JP2001145583A - ウェットティッシュ収納用容器およびその組合体 - Google Patents

ウェットティッシュ収納用容器およびその組合体

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上 恵美子 井
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正 保 林
Yutaka Uematsu
松 裕 植
Norikazu Shinoki
木 則 和 篠
Toshihiko Uenishi
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    • Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S206/00—Special receptacle or package
    • Y10S206/812—Packaged towel

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易かつ確実にウェットティッシュ収納用容
器をトイレ内に取付けること。 【解決手段】 ウェットティッシュ収納用容器１０は容
器本体１１と、この容器本体１１に揺動自在に取付けら
れた開閉蓋２３と、容器本体１１の下方開口を密閉する
底蓋１２とを備えている。容器本体１１と開閉蓋２３と
の間の揺動部分に、板ゴム５０が設けられている。ウェ
ットティッシュ収納用容器１０は取付ホルダ１により保
持される。取付ホルダ１は底蓋１２に当板する背板２
と、底蓋１２の周縁１２ａ，１２ｂおよび容器本体１１
のフランジ１４の周縁１４ａ，１４ｂを収納するＬ字状
部材３，４とを備えている。背板２にはトイレットペー
パー収納体７の差込口に差込まれる取付板５が連結され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェットティッシ
ュ収納用容器、およびウェットティッシュ収納用容器と
取付ホルダとの組合体に関する。
【０００２】
【従来の技術】ウェットティッシュを内部に収納するウ
ェットティッシュ収納用容器は、ウェットティッシュの
取出口を有するとともに、この取出口は開閉蓋により開
閉自在に密閉される。
【０００３】すなわち、このような容器はウェットティ
ッシュを収納するとともに取出口を有する容器本体と、
取出口を密閉する開閉蓋とを備えている。
【０００４】使用に際しては、容器本体の取出口に対し
て開閉蓋が開かれ、容器本体の取出口からウェットティ
ッシュが一枚ずつ取出される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ウェットティッシュ収納用容器は容器本体と、この容器
本体に対して揺動自在に取付けられた開閉蓋とを備えて
おり、使用に際しては開閉蓋を揺動させ、容器本体の取
出口からウェットティッシュを取出している。
【０００６】ところで、近年ウェットティッシュとして
水溶解性の材料で作製されたものが開発されている。こ
のようなウェットティッシュはトイレにおいて使用さ
れ、使用後はトイレに流すことができる。このような場
合、ウェットティッシュ用容器をトイレ内のトイレット
ペーパー収納体に取付けることができれば、都合が良
い。
【０００７】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、トイレ等に簡単に取付けることができるウ
ェットティッシュ収納用容器、およびその組合体を提供
することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、ウェットティ
ッシュ収納用容器と、ウェットティッシュ収納用容器を
保持するとともに、このウェットティッシュ収納用容器
を室内固定部に取付けるための取付ホルダと、を備えた
ことを特徴とするウェットティッシュ収納用容器と取付
ホルダとの組合体である。
【０００９】本発明は、ウェットティッシュ収納用容器
において、ウェットティッシュ収納用容器を室内固定部
に固定する固定手段を有することを特徴とするウェット
ティッシュ収納用容器である。
【００１０】本発明によれば、取付ホルダを例えばトイ
レ内の固定部に固定することにより、ウェットティッシ
ュ収納用容器をトイレ内に簡単に取付けることができ
る。
【００１１】また固定手段によりウェットティッシュ収
納用容器を例えばトイレ内に簡単に取付けることができ
る。
【００１２】
【発明の実施の形態】第１の実施の形態 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明
する。図１乃至図６は本発明の第１の実施の形態を示す
図である。
【００１３】まず図３によりウェットティッシュ収納用
容器（開閉自在容器）１０について説明する。図３に示
すように、開閉自在容器１０は、内部に内容物としての
ウェットティッシュ４１（図４参照）を収納する下方開
口型の容器本体１１と、容器本体１１の下方開口を密閉
する底蓋１２とを備えている。また容器本体１１は取出
口２４が形成された上板２７と、上板２７から下方へ延
びる側板１３とを有し、容器本体１１の側板１３には上
板２７の取出口２４を密閉する開閉蓋２３が揺動自在に
取付けられている。
【００１４】さらに側板１３の下方には底蓋１２に当接
するフランジ１４が外方へ突出して形成されている。な
お、底蓋１２には側板１３から外方へ突出するとともに
指を引掛ける引掛片１２ｄを有している。また対向する
一対の側板１３ａ、１３ｂは外方へＲ状に突出してい
る。
【００１５】また容器本体１１の上板２７はその略中央
部の第１上板（第１薄板）２７ａと、第１上板２７ａの
外側に段部２８を介して設けられ、第１上板２７ａより
高い位置にある第２上板（第２薄板）２７ｂとからなっ
ている。また第１上板２７ａには、ウェットティッシュ
４１を取出すための取出口２４が設けられている。
【００１６】一方、第１上板２７ａには係合リブ９４が
設けられ、取出口２４は係合リブ９４の内側に配置され
ている。また開閉蓋２３の内面には、第１上板２７ａに
設けられた係合リブ９４内に入り込む枠体３７が設けら
れている。そして、開閉蓋２３を回動し、係合リブ９４
内に枠体３７を嵌込むことによって、開閉蓋２３が取出
口２４を密閉するようになっている。なお、開閉蓋２３
の内面には補強用リブ８１が設けられている。
【００１７】さらに図３に示すように、開閉蓋２３の自
由端には先端リブ３６が突設され、この先端リブ３６に
係止片３２が設けられている。
【００１８】また容器本体１１のうち開閉蓋２３の自由
端側であって側板１３上端近傍に、上板２７から落込む
落込段部５８が形成され、この落込段部５８内に垂直板
５５ａが設けられている。垂直板５５ａの上端には水平
方向外方へ延びる水平板５５ｂが取付けられている。ま
た垂直板５５ａの内面に開閉蓋２３の係止片３２に係合
する係合突起３３が設けられ、垂直板５５ａと水平板５
５ｂとによって、開閉蓋２３を開とする作動体５５が構
成されている。
【００１９】また容器本体１１と開閉蓋２３との間に、
開閉蓋２３を開方向に向って付勢する細長状の板ゴム５
０が設けられている。すなわち、容器本体１１には、板
ゴム５０の一端を差込み収納する収納部７５が設けら
れ、また開閉蓋２３には容器本体１１から所定間隔をお
いて配置されるとともに板ゴム５０の他端を固着する固
着部７６が設けられている。
【００２０】なお、上述した容器本体１１および開閉蓋
２３は、いずれもポリプロピレン（ＰＰ）を用いたイン
ジェクション成形により得られるが、この他にＰＥ、Ｐ
Ｓ、ＡＢＳ、エラストマー、ＰＥＴ、ＰＶＣ、ポリカー
ボネートを用いて成形してもよい。また底蓋１２は直鎖
状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）が好ましく用いら
れ、さらに板ゴム５０としてはシリコンゴムが用いられ
る。又固着部７６はＰＰからなっている。
【００２１】次に容器本体１１に設けられた作動体５５
について説明する。図３に示すように作動体５５の水平
板５５ｂの先端に、上方へ突出する指掛け突部８８が設
けられている。この指掛け突部８８は、指を引掛けて水
平板５５ｂを容易に降下させることができるようになっ
ている。指掛け突部８８は中央部８８ａに向って上方へ
傾斜しており、指の引掛けを容易に行なうことができる
ようになっている。
【００２２】また図３に示すように、容器本体１１の上
板２７には、開閉蓋２３の枠体３７が内面側に係合する
係合リブ９４が設けられている。この係合リブ９４の上
部には、枠体３７と係合リブ９４との間にウェットティ
ッシュ４１が挟まれても開閉蓋２３を容易に開くことが
できるように面取り９４ａが施されている。この面取り
９４ａは、係合リブ９４のうち、板ゴム５０近傍を除く
全周に渡って設けられている。板ゴム５０近傍は板ゴム
５０による開作動力が強く、特に面取り９４ａは必要で
はなく、枠体３７と係合リブ９４との係合を気密に行な
わせるようになっている。
【００２３】次に容器本体１１の上板２７に設けられた
取出口２４の構造を説明する。上板２７の第１上板２７
ａに取出口２４側へ延びる一対の第１フラップ８２，８
２と、各々が第１フラップ８２，８２に対向する一対の
第２フラップ８３，８３とが設けられている。
【００２４】一対の第１フラップ８２，８２および一対
の第２フラップ８３，８３は、いずれも基端から先端に
向って波形の断面形状を有している。このように波形の
断面形状を有することにより、一対の第１フラップ８
２，８２および一対の第２フラップ８３，８３は、各々
フラップ８２，８２，８３，８３の長手方向に直交する
方向に撓みの方向が定まることになり、フラップ８２，
８２，８３，８３を安定して確実に撓ませることができ
る。
【００２５】なお、一対の第１フラップ８２，８２およ
び一対の第２フラップ８３，８３は、いずれも先端に向
って末広状に延び、第１フラップ８２，８２間および第
２フラップ８３，８３間の空間を先端に向って拡大させ
ている。
【００２６】次に図４により、容器本体１１内に収納さ
れるウェットティッシュ４１について説明する。図４
（ａ）に示すように、ウェットティッシュ４１は柔軟な
シートからなる密閉袋４０内で折畳まれて積層配置さ
れ、この密閉袋４０によって密閉される。各ウェットテ
ィッシュ４１は折曲部４２を形成して略二つ折りされ、
各ウェットティッシュ４１の折曲部４２は交互に入れ替
わっている。またウェットティッシュ４１の二つ折りさ
れた下半分４１ｂは、下方に配置するウェットティッシ
ュ４１の上半分４１ａと更に下方に位置するウェットテ
ィッシュ４１の上半分４１ａとの間に挿入されている。
このためウェットティッシュ４１を一枚ずつ摘んで取出
した場合、取出したウェットティッシュ４１の下半分４
１ｂが、下方に位置するウェットティッシュ４１の上半
分４１ａを引張り上げるようになっている。なお、ウェ
ットティッシュ４１の折り方は、連続的に取り出すこと
ができるように積層配置されていればよく、特に限定さ
れるものではなく、例えば図４（ｂ）のような折り方で
あってもよい。また密閉袋４０の上端に開口４０ａが設
けられ、この開口４０ａは密閉袋４０上面に取外自在に
貼付けられた蓋片４５により密閉されている。
【００２７】ウェットティッシュ４１の素材としては、
例えば、水溶解性のものが用いられるが、その他不織
布、紙、ガーゼ等の繊維素材やシート状の発泡体、また
は紙ベースの軟質材料を用いてもよい。またウェットテ
ィッシュに含浸させる液体としては、殺菌剤、消毒剤、
洗浄剤等を含んだ湿潤剤や化粧水や乳液等の化粧品が考
えられる。
【００２８】次に開閉自在容器１０を保持してトイレ内
のトイレットペーパ収納体に取付ける取付ホルダ１につ
いて説明する。
【００２９】図１乃至図６に示すように、取付ホルダ１
は開閉自在容器１０の底蓋１２の背面に当接する背板２
と、背板２に取付けられ底蓋１２の対向する一対の周縁
１２ａ、１２ｂおよび容器本体１１のフランジ１４の対
向する一対の周縁１４ａ，１４ｂを収納する一対のＬ字
状部材３、４とを備えている。また背板２には、後述す
るトイレットペーパー収納体７の差込口７ａに差込まれ
る取付板５が連結されているなお、上述の取付ホルダ１
のうち、背板２と、一対のＬ字状部材３、４とによって
開閉自在容器１０の底蓋１２および容器本体１１のフラ
ンジ１４を保持する保持部が構成される。
【００３０】次に一対のＬ字状部材３、４について説明
する。図２および図６に示すように、Ｌ字状部材３、４
は各々断面Ｌ字状をなしている。このＬ字状部材３、４
は底蓋１２の対向する周縁１２ａ、１２ｂおよび容器本
体１１のフランジ１４の対向する周縁１４ａ，１４ｂを
収納するものであり、底板１２の周縁１２ａ、１２ｂお
よび容器本体１１のフランジ１４の周縁１４ａ，１４ｂ
は開閉自在容器１０の一対の側板１３ａ，１３ｂよりも
外方へ突出している。
【００３１】また一対の側板１３ａ、１３ｂは、外方へ
突出するようにＲ状に湾曲し、このように湾曲した一対
の側板１３ａ、１３ｂは対応するＬ字状部材３、４に当
接している。
【００３２】さらに各Ｌ字状部材３、４のうち一対の側
板１３ａ、１３ｂに当接する当接部分３ａ、４ａは、各
々側板１３ａ、１３ｂのＲ状に突出する形状に合わせて
Ｒ状へ内方へ引込んだ形状を有している。このため取付
ホルダ１のＬ字状部材３、４に沿って開閉自在容器１０
を摺動させた後、一対の側板１３ａ、１３ｂをＬ字状部
材３、４の当接部分３ａ、４ａに嵌合させることによ
り、開閉自在容器１０と取付ホルダ１との位置決めを容
易に行なうことができる。
【００３３】また図６に示すように、取付ホルダ１の取
付板５は、背板２に対して底蓋１２の背面側（図６の右
側）へ向かって傾斜して配置されている。この傾斜角度
Ｋは５°〜２０°の範囲で設けることが好ましく、図６
に示す実施の形態で傾斜角度Ｋが１５°に設けられてい
る。
【００３４】一般にトイレットペーパ収納体７は、トイ
レットペーパ７ｂを収納するとともにトレイ内壁８に固
定されている。この場合、上述のように取付ホルダ１の
取付板５を背板２に対して傾斜させることにより、取付
板５をトイレットペーパ収納体７の差込口７ａ内に差込
んだ場合、背板２を内壁８側へ傾斜させることができる
（図６）。このため背板２およびＬ字状部材３、４から
なる保持部に保持された開閉自在容器１０を内壁８側へ
傾斜させて安定して配置することができる。
【００３５】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
【００３６】まず開閉自在容器１０を取付ホルダにより
保持する場合は、底蓋１２の一対の周縁１２ａ，１２ｂ
および容器本体１１のフランジ１４の一対の周縁１４
ａ，１４ｂを取付ホルダ１のＬ字状部材３、４内に摺動
させ、Ｌ字状部材３、４内に一対の周縁１２ａ，１２
ｂ，１４ａ，１４ｂを収納することにより開閉自在容器
１０を取付ホルダ１により保持することができる。この
とき、一対の側板１３ａ，１３ｂをＬ字状部材３，４の
当接部分３ａ，４ａに組合させることにより、開閉自在
容器１０と取付ホルダ１との位置決めを容易に行なうこ
とができる。
【００３７】次に取付ホルダ１の取付板５を固定部、例
えばトイレットペーパ収納体７の差込口７ａ内に差込む
ことにより、トイレットペーパ収納体７上に開閉自在容
器１０を固定する。
【００３８】ウェットティッシュ４１の使用時には、作
動体５５の水平板５５ｂに設けられた指掛け突部８８を
押圧することにより、係止片３２と係合突起３３との係
合を解除することができる。この場合、板ゴム５０の復
元力により、開閉蓋２３が開となる。
【００３９】次に容器本体１１の取出口２４からウェッ
トティッシュ４１を指で摘んで上方へ引張る。その後、
連続して、ウェットティッシュ４１を引張ることによ
り、第１番目のウェットティッシュ４１を容器本体１１
内から取出すことができる。この場合、第２番目のウェ
ットティッシュ４１の上半分４１ａが、第１番目のウェ
ットティッシュ４１の下半分４１ｂによって引張られ
る。そして、第２番目のウェットティッシュ４１の上半
分４１ａが、取出口２４の中央部から第１のフラップ８
２の先端縁と第２のフラップ８３の先端縁との間に進入
し、これら第１フラップ８２と第２フラップ８３との間
に挟持されて停止する。
【００４０】以上のように本実施の形態によれば、開閉
自在容器１０を、取付ホルダ１により保持し、この取付
ホルダ１の取付板５をトイレットペーパー収納体７の差
込口７ａ内に差込むことにより、開閉自在容器１０をト
イレ内に簡単に取付けることができる。また指掛け突部
８８を押圧するだけで容易に開閉蓋２３を開いて取出口
２４からウェットティッシュ４１を引張り出すことがで
きる。
【００４１】以上のように本発明よれば、開閉自在容器
をトイレの内のトイレットペーパー収納体に簡単に取付
けることができる。また開閉を容易に開くことができ、
内容物の取出しが容易となる。
【００４２】第２の実施の形態 以下、図面を参照して本発明の第２の実施の形態につい
て説明する。図７乃至図１０は本発明による開閉自在容
器と取付ホルダの組合体を示す図である。
【００４３】ウェットティッシュ収納用容器（開閉自在
容器）１０を保持してトイレ内のトイレットペーパ収納
体に取付ける取付ホルダ１について説明する。
【００４４】図７、図８、図９および図１０に示すよう
に、取付ホルダ１は開閉自在容器１０の底蓋１２の背面
に当接する背板２と、背板２に取付けられ底蓋１２の一
方の周縁１２ａおよび容器本体１１のフランジ１４の一
方の周縁１４ａと係合する第１係合部１０３と、背板２
に取付けられ底蓋１２の他方の周縁１２ｂおよびフラン
ジ１４の他方の周縁１４ｂと係合する第２係合部１０４
とを備えている。この第１係合部１０３と第２係合部１
０４は、各々背板２の左右に一対設けられている。また
背板２には、後述するトイレットペーパー収納体７の差
込口７ａに差込まれる取付板５が連結されている。
【００４５】なお、上述の取付ホルダ１のうち、背板２
と、第１係合部１０３と、第２係合部１０４とによって
開閉自在容器１０の底蓋１２および容器本体１１のフラ
ンジ１４を保持する保持部が構成される。
【００４６】次に第１係合部１０３と第２係合部１０４
について説明する。図１０に示すように第１係合部１０
３と第２係合部１０４は各々断面Ｌ字状をなしている。
この第１係合部１０３と第２係合部１０４は、底蓋１２
の対向する周縁１２ａ，１２ｂおよび容器本体１１のフ
ランジ１４の対向する周縁１４ａ，１４ｂと係合するも
のであり、底板１２の周縁１２ａ，１２ｂおよび容器本
体１１のフランジ１４の周縁１４ａ，１４ｂは開閉自在
容器１０の一対の側板１３ａ，１３ｂよりも外方へ突出
している。
【００４７】また一対の側板１３ａ，１３ｂは、外方へ
突出するようにＲ状に湾曲し、このように湾曲した一対
の側板１３ａ，１３ｂは各々対応する第１係合部１０３
と、第２係合部１０４に当接している。このようにＲ状
の一対の側板１３ａ，１３ｂを、第１係合部１０３およ
び第２係合部１０４に当接させることにより、背板２に
対して容器本体１１を確実に位置決めすることができ
る。
【００４８】さらに第１係合部１０３および第２係合部
１０４のうちの一方、例えば第２係合部１０４は背板２
から開閉自在容器１０側へ折曲がり更に上方へ突出する
突出片６０に取付けられている。このため突出片６０を
背板２に対して揺動させることにより、第２係合部１０
４も揺動し、第２係合部１０４と、周縁１２ｂおよび周
縁１４ｂとの係合を解除することができる。
【００４９】取付ホルダ１は全体として軟質樹脂からな
り、このため突出片６０を揺動させることにより突出片
６０が撓んで第２係合部１０４を容易に揺動させること
ができる。この場合、突出片６０は第２係合部１０４を
保持する弾性体として機能するが、突出片６０を設ける
ことなく、軟質樹脂からなる第２係合部１０４自体で第
２係合部の揺動を行なうこともできる。
【００５０】また図８および図１０に示すように、取付
板５にはトイレットペーパ収納体７の差込口７ａの下端
に係止する係止部５ａが設けられている。係止部５ａは
取付板５の一部を外方へ折曲げることにより構成され、
先端６１が山形状をなしている。この先端６１は差込口
７ａの下端に係止して取付板５が容易に抜け出さないよ
う機能するとともに、取付板５をゆっくりと引抜いた場
合に先端６１は取付板５側へ撓んで取付板５の引抜きを
可能としている。
【００５１】また背板２のうち、第１係合部１０３およ
び第２係合部１０４と反対側の面に、両側縁に沿って一
対のストッパリブ６，６が設けられている。このストッ
パリブ６，６はトイレットペーパ収納体７の差込口の周
縁６２上端に当接して取付ホルダ１の落下を防止すると
ともに、背板２を補強する機能を有する。
【００５２】また、ストッパリブ６，６は、第１係合部
１０３の下方位置から第２係合部１０４の下方位置まで
延び、このため第１係合部１０３を堅固に支持するが、
第２係合部１０４の揺動を可能としている。
【００５３】さらにストッパリブ６，６が差込口７ａの
周縁６２上端に当接するので、取付ホルダ１の落下を防
止することができ、これによりトイレットペーパ収納体
７のトイレットペーパ７ｂのカバー７ｃと開閉自在容器
１０との間のスペースを確保することができる。このた
め開閉自在容器１０と取付ホルダ１をトイレットペーパ
収納体７から取外すことなく、カバー７ｃの開閉作業を
行うことができる。
【００５４】また図１０に示すように、取付ホルダ１の
取付板５は、背板２に対して底蓋１２の背面側（図１０
の右側）へ向かって傾斜して配置されている。この傾斜
角度Ｋは５°〜２０°の範囲で設けることが好ましく、
図１０に示す実施の形態は傾斜角度Ｋが１５°に設けら
れている。
【００５５】図９に示すように、一般にトイレットペー
パ収納体７は、トイレットペーパ７ｂを収納するととも
にトレイ内壁８に固定されている。この場合、上述のよ
うに取付ホルダ１の取付板５を背板２に対して傾斜させ
ることにより、取付板５をトイレットペーパ収納体７の
差込口７ａ内に差込んだ場合、背板２を内壁８側へ傾斜
させることができる（図１０）。このため背板２、第１
係合部１０３、および第２係合部１０４からなる保持部
に保持された開閉自在容器１０を内壁８側へ傾斜させて
安定して配置することができる。
【００５６】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
【００５７】まず開閉自在容器１０を取付ホルダ１によ
り保持する場合は、底蓋１２の一対の周縁１２ａ，１２
ｂおよび容器本体１１のフランジ１４の一対の周縁１４
ａ，１４ｂを、第１係合部１０３と第２係合部１０４に
係合させる。この場合、突出片６０と第２係合部１０４
を揺動させることにより、底蓋１２の一対の周縁１２
ａ，１２ｂとフランジ１４の一対の周縁１４ａ，１４ｂ
を、容易に第１係合部１０３と第２係合部１０４に係合
させることができる。またＲ状に突出した一対の側板１
３ａ，１３ｂを第１係合部１０３および第２係合部１０
４に当接させることにより、開閉自在容器１０と取付ホ
ルダ１との位置決めを容易に行なうことができる。
【００５８】次に取付ホルダ１の取付板５をトイレット
ペーパ収納体７の差込口７ａ内に差込むことにより、ト
イレットペーパ収納体７上に開閉自在容器１０を固定す
る。このとき、背板２のストッパリブ６，６が差込口７
ａの周縁６２上端に当接し、取付ホルダ１の落下を防止
するとともに、取付板５の係止部５ａが差込口７ａ内に
配置される。
【００５９】ウェットティッシュ４１の使用時には、作
動体５５の水平板５５ｂに設けられた指掛け突部８８を
押圧することにより、係止片３２と係合突起３３との係
合を解除することができる。この場合、板ゴム５０の復
元力により、開閉蓋２３が開となる。
【００６０】次に容器本体１１の取出口２４からウェッ
トティッシュ４１を指で摘んで上方へ引張る。その後、
連続して、ウェットティッシュ４１を引張ることによ
り、第１番目のウェットティッシュ４１を容器本体１１
内から取出すことができる。この場合、第２番目のウェ
ットティッシュ４１の上半分４１ａが、第１番目のウェ
ットティッシュ４１の下半分４１ｂによって引張られ
る。そして、第２番目のウェットティッシュ４１の上半
分４１ａが、取出口２４の中央部から第１のフラップ８
２の先端縁と第２のフラップ８３の先端縁との間に進入
し、これら第１フラップ８２と第２フラップ８３との間
に挟持されて停止する。
【００６１】ウェットティッシュ４１を詰め替えるため
に開閉自在容器１０をトイレットペーパ収納体７から取
り外す場合は、突出片６０を揺動させるだけで第２係合
部１０４も揺動し、このことにより底蓋１２の周縁１２
ｂおよびフランジ１４の周縁１４ｂと、第２係合部１０
４との係合を解除することができる。このように取付ホ
ルダ１をトイレットペーパ収納体７に残したまま、開閉
自在容器１０のみを取付ホルダ１から取外すことができ
る。
【００６２】以上のように本実施の形態によれば、開閉
自在容器１０を、取付ホルダ１により保持し、この取付
ホルダ１の取付板５をトイレットペーパー収納体７の差
込口７ａ内に差込むことにより、開閉自在容器１０をト
イレ内に簡単に取付けることができる。また指掛け突部
８８を押圧するだけで容易に開閉蓋２３を開いて取出口
２４からウェットティッシュ４１を引張り出すことがで
きる。またウェットティッシュ４１を詰め替えるために
開閉自在容器１０をトイレットペーパ収納体７から取外
す場合は、第２係合部１０４を揺動させるだけで開閉自
在容器１０のみを取外すことができる。
【００６３】以上のように本発明によれば、開閉自在容
器を取付ホルダによりトイレの内のトイレットペーパ収
納体に簡単に取付けることができる。また開閉を容易に
開くことができ、内容物の取出しが容易となる。さらに
取付ホルダをトイレットペーパ収納体に残したまま、開
閉自在容器のみを取付ホルダから容易に取外すことがで
きる。
【００６４】第３の実施の形態 次に図１１乃至図１５により本発明の第３の実施の形態
について説明する。
【００６５】図１１乃至図１５に示す実施の形態は、図
１乃至図６に示す第１の実施の形態において、ウェット
ティッシュ収納用容器（開閉自在容器）１０および取付
ホルダ１の変形例を示すものである。
【００６６】すなわち、図１乃至図６に示す第１の実施
の形態において、取付ホルダ１の取付板５をトイレット
ペーパー収納体７の差込口７ａに差し込む例を示した
が、これに限らず、取付ホルダ１の取付板５をビス１０
５によりトイレ内壁８に固定してもよい（図１１）。こ
の場合は、トイレ内壁８が固定部となる。また取付ホル
ダ１の取付板５を両面テープ１０６によりトイレ内壁８
に固定してもよい（図１２）。
【００６７】さらに図１１において、取付ホルダ１の背
板２をビス１０５によりトイレ内壁８に固定してもよ
く、また図１２において背板２を両面テープ１０６によ
りトイレ内壁８に固定してもよい。
【００６８】また図１乃至図６に示す第１の実施の形態
において、取付ホルダ１のＬ字状部材３、４により開閉
自在容器１０を保持する例を示したが、これに限らず取
付ホルダ１が開閉自在容器１０を載置する載置台１１０
を有し、この載置台１１０により開閉自在容器１０を背
板２に押し付けながら保持してもよい（図１３参照）。
【００６９】また取付ホルダ１の背板２に引掛けフック
１１１を設け、開閉自在容器１０を背板２に当接させる
とともに引掛けフック１１１を開閉自在容器１０の背面
に設けた引掛け穴（図示せず）に引掛けて保持してもよ
い（図１４）。
【００７０】また図１乃至図６に示す第１の実施の形態
において、ウェットティッシュ収納用容器（開閉自在容
器）１０と取付ホルダ１との組合体について説明した
が、開閉自在容器１０の背面にＬ字状の固定手段１１５
を設け、トイレ内壁８にこのＬ字状固定手段１１５に係
合するフック１１６を設け、固定手段１１５をフック１
１６に係合させることにより開閉自在容器１０をトイレ
内壁８に固定してもよい（図１５）。
【００７１】また、図１６に示すように、ウェットティ
ッシュ収納用容器（開閉自在容器）１０と別体に取付ホ
ルダ１を設けることなく、ウェットティッシュ収納用容
器１０の底蓋１２を容器本体１１から外方へ突出させて
底蓋１２に延長部１２ａを形成してもよい。
【００７２】この延長部１２ａは、底蓋１２の一部をな
しており、延長部１２ａをトイレットペーパー収納体７
の差込口７ａ内へ差込むことにより、開閉自在容器１０
をトイレットペーパー収納体７に固定することができ
る。
【００７３】また底蓋１２の延長部１２ａをビス１０５
によってトレイ内型８に固定してもよく（図１１参
照）、延長部１２ａを両面テープ１０６によりトレイ内
型８に固定してもよい（図１２参照）。
【００７４】なお、図１１乃至図１５において、図１乃
至図６に示す第１の実施の形態の変形例について説明し
たが、図１１乃至図１５に示す変形例を図７乃至図１０
に示す第２の実施の形態に適用してもよい。
【００７５】また、開閉自在容器１０を固定する固定部
として、トイレットペーパー収納体７の差込口７ａおよ
びトイレ内壁８の例を示したが、開閉自在容器１０を固
定する固定部はこれらに限られることなく、例えばトイ
レ内の水タンク、あるいはトイレ以外の他の室内に固定
部を設けてもよい。
【００７６】またウェットティッシュ収納用容器として
開閉自在容器について説明したが、これに限らず内部に
ウェットティッシュを収納するものであれば、紙製の箱
状容器、プラスチック製の袋状容器を用いてもよい。
【００７７】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ウェット
ティッシュ収納用容器を例えばトイレ等の室内に容器か
ら容易かつ簡単に取付け固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態によるウェットティ
ッシュ収納用容器と取付ホルダの組合体を示す斜視図。
【図２】取外されたウェットティッシュ収納用容器と取
付ホルダを示す全体斜視図。
【図３】ウェットティッシュ収納用容器の全体斜視図。
【図４】ウェットティッシュを収納した密閉袋を示す側
断面図。
【図５】トイレット収納体にウェットティッシュ収納用
容器を取付けた状態を示す全体斜視図。
【図６】取付ホルダを示す断面図。
【図７】本発明の第２の実施の形態によるウェットティ
ッシュ収納用容器と取付ホルダの組合体を示す斜視図。
【図８】取外されたウェットティッシュ収納用容器と取
付ホルダを示す全体斜視図。
【図９】トイレット収納体にウェットティッシュ収納用
容器を取付けた状態を示す全体斜視図。
【図１０】取付ホルダを示す断面図。
【図１１】本発明の第３の実施の形態による取付ホルダ
の変形例を示す図。
【図１２】取付ホルダの他の変形例を示す図。
【図１３】取付ホルダの他の変形例を示す図。
【図１４】取付ホルダの他の変形例を示す図。
【図１５】ウェットティッシュ収納用容器の変形例を示
す図。
【図１６】ウェットティッシュ収納用容器の変形例を示
す図。
【符号の説明】
１ 取付ホルダ ２ 背板 ３、４ Ｌ字状部材 ３ａ、４ａ 当接部分 ５ 取付板 ６ ストッパリブ ７ トイレットペーパ収納体 ７ａ 差込口 ７ｃ カバー １０ 開閉自在容器 １１ 容器本体 １２ 底蓋 １３ 側板 ２３ 開閉蓋 ２４ 取出口 ２７ 上板 １０３ 第１係合部 １０４ 第２係合部 １０５ ビス １０６ 両面テープ １１０ 載置台 １１１ 引掛けフック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂 東 健 司 香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−７ ユニ・チャーム株式会社テクニカルセン ター内 (72)発明者 石 川 浩 樹 香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−７ ユニ・チャーム株式会社テクニカルセン ター内 (72)発明者 井 上 恵美子 香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−７ ユニ・チャーム株式会社テクニカルセン ター内 (72)発明者 林 正 保 東京都新宿区市谷加賀町一丁目１番１号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 植 松 裕 東京都新宿区市谷加賀町一丁目１番１号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 篠 木 則 和 東京都新宿区市谷加賀町一丁目１番１号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 上 西 利 彦 東京都新宿区市谷加賀町一丁目１番１号 大日本印刷株式会社内 Ｆターム(参考） 3E014 LA01 3E062 AA20 AB12 AC02 BA01 BB10 CA12

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ウェットティッシュ収納用容器と、 ウェットティッシュ収納用容器を保持するとともに、こ
    のウェットティッシュ収納用容器を室内固定部に取付け
    るための取付ホルダと、を備えたことを特徴とするウェ
    ットティッシュ収納用容器と取付ホルダとの組合体。
  2. 【請求項２】取付ホルダはネジ止めにより固定部に固定
    されることを特徴とする請求項１記載のウェットティッ
    シュ収納用容器と取付ホルダとの組合体。
  3. 【請求項３】取付ホルダは両面テープにより固定部に固
    定されることを特徴とする請求項１記載のウェットティ
    ッシュ収納用容器と取付ホルダとの組合体。
  4. 【請求項４】取付ホルダは固定部に差込み固定されるこ
    とを特徴とする請求項１記載のウェットティッシュ収納
    用容器と取付ホルダとの組合体。
  5. 【請求項５】固定部はトイレットペーパー収納体の差込
    口であり、取付ホルダはトイレットペーパー収納体の差
    込口に差込み固定されることを特徴とする請求項４記載
    のウェットティッシュ収納用容器と取付ホルダとの組合
    体。
  6. 【請求項６】取付ホルダはウェットティッシュ収納用容
    器を引掛け保持する引掛けフックを有することを特徴と
    する請求項１記載のウェットティッシュ収納用容器と取
    付ホルダとの組合体。
  7. 【請求項７】取付ホルダはウェットティッシュ収納用容
    器を載置して保持する載置台を有することを特徴とする
    請求項１記載のウェットティッシュ収納用容器と取付ホ
    ルダとの組合体。
  8. 【請求項８】取付ホルダはウェットティッシュ収納用容
    器を摺動自在に保持する保持部を有することを特徴とす
    る請求項１記載のウェットティッシュ収納用容器と取付
    ホルダとの組合体。
  9. 【請求項９】取付ホルダの保持部はウェットティッシュ
    収納用容器の背面に当接する背板と、背板に設けられウ
    ェットティッシュ収納用容器背面の周縁を収納するＬ字
    状部材とからなることを特徴とする請求項８記載のウェ
    ットティッシュ収納用容器と取付ホルダの組合体。
  10. 【請求項１０】ウェットティッシュ収納用容器の対向す
    る一対の側板は外方へＲ状に突出するとともに、各々対
    応するＬ字状部材に当接し、Ｌ字状部材の側板に当接す
    る部分は、側板のＲ状突出形状に合わせてＲ状に内方へ
    引込むことを特徴とする請求項９記載のウェットティッ
    シュ収納用容器と取付ホルダの組合体。
  11. 【請求項１１】取付ホルダは保持部に連結された取付板
    を有し、この取付板は、保持部の背板に対してウェット
    ティッシュ収納用容器の背面側に傾斜していることを特
    徴とする請求項９記載の開閉自在容器と取付ホルダの組
    合体。
  12. 【請求項１２】取付ホルダはウェットティッシュ収納用
    容器を係合自在に保持する保持部を有することを特徴と
    する請求項１記載のウェットティッシュ収納用容器と取
    付ホルダとの組合体。
  13. 【請求項１３】取付ホルダの保持部はウェットティッシ
    ュ収納用容器の背面に当接する背板と、ウェットティッ
    シュ収納用容器の一方の周縁と係合する第１係合部と、
    他方の周縁と係合する第２係合部とを有し、少なくとも
    一方の係合部は背板に対して揺動自在となっていること
    を特徴とする請求項１２記載のウェットティッシュ収納
    用容器と取付ホルダの組合体。
  14. 【請求項１４】揺動自在の係合部は、軟質樹脂からなっ
    ていることを特徴とする請求項１３記載のウェットティ
    ッシュ収納用容器と取付ホルダの組合体。
  15. 【請求項１５】揺動自在の係合部は、弾性体を介して背
    板に設けられていることを特徴とする請求項１３記載の
    ウェットティッシュ収納用容器と取付ホルダの組合体。
  16. 【請求項１６】取付ホルダは保持部に連結されるととも
    にトイレットペーパー収納体の差込口に差し込まれる取
    付板を有し、この取付板にトイレットペーパー収納体の
    差込口の下端に係止される係止部を設けたことを特徴と
    する請求項１３記載のウェットティッシュ収納用容器と
    取付ホルダの組合体。
  17. 【請求項１７】背板にトイレットペーパー収納体の差込
    口の周縁上端に当接するストッパリブを設けたことを特
    徴とする請求項１３記載のウェットティッシュ収納用容
    器と取付ホルダの組合体。
  18. 【請求項１８】ウェットティッシュ収納用容器は、取出
    口が形成された上板と、上板から下方へ延びる側板とを
    有し、下方が開口した容器本体と、容器本体に揺動自在
    に取付けられ、取出口を密閉する開閉蓋と、容器本体の
    下方開口を密閉する底蓋と、容器本体と開閉蓋との間の
    揺動部に設けられ、開閉蓋を開方向に向って付勢する弾
    性付勢手段とを有することを特徴とする請求項１乃至１
    ７記載のウェットティッシュ収納用容器と取付ホルダの
    組合体。
  19. 【請求項１９】ウェットティッシュ収納用容器におい
    て、ウェットティッシュ収納用容器を室内固定部に固定
    する固定手段を有することを特徴とするウェットティッ
    シュ収納用容器。
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