JP2001156283A - 量子細線の製造方法 - Google Patents

量子細線の製造方法

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JP2001156283A
JP2001156283A JP33969199A JP33969199A JP2001156283A JP 2001156283 A JP2001156283 A JP 2001156283A JP 33969199 A JP33969199 A JP 33969199A JP 33969199 A JP33969199 A JP 33969199A JP 2001156283 A JP2001156283 A JP 2001156283A
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film
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哲也 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナノメータサイズの量子細線を容易に形成で
きる量子細線の製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板11上に、絶縁体からなる第
1薄膜12と酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体から
なる第2薄膜13を介して形成された半導体または絶縁
体からなる第3薄膜14をパターニングし、段差部14
aを形成する。全面に形成された被膜15を異方性エッ
チングすることにより段差部14aの側壁に被膜15aを
形成して、段差部aをエッチングにより除去し、サイド
ウォールによるエッチングマスク15bを形成する。エ
ッチングマスク15bを介して第2薄膜13を異方性エ
ッチングすることにより形成された微細パターン13a
を酸化用マスクとして選択酸化した後、微細パターン1
3aを選択的に除去すると共に、第1薄膜12aを除去し
て、半導体基板11が露出した部分に量子細線17をエ
ピタキシャル成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板上に
量子サイズ効果を生じる程度の微小な半導体または金属
からなる量子細線を形成する量子細線の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】産業の基幹となったエレクトロニクスの
進歩を支えてきた大規模集積回路(LSI)は、微細化に
よって、大容量,高速動作,低消費電力等の性能を飛躍的
に向上してきた。しかし、素子サイズが0.1μm以下
になると、従来の素子による動作原理が限界に到達する
と考えられている。そのため、新しい動作原理に基づい
た新しい素子の研究が活発に行われている。この新しい
素子としては、ナノメータサイズの量子ドットや量子細
線と呼ばれる微細構造を有するものがある。上記ナノメ
ータサイズの量子ドットは、種々の量子効果デバイスと
共に、特にクーロンブロッケード現象を利用した単電子
デバイスへの応用について、盛んに研究が行われてい
る。また、上記ナノメータサイズの量子細線は、量子効
果を利用した超高速トランジスタヘの応用が期待されて
いる。
【0003】特に、上記ナノメータサイズの量子細線に
おいては、半導体結晶中における電子の波長(ド・ブロ
イ波長)と同程度の幅の半導体層に電子を閉じ込めるこ
とによって、上記電子の自由度を制限し、これによって
生じる量子化現象を利用した新しい動作原理に基づく半
導体量子デバイスを作製する試みが行われている。すな
わち、半導体層中における電子の波長は約10nmであ
るから、電子を幅10nm程度の半導体の細線(量子細
線)中に閉じ込めると、閉じ込められた電子は、この細
線中をほとんど散乱を受けずに移動できるため、移動度
が上昇することが理論的に導き出されている。
【0004】このような量子細線を平面上に多数配列し
た伝導層を作成し、この伝導層内の電子数をゲート電極
の作用によって制御することによって、従来のトランジ
スタに比して高速性に優れた量子細線トランジスタを作
製することができる。
【0005】従来、上記量子細線の製造方法として、次
の(1),(2)の文献に記載されたものが提案されてい
る。 (1) 特開平6−77180号公報 図6(a)〜(c)は、上記特開平6−77180号公報に
開示された「サイドウォール法により形成された細線状
エッチングマスクを利用した量子細線の製造方法」を示
す工程図である。
【0006】まず、図6(a)に示すように、GaAsから
なる被エッチング基板111上にレジスト112をパタ
ーニング形成し、さらにその上からプラズマ気相成長法
(PCVD)によって膜厚50nmのSiO2被膜113を
形成する。次に、図6(b)に示すように、反応性イオン
エッチングを行って、パターニングされたレジスト2の
両側壁にSiO2のサイドウォール114を形成する。最
後に、図6(c)に示すように、上記レジスト112を除
去した後、SiO2のサイドウォール114をマスクとし
て、GaAsからなる被エッチング基板111を反応性イ
オンエッチングによってパターニングし、GaAsからな
る細線を形成する。
【0007】(2) 特開平8−288499号公報 図7(a)〜(g)は、上記特開平8−288499号公報
に開示された「2枚のSiウェハ貼り合せおよびサイド
ウォール形成によるエッチングマスクを利用した量子細
線の製造方法」を示す工程図である。
【0008】まず、図7(a)に示すように、Si基板1
21上にドライエッチングによって凸部122を形成す
る。 続いて、図7(b)に示すように、SiOx系絶縁膜123
を形成して、基板全体を平坦化する。 次に、図7(c)に示すように、平坦化された基板全体の
表裏を反転させ、別のSi基板124にSiOx系絶縁膜
123側を接触させて貼り合わせる。 次に、図7(d)に示すように、Si基板121をSiOx
系絶縁膜123が露出するまでCMP(化学機械研磨)法
によって研磨する。その結果、SiOx系絶縁膜123に
埋め込まれた状態で島状Si層125が厚さ約10nm
で残る。そして、熱CVD(化学蒸着)法によって厚さ約
10nmの不純物含有ポリシリコン層を形成後、レジス
トマスク(図示せず)を介して異方性エッチングすること
によって、島状Si層125の中央付近に加工端面が位
置するポリシリコンパターン16を形成する。 次に、図7(e)に示すように、熱酸化処理によって、S
i露出部分125,126上に膜厚1〜10nmの熱酸化
膜(SiOx) 127を形成する。次に、図7(f)に示す
ように、エッチバックを行って、ポリシリコン126の
加工端面に熱酸化膜127を残してサイドウォール12
8を形成する。 次に、図7(g)に示すように、島状Si層125に対し
て選択比を確保できる条件でウェット処理を行い、ポリ
シリコンパターン126を除去する。続いて、サイドウ
ォール128を形成しているSiOxに対する選択比を確
保できる条件で島状Si層125をエッチングし、量子
細線129を形成する。
【0009】また、本出願人により、「窒化膜により埋
め込まれた段差部の側壁酸化膜の選択除去によるマスク
形成,半導体選択成長および酸化による絶縁分離を利用
した量子細線の製造方法」を提案している(特願平11
−019866号)。なお、この量子細線の製造方法
は、この発明を理解しやすくするために説明するもので
あって、公知技術ではなく、従来技術ではない。
【0010】図8(a)〜(j)は、上記特願平11−01
9866号に記載された量子細線の製造方法を示す工程
図である。
【0011】まず、図8(a)に示すように、半導体基板
131上に第1酸化膜132を形成し、その上に第1窒
化膜133を形成する。 次に、レジストパターンを介して(図示せず)異方性エッ
チングを行うことにより、図8(b)に示すように、第1
窒化膜133をパターニングする。 続いて、図8(c)に示すように、第2酸化膜134を形
成する。 次に、図8(d)に示すように、第2窒化膜135を形成
して、上記第1窒化膜間の凹部を埋め込み、続いて、図
8(e)に示すように、第2窒化膜135をエッチバック
することにより、段差上の第2酸化膜134を露出させ
る。 次に、図8(f)に示すように、上記第1窒化膜133と
第2窒化膜135をマスクとして、上記第1窒化膜13
3と第2窒化膜135とに挟まれて上記半導体基板13
1上面に対して垂直方向に延在する第2酸化膜134お
よびその第2酸化膜134下にある第1酸化膜132と
をエッチングによって除去して、半導体基板131を露
出させる溝137を形成する。 続いて、図8(g)に示すように、第1窒化膜133およ
び第2窒化膜135を除去する。 次に、図8(h)に示すように、上記半導体基板131が
露出している部分に量子細線138をエピタキシャル成
長させる。 続いて、図8(i)に示すように、第1酸化膜132およ
び第2酸化膜134を除去する。 そして、図8(j)に示すように、量子細線138の下部
を酸化して、第3酸化膜139を形成し、上記量子細線
138と半導体基板131とを分離することにより、周
囲から完全に閉じ込められた量子細線138を形成す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記文
献(1)の量子細線の製造方法では、量子細線の幅を決定
するサイドウォールをCVDおよび反応性イオンエッチ
ングで形成するため、必要とされる幅が1〜10nmの
範囲の量子細線を安定して製造することが困難である。
【0013】また、上記文献(2)の量子細線の製造方法
では、貼り合わせるための2枚のSi基板121,124
が必要であり、絶縁層123を介して2枚のSi基板1
21,124の貼り合わせるという特殊な基板形成技術
が必要となる。また、形成される量子細線129の高さ
は、レジストマスクを介してSi基板121をドライエ
ッチングするときの深さで決まるが、その場合における
ドライエッチングの深さをナノメータサイズで制御する
ことは非常に困難であるという問題がある。また、量子
細線129の幅はサイドウォール128の幅で決まるた
めに、幅が1〜10nmの範囲の量子細線を安定して製
造することが困難であるという問題もある。
【0014】また、上記特願平11−019866号で
は、第1窒化膜133と第2窒化膜135とに挟まれ
て、垂直方向に延在する第2酸化膜134とその下にあ
る第1酸化膜132をエッチングにより除去して、半導
体基板131を露出させるという処理が非常に難しいと
いう問題がある。また、第1窒化膜133の段差間の凹
部を第2窒化膜135で埋め込む必要があるため、第1
窒化膜133から成る段差パターン間の間隔が制限され
たり、ダミーパターンの段差を形成する必要があったり
するため、設計上、素子配置が制限されたりする。
【0015】そこで、この発明の目的は、一般的な成膜
技術やリソグラフィー技術およびエッチング技術を用い
て、ナノメータサイズの量子細線を容易に形成できると
共に、低コスト,高歩留まりで生産性の高い量産に適し
た量子細線の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の量子細線の製造方法は、半導体基板表
面に絶縁体からなる第1薄膜を形成する工程と、上記第
1薄膜表面に酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体から
なる第2薄膜を形成する工程と、上記第2薄膜表面に半
導体または絶縁体からなる第3薄膜を形成する工程と、
上記第3薄膜をパターニングすることにより段差部を形
成する工程と、少なくとも上記段差部の全面に被膜を形
成する工程と、上記被膜を異方性エッチングすることに
より上記段差部の側壁にサイドウォールを形成する工程
と、上記サイドウォールを形成した後、上記段差部を選
択的にエッチバックすることによりサイドウォールによ
るマスクを形成する工程と、上記サイドウォールによる
マスクを用いて、上記第2薄膜を異方性エッチングする
ことにより微細パターンを形成する工程と、上記微細パ
ターンを酸化用マスクとして選択酸化を行う工程と、上
記選択酸化の工程の後、上記微細パターンを選択的に除
去する工程と、上記微細パターンを選択的に除去するこ
とにより露出した上記第1薄膜を除去して、上記半導体
基板を露出させる工程と、上記半導体基板の露出した領
域上に量子細線をエピタキシャル成長させる工程とを有
することを特徴としている。
【0017】上記量子細線の製造方法によれば、上記量
子細線がエピタキシャル成長される箇所となる上記半導
体基板の露出部を、一般的な成膜技術やリソグラフィ技
術およびエッチング技術を用いて形成することによっ
て、位置制御された量子細線の形成が可能である。ま
た、上記量子細線の幅は、半導体基板の露出部の幅およ
び量子細線のエピタキシャル成長時間により決定され
る。ここで、半導体基板の露出部の幅は、半導体または
絶縁体からなる第3薄膜をパターニングすることにより
形成された段差部の側壁に形成された上記被膜の膜厚に
より設定される。さらに、上記第2薄膜を異方性エッチ
ングすることにより形成された微細パターンを酸化用マ
スクとして用いて選択酸化を行って、上記微細パターン
下に導入されるバーズビークを利用することで、上記被
膜の膜厚以下の半導体基板の露出部の幅を実現すること
も可能である。したがって、上記サイドウォールの幅を
1〜10nmにするのは困難であっても、20〜30n
mの幅のサイドウォールは安定して作れ、それを用いて
酸化により補足することによって、上記量子細線の幅を
精密に制御することが可能となる。さらに、上記量子細
線をエピタキシャル成長により形成するため、結晶性に
優れ、大きさの均一性がよい量子細線を再現性よく形成
できる。したがって、特殊な微細加工技術を用いること
なく、一般的な成膜技術やリソグラフィー技術およびエ
ッチング技術を用いて、ナノメータサイズの量子細線を
容易に形成でき、製造コストを低減できると共に、高歩
留まりで生産性の高い量産に適した量子細線の製造方法
を実現できる。
【0018】また、第2の発明の量子細線の製造方法
は、半導体基板表面に絶縁体からなる第1薄膜を形成す
る工程と、上記第1薄膜表面に酸化種の拡散性が低い耐
酸化性絶縁体からなる第2薄膜を形成する工程と、上記
第2薄膜表面に半導体または絶縁体からなる第3薄膜を
形成する工程と、上記第3薄膜をパターニングすること
により段差部を形成する工程と、少なくとも上記段差部
の全面に被膜を形成する工程と、上記被膜を異方性エッ
チングすることにより上記段差部の側壁にサイドウォー
ルを形成する工程と、上記サイドウォールを形成した
後、上記段差部を選択的にエッチバックすることにより
サイドウォールによるマスクを形成する工程と、上記サ
イドウォールによるマスクを用いて、上記第2薄膜を異
方性エッチングすることにより微細パターンを形成する
工程と、上記微細パターンをマスクとして上記第1薄膜
および上記半導体基板を異方性エッチングすることによ
り、上記微細パターン下の上記半導体基板に突起部を形
成する工程と、上記異方性エッチングにより上記突起部
が形成された上記半導体基板を上記微細パターンを酸化
用マスクとして、上記半導体基板の露出した領域を選択
酸化する工程と、上記選択酸化の工程の後、上記微細パ
ターンを選択的に除去する工程と、上記微細パターンを
除去した後、上記第1薄膜を除去することにより上記半
導体基板の上記突起部上面を露出させる工程と、上記半
導体基板の上記突起部上面が露出した領域上に量子細線
をエピタキシャル成長させる工程とを有することを特徴
としている。
【0019】上記量子細線の製造方法によれば、上記第
2薄膜を異方性エッチングすることにより形成された微
細パターンをマスクとして、上記第1薄膜および半導体
基板を異方性エッチングすることにより、半導体基板に
突起部を形成する。その後、微細パターンをマスクとし
て選択酸化した後、微細パターンとその微細パターン下
の第1薄膜を除去することより、半導体基板の突起部の
上面を露出させて、半導体基板の突起部上面の露出した
領域上に量子細線をエピタキシャル成長させる。そうし
て、選択酸化により半導体基板の突起部の両側壁に半導
体酸化膜を形成することによって、突起部の上面の露出
した領域の幅を制御性よく縮小できる。これにより、1
0nm以下の幅の半導体基板の露出領域を、上記被膜の
膜厚制御性に依らず、再現性よくかつ正確に形成でき、
量子細線の加工精度と制御性を向上できる。
【0020】また、第3の発明の量子細線の製造方法
は、半導体基板表面に絶縁体からなる第1薄膜を形成す
る工程と、上記第1薄膜表面に酸化種の拡散性が低い耐
酸化性絶縁体からなる第2薄膜を形成する工程と、上記
第2薄膜表面に半導体または絶縁体からなる第3薄膜を
形成する工程と、上記第3薄膜をパターニングすること
により段差部を形成する工程と、少なくとも上記段差部
の全面に被膜を形成する工程と、上記被膜を異方性エッ
チングすることにより上記段差部の側壁にサイドウォー
ルを形成する工程と、上記サイドウォールを形成した
後、上記段差部を選択的にエッチバックすることにより
サイドウォールによるマスクを形成する工程と、上記サ
イドウォールによるマスクを用いて、上記第2薄膜を異
方性エッチングすることにより微細パターンを形成する
工程と、上記微細パターンをマスクとして上記半導体基
板を異方性エッチングすることにより、上記微細パター
ン下の上記半導体基板に突起部を形成する工程と、上記
半導体基板に上記突起部を形成した後、上記微細パター
ンを酸化用マスクとして、上記半導体基板の露出した領
域を選択酸化する工程とを有することを特徴としてい
る。
【0021】上記量子細線の製造方法によれば、上記第
2薄膜を異方性エッチングすることにより形成された上
記微細パターンをマスクとして、上記第1薄膜および半
導体基板を異方性エッチングすることにより、半導体基
板に突起部を形成する。その後、微細パターンをマスク
として、上記半導体基板の突起部を除く領域および上記
突起部の両側壁を選択酸化して、量子細線を形成する。
そうして、選択酸化により半導体基板の突起部の両側壁
に半導体酸化膜を形成することによって、突起部の上面
の露出した領域の幅を制御性よく縮小できる。これによ
り、10nm以下の幅を持つ量子細線を、上記被膜の膜
厚制御性に依らず、再現性よくかつ正確に形成でき、量
子細線の加工精度と制御性を向上できる。
【0022】また、上記第1,第2の量子細線の製造方
法において、上記量子細線をエピタキシャル成長させた
上記半導体基板を酸化することにより上記半導体基板と
上記量子細線とを絶縁分離する工程を有することを特徴
とする。
【0023】上記量子細線の製造方法によれば、上記酸
化により形成された半導体酸化膜により、量子細線と半
導体基板とを絶縁分離することによって、量子細線が絶
縁膜により完全に周囲から分離されて量子化され、量子
細線が1次元伝導を示すので、超高速な電気伝導が実現
できる。また、同時に酸化により量子細線の断面積が縮
小されるので、熱雑音の影響を軽減でき、量子化の効率
を向上できる。
【0024】また、一実施形態の量子細線の製造方法
は、上記第2薄膜がシリコンナイトライドからなること
を特徴とする。
【0025】上記実施形態の量子細線の製造方法によれ
ば、上記第2薄膜にシリコンナイトライドを用いること
により、第2薄膜が非常に良好な耐酸化用マスクとして
作用するため、高い選択比をもつ選択酸化が可能であ
る。また、量子細線を成長させるために半導体基板を露
出させるとき、高い選択比でシリコンナイトライドから
なる第2薄膜を容易に除去することが可能である。した
がって、制御性よくかつ再現性よく量子細線を形成でき
る。
【0026】また、一実施形態の量子細線の製造方法
は、上記第3薄膜がポリシリコンまたはアモルファスシ
リコンからなることを特徴とする。
【0027】上記実施形態の量子細線の製造方法によれ
ば、上記第3薄膜をパターニングすることにより形成さ
れた段差部をエッチバックする工程において、上記第3
薄膜にポリシリコンまたはアモルファスシリコンを用い
ることにより、下地(第2薄膜)および段差部の側壁の被
膜の双方に対して、高い選択比をもって加工が可能であ
る。また、この場合の被膜の形成方法として、段差部で
あるポリシリコンまたはアモルファスシリコンを酸化ま
たは窒化することも可能である。
【0028】また、一実施形態の量子細線の製造方法
は、上記半導体基板が単結晶シリコンからなることを特
徴とする。
【0029】上記実施形態の量子細線の製造方法によれ
ば、高品質な結晶性を有する量子細線の成長表面が得ら
れるので、結晶性のよい量子細線を形成でき、量子効率
を向上できると共に、低コストで歩留まりのよい量子細
線を形成できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の量子細線の製造
方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0031】(第1実施形態)図1(a)〜(j)はこの発明
の第1実施形態の量子細線の製造方法における各工程の
基板断面図である。以下、図1(a)〜(j)に従って量子細
線の製造方法を説明する。
【0032】まず、図1(a)に示すように、単結晶シリ
コン等の半導体基板11の表面に、酸化またはCVD法
等を用いて、膜厚3.5nmの絶縁体からなる第1薄膜
12を形成する。続いて、CVD法等によって、第1薄
膜12表面に膜厚30nmのシリコンナイトライド等の
酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜
13を形成する。さらに続いて、CVD法等によって、
第2薄膜13表面に膜厚50nmのポリシリコンやアモ
ルファスシリコン等の半導体または絶縁体からなる第3
薄膜14を形成する。
【0033】次に、図1(b)に示すように、レジストマ
スク(図示せず)を介して、異方性エッチングにより第3
薄膜14をパターニングして、段差部14aを形成す
る。ここで、第3薄膜14のエッチングは、形成された
段差部14aのエッジ(両側壁)が表面に対してほぼ垂直
になるような条件で行う。
【0034】次に、図1(c)に示すように、膜厚30n
mの酸化膜等の被膜15をCVD法等によって形成す
る。このとき、パターニングされた段差部14aとし
て、ポリシリコンおよびアモルファスシリコンを用いて
いる場合、酸化または窒化を用いて、被膜15を形成す
ることも可能である。その場合は、被膜15は段差部1
4aの上面および側面にのみ形成される(図示せず)。
【0035】次に、図1(d)に示すように、上記被膜1
5を異方性エッチングにより、段差部14aの上面の被
膜15を除去し、段差部14aの側壁部の被膜15aのみ
が残るようにエッチバックを行う。
【0036】次に、図1(e)に示すように、上記段差部
14aをエッチングにより、選択的に除去する。このエ
ッチングは、下地であるシリコンナイトライド等の酸化
種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜13
および酸化膜等の被膜15aに対して、高い選択比をも
ったエッチング条件でエッチングを行う。このエッチン
グによって、被膜15aの膜厚に略等しい幅と、段差部
14aの膜厚に略等しい高さとを有するサイドウォール
によるエッチングマスク15bが形成される。
【0037】次に、図1(f)に示すように、上記エッチ
ングマスク15bを介して、酸化種の拡散性が低い耐酸
化性絶縁体からなる第2薄膜13をエッチングして、細
線状の微細パターン13aを形成する。このとき、微細
パターン13aのエッジ(両側壁)が表面に対してほぼ垂
直になるようなエッチング条件で、かつ、酸化膜等の絶
縁体からなる第1薄膜12および単結晶シリコン等の半
導体基板11に対して、高い選択比を持つエッチング条
件でエッチングを行う。
【0038】次に、シリコンナイトライド等の酸化種の
拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる微細パターン13
aがない領域において、第1薄膜12を除去した後、図
1(g)に示すように、微細パターン13aを酸化用マス
クとして、単結晶シリコン等の半導体基板11を酸化し
て、半導体基板11表面の微細パターン13aのない領
域のみに、膜厚約30nmの半導体酸化膜16を形成す
る。なお、酸化前に行った第1薄膜12の除去は、必ず
しも行う必要はなく、そのまま第1薄膜12を酸化して
もよい。
【0039】次に、図1(h)に示すように、上記微細パ
ターン13aをエッチングにより除去する。ここで、微
細パターン13aのエッチングは、半導体酸化膜16お
よび絶縁体からなる第1薄膜12aに対して高い選択比
を持った条件で行う。
【0040】次に、図1(i)に示すように、酸化膜等の
絶縁体からなる第1薄膜12aをエッチングにより除去
して、半導体基板11表面を露出させる。ここで、半導
体基板11が露出した領域以外では、半導体酸化膜16
が半導体基板11表面を被覆している。また、絶縁体か
らなる第1薄膜12aが半導体基板11の酸化膜である
場合には、犠牲酸化膜としての役割も担うため、半導体
基板11の露出している領域は、後述する量子細線の成
長に対して、平坦性および結晶性が良好な状態となって
いる。
【0041】次に、基板全体を高真空CVD装置と同等
の反応室(図示せず)内に設置する。そして、上記反応室
内を10-8Torr程度の真空になるまで排気した後、基
板温度を550〜600℃程度にして、シラン(SiH4)
ガスまたはジシラン(Si26)ガス等の水素化物半導体
材料ガスを供給し、そのガス分圧が10-2Torr以下に
なるように制御することによって、図1(j)に示すよう
に、半導体基板11が露出している細線状の領域上に量
子細線17をエピタキシャル成長させる。なお、この量
子細線17は半導体に限らず、金属材料であっても差し
障りない。
【0042】このように、上記量子細線17がエピタキ
シャル成長される箇所となる半導体基板11の露出部
を、一般的な成膜技術やリソグラフィ技術およびエッチ
ング技術を用いて形成することによって、位置制御され
た量子細線17の形成が可能である。また、上記量子細
線17の幅は、半導体基板11の露出部の幅および量子
細線11のエピタキシャル成長時間により決定され、半
導体基板11の露出部の幅は、半導体または絶縁体から
なる第3薄膜14をパターニングすることにより形成さ
れた段差部14aの側壁に形成された被膜15aの膜厚に
より設定される。さらに、上記第2薄膜13を異方性エ
ッチングすることにより形成された微細パターン13a
を酸化用マスクとして用いて選択酸化を行って、微細パ
ターン13a下に導入されるバーズビークを利用するこ
とで、被膜15aの膜厚以下の半導体基板11の露出部
の幅を実現することも可能である。したがって、幅が2
0〜30nmのエッチングマスク15bを安定に作っ
て、それを用いた酸化により補足することによって、上
記量子細線17の幅を精密に制御することが可能とな
る。さらに、上記量子細線17をエピタキシャル成長に
より形成するため、結晶性に優れ、大きさの均一性がよ
い量子細線を再現性よく形成できる。
【0043】したがって、特殊な微細加工技術を用いる
ことなく、一般的な成膜技術やリソグラフィー技術およ
びエッチング技術を用いて、ナノメータサイズの量子細
線を容易に形成でき、製造コストを低減できると共に、
高歩留まりで生産性の高い量産に適した量子細線の製造
方法を実現することができる。
【0044】また、上記第2薄膜13にシリコンナイト
ライドを用いることにより、第2薄膜13が非常に良好
な耐酸化用マスクとして作用するため、高い選択比をも
つ選択酸化が可能である。また、量子細線17を成長さ
せるために半導体基板11を露出させるとき、高い選択
比でシリコンナイトライドからなる第2薄膜13を容易
に除去することが可能である。したがって、制御性よく
かつ再現性よく、量子細線を形成できる。
【0045】また、上記第3薄膜14をパターニングす
ることにより形成された段差部14aをエッチバックす
る工程において、第3薄膜14にポリシリコンまたはア
モルファスシリコンを用いることにより、下地(第2薄
膜13)および段差部14aの側壁の被膜15の双方に対
して、高い選択比をもって加工が可能である。
【0046】また、上記半導体基板11が単結晶シリコ
ンからなる場合、高品質な結晶性を有する量子細線の成
長表面が得られるので、結晶性のよい量子細線17を形
成でき、量子効率を向上できると共に、低コストで歩留
まりのよい量子細線を形成できる。
【0047】(第2実施形態)この発明の第2実施形態
では、半導体基板の露出幅の制御を、後述する半導体酸
化膜の形成により、精密に制御することを可能とし、加
工の制御性および正確性を向上させるものである。
【0048】図2(a)〜(k)はこの第2実施形態の量子
細線の製造方法における各工程の基板断面図である。以
下、図2(a)〜(k)に従って量子細線の製造方法を説明
する。
【0049】まず、図2(a)に示すように、単結晶シリ
コン等の半導体基板21の表面に、酸化またはCVD法
等を用いて、膜厚3.5nmの絶縁体からなる第1薄膜
22を形成する。続いて、CVD法等によって、第1薄
膜22表面に膜厚30nmのシリコンナイトライド等の
酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜
23を形成する。さらに続いて、CVD法等によって、
第2薄膜23表面に膜厚50nmのポリシリコンやアモ
ルファスシリコン等の半導体または絶縁体からなる第3
薄膜24を形成する。
【0050】次に、図2(b)に示すように、レジストマ
スク(図示せず)を介して、異方性エッチングにより第3
薄膜24をパターニングして、段差部24aを形成す
る。ここで、第3薄膜24のエッチングは、形成された
段差部24aのエッジ(両側壁)が表面に対してほぼ垂直
になるような条件で行う。
【0051】次に、図2(c)に示すように、膜厚30n
mの酸化膜等の被膜25をCVD法等によって形成す
る。このとき、パターニングされた段差部24aとし
て、ポリシリコンおよびアモルファスシリコンを用いて
いる場合、酸化または窒化を用いて、被膜を形成するこ
とも可能である。その場合は、被膜はパターニングされ
た段差部24aの上面および側面にのみ形成される(図示
せず)。
【0052】次に、図2(d)に示すように、上記被膜2
5を異方性エッチングにより、段差部24aの上面の被
膜25を除去し、段差部24aの側壁部の被膜25aのみ
が残るようにエッチバックを行う。
【0053】次に、図2(e)に示すように、上記段差部
24aをエッチングにより、選択的に除去する。このエ
ッチングは、下地である第2薄膜23および酸化膜等の
被膜25に対して、高い選択比をもったエッチング条件
でエッチングを行う。このエッチングによって、被膜2
5の膜厚に略等しい幅と、段差部24aの膜厚に略等し
い高さとを有するサイドウォールによるエッチングマス
ク25bが形成される。
【0054】次に、図2(f)に示すように、上記エッチ
ングマスク25bを介して第2薄膜23をエッチングし
て、細線状の微細パターン23aを形成する。このと
き、微細パターン23aのエッジ(両側壁)が表面に対し
てほぼ垂直になるようなエッチング条件で、かつ、酸化
膜等の絶縁体からなる第1薄膜22および単結晶シリコ
ン等の半導体基板21に対して、高い選択比を持つエッ
チング条件でエッチングを行う。
【0055】次に、図2(g)に示すように、上記微細パ
ターン23aをマスクとして、異方性エッチングによ
り、絶縁体からなる第1薄膜22および半導体基板21
をエッチングして、細線状の突起部21aを形成する。
このとき、半導体基板21は、深さ約15nmエッチン
グされるようにする。また、このエッチングは、絶縁体
からなる微細パターン23aに対して、十分に高い選択
比を持ったエッチング条件で行う。
【0056】次に、図2(h)に示すように、シリコンナ
イトライド等の酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体か
らなる微細パターン23aを酸化用マスクとして、半導
体基板21を酸化して、半導体基板21表面の微細パタ
ーン23aのない領域および絶縁体からなる微細パター
ン23a下の半導体基板21の側壁部に、膜厚20nm
の半導体酸化膜26を形成する。これにより、絶縁体か
らなる微細パターン23a下に形成される半導体基板2
1の細線状の突起部21aの幅が縮小される。この半導
体酸化膜26の酸化膜厚の設定により、半導体基板21
の突起部21aの幅を精密に制御することが可能であ
る。
【0057】次に、図2(i)に示すように、上記微細パ
ターン23aをエッチングにより除去する。ここで、上
記微細パターン23aのエッチングは、半導体酸化膜2
6および絶縁体からなる第1薄膜22に対して高い選択
比を持った条件で行う。
【0058】次に、図2(j)に示すように、酸化膜等の
絶縁体からなる第1薄膜22をエッチングにより除去し
て、半導体基板21の突起部21a上面を露出させる。
ここで、半導体基板21が露出した領域以外では、半導
体酸化膜26が半導体基板21表面を被覆している。ま
た、絶縁体からなる第1薄膜22aが半導体基板21の
酸化膜である場合には、犠牲酸化膜としての役割も担う
ため、突起部21aの上面が露出する領域は、後述する
量子細線の成長に対して、平坦性および結晶性が良好な
状態となっている。
【0059】次に、基板全体を高真空CVD装置と同等
の反応室(図示せず)内に設置する。そして、上記反応室
内を10-8Torr程度の真空になるまで排気した後、基
板温度を550〜600℃程度にして、シラン(SiH4)
ガスまたはジシラン(Si26)ガス等の水素化物半導体
材料ガスを供給し、そのガス分圧が10-2Torr以下に
なるように制御することによって、図2(j)に示すよう
に、半導体基板21の突起部21a上面が露出している
領域上に量子細線37をエピタキシャル成長させる。な
お、この量子細線37は半導体に限らず、金属材料であ
っても差し障りない。
【0060】このように、上記第2薄膜23を異方性エ
ッチングすることにより形成された微細パターン23a
をマスクとして、第1薄膜22および半導体基板21を
異方性エッチングして、半導体基板21に細線状の突起
部21aを形成した後、微細パターン23aをマスクとし
て選択酸化し、微細パターン23aとその微細パターン
23a下の第1薄膜22aを除去することより半導体基板
21の突起部21a上面を露出させて、半導体基板21
の突起部21aの上面の露出した領域に量子細線27を
エピタキシャル成長させることによって、選択酸化を行
うと同時に、半導体基板21の突起部21aの上面の露
出した領域の幅を制御性よく縮小できる。これにより、
10nm以下の幅の半導体基板21の露出領域を、被膜
25の膜厚制御性に依らず、再現性よくかつ正確に形成
でき、量子細線の加工精度と制御性を向上できる。
【0061】(第3実施形態)上記第1,第2実施形態
では、ともに量子細線を選択エピタキシャル成長を用い
て形成している。ところが、選択エピタキシャル成長に
より良質な結晶性を持つ量子細線を形成するためには、
清浄な半導体基板11,21表面を成長前に維持するこ
とが不可欠である。そのためには、成長を行う装置内雰
囲気を質のよい超高真空にする必要があるため、スルー
プットが低下し、生産性を低下させる可能性がある。そ
こで、この発明の第3実施形態では、選択エピタキシャ
ル成長を用いることなく、量子細線を実現するものであ
り、低コストで、生産性の高い量子細線の形成が実現す
るものである。
【0062】図3(a)〜(j)はこの第3実施形態の量子
細線の製造方法における各工程の基板断面図である。以
下、図3(a)〜(j)に従って量子細線の製造方法を説明
する。
【0063】まず、図3(a)に示すように、単結晶シリ
コン基板やSOI基板等の半導体基板51の表面に、酸
化またはCVD法等を用いて、膜厚3.5nmの絶縁体
からなる第1薄膜32を形成する。続いて、CVD法等
によって、第1薄膜32の表面に膜厚30nmのシリコ
ンナイトライド等の酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁
体からなる第2薄膜33を形成する。さらに続いて、C
VD法等によって、第2薄膜33の表面に膜厚50nm
のポリシリコン,アモルファスシリコン等の半導体また
は絶縁体からなる第3薄膜34を形成する。
【0064】次に、図3(b)に示すように、レジストマ
スク(図示せず)を介して、異方性エッチングによって第
3薄膜34をパターニングして、段差部34aを形成す
る。ここで、第3薄膜34のエッチングは、形成された
段差部34aのエッジ(両側壁)が表面に対してほぼ垂直
になるような条件で行う。
【0065】次に、図3(c)に示すように、膜厚30n
mの酸化膜等の被膜35をCVD法等によって形成す
る。このとき、パターニングされた段差部34aとし
て、ポリシリコンおよびアモルファスシリコンを用いて
いる場合、酸化または窒化を用いて、被膜35を形成す
ることも可能である。その場合は、被膜35が段差部3
4aの上面および側面にのみ形成される(図示せず)。
【0066】次に、図3(d)に示すように、上記被膜3
5を異方性エッチングにより、段差部34aの上面の被
膜35を除去し、段差部34aの側壁部の被膜35aのみ
が残るようにエッチバックを行う。
【0067】次に、図3(e)に示すように、上記段差部
34aをエッチングにより、選択的に除去する。このエ
ッチングは、下地である第2薄膜33および酸化膜等の
被膜35に対して、高い選択比をもったエッチング条件
でエッチングを行う。このエッチングによって、被膜3
5の膜厚に略等しい幅と、段差部34aの膜厚に略等し
い高さとを有するサイドウォールによるエッチングマス
ク35bを形成する。
【0068】次に、図3(f)に示すように、上記エッチ
ングマスク35bを介して第2薄膜33をエッチングし
て、微細パターン33aを形成する。このとき、微細パ
ターン33aのエッジ(両側壁)が表面に対してほぼ垂直
になるようなエッチング条件で、かつ、酸化膜等の絶縁
体からなる第1薄膜32aおよび単結晶シリコン等の半
導体基板31に対して高い選択比を持つエッチング条件
でエッチングを行う。
【0069】次に、図3(g)に示すように、上記微細パ
ターン33aをマスクとして、異方性エッチングによ
り、絶縁体からなる第1薄膜32および半導体基板31
をエッチングして、細線状の突起部31aを形成する。
このとき、半導体基板31は、深さ約15nmエッチン
グされるようにする。また、このエッチングは、絶縁体
からなる第2薄膜33に対して、十分に高い選択比をも
ったエッチング条件で行う。
【0070】次に、図3(h)に示すように、シリコンナ
イトライド等の酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体か
らなる微細パターン33aを酸化用マスクとして、半導
体基板31を酸化して、半導体基板31表面の微細パタ
ーン33aのない領域および微細パターン33a下の突起
部31aの側壁部に、膜厚約20nmの半導体酸化膜3
6を形成する。これにより、絶縁体からなる微細パター
ン33a下に形成される細線状の突起部31aの幅が縮小
される。この半導体酸化膜36の酸化膜厚の設定によ
り、細線状の突起部31aの幅を精密に制御することが
可能である。また、半導体基板31としてSOI基板を
用いた場合には、半導体酸化膜36の形成時に、埋め込
み酸化膜を通しての酸化種の拡散により、埋め込み酸化
膜半導体基板界面からの酸化が進行する。これにより、
酸化膜半導体基板の高さも縮小することも可能である。
【0071】次に、図3(i)に示すように、微細パター
ン33aをエッチングにより除去する。ここで、微細パ
ターン33aのエッチングは、半導体酸化膜36および
絶縁体からなる第1薄膜32に対して、高い選択比を持
った条件で行う。
【0072】次に、図3(j)に示すように、酸化膜等の
絶縁体からなる第1薄膜32をエッチングにより除去し
て、半導体基板31の表面を露出させ、量子細線37を
形成する。ここで、半導体基板31として、25nm以
下の膜厚のSOI基板を用いた場合には、周囲より完全
に分離された量子細線を実現することも可能である。
【0073】このように、上記第2薄膜33を異方性エ
ッチングすることにより形成された微細パターン33a
をマスクとして、第1薄膜32と半導体基板31を異方
性エッチングして、半導体基板31に細線状の突起部3
1aを形成した後、微細パターン33aをマスクとして、
半導体基板31の突起部31aを除く領域および突起部
31aの両側壁を選択酸化して、微細パターン33a下に
量子細線を形成することによって、選択酸化を行うと同
時に、半導体基板31の突起部31a上面の露出した領
域の幅を制御性よく縮小できる。これにより、10nm
以下の幅を有する量子細線を上記被膜35の膜厚制御性
に依らず、再現性よくかつ正確に形成でき、量子細線の
加工精度と制御性を向上できる。
【0074】(第4実施形態)上記第1,第2実施形態
では、選択エピタキシャル成長を用いて量子細線を形成
しているが、成長により形成された量子細線は、基板か
ら分離されていないため、キャリアの閉じ込めによる量
子現象の発現が困難であることが考えられる。そこで、
この発明の第4実施形態では、周囲から分離された量子
細線を実現すると共に、量子細線のサイズの縮小を精密
に制御することを可能とするものである。
【0075】図4,図5はこの発明の第4実施形態の量
子細線の製造方法における各工程の基板断面図である。
【0076】図4(a)は、第1実施形態により形成され
た量子細線を用いた場合について示しており、41は量
子細線、42は半導体基板、43は半導体酸化膜であ
る。
【0077】まず、図4(b)に示すように、半導体酸化
膜43を除去して、量子細線41および半導体基板42
を露出させる。
【0078】次に、図4(c)に示すように、量子細線4
1および半導体基板42を酸化する。このとき、半導体
基板42表面を酸化すると同時に、量子細線41直下の
領域においても、半導体酸化膜43を形成する。これに
より、量子細線41が半導体基板42により分離され
る。また、酸化により酸化膜44を形成するため、量子
細線41の大きさを制御性よく縮小することも可能であ
る。これにより、キャリア閉じ込めに必要な量子細線の
サイズを容易に得ることができる。
【0079】また、図5(a)は、第2実施形態により形
成された量子細線を用いた場合について示しており、5
1は量子細線、52は半導体基板、53は半導体酸化膜
である。
【0080】まず、図5(b)に示すように、半導体酸化
膜53を除去して、量子細線51および半導体基板52
を露出させる。
【0081】続いて、図5(c)に示すように、量子細線
51および半導体基板52を酸化する。このとき、半導
体基板52表面が酸化されると同時に、量子細線51直
下の領域においても、半導体酸化膜53を形成する。こ
れにより、量子細線51が半導体基板52により分離さ
れる。また、酸化により酸化膜54が形成されるため、
量子細線51の大きさを制御性よく縮小することも可能
である。これにより、キャリア閉じ込めに必要な量子細
線のサイズを容易に得ることができる。なお、この第2
実施形態の量子細線は、量子細線下の半導体基板の突起
部の幅が狭いので、第1実施形態の量子細線よりもより
容易に絶縁分離が達成できる。
【0082】このように、上記酸化により形成された半
導体酸化膜43,53により、量子細線44,54と半導
体基板42,52とを絶縁分離することによって、量子
細線44,54が絶縁膜により完全に周囲から分離され
て量子化されて、量子細線44,54が1次元伝導を示
すので、超高速な電気伝導が実現できる。また、同時に
酸化により量子細線44,54の断面積が縮小されるの
で、熱雑音の影響を軽減でき、量子化の効率を向上でき
る。
【0083】また、上記半導体基板42,52に単結晶
シリコンを用いた場合、量子細線44,54の結晶性が
よいと共に、酸化により量子細線44,54と半導体基
板42,52とがシリコン酸化膜により絶縁分離される
ために安定性に優れている。
【0084】上記第1〜第4実施形態では、量子細線の
数を2としたが、量子細線の数は1または3以上であっ
てもよい。
【0085】また、上記第1〜第4実施形態の量子細線
の製造方法を用いて、優れた特性の量子効果デバイス
(超高速トランジスタ,半導体メモリ等)を実現すること
ができる。
【0086】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
量子細線の製造方法によれば、半導体基板表面に絶縁体
からなる第1薄膜を形成し、その第1薄膜の表面に酸化
種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜を形
成した後、その第2薄膜の表面に半導体または絶縁体か
らなる第3薄膜を堆積し、その後、その第3薄膜をパタ
ーニングして段差部を形成し、少なくとも段差部の全面
に被膜を形成した後、その被膜を異方性エッチングする
ことにより段差部の側壁にサイドウォールを形成して、
上記段差部を選択的にエッチバックし、サイドウォール
によるマスクを形成し、上記サイドウォールによるマス
クを用いて、絶縁体からなる第2薄膜を異方性エッチン
グして、絶縁体からなる微細パターンを形成した後、上
記絶縁体からなる微細パターンを酸化用マスクとして選
択酸化を行って、上記絶縁体からなる微細パターンを選
択的に除去すると共に、上記微細パターン下の第1薄膜
を除去して、半導体基板を露出させ、上記半導体表面が
露出した部分に量子細線をエピタキシャル成長させるの
で、従来から用いられているSi基板等の半導体基板を
用いて量子細線の形成が可能で、低コストで量子細線を
形成できる。
【0087】また、半導体基板を1枚用いるだけなの
で、絶縁層を介した2枚のSi基板の貼り合せという特
殊な基板形成技術を必要とせず、容易にかつ低コストで
量子細線を形成できる。また、半導体基板を露出させる
ときに、段差部間を埋め込む必要がないため、ダミーパ
ターン等が必要なく、設計上の制約を減らすことが可能
である。さらに、高アスペクト比の溝のエッチングが不
要なため、容易に、再現性よく、均一な量子細線を形成
することが可能である。
【0088】また、一般的な成膜技術,リソグラフィ技
術およびエッチング技術等を用いて、上記量子細線を形
成するので、位置および寸法の制御性,均一性に優れ、
再現性がよいと共に、簡単な工程で低コストに量子細線
を製造でき、高歩留まりで生産性に優れた量子細線の製
造ができる。
【0089】また、第2の発明の量子細線の製造方法に
よれば、上記第1の量子細線の製造方法と同様にして、
半導体基板上に絶縁体からなる第1薄膜、酸化種の拡散
性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜、パターニン
グされた半導体または絶縁体からなる第3薄膜、被膜を
形成後、その被膜を異方性エッチングして、段差部の側
壁にサイドウォールを形成し、そのサイドウォールをマ
スクとして第2薄膜を異方性エッチングすることにより
絶縁体からなる微細パターンを形成し、さらにこの微細
パターンをマスクとして絶縁体からなる第1薄膜および
半導体基板をエッチングした後、選択酸化を行った後、
絶縁体からなる微細パターンと絶縁体からなる第1薄膜
を除去して、半導体基板を露出させ、量子細線をエピタ
キシャル成長させるので、選択酸化時に、半導体基板の
突起部の側壁にも側方から酸化が進むため、半導体基板
の露出部の幅を制御性よく縮小可能で、加工精度を向上
でき、再現性よく量子細線を製造できる。
【0090】また、第3の発明の量子細線の製造方法に
よれば、上記第2の発明の量子細線の製造方法と同様に
して、絶縁体からなる微細パターンをマスクとして半導
体基板をエッチングすることにより、エピタキシャル成
長を用いることなく、直接、量子細線を形成するので、
製造工程数を減らして、容易にかつ低コストに量子細線
を製造することができる。また、同時にスループットも
向上するので、生産性が向上する。
【0091】また、上記第1,第2の発明の量子細線の
製造方法において、上記量子細線を酸化して、量子細線
と半導体基板とを絶縁分離することによって、量子細線
内でキャリアが完全に閉じ込められ、効率的に量子化を
引き起こすことができ、同時に量子細線の寸法を制御性
よく縮小することが可能である。したがって、加工の正
確性,再現性が向上し、高い歩留まりで量子細線を製造
できる。
【0092】また、上記酸化種の拡散性が低い耐酸化性
絶縁体からなる第2薄膜として、シリコンナイトライド
を用いることによって、半導体基板の選択酸化において
選択性、量子細線成長前の除去の選択性に優れ、均一
性,再現性よく、低コストで量子細線を製造できる。
【0093】また、上記半導体または絶縁体からなる第
3薄膜として、ポリシリコンまたはアモルファスシリコ
ンを用いることによって、パターニング時の加工精度が
優れていると共に、段差部の側壁にサイドウォール被膜
を形成した後の段差部を除去するときの選択性に優れて
いる。また、上記被膜を形成するときに、酸化または窒
化を利用することが可能であり、これにより膜厚10n
m以下の被膜形成においても均一性,制御性がよい。し
たがって、低コストで、均一性,再現性よく、制御性の
よい量子細線を製造できる。
【0094】また、上記半導体基板に単結晶シリコンを
用いることによって、量子細線の結晶性がよいと共に、
酸化により量子細線と半導体基板との絶縁分離を行った
場合、シリコン酸化膜により絶縁分離されるために安定
性に優れており、低コストで、再現性よく高歩留まりな
量子細線を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施形態の量子細線の
製造方法を示す基板断面図である。
【図2】 図2はこの発明の第2実施形態の量子細線の
製造方法を示す基板断面図である。
【図3】 図3はこの発明の第3実施形態の量子細線の
製造方法を示す基板断面図である。
【図4】 図4はこの発明の第4実施形態の量子細線の
製造方法を示す基板断面図である。
【図5】 図5は上記第4実施形態の量子細線の製造方
法を示す基板断面図である。
【図6】 図6は従来のサイドウォール法で形成したマ
スクを用いた量子細線の製造方法を示す工程図である。
【図7】 図7は従来の2枚のSiウェハ貼り合せによ
る量子細線の製造方法を示す工程図である。
【図8】 図8は他の従来の量子細線の製造方法を示す
工程図である。
【符号の説明】
11,21,31,42,52…半導体基板、 12,22,32…第1薄膜、 13,23,33…第2薄膜、 14,24,34…第3薄膜、 15,25,35…被膜、 16,26,36,43,53…半導体酸化膜、 17,27,37,41,51…量子細線、 54…酸化膜、 111…被エッチング基板、 112…レジスト、 113…SiO2被膜、 114…サイドウォール、 121…Si基板、 122…凸部、 123…SiOx系絶縁膜、 124…別のSi基板、 125…島状Si、 126…ポリシリコンパターン、 127…熱酸化膜、 128…サイドウォール、 129…量子細線、 131…半導体基板、 132…第1酸化膜、 133…第1窒化膜、 134…第2酸化膜、 135…第2窒化膜、 137…溝、 138…量子細線、 139…第3酸化膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 智也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5F045 AB02 AC01 AD09 AD10 AE05 AF03 AF20 BB08 DA56 DB02 5F058 BA20 BC02 BD03 BJ01 BJ04 BJ10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面に絶縁体からなる第1薄
    膜を形成する工程と、 上記第1薄膜表面に酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁
    体からなる第2薄膜を形成する工程と、 上記第2薄膜表面に半導体または絶縁体からなる第3薄
    膜を形成する工程と、 上記第3薄膜をパターニングすることにより段差部を形
    成する工程と、 少なくとも上記段差部の全面に被膜を形成する工程と、 上記被膜を異方性エッチングすることにより上記段差部
    の側壁にサイドウォールを形成する工程と、 上記サイドウォールを形成した後、上記段差部を選択的
    にエッチバックすることによりサイドウォールによるマ
    スクを形成する工程と、 上記サイドウォールによるマスクを用いて、上記第2薄
    膜を異方性エッチングすることにより微細パターンを形
    成する工程と、 上記微細パターンを酸化用マスクとして選択酸化を行う
    工程と、 上記選択酸化の工程の後、上記微細パターンを選択的に
    除去する工程と、 上記微細パターンを選択的に除去することにより露出し
    た上記第1薄膜を除去して、上記半導体基板を露出させ
    る工程と、 上記半導体基板の露出した領域上に量子細線をエピタキ
    シャル成長させる工程とを有することを特徴とする量子
    細線の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板表面に絶縁体からなる第1薄
    膜を形成する工程と、 上記第1薄膜表面に酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁
    体からなる第2薄膜を形成する工程と、 上記第2薄膜表面に半導体または絶縁体からなる第3薄
    膜を形成する工程と、 上記第3薄膜をパターニングすることにより段差部を形
    成する工程と、 少なくとも上記段差部の全面に被膜を形成する工程と、 上記被膜を異方性エッチングすることにより上記段差部
    の側壁にサイドウォールを形成する工程と、 上記サイドウォールを形成した後、上記段差部を選択的
    にエッチバックすることによりサイドウォールによるマ
    スクを形成する工程と、 上記サイドウォールによるマスクを用いて、上記第2薄
    膜を異方性エッチングすることにより微細パターンを形
    成する工程と、 上記微細パターンをマスクとして上記第1薄膜および上
    記半導体基板を異方性エッチングすることにより、上記
    微細パターン下の上記半導体基板に突起部を形成する工
    程と、 上記異方性エッチングにより上記突起部が形成された上
    記半導体基板を上記微細パターンを酸化用マスクとし
    て、上記半導体基板の露出した領域を選択酸化する工程
    と、 上記選択酸化の工程の後、上記微細パターンを選択的に
    除去する工程と、 上記微細パターンを除去した後、上記第1薄膜を除去す
    ることにより上記半導体基板の上記突起部上面を露出さ
    せる工程と、 上記半導体基板の上記突起部上面が露出した領域上に量
    子細線をエピタキシャル成長させる工程とを有すること
    を特徴とする量子細線の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板表面に絶縁体からなる第1薄
    膜を形成する工程と、 上記第1薄膜表面に酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁
    体からなる第2薄膜を形成する工程と、 上記第2薄膜表面に半導体または絶縁体からなる第3薄
    膜を形成する工程と、 上記第3薄膜をパターニングすることにより段差部を形
    成する工程と、 少なくとも上記段差部の全面に被膜を形成する工程と、 上記被膜を異方性エッチングすることにより上記段差部
    の側壁にサイドウォールを形成する工程と、 上記サイドウォールを形成した後、上記段差部を選択的
    にエッチバックすることによりサイドウォールによるマ
    スクを形成する工程と、 上記サイドウォールによるマスクを用いて、上記第2薄
    膜を異方性エッチングすることにより微細パターンを形
    成する工程と、 上記微細パターンをマスクとして上記半導体基板を異方
    性エッチングすることにより、上記微細パターン下の上
    記半導体基板に突起部を形成する工程と、 上記半導体基板に上記突起部を形成した後、上記微細パ
    ターンを酸化用マスクとして、上記半導体基板の露出し
    た領域を選択酸化する工程とを有することを特徴とする
    量子細線の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の量子細線の製
    造方法において、 上記量子細線をエピタキシャル成長させた上記半導体基
    板を酸化することにより上記半導体基板と上記量子細線
    とを絶縁分離する工程を有することを特徴とする量子細
    線の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    量子細線の製造方法において、 上記第2薄膜がシリコンナイトライドからなることを特
    徴とする量子細線の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    量子細線の製造方法において、 上記第3薄膜がポリシリコンまたはアモルファスシリコ
    ンからなることを特徴とする量子細線の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    量子細線の製造方法において、 上記半導体基板が単結晶シリコンからなることを特徴と
    する量子細線の製造方法。
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