JP2001151728A - 脂環式ジカルボン酸誘導体の製造法及び脂環式ジカルボン酸誘導体 - Google Patents

脂環式ジカルボン酸誘導体の製造法及び脂環式ジカルボン酸誘導体

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JP2001151728A
JP2001151728A JP33952099A JP33952099A JP2001151728A JP 2001151728 A JP2001151728 A JP 2001151728A JP 33952099 A JP33952099 A JP 33952099A JP 33952099 A JP33952099 A JP 33952099A JP 2001151728 A JP2001151728 A JP 2001151728A
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dicarboxylic acid
ring
dodecane
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Hideo Suzuki
秀雄 鈴木
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Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステルのガラス転移温度を向上さ
せるために、炭素数を増加させた脂環式ジカルボン酸ジ
エステル製造法及び該化合物の提供にある。 【解決手段】 式〔1〕で表されるテトラシクロ〔6.
2.1.13,6.02,7〕トデ−4−セン化合物と、一酸
化炭素、アルコール及び/又はオルト蟻酸アルキルを原
料とし、触媒(パラジウム等)及び酸化剤(塩化第2銅
等)の存在下に反応を行うことを特徴とする式〔2〕で
表されるテトラシクロ〔6.2.1.13, 6.02,7〕ド
デカン−4,5−ジカルボン酸ジエステルの製造法及び
式〔2〕で表される脂環式ジカルボン酸ジエステル。 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立して、炭素数1〜1
0のアルキル基、炭素数3〜10のアルケニル基、(メ
タ)アクリロイルオキシエチル基で、それらの置換基内
に酸素原子を含んでいても良く、また環Xはシクロアル
キル基、シクロアルケニル基及びそれらの多環基、更に
それらの混合環基を表し、環Xは無くても良い。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式〔2〕
【0002】
【化10】
【0003】(式中、R1及びR2はそれぞれ独立して、
炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜10のアルケ
ニル基、(メタ)アクリロイルオキシエチル基で、それ
らの置換基内に酸素原子を含んでいても良く、また環X
はシクロアルキル基、シクロアルケニル基及びそれらの
多環基、更にそれらの混合環基を表し、環Xは無くても
良い。)で表されるテトラシクロ〔6.2.1.
3,6.02,7〕ドデカン−4,5−ジカルボン酸ジエス
テルの製造法及び該化合物に関する。
【0004】
【従来の技術】従来のテトラシクロ〔6.2.1.1
3,6.02,7〕ドデカン−4,5−ジカルボン酸ジメチル
が知られているが、その製造法をスキームで示せば下記
の通りである(アンナーレン・ヘミー504巻205頁
1933年(Ann.Chem.504,205(1933).))。
【0005】
【化11】
【0006】ジシクロペンタジエン(DCPD)とシク
ロペンタジエンを高温・加圧下でディールス・アルダー
反応によりトリシクロペンタジエン(TCPD)を得
る。次にこのTCPDを過マンガン酸カリウムで酸化開
裂し、テトラシクロ〔6.2.1.13,6.02,7〕デカ
ン−4,5−ジカルボン酸(TCDC)を得る。更に、
このTCDCをジアゾメタンによりメチル化し、テトラ
シクロ〔6.2.1.1 3,6.02,7〕デカン−4,5−
ジカルボン酸ジメチル(TCDM)を得ている。
【0007】この製造法は、廃液や安全性の点で実用性
上ほど遠い過マンガン酸カリウムやジアゾメタン等を用
い、工業的製造法とは言えない。
【0008】一方、ノルボルナン環を保有する脂環式ジ
カルボン酸ジエステルとしては、従来5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボン酸ジエステルやトリシクロ〔5.
2.1.02,6〕デセ−3−エン−8,9−ジカルボン
酸ジエステル等が知られている。しかしこれらをポリエ
ステルモノマーとして用いた場合に、透明性、吸湿性、
寸法安定性等の改善は見られるもののガラス転位点(T
g)が未だ低かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
エステルのガラス転移温度を向上させるために、炭素数
を増加させた脂環式ジカルボン酸ジエステル及びその製
造法の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意研究を行った結果本発明を完成す
るに至った。即ち、本発明は、式〔1〕
【0011】
【化12】
【0012】(式中、環Xはシクロアルキル基、シクロ
アルケニル基及びそれらの多環基、更にそれらの混合環
基を表し、環Xは無くても良い。)で表されるテトラシ
クロ〔6.2.1.13,6.02,7〕トデ−4−セン化合
物と、一酸化炭素、アルコール及び/又はオルト蟻酸ア
ルキルを原料とし、触媒及び酸化剤の存在下に反応を行
うことを特徴とする式〔2〕
【0013】
【化13】
【0014】(式中、R1及びR2はそれぞれ独立して、
炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜10のアルケ
ニル基、(メタ)アクリロイルオキシエチル基で、それ
らの置換基内に酸素原子を含んでいても良く、また環X
はシクロアルキル基、シクロアルケニル基及びそれらの
多環基、更にそれらの混合環基を表し、環Xは無くても
良い。)で表されるテトラシクロ〔6.2.1.
3,6.02,7〕ドデカン−4,5−ジカルボン酸ジエス
テルの製造法に関する。
【0015】また、本発明は、式〔3〕
【0016】
【化14】
【0017】(式中、R1及びR2はそれぞれ独立して、
炭素数3〜10のアルケニル基、(メタ)アクリロイル
オキシエチル基で、それらの置換基内に酸素原子を含ん
でいても良く、また環Xはシクロアルキル基、シクロア
ルケニル基及びそれらの多環基、更にそれらの混合環基
を表し、環Xは無くても良い。)で表されるテトラシク
ロ〔6.2.1.13,6.02,7〕ドデカン−4,5−ジ
カルボン酸ジエステル化合物に関する。本発明の化合物
の製造法を反応スキームで示せば、次の様になる。
【0018】
【化15】
【0019】(式中、環X及びR1及びR2は前記と同
じ。)
【0020】
【発明の実施の形態】本発明で用いる出発原料の式
〔6〕のテトラシクロ〔6.2.1.13,6.02 ,7〕ト
デセ−3−セン(TCDE)化合物としては、以下の化
合物が挙げられる。
【0021】
【化16】
【0022】テトラシクロ〔6.2.1.13,6
2,7〕ドデ−4−セン
【0023】
【化17】
【0024】シクロペンタジエントリマー
【0025】
【化18】
【0026】ヘキサシクロ〔6.6.1.02,7
3,6.09,14.110,13〕ヘプタデ−4−セン
【0027】
【化19】
【0028】シクロペンタジエンテトラマー
【0029】
【化20】
【0030】オクタシクロ〔8.8.0.12,9
3,8.14,7.111,18.012,17.113,1 6〕ドコセ−
5−エン
【0031】
【化21】
【0032】シクロペンタジエンペンタマーテトラシク
ロ〔6.2.1.13,6.02,7〕トデ−4−センは、ノ
ルボニレンとジシクロペンタジエンのディールス・アル
ダー反応によって得ることができる。
【0033】次に、本願発明の反応は、基本的にはPd
2+の酸化的付加反応によって可能となったものであり、
触媒として一般にパラジウム触媒を使用する。パラジウ
ム触媒の形態としては、無機酸塩、有機酸塩、担体付パ
ラジウム、コロイド金属等その形態にはとらわれること
なく使用可能である。具体的には、塩化パラジウム、硝
酸パラジウム、硫酸パラジウム、酢酸パラジウム、プロ
ピオン酸パラジウム、パラジウム−炭素、パラジウム−
シリカ、パラジウム−アルミナ、パラジウム−炭酸バリ
ウム、パラジウム黒、コロイドパラジウム等を挙げるこ
とができる。その使用量は、原料のTCDE化合物に対
し、パラジウム元素換算で0.1モル%以上であれば、
ジエステルが高収率で得られる。
【0034】さらに、反応ではPd2+が反応によりPd
0に還元されるのでこれをPd2+へ戻す酸化剤が必要で
ある。酸化剤としては、酸化還元電位の小さい金属化合
物が好ましく、特に銅又は鉄化合物が使用される。
【0035】具体的には、塩化第二銅、硝酸第二銅、硫
酸第二銅、蟻酸第二銅、酢酸第二銅、塩化第二鉄、硝酸
第二鉄、硫酸第二鉄、蟻酸第二鉄、酢酸第二鉄等が使用
され、特に銅化合物が優れた結果を与える。また、これ
らの化合物は、いずれも無水物の方がジエステルが高収
率で得られ、水和物では収率が低下する傾向にある。
【0036】これらの酸化剤の使用量は、原料に対し理
論量必要であり、本願発明の反応ではパラジウム触媒を
いわゆる触媒量使用した場合は、原料のTCDE化合物
に対し、2モル倍必要である。通常、酸化剤の使用量は
1〜5倍モル、好ましくは2〜4倍モルである。
【0037】一方、酸化剤として金属化合物を使用せず
分子状酸素を使用することも可能であり、金属化合物と
分子状酸素との組合せも使用できる。
【0038】なお、分子状酸素を酸化剤とする場合は、
アルコールの誘導体でもあるオルト蟻酸メチル、オルト
酢酸メチル、オルト蟻酸エチル、1,1−ジメトキシシ
クロヘキサン等の脱水剤を添加することが重要であり、
これにより顕著な収率向上がみられる。
【0039】本願発明の反応のもう一つの原料であるア
ルコールは、炭素数1〜10のアルキルアルコール、炭
素数3〜10の不飽和アルキルアルコール、シクロアル
キルアルコール、ベンゼン置換アルキルアルコール、ベ
ンゼン置換不飽和アルコールでアルキル及び不飽和アル
キルはO,N原子を含んでいても良く1価又は多価アル
コールの別は問わない。
【0040】具体的には、メチルアルコール、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ア
ミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコ
ール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシル
アルコール、アリルアルコール、フルフリルアルコー
ル、ゲラニオール、ネロール、エチレングリコール、プ
ロパンジオール、グリセリン、メトキシエタノール、エ
チレングリコールアリルエーテル、ジエチレングリコー
ルアリルエーテル、トリエチレングリコールアリルエー
テル、(2−アクリロイルオキシ)エタノール及び(2
−メタアクリロイルオキシ)エタノールなどを挙げるこ
とができる。
【0041】又、アルコールをその誘導体であるアセタ
ール、ケタール、オルト蟻酸アルキルの形で使用するこ
ともでき、反応は同様に進行する。例えば、オルト蟻酸
メチル、オルト酢酸メチル、1,1−ジメトキシシクロ
ヘキサン等を用いた場合も、メタノールを用いた場合と
同様にジメチルエステルを得ることができる。
【0042】さらに溶媒として、ペンタン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ヘプタンなどの炭化水素、ジメト
キシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレン
グリコールジメチルエーテル及びジオキサン等のエーテ
ル類等が使用できるが、原料の一つであるアルコール又
はその誘導体であるアセタール、ケタール、オルト蟻酸
アルキル等をTCDE化合物に対し理論量以上に加え
て、そのまま溶媒とすることもできる。又、水、酢酸、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等は、ジエス
テルの収率が低下し溶媒として好ましくない。溶媒量
は、特に制限はないが、TCDE化合物に対し0.1〜
20重量倍程度が好ましい。
【0043】又、反応中触媒や酸化剤から副生する酸を
除去するために塩基を存在させることもできる。塩基と
しては酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、酪酸
ナトリウム等の脂肪酸塩が好ましい。反応温度は、常温
付近で充分反応が進行するが加圧下で溶媒の沸点付近で
行うこともできる。一酸化炭素の圧力には特に制限はな
いが、常圧〜5000kPaが好ましい。低圧の場合は
反応時間が長くなり、ジエステルの選択率が低下する傾
向にある。
【0044】一酸化炭素は高純度である必要はなく、水
素との混合ガスであるオキソガスも一酸化炭素と同様に
使用でき、工業的にも有利である。
【0045】反応時間は、触媒量、一酸化炭素圧力等と
の相関になるが、通常15分から2時間程度で終了する
ことができる。
【0046】反応後、反応液を濃縮し、その残査からト
ルエン等の溶媒で抽出した後、トルエンを留去してから
蒸留又はカラムクロマトグラフィーで精製することによ
り目的物を単離することができる。以下、本発明を実施
例にて更に詳細に説明する。
【0047】
【実施例1】実施例1 内容積100mlのハステロイ製オートクレーブに、テ
トラシクロ〔6.2.1.13,6.02,7〕ドデ−4−セ
ン(TCDE)1.6g(10mmol)、塩化パラジ
ウム0.071g(0.4mmol)、無水塩化第二銅
(純度95%)3.4g(24mmol)及びメタノー
ル20gを仕込み、一酸化炭素2.45×103kPa
まで加圧した後25℃で反応を開始した。30分後やや
加温し40〜50℃とした後、除々に室温に放冷しなが
らさらに攪拌を1時間30分行った。反応開始から合計
2時間目で反応温度36℃となり、一酸化炭素圧は9.
8×102kPaで一定となった。
【0048】攪拌を停止後、残余一酸化炭素を除き、反
応液を取り出した。反応液はそのまま濃縮した後、残査
にトルエンを入れ生成物を抽出した。得られたトルエン
溶液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製すると主留分として油状物2.2g(収率77%)
が得られた。この主留分の分析結果は、以下の通りであ
る。この主留分の質量分析計及び1H−NMRで分析結
果は、以下の通りであった。
【0049】 MASS(FD+,m/e(%)):278(M+,100),264(10),251(18)1 H-NMR(CDCl3,δppm):1.01〜1.05(m,3H),1.30(d,J=10.1
Hz,1H),2.54(s,2H),3.05(s,2H),3.60(s,6H) 以上の結果から本化合物はテトラシクロ〔6.2.1.
3,6.02,7〕ドデカン−4,5−ジカルボン酸ジメチ
ルであることを確認した。
【0050】実施例2 内容積100mlのハステロイ製オートクレーブに、テ
トラシクロ〔6.2.1.13,6.02,7〕ドデ−4−セ
ン3.2g(20mmol)、5%Pd/C0.70g
(0.2mmol)、無水塩化第二銅(純度95%)
6.4g(48mmol)及びメタノール30gを仕込
み、一酸化炭素2.0×103kPaまで加圧した後2
5℃で反応を開始した。反応開始後3分間だけ加温した
後放冷しながらさらに攪拌を続けると20分後に、一酸
化炭素圧は2.0×102kPaまで低下し、反応温度
は46℃まで達した。そこで一酸化炭素圧を更に2.0
×103kPaに上げ同温度で攪拌を継続した。1時間
40分後に反応温度は33℃となり一酸化炭素圧は3.
9×102kPaで一定となった。攪拌を停止後残余一
酸化炭素を除き、反応液を取出した。ろ過により触媒を
除去した後濃縮した。得られた残査にトルエン」を入れ
生成物を抽出した。このトルエン溶液を濃縮後後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製するとテトラシ
クロ〔6.2.1.13,6.02,7〕ドデカン−4,5−
ジカルボン酸ジメチルの油状物4.6g(収率81%)
が得られた。
【0051】実施例3 内容積100mlのハステロイ製オートクレーブに、テ
トラシクロ〔6.2.1.13,6.02,7〕ドデ−3−セ
ン3.2g(20mmol)、塩化パラジウム0.14
g(0.8mmol)、無水塩化第二銅(純度95%)
6.4g(48mmol)及びアリルアルコール20g
を仕込み、一酸化炭素2.0×103kPaまで加圧し
た後25℃で反応を開始した。反応開始から30分で一
酸化炭素圧は4.9×102kPaまで低下した。
【0052】そこで一酸化炭素圧を再び2.0×103
kPaまで加圧し、反応を50〜55℃で1時間30分
継続した。一酸化炭素圧は1.0×103kPaまで減
少し一定となり、攪拌を停止した。
【0053】残余一酸化炭素を排気後、反応液を取り出
し、反応液を濃縮後、残査にトルエンを入れ生成物を抽
出した。得られたトルエン溶液を濃縮後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製すると油状物3.3g
(収率48%)が得られた。この主留分の分析結果は、
以下の通りである。この主留分の質量分析計及び1H−
NMRで分析結果は、以下の通りであった。
【0054】 MASS(FD+,m/e(%)):330(M+,100),273(20),261(13)1 H-NMR(CDCl3,δppm):1.01〜1.09(m,3H),1.29(d,J=10.
1,Hz,1H),1.39〜1.52(m,3H),1.78(S,2H),2.09(d,J=10.2
Hz,1H)2.17(s,2H),2,54(s,2H),3.07(s,2H),4.43(q,J1=
5.86Hz,J2=13.4Hz,2H),4.50(q,J1=5.86Hz,J2=13.4Hz,2
H),5.20(d,J1=10.4Hz,2H),5.28(d,J1=17.2Hz,2H),5.83
〜5.92(m,2H) 以上の結果から本化合物はテトラシクロ〔6.2.1.
3,6.02,7〕ドデカン−4,5−ジカルボン酸ジアリ
ルであることを確認した。
【0055】また、前記シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで初留分1.0g(収率21%)を分析した結
果、次の通りであった。 MASS(EI,m/e(%)):244(M+,25),203(60),159(100),91(70) 以上の結果から本化合物はテトラシクロ〔6.2.1.
3,6.02,7〕ドデカン−4−カルボン酸アリルである
ことを確認した。
【0056】更に、前記シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで後留分0.93g(収率20%)を分析した結
果、次の通りであった。
【0057】 MASS(EI,m/e(%)):232(M+,2),204(8),160(84),66(100) 以上の結果から本化合物はテトラシクロ〔6.2.1.
3,6.02,7〕ドデカン−4,5−ジカルボン酸無水物
であることを確認した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 63/18 C08G 63/18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式〔1〕 【化1】 (式中、環Xはシクロアルキル基、シクロアルケニル基
    及びそれらの多環基、更にそれらの混合環基を表し、環
    Xは無くても良い。)で表されるテトラシクロ〔6.
    2.1.13,6.02,7〕トデ−4−セン化合物と、一酸
    化炭素、アルコール及び/又はオルト蟻酸アルキルを原
    料とし、触媒及び酸化剤の存在下に反応を行うことを特
    徴とする式〔2〕 【化2】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立して、炭素数1〜1
    0のアルキル基、炭素数3〜10のアルケニル基、(メ
    タ)アクリロイルオキシエチル基で、それらの置換基内
    に酸素原子を含んでいても良く、また環Xはシクロアル
    キル基、シクロアルケニル基及びそれらの多環基、更に
    それらの混合環基を表し、環Xは無くても良い。)で表
    されるテトラシクロ〔6.2.1.13,6.02,7〕ドデ
    カン−4,5−ジカルボン酸ジエステルの製造法。
  2. 【請求項2】 触媒がパラジウムである請求項1記載の
    テトラシクロ〔6.2.1.13,6.02,7〕ドデカン−
    4,5−ジカルボン酸ジエステルの製造法。
  3. 【請求項3】 式〔3〕 【化3】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立して、炭素数3〜1
    0のアルケニル基、(メタ)アクリロイルオキシエチル
    基で、それらの置換基内に酸素原子を含んでいても良
    く、また環Xはシクロアルキル基、シクロアルケニル基
    及びそれらの多環基、更にそれらの混合環基を表し、環
    Xは無くても良い。)で表されるテトラシクロ〔6.
    2.1.13,6.02,7〕ドデカン−4,5−ジカルボン
    酸ジエステル化合物。
  4. 【請求項4】 式〔3〕においてR1及びR2が式〔4〕 【化4】 (式中、nは0〜3を表す。)で表される1価の有機基
    である請求項3記載のテトラシクロ〔6.2.1.13,
    6.02,7〕ドデカン−4,5−ジカルボン酸ジアリル化
    合物。
  5. 【請求項5】 式〔3〕において、環Xが無く、R1
    びR2が前記式〔4〕である式〔5〕 【化5】 〔式中、nは0〜3を表す。〕で表される請求項4記載
    のテトラシクロ〔6.2.1.13,6.02,7〕ドデカン
    −4,5−ジカルボン酸ジアリル化合物。
  6. 【請求項6】 式〔3〕においてR1及びR2が式〔6〕 【化6】 (R3は水素原子またはメチル基を表す。)で表される
    2−(メタ)アクリロイルオキシエチル基である請求項
    1記載のテトラシクロ〔6.2.1.13,6 .02,7
    ドデカン−4,5−ジカルボン酸ビス(2−(メタ)ア
    クリロイルオキシエチル)化合物。
  7. 【請求項7】 式〔3〕において、環Xが無く、R1
    びR2が前記式〔6〕である式〔7〕 【化7】 (R3は水素原子またはメチル基を表す。)で表される
    請求項3記載のテトラシクロ〔6.2.1.13,6.0
    2,7〕ドデカン−4,5−ジカルボン酸ビス(2−(メ
    タ)アクリロイルオキシエチル)化合物。
  8. 【請求項8】式〔8〕 【化8】 (式中、nは0〜3を表す。)で表されるテトラシクロ
    〔6.2.1.13,6.02,7〕ドデカン−4−カルボン
    酸アリル。
  9. 【請求項9】式〔9〕 【化9】 で表されるテトラシクロ〔6.2.1.13,6.02,7
    ドデカン−4,5−ジカルボン酸無水物。
JP33952099A 1999-11-30 1999-11-30 脂環式ジカルボン酸誘導体の製造法及び脂環式ジカルボン酸誘導体 Pending JP2001151728A (ja)

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JPWO2017209199A1 (ja) * 2016-05-31 2019-04-04 宇部興産株式会社 脂環式テトラカルボン酸二無水物の製造方法
WO2024106432A1 (ja) * 2022-11-15 2024-05-23 国立大学法人九州大学 ジカルボン酸誘導体構造を有する化合物の製造方法

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