JP2001150525A - 容器の成形装置 - Google Patents

容器の成形装置

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JP2001150525A
JP2001150525A JP33566999A JP33566999A JP2001150525A JP 2001150525 A JP2001150525 A JP 2001150525A JP 33566999 A JP33566999 A JP 33566999A JP 33566999 A JP33566999 A JP 33566999A JP 2001150525 A JP2001150525 A JP 2001150525A
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JP
Japan
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container
mouth
molding
extension
cavity
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JP33566999A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Higuchi
正 樋口
Takamitsu Isogai
孝光 磯貝
Tomoyuki Hagino
朋之 萩野
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Tokan Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokan Kogyo Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 密封時から容器の内部が極めて清浄な密封状
態の容器を成形することができる容器の成形装置を提供
する。 【解決手段】 容器11の口部13から延長する延長部
15を口部13と一体的に成形するキャビティ23を金
型22が有しており、キャビティ23内で延長部15の
一部同士を溶着させることによって、口部13を介して
中空部12を密封する密封部17を延長部15に形成す
る棒部材36が具備されている。このため、容器11の
成形と略同時に密封部17を形成することができて、容
器11とは別の部材や成形とは別の工程で容器11を密
封する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、中空部とこの
中空部に通じている口部とを有する容器の成形装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】食品関連業界におけるHACCP(Haza
rd Analysis & Critical Control Point、危害分析及び
重要管理点)の導入に伴って、食品の容器では、食品の
装填前に容器の内部が清浄であることが求められてお
り、清浄でなければ食品の装填前に使用者が容器の内部
を洗浄する必要があって使用者にとって煩雑である。こ
れらの事情は、食品の容器のみならず、医薬品や化粧品
や洗剤等の物品の容器でも同様である。一方、これらの
容器は成形装置によって生産される場合が多い。
【0003】この様な容器の従来の成形装置では、後打
用のブローピンが引き抜かれて口部が開放されたままの
容器や、口部に密封部が一体的に成形されているがこの
密封部から横吹用のブローピンが引き抜かれて密封部に
孔が形成されている容器等しか成形することができなか
った。このため、口部が開放されたままの容器では成形
後にシールや中栓等で口部を閉塞し、密封部に孔が形成
されている容器では成形後に溶着で孔を閉塞することに
よって、密封状態の容器を得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、成形後にシー
ルや中栓等で口部を閉塞すると、これらのシールや中栓
等によって容器の内部が汚染される可能性が高く、密封
部に形成されている孔を成形後に溶着で閉塞しても閉塞
までの間に容器の内部が汚染される可能性が高い。つま
り、従来のブロー成形装置では、密封時に内部が汚染さ
れている可能性の高い容器しか成形することができず、
密封時から容器の内部が極めて清浄な密封状態の容器を
成形することは困難であった。
【0005】また、横吹式のブロー成形装置では、容器
の口部の内径をブローピンの外径で規定することができ
ないので、量産された容器の口部の内径が不均一であ
る。このため、容器内への物品の装填前に開口のために
密封部を口部から切断する際に、口部の外面側から内面
へ切断刃を正確に位置させることができず、切断時に切
断刃に付着した成形材料の屑が容器の内部に入って、開
口時にも容器の内部が汚染される可能性が高い。また、
容器内への物品の装填後にインナーリング方式のキャッ
プで口部を閉塞しても、キャップのインナーリングと口
部の内面とが密接しなくて内容物が漏出することがあ
る。
【0006】従って、本願の発明は、密封時から容器の
内部が極めて清浄であり、好ましくは、開口時にも容器
の内部の汚染を防止することができ且つキャップのイン
ナーリングと口部の内面とが密接して内容物の漏出を防
止することができる密封状態の容器を成形することがで
きる容器の成形装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る容器の成
形装置では、容器の口部から延長する延長部を口部と一
体的に成形するキャビティを金型が有しており、キャビ
ティ内で延長部の一部同士を溶着させることによって、
口部を介して中空部を密封する密封部を延長部に形成す
る溶着部材が具備されている。このため、容器の成形と
略同時に密封部を形成することができて、容器とは別の
部材や成形とは別の工程で容器を密封する必要がない。
【0008】請求項2に係る容器の成形装置では、中空
部を成形するためにキャビティ内へ挿入されたブローピ
ンとキャビティの内面との間に充填されている成形材料
で容器の口部を成形するので、ブローピンの外周面に接
する内周面を有する口部が成形される。このため、口部
の内径がブローピンの外径で正確に規定されて、量産さ
れた容器の何れにおいても口部の内径が均一である。
【0009】請求項3に係る容器の成形装置では、ブロ
ーピンがブローによって容器の中空部と延長部とを同時
に成形するので、中空部と延長部とを二段階で成形する
場合に比べて成形に必要な時間が短い。
【0010】請求項4に係る容器の成形装置では、金型
に加熱部が設けられているので、パリソンが熱可塑性の
成形材料から成っていれば、加熱されて軟化している状
態のパリソンのみならず冷却されて硬化している状態の
パリソンからも容器を成形することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本願の発明の一実施形態
を、図1〜11を参照しながら説明する。図8、9が本
実施形態の成形装置で成形された密封状態の容器を示し
ており、図10が開口状態の容器を示している。図8、
9に示す様に、この容器11は、底付きの円筒に近い形
状の中空部12と、この中空部12に通じていて中空部
12よりも径の小さな口部13とを有している。口部1
3の外周面にはネジ14が設けられており、延長部15
が口部13から一体的に延長している。
【0012】延長部15には、二重鍔状の被案内部16
と密封部17とが設けられている。密封部17では対向
壁部同士が溶着されており、この密封部17が口部13
を介して中空部12を密封している。容器11内への物
品の装填前に開口のために図10に示す様に延長部15
が口部13から切断される際に、中空部12のみならず
被案内部16においても容器11が切断装置に押圧され
て案内されつつ回転するので、口部13が切断装置の切
断刃に対して正確に位置決めされた状態で延長部15が
切断される。
【0013】図1〜7が、容器11を成形するための本
実施形態の成形装置とこの成形装置による容器11の成
形方法とを示している。本実施形態の成形装置21にお
ける一対の金型22のキャビティ23には、中空部成形
部24と口部成形部25と延長部成形部26とが連続的
に設けられている。口部成形部25には容器11の口部
13のネジ14を成形するための溝27が設けられてお
り、延長部成形部26には被案内部成形部28と密封部
成形部29とが含まれている。
【0014】成形装置21には二段円筒状のブローピン
31が備えられており、ブローピン31は先端側の小径
部32と基端側の大径部33と小径部32及び大径部3
3の境界部である段部34とを有している。小径部32
の外径は容器11の口部13の内径に等しく、小径部3
2の外径と口部成形部25の内径との差は容器11の口
部13の肉厚に等しく、小径部32の長さも容器11の
口部13の長さに略等しい。
【0015】キャビティ23内へ挿入された状態で被案
内部成形部28に対向する位置の大径部33の周面に
は、複数のブロー孔35が設けられている。また、空気
シリンダ等によって金型22内でキャビティ23の軸心
に垂直な方向へ動かされることによって互いに接近及び
離隔可能な一対の棒部材36が、成形装置21に備えら
れている。
【0016】この様な成形装置21で容器11を成形す
るためには、まず、図1に示す様に、一対の金型22を
開け、図2に示す様に、押出成形等でポリオレフィン樹
脂等から成形されて軟化しているパリソン37を一対の
金型22同士の間に配置する。そして、図3に示す様
に、この状態で一対の金型22を締め、図4に示す様
に、小径部32と口部成形部25との略全体同士が対向
する位置までキャビティ23内のパリソン37中へブロ
ーピン31を挿入する。
【0017】上述の様に小径部32の外径と口部成形部
25の内径との差が容器11の口部13の肉厚に等しい
ので、ブローピン31によるブローを行わなくても、図
4に示した様にブローピン31をキャビティ23内のパ
リソン37中へ挿入するだけで、口部成形部25のパリ
ソン37が小径部32の外周面で口部成形部25の内面
へ押圧されて、容器11の口部13が成形される。そし
て、小径部32の外周面による押圧のために、容器11
の口部13の内径は小径部32の外径に等しくなる。
【0018】次に、図5に示す様に、圧縮空気を吹き込
むブローをブローピン31で行う。この結果、小径部3
2の先端からのブローによって、中空部成形部24のパ
リソン37が中空部成形部24の内面へ押圧されて容器
11の中空部12が成形され、同時に、ブロー孔35か
らのブローによって、被案内部成形部28のパリソン3
7が被案内部成形部28の内面へ押圧されて容器11の
被案内部16が成形される。被案内部成形部28を除く
延長部成形部26のパリソン37の形状は、ブローピン
31によるブローを行っても変わらない。
【0019】次に、図6に示す様に、密封部成形部29
の被案内部成形部28とは反対側までブローピン31を
後退させる。そして、図7に示す様に、一対の棒部材3
6を金型22内で互いに接近させ、延長部成形部26の
パリソン37の対向壁部を一対の棒部材36で挟み、こ
の対向壁部同士をキャビティ23内で溶着させることに
よって、容器11の延長部15に密封部17を形成す
る。パリソン37の対向壁部を一対の棒部材36で挟む
と、挟まれた部分が押し出されるが、この挟まれた部分
は凹部である密封部成形部29に押し出されるので、被
案内部16等は変形しない。その後、一対の金型22を
開放して、成形済の容器11を取り出す。
【0020】この容器11では、図4、5に示した様
に、金型22の口部成形部25と延長部成形部26との
境界部のパリソン37にブローピン31の段部34が押
圧されることによって、口部13の開口端のうちの内周
部が成形されているので、この内周部が平滑である。し
かも、既述の様に口部13が切断装置の切断刃に対して
正確に位置決めされた状態で延長部15が口部13から
切断されるので、切断面が口部13の開口端に正確に位
置決めされて、結局、口部13の開口端の全体が平滑で
ある。このため、口部13の外観及び感触が優れてい
る。
【0021】一方、既述の様に、ブローピン31の小径
部32の外周面による押圧のために、容器11の口部1
3の内径が小径部32の外径に等しく、量産された容器
11の何れにおいても口部13の内径が均一である。こ
のため、図10に示した様に延長部15を口部13から
切断した後に、図11に示す様に容器11内へ物品を装
填してインナーリング方式のキャップ38で口部13を
閉塞しても、キャップ38のインナーリング39と口部
13の内面とが密接して内容物が漏出しない。
【0022】なお、図1〜7には一本のパリソン37か
ら単一の容器11を成形するための単頭式の成形装置2
1しか図示されていないが、複数本のパリソン37から
複数の容器11を同時に成形することができる成形装置
にも本願の発明を当然に適用することができる。
【0023】また、以上の成形方法は押出成形等で成形
されて軟化しているパリソン37を用いる後打ブロー成
形であるが、金型22に加熱部が設けられており且つパ
リソン37が熱可塑性の成形材料から成っていれば、冷
却されて硬化している所謂コールドパリソンでも金型2
2内で再び軟化させることができるので、射出成形で成
形され冷却されて硬化しているパリソンを用いる射出ブ
ロー成形によっても容器11を成形することができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る容器の成形装置では、容
器の成形と略同時に密封部を形成することができて、容
器とは別の部材や成形とは別の工程で容器を密封する必
要がないので、密封時に容器の内部が汚染される可能性
が極めて低く、密封時から容器の内部が極めて清浄な密
封状態の容器を成形することができる。
【0025】請求項2に係る容器の成形装置では、量産
された容器の何れにおいても口部の内径が均一であるの
で、容器内への物品の装填前に開口のために延長部を口
部から切断する際に、口部の外面側から内面へ切断刃を
正確に位置させることができる。このため、切断時に切
断刃に付着した成形材料の屑を容器の内部に入れること
なく延長部を口部から切断することができて、開口時に
も容器の内部の汚染を防止することができる密封状態の
容器を成形することができる。
【0026】また、量産された容器の何れにおいても口
部の内径が均一であるので、容器内への物品の装填後に
インナーリング方式のキャップで口部を閉塞しても、キ
ャップのインナーリングと口部の内面とが密接して内容
物の漏出を防止することができる密封状態の容器を成形
することができる。
【0027】請求項3に係る容器の成形装置では、中空
部と延長部とを二段階で成形する場合に比べて成形に必
要な時間が短いので、密封状態の容器を高いスループッ
トで成形することができる。
【0028】請求項4に係る容器の成形装置では、パリ
ソンが熱可塑性の成形材料から成っていれば、加熱され
て軟化している状態のパリソンのみならず冷却されて硬
化している状態のパリソンからも容器を成形することが
できるので、後打ブロー成形のみならず射出ブロー成形
によっても容器を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金型が開かれた状態の本願の発明の一実施形態
の断面図である。
【図2】金型内にパリソンが配置された状態の一実施形
態の断面図である。
【図3】金型が締められた状態の一実施形態の断面図で
ある。
【図4】ブローピンが挿入された状態の一実施形態の断
面図である。
【図5】ブローが行われた状態の一実施形態の断面図で
ある。
【図6】ブローピンが後退した状態の一実施形態の断面
図である。
【図7】パリソンが棒部材で挟まれた状態の一実施形態
の断面図である。
【図8】一実施形態で成形された容器の要部の側面図で
ある。
【図9】図8とは直角な方向から見た容器の要部の側面
図である。
【図10】開口された容器の要部の側面図である。
【図11】インナーリング方式のキャップで閉塞された
容器の要部の側面図である。
【符号の説明】
11…容器、12…中空部、13…口部、15…延長
部、17…密封部、21…成形装置、22…金型、23
…キャビティ、31…ブローピン、36…棒部材(溶着
部材)、37…パリソン(成形材料)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AG07 AG23 AH55 CA15 CB01 CK52 CL01 CN01 4F208 AG07 AG23 AH55 LA07 LB01 LH06 LN06 LN07 LN13 LW01 LW26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部とこの中空部に通じている口部と
    を有する容器の成形装置において、前記口部から延長す
    る延長部を前記口部と一体的に成形するキャビティを有
    する金型と、前記キャビティ内で前記延長部の一部同士
    を溶着させることによって、前記口部を介して前記中空
    部を密封する密封部を前記延長部に形成する溶着部材と
    を具備する容器の成形装置。
  2. 【請求項2】 前記キャビティ内へ挿入されて、このキ
    ャビティの内面との間に充填されている成形材料で前記
    口部を成形すると共にブローによって前記中空部を成形
    するブローピンを具備する請求項1記載の容器の成形装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ブローピンが前記ブローによって前
    記中空部と前記延長部とを同時に成形する請求項2記載
    の容器の成形装置。
  4. 【請求項4】 前記金型に加熱部が設けられている請求
    項1記載の容器の成形装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100870931B1 (ko) 2007-03-23 2008-11-28 주식회사 천경 와이퍼 일체형 마스카라 용기 제조장치
JP2009090472A (ja) * 2007-10-03 2009-04-30 Kyoraku Co Ltd バリ除去構造を備えた中空体およびそのバリ除去方法
JP2019209654A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 大和化学工業株式会社 薄肉中空容器の製造方法、薄肉中空容器

Cited By (4)

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JP2009090472A (ja) * 2007-10-03 2009-04-30 Kyoraku Co Ltd バリ除去構造を備えた中空体およびそのバリ除去方法
JP2019209654A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 大和化学工業株式会社 薄肉中空容器の製造方法、薄肉中空容器
JP7068055B2 (ja) 2018-06-08 2022-05-16 大和化学工業株式会社 薄肉中空容器の製造方法、薄肉中空容器

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