JP2001162533A - 加工方法および加工装置 - Google Patents

加工方法および加工装置

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JP2001162533A
JP2001162533A JP34628499A JP34628499A JP2001162533A JP 2001162533 A JP2001162533 A JP 2001162533A JP 34628499 A JP34628499 A JP 34628499A JP 34628499 A JP34628499 A JP 34628499A JP 2001162533 A JP2001162533 A JP 2001162533A
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cup
grindstone
grinding
nozzle
tip
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JP34628499A
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Shigehiro Arai
茂弘 荒井
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Seiko Seiki KK
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Seiko Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップ型砥石内面の研削点へ研削液を十分に
供給することができ、精度の高い研削加工を行うのに好
適で、また、カップ型砥石の外側周辺スペースの有効利
用や、研削盤周辺の作業環境のクリーン化等をも図れる
加工方法および加工装置を提供する。 【解決手段】 カップ型砥石8の内面側に加工液供給ノ
ズル部13を配し、この加工液供給ノズル部13からカ
ップ型砥石内面の研削点Pに加工液を供給する。加工液
供給ノズル部13はカップ型砥石8の底部8bを一部穿
孔するようにして形成されたノズル孔14とすることが
でき、この場合、ノズル孔の一端側14aは砥石軸7の
軸内を通る加工液供給路9に開口し、その他端側は先端
ノズル口14bとしてカップ型砥石8の底部8b側から
内壁8cを向くように斜めに開口形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップ型砥石の内
面側でワークを研削する加工方法および加工装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバー用コネクタの部品と
して知られているフェルールにおいては、その先端面を
ドーム状(円弧面状)とする研削加工を行っているが、
このようなフェルールに限らず、一般的に細長いワーク
の先端面をドーム状に研削加工する場合は、その加工装
置として図6に示すような研削盤を用いている。
【0003】図6に示した研削盤では、砥石軸7の先端
にカップ型砥石8を装着するとともに、ワーク端面5a
のドーム加工形状との関係から、主軸3の先端のチャッ
ク4側と砥石軸7の先端のカップ型砥石8側とが相対的
に斜めに対向し合うように配している。そして、ワーク
端面5aをドーム形状とする研削加工の際には、主軸3
先端のチャック4にワーク5をセットし、このワーク端
面5aをカップ型砥石8の内面で研削するものとしてい
る。この研削におけるワーク5とカップ型砥石8の接触
点P(以下、「研削点」という。)はカップ型砥石8の
内面にあり、この研削点Pには加工液を供給している。
【0004】しかしながら、上記のような従来の研削盤
にあっては、カップ型砥石8の外側から該カップ型砥石
内面の研削点Pに向かって加工液を噴射供給する構造で
あるため、次のような問題点を有している。
【0005】(1)加工液の供給不足が生じ、研削精度
が悪化する。これは、研削時にはカップ型砥石8もワー
ク5と同じく高速で回転し、この高速回転によりカップ
型砥石8の先端面や外周面がエアーカーテンで覆われて
しまうため、従来のようなカップ型砥石8外側からの加
工液の供給では、加工液の一部がカップ型砥石内面の研
削点Pに届く前に、上記のようなエアーカーテンの風圧
で跳ね返されてしまうためである。特に、カップ型砥石
8を何度も繰り返し使用すると、カップ型砥石8自体が
少しずつ摩耗し、カップ型砥石内面の研削点Pが徐々に
カップ型砥石8の底部側に向かって奥深く後退していく
が、このように研削点Pが後退した場合、従来のような
カップ型砥石8外側からの加工液の供給では、カップ型
砥石8の縁部が加工液の供給障壁となり、カップ型砥石
内面の研削点Pに加工液を十分に供給することがさらに
難しく、加工液の供給不足がより一層深刻なものとな
る。
【0006】(2)また、従来のようにカップ型砥石8
の外側から加工液を供給する構造によると、加工液を供
給するためのノズル19がカップ型砥石8の外側に設置
されるため、カップ型砥石8の外側周辺構造が複雑にな
り、ノズル19が邪魔になってカップ型砥石8の外側周
辺スペース全体を有効に利用することができないという
問題があるだけでなく、主軸3へのワーク5のセット時
等に、作業者が誤ってノズル19に接触しやすく、その
接触によりノズル19の向きがずれてしまい、該ノズル
19からカップ型砥石内面の研削点Pへ正確に加工液を
供給することができず、このような作業者とノズル19
との接触による人為的な研削液の供給不足も生じ得る。
【0007】(3)さらに、従来のようにカップ型砥石
8の外側から加工液を供給すると、上記のように、カッ
プ型砥石8の先端面や外周面を覆うエアーカーテンの風
圧で加工液が跳ね返され、これが研削盤の周辺に飛び散
り、研削盤周辺の作業環境も悪化するという問題もあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
とするところは、カップ型砥石内面の研削点へ加工液を
十分に供給することができ、精度の高い研削加工を行う
のに好適で、また、カップ型砥石の外側周辺スペースの
有効利用や、研削盤周辺の作業環境のクリーン化等をも
図れる加工方法および加工装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、主軸の先端にワークを取付け回転させる
主軸台と、砥石軸の先端にカップ型砥石を取付け回転さ
せる砥石台とを有し、上記カップ型砥石の内面側で上記
ワークを研削する加工方法において、上記カップ型砥石
の内面側に加工液供給ノズル部を設け、この加工液供給
ノズル部から上記カップ型砥石内面の研削点に加工液を
供給してなることを特徴とするものである。
【0010】本発明は、上記加工方法において、上記砥
石の摩耗、ドレス若しくはツルーイング等による研削点
の変化に応じて、加工液の供給点を変化させることを特
徴とするものである。
【0011】本発明は、主軸の先端にワークを取付け回
転させる主軸台と、砥石軸の先端にカップ型砥石を取付
け回転させる砥石台とを有し、上記カップ型砥石の内面
側で上記ワークを研削する加工装置において、上記カッ
プ型砥石の内面側に加工液供給ノズル部を設け、この加
工液供給ノズル部から上記カップ型砥石内面の研削点に
加工液を供給してなることを特徴とするものである。
【0012】本発明は、上記加工装置において、上記砥
石の摩耗、ドレス若しくはツルーイング等による研削点
の変化に応じて、加工液の供給点を変化させることを特
徴とするものである。
【0013】本発明は、上記加工液供給ノズル部が、カ
ップ型砥石と一体に回転する回転ノズルからなることを
特徴とするものである。
【0014】本発明は、上記加工液供給ノズル部が、カ
ップ型砥石の回転動作とは独立に切り離して位置決め固
定される固定ノズルからなることを特徴とするものであ
る。
【0015】本発明は、上記加工液供給ノズル部の先端
ノズル口を、カップ型砥石の中心軸周りに放射状に複数
形成してなることを特徴とするものである。
【0016】本発明は、上記回転ノズルが、砥石軸の軸
内を通る加工液供給路に一端側を開口し、他端側をカッ
プ型砥石の底部側から内壁の方向を向くように開口形成
してなるノズル孔からなることを特徴とするものであ
る。
【0017】本発明は、上記固定ノズルが、砥石軸の軸
内とカップ型砥石の底部とを貫通する貫通孔内に、砥石
軸およびカップ型砥石の回転動作とは独立に切り離して
加工液供給管を配するとともに、この加工液供給管の先
端側を先端ノズル口として形成し、その先端ノズル口を
上記カップ型砥石内面の研削点に向かって開口するよう
に形成してなる構造であることを特徴とするものであ
る。
【0018】本発明は、上記加工液供給管を、砥石軸心
線方向にスライド可能に設けたことを特徴とするもので
ある。
【0019】本発明では、カップ型砥石の内面側から該
カップ砥石内面の研削点に加工液が供給される。したが
って、カップ型砥石の先端面や外周面がエアーカーテン
により覆われても、従来のように、そのエアーカーテン
の風圧で加工液が跳ね返されて飛び散ることがなく、ま
た、研削点がカップ型砥石の奥深に後退しても、研削点
へ加工液を十分に供給することができる。
【0020】本発明のうち、特に、先端ノズル口がカッ
プ型砥石の内壁に向かって開口する構造によると、先端
ノズル口からの加工液の噴射の勢いとカップ型砥石の回
転による遠心力とにより、先端ノズル口から噴出された
加工液がカップ型砥石の内壁を伝って自力で研削点に到
達することから、研削点への加工液の供給をより確実に
行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る加工方法およ
び加工装置の実施形態について図1乃至図5を基に詳細
に説明する。
【0022】図1は本発明に係る加工方法および加工装
置を適用した研削盤を示したものであり、この研削盤は
ベース台上に主軸台1と砥石台2を有し、主軸台1は軸
受(図示省略)により回転可能に支持された主軸3を有
し、この主軸3の先端にはチャック4を介してワーク5
を取り付けることができる。また、砥石台2は軸受6に
より回転可能に支持された砥石軸7を有し、この砥石軸
7の先端にはカップ型砥石8が装着されている。
【0023】本実施形態の研削盤では、上記のようなカ
ップ型砥石8の内面のうち特に内側縁部8aで細長いワ
ーク5の端面5aをドーム形状に研削加工するが、この
ようなワーク端面5aのドーム加工形状との関係から、
主軸3のチャック4側と砥石軸7のカップ型砥石8側と
が相対的に斜めに対向し合うように設けている。
【0024】図2に示すように、砥石軸7内には加工液
供給路9が設けられており、この加工液供給路9は砥石
軸後端7bから砥石軸7内を通って砥石軸先端7aまで
達するように穿設されている。なお、加工液供給路9に
は砥石軸後端7b側から外部ホース10が接続されてお
り、この接続には固定型継ぎ手11を用いているが、図
4に示すように回転型継ぎ手12を用いることもでき
る。
【0025】図1に示すように、カップ型砥石8の内面
側には加工液供給ノズル部13が設けられ、この加工液
供給ノズル部13は、カップ型砥石8の底部8bを一部
穿孔するようにして形成されたノズル孔14からなり、
ノズル孔14の一端側14aは、上記のように砥石軸7
の軸内を通る加工液供給路9に開口し直結されている。
一方、ノズル孔14の他端側は、先端ノズル口14bと
して、カップ型砥石8の底部8b側から内壁8cを向く
ように斜めに開口形成されている。このようにノズル孔
14はカップ型砥石8の底部側8bに一体的に穿孔形成
されたものであるから、カップ型砥石8がその軸心周り
に回転すると、これと一体にノズル孔14も回転する。
したがって、カップ型砥石8の外側からみると、ノズル
孔14はカップ型砥石8と一体に回転する回転ノズルの
一種である。
【0026】ノズル孔14の先端ノズル口14bは1つ
でもよいが、複数形成することもでき、この場合は図3
に示すように、先端ノズル口14bをカップ型砥石8の
中心軸周りに放射状に設けることができる。
【0027】なお、先端ノズル口14bの個数、設置位
置、大きさ、形状等については研削点Pへの加工液の供
給量等との関係から、適宜変更することができる。
【0028】図2に示すように、砥石軸7の外周には高
周波駆動モータ15等が設置されており、この高周波駆
動モータ15により砥石軸7はその軸心周りに回転駆動
される。主軸3もまた図示は省略するが、モータにより
回転駆動される。
【0029】次に、上記の如く構成された本実施形態の
研削盤の動作について図1を基に説明する。
【0030】本実施形態の研削盤では、図1に示したよ
うに、主軸3のチャック4にセットされたワーク5の端
面5aとカップ型砥石8の内側縁部8aとが接し、該ワ
ーク5の端面5aがカップ型砥石8の内側縁部8aによ
り研削される。
【0031】上記のようなカップ型砥石8での研削実行
中は、常時、加工液が外部ホース10側(図2参照)か
ら砥石軸7内の加工液供給路9を通じてノズル孔14側
に圧送され、そして、このノズル孔14の先端ノズル口
14bからカップ型砥石8の内面側に直に加工液が供給
される。このように供給される加工液は、先端ノズル口
14bの斜め前方に位置するカップ型砥石8の内壁8c
に向かって噴射されたものであり、この噴射された加工
液は、噴射の勢いとカップ型砥石8の回転による遠心力
とにより、カップ型砥石8の内壁8cを伝って移動し、
最終的にはカップ型砥石8の内側縁部8a、すなわち研
削点Pに到達する。
【0032】つまり、図1に示した研削盤においては、
加工液の噴射の勢いとカップ型砥石8の回転による遠心
力とにより、加工液自身に研削点P方向への移動推進力
を生じさせ、これにより加工液が自力で研削点Pに達し
その役割を果している。
【0033】図5は本発明の他の実施形態を適用した研
削盤の断面図であり、同図に示した研削盤が上記実施形
態の研削盤(図2参照)と異なる点は、加工液供給ノズ
ル部13として固定ノズル16を採用した点にある。
【0034】固定ノズル13は、前述のノズル孔14か
らなる回転ノズルのようにカップ型砥石8と一体には回
転せず、該カップ型砥石8の回転動作とは独立に切り離
して位置決め固定されている。図5に示した研削盤で
は、そのような固定ノズル16の採用にあたり、砥石軸
7の軸内とカップ型砥石8の底部8bとに貫通孔17を
設けており、この貫通孔17は砥石軸7の軸内とカップ
型砥石8の底部8bとをその砥石軸心線方向に連続的に
貫通するように穿孔されている。そして、このような貫
通形態の貫通孔17内に加工液供給管18が挿入設置さ
れている。
【0035】加工液供給管18は、その管外周面が貫通
孔17の内壁と接しないように、かつ、カップ型砥石8
および砥石軸7の回転動作とは独立に完全に切り離して
支持されている。また、加工液供給管18は、図示しな
いアクチュエータによって砥石軸7の軸心線方向にスラ
イドすることができ、一定のスライド位置で位置決め固
定されるように構成されている。
【0036】加工液供給管18の先端側は、細長の先端
ノズル口18aとして形成されており、この先端ノズル
口18aは、カップ型砥石底部8b側からその斜め前方
のカップ型砥石内壁8cに向かって開口するように形成
されている。
【0037】図5上、先端ノズル口18aは、カップ型
砥石内壁8cのうち、特に内側縁部8a(研削点P)の
方向を直に向くように設定されているが、このように設
定するには、研削点Pの位置に応じ、加工液供給管18
を適宜、砥石軸心線方向にスライドさせて位置決め固定
すればよい。このスライドは砥石の摩耗、ドレス若しく
はツルーイング等による研削点Pの変化に応じて、手動
で行うことができるほか、図示しないアクチュエータに
より自動でも行うことができる。ここで、ドレスとは目
立てのことをいい、ツルーイングとは砥石整形のことを
いう。
【0038】なお、加工液供給管18の後端側18b
は、砥石軸後端7bから突出し、かつ固定型継ぎ手11
を介して外部ホース10に接続されている。
【0039】本実施形態においても、加工液供給管18
の先端ノズル口18aは1つでもよいが、複数形成する
こともでき、複数の場合はカップ型砥石8の中心軸周り
に放射状に設けることができる。なお、この先端ノズル
口18aの個数、設置位置、大きさ、形状等について
も、研削点Pへの加工液の供給量等との関係から、適宜
変更することができる。
【0040】上記のような構成からなる図5の研削盤に
おいては、カップ型砥石8での研削中は、常時、加工液
が外部ホース10側から加工液供給管18側に圧送さ
れ、そして、この加工液供給管18の先端ノズル口18
aからカップ型砥石8の内面側に直に加工液が供給され
る。この際、加工液は、加工液供給管18の先端ノズル
口18aからその斜め前方に位置する研削点Pに向かっ
て直接噴射され、直ちに該研削点Pに到達する。
【0041】ところで、カップ型砥石8を何度も繰り返
し使用すると、カップ型砥石8自体が少しずつ摩耗し、
カップ型砥石8の内側縁部8aが次第に該カップ型砥石
8の底部8b側に向かって奥深く後退していき、研削点
Pと加工液供給管18の先端ノズル口18aとの位置関
係がずれてしまうが、この場合は、そのずれ量に応じて
加工液供給管18をスライド後退させることにより、再
び加工液供給管18の先端ノズル口18aが研削点Pの
方向を向くように調整する。
【0042】また、カップ型砥石8のドレスまたはツル
ーイング等を行ったときも、研削点Pと加工液供給管1
8の先端ノズル口18aとの位置関係がずれるが、この
場合も上記同様、そのずれ量に応じて加工液供給管18
をスライド後退させることにより、再び加工液供給管1
8の先端ノズル口18aが研削点Pの方向を向くように
調整する。
【0043】以上のように、上記実施形態の研削盤にあ
っては、いずれも、カップ型砥石8の内面側から該カッ
プ砥石内面の研削点Pに加工液が供給される構造を採用
したものである。このため、カップ型砥石8の先端面や
外周面がエアーカーテンにより覆われても、そのエアー
カーテンの内側で、研削点Pへの加工液の供給が行われ
るから、従来のようにエアーカーテンの風圧で加工液が
跳ね返されて飛び散ることがなく、また、研削点Pがカ
ップ型砥石8の奥深に後退しても、研削点Pへ加工液を
十分に供給することができ、精度の高い研削加工を行う
ことが可能であるとともに、研削盤周辺の作業環境のク
リーン化も図れる。
【0044】さらに、上記各実施形態の研削盤による
と、いずれも、カップ型砥石8の内面側に加工液供給ノ
ズル部13が位置するので、カップ型砥石8の外側に従
来配置された邪魔なノズルを省略でき、カップ型砥石8
の外側周辺構造の簡素化と、カップ型砥石8の外側周辺
スペースの有効利用を図ることもできる。
【0045】特に、図1に示した実施形態におけるノズ
ル孔14のように、その先端ノズル口14bを、カップ
型砥石8の底部8b側から内壁8cに向かって開口する
ように形成した構造によると、先端ノズル口14bから
の加工液の噴射の勢いとカップ型砥石8の回転による遠
心力とにより、先端ノズル口14bから噴出された加工
液がカップ型砥石8の内壁8cを伝って自力で研削点P
に到達することから、研削点Pへの加工液の供給をより
確実に行うことができる。
【0046】また、図5に示した実施形態における固定
ノズル16のように、加工液供給管18の先端ノズル口
18aを研削点Pの方向に向けて配置した構造による
と、その先端ノズル口18aから研削点Pに直接加工液
が噴射供給されるから、これもまた研削点Pへの加工液
の供給をより確実に行うことができる。
【0047】上記実施形態において開示した各種のノズ
ルは、その構成上の相違に基づき種類分けすると、下表
のように4種類、すなわち(1)固定式で、放出口の数
が複数のもの、(2)固定式で、放出口の数が1つのも
の、(3)回転式で、放出口の数が複数のもの、(4)
回転式で、放出口の数が1つのもの、に分けることがで
きる。また、その種類ごとに特徴のある効果を挙げる
と、(1)のノズルでは下記、の効果、(2)のノ
ズルでは下記、の効果、(3)のノズルでは下記
の効果、(4)のノズルでは下記の効果が得られる。
【0048】
【表1】
【0049】.カップ型砥石の内面全体に研削液を噴
出するため、砥石そのものを効率よく冷却でき、また、
砥石の目に残った研削粉を効率よく洗い流すことができ
る。
【0050】.研削液を研削点Pの1点に集中して噴
射できるため、研削液の流量を減らすことができる。し
たがって、研削液を供給するためのポンプやタンク、お
よび冷却するためのクリーニングユニット等が小型化で
きたり、研削液飛散防止用カバー等も小さくできる。
【0051】.砥石と研削液とが衝突する部分が、砥
石の円周方向に連続的に変化するため、砥石を局部的に
冷却してしまうことがなく砥石の温度分布がほぼ均一と
なり、より研削精度が向上する。また、砥石の洗浄効果
も上がる。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る加工方法および加工装置に
あっては、上記の如く、カップ型砥石の内面側に加工液
供給ノズル部を設け、この加工液供給ノズル部からカッ
プ型砥石内面の研削点に直接加工液を供給するように構
成したものであり、このように、カップ型砥石の内面側
から該カップ砥石内面の研削点に加工液が供給されるか
ら、カップ型砥石の先端面や外周面を覆うエアーカーテ
ンの風圧で加工液が跳ね返されて飛び散ることがなく、
また、研削点がカップ型砥石の奥深に後退しても、研削
点へ加工液を十分に供給することができ、精度の高い研
削加工を行うことが可能となるとともに、研削盤周辺の
作業環境のクリーン化も図れる。
【0053】さらに、本発明によると、カップ型砥石の
内面側に加工液供給ノズル部が位置するので、カップ型
砥石の外側に従来配置された邪魔なノズルを省略でき、
カップ型砥石の外側周辺構造の簡素化と、カップ型砥石
の外側周辺スペースの有効利用を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用した研削盤の要部を
示す断面図。
【図2】図1に示した研削盤における砥石台全体の断面
図。
【図3】図1に示したカップ型砥石の他の実施形態を示
す正面図。
【図4】本発明の他の実施形態を適用した研削盤の断面
図。
【図5】本発明の他の実施形態を適用した研削盤の断面
図。
【図6】従来の研削盤の要部を示す平面図。
【符号の説明】
1 主軸台 2 砥石台 3 主軸 4 チャック 5 ワーク 5a ワーク端面 6 軸受 7 砥石軸 7a 砥石軸先端 7b 砥石軸後端 8 カップ型砥石 8a カップ型砥石の内側縁部 8b カップ型砥石の底部 8c カップ型砥石の内壁 9 加工液供給路 10 外部ホース 11 固定型継ぎ手 12 回転型継ぎ手 13 加工液供給ノズル部 14 ノズル孔(回転ノズル) 14a ノズル孔の一端側 14b 先端ノズル口(ノズル孔の他端側) 15 高周波駆動モータ 16 固定ノズル 17 貫通孔 18 加工液供給管 18a 先端ノズル口(加工液供給管の先端側) 18b 加工液供給管の後端側 P 研削点

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸の先端にワークを取付け回転させる
    主軸台と、砥石軸の先端にカップ型砥石を取付け回転さ
    せる砥石台とを有し、上記カップ型砥石の内面側で上記
    ワークを研削する加工方法において、 上記カップ型砥石の内面側に加工液供給ノズル部を設
    け、この加工液供給ノズル部から上記カップ型砥石内面
    の研削点に加工液を供給してなることを特徴とする加工
    方法。
  2. 【請求項2】 上記砥石の摩耗、ドレス若しくはツルー
    イング等による研削点の変化に応じて、加工液の供給点
    を変化させることを特徴とする請求項1に記載の加工方
    法。
  3. 【請求項3】 主軸の先端にワークを取付け回転させる
    主軸台と、砥石軸の先端にカップ型砥石を取付け回転さ
    せる砥石台とを有し、上記カップ型砥石の内面側で上記
    ワークを研削する加工装置において、 上記カップ型砥石の内面側に加工液供給ノズル部を設
    け、この加工液供給ノズル部から上記カップ型砥石内面
    の研削点に加工液を供給してなることを特徴とする加工
    装置。
  4. 【請求項4】 上記砥石の摩耗、ドレス若しくはツルー
    イング等による研削点の変化に応じて、加工液の供給点
    を変化させることを特徴とする請求項3に記載の加工装
    置。
  5. 【請求項5】 上記加工液供給ノズル部が、カップ型砥
    石と一体に回転する回転ノズルからなることを特徴とす
    る請求項3に記載の加工装置。
  6. 【請求項6】 上記加工液供給ノズル部が、カップ型砥
    石の回転動作とは独立に切り離して位置決め固定される
    固定ノズルからなることを特徴とする請求項3に記載の
    加工装置。
  7. 【請求項7】 上記加工液供給ノズル部の先端ノズル口
    を、カップ型砥石の中心軸周りに放射状に複数形成して
    なることを特徴とする請求項3に記載の加工装置。
  8. 【請求項8】 上記回転ノズルが、砥石軸の軸内を通る
    加工液供給路に一端側を開口し、他端側をカップ型砥石
    の底部側から内壁の方向を向くように開口形成してなる
    ノズル孔からなることを特徴とする請求項5に記載の加
    工装置。
  9. 【請求項9】 上記固定ノズルが、 砥石軸の軸内とカップ型砥石の底部とを貫通する貫通孔
    内に、砥石軸およびカップ型砥石の回転動作とは独立に
    切り離して加工液供給管を配するとともに、この加工液
    供給管の先端側を先端ノズル口として形成し、その先端
    ノズル口を上記カップ型砥石内面の研削点に向かって開
    口するように形成してなる構造であることを特徴とする
    請求項6に記載の加工装置。
  10. 【請求項10】 上記加工液供給管を、砥石軸心線方向
    にスライド可能に設けたことを特徴とする請求項9に記
    載の加工装置。
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