JP2001145790A - 電子ミシン - Google Patents

電子ミシン

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JP2001145790A
JP2001145790A JP33140299A JP33140299A JP2001145790A JP 2001145790 A JP2001145790 A JP 2001145790A JP 33140299 A JP33140299 A JP 33140299A JP 33140299 A JP33140299 A JP 33140299A JP 2001145790 A JP2001145790 A JP 2001145790A
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stitch
cloth
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保久 横溝
Yoshikatsu Hattori
好克 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常縫いから終わり止め縫いに移行すると
き、高品質な縫い目を形成することが可能な電子ミシン
を提供する。 【解決手段】 主軸を回転させる主モータにより上下動
される針と、この針の上下動に関連して針板上に出没し
て布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により
布に縫目が形成される。また、針が布送り方向に対して
直交する方向に振られて針振りパターンの縫い目が形成
される。通常針振りパターンから終わり止め縫いパター
ンに移行するするとき、通常の針振りパターンが途中
P’で終了しても、止め縫いは針振りパターンの折り返
し針位置Pから開始するようにする。このような構成で
は、通常の針振りパターンと終わり止め縫いパターン間
の乱れが少なくなり、高品質で美観に優れた縫い目が形
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ミシン、更に
詳細には、主軸を回転させる主モータにより上下動され
る針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して布
を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布に
千鳥縫目パターンを形成する電子ミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の千鳥ミシンにおいて千鳥縫目を形
成する場合、止め縫いパターンを含めた針振りパターン
を外周上に刻んだ円形のカムを作成し、この力ムをミシ
ンにセットするようにしている。縫目形成にしたがって
主モータが回転すると、カムが回転し、力ムの凹凸をな
ぞることにより針振り機構の針振り量が変化され、カム
の凹凸に対応した千鳥縫目が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
千鳥ミシンにおいては、新たな縫目パターンとするには
新たなカムを作成することが必要であり、そのために時
間とコストがかかるとともに、力ム変更作業も必要にな
り、多品種少量生産には対応できない、という問題があ
った。この問題を解決するために、針振りを予め記憶さ
れた所定の針振りパターンに従って電子的に制御し、千
鳥パターンを形成する電子ミシンが提案されている。
【0004】このような電子ミシンでは、所定の針振り
パターンに従って千鳥縫い目が形成された後終わり止め
縫いが開始される。しかしながら、この通常縫いから終
わり止め縫いに移行するとき、針振りパターンの途中か
ら止め縫いが開始される場合には、針振りパターンによ
っては、縫い目が乱れ美しい縫い目が形成されないとい
う問題がある。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、通常縫いから終わり止め縫いに移行すると
き、高品質な縫い目を形成することが可能な電子ミシン
を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、主軸を回転させる主モータにより上下動
される針と、この針の上下動に関連して針板上に出没し
て布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により
布に縫目を形成するとともに、この針を支持する針棒を
針振りモータにより布送り方向に対して直交する方向に
振って往復移動させる針振り機構とを備えた電子ミシン
において、前記布送り装置による布送りを止め縫い時の
微少送り量または通常縫い時の送り量とに変更する送り
変更手段と、前記送り変更手段により布送り量を通常時
の送り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針
振り機構による針振りにより所定の針振りパターンに従
って該針振りパターンの縫い目を形成する通常縫い手段
と、前記送り変更手段により布送り量を止め縫い時の送
り量とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り
機構による針振りにより所定の止め縫いパターンで止め
縫いを形成する止め縫い手段と、通常縫いから終わり止
め縫いに移行するとき、前記止め縫い手段による止め縫
いを前記所定の針振りパターンの折り返し針位置に到達
後に開始させる手段とを備える構成を採用した。
【0007】このような構成では、通常縫いから終わり
止め縫いに移行するとき、前記所定の針振りパターンの
折り返し位置にて終わり止め縫いに移行するので、パタ
ーンの乱れが少なくなり美しい縫目が形成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施の形態に基づ
いて本発明を詳細に説明する。
【0009】[全体構成]図1には、本発明に係わる電子
ミシンの概観が図示されており、同図において、主軸を
回転させる主モータ1により針棒2に支持された針3が
上下動される。この針3の上下動に関連して針板4上に
布送り装置の送り歯(不図示)が出没し、それにより押
さえ板5に押さえられた布が送られ、布送り装置との協
働により布に縫目が形成される。布の縫い送り量は送り
目盛ダイヤル6で設定することができ、また縫い始めあ
るいは終わりのときに行われる止め縫いは、コンデンス
目盛ダイヤル7でコンデンス送り量を設定して、その設
定された送り量で送り装置を駆動することにより行われ
る。コンデンス送り量は、正送り量と同量の逆送り量か
らゼロに設定可能であり、通常の設定量としては、微少
送り又は千鳥縫目送り量とされる。その場合、返し縫い
レバー8を操作することにより、または止め縫い時に図
示しない返し縫いソレノイドを駆動して送り量を切り換
えて返し縫いを行うことができる。なお、9は電源スイ
ッチであり、10は後述するように各種の設定を行う操
作パネルである。
【0010】本発明の電子ミシンには、図2に図示され
たような針振り機構が設けられ、針3を支持する針棒2
は、針振りモータ(例えば、ステッピングモータ又はサ
ーボモータ)11を一方向あるいは逆方向に作動するこ
とにより駆動されるリンク機構12により、布送り装置
の布送り作用と同期させながら布送り方向に対して直交
する方向(図2の矢印の方向)に往復移動され、それに
より所定の針振りパターンの縫目を形成することができ
る。針振り機構には、針振りモータ11の回転とともに
回転する遮蔽板11aを検知する原点センサ13が設け
られ、針振り位置の原点が検出される。
【0011】図3には、電子ミシンの制御システムがブ
ロック図として示されており、ペダル指令20によりミ
シン回転制御回路21、ミシン主軸駆動回路22を介し
て主モータ1が駆動され、それよりミシンの主軸が駆動
されて送り歯が、いわゆる4送り運動して、送り目盛ダ
イヤル6で周知の機械的送り設定手段(図示せず)を操
作して設定した送り量で布送りをするとともに、針3が
上下動して縫目が形成される。シンクロナイザ23は、
主軸位置を検出し、1針縫目を検出するとともに、上位
置、下位置を検出し、その信号がミシン回転制御回路2
1並びに針振り制御回路24に入力される。針振り制御
回路24は、針振り駆動回路25を介して針振りモータ
11を駆動し、原点センサ13の信号を受けて針振り機
構を制御する。止め縫い時は返し縫いソレノイド27
(送り量変更手段)が作動してコンデンス目盛ダイヤル
7で周知の機械的送り設定手段(図示せず)を操作して
設定した送り量となる。持操作パネル10により、以下
に説明するように、ミシンの制御に必要な種々のデータ
を設定することができ、これらのデータは必要に応じて
一旦メモリ26に格納され、これらの設定されたデータ
に基づき、また送り目盛ダイヤル6並びにコンデンス目
盛ダイヤル7などを操作して設定された送り量に従って
ミシンの主軸の回転が制御され、布が送られ、また針振
り機構が制御される。
【0012】[操作パネル]次に、図4を参照して表示パ
ネル10に配置された各種スイッチ並びに表示器につい
て説明する。
【0013】41は設定スイッチ(SW)で、各種設定
を行うためのスイッチである。スイッチ42は、始め止
め縫いを「する/しない」の設定を行う始め止め縫いスイ
ッチで、このスイッチを操作すると、始め止め縫い表示
LED(発光ダイオード)42aが点灯/消灯する。
又、スイッチ43は、終わり止め縫いを「する/しない」
の設定を行う終わり止め縫いスイッチで、このスイッチ
を操作すると、終わり止め縫い表示LED43aが点灯
/消灯する。
【0014】44は、半針(又は1針)スイッチで、ミ
シンを半針(又は1針)動作させるスイッチであり、4
5は、糸切り禁止スイッチで、ペダル後ろ踏みで止め縫
いは行うが糸切りは行わないことを指示するスイッチで
ある。このスイッチを操作すると、糸切り禁止表示LE
D45aが点灯し、糸切り禁止が有効であることを示
す。
【0015】46は、セグメント表示器48a、48
b、48cを備えた針振り表示器48の「A」の桁を表
示する表示器48aの表示を+−させるスイッチで、そ
れを操作することにより、表示器48aの設定を変更す
ることができる。又、47は、針振り表示器48の
「B」の桁を表示する表示器48bの表示を+−させる
スイッチで、それを操作することにより、表示器48b
の設定を変更することができる。この針振り表示器48
により針振り巾、針数、基線位置等を表示することがで
きる。
【0016】49は、針振りパターン直線縫い選択スイ
ッチで、これを選択すると、直線縫い表示LED49a
が点灯し、針振りパターンとして直線縫いが選択された
ことが示される。2点千鳥スイッチ50は、針振りパタ
ーン2点千鳥縫いを選択するスイッチで、このスイッチ
を操作し、針振りパターンとして2点千鳥縫いを選択す
ると、2点千鳥表示LED50aが点灯する。又、3点
千鳥スイッチ51は、針振りパターン3点千鳥縫いを選
択するスイッチで、このスイッチを操作し、針振りパタ
ーンとして3点千鳥縫いを選択すると、3点千鳥表示L
ED51aが点灯する。又、4点千鳥スイッチ52は、
針振りパターン4点千鳥縫いを選択するスイッチで、こ
のスイッチを操作し、針振りパターンとして4点千鳥縫
いを選択すると、4点千鳥表示LED52aが点灯す
る。
【0017】左スカラップスイッチ53は、針振りパタ
ーン左スカラップ縫いを選択するスイッチで、針振りパ
ターンとして左スカラップ縫いを選択すると、左スカラ
ップ表示LED53aが点灯する。又、右スカラップス
イッチ54は、針振りパターン右スカラップ縫いを選択
するスイッチで、針振りパターンとして右スカラップ縫
いを選択すると、右スカラップ表示LED54aが点灯
する。一方、左ブラインドステッチスイッチ55は、針
振りパターン左ブラインドステッチ縫いを選択するスイ
ッチで、針振りパターンとして左ブラインドステッチ縫
いを選択すると、左ブラインドステッチ表示LED55
aが点灯する。又、右ブラインドステッチスイッチ56
は、針振りパターン右ブラインドステッチ縫いを選択す
るスイッチで、針振りパターンとして右ブラインドステ
ッチ縫いを選択すると、右ブラインドステッチ表示LE
D56aが点灯する。又、カスタムパターンスイッチ5
7は、針振りパターンカスタムパターン縫いを選択する
スイッチで、針振りパターンとしてカスタムパターン縫
いを選択すると、カスタムパターン表示LED57aが
点灯する。
【0018】停止位置指示スイッチ58は、ペダル中立
にて針停止位置指定を行うスイッチで、左停止の場合
は、左停止指示表示LED58aが点灯し、右停止の場
合は、右停止指示表示LED58bが点灯し、任意停止
の場合は両LED58a、58bが消灯する。
【0019】詳細設定スイッチ59は、設定スイッチ4
1と組み合わせて使用され、設定スイッチ41より詳細
な設定を行う。このスイッチを操作すると、詳細設定表
示LED59aが点灯する。針数設定スイッチ60は、
スカラップ・ブラインドステッチの針数を設定する時に
使用され、針数設定時には針数設定表示LED60aが
点灯する。又、基線スイッチ61は、基線位置を変更す
る時に使用され、基線位置設定時には基線位置表示LE
D61aが点灯する。
【0020】62は、下糸カウンタリセットスイッチ
で、ミシンの下糸(針数)カウンタをリセットするため
に使用される。下糸カウンタ「+」「−」スイッチ63
は、カウンタにカウント値をセットするスイッチであ
る。このカウンタの値は、4セグメント64a〜64d
を備えた下糸カウンタ表示器64に表示される。
【0021】[針振りパターン]本発明による電子ミシン
では、針振りパターンとして、直線縫い、2点千鳥、3
点千鳥、4点千鳥、スカラップ、ブラインドステッチ、
カスタムパターンが用意されている。直線縫いは、図5
(A)に示したように、針振りを行わず、基線位置で直
線縫いを行うパターンであり、針振り巾(NW)は0で
ある。2点千鳥は、図5(D)に示したように、基線に
準じて1針振り巾が針振り巾(NW)で左、右2点に針
落ちする縫い方であり、3点千鳥は、図5(E)に示し
たように、基線に準じて1針振り巾が針振り巾(NW)
の2分の1で左、中心、右の3点に針落ちする縫い方で
あり、4点千鳥は、図5(F)に示したように、基線に
準じて1針振り巾が針振り巾(NW)の3分の1で左、
中2点、右の4点に針落ちする縫い方である。
【0022】一方、スカラップは、図5(B)に示した
ように、2つの円弧の中を12針又は24針で縫う三日
月型の模様縫いで、運針の種類で、「標準・三日月・均
等」の3種類がある。又、円弧の向きで左右のスカラッ
プがあって、左右の規定は、ミシンの懐側を右とし円弧
の頂上側が懐側にある場合、右スカラップといい、その
逆の場合を左スカラップという。ブラインドステッチ
は、図5(C)に示したように、縫い始めは、直線縫い
を行い運針針数の最終針−2針で針振り巾(NW)で針
振りを行ない、最終針−1針で再び元の位置に戻るパタ
ーンの繰り返し動作を行う縫い方である。この場合も、
針振り方向により左、右ブラインドステッチがあり、右
(左)ブラインドステッチは、直線縫いから右側(左
側)に針振りするパターンである。又、カスタムパター
ンは任意に作成されるオリジナルパターンである。
【0023】[固有データ]上述した各針振りパターンに
は、針振り巾(NW)、基線位置(NP)、基線基準位
置(NPs)、縫い始め位置(NS)、縫い終わり位置
(NE)、針数(NC)の固有データがある。
【0024】針振り巾(NW)は、各針振りパターンに
おける針振り巾を示すもので、例えば、図6(A)に示
すような、4点千鳥の場合1針巾(NWs)は、針振り
巾(NW)を3分割値とする。すなわち、NWs=NW
/3である。このとき、分割値に余りが出た場合は、針
振り巾中心位置を基準とし左右に均等となるようにす
る。NWが5.0の場合、NWs=1.6余り0.2と
なる。従って、最初の1針は1.7、2針目は1.6、
3針目は1.7となり、折り返して1.7、1.6、
1.7となる。又、例えば、スカラップの場合の針振り
巾は、模様巾であり、針振りには、針振りデータを用
い、針振りデータは、中心振り分けで規定する。パター
ンにより、24針、12針のデータを持ち、運針位置計
算は、NDnを運針データ、NDpを運針位置、NPを
基線位置として、NDp=NP+(NW×NDn/8.
2)の式に従って行う。
【0025】基線位置(NP)は、図6(B)に示した
ように、ミシン針振り機構の中心を「0」とし、ミシン
懐側を「+」(右側)、その反対側を「−」(左側)と
した針振りの振り基点位置をいい、最大針振り巾(WP
x)を超えない範囲で−5.0〜0〜+5.0の範囲で
設定される。
【0026】基線基準位置(NPs)は、針振りを、図
6(C)に示したように、「中心基準振り分け・右端基
準振り・左端基準振り」に設定可能とした場合の基線基
準位置を示すもので、初期設定は中心基準振り分けに設
定されていて、基線位置(NP)に対し、中央・右・左
に振り基準を指定する。例えば、2点千鳥において、基
線位置(NP)=0.0、針振り巾(NW)=3.0、
基線基準位置(NPs)=左、とした場合、針は、0.
0と3.0の間で針振りを行う。
【0027】縫い始め位置(NS)は、図7(A)に示
したように、糸切り後の次の縫い始め位置を「右・左」
に設定するもので、初期設定は、左縫い始めである。な
お、スカラップ、ブラインドステッチにおいて、左右が
あるが、右スカラップ、右ブラインドステッチの場合、
左縫い始めが縫い始め位置となる。
【0028】針数(NC)は、スカラップ、ブラインド
ステッチの針数で、スカラップの場合、標準は24針、
三日月も24針、均等で12針と24針であり、ブライ
ンドステッチは、3〜250針の間で設定される。初期
設定は、スカラップの場合、標準・三日月・均等ともに
24針で、ブラインドステッチは4針である。
【0029】また、針振りパターンの始め、又は終わり
に止め縫いを行うことにより形成される止め縫いパター
ン(コンデンスパターンともいう)は、直線縫い、2点
千鳥、3点千鳥、4点千鳥、並びにカスタムパターンの
各パターンに対して有効とされる。コンデンスの回数
は、縫い始めから折り返しまでを1パターンとしてパタ
ーン単位で行われ、針数19針以内で設定可能である。
また、コンデンス時のコンデンス送り量はコンデンス送
り量設定ダイヤル7によって設定される。例えば、4点
千鳥の場合は、図7(B)に示したように、6パターン
可能であり、1パターンに3針あるので、針数は18と
なる。
【0030】また、止め縫い(コンデンス)のオプショ
ン設定として、針振りパターンとは別のパターンで止め
縫いを行う方法と、針振り巾(NW)以内で針振り巾を
狭くし、針数を設定でき、針振り巾(NW)内の運針中
は同一方向に針振りをする方法とがある。
【0031】針振りパターンとは別の止め縫いパターン
で止め縫いを行う方法は、針振りパターンとは別に、始
め止め縫い、終わり止め縫いごとに、止め縫いパターン
(PC)、針振り巾(CW)、コンデンス回数(CC)
を設定するもので、基線位置(NP)、基線基準位置
(NPs)、縫い始め位置(NS)は針振りパターンと
同一とするものである。例えば、図7(C)に示したよ
うに、始め止め縫いパターンを4点千鳥、針振りパター
ンを2点千鳥、終わり止め縫いパターンを3点千鳥とす
る例で説明すると、始め止め縫いパターンは4点千鳥で
あり、針振り巾はCW1であり、コンデンス回数は3回
となっている。この止め縫いに続く針振りパターンは2
点千鳥であり、この場合、始め止め縫い終了後の、針振
りパターンで2−4点千鳥縫いのように必ず開始位置の
決まっていない場合には、止め縫い終了位置の近い針振
り開始点より針振りを行う。また、始め止め縫いパター
ンの終了位置と、針振りパターンの開始が一致しない場
合、止め縫い終了後、1針の間スピード制限を加える。
また、終わり止め縫いパターンは3点千鳥で、針振り巾
はCW2、コンデンス回数は4回となっている。この終
わり止め縫いでは針振りパターンから終わり止め縫いパ
ターンに移行するのに、1針必要であるためコンデンス
回数+1針をコンデンス針数とする。
【0032】[終わり止め縫い時の制御]通常針振りパタ
ーンで縫いが行われ、続いて終わり止め縫いが行われる
場合、針振りパターンの途中から止め縫いが開始される
場合には、針振りパターンによっては、縫い目が乱れる
ことがあるので、止め縫いを開始する位置を針振りパタ
ーンの折り返し針位置から開始させるようにする。この
制御の流れが図8に図示されている。
【0033】同図において、終わり止め縫いスイッチ4
3がオンにされていない場合には(ステップS110の
否定)、通常制御に移行し(ステップS111)、その
後、前記返し縫いソレノイド27(送り量変更手段)を
不作動として前記送り目盛りダイヤル6で機械的送り設
定手段を操作して設定された通常の布送り量で布を送
り、前記主モータ1による針の上下動と前記針振り機構
による針振りにより通常の針振りパターンに従って縫い
目を形成する通常縫い手段による通常の制御が行われ
る。
【0034】また、前記終わり止め縫いスイッチ43が
オンにされている場合には、通常針振りパターンの縫い
に続いて終わり止め縫いが行われるので、ミシン糸切り
指令を待って(ステップS112)、終わり止め縫いに
入る。このとき、ステップS113で終わり止め縫いの
開始を許可する位置が設定されているかを判断する。こ
の設定は、例えば、図4の操作パネルの設定スイッチ4
1と詳細設定スイッチ59を同時に操作して、次に3点
千鳥スイッチ51を操作して表示器48にON、OFF
を表示しスイッチ46、47でON、OFFに切り替え
ることにより行われる。ONに切り替えられた場合は、
終わり止め縫い開始許可位置が設定されたことになる。
【0035】通常、この終わり止め縫い開始許可位置
は、図9(A)に図示したように、通常針振りパターン
の折り返し針位置Pに設定される。従って、ステップS
114でこの止め縫い開始許可位置Pにくるのを待って
終わり止め縫いを開始する。例えば、図9(A)に示し
たように、通常針振りパターンの縫いがP’の位置で終
わっても、この位置から終わり止め縫いを行うのではな
く、針振りパターンの折り返し針位置Pに到達後に終わ
り止め縫いを開始するように制御する。
【0036】このとき、図9(A)に示したように、終
わり止め縫いパターンが通常針振りパターンと同一であ
る場合には(ステップS115の肯定)、すぐ前記返し
縫いソレノイド27(送り量変更手段)を作動させ、コ
ンデンス目盛りダイヤル7で設定された止め縫い時の送
り量で布を送り、前記主モータ1による針の上下動と前
記針振り機構による針振りにより所定の止め縫いパター
ンに従って縫い目を形成する終わり止め縫い手段による
終わり止め縫い制御が行われる(ステップS120)。
そして、終わり止め縫いパターンの縫い目を形成して止
め縫いを終了し(ステップS121)、糸切りを行う
(ステップS122)。
【0037】一方、ステップS115で終わり止め縫い
パターンが通常針振りパターンと同一でないと判断され
た場合、すなわち、前記針振りパターンの最終の折り返
し針位置が、針振り方向において前記終わり止め縫いパ
ターンの左右何れの針振り開始位置とも異なる場合は、
ステップS116で止め縫い開始位置を予め定められた
左開始位置あるいは右開始位置(デフォルト値)にする
か、あるいは先行した通常針振りパターンの折り返し針
位置Pに従ってPに近い方の開始位置にするかのいずれ
の設定になっているかが判断される。この設定は、例え
ば、設定スイッチ41と詳細設定スイッチ59を同時に
操作して、次に4点千鳥スイッチ52を操作して表示器
48に「n」又は「h」を表示しスイッチ46、47で
「n」、「h」に切り替えることにより行われる。
「n」に切り替えられた場合は、通常針振りパターンの
折り返し針位置Pに従ってPに近い方の開始位置にする
指令となり、一方「h」に切り替えられると、止め縫い
開始位置がデフォルト値になる。
【0038】ステップS116で、止め縫い開始位置が
指定されていない場合には、予め決められた止め縫い開
始針位置まで移行し、返し縫いソレノイド27を作動さ
せて止め縫い制御を開始し(ステップS120)、終わ
り止め縫いパターンの縫い目を形成して止め縫いを終了
し(ステップS121)、糸切りを行う(ステップS1
22)。
【0039】一方、針振りパターンの折り返し針位置P
に近い方の開始位置にする設定となっている場合には、
ステップS117に移行して、止め縫いを右位置あるい
は左位置から開始するかを決めるために、止め縫い許可
開始位置Pと終わり止め縫い右開始位置Pr並びに左開
始位置Pl間の距離S、Tを計算する。図9(B)のP
1のように止め縫い許可位置が針振りパターンの右折り
返し位置である場合は、S<Tとなり(ステップS11
9の否定)、終わり止め縫い右開始位置Qrに移動し
(ステップS123)、また、止め縫い許可位置が図9
(B)のP2のように針振りパターンの左折り返し位置
である場合は、S>Tとなり(ステップS119の肯
定)、図9(B)で一点鎖線で示したように、終わり止
め縫い左開始位置Qlに移動する(ステップS11
8)。
【0040】このように、両パターンが相違する場合に
は、折り返し針位置Pが右あるいは左にあるかに従っ
て、終わり止め縫いをPに近い開始位置から開始する
(ステップS120)。その後、止め縫いパターンの縫
い目を形成して止め縫いを終了し(ステップS12
1)、糸切りを行う(ステップS122)。
【0041】なお、ステップS113並びにステップS
114における設定ないし指令は、上述したような複数
のスイッチで行うのでなく、それ専用のスイッチを操作
パネル10に設けるようにしてもよいことはもちろんで
ある。
【0042】また、前記実施形態では送り変更手段とし
て、ソレノイドを用いて送り量を切り換えるように構成
しているが、ソレノイドの代わりにモータを使用して送
り量を任意に変更できるように構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、通常
縫いから終わり止め縫いに移行するとき、止め縫いを通
常縫いの針振りパターンの折り返し針位置から開始させ
るようにしているので、通常の針振りパターンと終わり
止め縫いパターン間の乱れが少なくなり、高品質で美観
に優れた縫い目が形成される、という優れた効果が得ら
れる。
【0044】更に、本発明では、止め縫いを針振りパタ
ーンの折り返し針位置から開始させる場合、先行する針
振りパターンと止め縫いパターンが異なる場合でも、折
り返し針位置に近い位置から、終わり止め縫いを開始す
るようにしているので、通常の針振りパターンと終わり
止め縫いパターン間の乱れを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ミシンの概観を示す斜視図であ
る。
【図2】針振り機構の概略構成を示す構成図である。
【図3】電子ミシンの制御構成を示すブロック図であ
る。
【図4】操作パネルの各種スイッチ並びに表示器の配置
を示した配置図である。
【図5】各種の針振りパターンによる縫目を示した説明
図である。
【図6】針振りパターンの各種固有データを示した説明
図である。
【図7】(A)は、針振りパターンの固有データを示し
た説明図で、(B)は止め縫いパターンと針振りパター
ンが同一である場合の縫目を示した説明図、(C)は止
め縫いパターンと針振りパターンが異なる場合の縫目を
示した説明図である。
【図8】終わり止め縫い開始許可位置を設定して止め縫
いを行うときの制御の流れを示したフローチャート図で
ある。
【図9】終わり止め縫い開始許可位置を設定して止め縫
いを行うときの縫い目の形成を示した説明図である。
【符号の説明】
2 針棒 3 針 6 送り目盛ダイヤル 7 コンデンス目盛ダイヤル 11 針振りモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA07 CB14 GG02 JA07 JA11 LA06 LA07 LA16 LB01 LB02 NA06 NA07 NA15 NB02 NB05 NC06 NC11 QA01 QA06 QA07 QA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸を回転させる主モータにより上下動
    される針と、この針の上下動に関連して針板上に出没し
    て布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により
    布に縫目を形成するとともに、この針を支持する針棒を
    針振りモータにより布送り方向に対して直交する方向に
    振って往復移動させる針振り機構とを備えた電子ミシン
    において、 前記布送り装置による布送りを止め縫い時の微少送り量
    または通常縫い時の送り量とに変更する送り変更手段
    と、 前記送り変更手段により布送り量を通常時の送り量と
    し、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構に
    よる針振りにより所定の針振りパターンに従って該針振
    りパターンの縫い目を形成する通常縫い手段と、 前記送り変更手段により布送り量を止め縫い時の送り量
    とし、前記主モータによる針の上下動と前記針振り機構
    による針振りにより所定の止め縫いパターンで止め縫い
    を形成する止め縫い手段と、 通常縫いから終わり止め縫いに移行するとき、前記止め
    縫い手段による止め縫いを前記所定の針振りパターンの
    折り返し針位置に到達後に開始させる手段とを備えたこ
    とを特徴とする電子ミシン。
  2. 【請求項2】 通常縫いの針振りパターンと止め縫いパ
    ターンが同じパターンでないときは、終わり止め縫いを
    開始する直前の前記折り返し針位置に近い方の終わり止
    め縫いパターンの針振り開始位置から終わり止め縫いを
    開始する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載
    の電子ミシン。
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