請求項11】 重金属のゲッタリングを行うためのゲ
ッタ層を設けたエピタキシャル成長基板に、フォトセン
サ部を含む撮像画素を形成した撮像素子の製造方法にお
いて、 前記エピタキシャル成長基板を形成するためのエピタキ
シャル成長工程を段階的に分けて行い、エピタキシャル
成長の中間にゲッタ層の形成工程を行うことにより、フ
ォトセンサ部の近傍にゲッタ層を設けるようにした、 ことを特徴とする撮像素子の製造方法。 - 【請求項12】 前記ゲッタ層は、イオン注入によって
形成することを特徴とする請求項11記載の撮像素子の
製造方法。 - 【請求項13】 低温プロセスによって各層を形成する
ことを特徴とする請求項11記載の撮像素子の製造方
法。 - 【請求項14】 エピタキシャル成長の膜厚制御によっ
てゲッタ層の位置を制御することを特徴とする請求項1
1記載の撮像素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35002899A JP2001168313A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 撮像素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35002899A JP2001168313A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 撮像素子及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001168313A true JP2001168313A (ja) | 2001-06-22 |
Family
ID=18407757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35002899A Pending JP2001168313A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 撮像素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001168313A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004165225A (ja) * | 2002-11-08 | 2004-06-10 | Sony Corp | 半導体基板の製造方法、固体撮像装置の製造方法及び固体撮像装置用の選別方法 |
JP2004335674A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-25 | Sony Corp | 固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法 |
JP2006093175A (ja) * | 2004-09-21 | 2006-04-06 | Sony Corp | 固体撮像素子及びその製造方法 |
KR100788347B1 (ko) * | 2005-12-28 | 2008-01-02 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 수직형 씨모스 이미지 센서, 이의 제조 방법 및 이의 게터링 방법 |
KR100788350B1 (ko) * | 2005-12-29 | 2008-01-02 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 수직형 씨모스 이미지 센서 및 이의 제조 방법 |
WO2017183383A1 (ja) * | 2016-04-21 | 2017-10-26 | パナソニック・タワージャズセミコンダクター株式会社 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
EP2242106B1 (en) * | 2009-02-06 | 2018-06-13 | Sony Corporation | Solid-state image pick-up device and manufacturing method thereof, image-pickup apparatus, semiconductor device and manufacturing method thereof. |
-
1999
- 1999-12-09 JP JP35002899A patent/JP2001168313A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004165225A (ja) * | 2002-11-08 | 2004-06-10 | Sony Corp | 半導体基板の製造方法、固体撮像装置の製造方法及び固体撮像装置用の選別方法 |
JP2004335674A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-25 | Sony Corp | 固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法 |
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KR100788347B1 (ko) * | 2005-12-28 | 2008-01-02 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 수직형 씨모스 이미지 센서, 이의 제조 방법 및 이의 게터링 방법 |
US7633104B2 (en) | 2005-12-28 | 2009-12-15 | Dongbu Hitek Co., Ltd. | CMOS image sensor |
KR100788350B1 (ko) * | 2005-12-29 | 2008-01-02 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 수직형 씨모스 이미지 센서 및 이의 제조 방법 |
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WO2017183383A1 (ja) * | 2016-04-21 | 2017-10-26 | パナソニック・タワージャズセミコンダクター株式会社 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
JPWO2017183383A1 (ja) * | 2016-04-21 | 2019-01-17 | パナソニック・タワージャズセミコンダクター株式会社 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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