JP2001309761A - 乳化タイプドレッシング - Google Patents

乳化タイプドレッシング

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JP2001309761A
JP2001309761A JP2000132096A JP2000132096A JP2001309761A JP 2001309761 A JP2001309761 A JP 2001309761A JP 2000132096 A JP2000132096 A JP 2000132096A JP 2000132096 A JP2000132096 A JP 2000132096A JP 2001309761 A JP2001309761 A JP 2001309761A
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JP
Japan
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egg yolk
dressing
starch
type dressing
product
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JP2000132096A
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English (en)
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Mitsuhiro Noda
充宏 野田
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QP Corp
Original Assignee
QP Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期保存しても水相分離がない野菜や果汁
で風味付けした乳化タイプドレッシングを提供する。 【解決手段】 野菜及び/又は果汁で風味付けした乳化
物であって、リゾ化卵黄とオクテニルコハク酸化α化澱
粉を配合したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長期間保存しても
水分離のない野菜や果汁で風味付した乳化タイプドレッ
シングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、サウザンアイランドドレッシ
ング、シーザードレッシング、フレンチドレッシング
赤、トマトペースト入りドレッシング、オニオンペース
ト入りドレッシング等の野菜や果汁で風味付した乳化タ
イプドレッシングが市販されている。しかしながら、こ
れらの乳化タイプドレッシングは、好ましい風味を有す
る反面、風味付に多量の野菜や果汁を配合しているた
め、これを長期間保存すると水相分離が生じやすいのが
現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は長期
間保存しても水相分離のない野菜や果汁で風味付けした
乳化タイプドレッシングを提供することを目的としてな
されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、(1)
野菜及び/又は果汁で風味付けした乳化物であって、リ
ゾ化卵黄とオクテニルコハク酸化α化澱粉を配合したこ
とを特徴とする乳化タイプドレッシング、(2)製品に
対して、2〜6%のリゾ化卵黄と0.3〜1.5%のオ
クテニルコハク酸化α化澱粉を配合した請求項1記載の
乳化タイプドレッシングによって達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を説明する。なお、
本発明において「%」は、特にことわりのある場合を除
き「質量%」を意味する。本発明において、「野菜」と
は、トマト、ニンニク、パセリ、セロリ、レタス等の野
菜類を切截したもの或いは常法によりペースト化したも
のばかりでなく、このペーストを裏ごしして繊維分を除
いた野菜汁を含むものである。また、「果汁」とは、レ
モン、オレンジ、リンゴ等の果実を常法により搾汁した
汁液をいう。
【0006】また、「リゾ化卵黄」とは、卵黄の主成分
であるリポ蛋白質の構成リン脂質をリゾ化処理によりリ
ゾリン脂質とした卵黄をいう。このリゾ化卵黄は、例え
ば卵黄にリン脂質分解酵素であるホスフォリパーゼA2
を作用させて加水分解し、リン脂質の2位の脂肪酸を遊
離させることにより容易に得ることができる。この際リ
ン脂質のリゾリン脂質への変換率をリゾ化率という。す
なわち、このリゾ化率とは、変換後のリン脂質と変換前
のリゾリン脂質との合計量に対する変換後のリゾリン脂
質の質量百分率のことである。
【0007】本発明におけるリゾ化卵黄は、少なくとも
リゾ化率10%以上のものがよい。リゾ化率の低いもの
では水相分離を防止するため多量に用いなければなら
ず、多量に用いるのは後述の理由により好ましくないか
らである。リゾ化率30%以上好ましくは60〜80%
のものを用いるとよい。
【0008】本発明においてリゾ化卵黄の配合割合は、
最終製品に対して2〜6%となるようにするのが望まし
い。これは後の試験例にも示すように、2%より少ない
と得られる乳化タイプドレッシングを長期保存した場合
水相分離が生じやすくなり、また6%より高いとおいし
い製品が得られにくくなるからである。
【0009】また、本発明において「オクテニルコハク
酸化α化澱粉」(以下、「コハク酸化澱粉」と略す)と
は、タピオカ澱粉、コーンスターチ、ワキシコーンスタ
ーチ等の澱粉に加水して懸濁液とし、これに無水オクテ
ニルコハク酸を添加して反応させた後乾燥して得られる
α化澱粉をいう。この澱粉は、「オクテニルコハク酸親
油性澱粉」という名称で市販されているので、これを用
いればよい。
【0010】本発明においてコハク酸化澱粉の配合割合
は、最終製品に対して0.3〜1.0%となるようにす
るのが望ましい。0.3%より少ないと、後の試験例に
示すように、得られるタルタルソースを長期保存した場
合、水相分離作用を防ぐことができなくなり、また1.
5%より高くしても上記水相分離作用を予防する効果は
変わらないので経済的でないからである。
【0011】本発明の乳化タイプドレッシングを得るに
は、野菜及び/又は果汁、リゾ化卵黄及びコハク酸化澱
粉を原料とし、その他の原料は従来のドレッシングと同
じものを用い、一般的な製法により製造すればよい。
【0012】
【作用】野菜や果汁で風味付けした乳化タイプドレッシ
ングの水相分離防止に関しては深く研究したわけではな
いが、本発明の乳化タイプドレッシングにはリゾ化卵黄
とコハク酸化澱粉が含まれているので、両物質の有する
親油性部位の相互作用により水相分離が防止されている
ものと推定される。
【0013】以下、本発明を実施例及び試験例をもって
説明する。
【実施例】実施例1 次の原料を用意した。 レモン果汁 5.0% トマトペースト 5.0% リゾ化卵黄(リゾ化率75%) 3.2% 酸度8%食酢 1.5% 食塩 2.5% コハク酸化澱粉 0.5% サラダ油 53.0% 清水 残余 ___________________ 計 100% そして上記原料のレモン果汁、トマトペースト、リゾ化
卵黄、食酢、食塩、コハク酸化澱粉及び清水をミキサー
内で混合攪拌してスラリーとし、このスラリーを攪拌し
ながらサラダ油を注加して粗乳化した。次いでコロイド
ミルに移して仕上げ乳化した。このようにして得られた
乳化タイプドレッシングを200g入りプラスチック製
チューブに充填・密封し製品とした。
【0014】実施例2 次の原料を用意した。 レモン果汁 2.0% トマトケチャップ 2.0% ピックルス(みじん切り) 5.0% リゾ化卵黄(リゾ化率80%) 3.5% 酸度8%食酢 1.0% ぶどう糖果糖液糖 6.5% 食塩 2.0% コハク酸化澱粉 0.4% サラダ油 53.0% 清水 残余 ___________________ 計 100% そして上記原料を用いて、実施例1に準じて乳化タイプ
ドレッシング(サウザンアイランドドレッシング)を
得、これを200g入りプラスチック製チューブに充填
・密封し、製品とした。
【0015】実施例3 次の原料を用意した。 レモン果汁 5.0% アンチョビーソース 3.0% リゾ化卵黄(リゾ化率85%) 5.0% 酸度8%食酢 1.5% 砂糖 2.0% 食塩 2.5% 辛子粉 0.5% コハク酸化澱粉 0.6% サラダ油 45.0% 清水 残余 ___________________ 計 100% そして上記原料を用いて、実施例1に準じて乳化タイプ
ドレッシングを得、これを200g入りプラスチック製
チューブに充填・密封し、製品とした。
【0016】
【試験例】試験例1(比較テスト) 発明品(1):実施例1で得られた乳化タイプドレッシ
ング(リゾ化卵黄3.2%、コハク酸化澱粉0.5%) 比較例(1):実施例1において、製品に対してリゾ化
卵黄3.2%、コハク酸化澱粉0%となるように配合
し、他はすべて実施例1に準じて製造した乳化タイプド
レッシング 比較例(2):実施例1においてリゾ化卵黄の代わりに
生卵黄3.2%、コハク酸化澱粉0.5%となるように
配合し、他はすべて実施例1に準じて製造した乳化タイ
プドレッシング 発明品(2):実施例2で得られたサウザンアイランド
ドレッシング(リゾ化卵黄3.5%、コハク酸化澱粉
0.4%) 比較例(3):実施例2において、製品に対してリゾ化
卵黄3.5%、コハク酸化澱粉0%となるように配合
し、他はすべて実施例2に準じて製造したサウザンアイ
ランドドレッシング 比較例(4):実施例2において、製品に対してリゾ化
卵黄の代わりに生卵黄3.5%、コハク酸化澱粉0.4
%となるように配合し、他はすべて実施例2に準じて製
造したサウザンアイランドドレッシング 発明品(3):実施例3で得られたシーザーサラダドレ
ッシング(リゾ化卵黄5.0%、コハク酸化澱粉0.6
%) 比較品(5):実施例3において、製品に対してリゾ化
卵黄5.0%、コハク酸化澱粉0%となるように配合
し、他はすべて実施例3に準じて製造したシーザーサラ
ダドレッシング 比較品(6):実施例3において、製品に対してリゾ化
卵黄の代わりに生卵黄5.0%、コハク酸化澱粉0.6
となるように配合し、他はすべて実施例3に準じて製造
したシーザーサラダドレッシング
【0017】次に、上記各サンプルをガラス製円筒容器
(断面15cm2、高さ15cm)にそれぞれ200c
cずつ充填・密封し、25℃で保管した。そして90日
間保管後に水相分離の状況を観察したところ表1の結果
が得られた。
【0018】
【表1】
【0019】表1より、リゾ化卵黄とコハク酸化澱粉を
配合した乳化タイプドレッシングは長期間保存しても水
相分離がないことが理解できる。
【0020】試験例2(リゾ化卵黄の配合割合) 実施例1において、製品に対してリゾ化卵黄を表2の配
合割合になる量を用い、他は実施例1に準じてリゾ化卵
黄の配合量の異なるがその他の原料の配合量は同じであ
る9種類の乳化タイプドレッシングを製造した。このよ
うにして得られた各ドレッシングについて、試験例1と
同じ方法で90日間保管後、水相分離の状況を観察する
と同時に、サンプルを試食して風味をみたところ表2の
結果が得られた。
【0021】
【表2】
【0022】表2より、リゾ化卵黄を2〜6%配合する
と、長期間保存しても水相分離がなく、しかもおいしい
乳化タイプドレッシングが得られることが理解できる。
なお、実施例2のサウザンアイランドドレッシングと実
施例3のシーザーサラダドレッシングについても試験例
2と同じテストをしたところ、同様の結果が得られた。
【0023】試験例3(コハク酸化澱粉の配合割合) 実施例1において、製品に対してコハク酸化澱粉を表3
の配合割合になる量を用い、他は実施例1に準じてコハ
ク酸化澱粉の配合量の異なるがその他の原料の配合量は
同じである7種類の乳化タイプドレッシングを製造し
た。この各ドレッシングについて、試験例2と同じテス
トをしたところ表3の結果が得られた。
【0024】
【表3】
【0025】表3より、コハク酸化澱粉を0.3%以上
配合した乳化タイプドレッシングは水相分離がないこと
が理解できる。なお、実施例2のサウザンアイランドド
レッシングと実施例3のシーザーサラダドレッシングに
ついても試験例3と同じテストをしたところ、同様の結
果が得られた。
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、野
菜や果汁で風味付けしているにも拘らず長期間保存して
も水相分離のない乳化タイプドレッシングを提供でき
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野菜及び/又は果汁で風味付けした乳化
    物であって、リゾ化卵黄とオクテニルコハク酸化α化澱
    粉を配合したことを特徴とする乳化タイプドレッシン
    グ。
  2. 【請求項2】 製品に対して2〜6%のリゾ化卵黄と
    0.3〜1.5%のオクテニルコハク酸化α化澱粉を配
    合した請求項1記載の乳化タイプドレッシング。
JP2000132096A 2000-05-01 2000-05-01 乳化タイプドレッシング Pending JP2001309761A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003061404A1 (en) * 2002-01-24 2003-07-31 Cerestar Holding B.V. Starch n-alkenyl succinate as texturizing agent for uht treated products

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003061404A1 (en) * 2002-01-24 2003-07-31 Cerestar Holding B.V. Starch n-alkenyl succinate as texturizing agent for uht treated products

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