JP2003105183A - 農業用フィルム - Google Patents

農業用フィルム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】生分解性を有するとともに、柔軟性、引裂強度
などにおいて問題のない農業用フィルムを提供するこ
と。 【解決手段】ポリ−ε−カプロラクトン95〜50重量
%に対し、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸と
脂肪族多価アルコールから得られる生分解性芳香族ポリ
エステル樹脂を5〜50重量%含む組成物から成形され
ることを特徴とする農業用フィルム。あるいは、コハク
酸と1,4−ブタンジオールから得られるポリエステル
樹脂をポリイソシアネートにより高分子量化したもの、
及び/又は、コハク酸とアジピン酸と1,4−ブタンジ
オールから得られるポリエステル樹脂をポリイソシアネ
ートにより高分子量化したもの合計95〜50重量%に
対し、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸と脂肪
族多価アルコールから得られる生分解性芳香族ポリエス
テル樹脂を5〜50重量%含む組成物から成形されるこ
とを特徴とする農業用フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は農業用フィルムに関
するものであり、さらに詳しくは、生分解性を有すると
ともに、敷設作業が容易で、しかも敷設作業時、ならび
に敷設作業後においても裂けを生じにくい農業用フィル
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、農作物の生育促進のため、マ
ルチ栽培、ハウス栽培、トンネル栽培が行われている。
このような作物栽培に用いられる農業用フィルムには、
柔軟性、引張強度、伸び、引裂強度などが要求される。
農業用フィルムとしては、従来一般に、ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹
脂、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に農業用フィルム
は、作物を収穫後は再利用されることが少ないため、大
量に使用、廃棄されており、その廃棄処分は容易でな
い。特に、塩化ビニルフィルムは焼却処分には極めて不
適切なものである。そこで、生分解性樹脂からなるマル
チフィルムの適用が検討されている。そのような生分解
性樹脂としては、脂肪族ポリエステル系、デンプン系な
どの樹脂が知られている。しかしながら、これら既知の
生分解性樹脂からなるフィルムは、柔軟性、引裂強度な
どを同時に十分に満足するものではなかった。すなわ
ち、これらの樹脂からなる農業用フィルムをまずマルチ
栽培に用いた場合、敷設作業時においてフィルムを畝に
うまく密着させることができないとか、敷設作業後に栽
培作物の植え付けのためにフィルムに穿孔を行う際にフ
ィルムが裂けるとか、さらにその後の栽培期間中にフィ
ルムが裂けるという問題があった。次いで、これらの樹
脂からなる農業用フィルムをハウス栽培、トンネル栽培
に用いた場合、展張作業時においてフィルムを支柱にう
まく密着させられないとか、わずかの傷部から裂けが伝
播してしまうという問題があった。本発明はこのような
問題を解決するためになされたもので生分解性を有する
とともに、柔軟性、引裂強度などにおいて問題のない農
業用フィルムを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
行った。この結果、特定の脂肪族ポリエステルを特定量
含有する組成物から得られるフィルムが上記課題を解決
するものであることを見いだし本発明に到達した。すな
わち本発明は、ポリ−ε−カプロラクトン95〜50重
量%に対し、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸
と脂肪族多価アルコールから得られる生分解性芳香族ポ
リエステル樹脂を5〜50重量%含む組成物から成形さ
れることを特徴とする農業用フィルムに関するものであ
る。さらに本発明は、コハク酸と1,4−ブタンジオー
ルから得られるポリエステル樹脂をポリイソシアネート
により高分子量化したもの(PBS)、及び/又は、コ
ハク酸とアジピン酸と1,4−ブタンジオールから得ら
れるポリエステル樹脂をポリイソシアネートによりて高
分子量化したもの(PBSA)の合計95〜50重量%
に対し、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸と脂
肪族多価アルコールから得られる生分解性芳香族ポリエ
ステル樹脂を5〜50重量%含む組成物から成形される
ことを特徴とする農業用フィルムに関するものである。
また本発明は、芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸であ
ることを特徴とする上記いずれかの農業用フィルムに関
するものである。さらに本発明は、JIS K 712
8−2で測定した縦・横の引裂強さがいずれも0.3N
以上であることを特徴とする上記いずれかの農業用フィ
ルムに関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の請求項1に係る発明には、ポリ−ε−カプロラ
クトン(PCL)と、、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジ
カルボン酸と脂肪族多価アルコールから得られる生分解
性芳香族ポリエステル樹脂(以下単に、生分解性芳香族
ポリエステル樹脂と称する)が用いられる。PCLは例
えば、ダイセル化学工業(株)より商品名 「セルグリ
ーン」として上市されている。また、脂肪族ジカルボン
酸と芳香族ジカルボン酸と脂肪族多価アルコールから得
られる生分解性芳香族ポリエステル樹脂は例えば、BA
SF社より商品名「Ecoflex」として、イースト
マン・ケミカル社より商品名「Eastar Bi
o」、デュポン社より「Biomax」として提供され
ている。PCLは本発明の農業用フィルムを構成する組
成物の95〜50重量%、より好ましくは、90〜60
重量%を占めるものである。一方生分解性芳香族ポリエ
ステル樹脂は本発明の農業用フィルムを構成する組成物
の5〜50重量%、より好ましくは、10〜40重量%
を占めるものである。生分解性芳香族ポリエステル樹脂
の割合が5重量%未満であると柔軟性、引裂強度などに
おいて明確な改良効果が現れず好ましくない。逆に生分
解性芳香族ポリエステル樹脂の割合が5重量%を超える
と生分解性速度が低下し好ましくない。
【0006】本発明の請求項2に係る発明には、コハク
酸と1,4−ブタンジオールから得られるポリエステル
樹脂をポリイソシアネートにより高分子量化したもの
(PBS)、及び/又は、コハク酸とアジピン酸と1,
4−ブタンジオールから得られるポリエステル樹脂をポ
リイソシアネートによりて高分子量化したもの(PBS
A)と、生分解性芳香族ポリエステル樹脂が用いられ
る。PBSならびにPBSAは例えば、昭和高分子株式
会社より商品名「ビオノーレ」として上市されている。
生分解性芳香族ポリエステル樹脂については前記したと
同様のものが使用可能である。PBS、及び/又は、P
BSAは合計で、本発明の農業用フィルムを構成する組
成物の95〜50重量%、より好ましくは、90〜60
重量%を占めるものである。一方、生分解性芳香族ポリ
エステル樹脂は、本発明の農業用フィルムを構成する組
成物の5〜50重量%、より好ましくは、10〜40重
量%を占めるものである。生分解性芳香族ポリエステル
樹脂の割合が5重量%未満であると柔軟性、引裂強度な
どにおいて明確な改良効果が現れず好ましくない。逆に
生分解性芳香族ポリエステル樹脂の割合が50重量%を
超えると生分解性速度が低下し好ましくない。
【0007】また、本発明の請求項1、2に係るいずれ
の農業用フィルムも、JIS K7128−2で測定し
た縦・横の引裂強さがいずれも0.3N以上となってい
ることが望ましい。この条件を満たすことにより本発明
の目的がより高いレベルで達成された農業用フィルムと
なる。この条件を達成する手段としては、フィルムの厚
みを調整することがまず例示できる。
【0008】フィルムの厚みを増すことなくこのような
条件を満たすには、フィルムの結晶化度を低減化する
か、あるいは結晶サイズをより小さくすることが有効で
ある。この手段として、フィルムを形成するための樹脂
組成物中に造核剤を配合することが例示できる。
【0009】造核剤としては例えば、無機材料:タルク
(ケイ酸マグネシウム)、炭酸カルシウム、有機材料:
カルボン酸金属塩/安息香酸ナトリウム、アルミニウ
ムベンゾエート、カリウムベンゾエート、リチウムベン
ゾエート、ソジウムβ−ナフタレートソジウムシクロヘ
キシサンカルボキシレート、アルミニウムヒドロキシジ
パラt−ブチルベンゾエート、ベンジリデンソルビト
ール及びその誘導体タイプ/ジベンジリデンソルビトー
ル、ジメチルベンジリデンソルビトール、ソルビトール
アセタール系、ポリマータイプ/ポリ−3−メチルブ
テン−1、ポリビニルシクロアルカン、ポリアルケニル
シラン、EPR(エチレンプロピレンラバー)、ケブラ
ー繊維、その他/リン酸2,2−メチレンビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェニル)ナトリウム、各種顔料
(キナクリドン系、フタロシアニン系等)等がある。そ
の配合量は造核剤の種類によって異なるがおよそ0.0
5〜6重量%の範囲である。
【0010】また、フィルム製造時においてフィルムに
延伸がかかりにくい条件を設定し、フィルムに縦・横の
配向が多く残留しないようにする方法も有効である。
【0011】なお、本発明においては、発明の目的を逸
脱しない範囲で、前記したPCL、PBS、PBSA、
生分解性芳香族ポリエステル樹脂、造核剤のほか、公知
の生分解性樹脂、非生分解性樹脂、無機充填剤、有機充
填剤、無機顔料、有機顔料、紫外線吸収剤、光安定剤、
酸化防止剤、滑剤、アンチブロッキング剤等を配合して
良いことはもちろんである。
【0012】以上述べた組成物から本発明の農業用フィ
ルムを成形するには公知の方法が採用可能であり、例え
ばインフレーション式押出成形法、Tダイ式押出成形
法、カレンダー成形法が採用可能である。また、本発明
の農業用フィルムの厚みは10〜300μm、より好ま
しくは15〜150μmの範囲で任意に設定される。
【0013】
【実施例】以下本発明を実施例により詳細に説明する。 <引裂強度の評価方法>以下の実施例、比較例において
用いたフィルムの引裂強度の測定はJIS K7128
−2に準拠して行った。 <生分解性評価方法>市販されている縦×横×高さが2
5cm×30cm×25cmのポリエチレンコンテナに
市販の園芸用腐葉土を入れ、厚み20cmの埋土とし
た。サンプルはフィルムを50mm×50mmに切り出
し、60mm×60mmのポリエチレン製のネット(編
み目:3mm×5mm)2枚からなるサンプルホルダー
に挟み込み、サンプルが外部の腐葉土と接触すると共
に、分解によってサンプルが散乱しないようにした。サ
ンプルは1実施例、1比較例について9枚用意し、コン
テナの底面から10cmの位置に、底面に水平になるよ
うに設置して腐葉土に埋没させ、23℃、50%RHの
恒温・恒温室に保管した。埋没後、所定の日数経過後に
サンプルを3枚ずつ取り出し、サンプルの重量変化を調
べて重量保持率(数値が小さいほど生分解が進行してい
る)を次式によって算出した。なお、原形をとどめない
ほどフィルムの生分解が進行し、サンプリングが困難な
場合には、重量保持率を0(%)とした。 重量保持率(%)=100×埋没後の重量(g)/初期
重量(g)
【0014】また以下の実施例、比較例においては以下
の合成樹脂を用いた。 ・PCL:商品名「セルグリーンP−HB02」(ダイ
セル化学工業株式会社製) ・PBS:商品名「ビオノーレ♯1001」(昭和高分
子株式会社製) ・PBSA:商品名「ビオノーレ♯3001」(昭和高
分子株式会社製) ・生分解性芳香族ポリエステル樹脂:商品名「エコフレ
ックス」(BASF社製)
【0015】[実施例1〜3、比較例1〜4]表1に示
す樹脂組成物をφ125mmのサーキュラーダイスを備
えたφ50mmインフレーション押出成形機に供給し、
加工温度190℃で成形し、厚み50μm、折巾450
mmのチューブ状フィルムを得た。
【0016】
【表1】
【0017】実施例1〜3、比較例1〜4で得られたチ
ューブ状フィルムをフラットなフィルムに切り開きその
引裂強度を測定した。又このフィルムを間隔1000m
mでアーチ状に立てられた支柱を覆うようにトンネル状
に被覆し、さらに各支柱の中間部に支柱を、フィルムを
押さえつけるごとくアーチ状に立てた。この展張作業後
のフィルムと支柱との密着状況を観察した。さらに、こ
の状態で3ヶ月間放置した後のフィルムの状況を観察し
た。これらの結果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】表2より、実施例1〜3において示された
フィルムは、柔軟性があるため、支柱との密着性が良好
であり、また裂けの発生がなかったことがわかる。これ
に対し、生分解性芳香族ポリエステル樹脂を用いない
か、あるいは本発明で示された割合未満の配合量である
比較例1、2のフィルムは引裂強度が低く、フィルムと
支柱との密着性が不良であった。さらに、フィルム敷設
後3ヶ月間放置した後において裂けの発生が見られた。
【0020】次いで、実施例1〜3、比較例1〜4で得
られたフィルムの生分解性を、前記した方法により評価
した。この結果を表3に示す。
【0021】
【表3】
【0022】表3より、実施例1〜3で示されたフィル
ムは、この目的に用いられる農業用フィルムとして満足
のゆく生分解性を有していることがわかる。これに対
し、生分解性芳香族ポリエステル樹脂のみからなる比較
例4のフィルム、生分解性芳香族ポリエステル樹脂の割
合が本発明で示された割合よりも多い比較例3のフィル
ムは生分解性の速度が遅く、この目的に用いられる農業
用フィルムとして適したものではないことがわかる。
【0023】[実施例4〜7、比較例5〜9]表4に示
す樹脂組成物をφ125mmのサーキュラーダイスを備
えたφ50mmインフレーション押出成形機に供給し、
加工温度190℃で成形し、厚み20μm、折巾450
mmのチューブ状フィルムを得た。
【0024】
【表4】
【0025】[実施例8]実施例4に示した組成の合計
量100重量部に対し、造核剤としてタルクを0.5重
量部配合する以外は実施例5〜8、比較例5〜8と同様
にして厚み20μm、折巾450mmのチューブ状フィ
ルムを得た。
【0026】実施例4〜8、比較例5〜8で得られたチ
ューブ状フィルムをフラットなフィルムに切り開きその
引裂強度を測定した。又このフィルムを巾500mmに
盛られた畝上に敷設し、その頂部にφ50mmの穴を、
300mm間隔で穿孔した。この穿孔作業に於けるフィ
ルムの裂けの発生状況を表2に示す。また、敷設作業後
のフィルムと畝との密着状況を観察した。さらに、この
状態で3ヶ月間放置した後のフィルムの状況を観察し
た。これらの結果を表2に示す。
【0027】
【表5】
【0028】表5より、実施例4〜8において示された
本発明の農業用フィルムは、柔軟性がありマルチフィル
ムとして使用した際、畝との密着性が良好であることが
わかる。また、引裂強度にも優れているため、穿孔作業
時において裂けの発生がなく、さらに3ヶ月間放置した
後においてもフィルムに裂けが発生しなかったことがわ
かる。一方、生分解性芳香族ポリエステル樹脂を用いな
いか、あるいは本発明で示された配合量未満である比較
例5、6のフィルムは引裂強度が低く、フィルム敷設作
業後の穿孔作業において裂けの発生が見られた。また、
フィルムと畝との密着性が不良であった。さらに、フィ
ルム敷設後3ヶ月間放置した後においても、裂けの状態
はさらに悪化した。
【0029】次いで、実施例4〜8、比較例5〜8で得
られたフィルムの生分解性を、前記した方法により評価
した。この結果を表6に示す。
【0030】
【表6】
【0031】表6より、実施例5〜8で示されたフィル
ムは、この目的に用いられる農業用フィルムとして満足
のゆく生分解性を有していることがわかる。これに対
し、生分解性芳香族ポリエステル樹脂のみからなる比較
例8のフィルム、生分解性芳香族ポリエステル樹脂の割
合が本発明で示された割合よりも多い比較例7のフィル
ムは生分解性の速度が遅く、この目的に用いられる農業
用フィルムとして適したものではないことがわかる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、柔
軟で引裂強度が高く、以て敷設作業時、ならびに敷設作
業後においても裂けを生じにくい農業用フィルムが提供
される。このような特長を有する本発明の農業用フィル
ムは、施設園芸の分野において好適に使用されるもので
あり、有用であるといえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 75/06 C08L 75/06 //(C08L 67/04 67/04 67:02) 67:02 (C08L 75/06 67:02)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ−ε−カプロラクトン95〜50重
    量%に対し、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸
    と脂肪族多価アルコールから得られる生分解性芳香族ポ
    リエステル樹脂を5〜50重量%含む組成物から成形さ
    れることを特徴とする農業用フィルム。
  2. 【請求項2】 コハク酸と1,4−ブタンジオールから
    得られるポリエステル樹脂をポリイソシアネートにより
    高分子量化したもの、及び/又は、コハク酸とアジピン
    酸と1,4−ブタンジオールから得られるポリエステル
    樹脂をポリイソシアネートにより高分子量化したものの
    合計95〜50重量%に対し、脂肪族ジカルボン酸と芳
    香族ジカルボン酸と脂肪族多価アルコールから得られる
    生分解性芳香族ポリエステル樹脂を5〜50重量%含む
    組成物から成形されることを特徴とする農業用フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の農業用フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】 JIS K 7128−2で測定した縦
    ・横の引裂強さがいずれも0.3N以上であることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の農業用フィ
    ルム。
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