JPH09217875A - 免震管継手 - Google Patents

免震管継手

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JPH09217875A
JPH09217875A JP5101196A JP5101196A JPH09217875A JP H09217875 A JPH09217875 A JP H09217875A JP 5101196 A JP5101196 A JP 5101196A JP 5101196 A JP5101196 A JP 5101196A JP H09217875 A JPH09217875 A JP H09217875A
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JP
Japan
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pipe
synthetic resin
fitting
joint
stress
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5101196A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Sugiyama
暁 杉山
Kiyoshi Watanabe
潔 渡辺
Yuji Hirasawa
勇治 平沢
Yoshimitsu Ishii
祥光 石射
Yoshiro Koyama
良郎 小山
Kazuaki Morita
和明 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Kumagai Gumi Co Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Mitsubishi Plastics Inc
Kumagai Gumi Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd, Mitsubishi Plastics Inc, Kumagai Gumi Co Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能で安価な免震管継手を得る。 【解決手段】 免震管継手10はポリエチレン等の可撓
性の合成樹脂管12を一回転させ、その両端部に継手部
15、15を設けてなり、合成樹脂管12は管継手20
を介して金属管などの堅牢な本配管14に接続される。
合成樹脂管12の応力変形は管継手20に集中し、局部
応力として出現するが、この局部応力を緩衝材19を介
して、管継手20の周囲に設けた金属製のカバー16に
伝達すると共に分散し、継手部15と合成樹脂管12の
破損を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震、地盤沈下か
ら配管類を保護するための免震管継手に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に建築物は杭などで支持することに
より、沈下、倒壊を防止するような地震対策が施されて
いるが、周囲の地盤は地震により隆起・沈下する。この
ため、大地震の際には、建築物との境界に位置する配管
類に被害が集中する。
【0003】従来、配管類には一定の応力や変位を吸収
する目的で、スリーブ形伸縮継手やベローズ形伸縮継手
が用いられている。しかし、当該継手は応力を一方向の
みに限定して吸収するものであり、地震のように多方向
の応力に対しては、流体漏洩の危険性が大きく、使用す
ることができない。
【0004】また、上記スリーブ形伸縮継手にユニバー
サルジョイントを組合わせることにより、ある程度の多
方向応力には適応することができる。しかし、大地震に
対する設備配管に要求される吸収変位量は、震災検証に
おいて阪神大震災で300mm、関東大震災では600
mmといわれており、このような大きな変位に対しては
対応することは不可能である。
【0005】一方、金属またはプラスチック配管を緩や
かに曲げて構成されたタコベンド等と称される継手も公
知である。しかし、この継手は配管の熱膨張を吸収する
ために用いられるものであり、外部応力を吸収すること
はできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、現在
のところ耐震性に優れた管継手は殆ど無く、これらの管
継手は、一般的に設定値より過大な応力がかかれば破損
してしまう。また、当該管継手はいずれもコストが高い
という欠点を有している。而して、本発明は高性能で安
価な免震管継手を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の免震管継手は、
一転または紆曲した可撓性の合成樹脂管の端部に、緩衝
材を介した継手部を有することを特徴とするものであ
る。前記合成樹脂管はポリエチレン管であることが好ま
しい。また、該ポリエチレン管の外径をdとした場合、
円形部の半径は5d以上であることが好ましい。紆曲部
の曲率半径は5d以上であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る免震管継手の
最良の形態を、図面に基づいて説明する。
【0009】図1は免震管継手10の一部を断面で示し
た全体側面図であり、免震管継手10はポリエチレン等
の可撓性の合成樹脂管12を一回転させ、その両端部に
継手部15、15を設けている。
【0010】合成樹脂管12としては、ポリエチレン、
ポリブテン等を用いることができ、特に、ポリエチレン
管は撓み性が大きく、耐腐食性が高いので好ましい。本
実施形態において、合成樹脂管12は加熱変形して円形
に一回転させたものである。加熱変形は組成変化を生じ
ないように、合成樹脂管の製造工程における温度より低
温で行うのが好ましく、ポリエチレン管では150℃前
後が望ましい。
【0011】ポリエチレン管の場合、上記円形部の半径
は、合成樹脂管12の外径をdとしたとき、5d以上と
することが好ましい。この範囲内であれば、地震等によ
り配管のxyz方向のいずれにかかる応力でも、合成樹
脂管12の変形により吸収することができる。ポリエチ
レン管では、破損に至る迄にはxyz方向に数百%の伸
びを期待することができる。円形部の半径が5d未満で
はポリエチレン管にストレスクラックが入り易くなり好
ましくない。合成樹脂管12の外径dの大きさには格別
の制限はなく、この免震管継手10が接続される配管の
口径に応じてその大きさは決定される。
【0012】図2に示す免震管継手10の実施形態にお
いて、同図(a)は前記円形に一回転させた合成樹脂管
12を管路方向に連続した変形例であり、同図(b)は
合成樹脂管12をS字形に紆曲した変形例である。
【0013】図2(a)に示す免震管継手10は、図1
に示したものを上回る変形吸収能を有している。また、
図2(b)に示す免震管継手10も、図1に示したもの
と同等の変形吸収能を有している。なお、ポリエチレン
管の場合、紆曲部の曲率半径は、合成樹脂管12の外径
をdとしたとき、前記した理由から5d以上とすること
が好ましい。
【0014】次に、継手部15を説明する。図1におい
て、合成樹脂管12は、管継手20により金属管などの
堅牢な本配管14に接続される。管継手20の接続方式
には、ねじ込み式、メカニカル式、融着式などを採用す
ることができ、給排水管の場合には可撓性を有するメカ
ニカル式が好ましく、ガス管の場合には融着式が好まし
い。
【0015】本実施形態では、管継手20を囲んで金属
製のカバー16が設けられている。カバー16は、管継
手20側を拡管し、合成樹脂管12と本配管14側を絞
り込んだ一対のレジューサ17、17間に直管18をね
じ込んで形成され、レジューサ17、17と、合成樹脂
管12および本配管14の外周部との間には、リング状
の緩衝材19を挿嵌する。
【0016】緩衝材19には、合成樹脂管12と同等の
圧縮強度を有する材質、例えば、ポリエチレン、ポリブ
テンまたはポリアセタールを始めとするエンジニアリン
グプラスチック、および、ブチルゴムやネオプレンゴム
等の合成ゴムを用いる。前記した合成樹脂管12の応力
変形は、合成樹脂管12の端部となる管継手20に集中
し、局部応力として出現するが、この局部応力を緩衝材
19を介してカバー16に伝達すると共に分散し、継手
部15と合成樹脂管12の破損を防止する。即ち、合成
樹脂管12と本配管14間で応力はカバー16へ分散さ
れ、管継手20にかかる変形応力が軽減される。
【0017】図3は、継手部15の他の好適な実施形態
を示す4半部縦断側面図である。本実施形態では、継手
部15を改良されたメカニカル式の管継手20として構
成している。即ち、管継手20は、前端部外周面に雄ね
じを有し、前端部内周面にテーパ面を有するソケット本
体21に、合成樹脂管12の接続端部13を差し込み、
内周面に雌ねじを有するナット22をソケット本体21
に螺合させて、合成樹脂管12の外周部に遊嵌したロッ
クリング23を当該外周部に食い込ませることにより、
合成樹脂管12にソケット本体21を接続すると共に、
カラーリング24を介して、前記ソケット本体21のテ
ーパ面と相接するテーパ面を有するゴムパッキン25
を、ソケット本体21と合成樹脂管12の間に形成され
た環状の空隙に押圧、圧縮し、該空隙を密封するもので
ある。
【0018】図3に示すように、ナット22の前端部
(ロックリング23を締め付ける側)には合成樹脂管1
2より大径の保護管27が溶着されている。また、管継
手20の後端部には、本配管14をねじ込んで接続し、
他方、合成樹脂管12の内部には、接続端部13に補強
リング28が嵌挿されている。
【0019】このメカニカル式管継手20では、ナット
22をソケット本体21に螺合することによりゴムパッ
キン25を常に適正な締め代で押圧することができるの
で、合成樹脂管12と本配管14とが互いに傾斜するよ
うに、管路に曲げ、振動等の力が加わる場合でも管継手
20に集中する局部応力は、ロックリング23の変位で
軽減される。従って、ロックリング23は前記した緩衝
材19と同様に機能する。また、ゴムパッキン25の弾
性によりソケット本体21と合成樹脂管12の間に形成
される空隙の変化を吸収し、流体の漏洩を防止する。
【0020】ナット22の前端に位置する保護管27
は、地震時等において外力が合成樹脂管12に直接作用
するのを防止することにより、合成樹脂管12と管継手
20との接続部を保護する。また、前記局部応力は補強
リング28により、合成樹脂管12の内側から受け止め
られ、継手部15の破損が防止される。本実施形態は、
継手部15がコンパクトな構造となっている点で特に優
れている。
【0021】本実施形態において、ソケット本体21と
ナット22は金属鋳物製あるいは合成樹脂製とし、ロッ
クリング23の材質にはポリアセタールを用いた。ま
た、保護管27の材質はガス管等とし、補強リング28
の材質はステンレス等の金属製とすることが望ましい。
【0022】本発明の免震管継手10は配管の中でも最
も被害を受け易い建屋からの飛び出し配管部分に適用す
ると効果的である。その際、地震時等において最も応力
がかかる部分、例えば、建屋と屋外の境界部に継手部1
5を配置し、合成樹脂管12を屋外の砂層内に埋設する
ようにするのが好ましい。また、免震管継手10の管継
手20と本配管14との間を直角エルボで接続し、免震
管継手10が地盤沈下の際、ねじ締方向に回転するよう
に配置する方法も望ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明の免震管継手は、地震等により配
管類が被る大きな変位と応力を余裕を以て吸収すること
ができるので、配管類の破損を確実に防止することがで
きる。また、本免震管継手は、特殊な材料を使用した
り、特に複雑な構造を採らないから、価格も低廉であ
り、新設、既存の配管を問わず直ちに採用することがで
きるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免震管継手の一部を断面で示した全体
側面図である。
【図2】免震管継手の他の実施形態を示す全体側面図で
ある。
【図3】継手部の他の好適な実施形態を示す4半部縦断
側面図である。
【符号の説明】
10 免震管継手 12 合成樹脂管 13 接続端部 15 継手部 16 カバー 19 緩衝材 20 管継手 23 ロックリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 潔 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組大阪支店内 (72)発明者 平沢 勇治 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 石射 祥光 神奈川県平塚市真土2480番地 三菱樹脂株 式会社平塚工場内 (72)発明者 小山 良郎 神奈川県平塚市真土2480番地 三菱樹脂株 式会社平塚工場内 (72)発明者 森田 和明 三重県桑名市大福2番地 日立金属株式会 社桑名工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一転または紆曲した可撓性の合成樹脂管
    の端部に、緩衝材を介した継手部を有してなる免震管継
    手。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂管がポリエチレン管であ
    り、該ポリエチレン管の外径をdとした場合、円形部の
    半径が5d以上、または、紆曲部の曲率半径が5d以上
    である請求項1記載の免震管継手。
JP5101196A 1996-02-14 1996-02-14 免震管継手 Withdrawn JPH09217875A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000257754A (ja) * 1999-03-09 2000-09-19 Taisei Corp 配管構造
JP2001146773A (ja) * 1999-09-08 2001-05-29 Sekisui Chem Co Ltd 免震建築物用配管構造、該配管構造を備えた建物、及び該配管構造の取付方法
JP2002266392A (ja) * 2001-03-09 2002-09-18 Sekisui Chem Co Ltd 住宅の給水配管
JP2011122675A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Taiyo Nippon Sanso Corp 真空断熱配管

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Effective date: 20030506