JP2001161187A - 防草・防振・防音用生分解性発泡体シート及びその製造方法 - Google Patents
防草・防振・防音用生分解性発泡体シート及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生分解性であって、製造するのに複雑な工程
が必要でなく、しかも遮光性が高く防草効果に優れ適度
な透水性を有する、また、防振性や防音性をも有する防
草・防振・防音用生分解性発泡体シート及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】 セルロース・アセテート系樹脂、該樹脂
の軟化点より低い温度の融点を有する生分解性可塑剤、
光遮断材又は振動吸収材としてのフェライト、及び発泡
剤としての水分を含有する発泡性生分解性樹脂組成物を
押し出しすると同時に水分の気化膨張力により発泡させ
ることにより製造してなる、防草・防振・防音用生分解
性発泡体シート及びその製造方法を提供した。
が必要でなく、しかも遮光性が高く防草効果に優れ適度
な透水性を有する、また、防振性や防音性をも有する防
草・防振・防音用生分解性発泡体シート及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】 セルロース・アセテート系樹脂、該樹脂
の軟化点より低い温度の融点を有する生分解性可塑剤、
光遮断材又は振動吸収材としてのフェライト、及び発泡
剤としての水分を含有する発泡性生分解性樹脂組成物を
押し出しすると同時に水分の気化膨張力により発泡させ
ることにより製造してなる、防草・防振・防音用生分解
性発泡体シート及びその製造方法を提供した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農園芸分野や土木
・建築分野等で使用される防草・防振・防音用生分解性
発泡体シート及びその製造方法に関し、さらに詳しく
は、光遮断材又は振動吸収材としてのフェライトを含有
することにより、高い遮光性と適度な透水性とを有し、
また、防振性や防音性をも有し、セルロース・アセテー
ト系樹脂を主原料とし、水発泡により製造してなる防草
・防振・防音用生分解性発泡体シート及びその製造方法
に関する。
・建築分野等で使用される防草・防振・防音用生分解性
発泡体シート及びその製造方法に関し、さらに詳しく
は、光遮断材又は振動吸収材としてのフェライトを含有
することにより、高い遮光性と適度な透水性とを有し、
また、防振性や防音性をも有し、セルロース・アセテー
ト系樹脂を主原料とし、水発泡により製造してなる防草
・防振・防音用生分解性発泡体シート及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂からなる発泡体は、多種
多様のものが製造され、食品包装容器、水質浄化材、断
熱材、緩衝体等の幅広い分野で活用されてきた。近年、
これら合成樹脂発泡体の需要は、年々増加する傾向にあ
り、このため廃棄される量も年々増加して、環境問題、
公害問題として、大きく社会的にクローズアップされて
きている。しかし、廃棄合成樹脂発泡体を再生利用する
には、社会的規模の様々な対応が求められ、一方、焼却
処分するには、有害ガスの発生防止、高熱発生による焼
却炉の劣化防止など、山積されている問題が多く、廃棄
処理が容易である発泡体の開発が強く望まれている。
多様のものが製造され、食品包装容器、水質浄化材、断
熱材、緩衝体等の幅広い分野で活用されてきた。近年、
これら合成樹脂発泡体の需要は、年々増加する傾向にあ
り、このため廃棄される量も年々増加して、環境問題、
公害問題として、大きく社会的にクローズアップされて
きている。しかし、廃棄合成樹脂発泡体を再生利用する
には、社会的規模の様々な対応が求められ、一方、焼却
処分するには、有害ガスの発生防止、高熱発生による焼
却炉の劣化防止など、山積されている問題が多く、廃棄
処理が容易である発泡体の開発が強く望まれている。
【0003】このような要求に対して、これら合成樹脂
(例えばポリスチレン等)を生分解性樹脂で置換えた発
泡体が種々提案されている。例えば、特開平5−320
405号公報、特開平6−32928号公報などには、
セルロースアセテートなどのセルロースエステル誘導体
からなる発泡体が開示されている。この発泡体は、断熱
材、緩衝材、食品包装容器などとして利用されている。
また、生分解性樹脂としては、上記セルロースアセテー
トなどのセルロースエステル誘導体の他、例えば、アミ
ロースや木粉のエステル誘導体、セルロースーキトサン
混合体、ポリヒドロキシン酪酸およびその誘導体、プル
ラン、ポリエステルーナイロン共重合体、デンプンとポ
リエチレンとのブレンド体など種々の生分解性樹脂が知
られており、これらを用いて発泡体を製造する試みも種
々なされている。しかし、セルロースアセテートをはじ
めとするこれら生分解性樹脂からなる発泡体は、用いた
生分解性樹脂の種類によって分解性に差があるが、総じ
て分解性がまだ十分ではなく、一層優れた分解性を有す
る発泡体が求められている。
(例えばポリスチレン等)を生分解性樹脂で置換えた発
泡体が種々提案されている。例えば、特開平5−320
405号公報、特開平6−32928号公報などには、
セルロースアセテートなどのセルロースエステル誘導体
からなる発泡体が開示されている。この発泡体は、断熱
材、緩衝材、食品包装容器などとして利用されている。
また、生分解性樹脂としては、上記セルロースアセテー
トなどのセルロースエステル誘導体の他、例えば、アミ
ロースや木粉のエステル誘導体、セルロースーキトサン
混合体、ポリヒドロキシン酪酸およびその誘導体、プル
ラン、ポリエステルーナイロン共重合体、デンプンとポ
リエチレンとのブレンド体など種々の生分解性樹脂が知
られており、これらを用いて発泡体を製造する試みも種
々なされている。しかし、セルロースアセテートをはじ
めとするこれら生分解性樹脂からなる発泡体は、用いた
生分解性樹脂の種類によって分解性に差があるが、総じ
て分解性がまだ十分ではなく、一層優れた分解性を有す
る発泡体が求められている。
【0004】ところで、近年の自然への回帰志向の中
で、公園、庭園、宅地などの緑化がはかられており、そ
れに伴って植物栽培や美観維持のために、雑草除去の種
々の努力が成されている。例えば、人手による雑草除去
や、除草剤の配布、わらを地面に敷くなどの遮光によっ
て、雑草の繁殖を抑えている。しかし、いずれの方法も
作業が煩雑で、人件費がかかり、その効果も一時的なも
のであったり、特に除草剤を用いた方法では、人体や植
物に有毒であるという問題があった。そのため、ビニー
ルシートや、ポリエステルやポリプロピレン等からなる
不織布などの遮光性の高いシートを、公園、庭園、宅地
などに敷き詰めて雑草の繁殖を抑える方法が提案されて
いる。
で、公園、庭園、宅地などの緑化がはかられており、そ
れに伴って植物栽培や美観維持のために、雑草除去の種
々の努力が成されている。例えば、人手による雑草除去
や、除草剤の配布、わらを地面に敷くなどの遮光によっ
て、雑草の繁殖を抑えている。しかし、いずれの方法も
作業が煩雑で、人件費がかかり、その効果も一時的なも
のであったり、特に除草剤を用いた方法では、人体や植
物に有毒であるという問題があった。そのため、ビニー
ルシートや、ポリエステルやポリプロピレン等からなる
不織布などの遮光性の高いシートを、公園、庭園、宅地
などに敷き詰めて雑草の繁殖を抑える方法が提案されて
いる。
【0005】ところが、ビニールシートなどの防草シー
トは、シートに通気性や透水性が無いために、雨水がシ
ート表面に溜まるという問題が、また、防草シートを用
いて植栽している場合、植物への水等の補給が困難であ
るという問題があった。さらに、これらの遮光性シート
は、土壌表面や土中で分解されないため、植物が育った
後、あるいは植え替えの際に、シートを取り外さなけれ
ばならず、手間がかかり廃棄処理が煩雑で困難であると
いう問題があった。例えば、土中に埋めても自然に腐る
ということがなく、かといって、焼却すれば有害ガスや
黒煙や高熱を発して、環境を汚染して近くに住む人の健
康を害したり、焼却炉を傷めたりすることがある。その
ため、最近では、遮光性が高く防草効果に優れ、適度な
透水性を有し、しかも、使用後は、廃棄処分が容易で自
然環境を損なうことのない、土中で分解して消滅する生
分解性の材料によって構成された防草シートが望まれて
いる。このような廃棄処理が不必要である、生分解性の
材料による防草シートの開発要求に対して、従来の合成
樹脂を、生分解性の材料で置き換えた防草シートが種々
提案されている。例えば、特開平11−229260号
公報では、材質が生分解性の熱可塑性脂肪族ポリエステ
ル繊維からなる不織布で形成された防草シートが、特開
平10−271919号公報では、パルプと固形粒子を
主構成要素とする、防草効果や防虫効果があり、生分解
可能な農業用マルチシートが、登録実用新案公報第30
63244号では、生分解性ポリ乳酸繊維で作成した織
布、不織布等の布状物でなる植栽用防草シートが提案さ
れている。
トは、シートに通気性や透水性が無いために、雨水がシ
ート表面に溜まるという問題が、また、防草シートを用
いて植栽している場合、植物への水等の補給が困難であ
るという問題があった。さらに、これらの遮光性シート
は、土壌表面や土中で分解されないため、植物が育った
後、あるいは植え替えの際に、シートを取り外さなけれ
ばならず、手間がかかり廃棄処理が煩雑で困難であると
いう問題があった。例えば、土中に埋めても自然に腐る
ということがなく、かといって、焼却すれば有害ガスや
黒煙や高熱を発して、環境を汚染して近くに住む人の健
康を害したり、焼却炉を傷めたりすることがある。その
ため、最近では、遮光性が高く防草効果に優れ、適度な
透水性を有し、しかも、使用後は、廃棄処分が容易で自
然環境を損なうことのない、土中で分解して消滅する生
分解性の材料によって構成された防草シートが望まれて
いる。このような廃棄処理が不必要である、生分解性の
材料による防草シートの開発要求に対して、従来の合成
樹脂を、生分解性の材料で置き換えた防草シートが種々
提案されている。例えば、特開平11−229260号
公報では、材質が生分解性の熱可塑性脂肪族ポリエステ
ル繊維からなる不織布で形成された防草シートが、特開
平10−271919号公報では、パルプと固形粒子を
主構成要素とする、防草効果や防虫効果があり、生分解
可能な農業用マルチシートが、登録実用新案公報第30
63244号では、生分解性ポリ乳酸繊維で作成した織
布、不織布等の布状物でなる植栽用防草シートが提案さ
れている。
【0006】しかしながら、これらの提案にも拘わら
ず、未だ、上記の欠点をなくした、すなわち、遮光性が
高く防草効果に優れ、適度な透水性を有し、しかも、使
用後は、廃棄処分が容易で自然環境を損なうことのな
い、土中で分解して消滅する生分解性の材料によって構
成された防草シートは、見当らない。そのため、特に、
廃棄処理が容易であって、生分解性樹脂の発泡体からな
る防草シートの開発が強く望まれていた。
ず、未だ、上記の欠点をなくした、すなわち、遮光性が
高く防草効果に優れ、適度な透水性を有し、しかも、使
用後は、廃棄処分が容易で自然環境を損なうことのな
い、土中で分解して消滅する生分解性の材料によって構
成された防草シートは、見当らない。そのため、特に、
廃棄処理が容易であって、生分解性樹脂の発泡体からな
る防草シートの開発が強く望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の防草シートなどがもつ問題点を解消し、生分解性
であって、製造するのに複雑な工程が必要でなく、しか
も遮光性が高く防草効果に優れ適度な透水性を有する、
また、防振性や防音性をも有する防草・防振・防音用生
分解性発泡体シート及びその製造方法を提供することに
ある。
従来の防草シートなどがもつ問題点を解消し、生分解性
であって、製造するのに複雑な工程が必要でなく、しか
も遮光性が高く防草効果に優れ適度な透水性を有する、
また、防振性や防音性をも有する防草・防振・防音用生
分解性発泡体シート及びその製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
対し鋭意研究を重ねた結果、セルロース・アセテート系
樹脂と、該樹脂の軟化点より低い温度の融点を有する生
分解性可塑剤と、光遮断材又は振動吸収材としてのフェ
ライトと、発泡剤としての水分とを含有する特定の発泡
性生分解性樹脂組成物を、押し出しすると同時に水分の
気化膨張力により発泡させることにより製造された防草
・防振・防音用生分解性発泡体シートが、特に、光遮断
材としてのフェライトを含有することにより、高い遮光
性と適度な透水性とを有することを見出した。本発明
は、これらの知見に基づいて完成に至ったものである。
対し鋭意研究を重ねた結果、セルロース・アセテート系
樹脂と、該樹脂の軟化点より低い温度の融点を有する生
分解性可塑剤と、光遮断材又は振動吸収材としてのフェ
ライトと、発泡剤としての水分とを含有する特定の発泡
性生分解性樹脂組成物を、押し出しすると同時に水分の
気化膨張力により発泡させることにより製造された防草
・防振・防音用生分解性発泡体シートが、特に、光遮断
材としてのフェライトを含有することにより、高い遮光
性と適度な透水性とを有することを見出した。本発明
は、これらの知見に基づいて完成に至ったものである。
【0009】すなわち、本発明によれば、セルロース・
アセテート系樹脂、該樹脂の軟化点より低い温度の融点
を有する生分解性可塑剤、光遮断材又は振動吸収材とし
てのフェライト、及び発泡剤としての水分を含有する発
泡性生分解性樹脂組成物を押し出しすると同時に水分の
気化膨張力により発泡させることにより製造してなる、
防草・防振・防音用生分解性発泡体シートが提供され
る。
アセテート系樹脂、該樹脂の軟化点より低い温度の融点
を有する生分解性可塑剤、光遮断材又は振動吸収材とし
てのフェライト、及び発泡剤としての水分を含有する発
泡性生分解性樹脂組成物を押し出しすると同時に水分の
気化膨張力により発泡させることにより製造してなる、
防草・防振・防音用生分解性発泡体シートが提供され
る。
【0010】さらに、本発明によれば、発泡性生分解性
樹脂組成物は、セルロース・アセテート系樹脂(A)1
00重量部、生分解性可塑剤(B)10〜30重量部、
フェライト(C)10〜50重量部、及び樹脂成分(A
+B)100重量部に対し水分(D)3〜100重量部
を含有することを特徴とする上記の防草・防振・防音用
生分解性発泡体シート、或いは、生分解性可塑剤は、ポ
リアルキレングリコール、脂肪族ポリエステル及びポリ
カプロラクトンから選ばれる少なくとも1種であること
を特徴とする上記の防草・防振・防音用生分解性発泡体
シート、或いは、発泡性生分解性樹脂組成物は、さら
に、生分解性調整剤として、光触媒を含有することを特
徴とする、光触媒が酸化チタン類であることを特徴とす
る、発泡性生分解性樹脂組成物は、さらに、生分解性調
整剤として、セルロース・アセテート系樹脂(A)10
0重量部に対し光触媒(E)0.1〜50重量部を含有
することを特徴とする上記の防草・防振・防音用生分解
性発泡体シート、或いは、発泡性生分解性樹脂組成物
は、さらに、発泡調整剤として、セルロース・アセテー
ト系樹脂(A)100重量部に対しタルク(F)5〜5
0重量部を含有することを特徴とする上記の防草・防振
・防音用生分解性発泡体シートが提供される。
樹脂組成物は、セルロース・アセテート系樹脂(A)1
00重量部、生分解性可塑剤(B)10〜30重量部、
フェライト(C)10〜50重量部、及び樹脂成分(A
+B)100重量部に対し水分(D)3〜100重量部
を含有することを特徴とする上記の防草・防振・防音用
生分解性発泡体シート、或いは、生分解性可塑剤は、ポ
リアルキレングリコール、脂肪族ポリエステル及びポリ
カプロラクトンから選ばれる少なくとも1種であること
を特徴とする上記の防草・防振・防音用生分解性発泡体
シート、或いは、発泡性生分解性樹脂組成物は、さら
に、生分解性調整剤として、光触媒を含有することを特
徴とする、光触媒が酸化チタン類であることを特徴とす
る、発泡性生分解性樹脂組成物は、さらに、生分解性調
整剤として、セルロース・アセテート系樹脂(A)10
0重量部に対し光触媒(E)0.1〜50重量部を含有
することを特徴とする上記の防草・防振・防音用生分解
性発泡体シート、或いは、発泡性生分解性樹脂組成物
は、さらに、発泡調整剤として、セルロース・アセテー
ト系樹脂(A)100重量部に対しタルク(F)5〜5
0重量部を含有することを特徴とする上記の防草・防振
・防音用生分解性発泡体シートが提供される。
【0011】一方、また、本発明によれば、前方にTダ
イを有する筒状容器内に、セルロース・アセテート系樹
脂、該樹脂の軟化点より低い温度の融点を有する生分解
性可塑剤、光遮断材又は振動吸収材としてのフェライ
ト、及び発泡剤としての水分を含有する発泡性生分解性
樹脂組成物を投入し、該生分解性樹脂組成物を前記Tダ
イに押送する間は、昇温させて流動状の加熱加圧状態と
し、その後前記Tダイから押出発泡することにより、防
草・防振・防音用生分解性発泡体シートを製造すること
ことを特徴とする、上記のいずれかに記載の防草・防振
・防音用生分解性発泡体シートの製造方法が提供され
る。
イを有する筒状容器内に、セルロース・アセテート系樹
脂、該樹脂の軟化点より低い温度の融点を有する生分解
性可塑剤、光遮断材又は振動吸収材としてのフェライ
ト、及び発泡剤としての水分を含有する発泡性生分解性
樹脂組成物を投入し、該生分解性樹脂組成物を前記Tダ
イに押送する間は、昇温させて流動状の加熱加圧状態と
し、その後前記Tダイから押出発泡することにより、防
草・防振・防音用生分解性発泡体シートを製造すること
ことを特徴とする、上記のいずれかに記載の防草・防振
・防音用生分解性発泡体シートの製造方法が提供され
る。
【0012】さらに、本発明によれば、発泡性生分解性
樹脂組成物は、セルロース・アセテート系樹脂(A)1
00重量部、生分解性可塑剤(B)10〜30重量部、
フェライト(C)10〜50重量部、及び樹脂成分(A
+B)100重量部に対し水分(D)3〜100重量部
を含有することを特徴とする上記の防草・防振・防音用
生分解性発泡体シートの製造方法、或いは、発泡性生分
解性樹脂組成物は、セルロース・アセテート系樹脂10
0重量部に対し、さらに、生分解性調整剤として光触媒
(E)0.1〜50重量部、及び/又は発泡調整剤とし
てタルク(F)5〜50重量部を含有することを特徴と
する上記の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートの
製造方法が提供される。
樹脂組成物は、セルロース・アセテート系樹脂(A)1
00重量部、生分解性可塑剤(B)10〜30重量部、
フェライト(C)10〜50重量部、及び樹脂成分(A
+B)100重量部に対し水分(D)3〜100重量部
を含有することを特徴とする上記の防草・防振・防音用
生分解性発泡体シートの製造方法、或いは、発泡性生分
解性樹脂組成物は、セルロース・アセテート系樹脂10
0重量部に対し、さらに、生分解性調整剤として光触媒
(E)0.1〜50重量部、及び/又は発泡調整剤とし
てタルク(F)5〜50重量部を含有することを特徴と
する上記の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートの
製造方法が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0014】1.セルロース・アセテート系樹脂(A) 本発明の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートに用
いられるセルロース・アセテート系樹脂(A)は、天然
物に近い化学構造を持つために環境中の微生物等によっ
て分解する性能、すなわち生分解性能を持っているもの
であり、セルロース・アセテートを主成分として含むも
のである。副成分として、さらに配合してもよい生分解
性樹脂は、特に限定されるものではなく、一般に生分解
性樹脂として用いられているものならば何でも使用する
ことができる。これらに該当するものとしては、例え
ば、スターチ系、セルロース系などが挙げられる。
いられるセルロース・アセテート系樹脂(A)は、天然
物に近い化学構造を持つために環境中の微生物等によっ
て分解する性能、すなわち生分解性能を持っているもの
であり、セルロース・アセテートを主成分として含むも
のである。副成分として、さらに配合してもよい生分解
性樹脂は、特に限定されるものではなく、一般に生分解
性樹脂として用いられているものならば何でも使用する
ことができる。これらに該当するものとしては、例え
ば、スターチ系、セルロース系などが挙げられる。
【0015】セルロース・アセテート系樹脂中で主成分
として含まれるセルロース・アセテートは、通常、綿の
実から得られるリンター、又は木材パルプのセルロース
に酢酸を反応させることにより製造される。本発明の防
草・防振・防音用生分解性発泡体シートに用いられるセ
ルロース・アセテートとしては、通常「酢酸セルロー
ス」として市販されているグレードのものならば何でも
よいが、その中でも、セルロースの酢酸エステル化度
が、セルロースに結合している酢酸の重量割合で表され
る酢化度でいって45%以上であるようなものがよく、
特に酢化度が47〜60%(セルロース1単位当たりの
結合アセチル基の数は1.9〜2.8)のものが好まし
い。酢化度が45%未満の場合には、溶融温度が高くな
りすぎるため、安定して発泡体に溶融成形することが困
難となる。
として含まれるセルロース・アセテートは、通常、綿の
実から得られるリンター、又は木材パルプのセルロース
に酢酸を反応させることにより製造される。本発明の防
草・防振・防音用生分解性発泡体シートに用いられるセ
ルロース・アセテートとしては、通常「酢酸セルロー
ス」として市販されているグレードのものならば何でも
よいが、その中でも、セルロースの酢酸エステル化度
が、セルロースに結合している酢酸の重量割合で表され
る酢化度でいって45%以上であるようなものがよく、
特に酢化度が47〜60%(セルロース1単位当たりの
結合アセチル基の数は1.9〜2.8)のものが好まし
い。酢化度が45%未満の場合には、溶融温度が高くな
りすぎるため、安定して発泡体に溶融成形することが困
難となる。
【0016】セルロース・アセテートは、物性面では、
軟質又は中硬質のものがよく、表面硬度がロックウェル
硬さで、HR=80〜100のもの、衝撃強度が20〜
30kg−cm/cmのものが好ましく用いられる。さ
らに、成形加工性の観点から、軟化して流動を始める軟
化点(流出温度)が150〜170℃のもの、ASTM
D 648に規定された荷重18.6kgf/cm2
の条件での熱変形温度が、44〜55℃のものが好まし
く用いられる。一方、硬質のものでは、安定して発泡体
に溶融成形することが困難となる。
軟質又は中硬質のものがよく、表面硬度がロックウェル
硬さで、HR=80〜100のもの、衝撃強度が20〜
30kg−cm/cmのものが好ましく用いられる。さ
らに、成形加工性の観点から、軟化して流動を始める軟
化点(流出温度)が150〜170℃のもの、ASTM
D 648に規定された荷重18.6kgf/cm2
の条件での熱変形温度が、44〜55℃のものが好まし
く用いられる。一方、硬質のものでは、安定して発泡体
に溶融成形することが困難となる。
【0017】また、本発明の防草・防振・防音用生分解
性発泡体シートに用いられるセルロース・アセテート系
樹脂には、単に酢酸基をもつアセテートの他に、プロピ
オン酸或いは酪酸を混合使用したセルロース・アセトプ
ロピオネートや、セルロース・アセトブチレートも含ま
れ、溶融点、吸水率、溶剤に対する溶解性等の観点から
酸の混合比率を適宜選択して使用できる。
性発泡体シートに用いられるセルロース・アセテート系
樹脂には、単に酢酸基をもつアセテートの他に、プロピ
オン酸或いは酪酸を混合使用したセルロース・アセトプ
ロピオネートや、セルロース・アセトブチレートも含ま
れ、溶融点、吸水率、溶剤に対する溶解性等の観点から
酸の混合比率を適宜選択して使用できる。
【0018】さらに、セルロースアセテート発泡体は、
通常、セルロースアセテート自体より遊離する酢酸臭を
除去するために、食品包装容器、水質浄化材、断熱材、
緩衝体等の用途にあっては、弱アルカリ溶液処理等を施
す場合が多いが、本発明の防草・防振・防音用生分解性
発泡体シートに用いられる場合には、酢酸自身が抗菌性
付与のために役立つことから、酢酸臭を除去するための
後処理を行う必要がなく、発泡体中にセルロースアセテ
ートから遊離した酢酸が残存してもよい。
通常、セルロースアセテート自体より遊離する酢酸臭を
除去するために、食品包装容器、水質浄化材、断熱材、
緩衝体等の用途にあっては、弱アルカリ溶液処理等を施
す場合が多いが、本発明の防草・防振・防音用生分解性
発泡体シートに用いられる場合には、酢酸自身が抗菌性
付与のために役立つことから、酢酸臭を除去するための
後処理を行う必要がなく、発泡体中にセルロースアセテ
ートから遊離した酢酸が残存してもよい。
【0019】また、本発明の防草・防振・防音用生分解
性発泡体シートに用いられるセルロース・アセテート系
樹脂は、生分解性能を持っている。しかし、自然界にお
いてこれを分解する微生物、すなわちバクテリアの存在
密度が低い場合もあり、この場合、生分解も比較的ゆっ
くり行われる。ところが、素材を調整することにより、
生分解も含む分解速度を促進させることが可能である。
例えば、生分解性樹脂中に、生分解性調整剤として、光
触媒(E)を含有させると、紫外線照射等を受ける自然
環境下では、生分解とは別に新たに光分解が起こり、こ
の場合には、生分解と光分解の両作用により分解速度が
一層促進されることになる。その光触媒としては、酸化
チタン類、酸化亜鉛、カドミウムサルファイトなどの公
知の光触媒を挙げることができ、中でも酸化チタン類が
無害であって、化学的に安定、かつ安価でもあり、好ま
しく用いられる。酸化チタン類としては、例えば、石原
産業株式会社製の光触媒用酸化チタンSTシリーズ、及
びSTSシリーズのものを挙げることができる。生分解
性樹脂中への生分解性調整剤としての光触媒の含有量
は、必要に応じて、発泡体の光分解能力を調節するため
に、適宜増減することができるが、通常、生分解性樹
脂、すなわちセルロース・アセテート系樹脂(A)10
0重量部に対して、光触媒(E)0.1〜50重量部で
あり、好ましくは0.5〜10重量部である。光触媒の
含有量が0.1重量部未満では、光分解効果が小さす
ぎ、一方、50重量部を超えると、発泡性や成形性に支
障が生じる恐れがある。
性発泡体シートに用いられるセルロース・アセテート系
樹脂は、生分解性能を持っている。しかし、自然界にお
いてこれを分解する微生物、すなわちバクテリアの存在
密度が低い場合もあり、この場合、生分解も比較的ゆっ
くり行われる。ところが、素材を調整することにより、
生分解も含む分解速度を促進させることが可能である。
例えば、生分解性樹脂中に、生分解性調整剤として、光
触媒(E)を含有させると、紫外線照射等を受ける自然
環境下では、生分解とは別に新たに光分解が起こり、こ
の場合には、生分解と光分解の両作用により分解速度が
一層促進されることになる。その光触媒としては、酸化
チタン類、酸化亜鉛、カドミウムサルファイトなどの公
知の光触媒を挙げることができ、中でも酸化チタン類が
無害であって、化学的に安定、かつ安価でもあり、好ま
しく用いられる。酸化チタン類としては、例えば、石原
産業株式会社製の光触媒用酸化チタンSTシリーズ、及
びSTSシリーズのものを挙げることができる。生分解
性樹脂中への生分解性調整剤としての光触媒の含有量
は、必要に応じて、発泡体の光分解能力を調節するため
に、適宜増減することができるが、通常、生分解性樹
脂、すなわちセルロース・アセテート系樹脂(A)10
0重量部に対して、光触媒(E)0.1〜50重量部で
あり、好ましくは0.5〜10重量部である。光触媒の
含有量が0.1重量部未満では、光分解効果が小さす
ぎ、一方、50重量部を超えると、発泡性や成形性に支
障が生じる恐れがある。
【0020】2.生分解性可塑剤(B) 本発明の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートにお
いて、発泡体を円滑に得るために、必須成分として用い
られる特定の生分解性可塑剤(B)成分は、前記セルロ
ース・アセテート系樹脂の軟化点より低い温度の融点を
有する生分解性可塑剤からなり、ポリアルキレングリコ
ール、多価アルコール及びポリカプロラクトンから選ば
れる少なくとも1種である。
いて、発泡体を円滑に得るために、必須成分として用い
られる特定の生分解性可塑剤(B)成分は、前記セルロ
ース・アセテート系樹脂の軟化点より低い温度の融点を
有する生分解性可塑剤からなり、ポリアルキレングリコ
ール、多価アルコール及びポリカプロラクトンから選ば
れる少なくとも1種である。
【0021】ポリアルキレングリコールとしては、エチ
レンオキサイド(オキシエチレン)、プロピレンオキサ
イド(オキシプロピレン)又は両者の混合物を原料とし
て開環重合して製造されるポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコールなどであり、中でもポリエチレ
ングリコールは、生分解性等の点から、特に好ましく用
いられる。また、ポリオキシアルキレングリコールのモ
ノエーテル、ジエーテル、ジオールを用いてもよい。さ
らに、ポリオキシアルキレングリコールとしては、オキ
シエチレンとオキシプロピレンのブロック又はランダム
重合でもよく、生分解性等の点からオキシエチレンとオ
キシプロピレンの割合は、オキシエチレンの割合が50
重量%〜100重量%が好ましい。これらのポリアルキ
レングリコール又はポリオキシアルキレングリコールの
分子量は、特に限定する必要はないが、20000程度
以下、特に200〜2000が好ましい。
レンオキサイド(オキシエチレン)、プロピレンオキサ
イド(オキシプロピレン)又は両者の混合物を原料とし
て開環重合して製造されるポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコールなどであり、中でもポリエチレ
ングリコールは、生分解性等の点から、特に好ましく用
いられる。また、ポリオキシアルキレングリコールのモ
ノエーテル、ジエーテル、ジオールを用いてもよい。さ
らに、ポリオキシアルキレングリコールとしては、オキ
シエチレンとオキシプロピレンのブロック又はランダム
重合でもよく、生分解性等の点からオキシエチレンとオ
キシプロピレンの割合は、オキシエチレンの割合が50
重量%〜100重量%が好ましい。これらのポリアルキ
レングリコール又はポリオキシアルキレングリコールの
分子量は、特に限定する必要はないが、20000程度
以下、特に200〜2000が好ましい。
【0022】生分解性可塑剤として用いることができる
多価アルコールとしては、グリセリン、ソルビトール、
1,3ブタンジオール、ジグリセリン、ポリグリセリン
などを挙げることができ、生分解性を有する高沸点のも
のである。
多価アルコールとしては、グリセリン、ソルビトール、
1,3ブタンジオール、ジグリセリン、ポリグリセリン
などを挙げることができ、生分解性を有する高沸点のも
のである。
【0023】さらに、生分解性可塑剤として用いること
ができるポリカプロラクトンとしては、次の一般式で表
される脂肪族ポリエステルが挙げられるが、この脂肪族
ポリエステルの市販品としては、例えば、日本ユニカー
株式会社販売の「トーン」(商品名)がある。
ができるポリカプロラクトンとしては、次の一般式で表
される脂肪族ポリエステルが挙げられるが、この脂肪族
ポリエステルの市販品としては、例えば、日本ユニカー
株式会社販売の「トーン」(商品名)がある。
【0024】
【化1】
【0025】(式中、Rは、脂肪族部分を表し、nは正
の整数である。)
の整数である。)
【0026】本発明において、生分解性可塑剤の一つと
して用いるポリカプロラクトンは、生分解性であるばか
りでなく、非水溶性であり、さらに、好都合なことに
は、加熱によりセルロース・アセテート系樹脂を可塑化
する働きがあるため、可塑剤として働き、通常生分解性
樹脂発泡体を製造する際に必要な可塑剤を何ら添加しな
くても、生分解性樹脂発泡体が得られ、その上、水溶性
可塑剤を用いていないため、水分との接触による可塑剤
の溶出といった弊害をも回避することができるという利
点がある。
して用いるポリカプロラクトンは、生分解性であるばか
りでなく、非水溶性であり、さらに、好都合なことに
は、加熱によりセルロース・アセテート系樹脂を可塑化
する働きがあるため、可塑剤として働き、通常生分解性
樹脂発泡体を製造する際に必要な可塑剤を何ら添加しな
くても、生分解性樹脂発泡体が得られ、その上、水溶性
可塑剤を用いていないため、水分との接触による可塑剤
の溶出といった弊害をも回避することができるという利
点がある。
【0027】また、本発明に用いられる特定の生分解性
可塑剤は、上記のように、融点がセルロース・アセテー
ト系樹脂の軟化点以下であることが必要である。そのう
ち、好ましい融点は、100℃以下、特に好ましい融点
は、60℃近傍である。このような融点を有する生分解
性可塑剤を生分解性樹脂に添加すると、生分解性樹脂中
の水分の沸点が上昇するため、発泡体は、緻密かつ均一
となって、得られた生分解性樹脂押出発泡体を、あらた
めて熱賦形しなくても、品質の均一で良質な防草・防振
・防音用発泡体シートが簡単且つ容易に得ることが可能
となる。一方、融点がセルロース・アセテート系樹脂の
軟化点以上である可塑剤、例えば高分子量のポリエチレ
ングリコールやポリカプロラクトンを用いると、生分解
性であっても、可塑化する働きをしないため、良好な生
分解性樹脂発泡体が得られない。
可塑剤は、上記のように、融点がセルロース・アセテー
ト系樹脂の軟化点以下であることが必要である。そのう
ち、好ましい融点は、100℃以下、特に好ましい融点
は、60℃近傍である。このような融点を有する生分解
性可塑剤を生分解性樹脂に添加すると、生分解性樹脂中
の水分の沸点が上昇するため、発泡体は、緻密かつ均一
となって、得られた生分解性樹脂押出発泡体を、あらた
めて熱賦形しなくても、品質の均一で良質な防草・防振
・防音用発泡体シートが簡単且つ容易に得ることが可能
となる。一方、融点がセルロース・アセテート系樹脂の
軟化点以上である可塑剤、例えば高分子量のポリエチレ
ングリコールやポリカプロラクトンを用いると、生分解
性であっても、可塑化する働きをしないため、良好な生
分解性樹脂発泡体が得られない。
【0028】本発明において、生分解性可塑剤(B)の
配合量は、セルロース・アセテート系樹脂(A)100
重量部に対して、20〜50重量部、好ましくは25〜
45重量部の範囲であることが重要である。配合量が2
0重量部未満であると、セルロース・アセテート系樹脂
を可塑化する働きが乏しく、満足する発泡体が得られな
い。一方、50重量部を超えると、その可塑化する効果
が過度となる。特に、生分解性可塑剤(B)の好ましい
配合量である25〜45重量部の範囲にあると、得られ
た発泡体は、適度なシート状となり、その結果、防草・
防振・防音用生分解性発泡体シートとして通気性や透水
性が適度となり、雨水がシート表面に溜まるという問題
や、防草・防振・防音用生分解性発泡体シートを用いて
植栽している場合、植物への水等の補給が困難であると
いう問題が解消する。
配合量は、セルロース・アセテート系樹脂(A)100
重量部に対して、20〜50重量部、好ましくは25〜
45重量部の範囲であることが重要である。配合量が2
0重量部未満であると、セルロース・アセテート系樹脂
を可塑化する働きが乏しく、満足する発泡体が得られな
い。一方、50重量部を超えると、その可塑化する効果
が過度となる。特に、生分解性可塑剤(B)の好ましい
配合量である25〜45重量部の範囲にあると、得られ
た発泡体は、適度なシート状となり、その結果、防草・
防振・防音用生分解性発泡体シートとして通気性や透水
性が適度となり、雨水がシート表面に溜まるという問題
や、防草・防振・防音用生分解性発泡体シートを用いて
植栽している場合、植物への水等の補給が困難であると
いう問題が解消する。
【0029】3.光遮断材・振動吸収材(C) 本発明の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートにお
いて、高い遮光性や振動吸収性を付与するために、必須
成分の光遮断材又は振動吸収材(C)成分として、フェ
ライトが用いられる。フェライトは、鉄を含む複合酸化
物の総称であって、結晶構造によって、次の4つの代表
的構造に分類され、また、磁性の保持力によって、ハー
ドフェライト(主に永久磁石)とソフトフェライトに分
類されるが、本発明においては、いずれも光遮断材とし
て用いることができる。 スピネル型フェライト:立方晶系のもので、ソフトフ
ェライトの構造としては、この構造が一般的である。ソ
フトフェライトとは、外部の磁界により磁性を示すので
磁気的に軟性(ソフト)なフェライトである。 ガーネット型フェライト:ざくろ石型構造の立方晶系
のもので、バブル磁区(円柱状の磁区)を利用した記憶
担体であるバブル材に利用される。 マグネットプランバイト型フェライト:六方晶系のも
ので、主に永久磁石材料として利用される。ハードフェ
ライトは、この構造が一般的である。 ペロブスカイト型フェライト:立方晶系のもので、初
期のバブル材として利用された。
いて、高い遮光性や振動吸収性を付与するために、必須
成分の光遮断材又は振動吸収材(C)成分として、フェ
ライトが用いられる。フェライトは、鉄を含む複合酸化
物の総称であって、結晶構造によって、次の4つの代表
的構造に分類され、また、磁性の保持力によって、ハー
ドフェライト(主に永久磁石)とソフトフェライトに分
類されるが、本発明においては、いずれも光遮断材とし
て用いることができる。 スピネル型フェライト:立方晶系のもので、ソフトフ
ェライトの構造としては、この構造が一般的である。ソ
フトフェライトとは、外部の磁界により磁性を示すので
磁気的に軟性(ソフト)なフェライトである。 ガーネット型フェライト:ざくろ石型構造の立方晶系
のもので、バブル磁区(円柱状の磁区)を利用した記憶
担体であるバブル材に利用される。 マグネットプランバイト型フェライト:六方晶系のも
ので、主に永久磁石材料として利用される。ハードフェ
ライトは、この構造が一般的である。 ペロブスカイト型フェライト:立方晶系のもので、初
期のバブル材として利用された。
【0030】また、この光遮断材としてのフェライト
は、その比重が大であり、かつ酸化物として比較的安定
でもあるが故に、質量効果を付与し得て、振動吸収材と
しても好適に用いることができる。
は、その比重が大であり、かつ酸化物として比較的安定
でもあるが故に、質量効果を付与し得て、振動吸収材と
しても好適に用いることができる。
【0031】本発明において、光遮断材又は振動吸収材
(C)成分であるフェライトの配合量は、セルロース・
アセテート系樹脂(A)100重量部に対して、10〜
50重量部、好ましくは10〜30重量部の範囲である
ことが重要である。配合量が10重量部未満であると、
遮光性が十分でなく、防草シートとして、満足する性能
のものが得られない。一方、50重量部を超えると、発
泡体シートの穴明きが酷くなり、遮光性や発泡体シート
自体の機械的強度が不満足となる。特に、光遮断材又は
振動吸収材(C)成分であるフェライトが、好ましい配
合量である10〜30重量部の範囲にあると、得られた
発泡体は、適度なシート状となり、その結果、防草シー
トとして必須の特性である遮光性に優れ、かつ通気性や
透水性が適度となり得る。
(C)成分であるフェライトの配合量は、セルロース・
アセテート系樹脂(A)100重量部に対して、10〜
50重量部、好ましくは10〜30重量部の範囲である
ことが重要である。配合量が10重量部未満であると、
遮光性が十分でなく、防草シートとして、満足する性能
のものが得られない。一方、50重量部を超えると、発
泡体シートの穴明きが酷くなり、遮光性や発泡体シート
自体の機械的強度が不満足となる。特に、光遮断材又は
振動吸収材(C)成分であるフェライトが、好ましい配
合量である10〜30重量部の範囲にあると、得られた
発泡体は、適度なシート状となり、その結果、防草シー
トとして必須の特性である遮光性に優れ、かつ通気性や
透水性が適度となり得る。
【0032】4.発泡性生分解性樹脂組成物 本発明の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートに用
いられる発泡性生分解性樹脂組成物は、前記した如く、
セルロース・アセテート系樹脂(A)に、所定量の特定
生分解性可塑剤(B)と、光遮断材又は振動吸収材とし
てのフェライト(C)と、発泡剤としての水分(D)を
配合することにより調製される。発泡剤としての水分の
配合割合は、セルロース・アセテート系樹脂(A)と生
分解性可塑剤(B)との樹脂成分(A+B)100重量
部に対して、3〜100重量部、好ましくは5〜50重
量部である。この発泡剤としての水分の配合量も、生分
解性可塑剤の配合量と同様に、本発明の防草・防振・防
音用生分解性発泡体シートを製造する場合の重要なファ
クターである。得られた発泡体がシート状とならずに異
形バラ状などとなった場合は、水分の配合量を増加させ
ることにより、発泡を最適にし、シート状にすることが
できる。
いられる発泡性生分解性樹脂組成物は、前記した如く、
セルロース・アセテート系樹脂(A)に、所定量の特定
生分解性可塑剤(B)と、光遮断材又は振動吸収材とし
てのフェライト(C)と、発泡剤としての水分(D)を
配合することにより調製される。発泡剤としての水分の
配合割合は、セルロース・アセテート系樹脂(A)と生
分解性可塑剤(B)との樹脂成分(A+B)100重量
部に対して、3〜100重量部、好ましくは5〜50重
量部である。この発泡剤としての水分の配合量も、生分
解性可塑剤の配合量と同様に、本発明の防草・防振・防
音用生分解性発泡体シートを製造する場合の重要なファ
クターである。得られた発泡体がシート状とならずに異
形バラ状などとなった場合は、水分の配合量を増加させ
ることにより、発泡を最適にし、シート状にすることが
できる。
【0033】本発明に用いられる生分解性樹脂組成物に
は、前述したように、生分解性可塑剤として、ポリアル
キレングリコール、多価アルコール及びポリカプロラク
トンから選ばれる少なくとも1種を配合するものである
が、さらに必要に応じて、本発明の目的を損なわない範
囲で、他の可塑剤を配合してもよい。可塑剤としては、
加熱により、生分解性樹脂を可塑化するものであれば、
特に限定されないが、例えば、生分解性樹脂がセルロー
ス・アセテート系樹脂の場合には、フタル酸メチル等の
フタル酸エステル、リン酸トリブチル等のリン酸エステ
ル、セバシン酸ジオクチルやアジピン酸ジオクチル等の
二塩基酸エステルなどが適宜選ばれる。しかし、この可
塑剤を添加する場合には、発泡体がシート状にならない
恐れがあるので、特に注意が必要である。そうした場合
には、特定の生分解性可塑剤又は添加する可塑剤を低粘
度のものにするなどして、適宜、発泡体をシート状にす
ることができる。
は、前述したように、生分解性可塑剤として、ポリアル
キレングリコール、多価アルコール及びポリカプロラク
トンから選ばれる少なくとも1種を配合するものである
が、さらに必要に応じて、本発明の目的を損なわない範
囲で、他の可塑剤を配合してもよい。可塑剤としては、
加熱により、生分解性樹脂を可塑化するものであれば、
特に限定されないが、例えば、生分解性樹脂がセルロー
ス・アセテート系樹脂の場合には、フタル酸メチル等の
フタル酸エステル、リン酸トリブチル等のリン酸エステ
ル、セバシン酸ジオクチルやアジピン酸ジオクチル等の
二塩基酸エステルなどが適宜選ばれる。しかし、この可
塑剤を添加する場合には、発泡体がシート状にならない
恐れがあるので、特に注意が必要である。そうした場合
には、特定の生分解性可塑剤又は添加する可塑剤を低粘
度のものにするなどして、適宜、発泡体をシート状にす
ることができる。
【0034】さらに、上記生分解性樹脂組成物には、本
発明の目的を損なわない範囲で、他の添加剤等を配合し
てもよく、例えば、熱安定剤、発泡調整剤、発泡助剤、
増量材等が挙げられる。中でも、タルク、酸化珪素、酸
化チタン(光触媒用のものより、粒径が大のもの)、酸
化マグネシウム、酸化アルミニウム、珪酸カルシウム等
の無機系微粒子、セルロース粉末、キチン、キトサン、
木粉、ステアリン酸金属塩等の有機系微粒子などの発泡
調整剤、特にタルクは、該生分解性樹脂組成物に、好適
な発泡性を付与することができるので、均一でかつ高度
に発泡した発泡体が容易に得られる。このような発泡調
整剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併
用してもよい。さらに発泡性を向上させたり、発泡体製
造時に副生される酸性物質を中和させると共にガスを発
生させる目的で、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシ
ウム等の無機微粒子を併用してもよい。また、増量材と
して、オカラ、木粉、麩(小麦の皮)、米粉、澱粉、コ
ーンスターチ、古紙等を添加することもできる。
発明の目的を損なわない範囲で、他の添加剤等を配合し
てもよく、例えば、熱安定剤、発泡調整剤、発泡助剤、
増量材等が挙げられる。中でも、タルク、酸化珪素、酸
化チタン(光触媒用のものより、粒径が大のもの)、酸
化マグネシウム、酸化アルミニウム、珪酸カルシウム等
の無機系微粒子、セルロース粉末、キチン、キトサン、
木粉、ステアリン酸金属塩等の有機系微粒子などの発泡
調整剤、特にタルクは、該生分解性樹脂組成物に、好適
な発泡性を付与することができるので、均一でかつ高度
に発泡した発泡体が容易に得られる。このような発泡調
整剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併
用してもよい。さらに発泡性を向上させたり、発泡体製
造時に副生される酸性物質を中和させると共にガスを発
生させる目的で、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシ
ウム等の無機微粒子を併用してもよい。また、増量材と
して、オカラ、木粉、麩(小麦の皮)、米粉、澱粉、コ
ーンスターチ、古紙等を添加することもできる。
【0035】本発明に用いられる生分解性樹脂組成物の
好ましい態様として、セルロース・アセテート系樹脂
に、特定の生分解性可塑剤と、光遮断材又は振動吸収材
としてのフェライト、発泡調整剤としてのタルク、及び
発泡剤としての水分からなる生分解性樹脂組成物が挙げ
られ、また、この生分解性樹脂組成物には、上記した増
量材を添加してもよい。この発泡調整剤としてタルク
(F)の生分解性樹脂組成物に対する配合量は、セルロ
ース・アセテート系樹脂(A)100重量部に対して、
5〜50重量部、好ましくは10〜30重量部の範囲で
ある。配合量が5重量部未満であると、タルクを配合し
た効果が現れず、不均一で粗い発泡体が形成されやす
く、一方50重量部を超えると、タルクの2次凝集が起
こりやすくなるため、やはり不均一で粗い発泡体が形成
されやすくなる。
好ましい態様として、セルロース・アセテート系樹脂
に、特定の生分解性可塑剤と、光遮断材又は振動吸収材
としてのフェライト、発泡調整剤としてのタルク、及び
発泡剤としての水分からなる生分解性樹脂組成物が挙げ
られ、また、この生分解性樹脂組成物には、上記した増
量材を添加してもよい。この発泡調整剤としてタルク
(F)の生分解性樹脂組成物に対する配合量は、セルロ
ース・アセテート系樹脂(A)100重量部に対して、
5〜50重量部、好ましくは10〜30重量部の範囲で
ある。配合量が5重量部未満であると、タルクを配合し
た効果が現れず、不均一で粗い発泡体が形成されやす
く、一方50重量部を超えると、タルクの2次凝集が起
こりやすくなるため、やはり不均一で粗い発泡体が形成
されやすくなる。
【0036】5.生分解性樹脂押出発泡体シート及びそ
の製造方法 本発明の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートに用
いられる生分解性樹脂押出発泡体シートは、前記の発泡
性生分解性樹脂組成物を、Tダイから押し出しすると同
時に水分の気化膨張力により発泡させることにより製造
される。そのため、本発明の防草・防振・防音用生分解
性発泡体シートは、生分解性樹脂をセルロース・アセテ
ートを主成分として含むものにより構成したことを特徴
とするものであるが、さらに次の特徴を有している。 水によって発泡させている。 素材がすべて生分解性であるため、汎用プラスチック
発泡体、又は塩化ビニルやポリエステル樹脂製の防草シ
ートなどに比べて様々な廃棄処理に対処できる。 適度な連通状態、即ち、通気性や透水性が適度である
ために、雨水がシート表面に溜まらなく、また、栽培し
ている植物への水等の補給が容易である。 生分解性樹脂がセルロース・アセテートを主成分とし
ているために、抗菌性に優れ、防草シートとして、栽培
している植物に耐病性又は除虫性の付与が期待できる。 スターチ系の生分解性樹脂発泡体などに比べて雰囲気
湿度によって衝撃性能が変動しなくて、強度的に優れて
おり、防草・防振・防音用生分解性発泡体シートとして
適している。
の製造方法 本発明の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートに用
いられる生分解性樹脂押出発泡体シートは、前記の発泡
性生分解性樹脂組成物を、Tダイから押し出しすると同
時に水分の気化膨張力により発泡させることにより製造
される。そのため、本発明の防草・防振・防音用生分解
性発泡体シートは、生分解性樹脂をセルロース・アセテ
ートを主成分として含むものにより構成したことを特徴
とするものであるが、さらに次の特徴を有している。 水によって発泡させている。 素材がすべて生分解性であるため、汎用プラスチック
発泡体、又は塩化ビニルやポリエステル樹脂製の防草シ
ートなどに比べて様々な廃棄処理に対処できる。 適度な連通状態、即ち、通気性や透水性が適度である
ために、雨水がシート表面に溜まらなく、また、栽培し
ている植物への水等の補給が容易である。 生分解性樹脂がセルロース・アセテートを主成分とし
ているために、抗菌性に優れ、防草シートとして、栽培
している植物に耐病性又は除虫性の付与が期待できる。 スターチ系の生分解性樹脂発泡体などに比べて雰囲気
湿度によって衝撃性能が変動しなくて、強度的に優れて
おり、防草・防振・防音用生分解性発泡体シートとして
適している。
【0037】上記の生分解性樹脂押出発泡体シートは、
前述の如く、発泡性生分解性樹脂組成物を押し出しする
と同時に水分の気化膨張力により発泡させることにより
製造されるが、さらに、この製法を詳記すると、以下の
ようになる。セルロース・アセテート系樹脂、特定の生
分解性可塑剤、フェライト(光遮断材又は振動吸収材)
及び水分(発泡剤)を含有する発泡性生分解性樹脂組成
物は、所定の割合で調製された後、前方にTダイを有す
る筒状容器内(例えば、混練押出機)に投入される。筒
状容器内に水分を投入する方法としては、発泡用の生分
解性樹脂組成物に予め所定量の水分を含有させるように
してもよいし、或いは生分解性樹脂や特定の生分解性可
塑剤の生分解性樹脂配合物と共に水そのものをホッパ内
に直接添加してもよく、生分解性樹脂配合物と水分とが
一緒に供給されさえすればよい。また、その投入割合
は、前記したように、樹脂成分(A+B)100重量部
に対して水分(D)が3〜100重量部、好ましくは5
〜50重量部であることが望ましい。次いで、この生分
解性樹脂組成物は、前記Tダイに押送するまでの間に、
120〜250℃、好ましくは180〜220℃の温度
で加熱溶融混練され、その結果、流動状の加熱加圧状態
とされた後、リップ幅又は細孔口径が例えば0.5〜5
mmのTダイから押し出される。溶融混練時間は、単位
時間当たりの吐出量、溶融混練温度などにより異なって
くるので一概に決定することはできないが、該混合物が
均一に溶融混練されるに十分な時間であればよい。ま
た、吐出部のTダイの温度は、前記溶融混練温度と同じ
でもよいが、吐出できる範囲内で該温度よりも低温にし
てもよい。ここで、溶融混練に使用される押出機は、高
温高圧下となって水分がセルロースアセテート中に無理
やり溶解されるようになっている限り、どのようなタイ
プの押出機でもよいが、通常は1軸又は2軸のスクリュ
ータイプの押出機が用いられる。その後、Tダイから吐
出された溶融生分解性樹脂組成物は、その温度及び水分
量によって発泡開始位置が異なるが、通常はダイ部より
約0.1mm離れた位置から発泡が開始され、発泡を終
えた後、押出し口の形状に合った、シート状の発泡体
が、二次成形の工程がなくても得ることができる。Tダ
イの押出し口の形状は、通常、四角であるが、防草・防
振・防音用生分解性発泡体シートの用途や目的に応じ
て、細孔や異形のものにすることもでき、適宜選択すれ
ばよい。
前述の如く、発泡性生分解性樹脂組成物を押し出しする
と同時に水分の気化膨張力により発泡させることにより
製造されるが、さらに、この製法を詳記すると、以下の
ようになる。セルロース・アセテート系樹脂、特定の生
分解性可塑剤、フェライト(光遮断材又は振動吸収材)
及び水分(発泡剤)を含有する発泡性生分解性樹脂組成
物は、所定の割合で調製された後、前方にTダイを有す
る筒状容器内(例えば、混練押出機)に投入される。筒
状容器内に水分を投入する方法としては、発泡用の生分
解性樹脂組成物に予め所定量の水分を含有させるように
してもよいし、或いは生分解性樹脂や特定の生分解性可
塑剤の生分解性樹脂配合物と共に水そのものをホッパ内
に直接添加してもよく、生分解性樹脂配合物と水分とが
一緒に供給されさえすればよい。また、その投入割合
は、前記したように、樹脂成分(A+B)100重量部
に対して水分(D)が3〜100重量部、好ましくは5
〜50重量部であることが望ましい。次いで、この生分
解性樹脂組成物は、前記Tダイに押送するまでの間に、
120〜250℃、好ましくは180〜220℃の温度
で加熱溶融混練され、その結果、流動状の加熱加圧状態
とされた後、リップ幅又は細孔口径が例えば0.5〜5
mmのTダイから押し出される。溶融混練時間は、単位
時間当たりの吐出量、溶融混練温度などにより異なって
くるので一概に決定することはできないが、該混合物が
均一に溶融混練されるに十分な時間であればよい。ま
た、吐出部のTダイの温度は、前記溶融混練温度と同じ
でもよいが、吐出できる範囲内で該温度よりも低温にし
てもよい。ここで、溶融混練に使用される押出機は、高
温高圧下となって水分がセルロースアセテート中に無理
やり溶解されるようになっている限り、どのようなタイ
プの押出機でもよいが、通常は1軸又は2軸のスクリュ
ータイプの押出機が用いられる。その後、Tダイから吐
出された溶融生分解性樹脂組成物は、その温度及び水分
量によって発泡開始位置が異なるが、通常はダイ部より
約0.1mm離れた位置から発泡が開始され、発泡を終
えた後、押出し口の形状に合った、シート状の発泡体
が、二次成形の工程がなくても得ることができる。Tダ
イの押出し口の形状は、通常、四角であるが、防草・防
振・防音用生分解性発泡体シートの用途や目的に応じ
て、細孔や異形のものにすることもでき、適宜選択すれ
ばよい。
【0038】本発明の防草・防振・防音用生分解性発泡
体シートは、シート状の発泡体であって、厚みが1〜2
0mmであることが好ましい。シートの厚みが1mmよ
り小さいと、該発泡体シートを2枚以上重ねて防草シー
トなどを作成する必要があり、手間、コストがかかるの
みならず得られる防草シートなどの強度も劣るので好ま
しくない。また、シートの厚みが20mmより大きいと
取扱性に劣るので好ましくない。
体シートは、シート状の発泡体であって、厚みが1〜2
0mmであることが好ましい。シートの厚みが1mmよ
り小さいと、該発泡体シートを2枚以上重ねて防草シー
トなどを作成する必要があり、手間、コストがかかるの
みならず得られる防草シートなどの強度も劣るので好ま
しくない。また、シートの厚みが20mmより大きいと
取扱性に劣るので好ましくない。
【0039】6.防草・防振・防音用生分解性発泡体シ
ート及びその成形方法 本発明の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートは、
前記生分解性樹脂押出発泡体シートをそのまま用いても
よいが、さらに、各種防草シートなどの使用目的に合わ
せて、フラットシートやウェーブシートにすることがで
きる。例えば、フラットシート等は、若干しわのあるシ
ート状の発泡体である生分解性樹脂押出発泡体シートを
加熱カレンダー処理や熱賦形することにより製造され
る。熱賦形は、通常、プラスチック分野でシート材料を
成形する手段として常用されている真空成形、圧空成
形、プレス成形等から適宜選択することができる。しか
し、その中でも、本発明の防草・防振・防音用生分解性
発泡体シートの場合には、プレス成形するのが好まし
い。本発明により得られた防草・防振・防音用生分解性
発泡体シートは、前述したように、種々の特徴・利点を
有している。すなわち、生分解性であって、焼却処理を
しても有毒ガスや焼却炉劣化の問題がなく、しかも、防
草・防振・防音用生分解性発泡体シートとして、使用期
間中は分解せず、用済み後は土壌中で分解消滅を可能と
なし、通気性や透水性が適度なため、雨水が防草・防振
・防音用生分解性発泡体シート表面に溜まらなく、ま
た、植栽している植物への水等の補給が容易である。そ
のため、本発明により得られた防草・防振・防音用生分
解性発泡体シートは、それらの特徴を生かし、防草シー
トや農業用マルチシートとして広く各種用途に用いるこ
とができる。
ート及びその成形方法 本発明の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートは、
前記生分解性樹脂押出発泡体シートをそのまま用いても
よいが、さらに、各種防草シートなどの使用目的に合わ
せて、フラットシートやウェーブシートにすることがで
きる。例えば、フラットシート等は、若干しわのあるシ
ート状の発泡体である生分解性樹脂押出発泡体シートを
加熱カレンダー処理や熱賦形することにより製造され
る。熱賦形は、通常、プラスチック分野でシート材料を
成形する手段として常用されている真空成形、圧空成
形、プレス成形等から適宜選択することができる。しか
し、その中でも、本発明の防草・防振・防音用生分解性
発泡体シートの場合には、プレス成形するのが好まし
い。本発明により得られた防草・防振・防音用生分解性
発泡体シートは、前述したように、種々の特徴・利点を
有している。すなわち、生分解性であって、焼却処理を
しても有毒ガスや焼却炉劣化の問題がなく、しかも、防
草・防振・防音用生分解性発泡体シートとして、使用期
間中は分解せず、用済み後は土壌中で分解消滅を可能と
なし、通気性や透水性が適度なため、雨水が防草・防振
・防音用生分解性発泡体シート表面に溜まらなく、ま
た、植栽している植物への水等の補給が容易である。そ
のため、本発明により得られた防草・防振・防音用生分
解性発泡体シートは、それらの特徴を生かし、防草シー
トや農業用マルチシートとして広く各種用途に用いるこ
とができる。
【0040】
【実施例】以下に、本発明について実施例及び比較例を
挙げてさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実
施例に特に限定されるものではない。
挙げてさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実
施例に特に限定されるものではない。
【0041】実施例1〜3[生分解性樹脂押出発泡体防
草シートの製造と評価] 実施例1は、生分解性樹脂として、軟質の帝人株式会社
製セルロース・ジアセテート(表面硬度(HR):8
5、衝撃強度:25kgf・cm/cm2、流出温度:
155℃、熱変形温度:48℃、酢化度:57%)(基
準:100重量部)と、生分解性可塑剤として、日本ユ
ニカー株式会社販売のポリカプロラクトン(商品名:T
ONEポリマー P−767、融点:60℃、密度:
1.145g/cm3 、分子量:4万)(40重量
部)とを用い、光遮断材として、ソフトフェライト(1
5重量部)、発泡調整剤として、タルク(14重量部)
を添加して、生分解性樹脂配合物とし、これに、発泡剤
として、水分(31重量部)を添加して、混練押出機の
ホッパーに供給し、180℃の温度で加熱溶融混練した
後、ダイ幅500mm、リップ幅4mmを有するTダイ
部から押し出して、生分解性樹脂の発泡体防草シートを
得た。組成を表1に示す。実施例2は、生分解性可塑剤
として、ポリカプロラクトンの替わりに、分子量100
0のポリエチレングリコール(40重量部)を用いた以
外は、実施例1と同様の方法で、生分解性樹脂の発泡体
防草シートを得た。組成を表1に示す。実施例3は、生
分解性可塑剤として、ポリカプロラクトンの替わりに、
分子量1000のポリエチレングリコール(40重量
部)を用い、更に、光触媒として、粉末状酸化チタン光
触媒A(石原テクノ株式会社製のST−01;X線粒径
=7nm)を1.0重量部を用いた以外は、実施例1と
同様の方法で、生分解性樹脂の発泡体防草シートを得
た。組成を表1に示す。
草シートの製造と評価] 実施例1は、生分解性樹脂として、軟質の帝人株式会社
製セルロース・ジアセテート(表面硬度(HR):8
5、衝撃強度:25kgf・cm/cm2、流出温度:
155℃、熱変形温度:48℃、酢化度:57%)(基
準:100重量部)と、生分解性可塑剤として、日本ユ
ニカー株式会社販売のポリカプロラクトン(商品名:T
ONEポリマー P−767、融点:60℃、密度:
1.145g/cm3 、分子量:4万)(40重量
部)とを用い、光遮断材として、ソフトフェライト(1
5重量部)、発泡調整剤として、タルク(14重量部)
を添加して、生分解性樹脂配合物とし、これに、発泡剤
として、水分(31重量部)を添加して、混練押出機の
ホッパーに供給し、180℃の温度で加熱溶融混練した
後、ダイ幅500mm、リップ幅4mmを有するTダイ
部から押し出して、生分解性樹脂の発泡体防草シートを
得た。組成を表1に示す。実施例2は、生分解性可塑剤
として、ポリカプロラクトンの替わりに、分子量100
0のポリエチレングリコール(40重量部)を用いた以
外は、実施例1と同様の方法で、生分解性樹脂の発泡体
防草シートを得た。組成を表1に示す。実施例3は、生
分解性可塑剤として、ポリカプロラクトンの替わりに、
分子量1000のポリエチレングリコール(40重量
部)を用い、更に、光触媒として、粉末状酸化チタン光
触媒A(石原テクノ株式会社製のST−01;X線粒径
=7nm)を1.0重量部を用いた以外は、実施例1と
同様の方法で、生分解性樹脂の発泡体防草シートを得
た。組成を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】比較例1、2 比較例1、2は、光遮断材として、ソフトフェライトを
用いない以外は、実施例1、2と同様に行い、生分解性
発泡体防草シートを得た。
用いない以外は、実施例1、2と同様に行い、生分解性
発泡体防草シートを得た。
【0044】比較例3 比較例3は、市販のポリエチレン製防草シートである。
【0045】上記実施例1〜3及び比較例1〜3で得ら
れた6種類の防草シートについて、遮光性、生分解性、
透水性、防草効果に対する影響度について調査した結果
も表1に示す。なお、各種の評価法は、次の方法により
実施した。 (1)遮光性:光源と受光部の照度計との間に、防草シ
ートを置き、照度を測定し、ブランクとの対比により遮
光度(%)を算出した。 (2)生分解性:土壌面に敷設した防草シートを一定時
間放置し、その分解状況を重量変化率(%)の測定及び
目視評価した。 ◎生分解性合格(優れる) ○合格(普通) ×不合格
(劣る) (3)透水性:防草シート上に、5mlの水をかけ、透
水状況を目視評価した。 ◎透水性合格(優れる) ○合格(普通) ×不合格
(劣る) (4)防草効果:遮光度(%)により、防草効果の目安
として評価した。 ◎=防草効果有り(遮光度95%以上)、×=防草効果
無し(95%未満)
れた6種類の防草シートについて、遮光性、生分解性、
透水性、防草効果に対する影響度について調査した結果
も表1に示す。なお、各種の評価法は、次の方法により
実施した。 (1)遮光性:光源と受光部の照度計との間に、防草シ
ートを置き、照度を測定し、ブランクとの対比により遮
光度(%)を算出した。 (2)生分解性:土壌面に敷設した防草シートを一定時
間放置し、その分解状況を重量変化率(%)の測定及び
目視評価した。 ◎生分解性合格(優れる) ○合格(普通) ×不合格
(劣る) (3)透水性:防草シート上に、5mlの水をかけ、透
水状況を目視評価した。 ◎透水性合格(優れる) ○合格(普通) ×不合格
(劣る) (4)防草効果:遮光度(%)により、防草効果の目安
として評価した。 ◎=防草効果有り(遮光度95%以上)、×=防草効果
無し(95%未満)
【0046】これらの評価結果から、実施例1〜3は、
比較例1、2に対し、遮光性に優れ、防草効果を有して
いることが判明した。また、実施例1〜3は、生分解性
や透水性に優れることから防草シートとして優れた性能
を有することが判明した。特に、実施例3は、光触媒の
効果もあり、比較的短い期間にて、分解する。
比較例1、2に対し、遮光性に優れ、防草効果を有して
いることが判明した。また、実施例1〜3は、生分解性
や透水性に優れることから防草シートとして優れた性能
を有することが判明した。特に、実施例3は、光触媒の
効果もあり、比較的短い期間にて、分解する。
【0047】
【発明の効果】本発明の防草・防振・防音用生分解性発
泡体シートは、セルロース・アセテート系樹脂に、該樹
脂の軟化点より低い融点を有する特定の生分解性可塑剤
と、光遮断材又は振動吸収材としてフェライトを各特定
量配合してなる生分解性樹脂配合物を原料とし、かつ発
泡剤として水分を用いる特殊な発泡体製法を適用したこ
とにより、生分解性押出発泡体から容易に得られる。こ
の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートは、例え
ば、防草期間中は分解せず、生分解性を有するため、用
済み後に於いて焼却の必要性がなく、土壌中で容易に分
解消滅する。従って焼却による有害物質の放出、焼却炉
の損傷等から解放され自然汚染の恐れがない。しかも遮
光性が高く防草効果に優れ、更に、通気性や透水性が適
度なため、雨水がシート表面に溜まらなく、また、植栽
している植物への水等の補給が容易であるといった種々
の優れた効果を有するものである。
泡体シートは、セルロース・アセテート系樹脂に、該樹
脂の軟化点より低い融点を有する特定の生分解性可塑剤
と、光遮断材又は振動吸収材としてフェライトを各特定
量配合してなる生分解性樹脂配合物を原料とし、かつ発
泡剤として水分を用いる特殊な発泡体製法を適用したこ
とにより、生分解性押出発泡体から容易に得られる。こ
の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートは、例え
ば、防草期間中は分解せず、生分解性を有するため、用
済み後に於いて焼却の必要性がなく、土壌中で容易に分
解消滅する。従って焼却による有害物質の放出、焼却炉
の損傷等から解放され自然汚染の恐れがない。しかも遮
光性が高く防草効果に優れ、更に、通気性や透水性が適
度なため、雨水がシート表面に溜まらなく、また、植栽
している植物への水等の補給が容易であるといった種々
の優れた効果を有するものである。
Claims (10)
- 【請求項1】 セルロース・アセテート系樹脂、該樹脂
の軟化点より低い温度の融点を有する生分解性可塑剤、
光遮断材又は振動吸収材としてのフェライト、及び発泡
剤としての水分を含有する発泡性生分解性樹脂組成物を
押し出しすると同時に水分の気化膨張力により発泡させ
ることにより製造してなる、防草・防振・防音用生分解
性発泡体シート。 - 【請求項2】 発泡性生分解性樹脂組成物は、セルロー
ス・アセテート系樹脂(A)100重量部、生分解性可
塑剤(B)10〜30重量部、フェライト(C)10〜
50重量部、及び樹脂成分(A+B)100重量部に対
し水分(D)3〜100重量部を含有することを特徴と
する、請求項1記載の防草・防振・防音用生分解性発泡
体シート。 - 【請求項3】 生分解性可塑剤は、ポリアルキレングリ
コール、多価アルコール及びポリカプロラクトンから選
ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項
1乃至2のいずれかに記載の防草・防振・防音用生分解
性発泡体シート。 - 【請求項4】 発泡性生分解性樹脂組成物は、さらに、
生分解性調整剤として、光触媒を含有することを特徴と
する、請求項1記載の防草・防振・防音用生分解性発泡
体シート。 - 【請求項5】 光触媒が酸化チタン類であることを特徴
とする請求項4記載の防草・防振・防音用生分解性発泡
体シート。 - 【請求項6】 発泡性生分解性樹脂組成物は、さらに、
生分解性調整剤として、セルロース・アセテート系樹脂
(A)100重量部に対し光触媒(E)0.1〜50重
量部を含有することを特徴とする、請求項2記載の防草
・防振・防音用生分解性発泡体シート。 - 【請求項7】 発泡性生分解性樹脂組成物は、さらに、
発泡調整剤として、セルロース・アセテート系樹脂
(A)100重量部に対しタルク(F)5〜50重量部
を含有することを特徴とする、請求項2又は請求項6記
載の防草・防振・防音用生分解性発泡体シート。 - 【請求項8】 前方にTダイを有する筒状容器内に、セ
ルロース・アセテート系樹脂、該樹脂の軟化点より低い
温度の融点を有する生分解性可塑剤、光遮断材又は振動
吸収材としてのフェライト、及び発泡剤としての水分を
含有する発泡性生分解性樹脂組成物を投入し、該生分解
性樹脂組成物を前記Tダイに押送する間は、昇温させて
流動状の加熱加圧状態とし、その後前記Tダイから押出
発泡することにより、防草・防振・防音用生分解性樹脂
押出発泡体シートを製造することことを特徴とする、請
求項1乃至7のいずれかに記載の防草・防振・防音用生
分解性発泡体シートの製造方法。 - 【請求項9】 発泡性生分解性樹脂組成物は、セルロー
ス・アセテート系樹脂(A)100重量部、生分解性可
塑剤(B)10〜30重量部、フェライト(C)10〜
50重量部、及び樹脂成分(A+B)100重量部に対
し水分(D)3〜100重量部を含有することを特徴と
する、請求項8記載の防草・防振・防音用生分解性発泡
体シートの製造方法。 - 【請求項10】 発泡性生分解性樹脂組成物は、セルロ
ース・アセテート系樹脂(A)100重量部に対し、さ
らに、生分解性調整剤として光触媒(E)0.1〜50
重量部、及び/又は発泡調整剤としてタルク(F)5〜
50重量部を含有することを特徴とする、請求項9記載
の防草・防振・防音用生分解性発泡体シートの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35078299A JP2001161187A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 防草・防振・防音用生分解性発泡体シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35078299A JP2001161187A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 防草・防振・防音用生分解性発泡体シート及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001161187A true JP2001161187A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18412840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35078299A Pending JP2001161187A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 防草・防振・防音用生分解性発泡体シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001161187A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100951528B1 (ko) | 2008-08-19 | 2010-04-08 | 곽종태 | 난연 흡음 방음기능을 갖는 건축용 내장표면재 조성물과 그제조방법 및 표면재와 표면재를 이용한 내장재. |
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-
1999
- 1999-12-09 JP JP35078299A patent/JP2001161187A/ja active Pending
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