JP2001146773A - 免震建築物用配管構造、該配管構造を備えた建物、及び該配管構造の取付方法 - Google Patents

免震建築物用配管構造、該配管構造を備えた建物、及び該配管構造の取付方法

Info

Publication number
JP2001146773A
JP2001146773A JP37326299A JP37326299A JP2001146773A JP 2001146773 A JP2001146773 A JP 2001146773A JP 37326299 A JP37326299 A JP 37326299A JP 37326299 A JP37326299 A JP 37326299A JP 2001146773 A JP2001146773 A JP 2001146773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seismic isolation
building
mounting
upper structure
foundation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP37326299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4456211B2 (ja
Inventor
Yuzuru Kawazoe
譲 川副
Akimune Kobata
彰宗 木幡
Goro Tominaga
五郎 富永
Yasuyuki Omichi
康之 大道
Masanobu Morita
政信 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Tokkyokiki Corp
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Tokkyokiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd, Tokkyokiki Corp filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP37326299A priority Critical patent/JP4456211B2/ja
Publication of JP2001146773A publication Critical patent/JP2001146773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4456211B2 publication Critical patent/JP4456211B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きい床下高さや床下平面、搬入スペースを
必要とすることがなく、建築物設計に制約を課すことが
なく、しかも低コストで実施できる免震建築物用配管構
造、該配管構造を備えた建物、及び該配管構造の取付方
法を提供する。 【解決手段】 一方を免震建築物の上部構造体側に接続
され、他方を基礎1側に接続された管材の配管を行う免
震建築物用配管構造において、免震建築物の床下部にお
いて可撓性を有する管材15がループ状をなし、ループ
状の管材15の中間部が、上部構造体より可撓性ワイヤ
25により吊り下げ支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、免震建築物用配
管構造及び該配管構造を備えた建物に関し、特に、免震
建築物における給水、冷温水、排水等のための設備配管
の配管構造、該配管構造を備えた建物、及び該配管構造
の取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】戸建て住宅等の建築物において、上部構
造体を積層ゴム支承、転がり支承、滑り支承等により基
礎より相対変位可能に支承し、地震エネルギが上部構造
体に作用することを阻止、緩和し、上部構造体の地震に
よる崩壊を避ける試みは、既に種々の態様で行われてお
り、このような建築物を免震建築物(免震建物)と云
う。
【0003】上述のような免震建築物における給水、冷
温水、排水等の設備配管では、一方を基礎側に接続さ
れ、他方を上部構造体に接続された管材の配管を、免震
建築物に対応できる形態、すなわち、地震によって上部
構造体と基礎とが相対変位しても、それに追従でき、管
材に亀裂や破損等の損傷が生じないように行う必要があ
る。
【0004】免震建築物用の配管構造としては、ゴム
製、ステンレス鋼製の可撓性を有する免震継手と云われ
るような2本の管材を水平面で見て互いに直交する方向
に配置してこの2本の可撓性管材をエルボ継手により互
いに接続し、エルボ継手を吊り具により建築物床下面よ
り直接に懸垂支持する吊り具方式と云われるものと、ま
た上述のような2本の可撓性管材をL字型配管ユニット
により互いに接続し、L字型配管ユニットを免震ステー
ジ(架台)上に自由状態で載置する架台方式と云われる
ものが知られている(特開平9−303616号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】吊り具方式のもので
は、変位吸収は、可撓性管材の変形と、建築物床下面と
の接続点を支点にした吊り具の振り子的変位とで行われ
るから、充分な変位吸収のために比較的長い吊りが必要
になり、大きい設置スペース(床下高さ)が必要にな
り、建築物設計に大きい制約を課すことになる。
【0006】これに対し、架台方式のものでは、さほど
床下高さを必要としないが、免震ステージの設置のため
に、大きい設置スペース(床下平面)が必要になり、建
築物設計に大きい制約を課すことになる。また、免震ス
テージを床下に搬入するための特別なスペースも必要に
なることがあり、これもまた、建築物設計に大きい制約
を課すことになる。
【0007】この発明は、上述の如き問題点を解消する
ためになされたもので、大きい床下高さや床下平面、搬
入スペースを必要とすることがなく、建築物設計に制約
を課すことがなく、しかも低コストで実施できる免震建
築物用配管構造、該配管構造を備えた建物、及び免震建
築物用配管構造の取付方法を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明による免震建築物用配管構
造は、一方を免震建築物の上部構造体側に接続され、他
方を基礎側に接続された管材の配管を行う免震建築物用
配管構造において、前記免震建築物の床下部において可
撓性を有する管材がループ状をなし、前記管材の中間部
が前記上部構造体よりワイヤ等の可撓性部材により吊り
下げ支持されているものである。
【0009】この構成によれば、可撓性を有するループ
状の管材がワイヤ等の可撓性部材によって上部構造体よ
り変位可能に吊り下げ支持され、地震により上部構造体
と基礎とに水平方向の相対変位が生じた際には、ループ
状の管材が上部構造体および基礎に対して変位すると共
に、ループ状の管材が変形し、相対変位を許して管材に
大きい荷重が作用することがない。
【0010】請求項2に記載の発明による免震建築物用
配管構造は、一方を免震建築物の上部構造体側に接続さ
れ、他方を基礎側に接続された管材の配管を行う免震建
築物用配管構造において、前記免震建築物の床下部にお
いて可撓性を有する管材がループ状をなし、前記ループ
状の管材が、一方の側を上部構造体を基礎側より免震支
承する免震支承部材の上部構造体側に固定する取付ボル
トによって共締め状態で上部構造体に固定され、他方の
側を前記免震支承部材の基礎側に固定する取付ボルトに
よって共締め状態で基礎に固定されているものである。
【0011】この構成によれば、可撓性を有するループ
状の管材の基礎側と上部構造体側に対する取付ボルトを
免震支承部材の取付ボルトで併用できる。このため取付
工数が少なくて済む。ここで免震支承部材は広義の意味
である。すなわち、狭義の荷重支持をする免震支承部材
だけでなく、ダンパー、過大変位防止装置、復原(復
元)機構装置、トリガー装置(風固定装置)、浮き上が
り防止装置等を含むものであってもよい。
【0012】請求項3に記載の発明による免震建築物用
配管構造は、基礎に対し免震支承部材により上部構造体
を免震支承する免震建築物の、前記上部構造体側に一方
を接続され、他方を基礎側に接続された管材の配管を行
う免震建築物用配管構造において、前記管材が可撓性を
有するループ状の管材より構成され、その一端部に前記
免震支承部材の前記上部構造体側に取付ボルトにより固
定される固定部材を取付け、他端部に前記免震支承部材
の前記基礎側に取付ボルトにより固定される固定部材を
取付けたことを特徴とする。
【0013】この構成によれば、可撓性を有するループ
状の管材の両端部に固定部材を予め固定してあり、この
固定部材は免震支承部材を取付ける上下の取付ボルトに
対応しているため、このユニット化された免震建築物用
配管構造を床下部に持ち込み、上下の取付ボルトに固定
部材を固定することにより、床下スペースでの免震建築
物の配管が極めて容易に行える。
【0014】請求項4に記載の発明による免震建築物用
配管構造は、請求項3において、前記固定部材は、管バ
ンド又はL字型金具であることを特徴とするものであ
る。この構成によれば、簡単な構成の管バンド又はL字
型金具により、管材を極めて容易に固定することができ
る。
【0015】請求項5に記載の発明による建物は、請求
項1乃至4のいずれか一項に記載の免震建築物用配管構
造を備えたものである。この構成によれば、大きい床下
高さや床下平面、搬入スペースを必要とすることがな
く、建築物設計に制約を課すことをなくすことができ
る。
【0016】請求項6に記載の発明による免震建築物用
配管構造の取付方法は、基礎に対して免震支承部材によ
り上部構造体を免震支承する免震建築物の、前記上部構
造体側に一方が接続され、他方が前記基礎側に接続され
た管材の配管を行う免震建築物用配管の取付方法におい
て、両端部近傍に固定部材を固定した可撓性を有するル
ープ状の前記管材を、前記固定部材部分で前記上部構造
体側と前記基礎側に取付ボルトにより固定し、前記管材
の両端部を前記上部構造体側の配管と前記基礎側の配管
に接続したことを特徴とする。
【0017】この構成によれば、可撓性を有するループ
状の管材の両端部に取付けた固定部材を、固定部材部分
で上部構造体側と基礎側に取付ボルトにより固定し、ル
ープ状の管材の両端部を上部構造体側の配管と基礎側の
配管に接続するだけで配管を取付けることができ、狭い
床下スペースでの配管の取付作業を極めて容易に行うこ
とができる。
【0018】請求項7に記載の発明による免震建築物用
配管構造の取付方法は、基礎に対して免震支承部材によ
り上部構造体を免震支承する免震建築物の、前記上部構
造体側に一方が接続され、他方が前記基礎側に接続され
た管材の配管を行う免震建築物用配管の取付方法におい
て、前記管材は可撓性を有するループ状で、取付部材と
固定部材とを介して前記上部構造体側と前記基礎側に取
付けるものであって、前記取付部材は、その一つを取付
ボルトにより前記上部構造体側に固定する一方、他の一
つを取付ボルトにより前記基礎側に固定し、前記固定部
材を、前記管材の両端部近傍に各々固定し、前記取付部
材の各々に前記固定部材の各々を取付け固定することを
特徴とする。
【0019】この構成によれば、可撓性を有するループ
状の管材の両端部近傍に固定部材を取付けてユニット化
し、取付ボルトによって上部構造体側及び基礎側に予め
取付けられた上下の取付部材に、ループ状の管材のそれ
ぞれの固定部材を固定するだけで極めて容易に配管を取
付けることができ、床下での配管作業を短くすることが
できる。
【0020】請求項8に記載の発明による免震建築物用
配管構造の取付方法は、請求項7において、前記上部構
造体側の取付ボルトは、前記免震支承部材を前記上部構
造体に固定するものであり、前記基礎側の取付ボルト
は、前記免震支承部材を前記基礎に固定するものである
ことを特徴する。この構成によれば、免震支承部材の取
付時に取付ボルトにより取付部材を予め固定でき、作業
の効率化を図れると共に免震支承部材の取付作業と配管
作業が別工程で行え、工程管理が容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照して、この
発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、この発明
による免震建築物用配管構造および該配管構造を備えた
建物の一つの実施の形態を示している。免震建築物は、
基礎1より上部構造体(図示省略)が免震支承部材であ
るゴム製のダンパー3によって水平方向に変位可能に免
震支承されている。ダンパー3は、ゴム部(鋼鈑を内包
した積層ゴム部)5と、ゴム部5の上下両端に接続され
た上部フランジ7と下部フランジ9とにより構成され、
上部フランジ7を取付ボルト11によって免震建築物の
図示されていない上部構造体に固定され、下部フランジ
9を取付ボルト13によって基礎1に固定されている。
【0022】免震建築物の床下部(基礎1と上部構造体
との間隙)には、ループ状をなす可撓性管材15が配置
されている。可撓性管材15は、給水、冷温水、排水等
の設備配管の一部をなすものであり、可撓性プラスチッ
クス材料による管、金属製蛇腹管等により構成され、一
方を免震建築物の図示されていない上部構造体側に接続
され、他方を基礎1側に接続されている。
【0023】可撓性管材15の上部構造体に対する固定
は、取付ボルト11により締結される管バンド17によ
って取付ボルト11による共締め状態で行われ、また可
撓性管材15の基礎1に対する固定は、取付ボルト13
により締結される管バンド19によって取付ボルト13
による共締め状態で行われている。
【0024】可撓性管材15のループ部の中間部には管
バンド21が固定されており、管バンド21に上部構造
体に固定の取付板23より吊り下げられた可撓性ワイヤ
25が係合している。これにより、可撓性管材15のル
ープ部の中間部が可撓性ワイヤ25によって上部構造体
より吊り下げ支持されている。
【0025】上述の構成によれば、地震により上部構造
体と基礎1とに水平方向の相対変位が生じた際には、ル
ープ状の可撓性管材15は、可撓性ワイヤ25によって
上部構造体より変位可能に吊り下げ支持された状態で、
上部構造体および基礎1とに対して変位すると共に変形
する。これにより、可撓性管材15が相対変位を許して
可撓性管材15に大きい荷重が作用することが回避さ
れ、可撓性管材15に亀裂が生じたり、破損することが
回避される。可撓性管材15は、ループ状をなしている
から、水平方向の全方位の相対変位に対して有効に作用
する。
【0026】これにより、従来の吊り具方式のものよ
り、少ない床下スペース(鉛直方向の空間)をもって、
大地震時の相対変位に対しても、配管に損傷を与えるこ
となく吸収することができる。また、アンカボルトや配
管架台、配管置き台等が不要になり、架台方式に比して
大きい平面スペースも必要としなくなる。
【0027】また、可撓性管材15は、一方の側をダン
パー3の上部構造体に対する取付ボルト11によって共
締め状態で上部構造体に固定され、他方の側をダンパー
3の基礎1に対する取付ボルト13によって共締め状態
で基礎1に固定されているから、可撓性管材の基礎側と
上部構造体側に対する取付ボルトを免震支承部材の取付
ボルト11、13で併用でき、特別な取付ボルトを必要
しない。また、可撓性管材15の上部構造体に対する固
定作業と基礎1に対する固定作業とを近傍位置にて実施
でき、省施工化を図ることができる。
【0028】つぎに、本発明の他の実施の形態を図2〜
6を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態
は、前記した実施の形態に対して可撓性管材の両端の固
定部分が変更されており、他の実質的に同等の構成につ
いては、同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
図2はこの発明による免震建築物用配管構造の取付方法
を説明するための他の実施形態を示す要部断面図、図3
は図2のA−A線に沿う要部拡大断面図、図4は図2の
B−B線に沿う要部断面図、図5は図2の上部の取付部
材、固定部材及び止め具の斜視図、図6は取付方法を示
す概略分解斜視図である。図2〜4において、基礎1の
立ち上がり部1a上に免震支承部材であるダンパー3が
載置され、ダンパー3の下部フランジ9は取付ボルト1
3により立ち上がり部1aに固定されている。ダンパー
3の上部フランジ7は、上部構造体30の梁31を支持
するH型鋼32と対接しており、取付ボルト11により
H型鋼32に固定されている。このように免震建築物
は、基礎1に対し上部構造体30をダンパー3により、
水平移動可能に免震支承して構成される。
【0029】ダンパー3の上部構造体30に対する取付
ボルト11によって上部の取付部材35が共締め状態で
取付けられ、ダンパー3の基礎1に対する取付ボルト1
3によって下部の取付部材36が共締め状態で取付けら
れている。上部及び下部の取付部材35、36は同一形
状であり、その一方について図5を参照して詳細に説明
する。取付部材35は金属製の平板から構成され、ダン
パー3の円柱状の積層ゴム部を逃げる切欠き部35aが
形成されている。また、前記のように共締めするための
取付孔35bが形成され、上部フランジ7から離れた位
置に連結孔35cが形成されている。
【0030】上部の取付部材35の連結孔35c及び下
部の取付部材36の連結孔36cに、上部の固定部材4
0及び下部の固定部材41が連結して固定される。上部
の固定部材40及び下部の固定部材41は同一形状のも
のを反転して使用するものであり、その一方について図
5を参照して詳細に説明する。固定部材40は金属製の
平板をL字型に折り曲げてL字型金具に形成しており、
L字型の一片に連結孔35cに対応して固定孔40aが
形成されている。また、L字型の他片には、可撓性を有
するループ状の管材15を固定するU字型の止め具42
を固定する固定孔40bが形成されている。止め具42
はU字型の端部にナットを羅合させるねじ部が形成され
ている。固定部材40は、連結孔35cに固定孔40a
を対応させて、止めねじ43により取付部材35に固定
することができ、同様に固定部材41は取付部材36に
固定することができる。このように固定部材40、41
は、取付部材35、36を介して取付ボルト11、13
によりダンパー3の上部構造体側及び基礎側に固定され
る。
【0031】前記したループ状の管材15と、この管材
の両端に固定された固定部材40、41とから免震建築
物用配管構造45が構成される。すなわち、免震建築物
用配管構造45は可撓性を有する360度に巻回された
ループ状の管材15より構成され、上方の一端部に固定
部材40を止め具42により取付けてあり、下方の他端
部に固定部材41を止め具42により取付けてある。上
部の固定部材40は、ダンパー3を上部構造体30に固
定する取付ボルト11によって、ダンパー3の取付時に
取付けられた取付部材35に対応するものであり、下部
の固定部材41は、ダンパー3を基礎1に固定する取付
ボルト13によって取付けられた取付部材36に対応す
るものである。
【0032】免震建築物用配管構造45は前記のように
ループ状の管材15の両端部に固定部材40、41が取
付られているため、ダンパー3に取付けられた取付部材
35、36への固定が極めて容易に行える。そして、ル
ープ状の可撓性管材15のループの中間部に管バンド2
1が固定され、上部構造体30の梁31に取付けられた
取付板23から可撓性ワイヤ25が連結されている。ル
ープ状の管材15は、例えば管の直径3cm程度の樹脂
製の管材の場合、直径が1m程度の円周に沿う形状に設
定されると好適である。具体的には、外径が27mm、
内径が25mmで管長が3.5mの樹脂管の場合、ルー
プ径は1.1m程度となる。
【0033】この実施の形態に示される免震建築物用配
管構造の取付方法について、図6を参照して以下に説明
する。先ず、ダンパー3の上部構造体30に対する取付
ボルト11によって上部の取付部材35を取付けると共
に、ダンパー3の基礎1に対する取付ボルト13によっ
て下部の取付部材36を取付ける。取付ボルト11、1
3を締め付けることによりダンパー3の取付作業は完了
する。次いで、可撓性を有するループ状の管材15の一
端部に止め具42により固定部材40を取付け、他端部
に止め具42により固定部材41を取付け、免震建築物
用配管構造45を形成する。固定部材40、41の取付
けは、狭い床下でなく広い場所にて行えるため、取付け
作業が容易となる。
【0034】この免震建築物用配管構造45を免震建築
物の床下部、すなわち基礎1と上部構造体30との間の
空間に搬入し、ダンパー3に取付けられた上部の取付部
材35及び下部の取付部材36に、固定部材40、41
を介して固定する。すなわち、取付部材35の連結孔3
5cと固定部材40の固定孔40aとを対応させ、止め
ねじ43により固定する。また、取付部材36の連結孔
36cと固定部材41の固定孔41aとを対応させ、止
めねじ43により固定する。
【0035】上部及び下部の取付部材35、36は、ダ
ンパー3を固定するときに取付ボルト11、13と共締
めされており、取付部材35、36に固定部材40、4
1を対応させて止めねじ43により固定するだけの容易
な作業により、免震建築物用配管構造45をダンパー3
に極めて容易に取付けることができる。この後、必要に
応じて、ループ状の可撓性管材15のループの中間部に
固定された管バンド21を、上部構造体30の取付板2
3から可撓性ワイヤ25により吊り下げる。この可撓性
ワイヤ25により、ループ状の管材15の中間部が吊り
下げ支持され、管材の自重や内部流体の重量によりルー
プ状の管材15が変形することが防止でき、亀裂が発生
するのを防止できる。
【0036】そして、図4に示すように、ループ状の管
材15の上端部を上部構造体30の配管33に接続し、
下端部を基礎1の配管2に接続する。この配管の接続作
業は、管材15、配管33、配管2が樹脂管で水道水の
場合は金属製継ぎ手又は熱溶着により固定し、ガスの場
合は熱融着により固定するが、可撓性管材15が確実に
固定されているため、極めて容易に行うことができる。
また、管材15、配管33、配管2が樹脂管で下水の場
合は接着剤により固定し、樹脂管が大径と小径の場合は
ゴム輪のシーリングにより固定するが、同様に極めて容
易に接続できる。さらに金属管の場合は継ぎ手により接
続するが、同様に可撓性管材15が確実に固定されてい
るため、極めて容易に、しかも確実に接続することがで
きる。これにより配管作業が完了する。このように、ダ
ンパー3の取付作業と、配管作業が別工程にできるた
め、作業の工程管理が容易となる。
【0037】前記のように、予め固定部材40、41を
固定してユニット化した免震建築物用配管構造45を、
ダンパー3の固定時に同時に固定した取付板35、36
に固定するので、床下での配管作業が極めて容易に行え
る。また、第1の実施の形態では、ダンパー3の取付ボ
ルト11、13による固定と、配管の管バンド17、1
9との固定は同時に行う必要があるが、第2の実施の形
態においては、ダンパー3の取付時には取付部材35、
36を取付けてダンパー3を確実に固定した後、配管作
業を行うことができるという効果がある。すなわち、こ
の第2の実施の形態では、ダンパー3を完全に取付けて
免震架台又は免震建築物を完成させ、配管作業は後工程
にて行えるので、工程管理が容易となる。
【0038】なお、前記した第2の実施の形態におい
て、取付部材35、36をダンパー3に取付けず、可撓
性を有するループ状の管材15の両端部に固定部材4
0、41を取付け、免震建築物の床下部において、固定
部材40、41によりループ状の管材15をダンパー3
の上下の取付ボルト11、13に固定し、ループ状の管
材15の両端部を上部構造体側の配管33と基礎側の配
管2に接続するようにしてもよい。この例においては、
強く硬い巻き癖のついた管材15に床下で固定部材4
0、41を取付ける必要がなく、ダンパー3の取付ボル
ト11、13を緩めて固定部材を固定し、配管33、2
と接続するだけの作業であり、床下作業を容易とするこ
とができる。そして、ループ状の管材は両端部がダンパ
ーに確実に固定されるため、配管33への接続及び配管
2への接続が容易に行える。
【0039】また、第2の実施の形態においては、ルー
プ状の可撓性管材15は360度巻回した例を示した
が、前記した第1の実施の形態のように270度巻回し
たループ状の可撓性管材を使用してもよいことは勿論で
ある。
【0040】取付部材35、36と固定部材40、41
の固定は止めねじ43による固定の例を示したが、リベ
ット等他の手段により固定するように構成してもよい。
さらに、取付ボルトとして、免震支承部材の取付ボルト
の例を示したが、これに限られるものでなく、上部構造
体側及び基礎側の他のボルトに固定するように構成する
ことができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1に記載の発明による免震建築物用配管構造によれば、
可撓性を有するループ状の管材がワイヤ等の可撓性部材
によって上部構造体より変位可能に吊り下げ支持され、
地震により上部構造体と基礎とに水平方向の相対変位が
生じた際には、ループ状の管材が上部構造体および基礎
に対して変位すると共に、ループ状の管材が変形し、相
対変位を許して管材に大きい荷重が作用することがない
から、管材に亀裂が生じたり、破損することが回避さ
れ、しかも、管材は、ループ状をなしているから、水平
方向の全方位の相対変位に対して有効に作用する。ま
た、従来の吊り具方式のものより、少ない床下スペース
(鉛直方向の空間)をもって、大地震時の相対変位に対
しても、配管に損傷を与えることなく吸収することがで
き、また、アンカボルトや配管架台、配管置き台等が不
要になり、低コストで実施でき、架台方式に比して大き
い平面スペースも必要としなくなる。
【0042】請求項2に記載の発明による免震建築物用
配管構造によれば、可撓性を有するループ状の管材の基
礎側と上部構造体側に対する取付ボルトを免震支承部材
の取付ボルトで併用でき、管材の固定に特別な取付ボル
トを必要することがなく、また、管材の上部構造体に対
する固定作業と基礎に対する固定作業とを近傍位置にて
実施でき、省施工化を図ることができる。
【0043】請求項3に記載の発明による免震建築物用
配管構造によれば、可撓性を有するループ状の管材の両
端部に固定部材を予め固定してあり、この固定部材は免
震支承部材を取付ける上下の取付ボルトに対応している
ため、このユニット化された免震建築物用配管構造を床
下部に持ち込んで上下の取付ボルトに固定部材を固定す
ることにより、免震建築物の配管が極めて容易に行え
る。
【0044】請求項4に記載の発明による免震建築物用
配管構造によれば、簡単な構成の管バンド又はL字型金
具により、管材を極めて容易に固定することができる。
また、請求項5に記載の発明による免震建築物用配管構
造を備えた建物によれば、大きい床下高さや床下平面、
搬入スペースを必要とすることがなく、建築物設計に制
約を課すことをなくすことができる。
【0045】請求項6に記載の発明による免震建築物用
配管構造の取付方法によれば、可撓性を有するループ状
の管材の両端部に取付けた固定部材を、固定部分で上部
構造体側及び基礎側の取付ボルトに固定し、ループ状の
管材の両端部を上部構造体側の配管と基礎側の配管に接
続するだけで配管を取付けることができ、配管の取付作
業を極めて容易に行うことができる。
【0046】請求項7に記載の発明による免震建築物用
配管構造の取付方法によれば、可撓性を有するループ状
の管材の両端部近傍に固定部材を取付けてユニット化
し、取付ボルトによって予め取付けられた上下の取付部
材に、ループ状の管材のそれぞれの固定部材を固定する
だけで極めて容易に配管を取付けることができる。
【0047】請求項8に記載の発明による免震建築物用
配管構造の取付方法によれば、取付ボルトは、免震支承
部材を取付ける上下の取付ボルトであり、この取付ボル
トにより取付部材を予め固定でき、作業の効率化を図れ
ると共に免震支承部材の取付作業と配管作業が別工程で
行え、工程管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による免震建築物用配管構造の一つの
実施の形態を示す斜視図。
【図2】この発明による免震建築物用配管構造の取付方
法を説明するための他の実施の形態を示す要部断面図。
【図3】図2のA−A線に沿う要部拡大断面図。
【図4】図2のB−B線に沿う要部断面図。
【図5】図2の上部の取付部材、固定部材及び止め具の
斜視図。
【図6】取付方法を示す概略分解斜視図。
【符号の説明】
1 基礎 2 基礎側の配管 3 ダンパー 5 ゴム部 7 上部フランジ 9 下部フランジ 11,13 取付ボルト 15 可撓性を有するループ状の管材 17,19,21 管バンド 23 取付板 25 可撓性ワイヤ 30 上部構造体 33 上部構造体側の配管 35,36 取付部材 40,41 固定部材 42 止め具 43 止めねじ 45 免震建築物用配管構造
フロントページの続き (72)発明者 木幡 彰宗 東京都台東区台東2−27−7 日土地御徒 町ビル 特許機器株式会社内 (72)発明者 富永 五郎 埼玉県朝霞市根岸台3−15−1 積水化学 工業株式会社内 (72)発明者 大道 康之 埼玉県朝霞市根岸台3−15−1 積水化学 工業株式会社内 (72)発明者 森田 政信 東京都台東区台東2−27−7 日土地御徒 町ビル 特許機器株式会社内 Fターム(参考) 2D060 AC05 2D061 AD03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方を免震建築物の上部構造体側に接続
    され、他方を基礎側に接続された管材の配管を行う免震
    建築物用配管構造において、 前記免震建築物の床下部において可撓性を有する前記管
    材がループ状をなし、前記ループ状の管材の中間部が、
    前記上部構造体よりワイヤ等の可撓性部材により吊り下
    げ支持されていることを特徴とする免震建築物用配管構
    造。
  2. 【請求項2】 一方を免震建築物の上部構造体側に接続
    され、他方を基礎側に接続された管材の配管を行う免震
    建築物用配管構造において、 前記免震建築物の床下部において可撓性を有する前記管
    材がループ状をなし、前記ループ状の管材が、一方の側
    を上部構造体を基礎側より免震支承する免震支承部材を
    上部構造体側に固定する取付ボルトによって共締め状態
    で上部構造体に固定され、他方の側を前記免震支承部材
    を基礎側に固定する取付ボルトによって共締め状態で基
    礎に固定されていることを特徴とする免震建築物用配管
    構造。
  3. 【請求項3】 基礎に対して免震支承部材により上部構
    造体を免震支承する免震建築物の、前記上部構造体側に
    一方が接続され、他方が前記基礎側に接続された管材の
    配管を行う免震建築物用配管構造において、 前記管材が可撓性を有するループ状に構成され、その一
    端部に前記免震支承部材の前記上部構造体側に取付ボル
    トにより固定される固定部材を取付け、他端部に前記免
    震支承部材の前記基礎側に取付ボルトにより固定される
    固定部材を取付けたことを特徴とする免震建築物用配管
    構造。
  4. 【請求項4】 前記固定部材は、管バンド又はL字型金
    具であることを特徴とする請求項3記載の免震建築物用
    配管構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    免震建築物用配管構造を備えた建物。
  6. 【請求項6】 基礎に対して免震支承部材により上部構
    造体を免震支承する免震建築物の、前記上部構造体側に
    一方が接続され、他方が前記基礎側に接続された管材の
    配管を行う免震建築物用配管構造の取付方法において、 両端部近傍に固定部材を固定した可撓性を有するループ
    状の前記管材を、前記固定部材部分で前記上部構造体側
    と前記基礎側に取付ボルトにより固定し、前記管材の両
    端部を前記上部構造体側の配管と前記基礎側の配管に接
    続したことを特徴とする免震建築物用配管構造の取付方
    法。
  7. 【請求項7】 基礎に対して免震支承部材により上部構
    造体を免震支承する免震建築物の、前記上部構造体側に
    一方が接続され、他方が前記基礎側に接続された管材の
    配管を行う免震建築物用配管構造の取付方法において、 前記管材は可撓性を有するループ状で、取付部材と固定
    部材とを介して前記上部構造体側と前記基礎側に取付け
    るものであって、 前記取付部材は、その一つを取付ボルトにより前記上部
    構造体側に固定する一方、他の一つを取付ボルトにより
    前記基礎側に固定し、前記固定部材を、前記管材の両端
    部近傍に各々固定し、前記取付部材の各々に前記固定部
    材の各々を取付け固定することを特徴とする免震建築物
    用配管構造の取付方法。
  8. 【請求項8】 前記上部構造体側の取付ボルトは、前記
    免震支承部材を前記上部構造体に固定するものであり、
    前記基礎側の取付ボルトは、前記免震支承部材を前記基
    礎に固定するものであることを特徴する請求項7記載の
    免震建築物用配管構造の取付方法。
JP37326299A 1999-09-08 1999-12-28 免震建築物用配管構造、及び該配管構造の取付方法 Expired - Lifetime JP4456211B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37326299A JP4456211B2 (ja) 1999-09-08 1999-12-28 免震建築物用配管構造、及び該配管構造の取付方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-254637 1999-09-08
JP25463799 1999-09-08
JP37326299A JP4456211B2 (ja) 1999-09-08 1999-12-28 免震建築物用配管構造、及び該配管構造の取付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001146773A true JP2001146773A (ja) 2001-05-29
JP4456211B2 JP4456211B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=26541768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37326299A Expired - Lifetime JP4456211B2 (ja) 1999-09-08 1999-12-28 免震建築物用配管構造、及び該配管構造の取付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4456211B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094139A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 大成建設株式会社 給水配管システム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56139079U (ja) * 1980-03-21 1981-10-21
JPH02120558U (ja) * 1989-03-16 1990-09-28
JPH09217875A (ja) * 1996-02-14 1997-08-19 Kumagai Gumi Co Ltd 免震管継手
JPH10339386A (ja) * 1997-06-05 1998-12-22 Takenaka Komuten Co Ltd 配管支持装置
JPH1194125A (ja) * 1997-09-22 1999-04-09 Hitachi Metals Ltd 免震配管
JPH11132365A (ja) * 1997-10-27 1999-05-21 Hitachi Metals Ltd 免震配管
JP2000120969A (ja) * 1998-10-15 2000-04-28 Sankei Giken:Kk 可撓性管継手と配管構造
JP2000257754A (ja) * 1999-03-09 2000-09-19 Taisei Corp 配管構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56139079U (ja) * 1980-03-21 1981-10-21
JPH02120558U (ja) * 1989-03-16 1990-09-28
JPH09217875A (ja) * 1996-02-14 1997-08-19 Kumagai Gumi Co Ltd 免震管継手
JPH10339386A (ja) * 1997-06-05 1998-12-22 Takenaka Komuten Co Ltd 配管支持装置
JPH1194125A (ja) * 1997-09-22 1999-04-09 Hitachi Metals Ltd 免震配管
JPH11132365A (ja) * 1997-10-27 1999-05-21 Hitachi Metals Ltd 免震配管
JP2000120969A (ja) * 1998-10-15 2000-04-28 Sankei Giken:Kk 可撓性管継手と配管構造
JP2000257754A (ja) * 1999-03-09 2000-09-19 Taisei Corp 配管構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094139A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 大成建設株式会社 給水配管システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4456211B2 (ja) 2010-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001146773A (ja) 免震建築物用配管構造、該配管構造を備えた建物、及び該配管構造の取付方法
JPH10292886A (ja) ボールジョイント
JP4216955B2 (ja) 免震配管システムおよび脚部付きベローズ形伸縮管継手
CN111396676B (zh) 一种弧形热管的位移补偿装置及其安装方法
CN112833257B (zh) 一种柔性建筑横向管道支吊架
JP2002356867A (ja) 構造物接続用管位置調整環及びその接続方法
CN112324999A (zh) 一种直埋保温管定位检测装置及其使用方法
JP2000204616A (ja) 集合管継手及び集合管継手の支持方法
KR20060120546A (ko) 입상배관 지지장치
JP2598772B2 (ja) 配管支持構造物
JP2000297879A (ja) 免震建築物用配管構造、及び該配管構造を備えた建物
TWI799341B (zh) 增強型鋼架
JPH09303616A (ja) 耐震配管
JPH08261364A (ja) 配管の断熱支持装置
CN217003433U (zh) 带有连接结构的海洋工程用高强度无缝钢管
CN218348858U (zh) 空调水立管支腿预制套件
JP2001074170A (ja) 管の耐震支持具
JPH11132365A (ja) 免震配管
JP3529192B2 (ja) カーテンウォール取付構造
JPH08277967A (ja) 軟質管の支持・継手構造および支持・接続方法
CN219282738U (zh) 一种管道侧向及纵向抗震支架
CN220268633U (zh) 一种新型抗震支架
CN216952006U (zh) 管廊石油化工安全防护系统
CN220550775U (zh) 玻璃幕墙落水管施工结构
CN217874665U (zh) 一种复合管连接件

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4456211

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term