JPS6056360B2 - 音響機器用振動板 - Google Patents
音響機器用振動板Info
- Publication number
- JPS6056360B2 JPS6056360B2 JP54033263A JP3326379A JPS6056360B2 JP S6056360 B2 JPS6056360 B2 JP S6056360B2 JP 54033263 A JP54033263 A JP 54033263A JP 3326379 A JP3326379 A JP 3326379A JP S6056360 B2 JPS6056360 B2 JP S6056360B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- audio equipment
- carbon black
- graphite powder
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R7/00—Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
- H04R7/02—Diaphragms for electromechanical transducers; Cones characterised by the construction
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はスピーカ、マイクロホン等の音響機器の振動板
に関する。
に関する。
ノ、′−レ １−−ＩＶｈＬトを「一ーー釦上−、Ｌ−
★サ −ｊ、↓に（を↓↓を：↓↓史、Ｉとしてアルミ
ニウム、チタン、ベリリウムのような金属、ＣＦＲＰ）
合成樹脂に鱗片状黒鉛粉末を混合した複合材料などが知
られているが、これらの材料は内部損失が小さく、この
ためにスピーカに用いた場合に再生帯域において高域の
共振周波数付近での音圧が著しく増大し、さらに立下が
り特性も良くない問題があつた。
★サ −ｊ、↓に（を↓↓を：↓↓史、Ｉとしてアルミ
ニウム、チタン、ベリリウムのような金属、ＣＦＲＰ）
合成樹脂に鱗片状黒鉛粉末を混合した複合材料などが知
られているが、これらの材料は内部損失が小さく、この
ためにスピーカに用いた場合に再生帯域において高域の
共振周波数付近での音圧が著しく増大し、さらに立下が
り特性も良くない問題があつた。
他方、高内部損失を有する材料として紙、合成樹脂、こ
れらの複合材料などが知られているが、これらの材料で
は逆に弾性係数が低いために、スピーカに用いた場合に
高い周波数の再生が難カルく、広い帯域に亘つて使用す
ることができない問題があつた。本発明は、これらの従
来の問題を解決したものであり、高弾性・軽量であり、
しかも高内部損失の特性を有する音響機器用振動板を提
供することを目的とする。
れらの複合材料などが知られているが、これらの材料で
は逆に弾性係数が低いために、スピーカに用いた場合に
高い周波数の再生が難カルく、広い帯域に亘つて使用す
ることができない問題があつた。本発明は、これらの従
来の問題を解決したものであり、高弾性・軽量であり、
しかも高内部損失の特性を有する音響機器用振動板を提
供することを目的とする。
すなわち本発明は、従来知られている鱗片状黒鉛粉末を
添加させた高分子材料に、さらにカーボンブラックを添
加させることにより、黒鉛粉末にＩよる比弾性率の向上
と、カーボンブラックによる内部損失の向上とを図るも
のである。
添加させた高分子材料に、さらにカーボンブラックを添
加させることにより、黒鉛粉末にＩよる比弾性率の向上
と、カーボンブラックによる内部損失の向上とを図るも
のである。
本発明を以下、詳細に説明する。
高分子材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリ塩化ビニルとポリ酢酸ビニルとの共重合体、
ポリ塩化ビニルとアクリルニトリルとの共重合体、ポリ
塩化ビニリデンとアクリルニトリルとの共重合体、さら
にこれらにニトリルブタジエンゴム（ＮＢＲ）のような
ゴム系材料を配合したもの等、熱可塑性樹脂やその共重
合体、熱可塑性樹脂とゴム系材料との混合材料が用いら
れる。
デン、ポリ塩化ビニルとポリ酢酸ビニルとの共重合体、
ポリ塩化ビニルとアクリルニトリルとの共重合体、ポリ
塩化ビニリデンとアクリルニトリルとの共重合体、さら
にこれらにニトリルブタジエンゴム（ＮＢＲ）のような
ゴム系材料を配合したもの等、熱可塑性樹脂やその共重
合体、熱可塑性樹脂とゴム系材料との混合材料が用いら
れる。
黒鉛粉末は鱗片状粉末で平均粒径が約２０μ以下のもの
が良く、特に５μ以下のものが適している。振動板の製
造に当つては、まず高分子材料１に黒鉛粉末２とカーボ
ンブラック３とを所要量添加し、さらに必要に応じて可
塑剤や安定剤を添加した材料を二ーダ又はロールにより
第１図ａに示すように高分子材料の溶融温度まで加熱し
つつ混練し、しかるのちこの混線材料を圧延して同図ｂ
のようにシート化し、最後にこのシート状材料を真空成
形、圧空成形、ブレス成形等の適宜の成形方法により第
２図のように所望の振動板Ａの形状に成形するのである
。
が良く、特に５μ以下のものが適している。振動板の製
造に当つては、まず高分子材料１に黒鉛粉末２とカーボ
ンブラック３とを所要量添加し、さらに必要に応じて可
塑剤や安定剤を添加した材料を二ーダ又はロールにより
第１図ａに示すように高分子材料の溶融温度まで加熱し
つつ混練し、しかるのちこの混線材料を圧延して同図ｂ
のようにシート化し、最後にこのシート状材料を真空成
形、圧空成形、ブレス成形等の適宜の成形方法により第
２図のように所望の振動板Ａの形状に成形するのである
。
ここで混線材料をシート状に圧延するのは、黒鉛粉末２
の配向を整えることにより弾性係数、剛性を高めるため
である。得られた振動板をさらに炭化又は黒鉛化する場
合には、振動板を所定の型で保形したまま酸化性雰囲気
中で徐々に昇温させつつ加熱して表面不融化処理を施し
、しかるのちに非酸化性雰囲気中又は真空中で、炭化温
度又は黒鉛化温度まで昇温し．つつ加熱焼成する。
の配向を整えることにより弾性係数、剛性を高めるため
である。得られた振動板をさらに炭化又は黒鉛化する場
合には、振動板を所定の型で保形したまま酸化性雰囲気
中で徐々に昇温させつつ加熱して表面不融化処理を施し
、しかるのちに非酸化性雰囲気中又は真空中で、炭化温
度又は黒鉛化温度まで昇温し．つつ加熱焼成する。
この炭化、黒鉛化処理により振動板の弾性係数は一層向
上する。本発明を次に実施例に基いて具体的に説明する
。
上する。本発明を次に実施例に基いて具体的に説明する
。
〔実施例１〕
ポリ塩化ビニル匍幇％と
ポリ酢酸ビニルｗ県％と
の共重合体 １０喧量部ステアリン酸
鉛 ２重量部（安定剤） ＢＰＢＧｌ喧量部 （可塑剤） 鱗片状黒鉛 １３哩量部カーボンブラ
ック ７鍾量部上記配合の材料をまずロー
ルで約１５０℃に加熱しつつ混練し、次にロールで圧延
して１００μ厚のシート材を得た。
鉛 ２重量部（安定剤） ＢＰＢＧｌ喧量部 （可塑剤） 鱗片状黒鉛 １３哩量部カーボンブラ
ック ７鍾量部上記配合の材料をまずロー
ルで約１５０℃に加熱しつつ混練し、次にロールで圧延
して１００μ厚のシート材を得た。
次にこのシート材を真空成形することによりコーン形振
動板を作製した。〔実施例２〕 ポリ塩化ビニル９０ｗｔ％と ポリ酢酸ビニル１０Ｗｔ％と の共重合体 １０呼量部ステアリン酸
鉛 ２重量部ＢＰＢＧｌ喧量部 鱗片状黒鉛 １８唾量部カーボンブラ
ック ２鍾量部上記配合の材料から実施例
１と同一の方法によつて振動板を作製した。
動板を作製した。〔実施例２〕 ポリ塩化ビニル９０ｗｔ％と ポリ酢酸ビニル１０Ｗｔ％と の共重合体 １０呼量部ステアリン酸
鉛 ２重量部ＢＰＢＧｌ喧量部 鱗片状黒鉛 １８唾量部カーボンブラ
ック ２鍾量部上記配合の材料から実施例
１と同一の方法によつて振動板を作製した。
〔実施例３〕
ポリ塩化ビニル ３踵量部ニトリルブタ
ジエンゴム（ＮＢＲ）７睡量部ステアリン酸鉛
０．鍾量部ＢＰＢＧ３重量部 鱗片状黒鉛 １０踵量部カーボンブラ
ック １０鍾量部上記配合の材料から実施例
１と同一の方法によつて振動板を作製した。
ジエンゴム（ＮＢＲ）７睡量部ステアリン酸鉛
０．鍾量部ＢＰＢＧ３重量部 鱗片状黒鉛 １０踵量部カーボンブラ
ック １０鍾量部上記配合の材料から実施例
１と同一の方法によつて振動板を作製した。
〔実施例４〕
実施例１で得られた振動板をさらに炭化処理するために
、型に保持させて、酸化性雰囲気中で約３００℃まで１
〜１０℃／Ｈｒの割合で昇温しながら加熱して予備焼成
、不融化処理を施し、しかるのち非酸化性雰囲気中で１
２００℃まで１０〜２０℃／Ｈｒの昇温率で加熱し焼成
した。
、型に保持させて、酸化性雰囲気中で約３００℃まで１
〜１０℃／Ｈｒの割合で昇温しながら加熱して予備焼成
、不融化処理を施し、しかるのち非酸化性雰囲気中で１
２００℃まで１０〜２０℃／Ｈｒの昇温率で加熱し焼成
した。
〔実施例５〕
実施例１で得られた振動板をさらに黒鉛化処理するため
に、実施例４の方法で予備焼成し、また非酸化性雰囲気
中で約２５００℃まで昇温し加熱、焼成した。
に、実施例４の方法で予備焼成し、また非酸化性雰囲気
中で約２５００℃まで昇温し加熱、焼成した。
以上の実施例１〜５で得られた振動板の特性を他の材料
の振動板の特性と共に表に示すと、次のようになる。
の振動板の特性と共に表に示すと、次のようになる。
上記の表で明らかなように、本発明の実施例によれば黒
鉛粉末の添加により軽量・高弾性を示すと共に、カーボ
ンブラックの添加により高内部損失を達成することがて
きるのである。
鉛粉末の添加により軽量・高弾性を示すと共に、カーボ
ンブラックの添加により高内部損失を達成することがて
きるのである。
すなわち、比弾性率においてはチタンやアルミニウムと
同程度が達成でき、しかも内部損失においてはそれらの
１皓以上で紙とほぼ匹敵する値を示すのである。さらに
、炭化処理を施せば弾性係数が約２倍向上し、黒鉛化処
理を施せばそれは約３倍にも達し、特性の一段と優れた
振動板が得られるのである。またさらに、ゴム系材料を
高分子材料に添加すると、弾性係数は低下して金属振動
板よりも劣る比弾性率を示すことになるが、それでも紙
振動板よりは大きな値てあり、しかも内部損失は格段と
向上しているので、紙振動板に比して相当高い帯域まで
使用できるのである。本発明によれば、叙上のように高
分子材料に黒鉛粉末とカーボンブラックとを含有させた
材料で形成した振動板であるから、黒鉛粉末の存在によ
り高弾性を達成することができ、同時にカーボン″ブラ
ックの存在により高内部損失を達成することができ、軽
量・高弾性でしかも内部損失の大きな振動板を提供する
ことができる。
同程度が達成でき、しかも内部損失においてはそれらの
１皓以上で紙とほぼ匹敵する値を示すのである。さらに
、炭化処理を施せば弾性係数が約２倍向上し、黒鉛化処
理を施せばそれは約３倍にも達し、特性の一段と優れた
振動板が得られるのである。またさらに、ゴム系材料を
高分子材料に添加すると、弾性係数は低下して金属振動
板よりも劣る比弾性率を示すことになるが、それでも紙
振動板よりは大きな値てあり、しかも内部損失は格段と
向上しているので、紙振動板に比して相当高い帯域まで
使用できるのである。本発明によれば、叙上のように高
分子材料に黒鉛粉末とカーボンブラックとを含有させた
材料で形成した振動板であるから、黒鉛粉末の存在によ
り高弾性を達成することができ、同時にカーボン″ブラ
ックの存在により高内部損失を達成することができ、軽
量・高弾性でしかも内部損失の大きな振動板を提供する
ことができる。
また、黒鉛粉末とカーボンブラックとの配合比、それら
の高分子材料との配合比、高分子材料の種類、さらに高
分子材料中のゴム系材料の存在比等の調整によつて特性
を任意に制御することができ、材料が安価で成形性の良
いものであることと相俟つて、種々の所望する特性の振
動板を安価に提供することができる。”図面の簡単な説
明 第１図は本発明振動板の製造過程の一例の説明図、第２
図は本発明の一実施例の断面図である。
の高分子材料との配合比、高分子材料の種類、さらに高
分子材料中のゴム系材料の存在比等の調整によつて特性
を任意に制御することができ、材料が安価で成形性の良
いものであることと相俟つて、種々の所望する特性の振
動板を安価に提供することができる。”図面の簡単な説
明 第１図は本発明振動板の製造過程の一例の説明図、第２
図は本発明の一実施例の断面図である。
１・・・高分子材料、２・・・黒鉛粉末、３・・・カー
ボンブラック、Ａ・・・振動板。
ボンブラック、Ａ・・・振動板。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 黒鉛粉末及びカーボンブラックを含有した高分子材
料で形成された音響機器用振動板。 ２ 高分子材料がポリ塩化ビニル単味であることを特徴
とする特許請求の範囲第１項記載の音響機器用振動板。 ３ 高分子材料がポリ塩化ビニルとポリ酢酸ビニルとの
共重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第１項
記載の音響機器用振動板。４ 高分子材料としてさらに
ニトリルゴムのようなゴム系材料をも混入していること
を特徴とする特許請求の範囲第１項、第２項又は第３項
記載の音響機器用振動板。 ５ 全体が炭化又は黒鉛化されていることを特徴とする
特許請求の範囲第１項、第２項、第３項、又は第４項記
載の音響機器用振動板。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP54033263A JPS6056360B2 (ja) | 1979-03-23 | 1979-03-23 | 音響機器用振動板 |
| GB8009358A GB2046274B (en) | 1979-03-23 | 1980-03-20 | Moulding compositions and acoustic articles moulded therefrom |
| DE19803011056 DE3011056C2 (de) | 1979-03-23 | 1980-03-21 | Formkörper zur Verwendung als Bauelement in akustischen Instrumenten |
| US06/132,980 US4341838A (en) | 1979-03-23 | 1980-03-24 | Molding compositions and diaphragms, arm pipes and head shells molded therefrom |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP54033263A JPS6056360B2 (ja) | 1979-03-23 | 1979-03-23 | 音響機器用振動板 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6395779A Division JPS55127445A (en) | 1979-03-23 | 1979-05-25 | Molding material |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55125797A JPS55125797A (en) | 1980-09-27 |
| JPS6056360B2 true JPS6056360B2 (ja) | 1985-12-10 |
Family
ID=12381626
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP54033263A Expired JPS6056360B2 (ja) | 1979-03-23 | 1979-03-23 | 音響機器用振動板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6056360B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5869199A (ja) * | 1981-10-21 | 1983-04-25 | Onkyo Corp | スピ−カ−用振動板 |
| JPS5875996A (ja) * | 1981-10-31 | 1983-05-07 | Onkyo Corp | スピ−カ−用エツジ |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS496019A (ja) * | 1972-04-21 | 1974-01-19 | ||
| JPS5324828A (en) * | 1976-08-18 | 1978-03-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Vibration plate for acoustic instrument and pre paration therefor |
-
1979
- 1979-03-23 JP JP54033263A patent/JPS6056360B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS496019A (ja) * | 1972-04-21 | 1974-01-19 | ||
| JPS5324828A (en) * | 1976-08-18 | 1978-03-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Vibration plate for acoustic instrument and pre paration therefor |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55125797A (en) | 1980-09-27 |
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