JP2001163747A - グルカナーゼ配合液体口腔用組成物 - Google Patents
グルカナーゼ配合液体口腔用組成物Info
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Abstract
徴とするグルカナーゼ配合液体口腔用組成物。 【効果】 本発明のグルカナーゼ配合液体口腔組成物
は、グルカナーゼとカチオン性ポリマーとの相乗効果に
より、高い歯垢の再付着抑制効果を有する。
Description
付着抑制効果を向上させたグルカナーゼ配合液体口腔用
組成物に関する。
グルカナーゼを用いて歯垢の分解、抑制する技術が提案
されている。代表的なグルカナーゼとして、デキストラ
ナーゼあるいはムタナーゼがあり、様々な口腔用組成物
に応用されている(特開平9−175972号公報、特
開平10−120538号公報等)。
垢再付着を抑制する効果についてはなお検討の余地があ
り、歯垢の再付着抑制効果を高めた口腔用組成物の開発
が望まれてきた。
たもので、グルカナーゼのより高い歯垢の再付着抑制効
果を有する液体状の口腔用組成物を提供することを課題
とする。
ついて鋭意検討を重ねた結果、グルカナーゼ配合液体口
腔用組成物にカチオン性ポリマーを含有させることによ
り、著しく歯垢再付着抑制効果が向上することを見いだ
し、本発明をなすに至った。
を向上させた、カチオン性ポリマーを含有するグルカナ
ーゼ配合液体口腔用組成物を提供するものである。
グルカナーゼが配合されている。グルカナーゼとは、歯
垢の構成成分であるグルカンを分解、抑制する酵素であ
って、代表的なグルカナーゼとして、デキストラナーゼ
とムタナーゼとがある。
ミウム属、ストレプトマイセス属、バチルス属、ラクト
バチルス属、コリネバクテリウム属、ペニシリウム属、
アスペルギルス属、スピカリア属、セルビブリオ属等に
属する公知の方法により得られるデキストラナーゼは勿
論、他の微生物により産生されるデキストラナーゼも挙
げることができる。デキストラナーゼの配合量は、本発
明の組成物1g当たり0.1〜10,000単位、特に
1〜2,000単位とすることが好ましい。なお、上記
1単位とは、デキストランを基質として酵素反応した場
合、1分間当たりにブドウ糖1μmol相当量の還元糖
を生成させるデキストラナーゼの活性を1単位とする。
ス・エス・ピー、トリコデルマ・ハルジアヌム、ストレ
プトマイセス・ヴェレンシス、アスペルギルス・ニドラ
ンス、フラボバクテリウム・エス・ピー等のムタナーゼ
産生菌を培養して調製したものを挙げることができる。
ムタナーゼの配合量は、本発明の組成物1g当たり1〜
10,000単位、特に20〜5,000単位とするこ
とが好ましい。尚、上記1単位とは、ムタンを基質とし
て酵素反応した場合、1分間当たりにブドウ糖1μg相
当量の還元糖を生成させるムタナーゼの活性を1単位と
する。
は、例えば、カチオン化デキストラン、カチオン化セル
ロース、カチオン性セルロース、カチオン化ポリビニル
ピロリドン、カチオン化ポリアミド、カチオン化ポリメ
タクリレート、カチオン化ポリアクリルアミド、カチオ
ン化ポリメタクリレートとアクリルアミドとのコポリマ
ー、カチオン化デンプン、カチオン化アミロース、カチ
オン化グアガム、カチオン化寒天などがあげられる。こ
れらのカチオン性ポリマーは1種又は2種以上を混合し
て用いても良い
ン化度0.01〜1のものが良好であり、この種のもの
としては、名糖産業社製のカチオン化デキストランCD
C−L、CDC−3M、CDC−Hを挙げることができ
る。
化度が0.01〜1のものが良好で、具体的にはライオ
ン株式会社製のレオガードG、GP、GPS、KGP、
MGP、MLP、ユニオン・カーバイト・コーポレーシ
ョン社製のポリマーJR−125、JR−400、JR
−30Mなどが挙げられる。
シエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロ
リドが良好であり、具体的には日本エヌエスシー(株)
社製のセルコートL−200、セルコートH−100な
どが挙げられる。
は、G.A.Fコーポレーション製のGAFQUAT7
43や745が挙げられる。又、カチオン化ポリアミド
としては、協立有機社製のハイモロックQ−101が挙
げられる。
住友化学工業社製のスミフロックFC−A、FC−B、
カチオン化ポリアクリルアミドとしては、三洋化学工業
社製のサンフロックC−450、C−454、協立有機
社製のハイモロックM−966、住友化学工業社製のス
ミフロックFC−L、カチオン化ポリアクリルアミド、
カチオン化ポリメタクリレートとアクリルアミドとのコ
ポリマーとしては、協立有機社製のハイモロックMP−
373、住友化学工業社製のスミフロックFC−20
0、FC−Cなどが挙げられる。
組成物全体の0.0025〜2%(質量百分率、以下同
様)、特には0.005〜0.5%であることが望まし
い。0.0025%未満では充分な効果が得られない場
合があり、2%を超えると粘度が上昇して、配合が困難
となる等の不都合がある。
組成物に適用される。具体的には、液体歯磨、洗口剤、
水歯磨、デンタルリンス、口中清涼剤等の様々な製品に
調製することができ、上記必須成分に加えて、各々の目
的に応じた種々の公知の成分を配合することができる。
次に、製品に応じ配合される公知の成分について述べ
る。
種々の効能を有する成分が配合される。例えば、アミラ
ーゼ、プロテアーゼ、塩化リゾチーム等の酵素、フッ化
ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第
一錫等のフッ化物、トリクロサン、クロルヘキシジン、
塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム等の殺菌
剤、トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム等の
抗炎症剤、その他、酢酸dl−α−トコフェノール、ポ
リリン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ポリビ
ニルピロリドン、銅クロロフィリンナトリウム、ラウロ
イルサルコシンナトリウム等の1種または2種以上の成
分を配合し得る。
ジラウレート等の脂肪酸基の炭素数が12〜18である
ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸モノグリセライド
等の脂肪酸グリセライド、酸化エチレンの平均重合度が
10〜100モルのポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、酸化エチレン
の平均重合度が10〜100モルのポリオキシエチレン
硬化ひまし油等のエステル系非イオン界面活性剤、酸化
エチレンの平均重合度が6〜50モルのポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルア
リールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル系のもの及び酸化エチレンの平均重合度が20
〜70モルのポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテル等のブロックポリマー型のエーテル系非
イオン界面活性剤、ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオ
ン性界面活性剤、ベタイン系等の両性界面活性剤などを
単独又は組み合わせて用いることができ、通常配合量は
0.05〜3%として用いることができる。
グリセリン、ソルビット、ポリエチレングリコール、キ
シリトール、マルチトール、ラクチトール等の1種又は
2種以上を合計で0.3〜50%、好ましくは1〜10
%用いることができる。
シメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ア
ルギン酸プロピレングリコール、キサンタンガム、ジュ
エランガム、トラガントガム、カラヤガム、ポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビ
ニルポリマー、シリカゲル、ビーガム、ラポナイト等の
1種又は2種以上を配合し得る。
リウム、ステビアエキス、アスパルテーム、パラメトキ
シシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロ
キシカルコン、ペリラルラクチン等の甘味剤、安息香酸
ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、塩化セチル
ピリジニウム、低級脂肪酸モノグリセライド、p−ヒド
ロキシメチルベンゾイックアシド、p−ヒドロキシエチ
ルベンゾイックアシドなどの防腐剤を用いることができ
る。
ン酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、リンゴ酸および炭酸
並びにそれらのカリウム塩、ナトリウム塩およびアンモ
ニウム塩、アミノ酸及びその塩類、リボ核酸及びその塩
類、さらに水酸化ナトリウム、ホウ砂、炭酸水素塩など
の1種又は2種以上を用いることができる。
ント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン
油、カシア油、シナモン油、クローブ油、タイム油、セ
ージ油、カルダモン油、ローズマリー油、マジョラム
油、レモン油、オレンジ油、フェンネル油、ナツメグ
油、ラベンダー油、パラクレス油等の天然精油及び、1
−メントール、1−カルボン、アネトール、1,8−シ
ネオール、メチルサリシレート、シンナミックアルデヒ
ド、オイゲノール、チモール、リナロール、リモネン、
メントン、メンチルアセテート、シトラール、カンファ
ー、ボルネオール、ピネン、スピラントール等の上記天
然精油中に含まれる香料成分、また、エチルアセテー
ト、エチルブチレート、イソアミルアセテート、ヘキサ
ナール、ヘキセナール、メチルアンスラニレート、エチ
ルメチルフェニルグリシデート、ベンツアルデヒド、バ
ニリン、エチルバニリン、フラネオール、マルトール、
エチルマルトール、ガンマ/デルタデカラクトン、ガン
マ/デルタウンデカラクトン、p−メトキシシンナミッ
クアルデヒド、N−エチル−p−メンタン−3−カルボ
キサミド等の香料成分、さらには、いくつかの香料成分
や天然精油を組み合わせてなる、アップル、バナナ、ス
トロベリー、ブルーベリー、メロン、ピーチ、パイナッ
プル、グレープ、マスカット、ワイン、チェリー、スカ
ッシュ、コーヒー、ブランデー、ヨーグルト等の調合フ
レーバーの1種または2種以上を、本発明の組成物中
0.00001〜3%、本発明の効果を妨げない範囲で
使用することができる。
pH5〜10の範囲に調整される。
チレンテレフタレート)、ガラス等であるものを用いる
ことができるが、これらに限定されることはなく、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等も使用可能である。さらに
その形態も、エアゾール容器,ノンエアゾール型の泡状
容器,スプレー容器等とすることができる。
物は、カチオン性ポリマーとの相乗効果により、高い歯
垢の再付着抑制効果を有する。
具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限される
ものではない。なお、実験例及び実施例に使用した香料
A〜Dの成分は表2に示す。なお、以下の例において%
は何れも質量%である。
プルに10分間浸漬し洗浄後、S.mutans菌に1
%シュークロスを添加した液中で培養した。24時間
後、プラークテスターにて染色、洗浄、風乾後色差を測
定した。結果は、コントロールの水に対する抑制率で算
出した。結果を表1に示す。
口剤において、カチオン性ポリマーとしてカチオン化セ
ルロースを含有することにより歯垢抑制効果が向上する
ことが確認できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 カチオン性ポリマーを含有することを特
徴とするグルカナーゼ配合液体口腔用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37635299A JP4158002B2 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 液体口腔用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP37635299A JP4158002B2 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 液体口腔用組成物 |
Publications (2)
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JP4158002B2 JP4158002B2 (ja) | 2008-10-01 |
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Family Applications (1)
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JP37635299A Expired - Fee Related JP4158002B2 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 液体口腔用組成物 |
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JP (1) | JP4158002B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001342122A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-11 | Lion Corp | 口腔用組成物 |
JP2002284657A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Lion Corp | 液体口腔用組成物 |
JP2011132139A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Lion Corp | 歯磨組成物 |
-
1999
- 1999-12-08 JP JP37635299A patent/JP4158002B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4502101B2 (ja) * | 2001-03-28 | 2010-07-14 | ライオン株式会社 | 液体口腔用組成物 |
JP2011132139A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Lion Corp | 歯磨組成物 |
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