JP2002047402A - 生分解性農業用マルチフィルム - Google Patents

生分解性農業用マルチフィルム

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JP2002047402A
JP2002047402A JP2000234679A JP2000234679A JP2002047402A JP 2002047402 A JP2002047402 A JP 2002047402A JP 2000234679 A JP2000234679 A JP 2000234679A JP 2000234679 A JP2000234679 A JP 2000234679A JP 2002047402 A JP2002047402 A JP 2002047402A
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polyester resin
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JP2000234679A
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Koji Nakada
幸司 仲田
Kenji Nishimura
健二 西村
Michio Tsuyumoto
美智男 露本
Masahiro Ishikawa
雅博 石川
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Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性を保ちながら引裂き性(特に引裂き強
度)を向上させてフィルムとしての実用強度を向上させ
ると共に、農業用マルチフィルムとして所定期間使用後
には鋤込み可能な適度の強度を示し、しかも土壌中では
従来と同じ、又はそれよりも優れた生分解性を有する農
業用マルチフィルム。 【解決手段】 脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラクト
ン樹脂(B)と、それらのポリマーを構成するモノマー
構成単位の少なくとも一種を有する共重合ポリエステル
樹脂(C)からなる樹脂組成物を成形してなる生分解性
農業用マルチフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪族ポリエステ
ル樹脂とポリラクトン樹脂に、それらのポリマーを構成
するモノマー構成単位の少なくとも一種を有する共重合
ポリエステル樹脂、及び必要に応じて加えられる無機添
加剤からなる樹脂組成物を成形してなる生分解性の農業
用マルチフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】農業用マルチフィルム又はシート(以
下、両者を単に農業用マルチフィルム、さらにマルチフ
ィルムと略称することがある。)は、地温の激変制御、
雑草の繁茂抑制、養分の徐放等の作用により、作物の収
穫量向上を目的として使用されるものである。従来、こ
の農業用マルチフィルムはポリエチレンに代表されるよ
うなポリオレフィン、塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体樹脂等汎用のものに黒色、銀色、白色等
の着色が施されたものが中心に使用されきた。これらの
樹脂は安価であり、耐候性にも優れるが、生分解性は実
質上皆無であるためにその使用後には回収が必要とな
る。しかし、使用後の汚れたフィルムは回収、再利用が
難しく、廃棄する場合は焼却処理しか方法がないが、プ
ラスチックによる焼却炉損傷の恐れ等の新しい問題が発
生する。
【0003】この問題の解決のために、農業用マルチフ
ィルムとして必要な期間使用後はフィルムの強度が低下
し、土壌の中に鋤込み易くなり、しかも土壌中では微生
物により完全分解するという、回収処理が不要なマルチ
フィルムが検討され、種々の生分解性樹脂の使用が提案
されるに至った。しかも、この生分解性樹脂は他の一般
樹脂と同様に土壌表面では生化学的分解は起こり難いに
しても、通常は温度、湿度、光等の自然条件に対する耐
侯性を低くすることにより、脆化は起こすことができ、
上記所定の使用期間後のフィルムの強度は比較的自由に
変えられ易いから、農業用マルチフィルムとしては好適
である。ここに生分解性樹脂とは、農業用マルチフィル
ムとしての使用時には汎用のプラスチックスとほぼ同様
に生分解性を発揮しないが、廃棄後、活性汚泥中、土壌
中、堆肥中等に埋設した場合には速やかにバクテリアや
カビ等の微生物により生化学的に、ものによっては二酸
化炭素と水にまで分解する高分子化合物のことをいう。
【0004】この様な農業用マルチフィルムとして利用
される生分解性樹脂としては、上記諸要求を満足させる
ために、特定のポリエステル系生分解性樹脂の他、澱粉
−EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)系
樹脂、EVOH系樹脂−脂肪族ポリエステル系樹脂、脂
肪族ポリエステル系樹脂−ポリオレフィン系樹脂等、ブ
レンド系の樹脂組成物が知られており、これらの樹脂又
は樹脂組成物は一応各種フィルムに成形され得るが、農
業用マルチフィルムとして見た場合、フィルム製造時に
要求される成形性、前記マルチフィルムに要求される防
黴性、耐候性その他の物理的諸特性、廃棄後に要求され
る生化学的分解性等の全ての点においてバランスの採れ
た、優れた樹脂又は樹脂組成物は未だ提案されていな
い。特に生分解性を付与するという点から汎用樹脂に比
較してフィルムとしての機械物性、特に引裂き性に劣る
ものが多い。逆に引裂き性に優れているものは、その生
分解性および他の諸物性、例えば熱的性質に劣っている
ものが殆どである。
【0005】例えば、特開平8−150658号公報に
は、澱粉−EVOH−ポリカプロラクトン系樹脂からな
る樹脂組成物を用いて成形をする場合の特定の成形条件
が提案され、特開平8−188706号公報には、ポリ
カプロラクトン80〜100重量%と、生物によって産
出される生分解性直鎖状ポリエステル系樹脂20〜0重
量%との混合物100重量部に対して滑剤0.3〜0.
8重量部を配合してなる組成物で成形される生分解性プ
ラスチックフィルムが開示されている。しかし前者の場
合、先に述べた引裂き性には幾分優れているが、主原料
に生分解性が低く完全生分解性とは言い難いEVOHを
使用しており、しかも屋外での使用には耐えがたい澱粉
を必須成分として含んでいるため農業用マルチフィルム
としては実用的ではない。また後者に開示されたフィル
ムは、成形時の機械的強度、引裂き強度及びその生産性
に問題があり、マルチフィルムとしては必ずしも好適で
はない。
【0006】更に特開平9−235360号及び同9−
233956号各公報には(1)−O−R1−CO−で表さ
れる脂肪族オキシカルボン酸単位(R1は2価の脂肪族
炭化水素基)、(2)−O−R2−O−で表されるジオール
単位(R2は2価の脂肪族または脂環式炭化水素基)及
び(3)−OC−R3−CO−で表される脂肪族ジカルボン
酸単位(R3は直接結合または2価の脂肪族炭化水素
基)からなり、所定の分子量を有する脂肪族ポリエステ
ル系共重合体を用いた農業用マルチフィルム等の農業用
フィルムが提案されているが、ポリマーにおける各単位
の配列構造は特定されておらず、安定したフィルム特性
が要求される原料樹脂の供給性自体に問題を有してお
り、これも実用的ではない。
【0007】又、特開平7−177826号公報にはポ
リ乳酸又は乳酸とヒドロキシカルボン酸のコポリマーに
可塑剤、紫外線吸収剤配合の農業用フィルムが開示され
ているが、その実施例全てに示されているように、強度
を出すため、後処理として延伸処理が必要であり、量産
性、汎用性の要求される農業用フィルムとしては好まし
いものではない。
【0008】一方、ポリカプロラクトン等のラクトン樹
脂は生分解性樹脂であり、環境に優しい樹脂でありなが
ら、融点が例えばポリカプロラクトンでは60℃以上と
比較的低いため、フィルム成形性、高温大気下でのマル
チフィルムとしての実用性の点で限界があり、直ちに農
業用マルチフィルムとして使用できるものではなかっ
た。
【0009】また、特開平9−67513号公報には、
ポリカプロラクトンに他の脂肪族ポリエステルをブレン
ドし、生分解性および成形性を改良したポリエステル樹
脂が記載されているが、これをフィルムに成形した場
合、その引裂き強度は汎用樹脂に比べ極めて低く、農業
用マルチフィルムとして引裂強度が必ずしも十分でなか
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、上記ポリラクトン/ポリエステルブレンド樹脂から
なる農業用フィルムの良好な生分解性、成形性を生かし
ながら、その非常に弱い引裂き強度を含む引裂き性を向
上させる方法を見出し、実用的な生分解性農業用マルチ
フィルムを提供することにある。より具体的には、成形
性を保ちながら引裂き性(特に引裂き強度)を向上させて
フィルムとしての実用強度を向上させると共に、農業用
マルチフィルムとして所定期間使用後には鋤込み可能な
適度の強度を示し、しかも土壌中では従来と同じ、又は
それよりも優れた生分解性を有する農業用マルチフィル
ムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題の
解決のため鋭意研究をした結果、主に脂肪族ポリエステ
ル樹脂(A)とラクトン樹脂(B)に、それらのポリマ
ーを構成するモノマー構成単位の少なくとも一種を有す
る共重合ポリエステル樹脂(C)を添加することによ
り、課題の解決に好適なフィルムを得る知見を得た。さ
らには、脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラクトン樹脂
(B)と共重合ポリエステル樹脂(C)に、さらに無機
添加剤を配合することで、より以上の引裂き強度を有す
るフィルムが得られる知見も得、本発明を完成した。
【0012】すなわち本発明の第1は、脂肪族ポリエス
テル樹脂(A)とラクトン樹脂(B)と、それらのポリ
マーを構成するモノマー構成単位の少なくとも一種を有
する共重合ポリエステル樹脂(C)からなる樹脂組成物
を成形してなる生分解性農業用マルチフィルムを提供す
る。本発明の第2は、脂肪族ポリエステル樹脂(A)
が、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸の重縮合ポリ
エステルである本発明の第1に記載の生分解性農業用マ
ルチフィルムを提供する。本発明の第3は、脂肪族ポリ
エステル樹脂(A)が、1,4-ブタンジオールとコハク
酸、又は1,4-ブタンジオールとコハク酸およびアジピン
酸の重縮合ポリエステル樹脂である本発明の第1又は2
に記載の生分解性農業用マルチフィルムを提供する。本
発明の第4は、脂肪族ポリエステル樹脂(A)が、1,4-
ブタンジオールとコハク酸、又は1,4-ブタンジオールと
コハク酸およびアジピン酸の重縮合ポリエステル樹脂が
イソシアナートにより結合され、高分子量化された樹脂
である本発明の第1又は2に記載の生分解性農業用マル
チフィルムを提供する。本発明の第5は、ラクトン樹脂
(B)がポリカプロラクトン樹脂である本発明の第1〜
4のいずれかに記載の生分解性農業用マルチフィルムを
提供する。本発明の第6は、共重合ポリエステル樹脂
(C)がε−カプロラクトンと1,4-ブタンジオールとテ
レフタル酸のランダム共重合体である本発明の第1〜5
のいずれかに記載の生分解性農業用マルチフィルムを提
供する。本発明の第7は、ラクトン樹脂(B)/脂肪族
ポリエステル樹脂(A)の重量比率が5/95〜70/
30である本発明の第1〜6のいずれかに記載の生分解
性農業用マルチフィルムを提供する。本発明の第8は、
脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラクトン樹脂(B)の
合計100重量部に対して共重合ポリエステル樹脂
(C)を0.5〜50重量部添加してなる本発明の第1
〜7記載の生分解性農業用マルチフィルムを提供する。
本発明の第9は、脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラク
トン樹脂(B)と共重合ポリエステル樹脂(C)の合計
100重量部に対して、更に無機添加剤を0〜100重
量部含む本発明の第1〜8のいずれかに記載の生分解性
農業用マルチフィルムを提供する。本発明の第10は、
脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラクトン樹脂(B)と
共重合ポリエステル樹脂(C)の合計100重量部に対
して、更に澱粉を10〜80重量部含む本発明の第1〜
9のいずれかに記載の生分解性農業用マルチフィルムを
提供する。本発明の第11は、脂肪族ポリエステル樹脂
(A)とラクトン樹脂(B)と共重合ポリエステル樹脂
(C)の合計100重量部に対して、更に脂肪酸アミド
(E)を0.2〜5重量部含む本発明の第1〜10のい
ずれかに記載の生分解性農業用マルチフィルムを提供す
る。本発明の第12は、脂肪族ポリエステル樹脂(A)
とラクトン樹脂(B)と共重合ポリエステル樹脂(C)
の合計100重量部に対して、更に液状滑剤を0.1〜
3重量部含む本発明の第1〜11のいずれかに記載の生
分解性農業用マルチフィルムを提供する。本発明の第1
3は、更に、光分解促進剤、生分解促進剤、紙より製造
した微粉末粒子、可塑剤、熱安定剤、増量剤、充填剤、
滑剤、着色剤、難燃剤、耐水化剤、自動酸化剤、紫外線
安定剤、架橋剤、抗菌剤、防黴剤、除草剤、酸化防止
剤、脱臭剤、核剤、ブロッキング防止剤、流滴剤、防曇
剤、防霧剤、帯電防止剤、又はこれらの混合物を添加し
て成形してなる本発明の第1〜12のいずれかに記載の
生分解性農業用マルチフィルムを提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。
【0014】脂肪族ポリエステル(A) 本発明で使用する脂肪族ポリエステル(A)としては、
特に限定されるものではないが、融点が100℃以上
で、熱可塑性を有するものが好ましい。脂肪族ポリエス
テル(A)を構成するモノマーとしては、炭素数4〜1
0の脂肪族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族ジオ
ールである。上記脂肪族ジカルボン酸としては、シュウ
酸、コハク酸、アジピン酸等が挙げられる。上記脂肪族
ジオールとしては、エチレングリコール(EG)、1,
4−ブタンジオール(1,4−BG)、ネオペンチルグ
リコール(NPG)等が挙げられる。脂肪族ポリエステ
ル(A)としては、コハク酸と1,4−ブタンジオール
から得られるポリエステル樹脂、コハク酸とエチレング
リコールから得られるポリエステル樹脂、コハク酸とア
ジピン酸と1,4−ブタンジオールから得られるポリエ
ステル樹脂、シュウ酸とネオペンチルグリコールから得
られるポリエステル樹脂、シュウ酸と1,4−ブタンジ
オールから得られるポリエステル樹脂、シュウ酸とエチ
レングリコールから得られるポリエステル樹脂等が例示
できるが、特に好ましくはコハク酸と1,4−ブタンジ
オールから得られるポリエステル樹脂である。これら
は、ジオール成分とジカルボン酸成分の重縮合で得られ
る構造を有するポリエステルであればよく、ジオール成
分とジカルボン酸成分の脱水直接重縮合、ジオール成分
とジカルボン酸塩化物の脱塩酸直接重縮合、ジオール成
分とジカルボン酸アルコールエステルとのエステル交換
反応などにより得られたものでもよい。脂肪族ポリエス
テル樹脂(A)の好ましい数平均分子量としては、2
0,000以上、好ましくは40,000以上の範囲で
あり、上限は特にないが、実用上500,000程度の
ものも使用できる。
【0015】また本発明で使用する脂肪族ポリエステル
樹脂(A)は、ウレタン結合を含むものを使用すること
ができる。ウレタン結合を含む脂肪族ポリエステル樹脂
は、前記脂肪族ポリエステル樹脂を、好ましくは脂肪族
ジイソシアネート化合物により高分子量化したものであ
る。上記脂肪族ジイソシアネート化合物としては、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート
メチルエステル{OCN−(CH24−CH(−NC
O)(-COOCH3)}、トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート等が例示されるが、中でもヘキサメチレ
ンジイソシアネートが好ましい。またウレタン結合を含
む脂肪族ポリエステル樹脂の好ましい数平均分子量とし
ては、20,000以上、更に好ましくは40,000
以上の範囲である。この様な脂肪族ポリエステルの例と
しては昭和高分子(株)製のBionolleの各グレー
ドが挙げられる。
【0016】ラクトン樹脂(B) 本発明に使用されるラクトン樹脂は、ε−カプロラクト
ン、4−メチルカプロラクトン、3,5,5−トリメチ
ルカプロラクトン、3,3,5−トリメチルカプロラク
トンなどの各種メチル化カプロラクトン、β−プロピオ
ラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、
エナントラクトン等の単独重合体又はこれらの2種以上
のモノマーの共重合体、及びこれらの単独又は共重合体
の混合物が挙げられる。ラクトン樹脂は、ラクトンモノ
マーとラクトンモノマー以外のモノマーと共重合されて
もよく、例えば、乳酸、ヒドロキシプロピオン酸、ヒド
ロキシ酪酸等の脂肪族ヒドロキシカルボン酸;後述する
脂肪族ポリエステルで例示される脂肪族ジオール及び脂
肪族ジカルボン酸が挙げられる。特に常温で軟化しない
ものが好ましく、この観点から高分子量であって融点が
60℃以上の、安定した性能が得やすいポリε−カプロ
ラクトン(以下、PCL又はポリカプロラクトンと称す
る場合がある)が好適である。以下、本発明に係るラク
トン樹脂をその代表例であるポリカプロラクトンを用い
て説明する。ポリカプロラクトンとしては、例えばアル
コールなどの活性水素含有化合物を開始剤とし、ε−カ
プロラクトンを常法の開環重合を行うことにより得られ
るものである。前記開始剤の官能数は、特に制限はな
く、2官能や3官能のものが好ましく使用できる。これ
らポリカプロラクトンの分子量は、低分子量から高分子
量まで使用できるが、低分子量のポリカプロラクトンを
使用した場合は、混練樹脂の耐熱性や機械強度の低下が
大きくなるので添加量が制限されるが、樹脂組成物の溶
融粘度が低下し、成形性が向上する等のメリットが現れ
る。しかし高分子量のポリカプロラクトンを使用する方
が配合率を多くすることができ、耐熱性、機械特性、生
分解性をいずれも高くバランスさせることが可能であ
り、より好ましい。また、具体的には数平均分子量で
1,000〜200,000、更には5,000〜10
0,000のポリカプロラクトンが好ましく使用でき
る。なお、200,000よりも高い数平均分子量を有
するものも問題なく使用可能であるが、このような分子
量の非常に高いポリカプロラクトンを得るのは難しく、
現実的ではない。また、使用するポリカプロラクトン
は、ε−カプロラクトンの単独重合体以外に、バレロラ
クトンや、グリコリド、ラクチドなどのコモノマー構成
単位を、例えば20モル%以下含まれる共重合体も使用
可能である。このようにして製造されるポリカプロラク
トンとしては、ダイセル化学工業(株)製のPCLH
7、PCLH4、PCLH1等が挙げられる。
【0017】共重合ポリエステル(C) 本発明で使用する共重合ポリエステル(C)としては、
特に限定されるものではないが、脂肪族ポリエステル
(A)とポリラクトン(B)のポリマーを構成するモノ
マー構成単位の少なくとも一種、好ましくは二種以上を
有する共重合ポリエステル樹脂が使用され、あるいは三
種以上、さらには全種であっても構わない。例えば1,
4−BGとコハク酸の重縮合より得られるポリブチレン
サクシネート(PBS)とポリカプロラクトン(PC
L)をブレンドする場合、PBSを構成するモノマーで
ある1,4−BGとコハク酸に、他のポリエステル形成
モノマーを合わせて共重合させた共重合ポリエステル、
あるいはPCLを構成するモノマーであるε−カプロラ
クトンに他のポリエステル形成モノマーを合わせて共重
合させた共重合ポリエステル、更にはそれら両方、即ち
1,4−BGとコハク酸にPCLを合成するε-カプロ
ラクトンモノマーを合わせて共重合させた共重合体(P
(B・S・CL)と略す。)等が生分解性を損なわずに
その引裂き強度を向上させる効果を有する。この様な共
重合ポリエステルとしては、例えば、P(B・S・C
L)のランダム共重合体あるいはブロック共重合体ある
いは、1,4−BGとテレフタル酸にε-カプロラクト
ンを合わせて共重合させた共重合体(P(B・T・C
L)と略す。)のランダム共重合体(東洋紡(株)製のペ
ルプレン)あるいはブロック共重合体などが挙げられ
る。
【0018】脂肪族ポリエステル樹脂(A)とポリラク
トン(B)のブレンド割合は、脂肪族ポリエステル樹脂
(A)、ポリラクトン(B)、共重合ポリエステル
(C)それぞれの分子量や溶融流動特性、更には用途に
よって要求される生分解速度にもよるが、脂肪族ポリエ
ステル(A)/ポリカプロラクトン(B)の重量組成比
が95/5〜5/95、好ましくは90/10〜40/
60、特に好ましくは80/20〜60/40である。
この時、ポリラクトン(B)のブレンド割合が上記95
/5未満では生分解時間が非常に長くなり、生分解性と
してのメリットが乏しくなり、上記5/95を超えると
耐熱性が不十分で実用耐熱性を示さなくなる。
【0019】共重合ポリエステル(C)の添加割合とし
ては、脂肪族ポリエステル(A)とポリラクトン(B)
の合計100重量部に対して、0.5〜50重量部、好
ましくは1〜10重量部である。これにより、フィルム
の引裂強度は飛躍的に向上する。ただし、共重合ポリエ
ステル(C)が、後述する生分解テストによる生分解性
を有さない場合はその添加比率は上記95/5以下、特
に99/1以下に限られる。配合する共重合ポリエステ
ルが0.5重量部未満ではフィルム等に成形した場合、
そのフィルム強伸度(特に引裂き強度)が低くなり、配
合量が50重量部を越えてもそのフィルム物性に影響が
ないか、共重合体の種類によってはフィルム物性を低下
させる可能性がある。また配合する共重合ポリエステル
が単体で生分解性を有さない場合、ラクトン樹脂/脂肪
族ポリエステル樹脂/共重合ポリエステル樹脂全体の生
分解性を保持するため、その共重合ポリエステルの配合
量は1部以下にすることが好ましい。
【0020】本発明に用いられる生分解性樹脂組成物に
は、更に下記で示すように、無機添加剤(D)、脂肪酸
アミド(E)、液状滑剤、微粉末シリカ、他の生分解性
樹脂、澱粉、光分解促進剤、生分解促進剤、可塑剤等を
配合することも可能である。
【0021】無機添加剤(D) 本発明で使用する無機添加剤(D)としては、特に限定
されるものではないが、例えばタルク、炭酸カルシウ
ム、マイカ、珪酸カルシウム、酸化チタン、ガラス繊
維、陶土(焼成)、ホワイトカーボン等の充填剤が挙げら
れる。無機添加剤を添加することにより更にその引裂強
度は向上し、また成形加工性も向上する。無機充填剤の
添加割合は、脂肪族ポリエステル樹脂(A)とポリラク
トン(B)と共重合ポリエステル(C)の合計100重
量部に対して0〜100重量部、好ましくは1重量部以
上、さらに好ましくは10〜40重量部である。無機添
加剤の添加量が100重量部を超えると、成形体、特に
フィルムとした場合その伸度が極端に下がり実用物性を
保持できなくなる。また、1重量部未満では引裂き強度
向上の効果が充分でない場合がある。
【0022】脂肪酸アミド(E) 上記肪酸アミドとしては、ラウリン酸アミド、パルミチ
ン酸アミド、高純度パルミチン酸アミド、ステアリン酸
アミド、精製ステアリン酸アミド、高純度ステアリン酸
アミド、ベヘン酸アミド、高純度ベヘン酸アミド、ヒド
ロキシステアリン酸アミド、オレイン酸アミド等の飽和
脂肪酸モノアミド類;メチレンビスステアリン酸アミ
ド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウ
リン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチ
レンビスイソステアリン酸アミド、エチレンビスヒドロ
キシステアリン酸アミド、エチレンビスベヘン酸アミ
ド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド、ヘキサメ
チレンビスベヘン酸アミド、ヘキサメチレンビスヒドロ
キシステアリン酸アミド、N,N’−ジステアリルアジ
ピン酸アミド、N,N’−ジステアリルセバシン酸アミ
ド等の飽和脂肪酸ビスアミド類;オレイン酸アミド、精
製オレイン酸アミド、精製エルカ酸アミド、リシノール
酸アミド等の不飽和脂肪酸モノアミド類;エチレンビス
オレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミ
ド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N’
−ジオレイルセバシン酸アミド等の不飽和脂肪酸ビスア
ミド類;N−ステアリルステアリン酸アミド、N−オレ
イルオレイン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミ
ド、N−オレイルステアリン酸アミド、N−ステアリル
エルカ酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド等の
置換アミド類;メチロールステアリン酸アミド類;メチ
ロールベヘン酸アミド等のメチロールアミド類;N,N
−ジステアリルイソフタール酸アミド、メタキシリレン
ビスステアリン酸アミド等の芳香族ビスアミド類等の脂
肪酸アミド類が挙げられる。これらは常温で固体の滑剤
である。上記脂肪酸アミドの中で、本発明による係る農
業用マルチフィルムによる環境汚染を防止する観点か
ら、安全性が高く、且つ、FDA(米国食品医薬品局)
に登録されているエチレンビスステアリン酸アミド、ス
テアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド
がよい。上記脂肪酸アミドから適切な脂肪酸アミドを選
択する場合には、もちろん配合されるラクトン樹脂、各
種の脂肪族ポリエステル樹脂の融点に応じて、その融点
以下の脂肪酸アミドを選択する必要がある。例えば、ラ
クトン樹脂の融点を考慮して、脂肪酸アミドとしては1
60℃以下の脂肪酸アミドが選ばれる。又、脂肪酸アミ
ドの配合割合は、ラクトン樹脂/脂肪族ポリエステル樹
脂/共重合ポリエステル樹脂の合計100重量部に対し
0.2〜5重量部が好ましいが、0.3〜1.5重量部
の範囲がより好ましい。脂肪酸アミドが0.2重量部未
満ではフィルム成形品のブロッキング防止効果がやや低
くなり、一方、5重量部を超えるとフイルムの滑り性が
必要以上に高くなり易いばかりか、印刷適性、接着性等
も低下傾向を示し始める。
【0023】液状滑剤 液状滑剤の使用目的は、前記樹脂組成物を構成する樹脂
成分のラクトン樹脂や脂肪族ポリエステル樹脂、共重合
ポリエステル樹脂が前記のごとく通常ペレットもしくは
ビーズ状で供給され、これに前述のような嵩比重の小さ
い無機添加剤等を均一に混合しようとすると、該ペレッ
トやビーズの表面を可及的ウェットにしておくことが好
ましいためである。このような使用目的を有する液状滑
剤の添加量は、ラクトン樹脂及び脂肪族ポリエステル樹
脂の合計量100重量部に対して、好ましくは0.1〜
3重量部、より好ましくは0.2〜0.7重量部の範囲
で添加される。添加量が3重量部を超えると液状滑剤が
混合用タンブラーの内面に多量に付着し、べたついて安
定な混合が難しくなることがあり、0.1重量部未満で
はウェッティング剤としての効果が充分には発揮できな
いことがある。この傾向は、より好ましい0.2〜0.
7重量部の範囲外についても見られる。従ってウェッテ
ィング剤としての液状滑剤は、融点が70℃以下が好ま
しく、常温で液状のものがより好ましく使用される。例
えば、流動パラフイン、パラフィンワックス,ステアリ
ルアルコール,ステアリン酸等の他,ステアリン酸ブチ
ル、ステアリン酸モノグリセリド、ペンタエリスリトー
ルテトラステアレート、ステアリルステアレート等のス
テアリン酸エステル類などを挙げることができる。な
お、上記液状滑剤中最も好ましい流動パラフインは経口
急性毒性(ラット)LD50が5g/kgであるので非
常に安全であり、食品衛生法の食品添加物として認めら
れていて、マルチフィルムを廃棄した場合の環境汚染防
止の点で非常に好都合の材料である。上述のごとく滑剤
としては液状滑剤を選択したが、若し固体滑剤を使用す
る場合は、樹脂組成物を含む全体の系の融点が、該固体
滑剤の融点以上である必要があり、該固体滑剤の融点よ
り低温では使用困難である。室温において液体である流
動パラフィンはこの点で好ましい滑剤である。
【0024】微粉末シリカ 微粉末シリカの使用目的は、本発明に係る農業用マルチ
フィルムのブロッキング防止を図ることにある。使用さ
れる微粉末シリカは、湿式法でつくられたシリカや、四
塩化ケイ素の酸水素焔中での高温加水分解により製造さ
れたシリカ等が充当されるが、特に粒径が50nm以下
のものが好ましい。添加方法としては、本発明に係るラ
クトン樹脂を含む樹脂組成物、ラクトン樹脂と脂肪族ポ
リエステル樹脂とからなる組成物又は更に脂肪酸アミド
を添加してなる樹脂組成物に加熱混練される方法が最も
好ましく、かなりの高い剪断力が作用し二次凝集粒子が
ほぐされ、マルチフイルムのブロッキング防止効果を発
揮する。なお、微粉末シリカの添加量は、脂肪族ポリエ
ステル樹脂(A)、ラクトン樹脂(B)、共重合ポリエ
ステル樹脂(C)、無機添加剤(D)、脂肪酸アミド
(E)の混合物100重量部に対して0.1〜3重量部
の範囲が上記効果の発揮の点で最も好ましい。
【0025】他の生分解性樹脂 本発明に用いられる生分解性樹脂組成物には、必要に応
じて他の生分解性樹脂を添加することができる。他の生
分解性樹脂としては、目的のマルチフィルムに成形で
き、かつその機械物性(特に引裂き強度)を損なわない樹
脂であれば特に限定されず各種公知の樹脂が、適切な範
囲の添加量で、使用される。このような他の生分解性樹
脂としては、他の脂肪族ポリエステル、生分解性セルロ
ースエステル、ポリペプチド、澱粉等が好ましく例示で
きる。これらは一種を単独で使用することも二種以上を
併用することもできる。他の生分解性樹脂の配合割合
は、脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラクトン樹脂
(B)と共重合ポリエステル樹脂(C)の合計100重
量部に対して、0〜100重量部である。
【0026】澱粉 本発明に係る樹脂組成物には各種澱粉を添加することが
可能である。澱粉の添加量は特に限定されるものではな
いが、分解性を効果的に達成するためには前記生分解性
樹脂組成物の合計100重量部に対して、10〜80重
量部が好ましいが、25〜50重量部の範囲が特に好ま
しい。上記目的で添加使用できる澱粉としては、生澱
粉、加工澱粉及びこれらの混合物が挙げられる。生澱粉
としてはトウモロコシ澱粉、馬鈴箸澱粉、甘藷澱粉、コ
ムギ澱粉、キャッサバ澱粉、サゴ澱粉、タピオカ澱粉、
コメ澱粉、マメ澱粉、クズ澱粉、ワラビ澱粉、ハス澱
粉、ヒシ澱粉等が挙げられ、加工澱粉としては、物理的
変性澱粉(α−澱粉、分別アミロース、湿熱処理澱粉
等)、酵素変性澱粉(加水分解デキストリン、酵素分解
デキストリン、アミロース等)、化学分解変性澱粉(酸
処理澱粉、次亜塩素酸酸化澱粉、ジアルデヒド澱粉
等)、化学変性澱粉誘導体(エステル化澱粉、エーテル
化澱粉、カチオン化澱粉、架橋澱粉等)などが挙げられ
る。上記の中、エステル化澱粉としては、酢酸エステル
化澱粉、コハク酸エステル化澱粉、硝酸エステル化澱
粉、リン酸エステル化澱粉、尿素リン酸エステル化澱
粉、キサントゲン酸エステル化澱粉、アセト酢酸エステ
ル化澱粉など;エーテル化澱粉としては、アリルエーテ
ル化澱粉、メチルエーテル化澱粉、カルボキシメチルエ
ーテル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉、ヒド
ロキシプロピルエーテル化澱粉など;カチオン化澱粉と
しては、澱粉と2−ジエチルアミノエチルクロライドの
反応物、澱粉と2,3−エポキシプロピルトリメチルア
ンモニウムクロライドの反応物など;架橋澱粉として
は、ホルムアルデヒド架橋澱粉、エピクロルヒドリン架
橋澱粉、リン酸架橋澱粉、アクロレイン架橋澱粉などが
挙げられる。又、澱粉変性剤として、尿素、アルカリ土
類、アルカリ金属水酸化物及びこれらの混合物も添加可
能である。
【0027】光分解促進剤、生分解促進剤等 前記生分解性樹脂組成物又は更に前記各種添加剤を加え
た組成物に対して、必要に応じて、光分解促進剤、生分
解促進剤、直径が50ミクロン以下の、紙より製造した
微粉末粒子、可塑剤、熱安定剤、増量剤、炭酸カルシウ
ム等の充填剤、滑剤、着色剤、難燃剤、耐水化剤、自動
酸化剤、紫外線安定剤、架橋剤、抗菌剤、除草剤、酸化
防止剤、脱臭剤、核剤、ブロッキング防止剤、流滴剤、
防曇剤、防霧剤、帯電防止剤等の樹脂添加剤を添加する
ことが可能である。特に、光分解促進剤、自動酸化剤等
の添加は、マルチフィルムとして機能する所望の期間経
過の頃に該フィルムに脆性を付与し、鋤込み易くする上
で好ましい方法である。上記光分解促進剤としては、例
えば、ベンゾイン類、ベンゾインアルキルエーテル類、
ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベン
ゾフェノンなどのベンゾフェノンとその誘導体;アセト
フェノン、α,α−ジエトキシアセトフェノンなどのア
セトフェノンとその誘導体;キノン類;チオキサントン
類;フタロシアニンなどの光励起材、アナターゼ型酸化
チタン、エチレン−ー酸化炭素共重合体、芳香族ケトン
と金属塩との増感剤などが例示される。これらの光分解
促進剤は、1種又は2種以上併用できる。上記生分解促
進剤には、例えば、オキソ酸(例えば、グリコール酸、
乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの炭素数2〜6
程度のオキソ酸)、飽和ジカルボン酸(例えば、修酸、
マロン酸、コハク酸、無水コハク酸、グルタル酸などの
炭素数2〜6程度の低級飽和ジカルボン酸など)などの
有機酸;これらの有機酸と炭素数1〜4程度のアルコー
ルとの低級アルキルエステルが含まれる。好ましい生分
解促進剤には、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの炭素
数2〜6程度の有機酸、及び椰子殻活性炭等が含まれ
る。これらの生分解促進剤も1種又は2種以上併用でき
る。
【0028】本発明に係る上記特定の脂肪族ポリエステ
ル樹脂(A)、ラクトン樹脂(B)及び共重合ポリエス
テル樹脂(C)、並びに、必要に応じて添加される無機
添加剤(D)、脂肪酸アミド(E)等からなる生分解性
樹脂組成物の溶融流動性は、該樹脂組成物がフィルム成
形に供することができれば特に限定されるものではない
が、農業用マルチフィルム成形には、メルトフローイン
デックス(MI)(190℃において荷重2160gで
測定)が0.5〜20g/10minであることが好ま
しく、特に1〜5g/10minが適している。
【0029】前記生分解性樹脂組成物に前記各種添加剤
を加えてなる配合組成物を得る方法としては、従来使用
されてきた各種方法が適用でき、特に限定されるもので
はない。例えば、配合組成物の一例の製造方法について
説明するに、先ず脂肪族ポリエステル樹脂(A)、ラク
トン樹脂(B)及び共重合ポリエステル樹脂(C)、並
びに、必要に応じて添加される無機添加剤(D)及び液
状滑剤をタンブラーに入れて10〜20分攪拌混合し、
次いで脂肪酸アミド(E)を添加し更に20〜30分間
攪拌混合する。その後、単軸或いは2軸押出機等により
140〜210℃程度で溶融混練を行い、各種添加剤を
含む樹脂組成物の粉末又はペレットを得ることができ
る。
【0030】このようにして得られた粉末又はペレット
状の添加剤含有樹脂組成物は、インフレーション法、T
−ダイ法等、従来の各種の成形方法により成形してフィ
ルムに加工することが可能である。例えば、インフレー
ション法によるフィルムの成形法を以下に示す。初め
に、環状ダイを備えた押出機に供給され、200℃の温
度で溶融混練されて環状のダイスリットよりチューブ状
に押出される。例えば、このときの押出機のスクリュー
径は40〜100mm程度で、長さ/直径の比率(L/
D)が23〜32であり、環状ダイの直径は40〜50
0mmのものが採用でき、ダイスリットのギャップは
0.5〜2.0mmの範囲が好ましい。押出されたチュ
ーブ状のフィルムはダイを貫通して挿入された気体吹込
管より導入された気体の圧力によって、ブロー比(チュ
ーブ径/ダイ径)を1.5以上として、所定の径まで膨
張する。次いでニップロールにより折り畳まれて一定速
度で引き取られ、筒状のフィルムを得た後、引取方向に
切開、農業用マルチフィルムに好適な単重の広幅フィル
ムを得る方法もあるが、上記ニップロールを出た時点で
同様に切開して直ちに広幅のフィルムを得るほうが通常
は効率的である。本発明に係る樹脂組成物又は各種添加
剤含有樹脂組成物は、室温に近い環境温度下では、環状
ダイより押出される樹脂の温度にかかわらず、安定して
フイルムの製造が可能であるが、外気温が夏場等のよう
なかなりの高い温度のときは、20℃以下の冷風を気体
吹込み管より導入すると、より完全にブロッキングのな
いフイルムが得られる。
【0031】本発明にかかる農業用マルチフィルムの厚
みは特に限定されるものではないが、ハウス栽培か否か
とか栽培対象植物により適宜選択される。通常使用され
得るもので、厚みとしては10μm〜1mmが好適であ
るが、より好ましくは15〜100μmである。フィル
ムは目的に応じて多層構造であってもよいし、フィルム
の片側又は両側の表面にアクリル樹脂をコートしてもよ
い。これによって耐候性、耐汚染性、耐擦傷性、保温
性、保湿性、防曇性、防霧性、流滴性等を向上させるこ
とができる。アクリル樹脂としてはメチル(メタ)アク
リレート、炭素数2〜4のアルキル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、およびこ
れらの混合物からなるアクリル樹脂が挙げられ、これら
はエマルジョンにしてフィルムにコートされる。
【0032】本発明に係る農業用マルチフィルムは、所
定期間経過後には所望の強度に低下させ得るので、必要
に応じて鋤込みをすることができ、続いて生分解可能環
境に置くことができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。使用
原料は以下のものであり、樹脂原料は事前に乾燥(60
℃×10時間以上)したものを用いた。 PCL H7:ポリカプロラクトン(ダイセル化学工業
(株)製)数平均分子量約70,000 #1903:ビオノーレ(Bionolle)#190
3(昭和高分子(株)製)ポリブチレンサクシネート、
数平均分子量70,000 #3001:ビオノーレ(Bionolle)#300
1(昭和高分子(株)製)ポリブチレンサクシネート・
アジペート、数平均分子量70,000 ペルプレンS1002:P(B・T・CL)ランダム共
重合体(東洋防(株)製)、数平均分子量100,00
0 ハイトロンA:タルク(竹原化学(株)製)平均粒径
3.3μm ステアリン酸アミド:(関東化学(株)製) 流動パラフィン:(関東化学(株)製) 配合量は重量部である。
【0034】[コンパウンド化及びペレットの製造]上
記原料を表1に示す比率(重量部)でタンブラーを用い
てブレンドした後、二軸押出機で下記押出条件でコンパ
ウンド化し、ペレットを製造した。 <押出条件>C1(ホッパー下):100℃、C2:1
80℃、C3:200℃、C4:200℃、C5:20
0℃、C6:210℃、C7:210℃、AD(ダイ手
前):210℃、D(ダイ):200℃ Cの1〜7の番号は、C1のホッパー下から、ダイ方向
へ向かって大きくなる。なお、フィルム化工程の番号付
けも同様である。ホッパーから供給された樹脂は、C1
(ホッパー下)からD(ダイ)へ押し出された後、ペレ
タイザーによりカットされる。
【0035】[フィルム化]上記ペレットを用いてフィル
ム化を行なった。フィルム化方法に関しては特に限定さ
れるものではなく、インフレーション成形法あるいはT
ダイ押出成形法が使用できるが、今回はインフレーショ
ン成形法を用いてフィルム化した。成形条件は以下の通
りである。 <インフレーション成形条件>C1(ホッパー下):1
00℃、C2:180℃、C3:200℃、C4:20
0℃、C5:210℃、C6:210℃、AD(ダイ手
前):210℃、D(ダイ)1:210℃、D(ダイ)
2:210℃ ホッパーから供給されたペレットは、C1(ホッパー
下)からD(ダイ)へ押し出され、D(ダイ)では上方
向へ押し出され、空気圧により円筒状に膨張され、フィ
ルムとなる。 フィルム引取速度:17.0〜20.0m/min リップ幅:1.0mm フィルム幅:1350mm フィルム厚み:20μm
【0036】[実施例1〜4及び比較例1〜3]この様に
して得られたフィルムを農業用マルチフィルムとした。
上記樹脂ペレット及びフィルムを使用して、以下に示す
各種評価を行い、その結果を表1に示した。
【0037】[手裂き性評価]現在汎用フィルムとして広
く使用されているポリエチレンフィルム(インフレーシ
ョン成形)に切り込みを入れたものを、手で裂いた時の
感覚を基準(10点満点)とし、上記で得られた各フィ
ルムを手で裂いた時の感覚を10点満点で評価した。点
数が低いほど裂いたときの手にかかる抵抗が少なく、断
面も波打たない。この時の判断基準としては手で裂いた
時の手に伝わる抵抗や、裂け方(直線性の有無)、裂け
面の波打ちなど、単なる強度以外に全体的な引裂性を官
能的に評価した。官能評価の評価基準は次の通りであ
る。 ◎:裂け面が波打ち、また斜めに裂け、引裂抵抗大のも
の。 ○:裂け面が直線的で、波打ちも少ないが、引裂抵抗大
のもの。 ×:裂け面が直線的で、引裂抵抗小のもの。 ××:×より引裂抵抗小で、裂けが伝播しやすいもの。
【0038】[引裂強度] サンプル:上記で得られた各フィルムを幅50mm、長
さ(MD方向)100mmにカットし、幅の一端に、真
中から長さ方向に30mmの切込みを入れたものを用い
た。サンプルは、23℃×50%RHの恒温恒湿機にて
24時間調湿して、測定に供した。 <引裂強度測定条件> サンプル長さ(チャック間の距離):50mm 使用機器:OLIENTEC社製、商品名RTA−50
0 ロードセル:5kgf,20% クロスヘッドスピード:500mm/分 試験回数:n=3とし、結果をその平均値で示した。 官能評価の評価基準は次の通りである。 ◎:引裂強度強く、斜めに裂け、裂け面が波打つもの。 ○:引裂強度強く、裂け面が直線的で、裂け面が波打つ
もの。 ×:引裂強度弱く、裂け面が直線的のもの。 ××:引裂強度非常に弱く、裂け面が直線的で、裂け面
の波打が殆ど無いもの。
【0039】[引張試験]上記で得られた各フィルム
を、JIS K−7113に基づいて、2号ダンベル片
に打抜いたものを用いて引張試験を行なった。なお、フ
ィルムの打抜きは、MD、TD両方向について行なっ
た。サンプルは、23℃×50%RHの恒温恒湿機にて
24時間調湿して測定に供した。なお、測定条件は以下
の通りである。 <引張試験測定条件> サンプル長さ(チャック間の距離):30mm 使用機器:OLIENTEC社製、商品名RTA−50
0 ロードセル:100kgf,40% クロスヘッドスピード:10mm/分 試験回数:n=3とし、結果をその平均値で示した。
【0040】[成形加工性評価]上記で得られた各コン
パウンドのペレットを、一軸押出機を用いて3mmφの
ストランドに成形し、適当な長さに切断したものをサン
プルとして一軸伸長粘度を測定した。この時、各サンプ
ルに歪み硬化性があるかどうか、またその歪み硬化性の
度合いで成形加工性を官能評価した。 ◎:歪み硬化性が非常に大きく、インフレーション成形
が可能なもの。 ○:歪み硬化性があり、その度合いは大きくないが、イ
ンフレーション成形が可能なもの。 ×:歪み硬化性を示さず、インフレーション成形が不可
能なもの。
【0041】[生分解性]活性汚泥を用いた簡易分解度
試験(JIS K−6950)に従って生分解性評価を
行なった。姫路市標準活性汚泥を使用し、試験期間28
日後の生分解性(重量%)を測定した。また、上記で得
られた生分解性の数値が60%以下のものを×、60%
以上のものを○、80%以上のものを◎と表示した。
【0042】
【表1】
【0043】まず、比較例1、2および3は添加剤無し
の樹脂の組み合わせでその引裂強度の向上を試みた場合
である。比較例1は成形加工性はあるが、引裂強度がな
く、比較例2は高い引裂強度を示すが成形加工ができな
い。また比較例2は耐熱性も低く実用性に乏しい。これ
らのバランスをとったものが比較例3であるが、それで
もその引裂強度はまだまだ不十分であり、樹脂の組み合
わせだけではクリア出来ないことが確認できる。そこで
ペルプレン(P(B・T・CL)ランダム共重合体)を添
加した系を評価した。比較例3と実施例1〜4の比較か
ら、ビオノーレ/PCLの単純ブレンド(比較例3)にペ
ルプレンを添加する(実施例1)ことでその引裂き強度は
明らかに向上していることが判る。また実際に手で裂い
た場合の官能評価でもその破断面に波打ちが見られ明ら
かに変化が生じていることが確認できた。またタルクの
みを添加した場合(実施例2)では、その引裂強度は向
上しているが十分なものとは言えない。そこでペルプレ
ンとタルクを併用して添加した(実施例3、実施例4)
場合、その引裂き強度は何も添加していない比較例3と
比べて飛躍的に向上している。また手裂き感でも実施例
3および4は、比較例3に比べ樹脂自体の引裂き時の抵
抗や破断面の波打ちなど明らかに向上していることが確
認できる。以上のことから本発明により、成形性、生分
解性を保持した上で、実用的な性能を有する生分解性農
業用マルチフィルムが提供できることが確認できた。
【0044】
【発明の効果】
【発明の効果】本発明に係る生分解性農業用マルチフィ
ルムは、既存の生分解性樹脂を用いた農業用マルチフィ
ルムに比べて、成形が容易でありかつ生分解性も劣るも
のではない。これに加えて物理的強度(特に引裂き強度)
が飛躍的に向上しているためマルチフィルム本来の性能
を十分に発揮できる。しかも希望する所定の期間経過頃
には鋤込み易い強度に容易に低下させることができ、土
壌中への埋設後は必要十分な速さで生分解することがわ
かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/20 C08K 5/20 C08L 3/00 C08L 3/00 67/00 67/00 67/04 67/04 91/06 91/06 Fターム(参考) 2B024 DB01 4F071 AA08 AA43 AA43X AA44 AA44X AA53 AA71 AA75 AB18 AB26 AB27 AB28 AB30 AC05 AC10 AC12 AE11 AE17 AE22 AF52 AH01 BA01 BB06 BB09 BC01 BC12 4J002 AB044 AE034 CF03W CF03Y CF13W CF13Y CF19X CF19Y CK03W CK03Y DE136 DE236 DJ006 DJ016 DJ019 DJ046 DJ056 DL006 EC068 EH038 EH048 EH058 EP017 EP027 FA046 FD010 FD016 FD020 FD050 FD060 FD070 FD090 FD10 FD140 FD170 FD174 FD177 FD178 FD18 FD190 FD200 GA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラクト
    ン樹脂(B)と、それらのポリマーを構成するモノマー
    構成単位の少なくとも一種を有する共重合ポリエステル
    樹脂(C)からなる樹脂組成物を成形してなる生分解性
    農業用マルチフィルム。
  2. 【請求項2】 脂肪族ポリエステル樹脂(A)が、脂肪
    族ジオールと脂肪族ジカルボン酸の重縮合ポリエステル
    である請求項1に記載の生分解性農業用マルチフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 脂肪族ポリエステル樹脂(A)が、1,4-
    ブタンジオールとコハク酸、又は1,4-ブタンジオールと
    コハク酸およびアジピン酸の重縮合ポリエステル樹脂で
    ある請求項1又は2に記載の生分解性農業用マルチフィ
    ルム。
  4. 【請求項4】 脂肪族ポリエステル樹脂(A)が、1,4-
    ブタンジオールとコハク酸、又は1,4-ブタンジオールと
    コハク酸およびアジピン酸の重縮合ポリエステル樹脂が
    イソシアナートにより結合され、高分子量化された樹脂
    である請求項1又は2に記載の生分解性農業用マルチフ
    ィルム。
  5. 【請求項5】 ラクトン樹脂(B)がポリカプロラクト
    ン樹脂である請求項1〜4のいずれかに記載の生分解性
    農業用マルチフィルム。
  6. 【請求項6】 共重合ポリエステル樹脂(C)がε−カ
    プロラクトンと1,4-ブタンジオールとテレフタル酸のラ
    ンダム共重合体である請求項1〜5のいずれかに記載の
    生分解性農業用マルチフィルム。
  7. 【請求項7】 ラクトン樹脂(B)/脂肪族ポリエステ
    ル樹脂(A)の重量比率が5/95〜70/30である
    請求項1〜6のいずれかに記載の生分解性農業用マルチ
    フィルム。
  8. 【請求項8】 脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラクト
    ン樹脂(B)の合計100重量部に対して共重合ポリエ
    ステル樹脂(C)を0.5〜50重量部添加してなる請
    求項1〜7記載の生分解性農業用マルチフィルム。
  9. 【請求項9】 脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラクト
    ン樹脂(B)と共重合ポリエステル樹脂(C)の合計1
    00重量部に対して、更に無機添加剤(D)を0〜10
    0重量部含む請求項1〜8のいずれかに記載の生分解性
    農業用マルチフィルム。
  10. 【請求項10】 脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラク
    トン樹脂(B)と共重合ポリエステル樹脂(C)の合計
    100重量部に対して、更に澱粉を10〜80重量部含
    む請求項1〜9のいずれかに記載の生分解性農業用マル
    チフィルム。
  11. 【請求項11】 脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラク
    トン樹脂(B)と共重合ポリエステル樹脂(C)の合計
    100重量部に対して、更に脂肪酸アミド(E)を0.
    2〜5重量部含む請求項1〜10のいずれかに記載の生
    分解性農業用マルチフィルム。
  12. 【請求項12】 脂肪族ポリエステル樹脂(A)とラク
    トン樹脂(B)と共重合ポリエステル樹脂(C)の合計
    100重量部に対して、更に液状滑剤を0.1〜3重量
    部含む請求項1〜11のいずれかに記載の生分解性農業
    用マルチフィルム。
  13. 【請求項13】 更に、光分解促進剤、生分解促進剤、
    紙より製造した微粉末粒子、可塑剤、熱安定剤、増量
    剤、充填剤、滑剤、着色剤、難燃剤、耐水化剤、自動酸
    化剤、紫外線安定剤、架橋剤、抗菌剤、防黴剤、除草
    剤、酸化防止剤、脱臭剤、核剤、ブロッキング防止剤、
    流滴剤、防曇剤、防霧剤、帯電防止剤、又はこれらの混
    合物を添加して成形してなる請求項1〜12のいづれか
    に記載の生分解性農業用マルチフィルム。
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