JP2001159284A - 開閉体の開閉制御装置 - Google Patents

開閉体の開閉制御装置

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JP2001159284A
JP2001159284A JP34489999A JP34489999A JP2001159284A JP 2001159284 A JP2001159284 A JP 2001159284A JP 34489999 A JP34489999 A JP 34489999A JP 34489999 A JP34489999 A JP 34489999A JP 2001159284 A JP2001159284 A JP 2001159284A
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幸彦 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉体を開閉限度位置で正確に停止させるこ
とができるとともに、障害物接触時に開閉機および障害
物双方への負荷を軽減できること。 【解決手段】 シャッターカーテン6開閉時に床面や障
害物接触で負荷がかかると機械式負荷感知手段5はシャ
ッターカーテン6を機械的に停止させる。機械式負荷感
知手段5によるシャッターカーテン6の停止により開閉
機Mには負荷が加わり、開閉機負荷検出手段2dがこれ
を検出して処理手段2aに検出信号を出力する。処理手
段2aは開閉機Mの駆動を停止させる。シャッターカー
テン6は、下限位置に達したとき、障害物に接触したと
き直ちに停止できる、また、下限位置でシャッターカー
テン6にだぶつきが発生せず風振音を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャッター等の開
閉体を開閉制御する装置に係り、特に、開閉体を開閉限
度位置及び開閉時の障害物接触時に停止制御でき、開閉
限度位置で正確に停止させることができる開閉体の開閉
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】開閉体がシャッターである例で説明す
る。電動制御のシャッターは、開閉限度位置である上下
限位置に達した際、及び障害物接触時にそれぞれ停止制
御するよう構成されている。
【0003】上下限位置は開閉機の回転をカウントする
リミットスイッチを用いる方法、開閉機の負荷を検出す
る方法などで停止制御され、障害物接触は開閉機の負荷
を検出する方法や、シャッターに障害物感知器を取り付
けて検出する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リミッ
トスイッチを用いたものは、上限位置及び下限位置それ
ぞれのカウント値を設定する必要がある。また、シャッ
ターカーテンが経年使用で伸縮するとカウント値を際設
定しなければならない。カウント値がそのままであると
下限停止時にシャッターカーテンがだぶついたり、上限
停止時に開閉機に過負荷が加わることがある。
【0005】また、開閉機の負荷を検出する構成のもの
は、例えば開閉機に流れる電流が所定値以上となったこ
とを検出した際に開閉機を停止制御させるが、シャッタ
ーカーテンを構成する複数枚のスラット同士の隙間等に
よって開閉機側で検出する反応に遅れが出やすく、これ
によって下限停止時にシャッターカーテンがだぶつくこ
とがある。このだぶつきは、風や振動などでシャッター
カーテンがレールに接触し音を発する風振音を発生させ
るとともに、美観を損ねる。
【0006】また、障害物接触を開閉機の負荷検出で停
止させる構成にした場合、前記検出の反応の遅れがでる
とその遅れ分だけ障害物に対して余計に負荷を加え続け
ることになる。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、開閉体を開閉限度位置で正確に停止さ
せることができるとともに、障害物接触時に開閉機およ
び障害物双方への負荷を軽減できる開閉体の開閉制御装
置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の開閉体の開閉制御装置は、開閉体を開閉限
度位置間で開閉制御する開閉体の開閉制御装置におい
て、前記開閉体の開閉時(開放時及び/又は閉鎖時)に
おいて開閉体開閉の障害となる負荷の感知時には開閉動
作を停止又は少なくとも抑制する開閉抑制手段と、前記
負荷感知手段の負荷感知動作に基づいて前記生じた障害
を回避すべく処理する処理手段とを備えたことを特徴と
する。なお、本願において特に言及しない限り、開閉と
は開のみの場合、閉のみの場合、開及び閉の場合を示
す。
【0009】また、前記開閉抑制手段は、前記開閉体開
閉時において開閉体開閉の障害となる負荷が加わった場
合に、該生じた該負荷力を基にして機械的に開閉体の開
閉動作を少なくとも抑制させる構成にできる。
【0010】また、前記処理手段は、前記開閉体開閉時
において開閉体開閉の障害となる負荷が加わった場合
に、該生じた該負荷力を基にして開閉体の開閉動作を少
なくとも停止させる構成にできる。
【0011】また、前記処理手段は、開閉体の停止後
に、該開閉体を停止前の同方向への開閉を再開させる構
成にできる。
【0012】本発明は、開閉体を開閉限度位置間で開閉
制御する開閉体の開閉制御装置において、前記開閉体開
閉時において開閉体開閉の障害となる負荷が加わった場
合に、該生じた該負荷力を基に開閉体の開閉動作を機械
的に停止又は少なくとも抑制させる機械式負荷感知手段
と、前記開閉体を開閉駆動する開閉機に対して所定以上
の負荷が加わった場合にこれを検出する開閉機負荷感知
手段と、前記開閉機負荷感知手段の検出時に開閉体の開
閉駆動を少なくとも停止させる処理手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0013】また、前記開閉体が開閉限度位置に達した
か否かを検出する開閉限度位置検出手段を備え、前記処
理手段は、前記開閉体の開閉途中における障害物接触時
に対応する制御と、前記開閉体が開閉限度位置に達した
際に対応する制御をそれぞれ実行する構成としてもよ
い。
【0014】上記構成について開閉体がシャッターであ
る例で説明する。シャッターカーテンが下降し床面に達
すると、開閉抑制手段はシャッターカーテン開閉の障害
となる負荷の感知時に開閉体の開閉動作を停止又は抑制
させる。処理手段は、障害を回避すべく処理する。例え
ば、開閉抑制手段は、床面への接触の負荷の力に基づき
シャッターカーテンを停止させるよう抑制する。処理手
段としての開閉機負荷感知手段は、開閉抑制手段で発生
した開閉の抑制によりシャッターカーテンを開閉駆動す
る開閉機の負荷を検出する。一般に開閉機負荷感知手段
は検出の応答が遅いが、これにより、開閉機負荷感知手
段にはより大きな負荷が加えられ、短時間でシャッター
カーテンを停止でき、シャッターを下限位置でだぶつき
なく停止できるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は、本発明
の開閉体の開閉制御装置を示すブロック図である。以下
の実施形態では、開閉体として昇降するシャッターを例
に説明する。操作手段1は、シャッターを開閉停止させ
る複数のスイッチからなる。制御手段2には、CPU等
からなる処理手段2a、RAM,ROM等の記憶手段2
b、開閉機駆動回路2cが設けられる。
【0016】開閉機Mは、開閉機駆動回路2cにより駆
動されシャッターを開閉させる。この開閉機Mには、開
閉機負荷感知手段2dが設けられる。この開閉機負荷感
知手段2dは、開閉機Mに流れる電流値に基づき過電流
時に負荷状態であると検出する回路で構成されている。
この他、開閉機Mの回転数をホールICでパルス検出
し、このパルスカウントの変動状態に基づき負荷を検出
する回路で構成することもできる。
【0017】この開閉機負荷感知手段2dが開閉機Mの
負荷の検出信号を出力すると、上記処理手段2aは開閉
機Mの駆動を停止制御する。これら開閉機負荷感知手段
2d、処理手段2aは、開閉体開閉時に生じた障害を回
避すべく処理する処理手段を構成する。
【0018】開閉機Mは、ギヤやチェーン等の駆動力伝
達機構3を介して巻取機構4に連結されている。この巻
取機構4は、回転自在な巻取カゴからなり、この巻取カ
ゴの外周にはシャッターカーテンの上端が連結され、回
転によりシャッターカーテンを巻き取り、又繰り出すこ
とにより、シャッターカーテンを昇降させる。
【0019】機械式負荷感知手段5は、シャッターカー
テン開閉時にこのシャッターカーテンに対して開閉を妨
げる力が加わった場合に、この負荷に基づきシャッター
カーテンの開閉を抑制する開閉抑制手段である。例え
ば、シャッターカーテン上昇時にこのシャッターカーテ
ンの下端(座板)がまぐさに接触したとき、及び(又
は)、シャッターカーテン下降時に座板が障害物、ある
いは床面に接触したときに機械的にシャッターカーテン
の昇降移動を停止又は少なくとも抑制する。
【0020】図2は、この機械式負荷感知手段5の構成
例を示す図である。昇降自在なシャッターカーテン6の
座板6aは、シャッターカーテン6に対し上下に移動自
在に構成されている。この座板6aが上下に移動する
と、両側部に設けられた作動片6bがガイドレール7内
に突出する構成である。座板6a内には、この座板6a
の上下移動を作動片6bの横方向への移動に変換するギ
ヤ等の変換部(不図示)が設けられている。これによ
り、シャッターカーテン6の下降時、このシャッターカ
ーテン6が障害物あるいは床面に接触すると、作動片6
bがガイドレール7に突出して接触し、シャッターカー
テン6の下降を抑制する力を発生させる。
【0021】上記の機械式負荷感知手段5は、電気的な
制御を伴わないでシャッターカーテン開閉時に生じる負
荷力によって動作する構成である。あるいは電気的な構
成を伴った場合であっても、シャッターカーテン開閉の
停止又は抑制自体については電気的制御によらず、開閉
時に生じる負荷力によって動作する構成とする。例え
ば、上記構成における作動片6bは、突出方向にバネ機
構で付勢され且つ通常時は非突出状態に保持された構成
であり、障害の検知により電池電源等で電磁コイルが作
動して非突出状態を解除(バネ機構で突出)させる構成
がある。
【0022】次に、図3は、上記機械式負荷感知手段5
の他の構成例を示す部分拡大図であり、シャッターカー
テン6の下端部が示されている。シャッターカーテン6
の下端部の座板6aには、座板先端部71が座板6aの
他の部位に対して相対的に上下に移動可能に設けられて
いる。座板6a内部には、座板先端部71に対する障害
物の接触で作動する停止機構72が設けられている。略
中央位置には、回動レバー73が回転自在に軸支され、
この回転レバー73の両端には、それぞれ所定長さの連
結ロッド74が連結されている。連結ロッド74は保持
機構75のラッチ部材80を介して停止部材76に連結
されている。これら停止部材76やピン部材82は、例
えば防火用シャッターではヒューズや合成樹脂など火災
時の所定温度で溶融する材質を用いてもよい。
【0023】回動レバー73は、バネ部材77によって
常時内方に付勢されている。連結ロッド74には、保持
機構75を構成するアーム部材78の一端が軸支され
る。このアーム部材78の他端を軸支しているピン部材
82は、座板先端部71の両端に設けられた上下方向に
所定幅を有するスリット71a内に係合している。
【0024】これにより、同図(b)に示すように、シ
ャッターカーテン6が下降している間に座板先端部71
が障害物に接触すると、この座板先端部71が上に持ち
上がる。そして、アーム部材78が連結ロッド74を介
してそれぞれガイドレール7方向に押し出してシャッタ
ーカーテン6を停止させる。
【0025】上記構成では、シャッターカーテン6は、
障害物接触時に一時停止する構成としたが、これに限ら
ない。この他、障害物接触時に開閉に逆らいつつも徐々
に下降する構成とすることもできる。具体的には、障害
物接触で上記作動片6bや停止部材76はガイドレール
7に接触するが、これらの部材を、これらの間の摩擦力
がシャッターカーテン6の降下力より少なくなるように
構成する。これにより停止はせずこの際の摩擦力により
シャッターカーテン6の速度は低下して下降することに
なる。この構成であっても下降は抑制されることにな
る。また、所定の時間が経過すると、上記作動片6bや
停止部材76が突出状態を解除(退避)させる構成とし
てもよい。突出の解除によりシャッターカーテン6は開
閉を再開するが、この際に障害物に接触すれば上記同様
に作動片6b(停止部材76)が突出してシャッターカ
ーテン6の開閉が抑制(停止)する。
【0026】図4は、上記構成の動作を示すフローチャ
ートである。操作手段1によりシャッターを閉鎖操作す
ると、処理手段2aはシャッターカーテン6が下降する
方向に開閉機Mを駆動する(S1)。シャッターカーテ
ン6が下降を続け、下端部の座板6aが床面、あるいは
障害物に接触すると、機械式負荷感知手段5が所定の負
荷を検出する(S2−YES)。
【0027】これにより、機械式負荷感知手段5はシャ
ッターカーテン6の下降を抑制する(S3)。この抑制
とはシャッターカーテン6の停止を含むものであり、以
下の説明における抑制とは停止を含む。機械式負荷感知
手段5によるシャッターカーテン6の下降の抑制力によ
って、開閉機Mに所定の負荷が加わり、開閉機負荷感知
手段2dがこの負荷を検出する(S4)。開閉機負荷感
知手段2dによる負荷の検出により、処理手段2aは開
閉体開閉時に生じた障害を回避すべく開閉機Mの下降駆
動を停止させる(S5)。
【0028】上記構成によれば、シャッターが上下限位
置に達した時、あるいは障害物接触時のいずれにおいて
も、機械式負荷感知手段5がシャッターカーテンの開閉
を抑制するため、開閉機Mにはより大きな負荷が短時間
で加わることになる。これにより、開閉機負荷感知手段
2dはより短時間で開閉機Mの負荷を検出できるように
なる。したがって、処理手段2aでは開閉機Mの駆動を
短時間で停止させ開閉の障害を回避できるようになる。
【0029】機械式負荷感知手段5は、開閉時の負荷に
基づきシャッターカーテン6の開閉を少なくとも抑制す
るため、例えシャッターカーテン6の開閉を停止させる
ことができない場合であっても、連動する開閉機負荷感
知手段2dの負荷検出により開閉機Mの駆動側を停止さ
せることができるため、2重の開閉抑制機能を備えてい
る。
【0030】これにより、シャッター閉鎖時においてシ
ャッターカーテン6が下限位置に達したときに下降を短
時間で停止させることができるようになり、シャッター
カーテン6のだぶつきを少なくできるようになる。だぶ
つきを少なくできることにより、風や振動などがあって
もシャッターカーテン6の風振音の発生を低減でき、ま
た美観を維持できる。また、障害物接触時に、障害物に
対する負荷(シャッターカーテン6重量の印加)を小さ
くすることができる。さらに、機械式負荷感知手段5が
実際に障害物等に接触して機械的にシャッターカーテン
6の昇降を抑制するため、モータの特性のバラツキやシ
ャッターカーテン6の経年変化による伸縮、開閉機負荷
感知手段2dの負荷検知状態のばらつきに影響を受けず
にシャッターを停止できるようになる。
【0031】なお、上記処理手段2が実行する障害の回
避としては、他に開閉体や障害物に対する動作自体には
直接の影響を及ぼさず、単に装置外部へ障害発生を信号
等で通知、報知する構成とすることもできる。この構成
の場合には、実際に発生した障害の回避自体は通知を受
けた装置外部側で処置する。
【0032】上記の処理手段2aによる障害を回避する
処理は、開閉機負荷感知手段2dによる開閉機Mへの負
荷を検出して実行する構成としたがこれに限らない。機
械式負荷感知手段5の動作自体を検出する構成にもでき
る。例えば、上記の作動片6bの突出の有無をセンサ等
で検出する。また、ガイドレール7側にこのガイドレー
ル7に沿ってテープスイッチを設け、作動片6bの突出
をこのテープスイッチで検出することもできる。
【0033】〔第2実施形態〕次に、本発明の第2実施
形態を説明する。この実施形態では、処理手段2aは、
開閉機負荷感知手段2dによる負荷検出後、シャッター
カーテン6を所定時間(所定量)反転駆動させる構成で
ある。シャッターカーテン6の下降時に下限位置あるい
は障害物に接触して開閉機負荷感知手段2dが開閉機M
の負荷を検出すると、処理手段2aは開閉の障害を回避
すべく開閉機Mを下降方向への駆動を停止させた後に、
シャッターカーテン6の上昇方向へ所定時間駆動させる
(図4のS5における反転上昇)。これにより、第1実
施形態に比べてシャッターカーテン6のだぶつきを少な
くでき、風振音の発生をより低減でき、また美観を維持
できる。さらに、障害物接触時に、障害物に対する負荷
をより軽減できる。
【0034】この反転駆動の所定時間は、設定部2eの
ダイヤルスイッチ等で可変調整することができる。ま
た、設定部2eの設定によっては、反転駆動を上下限位
置に達するまで継続させる構成にもできる。例えば、シ
ャッターカーテン下降時に障害物接触したときには、シ
ャッターカーテン6が上限位置に達するまで継続して上
昇させる設定にもできる。
【0035】処理手段2aにおける他の制御例として
は、シャッターカーテン6下降時、途中位置で障害物に
接触した場合には、上記反転上昇の制御を実行するとと
もに、以降、操作手段1の操作に対しシャッターカーテ
ン6を上昇させる操作のみ受け付け、下降させる操作が
なされてもこれを受け付けずに、シャッターカーテン6
の下降を禁止する構成にすることもできる。この構成に
よれば、障害物に対する負荷の増大を防止できる。処理
手段2aは、障害物接触時にこのような操作手段1の操
作を受け付けない構成とするに限らず、外部から防災信
号が入力される構成とし、この防災信号を継続して受信
している期間や、この防災信号を新たに受信した場合も
上記下降(停止制御前の同方向への再開動作)を禁止す
る構成とすることもできる。より一般的には、何らかの
同方向への再開動作指示を受信した場合にも再開を禁止
する構成とすることができる。この場合、禁止の解除
(再開動作)は、手動操作のみ、あるいは強制下降信号
の受信時等、予め処理手段2aに設定しておく。なお、
停止制御前の同方向への再開動作を受け付けず禁止状態
に保持しておく設定にもできる。
【0036】〔第3実施形態〕次に、本発明の第3実施
形態を説明する。この実施形態では、新たに下限位置検
出手段8を設ける(図1参照)。この下限位置検出手段
8は、シャッター閉鎖時におけるシャッターカーテン6
の下端(座板6a)が床面に接触する位置を検出する。
例えば、開閉機Mの回転に連動するカウンタで構成す
る。このカウンタには予めシャッターカーテン6の下限
位置に対応する下限カウント値を設定しておく。カウン
タのカウント値が下限カウント値に達すると、処理手段
2aに下限検知信号を出力し、処理手段2aは開閉機M
の駆動を停止させシャッターカーテンの下降を停止させ
る。
【0037】下限位置検出手段8としては、他に、開閉
機負荷感知手段2dの構成を利用してもよい。即ち、開
閉機Mの回転数をパルス検出するホールICを利用し、
処理手段2aがこのホールICから出力されるパルスの
カウント数が下限位置に対応する値になったとき下限位
置であると判断する構成にしてもよい。
【0038】図5は、この構成による動作を示すフロー
チャートである。同図において図4と同様の処理内容は
同一符号を付してある。操作手段1によりシャッターを
閉鎖操作すると、処理手段2aはシャッターカーテン6
が下降する方向に開閉機Mを駆動する(S1)。シャッ
ターカーテン6が下降を続け、下端部の座板6aが床面
に接触するまでの間は、下限位置検出手段8はシャッタ
ーカーテン6の下限位置を検出しない(S6−NO)。
【0039】このような開閉の途中位置においては、障
害物感知機能が働く。即ち、この閉鎖途中において機械
式負荷感知手段5が所定の負荷を検出すると、(S2−
YES)、機械式負荷感知手段5はシャッターカーテン
6の開閉を抑制させる(S3)。機械式負荷感知手段5
によるシャッターカーテン6の開閉の抑制力によって、
開閉機Mに所定の負荷が加わり、開閉機負荷感知手段2
dがこの負荷を検出する(S4)。開閉機負荷感知手段
2dによる負荷の検出により、処理手段2aは開閉の障
害を回避すべく開閉機Mの下降駆動を停止させた後、所
定時間だけ反転上昇させる(S5)。
【0040】一方、シャッターカーテン6の下降で下端
部の座板6aが床面に接触するとき、下限位置検出手段
8がシャッターカーテン6の下限位置を検出する(S6
−YES)。この場合、処理手段2aは下限位置の検出
に基づき開閉の障害を回避すべく開閉機Mの下降駆動を
停止させシャッターカーテン6を下限位置で停止させる
(S7)。
【0041】このように、シャッターカーテン6の下限
位置での停止を下限位置検出手段8の検出に基づき行う
構成とすることにより、シャッターカーテン6を下限位
置で停止させることができるようになる。この際、シャ
ッターカーテン6が下限位置に達した際には、機械式負
荷感知手段2dによってもシャッターカーテン6が機構
的に昇降停止されるため、より下限位置での停止を正確
に行えるようになる。
【0042】一方、シャッターカーテン6の上限位置で
の停止、及び障害物接触時における処理手段2aの停止
制御は、前記各実施形態同様に機械式負荷感知手段5に
よる抑制力と、開閉機負荷感知手段2dの負荷検出によ
る開閉機Mの駆動停止によって行われる。
【0043】なお、処理手段2aによる下限位置での停
止制御は、下限位置検出手段8からの下限位置検出信号
の出力のみによらず、開閉機負荷感知手段2dの負荷検
出されて開閉機Mを停止させる2重の構成にしてもよ
く、この場合、下限位置検出手段8の何らかの事情(故
障など)で下限位置検出できない場合でも開閉機負荷感
知手段2dの負荷検出によりシャッターカーテン6を下
限位置で停止できるようになる。
【0044】また他の制御例としては、シャッターカー
テン6の開閉時途中における障害物接触を検出して一端
停止制御(あるいは所定時間の反転制御)を実行した
後、さらに予め設定した所定時間経過後に自動的に再度
障害物接触前の開閉方向にシャッターカーテン6を開閉
制御する構成としてもよい。この場合、処理手段2a
は、下限位置検出手段8の検出信号に基づき開閉体が開
閉途中であるか否かを判断できる。この構成によれば、
シャッターカーテン6を最終的に所望する開閉状態にで
き、途中位置で開口状態のままとなることがない。な
お、再度の開閉制御においても機械式負荷感知手段5、
及び開閉機負荷感知手段2dによる負荷感知動作が有効
に働く。また、上記所定時間として、所定時間間隔で複
数回を設定してもよく、複数回の試行によって最終的に
所望する開閉状態に至らしめる構成としてもよい。
【0045】〔第4実施形態〕次に、本発明の第4実施
形態を説明する。この第4実施形態では、上述した機械
式負荷感知手段5の他の構成例5Aを説明する。図6
は、正面図、図7は図6の巻取カゴ端部の拡大図、図8
及び図9は図7における障害物感知装置の分解斜視図、
図10は側面図である。
【0046】住宅などの建物の窓などの上縁部分に配設
されるシャッターケース(図示せず)内には、左右両端
部分に配設される一対のブラケット11,12を介して
支持軸13が水平に左右両端を固定されている。
【0047】この支持軸13の両端近傍、及び中央側の
外周には、円形のホイール15,16がそれぞれ回転自
在とされて取り付けられている。
【0048】これらホイール15,16には、外周縁近
傍に位置する円周方向に等間隔となる位置に、複数の連
結杆17が挿通されるように、支持軸13に沿って取り
付けられている。そして、これらホイール15,16と
連結杆17とで、巻取カゴ19を構成している。
【0049】各ホイール15,16の外周面には吊元部
材(図示せず)などを介してシャッターカーテン20が
連結され、この巻取カゴ19の外周に、シャッターカー
テン20が巻回される。
【0050】また、巻取カゴ19は、図6に示すよう
に、巻取カゴ19を構成するホイール15,16と、支
持軸13との間に、一端が支持軸13に固定されてお
り、他端が巻取カゴ19のホイール15,16に固定さ
れるコイルスプリングよりなる巻取スプリング21が設
けられている。この巻取スプリング21は、支持軸13
に巻装されており、支持軸13に対して巻取カゴ19を
回転させる付勢力を有し、巻取カゴ19に巻回されるシ
ャッターカーテン20を巻き取る方向の回転方向に付勢
するようになっている。
【0051】巻取カゴを構成する各ホイール15,16
のうち、巻取カゴの端部となり一方のブラケット11に
近接するホイール16には、このブラケット11に対向
する面に、駆動プレート23が設けられている。
【0052】この駆動プレート23は、本第一の実施の
形態では、図8及び図9に示すように、中央に支持軸1
3が貫通する穴部25を有する略矩形状の垂直な基板2
7と、この基板27の対となる側縁に、この基板27の
板面に対して垂直となって延設される一対の連結板部2
8とで略構成されて略コ字状に形成されている板材であ
る。
【0053】各連結板部28の先端縁には、凸部28a
が形成されており、前記巻取カゴ19のホイール16に
連結されるようになっている。また、この駆動プレート
23は、基板27の他の対となる縁部に、連結板部28
の延出方向と逆の方向となり支持軸13の軸線方向と同
方向となって延出するホイールピン29がそれぞれ延出
形成されている。本実施の形態のホイールピン29は、
図8及び図9に示すように、略三角形状の基部を有し、
略角柱状に延出するように形成されている。さらに、こ
の駆動プレート23には、図9に示すように、基板27
の四隅に略近設して、後述するホイールスプリング43
の一端が設けられる係止ピン30が突設されている。
【0054】また、図7に示すように、支持軸13にお
ける、巻取カゴ19に連結される駆動プレート23と、
ブラケット11との間には、スプロケットホイール31
が回動自在に取り付けられている。
【0055】このスプロケットホイール31は、支持軸
13が貫通されるボス部33を有し、図8及び図9に示
すように、板面に、円周方向に長尺とされやや湾曲形状
とされている長穴34,35が一対穿設されている。
【0056】また、このスプロケットホイール31の駆
動プレート23と対向する一方の板面には、中心軸線を
基準に長穴34,35の位置に対して周方向に90°の
両側に位置して、すなわち周方向にそれぞれが等間隔と
なる位置に、略L字状に形成される固定片37がそれぞ
れ突設されている。この固定片37は、後述するホイー
ルスプリング43の他端が掛けられるようになってい
る。
【0057】さらに、このスプロケットホイール31の
他方の面には、図9に示すように、ボス部33の先端に
位置し、中心軸線に対する一方の長穴34の穿設される
位置に対応するこの一方の長穴34の穿設方向の延長線
上となる位置に、スプロケットホイール31の板面に平
行となるへら状の取付片39が突設されている。この取
付片39の先端部分には、本実施の形態では、2つのピ
ン穴41が穿設されている。
【0058】なお、一方の長穴34の位置とピン穴41
との中心軸線からの距離は、ピン穴41が中心軸線に近
接した位置であり、長穴34の位置は、このピン穴41
よりやや離れた位置とされ、取付片39の先端縁は長穴
41に干渉しない位置とされており、また、長穴34の
長手方向の長さは2つのピン穴41の間隔距離と略同等
とされ設定されている。
【0059】このスプロケットホイール31の両長穴3
4,35には、駆動プレート23の両ホイールピン29
が、この長穴34,35に沿って移動自在に遊嵌されて
連結状態とされており、すなわちホイールピン29の長
穴34,35内を移動する範囲で、駆動プレート23と
スプロケットホイール31とが相対回転可能となってい
る。
【0060】また、これらスプロケットホイール31と
駆動プレート23とには、一対のホイールスプリング4
3が張架されている。
【0061】ホイールスプリング43は、引張コイルバ
ネよりなり、一端が駆動プレート23の係止ピン30に
掛けられ、他端がスプロケットホイール31の固定片3
7に掛けられている。本実施の形態では、図9,10に
示すように、中心軸線を基準として基板27の対角位置
となる各係止ピン30,30と各固定片37,37とに
わたって掛けられており、ホイールスプリング43の一
端の掛かる係止ピン30は、長穴34,35の他端側に
位置するよう設定される。すなわち、係止ピン30と固
定片37との間にわたってホイールスプリング43が掛
けられ、これら係止ピン30と固定片37とを互いに近
接させるように付勢力が与えられており、このホイール
スプリング43の付勢力によって駆動プレート23のホ
イールピン29が長穴34,35の一端側に位置するよ
うになっている。
【0062】本実施の形態では、このホイールスプリン
グ43の付勢力は、駆動プレート23に対して巻取スプ
リング21の付勢力の方向と反対となる方向であり、長
穴34,35に対し遊嵌状態のホイールピン29を、こ
の長穴34,35の一端側であるシャッターカーテン2
0の巻き戻し方向側に位置させ、すなわち長穴34,3
5によるスプロケットホイール31と駆動プレート23
とのガタを無くし、その状態を保持し、これらスプロケ
ットホイール31と駆動プレート23とが連れ周りする
ように設定されている。
【0063】また、スプロケットホイール31は、ブラ
ケット11に固定される開閉機45の出力スプロケット
46にチェーン47などを介して連動連結されるように
なっており、この開閉機45の回転駆動が伝達されて支
持軸13に対して回転するようになっている。
【0064】従って、開閉機45のモータが回転する
と、出力スプロケット46が回転し、チェーン47を介
し、スプロケットホイール31を回転させるようになっ
ており、このスプロケットホイール31の両長穴34,
35に嵌入される駆動プレート23のホイールピン29
によって巻取カゴ19を回転させるようになっている。
【0065】次に、ブラケット11には、爪車51が固
設されている。この爪車51は、円環状に形成されて、
図8に示すように、ブラケット11に固定される支持軸
13の周囲に位置し、この支持軸13と同心となるよう
に設けられている。爪車51の内周縁には、図8及び図
10に示すように、爪部としての略三角形状の突起52
が複数形成されている。各突起52は、先端の係合爪5
3が支持軸13に略向かい、本実施の形態では、巻取カ
ゴ19の支持軸13に対する巻取スプリング21による
巻取カゴ19の付勢方向である回転方向と同方向(図1
0中時計回り方向)に延出するように形成されている。
【0066】また、上述したスプロケットホイール31
には、爪55が設けられている。この爪55は、図8に
示すように、略楕円形状の板部材よりなり、長手方向の
一端に板面を貫通する孔部56が形成され、長手方向の
他端には略楔状に形成されている歯部57が備えられて
いる。また、この爪55の中途部には板面を貫通し、長
手方向に沿ってやや長い係合穴部58が形成されてい
る。
【0067】そして、この爪55は、一端の孔部56が
スプロケットホイール31の取付片39に穿設されてい
るピン孔41に、爪ピン59を介して揺動自在となるよ
うに軸支され取り付けられているとともに、このスプロ
ケットホイール31の長孔34を貫通する駆動プレート
23のホイールピン29が係合穴部28を挿通するよう
になっている。すなわち、長穴34内のホイールピン2
9が、この長穴34に沿って移動することにより、爪5
5は爪ピン59を回動中心として揺動するようになって
いる。
【0068】また、この爪55は、スプロケットホイー
ル31に取り付けられた状態で、歯部57が爪車51の
内周側に位置するようになり、この歯部57が爪車51
の係合爪53に係止可能となる。
【0069】そして、ホイールピン29が、ホイールス
プリング43の付勢力により長穴34の一端側にあると
きは、この長穴34の一端が爪ピン59の位置から離間
していることから爪55は図10に示すように横臥状態
となり爪55の歯部57が突出せず、また、ホイールス
プリング43の付勢力に抗してホイールピン29が長穴
34の他端側に位置した際には、この長穴34の他端が
爪ピン59の位置に近接していることから爪55は図1
1に示すように突出状態となり爪55の歯部57が爪車
51の係合爪53に係合することとなる。
【0070】なお、この爪55は、図8に示すように、
板面が屈曲し長手方向にややS字状に形成され、また、
歯部57は、爪本体の長手方向に対して爪車51の係合
爪53の延出方向と相対方向となるように所定の角度屈
曲して延出している。
【0071】次に、上記のように構成される機械式負荷
感知手段5Aの動作を説明する。図10に示すように、
通常開閉時には、シャッターカーテン20の垂れ下がり
部分(ホイール接触面から水切りまで)の重量により発
生する力(図中反時計回り方向の力)が各ホイール1
5,16に掛かり巻取カゴ19に作用するとともに、こ
の巻取カゴ19のホイール16に連結される駆動プレー
ト23に作用する。この状態においては、巻取スプリン
グ21のシャッターカーテン20を巻き取ろうとする方
向の力に抗する状態である。
【0072】また、駆動プレート23とスプロケットホ
イール31とは、ホイールスプリング43の付勢力によ
り、係止ピン30と固定片37とを近接させようとする
状態となっており、ホイールピン29を長穴34,35
の一端に留める状態とされ、これら駆動プレート23と
スプロケットホイール31とが連れ周りの状態となり、
駆動源である開閉機45の駆動力をスプロケットプレー
ト31から駆動プレート23を介し、巻取カゴ19を回
転駆動させる。
【0073】従って、爪55は、図10に示すように、
ホイールピン29が長穴34の一端側に位置し、その状
態がホイールスプリング43によって保たれることか
ら、横臥状態であり、爪車51の係合爪53に対して離
脱した位置となる。
【0074】なお、巻取スプリング21は、シャッター
カーテン20の垂れ下がりにより発生する力とは逆の方
向の力であり、このシャッターカーテン20による力、
すなわち自重による力よりも小さく、このシャッターカ
ーテン20の昇降時の巻取カゴ19の回転を助勢するよ
うに設定されているとともに、巻取カゴ19の回転駆動
を行う開閉機45による開閉力を助勢するように設定さ
れており、すなわち、この開閉力よりも小さく設定され
ている。
【0075】また、ホイールスプリング43は、駆動側
であるスプロケットホイール31と従動側である駆動プ
レート23との連れ周りを維持する牽引力を発生するよ
うに設定され、スプロケットホイール31に対して駆動
プレート23(巻取カゴ19側)を巻取スプリング21
とは逆の方向の力で付勢させ、シャッターカーテン20
の荷重のかかる方向と同方向となり、かつ開閉機45の
開閉力に比して小さく設定されている。
【0076】そして、図11に示すように、シャッター
カーテン20の閉鎖時(下降時)に、シャッターカーテ
ン20の下降方向に障害物61があると、シャッターカ
ーテン20は障害物61に接触し、この障害物61に載
置状態となる。すなわち、シャッターカーテン20の下
降が停止される。
【0077】シャッターカーテン20の開閉機45の駆
動による下降が途中で停止されると、シャッターカーテ
ン20の巻取カゴ19への垂れ下がりによる荷重が解放
される。その後も開閉機45によりシャッターカーテン
20の下降の駆動が続けられ、スプロケットホイール3
1を回転させようとする。
【0078】シャッターカーテン20の下降停止によ
り、これに連結される巻取カゴ19及びホイール16は
支持軸13に対する回転が停止し、すなわち駆動プレー
ト23の回転が停止となる。そして、スプロケットホイ
ール31の回転が停止していないことから、このスプロ
ケットホイール31の長穴34内に位置するホイールピ
ン29に対して、この長穴34が長手方向に沿って一端
側から他端側へ移動することとなり、すなわち駆動プレ
ート23に対してスプロケットホイール31が、ホイー
ルスプリング43の付勢力に抗して連れ周りを解除され
て回動を行う。
【0079】これにより、ホイールピン29が挿通され
ている爪55は、爪ピン59を支点として揺動すること
となり、横臥状態から突出し、爪55の歯部57が爪車
51の係合爪53に係合して、スプロケットホイール3
1の駆動方向の回転がロックされる。
【0080】この回転のロックは、開閉機45の回転駆
動を続ければ続ける程、係合爪53と歯部57との係合
状態を強固なものとする。これにより、この回転がロッ
クされた時期以降は、開閉機45に負荷が加わることに
なる。上述した開閉機負荷感知手段2dは、この負荷を
検出してモータに停止信号を送出して回転を停止させ
る。
【0081】このように、上述の機械式負荷感知手段2
dによれば、シャッターカーテン20が障害物61に接
触した際に、駆動側であるスプロケットホイール31
と、従動側である駆動プレート23との連れ周り状態を
解除し、相対回転させることにより、爪55を爪車51
に係止し、駆動側のスプロケットホイール31の回転を
停止させてしまうので、障害物61に対して開閉機45
の開閉力による負荷を加えない。同時に開閉機45に対
して大きな負荷を加えることができ、開閉機負荷感知手
段2dでの負荷検出を迅速に行えるようになり、開閉機
45を停止させてシャッターカーテン20を停止させる
ことができる。
【0082】また、この構成によれば、爪55が爪車5
1にロック状態となると同時に、シャッターカーテン2
0を巻き戻そうとする開閉機45の回転駆動力がシャッ
ターカーテン20には直接伝達されずに、爪55と爪車
51とのロック状態を保つ力となるので、障害物61に
対しての負荷が増大することがない。
【0083】さらに、シャッターカーテン20の下降時
に障害物61に当接することで爪55が揺動して爪車5
1に係止する構造であることから、シャッターカーテン
20自体の重量や、巻取スプリング21の巻取力に影響
無く、この障害物61を感知できることとなる。
【0084】〔第5実施形態〕第1乃至第4の実施形態
では、機械式負荷感知手段5が機械的に開閉体を停止又
は抑制させ、開閉機負荷感知手段2dが電気的に開閉機
の駆動を停止させる構成の組み合わせ例を説明した。こ
れに限らず、第1実施形態に示した機械式負荷感知手段
5を用いて機械的に開閉体を停止又は抑制する構成と、
第4実施形態に示した機械式負荷感知手段5Aを用いて
機械的に開閉体の開閉を停止させる構成とを組合わせる
こともできる。
【0085】このような構成は、例えば、防火用シャッ
ターに適用することができる。防火用シャッターは、災
害等非常時に温度や煙センサの感知時の信号受信や、手
動閉鎖装置の操作により自重降下する構成である。この
防火シャッターが上記の機械式負荷感知手段5,5Aを
備えた構成であれば、自重降下時において開閉体の開閉
の障害が発生した際に機械式負荷感知手段5によって少
なくとも開閉体の開閉を抑制させ、さらに、機械式負荷
感知手段5Aによって開閉の障害を解消させるべく機械
式に停止させることができるようになる。なお、開閉の
障害を解消する手段は機械式負荷感知手段5Aに限ら
ず、補助電源で作動するブレーキで構成することもでき
る。上記構成によれば、非常時に外部電源の供給が無い
状態であっても開閉時の障害物接触及び床面接触時に障
害物及び開閉体双方への負荷を軽減できるようになる。
また、電力を極力消費せずに負荷感知時の停止が行える
ようになる。この防火用シャッターへの適用は第5実施
形態に限らない。第1乃至第4実施形態の開閉体を防
火、防煙機能を備えたシャッターとすることもできる。
【0086】上記各実施形態では、開閉体の閉動作時に
おける開閉制御の例を説明したが、これに限らず、開閉
体の開放時における障害物接触時等においても上記同様
の開閉体制御を実行することができる。また、開閉体の
開及び閉いずれの動作時にも上記同様の開閉体制御を実
行する構成とすることもできる。また、上記各実施形態
では、開閉体としてシャッターを例に説明したが、これ
に限らず、開閉限度位置を有する開閉体、例えば、水平
引きや横引きのシャッターに適用することもできる。ま
た、シャッターに限らず、スライド式ドアや、開き戸に
適用して同様の作用効果を得ることができる。
【0087】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、開閉体の開
閉の障害となる負荷が生じると、開閉抑制手段が開閉体
の開閉を抑制させ、回避する処理手段により負荷状態を
回避できるため、開閉体の開閉限度位置、及び開閉途中
における障害物接触のいずれにおいても開閉体及び障害
物双方への負荷を軽減できるようになる。上記の開閉抑
制手段及び障害を回避する処理手段は、開閉体の開閉障
害にて生じた負荷を基に動作する機構で構成することが
できる他、回避する処理手段側は、電気的に開閉機の駆
動を停止させる処理を実行する構成とすることもでき、
開閉体の設置箇所や電源の有無等の条件に応じて適宜組
み合わせることができる。
【0088】本発明の請求項5によれば、開閉体の開閉
の障害となる負荷は、機械式負荷感知手段と開閉機負荷
感知手段でそれぞれ検出する構成であり、機械式負荷感
知手段は開閉体の開閉を抑制し、開閉機負荷感知手段は
開閉機を停止させる制御を行う。これにより、機械式負
荷感知手段が開閉体の開閉を抑制すると開閉機負荷感知
手段にはより大きな負荷が加えられ、短時間で開閉体の
開閉を停止でき開閉機の駆動も迅速に停止できるように
なる。したがって、開閉体の開閉限度位置、及び開閉途
中における障害物接触のいずれにおいても直ちに開閉体
を停止させることができ、開閉体及び障害物双方への負
荷を低減化できるようになる。また、開閉体の開閉限度
位置を検出する手段を設けることにより、開閉途中にお
ける障害物接触時と、開閉限度位置にそれぞれ対応した
個別の制御が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成を示すブロッ
ク図。
【図2】機械式負荷感知手段の構成例を示す図。
【図3】機械式負荷感知手段の他の構成例を示す部分拡
大図。
【図4】本発明の開閉体の制御動作を示すフローチャー
ト。
【図5】第3実施形態の制御動作を示すフローチャー
ト。
【図6】第4実施形態の機械式負荷感知手段の構成例を
示す正面図。
【図7】図6の拡大図。
【図8】図6の分解斜視図。
【図9】同分解斜視図。
【図10】図6の要部を示す側面図。
【図11】機械式負荷感知手段の動作を示す動作図。
【符号の説明】
1…操作手段、2…制御手段、2a…処理手段、2b…
記憶手段、2c…開閉機駆動回路、2d…開閉機負荷感
知手段、2e…設定部、3…駆動力伝達機構、4…巻取
機構、5…機械式負荷感知手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉体を開閉限度位置間で開閉制御する
    開閉体の開閉制御装置において、 前記開閉体開閉時において開閉体開閉の障害となる負荷
    の感知時には開閉動作を停止又は少なくとも抑制する開
    閉抑制手段と、 前記負荷感知手段の負荷感知動作に基づいて前記生じた
    障害を回避すべく処理する処理手段と、を備えたことを
    特徴とする開閉体の開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉抑制手段は、前記開閉体開閉時
    において開閉体開閉の障害となる負荷が加わった場合
    に、該生じた該負荷力を基にして機械的に開閉体の開閉
    動作を少なくとも抑制させる構成である請求項1記載の
    開閉体の開閉制御装置。
  3. 【請求項3】 前記処理手段は、前記開閉体開閉時にお
    いて開閉体開閉の障害となる負荷が加わった場合に、該
    生じた該負荷力を基にして開閉体の開閉動作を少なくと
    も停止させる構成である請求項1記載の開閉体の開閉制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記処理手段は、開閉体の停止後に、該
    開閉体を停止前の同方向への開閉を再開させる請求項3
    記載の開閉体の開閉制御装置。
  5. 【請求項5】 開閉体を開閉限度位置間で開閉制御する
    開閉体の開閉制御装置において、 前記開閉体開閉時において開閉体開閉の障害となる負荷
    が加わった場合に、該生じた該負荷力を基に開閉体の開
    閉動作を機械的に停止又は少なくとも抑制させる機械式
    負荷感知手段と、 前記開閉体を開閉駆動する開閉機に対して所定以上の負
    荷が加わった場合にこれを検出する開閉機負荷感知手段
    と、 前記開閉機負荷感知手段の検出時に開閉体の開閉駆動を
    少なくとも停止させる処理手段と、を備えたことを特徴
    とする開閉体の開閉制御装置。
  6. 【請求項6】 前記開閉体が開閉限度位置に達したか否
    かを検出する開閉限度位置検出手段を備え、 前記処理手段は、前記開閉体の開閉途中における障害物
    接触時に対応する制御と、前記開閉体が開閉限度位置に
    達した際に対応する制御をそれぞれ実行する請求項1又
    は5のいずれかに記載の開閉体の開閉制御装置。
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