JPH11241008A - ポリ乳酸系樹脂組成物 - Google Patents
ポリ乳酸系樹脂組成物Info
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- JPH11241008A JPH11241008A JP4587498A JP4587498A JPH11241008A JP H11241008 A JPH11241008 A JP H11241008A JP 4587498 A JP4587498 A JP 4587498A JP 4587498 A JP4587498 A JP 4587498A JP H11241008 A JPH11241008 A JP H11241008A
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- Japan
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- polylactic acid
- resin composition
- acid
- based resin
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 ポリ乳酸(a1)と融点が80〜250
℃の脂肪族ポリエステル(a2)からなる高分子成分
(A)と可塑剤(B)からなる樹脂組成物に天然物
(C)を添加することにより、柔軟性、耐熱性を維持し
たまま生分解性の制御を可能にする。 【効果】 本発明に係るポリ乳酸系樹脂組成物は、ポリ
乳酸の特徴を保持したまま、柔軟性と耐熱性を付与した
樹脂組成物である。また、本発明に係るフィルム・シー
トは、高温の条件下でも可塑剤のブリードやフィルム・
シートのブロッキングがなく、耐熱性に優れた上、生分
解性を制御できる。
℃の脂肪族ポリエステル(a2)からなる高分子成分
(A)と可塑剤(B)からなる樹脂組成物に天然物
(C)を添加することにより、柔軟性、耐熱性を維持し
たまま生分解性の制御を可能にする。 【効果】 本発明に係るポリ乳酸系樹脂組成物は、ポリ
乳酸の特徴を保持したまま、柔軟性と耐熱性を付与した
樹脂組成物である。また、本発明に係るフィルム・シー
トは、高温の条件下でも可塑剤のブリードやフィルム・
シートのブロッキングがなく、耐熱性に優れた上、生分
解性を制御できる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳酸系樹脂組成物
及びその成形加工品に関する。さらに詳しくは柔軟性、
耐熱性に優れ、更には使用後、土中での分解性の優れた
乳酸系樹脂組成物及びその成形加工品に関する。
及びその成形加工品に関する。さらに詳しくは柔軟性、
耐熱性に優れ、更には使用後、土中での分解性の優れた
乳酸系樹脂組成物及びその成形加工品に関する。
【0002】
【従来の技術分野】一般的に、柔軟性、耐熱性、耐水性
に優れている樹脂としてポリエチレン、ポリプロピレ
ン、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート
等の樹脂が挙げられ、ゴミ袋、包装袋等に使用されてい
る。しかしながら、これらの樹脂は使用後廃棄する際、
ゴミの量を増すうえに、自然環境下で殆ど分解されない
ために、埋設処理しても、半永久的に地中に残留する。
また投棄されたプラスチック類により、景観が損なわ
れ、海洋生物の生活環境が破壊されるなどの問題が起こ
っている。
に優れている樹脂としてポリエチレン、ポリプロピレ
ン、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート
等の樹脂が挙げられ、ゴミ袋、包装袋等に使用されてい
る。しかしながら、これらの樹脂は使用後廃棄する際、
ゴミの量を増すうえに、自然環境下で殆ど分解されない
ために、埋設処理しても、半永久的に地中に残留する。
また投棄されたプラスチック類により、景観が損なわ
れ、海洋生物の生活環境が破壊されるなどの問題が起こ
っている。
【0003】これに対し、熱可塑性樹脂で生分解性を有
するポリマーとして、ポリ乳酸及び乳酸と他の脂肪族ヒ
ドロキシカルボン酸とのコポリマー、脂肪族多価アルコ
ールと脂肪族多価カルボン酸から誘導されるポリエステ
ル等が開発されている。
するポリマーとして、ポリ乳酸及び乳酸と他の脂肪族ヒ
ドロキシカルボン酸とのコポリマー、脂肪族多価アルコ
ールと脂肪族多価カルボン酸から誘導されるポリエステ
ル等が開発されている。
【0004】これらのポリマーは、動物の体内で数カ月
から1年以内に100%生分解し、又は、土壌や海水中
に置かれた場合、湿った環境下では数週間で分解を始
め、約1年から数年で消滅する。さらに、分解生成物
は、人体に無害な乳酸と二酸化炭素と水になるという特
性を有している。
から1年以内に100%生分解し、又は、土壌や海水中
に置かれた場合、湿った環境下では数週間で分解を始
め、約1年から数年で消滅する。さらに、分解生成物
は、人体に無害な乳酸と二酸化炭素と水になるという特
性を有している。
【0005】特にポリ乳酸は、近年、原料のL−乳酸が
発酵法により大量且つ安価に製造されるようになってき
た事や、堆肥中での分解速度が速く、カビに対する抵抗
性、食品に対する耐着臭性や耐着色性等、優れた特徴を
有することより、その利用分野の拡大が期待されてい
る。
発酵法により大量且つ安価に製造されるようになってき
た事や、堆肥中での分解速度が速く、カビに対する抵抗
性、食品に対する耐着臭性や耐着色性等、優れた特徴を
有することより、その利用分野の拡大が期待されてい
る。
【0006】しかしながら、ポリ乳酸は剛性が高く、フ
ィルムや包装材等の柔軟性が要求される用途には適切な
樹脂とは言い難い。また、用途によっては適度に生分解
性をコントロールする必要があるので、その場合もポリ
乳酸は単独では使用しにくいところがある。特に本発明
で用いるような軟質化した樹脂組成物の用途の中には、
農業用フィルムのように使用環境によって生分解性の制
御が必要なものがある。一般に、樹脂を軟質化する技術
として、可塑剤の添加、コポリマー化、軟質ポリ
マーのブレンド、等の方法が知られている。しかしなが
ら、やの方法では、十分な柔軟性を付与できたとし
ても、樹脂組成物のガラス転移温度が低下し、その結
果、通常の環境温度によって結晶化、硬質化する等の物
性変化を生じたり、可塑剤を添加する方法の場合は、更
に可塑剤がブリードする等の問題が生じる為、実用化す
るには実質上幾つもの問題がある。
ィルムや包装材等の柔軟性が要求される用途には適切な
樹脂とは言い難い。また、用途によっては適度に生分解
性をコントロールする必要があるので、その場合もポリ
乳酸は単独では使用しにくいところがある。特に本発明
で用いるような軟質化した樹脂組成物の用途の中には、
農業用フィルムのように使用環境によって生分解性の制
御が必要なものがある。一般に、樹脂を軟質化する技術
として、可塑剤の添加、コポリマー化、軟質ポリ
マーのブレンド、等の方法が知られている。しかしなが
ら、やの方法では、十分な柔軟性を付与できたとし
ても、樹脂組成物のガラス転移温度が低下し、その結
果、通常の環境温度によって結晶化、硬質化する等の物
性変化を生じたり、可塑剤を添加する方法の場合は、更
に可塑剤がブリードする等の問題が生じる為、実用化す
るには実質上幾つもの問題がある。
【0007】一方の方法では、本課題の一つである生
分解性を考慮すると、ブレンドする樹脂としては柔軟性
を有する生分解性樹脂に限定される。この様な樹脂とし
ては、例えばポリブチレンサクシネート、ポリエチレン
サクシネート、ポリカプロラクトン等が挙げられ、既に
特開平8−245866号公報、及び、特開平9−11
1107号公報に開示されている。しかしながら、この
方法ではポリ乳酸系樹脂組成物に十分な柔軟性(弾性率
が1000MPa以下)を付与するには多量(例えば、
ポリブチレンサクシネートの場合は、60wt%以上)
に添加する必要があり、その結果、ポリ乳酸の前記した
様な特徴を損なってしまう。また、一般的にポリブチレ
ンサクシネートはポリ乳酸に比べてコンポスト中での分
解性が不十分であるので、用途によっては多量に添加す
ることは好ましくない。このように、ポリ乳酸の特徴を
損なう事なく、柔軟性と耐熱性を付与し、さらに生分解
性を制御する事は、従来の技術によったのでは、なし得
ないのが実情であった。
分解性を考慮すると、ブレンドする樹脂としては柔軟性
を有する生分解性樹脂に限定される。この様な樹脂とし
ては、例えばポリブチレンサクシネート、ポリエチレン
サクシネート、ポリカプロラクトン等が挙げられ、既に
特開平8−245866号公報、及び、特開平9−11
1107号公報に開示されている。しかしながら、この
方法ではポリ乳酸系樹脂組成物に十分な柔軟性(弾性率
が1000MPa以下)を付与するには多量(例えば、
ポリブチレンサクシネートの場合は、60wt%以上)
に添加する必要があり、その結果、ポリ乳酸の前記した
様な特徴を損なってしまう。また、一般的にポリブチレ
ンサクシネートはポリ乳酸に比べてコンポスト中での分
解性が不十分であるので、用途によっては多量に添加す
ることは好ましくない。このように、ポリ乳酸の特徴を
損なう事なく、柔軟性と耐熱性を付与し、さらに生分解
性を制御する事は、従来の技術によったのでは、なし得
ないのが実情であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題の一つは、柔軟性と耐熱性を併有し、かつ生分
解性を制御することが可能なことを特徴とするポリ乳酸
系樹脂組成物を提供することである。本発明が解決しよ
うとする課題の一つは、柔軟性と耐熱性を併有し、かつ
生分解性を制御することが可能なことを特徴とするポリ
乳酸系樹脂組成物からなる成形加工品を提供することで
ある。本発明が解決しようとする課題の一つは、柔軟性
と耐熱性を併有し、かつ生分解性を制御することが可能
なことを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物からなるフィ
ルム又はシートを提供することである。本発明において
は、ポリ乳酸の有する特徴を損なわず、柔軟性と耐熱性
を付与し、かつ生分解性の制御可能なポリ乳酸系樹脂組
成物とそれより得られる成形体の開発を課題とした。よ
り具体的には、ゴミ袋、包装資材に使用されているポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルのような柔
軟性(弾性率が200〜1000MPa)と耐熱性(耐
熱温度が60〜120℃)を有し、さらには生分解性の
制御を可能にしたポリ乳酸系樹脂組成物及びそれよりな
るフィルム、シートの開発を課題とした。
する課題の一つは、柔軟性と耐熱性を併有し、かつ生分
解性を制御することが可能なことを特徴とするポリ乳酸
系樹脂組成物を提供することである。本発明が解決しよ
うとする課題の一つは、柔軟性と耐熱性を併有し、かつ
生分解性を制御することが可能なことを特徴とするポリ
乳酸系樹脂組成物からなる成形加工品を提供することで
ある。本発明が解決しようとする課題の一つは、柔軟性
と耐熱性を併有し、かつ生分解性を制御することが可能
なことを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物からなるフィ
ルム又はシートを提供することである。本発明において
は、ポリ乳酸の有する特徴を損なわず、柔軟性と耐熱性
を付与し、かつ生分解性の制御可能なポリ乳酸系樹脂組
成物とそれより得られる成形体の開発を課題とした。よ
り具体的には、ゴミ袋、包装資材に使用されているポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルのような柔
軟性(弾性率が200〜1000MPa)と耐熱性(耐
熱温度が60〜120℃)を有し、さらには生分解性の
制御を可能にしたポリ乳酸系樹脂組成物及びそれよりな
るフィルム、シートの開発を課題とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリ乳酸
について鋭意検討した結果、特定の軟質性の生分解性樹
脂と、ポリ乳酸と生分解性樹脂との混合物に対し、相溶
性の良好な特定の可塑剤、さらには特定の天然物を混合
する事より、上記課題を満足するポリ乳酸系樹脂組成物
を見い出し本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は以下の[1]〜[11]に記載した事項により特定
される。
について鋭意検討した結果、特定の軟質性の生分解性樹
脂と、ポリ乳酸と生分解性樹脂との混合物に対し、相溶
性の良好な特定の可塑剤、さらには特定の天然物を混合
する事より、上記課題を満足するポリ乳酸系樹脂組成物
を見い出し本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は以下の[1]〜[11]に記載した事項により特定
される。
【0010】[1] ポリ乳酸(a1)と、融点が80
〜250℃の生分解性を有する脂肪族ポリエステル(a
2)を含有する高分子成分(A)と、生分解性を有する
可塑剤(B)と、さらに生分解性を有する天然物(C)
とからなる、ポリ乳酸系樹脂組成物であって、前記ポリ
乳酸(a1)と前記脂肪族ポリエステル(a2)の合計
重量を基準として、前記ポリ乳酸(a1)を90〜50
重量%、及び、前記脂肪族ポリエステル(a2)を10
〜50重量%含有し、かつ、前記可塑剤(B)の組成比
が、前記高分子成分(A)100重量部に対して、前記
可塑剤(B)が5〜25重量部かつ、前記天然物(C)
の組成比が、前記高分子成分(A)100重量部に対し
て、前記天然物(C)が0.1〜30重量部に相当する
ものである柔軟性と耐熱性を併有するポリ乳酸系樹脂組
成物。
〜250℃の生分解性を有する脂肪族ポリエステル(a
2)を含有する高分子成分(A)と、生分解性を有する
可塑剤(B)と、さらに生分解性を有する天然物(C)
とからなる、ポリ乳酸系樹脂組成物であって、前記ポリ
乳酸(a1)と前記脂肪族ポリエステル(a2)の合計
重量を基準として、前記ポリ乳酸(a1)を90〜50
重量%、及び、前記脂肪族ポリエステル(a2)を10
〜50重量%含有し、かつ、前記可塑剤(B)の組成比
が、前記高分子成分(A)100重量部に対して、前記
可塑剤(B)が5〜25重量部かつ、前記天然物(C)
の組成比が、前記高分子成分(A)100重量部に対し
て、前記天然物(C)が0.1〜30重量部に相当する
ものである柔軟性と耐熱性を併有するポリ乳酸系樹脂組
成物。
【0011】[2] 天然物(C)が、澱粉、セルロー
ス、キチン、キトサンからなる群より選ばれた少なくと
も1種である、[1]に記載した、ポリ乳酸系樹脂組成
物。
ス、キチン、キトサンからなる群より選ばれた少なくと
も1種である、[1]に記載した、ポリ乳酸系樹脂組成
物。
【0012】[3] 脂肪族ポリエステル(a2)が、
ポリブチレンサクシネートである、[1]又は[2]に
記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。
ポリブチレンサクシネートである、[1]又は[2]に
記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。
【0013】[4] 可塑剤(B)が、脂肪族多塩基酸
エステル、脂肪族多価アルコールエステル、オキシ酸エ
ステルからなる群から選択される少なくとも一種であ
る、[1]乃至[3]に記載した、ポリ乳酸系樹脂組成
物。
エステル、脂肪族多価アルコールエステル、オキシ酸エ
ステルからなる群から選択される少なくとも一種であ
る、[1]乃至[3]に記載した、ポリ乳酸系樹脂組成
物。
【0014】[5] 可塑剤(B)が、アセチルトリブ
チルクエン酸、トリアセチン、ジブチルセバケート、ト
リエチレングリコールジアセテートからなる群から選択
される少なくとも一種である、[1]乃至[3]に記載
した、ポリ乳酸系樹脂組成物。
チルクエン酸、トリアセチン、ジブチルセバケート、ト
リエチレングリコールジアセテートからなる群から選択
される少なくとも一種である、[1]乃至[3]に記載
した、ポリ乳酸系樹脂組成物。
【0015】[6] 柔軟性が、弾性率が、200〜1
000MPaであることと等価である、[1]乃至
[5]の何れかに記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。
000MPaであることと等価である、[1]乃至
[5]の何れかに記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。
【0016】[7] 耐熱性が、耐熱温度が、60〜1
20℃であることと等価である、[1]乃至[6]の何
れかに記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。
20℃であることと等価である、[1]乃至[6]の何
れかに記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。
【0017】[8] 天然物(C)が、多糖類からなる
群より選ばれた少なくとも1種である、[1]乃至
[7]の何れかに記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。
群より選ばれた少なくとも1種である、[1]乃至
[7]の何れかに記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。
【0018】[9] [1]乃至[8]の何れかに記載
した、ポリ乳酸系樹脂組成物からなる成形加工品。
した、ポリ乳酸系樹脂組成物からなる成形加工品。
【0019】[10] [1]乃至[8]の何れかに記
載した、ポリ乳酸系樹脂組成物からなる、5〜1000
μmのフィルム及び/又はシート。
載した、ポリ乳酸系樹脂組成物からなる、5〜1000
μmのフィルム及び/又はシート。
【0020】[11] [1]乃至[8]の何れかに記
載した、ポリ乳酸系樹脂組成物からなる、5〜1000
μmのインフレーションフィルム及び/又はインフレー
ションシート。
載した、ポリ乳酸系樹脂組成物からなる、5〜1000
μmのインフレーションフィルム及び/又はインフレー
ションシート。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 [ポリ乳酸(a1)]本発明において、ポリ乳酸(a
1)の原料である乳酸の具体例としては、L−乳酸、D
−乳酸、DL−乳酸又はそれらの混合物、又は、乳酸の
環状2量体であるラクタイドを挙げることができる。但
し、得られたポリ乳酸は、L−乳酸とD−乳酸を混合し
て用いる場合、L−乳酸又はD−乳酸いづれかが75重
量%以上であることが必要である。本発明において使用
されるポリ乳酸(a1)の製造方法の具体例としては、
例えば、 乳酸又は乳酸と脂肪族ヒドロキシカルボン酸の混合
物を原料として、直接脱水重縮合する方法(例えば、U
SP 5,310,865号に示されている製造方
法)、 乳酸の環状二量体(ラクタイド)を溶融重合する開
環重合法(例えば、米国特許2,758,987号に開
示されている製造方法)、 乳酸と脂肪族ヒドロキシカルボン酸の環状2量体、
例えば、ラクタイドやグリコライドとε一カプロラクト
ンを、触媒の存在下、溶融重合する開環重合法(例え
ば、米国特許4,057,537号に開示されている製
造方法)、 乳酸、脂肪族二価アルコールと脂肪族二塩基酸の混
合物を、直接脱水重縮合する方法(例えば、米国特許
5,428,126号に開示されている製造方法)、
ポリ乳酸と脂肪族二価アルコールと脂肪族二塩基酸と
のポリマーを、有機溶媒存在下に縮合する方法(例え
ば、欧州特許公報0712880 A2号に開示されて
いる製造方法)等を挙げることができるが、その製造方
法には、特に限定されない。また、少量のグリセリンの
ような脂肪族多価アルコール、ブタンテトラカルボン酸
のような脂肪族多塩基酸、多糖類等のような多価アルコ
ール類を共存させて、共重合させても良く、又ジイソシ
アネート化合物等のような結合剤(高分子鎖延長剤)を
用いて分子量を上げてもよい。
1)の原料である乳酸の具体例としては、L−乳酸、D
−乳酸、DL−乳酸又はそれらの混合物、又は、乳酸の
環状2量体であるラクタイドを挙げることができる。但
し、得られたポリ乳酸は、L−乳酸とD−乳酸を混合し
て用いる場合、L−乳酸又はD−乳酸いづれかが75重
量%以上であることが必要である。本発明において使用
されるポリ乳酸(a1)の製造方法の具体例としては、
例えば、 乳酸又は乳酸と脂肪族ヒドロキシカルボン酸の混合
物を原料として、直接脱水重縮合する方法(例えば、U
SP 5,310,865号に示されている製造方
法)、 乳酸の環状二量体(ラクタイド)を溶融重合する開
環重合法(例えば、米国特許2,758,987号に開
示されている製造方法)、 乳酸と脂肪族ヒドロキシカルボン酸の環状2量体、
例えば、ラクタイドやグリコライドとε一カプロラクト
ンを、触媒の存在下、溶融重合する開環重合法(例え
ば、米国特許4,057,537号に開示されている製
造方法)、 乳酸、脂肪族二価アルコールと脂肪族二塩基酸の混
合物を、直接脱水重縮合する方法(例えば、米国特許
5,428,126号に開示されている製造方法)、
ポリ乳酸と脂肪族二価アルコールと脂肪族二塩基酸と
のポリマーを、有機溶媒存在下に縮合する方法(例え
ば、欧州特許公報0712880 A2号に開示されて
いる製造方法)等を挙げることができるが、その製造方
法には、特に限定されない。また、少量のグリセリンの
ような脂肪族多価アルコール、ブタンテトラカルボン酸
のような脂肪族多塩基酸、多糖類等のような多価アルコ
ール類を共存させて、共重合させても良く、又ジイソシ
アネート化合物等のような結合剤(高分子鎖延長剤)を
用いて分子量を上げてもよい。
【0022】[脂肪族ポリエステル(a2)]本発明に
おける脂肪族ポリエステル(a2)は、脂肪族ヒドロキ
シカルボン酸、脂肪族二価アルコール及び脂肪族二塩基
酸を種々組み合わせて製造できる生分解性を有するポリ
マーである。脂肪族ポリエステル(a2)の製造方法と
しては、ポリ乳酸(a1)の製造方法と同様な方法を用
いる事もできるが、その方法に限定されない。
おける脂肪族ポリエステル(a2)は、脂肪族ヒドロキ
シカルボン酸、脂肪族二価アルコール及び脂肪族二塩基
酸を種々組み合わせて製造できる生分解性を有するポリ
マーである。脂肪族ポリエステル(a2)の製造方法と
しては、ポリ乳酸(a1)の製造方法と同様な方法を用
いる事もできるが、その方法に限定されない。
【0023】[脂肪族ヒドロキシカルボン酸]脂肪族ヒ
ドロキシカルボン酸の具体例としては、グリコール酸、
3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロ
キシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカ
プロン酸等を挙げることができ、さらに、脂肪族ヒドロ
キシカルボン酸の環状エステル、例えば、グリコール酸
の2量体であるグリコライドや6−ヒドロキシカプロン
酸の環状エステルであるε−カプロラクトンを挙げるこ
とができる。これらは、単独で又は二種以上組合せて使
用することができる。
ドロキシカルボン酸の具体例としては、グリコール酸、
3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロ
キシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカ
プロン酸等を挙げることができ、さらに、脂肪族ヒドロ
キシカルボン酸の環状エステル、例えば、グリコール酸
の2量体であるグリコライドや6−ヒドロキシカプロン
酸の環状エステルであるε−カプロラクトンを挙げるこ
とができる。これらは、単独で又は二種以上組合せて使
用することができる。
【0024】[脂肪族二価アルコール]脂肪族二価アル
コールの具体例としては、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4
−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオ
−ル、1,6−へキサンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、ポリテトラメチレング
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,
4−ベンゼンジメタノール等が挙げられる。これらは、
単独で又は二種以上の組合せて使用することができる。
コールの具体例としては、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4
−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオ
−ル、1,6−へキサンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、ポリテトラメチレング
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,
4−ベンゼンジメタノール等が挙げられる。これらは、
単独で又は二種以上の組合せて使用することができる。
【0025】[脂肪族二塩基酸]脂肪族二塩基酸の具体
例としては、例えば、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、
グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二
酸、フェニルコハク酸、1,4−フェニレンジ酢酸等が
挙げられる。これらは、単独で又は二種以上の組合せて
使用することができる。本発明において、脂肪族ポリエ
ステル(a2)は、前記した脂肪族ヒドロキシカルボン
酸、脂肪族二価アルコール及び脂肪族二塩基酸を種々組
み合わせて製造できる80℃〜250℃の融点を有す
る、生分解性を有する脂肪族ポリエステルであれば何ら
制限はない。特に、結晶性を有し、軟質の脂肪族ポリエ
ステルが好ましい。脂肪族ポリエステルの融点が80℃
より低くなると、得られるポリ乳酸系樹脂組成物の耐熱
性が低下し、逆に250℃より高くなるとペレット化時
の溶融温度が高くなるためポリ乳酸成分が劣化したり、
着色する傾向に有るので好ましくない。好ましい脂肪族
ポリエステルとしては、ポリエチレンオキサレート、ポ
リブチレンオキサレート、ポリネオペンチルグリコール
オキサレート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレ
ンサクシネート、ポリヒドロキシ酪酸及びβ−ヒドロキ
シ酪酸とβ−ヒドロキシ吉草酸とのコポリマー等が挙げ
られ、特にポリエチレンサクシネート及びポリブチレン
サクシネートが好ましい。また、これらの脂肪族ポリエ
ステルは、ジイソシアネート等の結合剤によってポリマ
ー鎖が延長されたものであってもよく、また、少量のグ
リセリンのような脂肪族多価アルコール、ブタンテトラ
カルボン酸のような脂肪族多塩基酸、多糖類等のような
多価アルコール類を共存させて、共重合させても良い。
ポリ乳酸(a1)及び脂肪族ポリエステル(a2)の重
量平均分子量(Mw)や分子量分布は、実質的に、成形
加工が可能であれば特に制限されない。本発明で使用す
るポリ乳酸(a1)及び脂肪族ポリエステル(a2)の
重量平均分子量は、実質的に充分な機械物性を示すもの
であれば特に制限されないが、一般的には、重量平均分
子量(Mw)で、1〜100万が好ましく、3〜50万
がより好ましく、5〜30万がさらに好ましい。一般的
には、重量平均分子量(Mw)が1万より小さい場合、
機械物性が充分でなかったり、逆に分子量が100万を
越える場合、取扱い困難となったり、不経済となったり
する場合がある。
例としては、例えば、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、
グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二
酸、フェニルコハク酸、1,4−フェニレンジ酢酸等が
挙げられる。これらは、単独で又は二種以上の組合せて
使用することができる。本発明において、脂肪族ポリエ
ステル(a2)は、前記した脂肪族ヒドロキシカルボン
酸、脂肪族二価アルコール及び脂肪族二塩基酸を種々組
み合わせて製造できる80℃〜250℃の融点を有す
る、生分解性を有する脂肪族ポリエステルであれば何ら
制限はない。特に、結晶性を有し、軟質の脂肪族ポリエ
ステルが好ましい。脂肪族ポリエステルの融点が80℃
より低くなると、得られるポリ乳酸系樹脂組成物の耐熱
性が低下し、逆に250℃より高くなるとペレット化時
の溶融温度が高くなるためポリ乳酸成分が劣化したり、
着色する傾向に有るので好ましくない。好ましい脂肪族
ポリエステルとしては、ポリエチレンオキサレート、ポ
リブチレンオキサレート、ポリネオペンチルグリコール
オキサレート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレ
ンサクシネート、ポリヒドロキシ酪酸及びβ−ヒドロキ
シ酪酸とβ−ヒドロキシ吉草酸とのコポリマー等が挙げ
られ、特にポリエチレンサクシネート及びポリブチレン
サクシネートが好ましい。また、これらの脂肪族ポリエ
ステルは、ジイソシアネート等の結合剤によってポリマ
ー鎖が延長されたものであってもよく、また、少量のグ
リセリンのような脂肪族多価アルコール、ブタンテトラ
カルボン酸のような脂肪族多塩基酸、多糖類等のような
多価アルコール類を共存させて、共重合させても良い。
ポリ乳酸(a1)及び脂肪族ポリエステル(a2)の重
量平均分子量(Mw)や分子量分布は、実質的に、成形
加工が可能であれば特に制限されない。本発明で使用す
るポリ乳酸(a1)及び脂肪族ポリエステル(a2)の
重量平均分子量は、実質的に充分な機械物性を示すもの
であれば特に制限されないが、一般的には、重量平均分
子量(Mw)で、1〜100万が好ましく、3〜50万
がより好ましく、5〜30万がさらに好ましい。一般的
には、重量平均分子量(Mw)が1万より小さい場合、
機械物性が充分でなかったり、逆に分子量が100万を
越える場合、取扱い困難となったり、不経済となったり
する場合がある。
【0026】[高分子成分(A)]本発明では、ポリ乳
酸(a1)に軟質性、特に耐熱性を付与する目的で脂肪
族ポリエステル(a2)を添加する。従って、結晶性を
有し、軟質の生分解性を有する脂肪族ポリエステルが好
ましい。その混合量は、高分子成分(A)100重量部
に対し、ポリ乳酸(a1)90〜50重量部/脂肪族ポ
リエステル(a2)10〜50重量部が良く、好ましく
は85〜55重量部/15〜45重量部,更に好ましく
は80〜60重量部/20〜40重量部が良い。ポリ乳
酸成分が90重量部を越えた場合、柔軟性が不十分とな
る場合がある。これに対し、たとえ後述する可塑剤で軟
質化する方法を用いても、可塑剤が多量に必要となり、
その結果、組成物の耐熱性が低下したり、可塑剤のブリ
ードやフィルム同士のブロッキングが起きる等の問題が
生じる場合がある。逆に、ポリ乳酸成分が50重量部よ
り小さい場合、ポリ乳酸の有する堆肥中での易分解性が
低下する傾向があり、例えば、食器包装袋等の食品と接
触するような用途へ用いられなくなる場合がある。
酸(a1)に軟質性、特に耐熱性を付与する目的で脂肪
族ポリエステル(a2)を添加する。従って、結晶性を
有し、軟質の生分解性を有する脂肪族ポリエステルが好
ましい。その混合量は、高分子成分(A)100重量部
に対し、ポリ乳酸(a1)90〜50重量部/脂肪族ポ
リエステル(a2)10〜50重量部が良く、好ましく
は85〜55重量部/15〜45重量部,更に好ましく
は80〜60重量部/20〜40重量部が良い。ポリ乳
酸成分が90重量部を越えた場合、柔軟性が不十分とな
る場合がある。これに対し、たとえ後述する可塑剤で軟
質化する方法を用いても、可塑剤が多量に必要となり、
その結果、組成物の耐熱性が低下したり、可塑剤のブリ
ードやフィルム同士のブロッキングが起きる等の問題が
生じる場合がある。逆に、ポリ乳酸成分が50重量部よ
り小さい場合、ポリ乳酸の有する堆肥中での易分解性が
低下する傾向があり、例えば、食器包装袋等の食品と接
触するような用途へ用いられなくなる場合がある。
【0027】[可塑剤(B)]本発明では、高分子成分
(A)に目的とする柔軟性(弾性率1000MPa4以
下)を付与する目的で、更に可塑剤を添加する必要があ
る。本発明において用いられる可塑剤(B)は、生分解
性を有し、更に、高分子成分(A)との相溶性が良好で
ある必要がある。この様な可塑剤としては、脂肪族多価
カルボン酸エステル、脂肪族多価アルコールエステル、
オキシ酸エステル等が挙げられる。脂肪族多塩基酸エス
テルとしては、例えば、ジメチルアジペート、ジ−2−
エチルヘキシルアジペート、ジイソブチルアジペート、
ジブチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジブチ
ルジグリコールアジペート、ジ−2−エチルヘキシルア
ジペート、ジブチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシ
ルセバケート等が挙げられる。
(A)に目的とする柔軟性(弾性率1000MPa4以
下)を付与する目的で、更に可塑剤を添加する必要があ
る。本発明において用いられる可塑剤(B)は、生分解
性を有し、更に、高分子成分(A)との相溶性が良好で
ある必要がある。この様な可塑剤としては、脂肪族多価
カルボン酸エステル、脂肪族多価アルコールエステル、
オキシ酸エステル等が挙げられる。脂肪族多塩基酸エス
テルとしては、例えば、ジメチルアジペート、ジ−2−
エチルヘキシルアジペート、ジイソブチルアジペート、
ジブチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジブチ
ルジグリコールアジペート、ジ−2−エチルヘキシルア
ジペート、ジブチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシ
ルセバケート等が挙げられる。
【0028】脂肪族多価アルコールエステルとしては、
例えば、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレン
グリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノヘキシルエーテル、ポリジエチレングリコールモノオ
レイルエーテル、トリエチレングリコールジアセテー
ト、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル、ポリジエチレ
ングリコールモノオレイルエーテル、トリアセチン、グ
リセリントリプロピオネート、等が挙げられる。
例えば、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレン
グリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノヘキシルエーテル、ポリジエチレングリコールモノオ
レイルエーテル、トリエチレングリコールジアセテー
ト、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル、ポリジエチレ
ングリコールモノオレイルエーテル、トリアセチン、グ
リセリントリプロピオネート、等が挙げられる。
【0029】オキシ酸エステル類としては、例えば、ア
セチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチ
ル、アセチルトリブチルクエン酸等が挙げられる。特
に、トリアセチン、アセチルトリブチルクエン酸、ジブ
チルセバケート、トリエチレングリコールジアセテート
は、高分子成分(A)との相溶性に優れ好適に用いられ
る。これ等は一種又は二種以上の混合物として用いる事
もできる。
セチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチ
ル、アセチルトリブチルクエン酸等が挙げられる。特
に、トリアセチン、アセチルトリブチルクエン酸、ジブ
チルセバケート、トリエチレングリコールジアセテート
は、高分子成分(A)との相溶性に優れ好適に用いられ
る。これ等は一種又は二種以上の混合物として用いる事
もできる。
【0030】可塑剤(B)の添加量は、高分子成分
(A)100重量部に対し、5〜25重量部、好ましく
は7〜20重量部、より好ましくは10〜18重量部が
良い。可塑剤量が5重量部より少ないと、可塑化効果が
不十分となり目的の柔軟性を付与できなくなる場合があ
り、逆に25重量部より多いと、組成物の耐熱性が劣っ
たり、可塑剤のブリードアウトが生じたりする場合があ
る。
(A)100重量部に対し、5〜25重量部、好ましく
は7〜20重量部、より好ましくは10〜18重量部が
良い。可塑剤量が5重量部より少ないと、可塑化効果が
不十分となり目的の柔軟性を付与できなくなる場合があ
り、逆に25重量部より多いと、組成物の耐熱性が劣っ
たり、可塑剤のブリードアウトが生じたりする場合があ
る。
【0031】[天然物(C)の種類]天然物(C)の具
体例としては、例えば澱粉(馬鈴薯、とうもろこし、さ
つまいも、タピオカ、サゴヤシ、米、小麦などから得ら
れる)、変性澱粉(上記の澱粉を一部エーテル化、エス
テル化、架橋、酸化、あるいは酵素分解して得られた変
性澱粉)、セルロース(ヘミセルロース含む)、アセチ
ルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等
のセルロース誘導体、リグニン、キチン、キトサン、蛋
白質、ゼラチン等が挙げられ、これらは単独あるいは2
種以上混合して用いられる。これらの中でも特に澱粉が
好ましい。
体例としては、例えば澱粉(馬鈴薯、とうもろこし、さ
つまいも、タピオカ、サゴヤシ、米、小麦などから得ら
れる)、変性澱粉(上記の澱粉を一部エーテル化、エス
テル化、架橋、酸化、あるいは酵素分解して得られた変
性澱粉)、セルロース(ヘミセルロース含む)、アセチ
ルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等
のセルロース誘導体、リグニン、キチン、キトサン、蛋
白質、ゼラチン等が挙げられ、これらは単独あるいは2
種以上混合して用いられる。これらの中でも特に澱粉が
好ましい。
【0032】[天然物(C)の添加量]天然物(C)の
添加量は、高分子成分(A)100重量部に対して、
0.1〜30重量部の範囲である。好ましくは0.5〜
20重量部、より好ましくは1〜10重量部の範囲であ
る。0.1重量部未満では生分解性の制御効果が十分で
なくなる場合がある。30重量部を超えると用途によっ
ては十分な機械強度が維持できなかったり、フィルム等
では成形中に破ける等、成形がうまくできなくなる場合
がある。生分解性を有する天然物を添加することによ
り、高分子成分のマトリックスに微孔を多くあけること
になり、生分解性を制御することが可能になる。
添加量は、高分子成分(A)100重量部に対して、
0.1〜30重量部の範囲である。好ましくは0.5〜
20重量部、より好ましくは1〜10重量部の範囲であ
る。0.1重量部未満では生分解性の制御効果が十分で
なくなる場合がある。30重量部を超えると用途によっ
ては十分な機械強度が維持できなかったり、フィルム等
では成形中に破ける等、成形がうまくできなくなる場合
がある。生分解性を有する天然物を添加することによ
り、高分子成分のマトリックスに微孔を多くあけること
になり、生分解性を制御することが可能になる。
【0033】本発明に係るポリ乳酸系樹脂組成物には、
目的(例えば、引張強度、耐熱性、耐候性等の向上)に
応じて各種添加剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定
剤、難燃剤、内部離型剤、無機添加剤、帯電防止剤、表
面ぬれ改善剤、焼却補助剤、顔料等滑剤)などを添加す
ることができる。例えば、インフレーション成形、Tダ
イ押出成形では、フィルム、シートのブロッキング防止
やすべり性を改良するために、無機添加剤や滑剤(脂肪
族カルボン酸アミド)を添加する事が推奨される。
目的(例えば、引張強度、耐熱性、耐候性等の向上)に
応じて各種添加剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定
剤、難燃剤、内部離型剤、無機添加剤、帯電防止剤、表
面ぬれ改善剤、焼却補助剤、顔料等滑剤)などを添加す
ることができる。例えば、インフレーション成形、Tダ
イ押出成形では、フィルム、シートのブロッキング防止
やすべり性を改良するために、無機添加剤や滑剤(脂肪
族カルボン酸アミド)を添加する事が推奨される。
【0034】無機添加剤としては、シリカ、炭酸カルシ
ウム、タルク、カオリン、カオリナイト、酸化亜鉛等が
挙げられ、特にシリカが好適である。又、これ等は一種
又は二種以上の混合物として用いる事もできる。無機添
加剤の添加量は、一般的には、高分子成分(A)100
重量部に対し0.05〜15重量%であり、好ましくは
0.5〜10重量%、さらに好ましくは1〜5重量%が
よい。その添加量は目的とするTダイ押出成形やインフ
レーション成形時の成形性、得られたフィルムの耐ブロ
ッキング性、フィルムの滑り性が良好となる最適量が適
宜選択される。
ウム、タルク、カオリン、カオリナイト、酸化亜鉛等が
挙げられ、特にシリカが好適である。又、これ等は一種
又は二種以上の混合物として用いる事もできる。無機添
加剤の添加量は、一般的には、高分子成分(A)100
重量部に対し0.05〜15重量%であり、好ましくは
0.5〜10重量%、さらに好ましくは1〜5重量%が
よい。その添加量は目的とするTダイ押出成形やインフ
レーション成形時の成形性、得られたフィルムの耐ブロ
ッキング性、フィルムの滑り性が良好となる最適量が適
宜選択される。
【0035】[滑剤(脂肪族カルボン酸アミド)]脂肪
族カルボン酸アミドには、「10889の化学商品(1
989年、化学工業日報社、東京都中央区日本橋浜
町)」の389頁右欄〜391頁左欄に記載の「脂肪酸
アミド」を包含する。その記載は全て、引用文献及び引
用範囲を明示したことにより本出願明細書の開示の一部
とし、明示した引用範囲を参照することにより、本出願
明細書に記載した事項又は開示からみて、当業者が直接
的かつ一義的に導き出せる事項は開示とする。
族カルボン酸アミドには、「10889の化学商品(1
989年、化学工業日報社、東京都中央区日本橋浜
町)」の389頁右欄〜391頁左欄に記載の「脂肪酸
アミド」を包含する。その記載は全て、引用文献及び引
用範囲を明示したことにより本出願明細書の開示の一部
とし、明示した引用範囲を参照することにより、本出願
明細書に記載した事項又は開示からみて、当業者が直接
的かつ一義的に導き出せる事項は開示とする。
【0036】脂肪族カルボン酸アミドの具体例として
は、例えば、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、
エルカ酸アミド、ベヘニン酸アミド、N−オレイルパル
ミトアミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N,N′
一エチレンビス(ステアロミド)、N,N′−メチレン
ビス(ステアロアミド)、メチロール・ステアロアミ
ド、エチレンビスオレイン酸アマイド、エチレンビスベ
ヘン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、
エチレンビスラウリン酸アマイド、ヘキサメチレンビス
オレイン酸アマイド、ヘキサメチレンビスステアリン酸
アマイド、ブチレンビスステアリン酸アマイド、N,
N′−ジオレイルセバシン酸アミド、N,N′−ジオレ
イルアジピン酸アミド、N,N′−ジステアリルアジピ
ン酸アミド、N,N′−ジステアリルセバシン酸アミ
ド、m−キシリレンビスステアリン酸アミド、N,N′
−ジステアリルイソフタル酸アミド、N,N′−ジステ
アリルテレフタル酸アミド、N−オレイルオレイン酸ア
ミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N−ステアリ
ルエルカ酸アミド、N−オレイルステアリン酸アミド、
Nーステアリルステアリン酸アミド、N−ブチル−N′
ステアリル尿素、N−プロピルーN′ステアリル尿素、
N−アリル−N′ステアリル尿素、N−フェニル−N′
ステアリル尿素、N−ステアリル−N′ステアリル尿
素、ジメチトール油アマイド、ジメチルラウリン酸アマ
イド、ジメチルステアリン酸アマイド等が挙げられる。
特に、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ
酸アミド、ベヘニン酸アミド、N−オレイルパルミトア
ミド、N−ステアリルエルカ酸アミドが好適に用いられ
る。これらは一種又は二種以上の混合物であってもよ
い。
は、例えば、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、
エルカ酸アミド、ベヘニン酸アミド、N−オレイルパル
ミトアミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N,N′
一エチレンビス(ステアロミド)、N,N′−メチレン
ビス(ステアロアミド)、メチロール・ステアロアミ
ド、エチレンビスオレイン酸アマイド、エチレンビスベ
ヘン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、
エチレンビスラウリン酸アマイド、ヘキサメチレンビス
オレイン酸アマイド、ヘキサメチレンビスステアリン酸
アマイド、ブチレンビスステアリン酸アマイド、N,
N′−ジオレイルセバシン酸アミド、N,N′−ジオレ
イルアジピン酸アミド、N,N′−ジステアリルアジピ
ン酸アミド、N,N′−ジステアリルセバシン酸アミ
ド、m−キシリレンビスステアリン酸アミド、N,N′
−ジステアリルイソフタル酸アミド、N,N′−ジステ
アリルテレフタル酸アミド、N−オレイルオレイン酸ア
ミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N−ステアリ
ルエルカ酸アミド、N−オレイルステアリン酸アミド、
Nーステアリルステアリン酸アミド、N−ブチル−N′
ステアリル尿素、N−プロピルーN′ステアリル尿素、
N−アリル−N′ステアリル尿素、N−フェニル−N′
ステアリル尿素、N−ステアリル−N′ステアリル尿
素、ジメチトール油アマイド、ジメチルラウリン酸アマ
イド、ジメチルステアリン酸アマイド等が挙げられる。
特に、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ
酸アミド、ベヘニン酸アミド、N−オレイルパルミトア
ミド、N−ステアリルエルカ酸アミドが好適に用いられ
る。これらは一種又は二種以上の混合物であってもよ
い。
【0037】[滑剤(脂肪族カルボン酸アミド)の添加
量]脂肪族カルボン酸アミドの添加量は、高分子成分
(A)100重量部に対して、0.05〜10重量部、
好ましくは、0.l〜7.0重量部、さらに好ましくは
0.3〜5.00、最も好ましくは0.5〜3重量部が
よい。その添加量は、無機添加剤の場合と同様に、目的
とするTダイ押出成形やインフレーション成形時の成形
性や、得れたフィルム・シートの耐ブロッキング性、滑
り性が良好となる最適量が適宜、選択される。
量]脂肪族カルボン酸アミドの添加量は、高分子成分
(A)100重量部に対して、0.05〜10重量部、
好ましくは、0.l〜7.0重量部、さらに好ましくは
0.3〜5.00、最も好ましくは0.5〜3重量部が
よい。その添加量は、無機添加剤の場合と同様に、目的
とするTダイ押出成形やインフレーション成形時の成形
性や、得れたフィルム・シートの耐ブロッキング性、滑
り性が良好となる最適量が適宜、選択される。
【0038】[ポリ乳酸系樹脂組成物]ポリ乳酸系樹脂
組成物の製造法としては、ポリ乳酸(a1)と脂肪族ポ
リエステル(a2)からなる高分子成分(A)と可塑剤
(B)、天然物(C)、場合によっては他の添加剤を高
速撹拌機または低速攪拌機などを用いて均一混合した
後、十分な混練能力のある一軸あるいは多軸の押出機で
溶融混練する方法を採用することができる。 本発明に
係る樹脂組成物の形状は、通常、ペレット、棒状、粉末
等が好ましい。
組成物の製造法としては、ポリ乳酸(a1)と脂肪族ポ
リエステル(a2)からなる高分子成分(A)と可塑剤
(B)、天然物(C)、場合によっては他の添加剤を高
速撹拌機または低速攪拌機などを用いて均一混合した
後、十分な混練能力のある一軸あるいは多軸の押出機で
溶融混練する方法を採用することができる。 本発明に
係る樹脂組成物の形状は、通常、ペレット、棒状、粉末
等が好ましい。
【0039】[フィルムやシートの製造・製膜]本発明
に係るポリ乳酸系樹脂組成物は、フィルムやシートの製
造に好適な材料である。本発明に係るフィルム・シート
・板状の成形体の成形方法としては、インフレーション
成形、Tダイ成形,熱成形等が挙げられるが、その方法
に何ら制限はない。本発明のフィルム、シートは、例え
ば、公知・公用の成形法で得られるフィルム、シートを
包含し、その形状、大きさ、厚み、意匠等に関しては何
ら制限はない。
に係るポリ乳酸系樹脂組成物は、フィルムやシートの製
造に好適な材料である。本発明に係るフィルム・シート
・板状の成形体の成形方法としては、インフレーション
成形、Tダイ成形,熱成形等が挙げられるが、その方法
に何ら制限はない。本発明のフィルム、シートは、例え
ば、公知・公用の成形法で得られるフィルム、シートを
包含し、その形状、大きさ、厚み、意匠等に関しては何
ら制限はない。
【0040】[製造技術]本発明に係る樹脂組成物から
なるフィルムやシートは、公知・公用の押出法、共押出
法、カレンダー法、ホットプレス法、溶媒キャスティン
グ法、インフレーション法、バルーン法、テンター法等
の技術により製造できる。
なるフィルムやシートは、公知・公用の押出法、共押出
法、カレンダー法、ホットプレス法、溶媒キャスティン
グ法、インフレーション法、バルーン法、テンター法等
の技術により製造できる。
【0041】[押出法又は共押出法の方法論]押出法又
は共押出法において、Tダイ、インフレーションダイ
(円形ダイ)、フラットダイ、フィードブロック/シン
グルマニホールドダイやいくつかのフィードブロックを
組み合わせたシングルマニホールドダイ等の公知・公用
のダイを用いることができる。共押出法においては、性
質の異なる複数の該ポリマー及び又は他種ポリマーを用
いて、多層フィルムを製造することができる。
は共押出法において、Tダイ、インフレーションダイ
(円形ダイ)、フラットダイ、フィードブロック/シン
グルマニホールドダイやいくつかのフィードブロックを
組み合わせたシングルマニホールドダイ等の公知・公用
のダイを用いることができる。共押出法においては、性
質の異なる複数の該ポリマー及び又は他種ポリマーを用
いて、多層フィルムを製造することができる。
【0042】インフレーション法を採用すると、二軸同
時延伸ができ、更に高い生産性で相対的に安価に製造す
ることができ、かつ、形状が袋状(シームレス状)であ
るため、スーパーマーケット用持ち帰りバッグ、冷凍食
品や精肉等の低温の食品パックに結露する水が周囲を濡
らすことを防ぐための袋、コンポストバッグ、等の袋や
バッグの生産に好適である。共押出法と組み合わせるこ
とにより、性質の異なる複数の本発明に係る樹脂組成物
及び/又は他種ポリマーを用いて多層フィルムを、高い
生産性で製造することができる。
時延伸ができ、更に高い生産性で相対的に安価に製造す
ることができ、かつ、形状が袋状(シームレス状)であ
るため、スーパーマーケット用持ち帰りバッグ、冷凍食
品や精肉等の低温の食品パックに結露する水が周囲を濡
らすことを防ぐための袋、コンポストバッグ、等の袋や
バッグの生産に好適である。共押出法と組み合わせるこ
とにより、性質の異なる複数の本発明に係る樹脂組成物
及び/又は他種ポリマーを用いて多層フィルムを、高い
生産性で製造することができる。
【0043】インフレーション法と共押出法と組み合わ
せることもできる。本発明に係る樹脂組成物からなるフ
ィルム又はシートは、目的に応じて工程条件を設定する
ことにより、ロール状、テープ状、カットシート状、板
状、袋状(シームレス状)に製造することができる。
せることもできる。本発明に係る樹脂組成物からなるフ
ィルム又はシートは、目的に応じて工程条件を設定する
ことにより、ロール状、テープ状、カットシート状、板
状、袋状(シームレス状)に製造することができる。
【0044】[二次加工]本発明に係る樹脂組成物から
なるフィルム又はシートは、さらに、延伸加工、ブロー
加工、真空成形等の二次元的又は三次元的な形状を賦与
する二次的な加工にも好適な材料である。
なるフィルム又はシートは、さらに、延伸加工、ブロー
加工、真空成形等の二次元的又は三次元的な形状を賦与
する二次的な加工にも好適な材料である。
【0045】[用途の具体例]本発明に係る樹脂組成物
からなるフィルム又はシートは、ショッピングバッグ、
ゴミ袋、コンポストバッグ、食品・菓子包装用フィル
ム、食品用ラップフィルム、化粧品・香粧品用ラップフ
ィルム、医薬品用ラップフィルム、生薬用ラップフィル
ム肩こりや捻挫等に適用される外科用貼付薬用ラップフ
ィルム、農業用・園芸用フィルム、農薬品用ラップフィ
ルム、温室用フィルム、肥料用袋、ビデオやオーディオ
等の磁気テープカセット製品包装用フィルム、フロッピ
ーディスク包装用フィルム、製版用フィルム、粘着テー
プ、テープ、防水シート、土嚢用袋、等として好適に使
用することができる。
からなるフィルム又はシートは、ショッピングバッグ、
ゴミ袋、コンポストバッグ、食品・菓子包装用フィル
ム、食品用ラップフィルム、化粧品・香粧品用ラップフ
ィルム、医薬品用ラップフィルム、生薬用ラップフィル
ム肩こりや捻挫等に適用される外科用貼付薬用ラップフ
ィルム、農業用・園芸用フィルム、農薬品用ラップフィ
ルム、温室用フィルム、肥料用袋、ビデオやオーディオ
等の磁気テープカセット製品包装用フィルム、フロッピ
ーディスク包装用フィルム、製版用フィルム、粘着テー
プ、テープ、防水シート、土嚢用袋、等として好適に使
用することができる。
【0046】本発明の成形体の一態様であるフィルム又
はシートは、その特性を活かし、分解性が要求される用
途に、特に、好適に使用することができる。本発明に係
る成形体の一態様であるフィルム又はシートを、包装材
として食品・菓子用袋として使用する際に、食品・菓子
密封時に、袋内に酸素吸収剤を中に入れておくことによ
り、保存期間・賞味期間を大幅に延長することができ
る。
はシートは、その特性を活かし、分解性が要求される用
途に、特に、好適に使用することができる。本発明に係
る成形体の一態様であるフィルム又はシートを、包装材
として食品・菓子用袋として使用する際に、食品・菓子
密封時に、袋内に酸素吸収剤を中に入れておくことによ
り、保存期間・賞味期間を大幅に延長することができ
る。
【0047】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明するが、本発明の技術範囲を越えない限り、これに限
定されるものではない。高分子成分(A)の重量平均分
子量(Mw)、実施例中の柔軟性、耐熱性、生分解性
は、以下に示す方法により測定した。 重量平均分子量(Mw) ポリスチレンを標準としてゲルバーミエーシヨンクロマ
トグラフィー(GPC)により、カラム温度40℃、ク
ロロホルム溶媒で測定した。 柔軟性 実施例で得られたフィルムの弾性率は、JIS K67
32に準じて求めた。本発明で示す柔軟なフィルムと
は、上記弾性率が200〜1000MPaある事を示
す。 耐熱性(耐ブロッキング性) 実施例で得られたインフレフィルムを、JIS Z02
19に準じ、80℃/荷重500gの条件下に保持した
時のフィルムの状態を観察した。本発明で示す耐熱性の
あるフィルムとは、上記条件下でも可塑剤のブリード
と、それに伴うフィルム同士のブロッキッグが起こらな
い事を示す。 評価方法 可塑剤のブリード ○・・・ブリードなし ×・・・ブリードあり フィルムのブロッキング ○・・・ブロッキングなし △・・・若干ブロッキングしている ×・・・ブロッキングあり 生分解性 厚み100μmの10cm×10cmのプレスフィルム
を作成し、これを温度35℃、水分量30%の土壌中に
埋設し、外観の経時変化を観察した。 評価方法 ○:6ヶ月以内に分解して原形をとどめず △:6〜12ヶ月で分解して原形をとどめず ×:12ヶ月でも外観に変化なし
明するが、本発明の技術範囲を越えない限り、これに限
定されるものではない。高分子成分(A)の重量平均分
子量(Mw)、実施例中の柔軟性、耐熱性、生分解性
は、以下に示す方法により測定した。 重量平均分子量(Mw) ポリスチレンを標準としてゲルバーミエーシヨンクロマ
トグラフィー(GPC)により、カラム温度40℃、ク
ロロホルム溶媒で測定した。 柔軟性 実施例で得られたフィルムの弾性率は、JIS K67
32に準じて求めた。本発明で示す柔軟なフィルムと
は、上記弾性率が200〜1000MPaある事を示
す。 耐熱性(耐ブロッキング性) 実施例で得られたインフレフィルムを、JIS Z02
19に準じ、80℃/荷重500gの条件下に保持した
時のフィルムの状態を観察した。本発明で示す耐熱性の
あるフィルムとは、上記条件下でも可塑剤のブリード
と、それに伴うフィルム同士のブロッキッグが起こらな
い事を示す。 評価方法 可塑剤のブリード ○・・・ブリードなし ×・・・ブリードあり フィルムのブロッキング ○・・・ブロッキングなし △・・・若干ブロッキングしている ×・・・ブロッキングあり 生分解性 厚み100μmの10cm×10cmのプレスフィルム
を作成し、これを温度35℃、水分量30%の土壌中に
埋設し、外観の経時変化を観察した。 評価方法 ○:6ヶ月以内に分解して原形をとどめず △:6〜12ヶ月で分解して原形をとどめず ×:12ヶ月でも外観に変化なし
【0048】製造例1 L−ラクタイド400gおよびオクタン酸第一スズ0.
04gと、ラウリルアルコール0.12gを、攪拌機を
備えた肉厚の円筒型ステンレス製重合容器へ封入し、真
空で2時間脱気した。窒素ガスで置換した後、200℃
/10mmHgで2時間加熱攪拌した。反応終了後、下
部取り出し口からポリ乳酸の溶融物を抜き出し、空冷
し、ペレタイザーにてカットした。得られたポリ乳酸
は、収量340g、収率85%、重量平均分子量(M
w)13.8万であった。
04gと、ラウリルアルコール0.12gを、攪拌機を
備えた肉厚の円筒型ステンレス製重合容器へ封入し、真
空で2時間脱気した。窒素ガスで置換した後、200℃
/10mmHgで2時間加熱攪拌した。反応終了後、下
部取り出し口からポリ乳酸の溶融物を抜き出し、空冷
し、ペレタイザーにてカットした。得られたポリ乳酸
は、収量340g、収率85%、重量平均分子量(M
w)13.8万であった。
【0049】製造例2 Dien−Starkトラップを設置した反応器に、9
0%L−乳酸10kg、錫末45gを装入し、150℃
/50mmHgで3時間攪拌しながら水を留出させた
後、150℃/30mmHgでさらに2時間攪拌してオ
リゴマー化した。このオリゴマーにジフェニルエーテル
21.1kgを加え、150℃/35mmHg共沸脱水
反応を行い、留出した水と溶媒を水分離器で分離して溶
媒のみを反応機に戻した。2時間後、反応機に戻す有機
溶媒を4.6kgのモレキュラシーブ3Aを充填したカ
ラムに通してから反応機に戻るようにして、130℃/
17mmHgで20時間反応を行い、重量平均分子量
(Mw)15.0万のポリ乳酸溶液を得た。この溶液に
脱水したジフェニルエーテル44kgをを加え希釈した
後、40℃まで冷却して、析出した結晶を瀘過した。こ
の結晶に0.5N−HCl12kgとエタノール12k
gを加え、35℃で1時間撹拌した後瀘過し、60℃/
50mmHgで乾燥して、ポリ乳酸粉末6.lkg(収
率85%)を得た。この粉末を押出機で溶融しペレット
化し、ポリ乳酸を得た。このポリマ一の重量平均分子量
(Mw)は14.7万であった。
0%L−乳酸10kg、錫末45gを装入し、150℃
/50mmHgで3時間攪拌しながら水を留出させた
後、150℃/30mmHgでさらに2時間攪拌してオ
リゴマー化した。このオリゴマーにジフェニルエーテル
21.1kgを加え、150℃/35mmHg共沸脱水
反応を行い、留出した水と溶媒を水分離器で分離して溶
媒のみを反応機に戻した。2時間後、反応機に戻す有機
溶媒を4.6kgのモレキュラシーブ3Aを充填したカ
ラムに通してから反応機に戻るようにして、130℃/
17mmHgで20時間反応を行い、重量平均分子量
(Mw)15.0万のポリ乳酸溶液を得た。この溶液に
脱水したジフェニルエーテル44kgをを加え希釈した
後、40℃まで冷却して、析出した結晶を瀘過した。こ
の結晶に0.5N−HCl12kgとエタノール12k
gを加え、35℃で1時間撹拌した後瀘過し、60℃/
50mmHgで乾燥して、ポリ乳酸粉末6.lkg(収
率85%)を得た。この粉末を押出機で溶融しペレット
化し、ポリ乳酸を得た。このポリマ一の重量平均分子量
(Mw)は14.7万であった。
【0050】製造例3 Dien−Starkトラップを設置した反応器に、
1,4一ブタンジオール50.5kgとコハク酸66.
5kg、錫末45gを装入し、100℃で3時間攪拌し
ながら水を留出させた後、150℃/50mmHgでさ
らに2時間攪拌してオリゴマー化した。このオリゴマー
にジフェニルエーテル385kgを加え、150℃/3
5mmHg共沸脱水反応を行い、留出した水と溶媒を水
分離器で分離して溶媒のみを反応機に戻した。2時間
後、反応機に戻す有機溶媒を50kgのモレキュラシー
プ3Aを充填したカラムに通してから反応機に戻るよう
にして、130℃/17mmHgで15時間反応を行
い、重量平均分子量(Mw)14.0万のポリブチレン
サクシネート(以下PSB−1と略す)溶液を得た。こ
の溶液に脱水したジフェニルエーテル180kgを加え
希釈した後、40℃まで冷却して、析出した結晶を瀘過
した。この粉末に0.5N−HCl20Okgとエタノ
ール200kgを加え、25℃で1時間攪拌した後瀘過
し、60℃/50mmHgで乾燥して、PSB−1 9
1.5kg(収率94.8%)を得た。このPSB−1
の重量平均分子量(Mw)は13.8万であった。
1,4一ブタンジオール50.5kgとコハク酸66.
5kg、錫末45gを装入し、100℃で3時間攪拌し
ながら水を留出させた後、150℃/50mmHgでさ
らに2時間攪拌してオリゴマー化した。このオリゴマー
にジフェニルエーテル385kgを加え、150℃/3
5mmHg共沸脱水反応を行い、留出した水と溶媒を水
分離器で分離して溶媒のみを反応機に戻した。2時間
後、反応機に戻す有機溶媒を50kgのモレキュラシー
プ3Aを充填したカラムに通してから反応機に戻るよう
にして、130℃/17mmHgで15時間反応を行
い、重量平均分子量(Mw)14.0万のポリブチレン
サクシネート(以下PSB−1と略す)溶液を得た。こ
の溶液に脱水したジフェニルエーテル180kgを加え
希釈した後、40℃まで冷却して、析出した結晶を瀘過
した。この粉末に0.5N−HCl20Okgとエタノ
ール200kgを加え、25℃で1時間攪拌した後瀘過
し、60℃/50mmHgで乾燥して、PSB−1 9
1.5kg(収率94.8%)を得た。このPSB−1
の重量平均分子量(Mw)は13.8万であった。
【0051】実施例1〜14 脂肪族ポリエステル(a1)成分として、製造例1〜2
で得られたポリ乳酸を、脂肪族ポリエステル(a2)成
分として、製造例3で得られたポリブチレンサクシネー
ト(PSB−1)又は昭和高分子社製のビオノーレ#3
001(PSB−2)を、天然物(C)、可塑剤、無機
添加剤を、表−1[表1]及び表−2[表2]に示す割合
でへンシェルミキサーで混合後、押出機シリンダー設定
温度160〜210℃の条件にてペレット化した。この
ペレットを60℃で10時間乾燥した後、40mmのイ
ンフレーション成形機(ダイス径40mm)にて、温度
160〜170℃で成形し、折り径150mm)厚み3
0μmのインフレーションフィルムを作成し巻き取っ
た。得られたフィルムについて、柔軟性、耐熱性、生分
解性を測定した。結果を表−1[表1]及び表−2[表
2]に示す。
で得られたポリ乳酸を、脂肪族ポリエステル(a2)成
分として、製造例3で得られたポリブチレンサクシネー
ト(PSB−1)又は昭和高分子社製のビオノーレ#3
001(PSB−2)を、天然物(C)、可塑剤、無機
添加剤を、表−1[表1]及び表−2[表2]に示す割合
でへンシェルミキサーで混合後、押出機シリンダー設定
温度160〜210℃の条件にてペレット化した。この
ペレットを60℃で10時間乾燥した後、40mmのイ
ンフレーション成形機(ダイス径40mm)にて、温度
160〜170℃で成形し、折り径150mm)厚み3
0μmのインフレーションフィルムを作成し巻き取っ
た。得られたフィルムについて、柔軟性、耐熱性、生分
解性を測定した。結果を表−1[表1]及び表−2[表
2]に示す。
【0052】比較例1〜4 製造例1〜2で得られたポリ乳酸と、製造例3で得られ
たポリブチレンサクシネート(PSB−1)又は昭和高
分子社製のビオノーレ#3001(PSB−2)の混合
物に、天然物(C)、可塑剤、無機添加剤を表−3[表
3]に示す割合でへンシェルミキサーで混合後、実施例
と同様にしてインフレーションフィルムを作成し、得ら
れたフィルムについて各種測定を行った。結果を表−3
[表3]に示す。
たポリブチレンサクシネート(PSB−1)又は昭和高
分子社製のビオノーレ#3001(PSB−2)の混合
物に、天然物(C)、可塑剤、無機添加剤を表−3[表
3]に示す割合でへンシェルミキサーで混合後、実施例
と同様にしてインフレーションフィルムを作成し、得ら
れたフィルムについて各種測定を行った。結果を表−3
[表3]に示す。
【0053】[表−1、2、3の凡例] PSB ・・・ポリブチレンサクシネート ・PSB−1・・・製造例−3に示したポリブチレンサ
クシネート ・PSB−2・・・ビオノーレ#3001(昭和高分子
社製) ATBC・・・アセチルトリブチルクエン酸 TEDA・・・トリエチレングリコールジアセテート TRAC・・・トリアセチン DBS ・・・ジブチルセバケート 澱粉・・・PA#220(日本食品加工社製) セルロース・・・KCフロック(日本製紙社製) キチン・・・太洋化学社製 キトサン・・・太洋化学社製 無機充填剤は樹脂組成物100重量部に対する添加量 *:△〜○
クシネート ・PSB−2・・・ビオノーレ#3001(昭和高分子
社製) ATBC・・・アセチルトリブチルクエン酸 TEDA・・・トリエチレングリコールジアセテート TRAC・・・トリアセチン DBS ・・・ジブチルセバケート 澱粉・・・PA#220(日本食品加工社製) セルロース・・・KCフロック(日本製紙社製) キチン・・・太洋化学社製 キトサン・・・太洋化学社製 無機充填剤は樹脂組成物100重量部に対する添加量 *:△〜○
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【発明の効果】本発明に係るポリ乳酸系樹脂組成物は、
柔軟性と耐熱性を付与した組成物であり、更にはTダイ
成形、インフレーション成形に適した組成物である。そ
れに加えてポリ乳酸の有する土中での分解性の制御を可
能にした組成物である。
柔軟性と耐熱性を付与した組成物であり、更にはTダイ
成形、インフレーション成形に適した組成物である。そ
れに加えてポリ乳酸の有する土中での分解性の制御を可
能にした組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 67:00 B29L 7:00 C08L 67:00 (72)発明者 渡辺 孝行 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 相原 久 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 中田 智之 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 味岡 正伸 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内
Claims (11)
- 【請求項1】 ポリ乳酸(a1)と、融点が80〜25
0℃の生分解性を有する脂肪族ポリエステル(a2)を
含有する高分子成分(A)と、生分解性を有する可塑剤
(B)と、さらに生分解性を有する天然物(C)とから
なる、ポリ乳酸系樹脂組成物であって、前記ポリ乳酸
(a1)と前記脂肪族ポリエステル(a2)の合計重量
を基準として、前記ポリ乳酸(a1)を90〜50重量
%、及び、前記脂肪族ポリエステル(a2)を10〜5
0重量%含有し、かつ、前記可塑剤(B)の組成比が、
前記高分子成分(A)100重量部に対して、前記可塑
剤(B)が5〜25重量部かつ、前記天然物(C)の組
成比が、前記高分子成分(A)100重量部に対して、
前記天然物(C)が0.1〜30重量部に相当するもの
である柔軟性と耐熱性を併有するポリ乳酸系樹脂組成
物。 - 【請求項2】 天然物(C)が、澱粉、セルロース、キ
チン、キトサンからなる群より選ばれた少なくとも1種
である、請求項1に記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。 - 【請求項3】 脂肪族ポリエステル(a2)が、ポリブ
チレンサクシネートである、請求項1又は2に記載し
た、ポリ乳酸系樹脂組成物。 - 【請求項4】 可塑剤(B)が、脂肪族多塩基酸エステ
ル、脂肪族多価アルコールエステル、オキシ酸エステル
からなる群から選択される少なくとも一種である、請求
項1乃至3に記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。 - 【請求項5】 可塑剤(B)が、アセチルトリブチルク
エン酸、トリアセチン、ジブチルセバケート、トリエチ
レングリコールジアセテートからなる群から選択される
少なくとも一種である、請求項1乃至3に記載した、ポ
リ乳酸系樹脂組成物。 - 【請求項6】 柔軟性が、弾性率が、200〜1000
MPaであることと等価である、請求項1乃至5の何れ
かに記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。 - 【請求項7】 耐熱性が、耐熱温度が、60〜120℃
であることと等価である、請求項1乃至6の何れかに記
載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。 - 【請求項8】 天然物(C)が、多糖類からなる群より
選ばれた少なくとも1種である、請求項1乃至7の何れ
かに記載した、ポリ乳酸系樹脂組成物。 - 【請求項9】 請求項1乃至8の何れかに記載した、ポ
リ乳酸系樹脂組成物からなる成形加工品。 - 【請求項10】 請求項1乃至8の何れかに記載した、
ポリ乳酸系樹脂組成物からなる、5〜1000μmのフ
ィルム及び/又はシート。 - 【請求項11】 請求項1乃至8の何れかに記載した、
ポリ乳酸系樹脂組成物からなる、5〜1000μmのイ
ンフレーションフィルム及び/又はインフレーションシ
ート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4587498A JPH11241008A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | ポリ乳酸系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4587498A JPH11241008A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | ポリ乳酸系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11241008A true JPH11241008A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=12731370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4587498A Pending JPH11241008A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | ポリ乳酸系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11241008A (ja) |
Cited By (18)
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---|---|---|---|---|
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KR20140081986A (ko) | 2012-12-21 | 2014-07-02 | 도레이첨단소재 주식회사 | 평판용 폴리유산 다층 시트 및 그 제조 방법 |
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KR20160083726A (ko) | 2015-01-02 | 2016-07-12 | 도레이첨단소재 주식회사 | 균일한 대전방지 성능과 우수한 열적 안정성을 갖는 대전방지 코팅 조성물, 이를 이용한 생분해성 대전방지시트 및 성형품 |
KR20230137168A (ko) | 2022-03-21 | 2023-10-04 | 주식회사 이솔산업 | 바이오매스 기반 친환경 배너 광고물 제작을 위한 폴리유산 복합재료 조성물 |
WO2024063149A1 (ja) * | 2022-09-22 | 2024-03-28 | 日清紡ケミカル株式会社 | 生分解性樹脂組成物 |
-
1998
- 1998-02-26 JP JP4587498A patent/JPH11241008A/ja active Pending
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