JP2001149037A - タルタルソース - Google Patents
タルタルソースInfo
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Abstract
いしい新規なタルタルソースを提供する。 【解決手段】 リゾ化卵黄、オクテニルコハク酸化α化
澱粉及び未変性卵黄を含むことを特徴とする。
Description
相分離がなく、しかもおいしいタルタルソースに関す
る。
た茹で卵と野菜(玉ねぎ、ピクルス、パセリ等)に、マ
ヨネーズを和えよく混ぜ合わせて得られるソースであ
る。このソースは卵のおいしさと野菜の旨味が生かされ
ているため、魚料理やフライの味付に用いられている。
しかしながら、タルタルソースは茹で卵や野菜が加えら
れているので、ソース全量に対する油分を40〜45%
と低くせざるを得ず、そのため保存中にソースから水相
分離が生じやすい。このような水相分離を防止するに
は、タルタルソースにリゾ化卵黄やα化澱粉を加えるこ
とが考えられるが、これらを加えても水相分離がなく、
かつおいしいタルタルソースを得ることはできないのが
現状である。
かもおいしい新規なタルタルソースを提供することを目
的としてなされたものである。
リゾ化卵黄、オクテニルコハク酸化α化澱粉及び未変
性卵黄を含むことを特徴とするタルタルソース、(2)
製品に対して、1〜5%のリゾ化卵黄、0.5〜1.
8%のオクテニルコハク酸化α化澱粉及び5〜1%の未
変性卵黄を含むことを特徴とするタルタルソース。によ
って達成される。なお、本発明において「%」は、特に
ことわりのない場合を除き「質量%」である。
本発明において「タルタルソース」とは、みじん切り乃
至破砕した茹で卵と野菜(玉ねぎ、キュウリ、レタス、
セロリ、パセリ等)を呈味成分として含む乳化食品をい
う。
であるリポ蛋白質の構成リン脂質をリゾ化処理によりリ
ゾリン脂質とした卵黄をいう。このリゾ化卵黄は、卵黄
にリン脂質分解酵素であるホスホリパーゼA2を作用さ
せて加水分解し、リン脂質の2位の脂肪酸を遊離させる
ことにより容易に得ることができる。この際リン脂質の
リゾリン脂質への変換率をリゾ化率という。すなわち、
このリゾ化率とは、変換前のリン脂質と変換後のリゾリ
ン脂質との合計量に対する変換後のリゾリン脂質の質量
百分率のことである。
リゾ化率10%以上のものがよい。リゾ化率の低いもの
では水相分離を防止するため多量に用いなければなら
ず、多量に用いるのは後述の理由により好ましくないか
らである。リゾ化率30%以上の例えば40%、50
%、70%の卵黄が好ましい。
最終製品に対して1〜5%となるようにするのが望まし
い。これは後の試験例にも示すように、1%より少ない
と得られるタルタルソースを長期保存した場合水相分離
が生じやすくなり、また5%より高いとおいしい製品が
得られにくくなるからである。
酸化α化澱粉」(以下、「コハク酸化澱粉」と略す)と
は、タピオカ澱粉、コーンスターチ、ワキシコーンスタ
ーチ等の澱粉に加水して懸濁液とし、これに無水オクテ
ニルコハク酸を添加して反応させた後乾燥して得られる
α化澱粉をいう。この澱粉は、「オクテニルコハク酸親
油性澱粉」という名称で市販されているので、これを用
いればよい。
は、最終製品に対して0.5〜1.8となるようにする
のが望ましい。0.5%より少ないと、後の試験例に示
すように、得られるタルタルソースを長期保存した場
合、水相分離作用を防ぐことができなくなり、また1.
8より高くしても上記水相分離作用を予防する効果は変
わらないので経済的でないからである。
は、生卵黄、乾燥卵黄を水戻しした卵黄、冷凍卵黄を解
凍した卵黄のように、リゾ化させたり、加熱変性させた
りしていないものをいう。
付与するために配合するものであり、その配合割合は最
終製品に対して5〜1%となるようにするのが望まし
い。これは後の試験例にも示すように、1%より少ない
とタルタルソースの水相分離を防ぐためリゾ化卵黄を多
目に用いなければならないが、リゾ化卵黄を多目に配合
するとおいしい製品が得にくくなるからである。また、
5%より高くするとおいしいタルタルソースは得られる
ものの、水相分離の生じ易い製品となってしまうからで
ある。
コハク酸化澱粉及び未変性卵黄を用いれば、その他の原
料は従来のタルタルソースと同じものを用い、その一般
的な製法に準じて製造すればよい。
深く研究したわけではないが、本発明のタルタルソース
にはリゾ化卵黄とコハク酸化澱粉が含まれているので、
両物質の有する親油基の相互作用によりソースの水相分
離が防止されているものと推察される。また、本発明の
タルタルソースをおいしく仕上げることができるのは、
リゾ化卵黄の配合を少な目にした分未変性卵黄を配合し
たことによるものと推定される。
て説明する。
コハク酸化澱粉0.7kg、生卵黄3.0kg、細かく
みじん切りした茹で卵4.5kg、みじん切りした玉ね
ぎ17.5kg、みじん切りしたピックルス1.0k
g、みじん切りしたパセリ0.5kg、清水15.1k
g、辛子粉0.1kg、酸度8%食酢1.5kg、食塩
2.0kgおよびぶどう糖果糖液糖7.0kgをミキサ
ー中で混合撹拌してスラリーとし、このスラリーを撹拌
しながらサラダ油44kgを除々に注加して粗乳化し
た。次いでコロイドミルに移して仕上げ乳化を行った。
このようにして得られたタルタルソースを200g入り
プラスチック製チューブに充填・密封し、製品とした。
g、コハク酸化澱粉0.6kg、および生卵黄2.5k
gを用いた他はすべて実施例1に準じてタルタルソース
を得た。
ゾ化卵黄2.2%、コハク酸化澱粉0.7%、未変性卵
黄3.0%) 発明品(2):実施例2で得られたタルタルソース(リ
ゾ化卵黄3.5%、コハク酸化澱粉0.6%、未変性卵
黄2.5%) 比較品(1):実施例1において、最終製品に対してリ
ゾ化卵黄7.0%、コハク酸化澱粉と生卵黄が0%とな
るような配合割合とし、清水で調整して全水相原料を5
6kgとした他はすべて実施例1に準じて製造したタル
タルソース(リゾ化卵黄7.0%) 比較品(2):実施例1において、最終製品に対してα
化タピオカ澱粉1.2%、リゾ化卵黄とコハク酸化澱粉
が0%となるような配合割合とし、清水で調整して全水
相原料を56kgとした他はすべて実施例1に準じて製
造したタルタルソース(α化タピオカ澱粉1.2%、未
変性卵黄2.5%) 比較品(3):実施例1において、最終製品に対してリ
ゾ化卵黄2.2%、α化タピオカ澱粉0.6%、コハク
酸化澱粉と未変性卵黄が0%となるような配合割合と
し、清水で調整して全水相原料を56kgとした他はす
べて実施例1に準じて製造したタルタルソース(リゾ化
卵黄2.2%、α化タピオカ澱粉0.6%)
(断面15cm2、高さ15cm)にそれぞれ200c
cずつ充填・密封し、25℃で保管した。そして、90
日間保管後に水相分離の状況を観察すると同時に、サン
プルを試食して風味をたしかめたところ表1の結果が得
られた。
び未変性卵黄を含んだタルタルソースは、水相分離が発
生せず、しかもおいしいことが理解できる。
割合) 実施例1において、最終製品に対してリゾ化卵黄と生卵
黄(未変性卵黄)を、表2の配合割合になる量を用い、清
水で調整して全水相原料を56kgとした他はすべて実
施例1に準じてリゾ化卵黄と未変性卵黄の配合量が異な
る9種類のタルタルソース(サンプル)を製造した。こ
のようにして得られた各サンプルについて、試験例1と
同じ90日間保管後の水相分離テストと風味テストをし
たところ表2の結果が得られた。
黄5〜1%を含んだタルタルソースは、水相分離がな
く、しかもおいしく仕上ることが理解できる。
表3の配合割合になる量を用い、清水で調整して全水性
原料を56kgとした他はすべて実施例1に準じて、コ
ハク酸化澱粉の配合量が異なる10種類のタルタルソー
ス(サンプル)を製造した。このようにして得られた各
サンプルについて、試験例1と同じ90日間保管後の水
相分離テストと風味テストをしたところ表3の結果が得
られた。
配合したタルタルソースは水相分離がないことが理解で
きる。
黄、コハク酸化澱粉及び未変性卵黄を含むので、長期間
保存しても水相分離がなく、しかもおいしい新規な製品
を提供できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 リゾ化卵黄、オクテニルコハク酸化α化
澱粉及び未変性卵黄を含むことを特徴とするタルタルソ
ース。 - 【請求項2】 製品に対して、1〜5%のリゾ化卵黄、
0.5〜1.8%のオクテニルコハク酸化α化澱粉及び
5〜1%の未変性卵黄を含むことを特徴とするタルタル
ソース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33680499A JP3888817B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | タルタルソース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33680499A JP3888817B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | タルタルソース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001149037A true JP2001149037A (ja) | 2001-06-05 |
JP3888817B2 JP3888817B2 (ja) | 2007-03-07 |
Family
ID=18302850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33680499A Expired - Lifetime JP3888817B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | タルタルソース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3888817B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003061404A1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-07-31 | Cerestar Holding B.V. | Starch n-alkenyl succinate as texturizing agent for uht treated products |
WO2019135340A1 (ja) * | 2018-01-04 | 2019-07-11 | 株式会社Mizkan Holdings | 具材入り調味料およびその製造方法 |
-
1999
- 1999-11-26 JP JP33680499A patent/JP3888817B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003061404A1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-07-31 | Cerestar Holding B.V. | Starch n-alkenyl succinate as texturizing agent for uht treated products |
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CN111565577A (zh) * | 2018-01-04 | 2020-08-21 | 味滋康控股有限公司 | 食材添加调味料及其制造方法 |
JPWO2019135340A1 (ja) * | 2018-01-04 | 2020-12-17 | 株式会社Mizkan Holdings | 具材入り調味料およびその製造方法 |
JP7120550B2 (ja) | 2018-01-04 | 2022-08-17 | 株式会社Mizkan Holdings | 具材入り調味料およびその製造方法 |
CN111565577B (zh) * | 2018-01-04 | 2023-07-04 | 味滋康控股有限公司 | 食材添加调味料及其制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3888817B2 (ja) | 2007-03-07 |
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