JP2553714Y2 - 昇降カーテン用開閉機の緊急停止機構 - Google Patents

昇降カーテン用開閉機の緊急停止機構

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JP2553714Y2
JP2553714Y2 JP1881591U JP1881591U JP2553714Y2 JP 2553714 Y2 JP2553714 Y2 JP 2553714Y2 JP 1881591 U JP1881591 U JP 1881591U JP 1881591 U JP1881591 U JP 1881591U JP 2553714 Y2 JP2553714 Y2 JP 2553714Y2
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curtain
switch
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emergency stop
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沢 幸 平 宿
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Sanwa Shutter Corp
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  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、オーバーヘッドドアや
シャッターの昇降カーテンが降下中に障害物に当たった
時に、その昇降カーテンを駆動する開閉機を自動的に停
止させる昇降カーテン用開閉機の緊急停止機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の緊急停止機構は、オーバーヘッド
ドアの昇降カーテンを吊り下げて昇降させるワイヤを巻
き取る巻取シャフトを正逆回転させる開閉機と、前記巻
取シャフトとの間に掛け渡された無端状の駆動チェーン
に、そのチェーンの張力変化を検知する安全スイッチの
テンションローラを圧し当てて、当該テンションローラ
が変位して出力された緊急停止信号で開閉機の駆動を停
止させるようにしている(実開平3−8289号公報参
照)。
【0003】この機構は、昇降カーテンが障害物に当た
って下降できなくなった後も、その昇降カーテンを吊り
下げるワイヤが巻取シャフトから巻き出されて弛んだり
絡まり合うことを防止するため、昇降カーテンが障害物
に当たってその荷重が巻取シャフトに加わらなくなった
時に生ずる駆動チェーンの微妙な張力変化を検知して、
巻取シャフトをワイヤ巻出方向へ回転させる開閉機の駆
動を緊急停止させるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来一
般の巻取シャフトは、開閉機の負荷を軽減するために設
けたトーションスプリングと昇降カーテンのバランス状
態が図4に示すように、昇降カーテンの荷重による巻出
方向の回転モーメントより、トーションスプリングの弾
発力による巻取方向の回転モーメントの方が常に上回る
ように設定されている。すなわち、昇降カーテンの荷重
がトーションスプリングの弾発力で完全に相殺された
上、巻取シャフトにはなおも巻取方向の回転モーメント
が作用するので、安全スイッチが誤動作したり、その作
動が遅延するという重大な欠点を抱えていた。
【0005】つまり、図5に示すように、昇降カーテン
1を降下させる際には、開閉機5のスプロケット7を図
で見て反時計方向に回転させ、巻取シャフト3のスプロ
ケット6を駆動チェーン8で駆動させてワイヤ2を巻き
出すが、スプロケット6には巻取シャフト3に巻回設置
されたトーションスプリング4の弾発力によってワイヤ
2の巻出方向とは逆の時計方向の回転モーメントmが作
用し、昇降カーテン1の荷重による巻出方向の回転モー
メントを相殺しているので、駆動チェーン8の上側8U
は弛み、チェーンの下側8Dの張力が強まってテンショ
ンローラ10が上側に変位してしまう。
【0006】したがって、本来、昇降カーテン1が障害
物に当接した際に生じる駆動チェーン8の微妙な張力変
化を検知して作動すべき安全スイッチ11が、上記のよ
うに昇降カーテン1を普通に降下させた際に生じる駆動
チェーン8の張力変化をも検知して誤動作してしまうお
それがあった。
【0007】また、この誤動作を回避するために、テン
ションローラ10が変位して安全スイッチ11が作動す
るまでのストロークを大きくとり、昇降カーテン1が障
害物に当たって駆動チェーン8の張力変化が大きくなっ
たときに作動するように設定すると、昇降カーテンに障
害物が当たってから開閉機が停止するまでのタイムラグ
が大きくなり、緊急停止機構としての機能を十分に果た
せなくなるという問題があった。
【0008】一方、昇降カーテン1を上昇させる際に
は、開閉機5のスプロケット7を時計方向に回転させて
巻取シャフト3のスプロケット6を巻取方向に駆動する
が、このとき巻取シャフト3には前述のように巻取方向
の回転モーメントmが作用しているから、駆動チェーン
8の上側8Uの弛みが助長され、チェーンの下側8Dの
張力が強まってテンションローラ10が上側に変位する
ので、昇降カーテン1を降下させる場合と同様に安全ス
イッチ11が誤動作するという問題を生じていた。この
ように、従来の緊急停止機構は、昇降カーテンの降下時
及び上昇時のいずれにおいても、誤動作や作動の遅延を
生ずるという安全性や作業性にかかわる致命的な問題を
抱え、実現性に乏しいものであった。
【0009】そこで、本考案は、上記問題を解消し、昇
降カーテンの昇降時に誤動作を生じることなく、昇降カ
ーテンが障害物に当たったときにのみ迅速に且つ確実に
作動する昇降カーテン用開閉機の緊急停止機構を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本考案は、昇降カーテンを巻き取る巻取シャフト又
は昇降カーテンを吊り下げて昇降させるワイヤを巻き取
る巻取シャフトを正逆回転させる開閉機と前記巻取シャ
フトとの間に掛け渡された無端状の駆動チェーンに、安
全スイッチのテンションローラが圧し当てられ、昇降カ
ーテンが障害物に当たった時に生ずる前記駆動チェーン
の張力変化を前記テンションローラで検知して前記安全
スイッチから開閉機の緊急停止信号を出力するように成
された昇降カーテン用開閉機の緊急停止機構において、
巻取シャフトには、前記開閉機にかかる負荷を軽減する
ためのトーションスプリングが設けられ、当該トーショ
ンスプリングは、昇降カーテンがその自重によって常に
下がり勝手になるような弾撥力に設定されていることを
特徴とする。
【0011】
【作用】本考案による昇降カーテン用開閉機の緊急停止
機構は、前記開閉機にかかる負荷を軽減するために巻取
シャフトに配設されたトーションスプリングが、昇降カ
ーテンをその自重により常に下がり勝手になるように設
定してあるので、巻取シャフトには常に巻出方向の回転
モーメントが作用している。
【0012】したがって、巻取シャフトと開閉機との間
に掛け渡された駆動チェーンは、昇降カーテンの降下時
及び上昇時のいずれにおいても、巻取シャフトに作用す
る巻出方向の回転モーメントによって緊張され、張力に
変化を生じないので、従来のように昇降時にテンション
ローラが変位して安全スイッチが誤動作することがな
い。また、昇降カーテンの下端が障害物に当接した際に
は、駆動チェーンは即座に張力変化を来し、テンション
ローラが変位してただちに安全スイッチが作動し、開閉
機が迅速に停止するので安全性が高い。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本考案による昇降カーテン用開閉機の緊急
停止機構をオーバーヘッドドアに適用した概略構成図で
ある。図1において、1は昇降カーテンであり、複数の
横長幅広のブランクパネル1a,1aをヒンジ1bによ
って上下に連結して構成されている。なお、この昇降カ
ーテン1は、図示を省略したが、左右の端部に複数の戸
車が設けられ、ガイドレール内を走行して上昇または降
下するようにしてある。
【0014】そして昇降カーテン1の最下段のブランク
パネル1aの下部には、取付部材1cを介してワイヤ2
が固定され、このワイヤ2は、巻取シャフト3に設けら
れた巻胴3aに巻取自在とされている。また、巻取シャ
フト3にはトーションスプリング4が巻回設置され、巻
取シャフト3に巻取方向の付勢力を付与している。
【0015】そしてトーションスプリング4と昇降カー
テン1とのバランス状態は、図3に示すように、トーシ
ョンスプリング4の弾発力による巻取方向の回転モーメ
ントより、昇降カーテン1の荷重による巻出方向の回転
モーメントの方が常に上回るように設定され、巻取シャ
フト3には常に巻出方向の回転モーメントMが作用して
昇降カーテン1が自重により下がり勝手な状態とされて
いる。
【0016】また、巻取シャフト3にはスプロケット6
が設けられ、電動式の開閉機5に設けられたスプロケッ
ト7との間に無端状のローラチェーンから成る駆動チェ
ーン8が平行掛けされている。駆動チェーン8の下側8
Dにはテンションローラ10が内側から圧し当てられて
おり、このテンションローラ10は、ローラ本体10a
と、梃状の回動部材10bと、ローラ本体10aに外側
方向の付勢力を付与するバネ10cとから構成され、回
動部材10bの一端にはトリガー部が設けられ、ローラ
本体10aが駆動チェーン8の張力変化により所定距離
上方に変位した際に、リミットスイッチから成る安全ス
イッチ11を押圧して作動させるように成っている。
【0017】この安全スイッチ11は、開閉機5の制御
装置12に接続され、当該制御装置12は安全スイッチ
11のスイッチ信号に基づいて開閉機5を緊急停止させ
るように構成されている。
【0018】以上が本考案による昇降カーテン用開閉機
の緊急停止機構の一例構成であり、次にその作用及び効
果について説明する。まず、昇降カーテン1が平常に開
閉される場合は、図1に示すように、昇降カーテン1が
その自重によりトーションスプリング4の弾発力に抗し
て常に下がり勝手となり、巻取シャフト3には巻出方向
の回転モーメントMが作用することから、駆動チェーン
8の上側8Uは常に緊張され下側8Dに張力に変化を生
じることがないので、昇降カーテン1を降下または上昇
させるいずれの場合においても、テンションローラ10
は変位することがなく、安全スイッチ11は誤動作する
ことがない。
【0019】そして、図2に示すように昇降カーテン1
の下端が障害物9に当接した場合には、無端チェーン8
の上側8Uは緊張状態からただちに弛み、下側8Dの張
力が強まるのでテンションローラ10のローラ本体10
aが上側に変位し、回動部材10bによって安全スイッ
チ11が作動され、そのスイッチ信号が制御装置12に
入力されて開閉機5が緊急停止される。
【0020】この際、駆動チェーン8は昇降カーテン1
が障害物9に当たるまでは張力に変化を来すことがない
から(図1)、テンションローラ10が変位して安全ス
イッチ11が作動するまでのストロークを小さく設定し
て、無端チェーン8に微妙な張力変化が起こった際、即
座に安全スイッチを作動させて昇降カーテン1を停止さ
せることができるため、応答性が良く安全性を高めるこ
とができる。
【0021】なお、本実施例ではテンションローラ10
を駆動チェーン8に内接させる場合について説明した
が、これに限らず駆動チェーン8に外接させて設けても
よく、また、安全スイッチ11を作動させる機構も本実
施例に限られることなく、テンションローラ10の変位
によって安全スイッチ11を作動させることができる機
構であればよい。さらに、本実施例では昇降カーテン1
が障害物に当たったときに、開閉機5を停止させる場合
について述べたが、開閉機5を反転駆動させて昇降カー
テン1を反転上昇させるようにしてもよい。また、本考
案は、昇降カーテンを吊り下げるワイヤを巻取シャフト
に巻き取るオーバーヘッドドアに限らず、昇降カーテン
それ自体を巻取シャフトに直接巻き取る通常のシャッタ
ーにも適用できる。
【0022】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、巻
取シャフトに開閉機の負荷を軽減するトーションスプリ
ングが設けられ、そのトーションスプリングの弾撥力
は、昇降カーテンが自重によって常に下がり勝手になる
ように設定してあるので、巻取シャフトには巻出方向の
回転モーメントが作用し、巻取シャフトと開閉機との間
に掛け渡された駆動チェーンは、昇降カーテンの降下時
及び上昇時のいずれにおいても緊張して略一定の張力に
維持されているので、昇降時にテンションローラが変位
して安全スイッチが誤動作することがないという優れた
効果がある。
【0023】また、駆動チェーンの張力変化によってテ
ンションローラが変位して安全スイッチが作動するまで
のストロークを小さく設定できるので、昇降カーテンの
下端が障害物に当接した際に開閉機を迅速に停止させる
ことができ、安全性を高めることができるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による昇降カーテン用開閉機の緊急停止
機構の概略構成図。
【図2】その動作を示す概略図。
【図3】本考案による昇降カーテン用開閉機の緊急停止
機構におけるトーションスプリングと昇降カーテンのバ
ランス状態を示すグラフ。
【図4】従来のトーションスプリングと昇降カーテンの
バランス状態を示すグラフ。
【図5】従来例を示す構成図。
【符号の説明】
1・・・昇降カーテン 2・・・ワイヤ 3・・・巻取シャフト 4・・・トーションスプリング 5・・・開閉機 8・・・駆動チェーン 10・・・テンションローラ 11・・・安全スイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降カーテンを巻き取る巻取シャフト
    は昇降カーテン(1)を吊り下げて昇降させるワイヤ
    (2)を巻き取る巻取シャフト(3)を正逆回転させる
    開閉機(5)と前記巻取シャフト(3)との間に掛け渡
    された無端状の駆動チェーン(8)に、安全スイッチ
    (11)のテンションローラ(10)が圧し当てられ、昇降
    カーテン(1)が障害物(9)に当たった時に生ずる前
    記駆動チェーン(8)の張力変化を前記テンションロー
    ラ(10)で検知して前記安全スイッチ(11)から開閉機
    (5)の緊急停止信号を出力するように成された昇降カ
    ーテン用開閉機の緊急停止機構において、 巻取シャフト(3)には、前記開閉機(5)にかかる負
    荷を軽減するためのトーションスプリング(4)が設け
    られ、当該トーションスプリング(4)は、昇降カーテ
    ン(1)がその自重によって常に下がり勝手になるよう
    な弾撥力に設定されていることを特徴とする昇降カーテ
    ン用開閉機の緊急停止機構。
JP1881591U 1991-03-27 1991-03-27 昇降カーテン用開閉機の緊急停止機構 Expired - Lifetime JP2553714Y2 (ja)

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JPH04114995U JPH04114995U (ja) 1992-10-12
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JP3909472B2 (ja) * 2002-08-13 2007-04-25 三和シヤッター工業株式会社 遮煙シャッター
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DE102020100932B4 (de) * 2020-01-16 2021-12-02 Efaflex Tor- Und Sicherheitssysteme Gmbh & Co. Kg Feder für ein Hubtor mit einer Überwachungsvorrichtung, System mit einem Tor und der Feder mit der Überwachungsvorrichtung, sowie Verfahren hierfür

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