JP2001160998A - 圧電発音体用振動板とその製造方法 - Google Patents
圧電発音体用振動板とその製造方法Info
- Publication number
- JP2001160998A JP2001160998A JP34204699A JP34204699A JP2001160998A JP 2001160998 A JP2001160998 A JP 2001160998A JP 34204699 A JP34204699 A JP 34204699A JP 34204699 A JP34204699 A JP 34204699A JP 2001160998 A JP2001160998 A JP 2001160998A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- graphite
- piezoelectric
- piezoelectric element
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 8
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 26
- 229910002804 graphite Inorganic materials 0.000 claims abstract description 18
- 239000010439 graphite Substances 0.000 claims abstract description 16
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims abstract description 8
- 239000002952 polymeric resin Substances 0.000 claims abstract description 8
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims abstract description 8
- 229910003481 amorphous carbon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 claims abstract description 3
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 claims description 8
- 238000010304 firing Methods 0.000 claims description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 6
- 239000002245 particle Substances 0.000 claims description 6
- 229910021382 natural graphite Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 229910021383 artificial graphite Inorganic materials 0.000 claims description 3
- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims description 2
- 235000011835 quiches Nutrition 0.000 claims description 2
- 238000001354 calcination Methods 0.000 claims 1
- 239000003575 carbonaceous material Substances 0.000 abstract description 6
- 239000002131 composite material Substances 0.000 abstract description 6
- 239000000843 powder Substances 0.000 abstract description 5
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 4
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 4
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 4
- 238000007666 vacuum forming Methods 0.000 description 4
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000004641 Diallyl-phthalate Substances 0.000 description 3
- BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N Vinyl chloride Chemical class ClC=C BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- QUDWYFHPNIMBFC-UHFFFAOYSA-N bis(prop-2-enyl) benzene-1,2-dicarboxylate Chemical compound C=CCOC(=O)C1=CC=CC=C1C(=O)OCC=C QUDWYFHPNIMBFC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000007849 furan resin Substances 0.000 description 3
- 238000004898 kneading Methods 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 239000004014 plasticizer Substances 0.000 description 3
- 239000007833 carbon precursor Substances 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 239000000178 monomer Substances 0.000 description 2
- JOXIMZWYDAKGHI-UHFFFAOYSA-N toluene-4-sulfonic acid Chemical compound CC1=CC=C(S(O)(=O)=O)C=C1 JOXIMZWYDAKGHI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N Vinyl acetate Chemical compound CC(=O)OC=C XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000010000 carbonizing Methods 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 238000005265 energy consumption Methods 0.000 description 1
- 239000002243 precursor Substances 0.000 description 1
- 238000007711 solidification Methods 0.000 description 1
- 230000008023 solidification Effects 0.000 description 1
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R17/00—Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電スピーカの音質を良くし、小型化および
省エネルギ化を実現する圧電発音体用振動板とその製造
方法を提供する。 【解決手段】 圧電素子10を支持しそれとともに振動
する振動板12は、アモルファス炭素と黒鉛の複合炭素
材料からなる。振動板12は、高分子樹脂に黒鉛微粉末
を混合し、薄い円盤状に成形し、不活性雰囲気中、非酸
化性雰囲気中、又は真空中で1000℃以上の温度で焼
成して高分子樹脂を炭素化することにより製造される。
省エネルギ化を実現する圧電発音体用振動板とその製造
方法を提供する。 【解決手段】 圧電素子10を支持しそれとともに振動
する振動板12は、アモルファス炭素と黒鉛の複合炭素
材料からなる。振動板12は、高分子樹脂に黒鉛微粉末
を混合し、薄い円盤状に成形し、不活性雰囲気中、非酸
化性雰囲気中、又は真空中で1000℃以上の温度で焼
成して高分子樹脂を炭素化することにより製造される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を支持し
それとともに振動するための圧電発音体用振動板とその
製造方法に関する。
それとともに振動するための圧電発音体用振動板とその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電スピーカには、圧電素子とそれを支
持しそれとともに振動する振動板からなる圧電発音体が
用いられている。この振動板の素材には、圧電素子を駆
動するに十分な電流を供給し得る導電性を有すること、
軽くても圧電素子を支持するに十分な剛性を有すること
が要求される。
持しそれとともに振動する振動板からなる圧電発音体が
用いられている。この振動板の素材には、圧電素子を駆
動するに十分な電流を供給し得る導電性を有すること、
軽くても圧電素子を支持するに十分な剛性を有すること
が要求される。
【0003】特開平4−22300号公報には、この様
な要求に答える圧電発音体用の振動板の素材として炭素
材料を使用することが開示されている。
な要求に答える圧電発音体用の振動板の素材として炭素
材料を使用することが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、圧電スピーカが
小型で省エネルギを実現できることが注目されており、
ダイナミックスピーカに匹敵するほどに音の歪みが小さ
く、再生音域が広く、明瞭な音質での再生が可能で、か
つ、小型である圧電発音体が実現できれば、その用途が
一層拡がることが期待されている。
小型で省エネルギを実現できることが注目されており、
ダイナミックスピーカに匹敵するほどに音の歪みが小さ
く、再生音域が広く、明瞭な音質での再生が可能で、か
つ、小型である圧電発音体が実現できれば、その用途が
一層拡がることが期待されている。
【0005】この場合に、小型化、省エネルギ化のため
に振動板の径を小さくしても歪みのない広い再生音域を
維持するためには振動板の厚みを100μm以下までに
薄くする必要があるが、そのとき十分な剛性がないと、
圧電素子を支持できなくなるという問題がある。なお、
特公平7−108035号公報には、黒鉛を含む炭素前
駆体を焼成して得られる複合炭素材料からなるスピーカ
用振動板が開示されているが、開示されている振動板は
一般のスピーカのためのドーム型またはコーン型の振動
板であり、圧電素子を支持する圧電素子用振動板の音質
を良くしかつ小型化、省エネルギ化することへ何らの示
唆を与えるものではない。
に振動板の径を小さくしても歪みのない広い再生音域を
維持するためには振動板の厚みを100μm以下までに
薄くする必要があるが、そのとき十分な剛性がないと、
圧電素子を支持できなくなるという問題がある。なお、
特公平7−108035号公報には、黒鉛を含む炭素前
駆体を焼成して得られる複合炭素材料からなるスピーカ
用振動板が開示されているが、開示されている振動板は
一般のスピーカのためのドーム型またはコーン型の振動
板であり、圧電素子を支持する圧電素子用振動板の音質
を良くしかつ小型化、省エネルギ化することへ何らの示
唆を与えるものではない。
【0006】したがって本発明の目的は、音の歪みが小
さく、再生音域が広く、明瞭な音質での再生が可能で、
かつ、従来よりも一層小型の圧電スピーカを製造するこ
とが可能な圧電発音体用振動板とその製造方法を提供す
ることにある。
さく、再生音域が広く、明瞭な音質での再生が可能で、
かつ、従来よりも一層小型の圧電スピーカを製造するこ
とが可能な圧電発音体用振動板とその製造方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、アモル
ファス炭素および結晶性炭素を含み、圧電素子を支持し
それとともに振動するに適した形状を有する圧電発音体
用振動板が提供される。本発明によれば、高分子樹脂と
黒鉛を混合し所要の形状に成形した後焼成して、圧電素
子を支持しそれとともに振動するに適した形状とする圧
電発音体用振動板の製造方法もまた提供される。
ファス炭素および結晶性炭素を含み、圧電素子を支持し
それとともに振動するに適した形状を有する圧電発音体
用振動板が提供される。本発明によれば、高分子樹脂と
黒鉛を混合し所要の形状に成形した後焼成して、圧電素
子を支持しそれとともに振動するに適した形状とする圧
電発音体用振動板の製造方法もまた提供される。
【0008】前述の成形に際して黒鉛を一方向に配向制
御することが好ましい。前記黒鉛は平均粒径100μm
以下の高配向性熱分解黒鉛、キッシュ黒鉛、天然黒鉛、
人造黒鉛より選ばれ高結晶性を示すものであることが好
ましい。前述の焼成は不活性雰囲気中、非酸化性雰囲気
中、又は真空中で1000℃以上の温度で行なわれるこ
とが好ましい。
御することが好ましい。前記黒鉛は平均粒径100μm
以下の高配向性熱分解黒鉛、キッシュ黒鉛、天然黒鉛、
人造黒鉛より選ばれ高結晶性を示すものであることが好
ましい。前述の焼成は不活性雰囲気中、非酸化性雰囲気
中、又は真空中で1000℃以上の温度で行なわれるこ
とが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例に係るア
モルファス炭素と黒鉛の複合炭素材料からなる振動板が
圧電発音体に用いられた状態を示す断面図である。圧電
素子10は複合炭素材料からなる振動板12に固着さ
れ、振動板12の周囲は筐体14に固定される。圧電素
子10の振動板12に固着されない面と振動板12との
間に電気信号16を印加することにより、圧電素子10
が変形し、その変形が振動板12に伝えられて振動板1
2が振動する。
モルファス炭素と黒鉛の複合炭素材料からなる振動板が
圧電発音体に用いられた状態を示す断面図である。圧電
素子10は複合炭素材料からなる振動板12に固着さ
れ、振動板12の周囲は筐体14に固定される。圧電素
子10の振動板12に固着されない面と振動板12との
間に電気信号16を印加することにより、圧電素子10
が変形し、その変形が振動板12に伝えられて振動板1
2が振動する。
【0010】以下に実施例1〜4として振動板12の製
造の過程を説明する。(実施例1)高分子樹脂として、
塩素化塩化ビニル樹脂(日本カーバイト社製T−74
1)20質量%、フラン樹脂(日立化成社製 ヒタフラ
ンVF−302)30質量%、これに天然黒鉛微粉末
(日本黒鉛社製 平均粒度5μm)50質量%から成る
組成物に対し、可塑材としてジアリルフタレートモノマ
ーを20質量%を添加して、ヘンシェル・ミキサーを用
いて分散し、ミキシング用二本ロールを用いて十分に混
練を繰り返した後製膜機により厚み100μmのフィル
ムを成形した。得られたフィルムを真空成形機を用いて
直径20mmの円盤状に賦形し、治具に固定して180℃
に加熱されたエアー・オーブン中で10時間処理して炭
素前駆体化処理を施した。次に、これを窒素ガス中で1
00℃迄を25℃/時の昇温速度で昇温し、その後15
00℃迄を100℃/時で昇温し、1500℃で3時間
保持した後自然冷却して焼成を完了した。
造の過程を説明する。(実施例1)高分子樹脂として、
塩素化塩化ビニル樹脂(日本カーバイト社製T−74
1)20質量%、フラン樹脂(日立化成社製 ヒタフラ
ンVF−302)30質量%、これに天然黒鉛微粉末
(日本黒鉛社製 平均粒度5μm)50質量%から成る
組成物に対し、可塑材としてジアリルフタレートモノマ
ーを20質量%を添加して、ヘンシェル・ミキサーを用
いて分散し、ミキシング用二本ロールを用いて十分に混
練を繰り返した後製膜機により厚み100μmのフィル
ムを成形した。得られたフィルムを真空成形機を用いて
直径20mmの円盤状に賦形し、治具に固定して180℃
に加熱されたエアー・オーブン中で10時間処理して炭
素前駆体化処理を施した。次に、これを窒素ガス中で1
00℃迄を25℃/時の昇温速度で昇温し、その後15
00℃迄を100℃/時で昇温し、1500℃で3時間
保持した後自然冷却して焼成を完了した。
【0011】得られた炭素系振動板は、直径16mm、厚
み60μmで、密度1.75g/cm 3 、弾性率150GP
a であり、音速9.2km/秒の特性を示した。(実施例
2)高分子樹脂として、塩素化塩化ビニル樹脂(日本カ
ーバイト社製T−741)45質量%、これに天然黒鉛
微粉末(日本黒鉛社製 平均粒度10μm)55質量%
から成る組成物に対し、可塑材としてジアリルフタレー
トモノマーを25質量%を添加して、ヘンシェル・ミキ
サーを用いて分散し、ミキシング用二本ロールを用いて
十分に混練を繰り返した後製膜機により厚み100μm
のフィルムを成形した。得られたフィルムを真空成形機
を用いて直径20mmの円盤状に賦形し、治具に固定して
150℃に加熱されたエアー・オーブン中で10時間処
理して炭素前駆体化処理を施した。次に、これを窒素ガ
ス中で100℃迄を25℃/時の昇温速度で昇温し、そ
の後1500℃迄を100℃/時で昇温し、1500℃
で3時間保持した後自然冷却して焼成を完了した。
み60μmで、密度1.75g/cm 3 、弾性率150GP
a であり、音速9.2km/秒の特性を示した。(実施例
2)高分子樹脂として、塩素化塩化ビニル樹脂(日本カ
ーバイト社製T−741)45質量%、これに天然黒鉛
微粉末(日本黒鉛社製 平均粒度10μm)55質量%
から成る組成物に対し、可塑材としてジアリルフタレー
トモノマーを25質量%を添加して、ヘンシェル・ミキ
サーを用いて分散し、ミキシング用二本ロールを用いて
十分に混練を繰り返した後製膜機により厚み100μm
のフィルムを成形した。得られたフィルムを真空成形機
を用いて直径20mmの円盤状に賦形し、治具に固定して
150℃に加熱されたエアー・オーブン中で10時間処
理して炭素前駆体化処理を施した。次に、これを窒素ガ
ス中で100℃迄を25℃/時の昇温速度で昇温し、そ
の後1500℃迄を100℃/時で昇温し、1500℃
で3時間保持した後自然冷却して焼成を完了した。
【0012】得られた炭素系振動板は、直径15mm、厚
み50μmで、密度1.85g/cm 3 、弾性率270GP
a であり、音速12.0km/秒の特性を示した。(実施
例3)高分子樹脂として、塩化ビニル樹脂/酢酸ビニル
樹脂共重合体(新第一塩ビ社製 C705A)45質量
%、フラン樹脂(日立化成社製 ヒタフランVF−30
2)15質量%、これに人造黒鉛微粉末(エスイーシー
社製 平均粒度5μm)40質量%から成る組成物に対
し、可塑材としてジアリルフタレートモノマーを20質
量%を添加して、ヘンシェル・ミキサーを用いて分散
し、ミキシング用二本ロールを用いて十分に混練を繰り
返した後製膜機により厚み100μmのフィルムを成形
した。得られたフィルムを真空成形機を用いて直径20
mmの円盤状に賦形し、治具に固定して130℃に加熱さ
れたエアー・オーブン中で10時間処理して炭素前駆体
化処理を施した。次に、これを窒素ガス中で100℃迄
を25℃/時の昇温速度で昇温し、その後1500℃迄
を100℃/時で昇温し、1500℃で3時間保持した
後自然冷却して焼成を完了した。
み50μmで、密度1.85g/cm 3 、弾性率270GP
a であり、音速12.0km/秒の特性を示した。(実施
例3)高分子樹脂として、塩化ビニル樹脂/酢酸ビニル
樹脂共重合体(新第一塩ビ社製 C705A)45質量
%、フラン樹脂(日立化成社製 ヒタフランVF−30
2)15質量%、これに人造黒鉛微粉末(エスイーシー
社製 平均粒度5μm)40質量%から成る組成物に対
し、可塑材としてジアリルフタレートモノマーを20質
量%を添加して、ヘンシェル・ミキサーを用いて分散
し、ミキシング用二本ロールを用いて十分に混練を繰り
返した後製膜機により厚み100μmのフィルムを成形
した。得られたフィルムを真空成形機を用いて直径20
mmの円盤状に賦形し、治具に固定して130℃に加熱さ
れたエアー・オーブン中で10時間処理して炭素前駆体
化処理を施した。次に、これを窒素ガス中で100℃迄
を25℃/時の昇温速度で昇温し、その後1500℃迄
を100℃/時で昇温し、1500℃で3時間保持した
後自然冷却して焼成を完了した。
【0013】得られた炭素系振動板は、直径16mm、厚
み60μmで、密度1.80g/cm 3 、弾性率250GP
a であり、音速11.7km/秒の特性を示した。(実施
例4)高分子樹脂源としてフラン樹脂(日立化成社製
ヒタフランVF−302)85質量%、これに天然黒鉛
微粉末(日本黒鉛社製 平均粒度5μm)15質量%か
ら成る組成物をミキシング用二本ロールを用いて十分に
混合した後、硬化剤としてp−トルエンスルフォン酸を
1.5質量%加え十分に攪拌した後コーター方式の製膜
機により厚み100μmのフィルムに成形した。得られ
たフィルムを真空成形機を用いて直径20mmの円盤状に
賦形し、治具に固定して90℃に加熱されたエアー・オ
ーブン中で固化処理後、更に150℃中10時間熱処理
を施した。次に、これを窒素ガス中で100℃迄を25
℃/時の昇温速度で昇温し、その後1500℃迄を10
0℃/時で昇温し、1500℃で3時間保持した後自然
冷却して焼成を完了した。
み60μmで、密度1.80g/cm 3 、弾性率250GP
a であり、音速11.7km/秒の特性を示した。(実施
例4)高分子樹脂源としてフラン樹脂(日立化成社製
ヒタフランVF−302)85質量%、これに天然黒鉛
微粉末(日本黒鉛社製 平均粒度5μm)15質量%か
ら成る組成物をミキシング用二本ロールを用いて十分に
混合した後、硬化剤としてp−トルエンスルフォン酸を
1.5質量%加え十分に攪拌した後コーター方式の製膜
機により厚み100μmのフィルムに成形した。得られ
たフィルムを真空成形機を用いて直径20mmの円盤状に
賦形し、治具に固定して90℃に加熱されたエアー・オ
ーブン中で固化処理後、更に150℃中10時間熱処理
を施した。次に、これを窒素ガス中で100℃迄を25
℃/時の昇温速度で昇温し、その後1500℃迄を10
0℃/時で昇温し、1500℃で3時間保持した後自然
冷却して焼成を完了した。
【0014】得られた炭素系振動板は、直径16mm、厚
み58μmで、密度1.65g/cm 3 、弾性率95GPa
であり、音速7.6km/秒の特性を示した。
み58μmで、密度1.65g/cm 3 、弾性率95GPa
であり、音速7.6km/秒の特性を示した。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧電発音
体用炭素系振動板は、成形性の優れる高分子樹脂を炭素
化することで得られるアモルファス炭素中に、高弾性を
有する結晶の良く発達した黒鉛を、均一かつ一方向に高
度に配向制御することで得られるアモルファス炭素と黒
鉛との複合体とすることで、軽く剛性が大きくできるた
め、音の伝達速度が速く、音の歪みが小さく、音の再生
音域が広く、明瞭な音質再生が可能なため圧電発音体用
振動板材料として有用である。更に従来の炭素製品と比
べ、効率よく安価に製品を提供することが可能であるた
め、工業的価値が非常に大である。
体用炭素系振動板は、成形性の優れる高分子樹脂を炭素
化することで得られるアモルファス炭素中に、高弾性を
有する結晶の良く発達した黒鉛を、均一かつ一方向に高
度に配向制御することで得られるアモルファス炭素と黒
鉛との複合体とすることで、軽く剛性が大きくできるた
め、音の伝達速度が速く、音の歪みが小さく、音の再生
音域が広く、明瞭な音質再生が可能なため圧電発音体用
振動板材料として有用である。更に従来の炭素製品と比
べ、効率よく安価に製品を提供することが可能であるた
め、工業的価値が非常に大である。
【図1】本発明の一実施例に係るアモルファス炭素と黒
鉛の複合炭素材料からなる振動板が圧電素子とともに用
いられた状態を示す断面図である。
鉛の複合炭素材料からなる振動板が圧電素子とともに用
いられた状態を示す断面図である。
10…圧電素子 12…振動板
Claims (5)
- 【請求項1】 アモルファス炭素および結晶性炭素を含
み、圧電素子を支持しそれとともに振動するに適した形
状を有する圧電発音体用振動板。 - 【請求項2】 高分子樹脂と黒鉛を混合し所要の形状に
成形した後焼成して、圧電素子を支持しそれとともに振
動するに適した形状とする圧電発音体用振動板の製造方
法。 - 【請求項3】 成形するに際して黒鉛を一方向に配向制
御する請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 前記黒鉛は平均粒径100μm以下の高
配向性熱分解黒鉛、キッシュ黒鉛、天然黒鉛、人造黒鉛
より選ばれ高結晶性を示す請求項2記載の方法。 - 【請求項5】 焼成が不活性雰囲気中、非酸化性雰囲気
中、又は真空中で1000℃以上の温度で行なわれる請
求項2記載の方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34204699A JP2001160998A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 圧電発音体用振動板とその製造方法 |
PCT/JP2000/008092 WO2001041501A1 (fr) | 1999-12-01 | 2000-11-16 | Membrane de generateur de son piezo-electrique et procede de fabrication |
AU14142/01A AU1414201A (en) | 1999-12-01 | 2000-11-16 | Diaphragm of piezoelectric sound generator, and method of manufacture thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34204699A JP2001160998A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 圧電発音体用振動板とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001160998A true JP2001160998A (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=18350750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34204699A Pending JP2001160998A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 圧電発音体用振動板とその製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001160998A (ja) |
AU (1) | AU1414201A (ja) |
WO (1) | WO2001041501A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102012211011A1 (de) * | 2012-06-27 | 2014-01-02 | Robert Bosch Gmbh | Akustischer Sensor mit einer Membran aus einem Faserverbundwerkstoff |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020112003A1 (de) | 2020-05-04 | 2021-11-04 | Christian-Albrechts-Universität Zu Kiel | Gelenk-Schutz-Schiene sowie Verwendung dieser |
CN116638697B (zh) * | 2023-07-24 | 2023-11-03 | 中国机械总院集团北京机电研究所有限公司 | 高性能石墨基复合材料双极板、制备方法及应用 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5822919B2 (ja) * | 1979-11-16 | 1983-05-12 | パイオニア株式会社 | マルチウエイスピ−カシステム |
JPH02243097A (ja) * | 1989-01-20 | 1990-09-27 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 全炭素質音響機器用振動板の製造法 |
JPH0422300A (ja) * | 1990-05-17 | 1992-01-27 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 圧電発音体 |
-
1999
- 1999-12-01 JP JP34204699A patent/JP2001160998A/ja active Pending
-
2000
- 2000-11-16 AU AU14142/01A patent/AU1414201A/en not_active Abandoned
- 2000-11-16 WO PCT/JP2000/008092 patent/WO2001041501A1/ja active Application Filing
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102012211011A1 (de) * | 2012-06-27 | 2014-01-02 | Robert Bosch Gmbh | Akustischer Sensor mit einer Membran aus einem Faserverbundwerkstoff |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2001041501A1 (fr) | 2001-06-07 |
AU1414201A (en) | 2001-06-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3630669B2 (ja) | 複合炭素振動板およびその製造方法 | |
JP2002171593A (ja) | 音響機器用振動板とその製造方法 | |
JP2006347878A (ja) | 炭素ナノチューブの製造方法 | |
US5080743A (en) | Process for preparation of a wholly carbonaceous diaphragm for acoustic equipment use | |
JP2001160998A (ja) | 圧電発音体用振動板とその製造方法 | |
US5149470A (en) | Method of making a diaphragm of carbonaceous material | |
US5152938A (en) | Process for preparation of a wholly carbonaceous diaphragm for acoustic equipment use | |
GB2215165A (en) | Carbonaceous diaphragm | |
JP4122664B2 (ja) | 音響振動板の製造方法 | |
JP2002034096A (ja) | 有色炭素系振動板とその製造方法 | |
JP3025542B2 (ja) | 炭素質音響機器用振動板及びその製造方法 | |
JPS63175600A (ja) | 全炭素質音響機器用振動板の製造方法 | |
JPH05221792A (ja) | ダイヤモンド振動板の製造方法及び製造装置 | |
JPH0353799A (ja) | スピーカー用振動板及びその製造方法 | |
JP2004349871A (ja) | マグネシウム振動板、その製造方法及びその振動板を使用したスピーカ装置 | |
JP3725686B2 (ja) | 窒化アルミニウムウィスカーの製造方法 | |
JPS6056360B2 (ja) | 音響機器用振動板 | |
JP3109303B2 (ja) | スピーカ用振動板及びその製造方法 | |
JPS6256098A (ja) | ガラス状硬質炭素質音響機器用振動板の製造方法 | |
JP2712459B2 (ja) | スピーカ用振動板 | |
JPS6165596A (ja) | ガラス状硬質炭素質音響機器用振動板の製造方法 | |
JPS60186195A (ja) | 電気音響変換器用振動板の製造方法 | |
JP2995929B2 (ja) | スピーカ用振動板 | |
JPS61236298A (ja) | 全炭素質音響機器用振動板の製造法 | |
JPS60261294A (ja) | スピ−カ−用センタ−キヤツプ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080401 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080805 |