JP2001140995A - プラネタリギヤ装置 - Google Patents
プラネタリギヤ装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H57/082—Planet carriers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Retarders (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 キャリヤ組立時の熱変形を無くして形状寸法
精度を確保し、組立後の後加工を省略又は軽減する。ま
た、加工設備費を削減して低コスト化を図る。 【解決手段】 プラネタリギヤ装置1のキャリヤ10
は、ピニオンギヤ3を一端面側で支持する第一支持部1
1と、ピニオンギヤ3を他端面側で支持する第二支持部
12と、両支持部11,12を連結する連結部13とを
備えている。連結部13は第一支持部11から延出し、
その延出端部が折曲されて第二支持部12の内面と面当
たりする第二連結部13bが形成されている。第二連結
部13bに設けた結合穴15に、第二支持部12に設け
た結合凸部16を通して、結合穴15から突出した結合
凸部16の先端部16aを例えば扁平又は傘状に潰して
カシメることにより、第二支持部12と連結部13とを
カシメ結合する。
精度を確保し、組立後の後加工を省略又は軽減する。ま
た、加工設備費を削減して低コスト化を図る。 【解決手段】 プラネタリギヤ装置1のキャリヤ10
は、ピニオンギヤ3を一端面側で支持する第一支持部1
1と、ピニオンギヤ3を他端面側で支持する第二支持部
12と、両支持部11,12を連結する連結部13とを
備えている。連結部13は第一支持部11から延出し、
その延出端部が折曲されて第二支持部12の内面と面当
たりする第二連結部13bが形成されている。第二連結
部13bに設けた結合穴15に、第二支持部12に設け
た結合凸部16を通して、結合穴15から突出した結合
凸部16の先端部16aを例えば扁平又は傘状に潰して
カシメることにより、第二支持部12と連結部13とを
カシメ結合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動変速機
等の伝動装置に用いられるプラネタリギヤ装置に関し、
詳しくはピニオンギヤを支持するキャリヤの構造に係る
ものである。
等の伝動装置に用いられるプラネタリギヤ装置に関し、
詳しくはピニオンギヤを支持するキャリヤの構造に係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4〜図6は、自動車に搭載される自動
変速機構成部品としての、従来のプラネタリギヤ装置5
0を示している。プラネタリギヤ装置50のギヤ構成
は、周知の通りサンギヤ51、ピニオンギヤ52及びリ
ングギヤ53(図6)よりなり、ピニオンギヤ52はキ
ャリヤ60に支持されている。キャリヤ60は、ピニオ
ンギヤ52の一端面側でピニオンピン52aを支持する
第一支持部61と、ピニオンギヤ52の他端面側でピニ
オンピン52aを支持する第二支持部62と、第一支持
部61と第二支持部62とを連結する連結部63と、第
二支持部62から同心状に突出するスリーブ64とを備
えている。なお、第一支持部61と連結部63とを合わ
せてキャリヤ本体と称したり、第二支持部62をフラン
ジ又はキャリヤカバーと称したりすることがある。
変速機構成部品としての、従来のプラネタリギヤ装置5
0を示している。プラネタリギヤ装置50のギヤ構成
は、周知の通りサンギヤ51、ピニオンギヤ52及びリ
ングギヤ53(図6)よりなり、ピニオンギヤ52はキ
ャリヤ60に支持されている。キャリヤ60は、ピニオ
ンギヤ52の一端面側でピニオンピン52aを支持する
第一支持部61と、ピニオンギヤ52の他端面側でピニ
オンピン52aを支持する第二支持部62と、第一支持
部61と第二支持部62とを連結する連結部63と、第
二支持部62から同心状に突出するスリーブ64とを備
えている。なお、第一支持部61と連結部63とを合わ
せてキャリヤ本体と称したり、第二支持部62をフラン
ジ又はキャリヤカバーと称したりすることがある。
【0003】図示例では、第一支持部61と第二支持部
62とに3つのピニオンギヤ52が互いに120度の間
をおいて支持され、該ピニオンギヤ52の間に3つの板
状の連結部63が延出している。各連結部63は、第一
支持部61と一体的に形成されてその縁から折曲される
ことによりピニオンギヤ52の軸方向と平行に延出し、
その延出端が第二支持部62に結合されている。
62とに3つのピニオンギヤ52が互いに120度の間
をおいて支持され、該ピニオンギヤ52の間に3つの板
状の連結部63が延出している。各連結部63は、第一
支持部61と一体的に形成されてその縁から折曲される
ことによりピニオンギヤ52の軸方向と平行に延出し、
その延出端が第二支持部62に結合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、第二支持部62
と連結部63との結合は、連結部63の延出端部の内面
に凹所65を形成し、該凹所65を第二支持部62の外
周面67に外嵌して位置決めし、第二支持部62と連結
部63との間を溶接することにより行っている。66は
その溶接部である。
と連結部63との結合は、連結部63の延出端部の内面
に凹所65を形成し、該凹所65を第二支持部62の外
周面67に外嵌して位置決めし、第二支持部62と連結
部63との間を溶接することにより行っている。66は
その溶接部である。
【0005】この溶接による結合はそれ自体の作業は簡
単であるが、溶接による第二支持部62及び連結部63
の熱変形が発生するので、キャリヤ60の形状寸法精度
を確保するために後加工を要しており、結局、作業工数
が増えて手間がかかるという問題があった。また、溶接
設備費は大きいため、これにより製品コストも高くなる
という問題もあった。
単であるが、溶接による第二支持部62及び連結部63
の熱変形が発生するので、キャリヤ60の形状寸法精度
を確保するために後加工を要しており、結局、作業工数
が増えて手間がかかるという問題があった。また、溶接
設備費は大きいため、これにより製品コストも高くなる
という問題もあった。
【0006】本発明の目的は、上記課題を解決し、キャ
リヤ組立時の熱変形を無くして形状寸法精度を確保し、
キャリヤ組立後の後加工を省略又は軽減することがで
き、また、加工設備費を削減して低コスト化を図ること
もできるプラネタリギヤ装置を提供することにある。
リヤ組立時の熱変形を無くして形状寸法精度を確保し、
キャリヤ組立後の後加工を省略又は軽減することがで
き、また、加工設備費を削減して低コスト化を図ること
もできるプラネタリギヤ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、次の手段(1)(2)をとった。 (1)ピニオンギヤを一端面側で支持する第一支持部
と、ピニオンギヤを他端面側で支持する第二支持部と、
該第一支持部から延出して第二支持部に結合することに
より第一支持部と第二支持部とを連結する連結部とを備
えたキャリヤを含むプラネタリギヤ装置において、前記
第二支持部と連結部とに相対的に設けた結合穴と該結合
穴に通してカシメる結合凸部とにより、前記第二支持部
と連結部とをカシメ結合した。
に、次の手段(1)(2)をとった。 (1)ピニオンギヤを一端面側で支持する第一支持部
と、ピニオンギヤを他端面側で支持する第二支持部と、
該第一支持部から延出して第二支持部に結合することに
より第一支持部と第二支持部とを連結する連結部とを備
えたキャリヤを含むプラネタリギヤ装置において、前記
第二支持部と連結部とに相対的に設けた結合穴と該結合
穴に通してカシメる結合凸部とにより、前記第二支持部
と連結部とをカシメ結合した。
【0008】「第二支持部と連結部とに相対的に設けた
結合穴と…結合凸部と」とは、第二支持部に結合穴を設
け連結部に結合凸部を設けた場合と、第二支持部に結合
凸部を設け連結部に結合穴を設けた場合と、これらを混
合した場合すなわち第二支持部に結合穴と結合凸部とを
設け連結部に前記結合穴に対応する結合凸部と前記結合
凸部に対応する結合穴とを設けた場合とを含む。
結合穴と…結合凸部と」とは、第二支持部に結合穴を設
け連結部に結合凸部を設けた場合と、第二支持部に結合
凸部を設け連結部に結合穴を設けた場合と、これらを混
合した場合すなわち第二支持部に結合穴と結合凸部とを
設け連結部に前記結合穴に対応する結合凸部と前記結合
凸部に対応する結合穴とを設けた場合とを含む。
【0009】(2)ピニオンギヤを一端面側で支持する
第一支持部と、ピニオンギヤを他端面側で支持する第二
支持部と、該第一支持部から延出して第二支持部に結合
することにより第一支持部と第二支持部とを連結する連
結部とを備えたキャリヤを含むプラネタリギヤ装置にお
いて、前記第二支持部及び連結部に設けた結合穴と該結
合穴に通してカシメるリベットとにより、前記第二支持
部と連結部とをカシメ結合した。
第一支持部と、ピニオンギヤを他端面側で支持する第二
支持部と、該第一支持部から延出して第二支持部に結合
することにより第一支持部と第二支持部とを連結する連
結部とを備えたキャリヤを含むプラネタリギヤ装置にお
いて、前記第二支持部及び連結部に設けた結合穴と該結
合穴に通してカシメるリベットとにより、前記第二支持
部と連結部とをカシメ結合した。
【0010】上記手段(1)(2)において、第一支持
部と第二支持部とに複数のピニオンギヤが互いに所定角
度の間をおいて支持され、該ピニオンギヤの間に複数の
連結部が延出していることが好ましい。
部と第二支持部とに複数のピニオンギヤが互いに所定角
度の間をおいて支持され、該ピニオンギヤの間に複数の
連結部が延出していることが好ましい。
【0011】また、連結部を、第一支持部から延出する
第一連結部と第二支持部の内面と面当たりする第二連結
部とにより構成し、該第二連結部に前記結合穴を設ける
ことが好ましい。第二連結部は、例えば第一連結部の延
出端部に折曲形成できる。
第一連結部と第二支持部の内面と面当たりする第二連結
部とにより構成し、該第二連結部に前記結合穴を設ける
ことが好ましい。第二連結部は、例えば第一連結部の延
出端部に折曲形成できる。
【0012】前記結合凸部又はリベットの軸部の形状
は、特に限定されず、円柱、長円柱、楕円柱、角柱等を
例示でき、テーパーが付いていてもよい。結合穴の形状
も、結合凸部又はリベットの軸部の形状に合わせて決め
ることができる。結合凸部又はリベットと結合穴の数
は、一つの連結部について、一組でも複数組でもよい。
結合凸部又はリベットと結合穴の寸法及び数は、伝達す
るトルク容量に応じて決めることができる。
は、特に限定されず、円柱、長円柱、楕円柱、角柱等を
例示でき、テーパーが付いていてもよい。結合穴の形状
も、結合凸部又はリベットの軸部の形状に合わせて決め
ることができる。結合凸部又はリベットと結合穴の数
は、一つの連結部について、一組でも複数組でもよい。
結合凸部又はリベットと結合穴の寸法及び数は、伝達す
るトルク容量に応じて決めることができる。
【0013】結合凸部又はリベットのカシメ方は、特に
限定されないが、次の態様を例示できる。 (a)結合穴に通して突出した結合凸部又はリベットの
軸部の先端部を例えば扁平又は傘状に潰してカシメる態
様。 (b)結合穴に通した結合凸部又はリベットの軸部の先
端面の中心にポンチを打ち該先端部を拡径させてカシメ
る態様。
限定されないが、次の態様を例示できる。 (a)結合穴に通して突出した結合凸部又はリベットの
軸部の先端部を例えば扁平又は傘状に潰してカシメる態
様。 (b)結合穴に通した結合凸部又はリベットの軸部の先
端面の中心にポンチを打ち該先端部を拡径させてカシメ
る態様。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、自動車に搭載され
る自動変速機構成部品としての、本実施形態のプラネタ
リギヤ装置1を示している。簡略化のためシングルプラ
ネタリギヤ装置を図示したが、勿論、デュアルプラネタ
リギヤ装置又はこれらを組み合わせたプラネタリギヤ装
置等に適用することもできる。
る自動変速機構成部品としての、本実施形態のプラネタ
リギヤ装置1を示している。簡略化のためシングルプラ
ネタリギヤ装置を図示したが、勿論、デュアルプラネタ
リギヤ装置又はこれらを組み合わせたプラネタリギヤ装
置等に適用することもできる。
【0015】プラネタリギヤ装置1のギヤ構成は、サン
ギヤ2、ピニオンギヤ3及びリングギヤ4(図3)より
なり、図示例の3つのピニオンギヤ3はキャリヤ10に
支持されている。キャリヤ10は、ピニオンギヤ3の一
端面側でピニオンピン3aを支持する板状の第一支持部
11と、ピニオンギヤ3の他端面側でピニオンピン3a
を支持する板状の第二支持部12と、第一支持部11と
第二支持部12とを連結する連結部13と、第二支持部
12から同心状に突出するスリーブ14とを備えてい
る。
ギヤ2、ピニオンギヤ3及びリングギヤ4(図3)より
なり、図示例の3つのピニオンギヤ3はキャリヤ10に
支持されている。キャリヤ10は、ピニオンギヤ3の一
端面側でピニオンピン3aを支持する板状の第一支持部
11と、ピニオンギヤ3の他端面側でピニオンピン3a
を支持する板状の第二支持部12と、第一支持部11と
第二支持部12とを連結する連結部13と、第二支持部
12から同心状に突出するスリーブ14とを備えてい
る。
【0016】図示例では、第一支持部11と第二支持部
12とに3つのピニオンギヤ3が互いに120度の間を
おいて支持され、該ピニオンギヤ3の間に3つの連結部
13が延出している。各連結部13は、次の第一連結部
13a及び第二連結部13bからなる。なお、第一支持
部11における各ピニオンピン3aの支持部分11aの
相互間の三箇所には、内周側へ凹んだ凹縁11bが形成
されている。 第一支持部11と一体的に形成されて凹縁11bか
ら折曲されることによりプラネタリギヤ装置1の軸方向
と平行に延出する、厚さ方向がプラネタリギヤ装置1の
半径方向である板状の第一連結部13a 第一連結部13aの延出端部からプラネタリギヤ装
置1の半径外向き方向に折曲してつながり第二支持部1
2の内面と面当たりする、厚さ方向がプラネタリギヤ装
置1の軸方向である板状の第二連結部13b
12とに3つのピニオンギヤ3が互いに120度の間を
おいて支持され、該ピニオンギヤ3の間に3つの連結部
13が延出している。各連結部13は、次の第一連結部
13a及び第二連結部13bからなる。なお、第一支持
部11における各ピニオンピン3aの支持部分11aの
相互間の三箇所には、内周側へ凹んだ凹縁11bが形成
されている。 第一支持部11と一体的に形成されて凹縁11bか
ら折曲されることによりプラネタリギヤ装置1の軸方向
と平行に延出する、厚さ方向がプラネタリギヤ装置1の
半径方向である板状の第一連結部13a 第一連結部13aの延出端部からプラネタリギヤ装
置1の半径外向き方向に折曲してつながり第二支持部1
2の内面と面当たりする、厚さ方向がプラネタリギヤ装
置1の軸方向である板状の第二連結部13b
【0017】各連結部13の第二連結部13bに設けた
例えば円形の結合穴15に、第二支持部12に設けた例
えば円柱形の結合凸部16を通して(図3(a)参
照)、結合穴15から突出した結合凸部16の先端部1
6aを例えば扁平又は傘状に潰してカシメることにより
(図3(b)参照)、第二支持部12と各連結部13と
をカシメ結合している。結合凸部16は、例えば第二支
持部12と一体形成されたり、第二支持部12に設けら
れた取付孔に植設されたりして、第二支持部12に対し
十分な強度で結合している。結合凸部16及び結合穴1
5の寸法は、伝達するトルク容量に対して十分に大きい
値にしてある。
例えば円形の結合穴15に、第二支持部12に設けた例
えば円柱形の結合凸部16を通して(図3(a)参
照)、結合穴15から突出した結合凸部16の先端部1
6aを例えば扁平又は傘状に潰してカシメることにより
(図3(b)参照)、第二支持部12と各連結部13と
をカシメ結合している。結合凸部16は、例えば第二支
持部12と一体形成されたり、第二支持部12に設けら
れた取付孔に植設されたりして、第二支持部12に対し
十分な強度で結合している。結合凸部16及び結合穴1
5の寸法は、伝達するトルク容量に対して十分に大きい
値にしてある。
【0018】第一支持部11の中心部に開けられた穴か
らサンギヤ2が挿入されてピニオンギヤ3に噛み合わさ
れるとともに、キャリヤ10の外周からリングギヤ4が
ピニオンギヤ3に噛み合わされる。
らサンギヤ2が挿入されてピニオンギヤ3に噛み合わさ
れるとともに、キャリヤ10の外周からリングギヤ4が
ピニオンギヤ3に噛み合わされる。
【0019】本実施形態のプラネタリギヤ装置1によれ
ば、結合穴15と結合凸部16との位置精度さえ出して
おけば、キャリヤ組立時の熱変形が起こり得ないので容
易に形状寸法精度を確保することができる。従って、キ
ャリヤ組立後の後加工を省略又は軽減することができ
る。また、溶接設備費に比べてカシメ加工設備費は安価
であるため、プラネタリギヤ装置1の低コスト化を図る
こともできる。
ば、結合穴15と結合凸部16との位置精度さえ出して
おけば、キャリヤ組立時の熱変形が起こり得ないので容
易に形状寸法精度を確保することができる。従って、キ
ャリヤ組立後の後加工を省略又は軽減することができ
る。また、溶接設備費に比べてカシメ加工設備費は安価
であるため、プラネタリギヤ装置1の低コスト化を図る
こともできる。
【0020】さらに、本実施形態では連結部13が、第
一支持部11から延出し厚さ方向がプラネタリギヤ装置
1の半径方向である第一連結部13aと、第二支持部1
2の内面と面当たりし厚さ方向がプラネタリギヤ装置1
の軸方向である第二連結部13bとからなるため、連結
部13の断面係数が大きく剛性が高い。従って、キャリ
ヤ10全体の剛性も高くなり動力伝達時に変形しなくな
るため、ピニオンピン3aの傾きを防止でき、ピニオン
ギヤ3と噛み合うサンギヤ2及びリングギヤ4との歯当
たりが良くなり、噛み合いに起因する騒音が低下し、各
ギヤ2,3,4の耐久性が向上する。
一支持部11から延出し厚さ方向がプラネタリギヤ装置
1の半径方向である第一連結部13aと、第二支持部1
2の内面と面当たりし厚さ方向がプラネタリギヤ装置1
の軸方向である第二連結部13bとからなるため、連結
部13の断面係数が大きく剛性が高い。従って、キャリ
ヤ10全体の剛性も高くなり動力伝達時に変形しなくな
るため、ピニオンピン3aの傾きを防止でき、ピニオン
ギヤ3と噛み合うサンギヤ2及びリングギヤ4との歯当
たりが良くなり、噛み合いに起因する騒音が低下し、各
ギヤ2,3,4の耐久性が向上する。
【0021】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)実施形態では、結合凸部16及び結合穴15の数
が一つの連結部13について一組である例を図示した
が、手段の項で述べた通り、一つの連結部13について
例えば2組又は3組以上としてもよい。また、結合凸部
16及び結合穴15の形状についても、手段の項で述べ
た通り変更可能である。 (2)実施形態とは反対に、第二支持部12に結合穴1
5を設け、第二連結部13bに結合凸部16を設けて、
同様にカシメてもよい。 (3)実施形態のカシメ方に代えて、図3(c)に示す
ように、結合穴15に通した結合凸部16の先端面の中
心にポンチを打ち該先端部16aを拡径させてカシメて
もよい。 (4)図3(d)に示すように、各連結部13の第二連
結部13b及び第二支持部12に設けた例えば円形の結
合穴15,15’に、いずれかの方向からリベット17
を通してその頭部17bを係止させるとともにその軸部
の先端部17aを例えば扁平又は傘状に潰してカシメる
ことにより、第二支持部12と各連結部13とをカシメ
結合してもよい。 (5)本発明に係るプラネタリギヤ装置は、自動変速機
の構成部品としてのみならず、各種伝動装置に用いられ
る装置として具体化することができる。
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)実施形態では、結合凸部16及び結合穴15の数
が一つの連結部13について一組である例を図示した
が、手段の項で述べた通り、一つの連結部13について
例えば2組又は3組以上としてもよい。また、結合凸部
16及び結合穴15の形状についても、手段の項で述べ
た通り変更可能である。 (2)実施形態とは反対に、第二支持部12に結合穴1
5を設け、第二連結部13bに結合凸部16を設けて、
同様にカシメてもよい。 (3)実施形態のカシメ方に代えて、図3(c)に示す
ように、結合穴15に通した結合凸部16の先端面の中
心にポンチを打ち該先端部16aを拡径させてカシメて
もよい。 (4)図3(d)に示すように、各連結部13の第二連
結部13b及び第二支持部12に設けた例えば円形の結
合穴15,15’に、いずれかの方向からリベット17
を通してその頭部17bを係止させるとともにその軸部
の先端部17aを例えば扁平又は傘状に潰してカシメる
ことにより、第二支持部12と各連結部13とをカシメ
結合してもよい。 (5)本発明に係るプラネタリギヤ装置は、自動変速機
の構成部品としてのみならず、各種伝動装置に用いられ
る装置として具体化することができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明に係るプラネ
タリギヤ装置によれば、キャリヤ組立時の熱変形を無く
して形状寸法精度を確保し、キャリヤ組立後の後加工を
省略又は軽減することができ、また、加工設備費を削減
して低コスト化を図ることもできる。さらに、キャリヤ
の連結部を第一支持部から延出する第一連結部と第二支
持部の内面と面当たりする第二連結部とにより構成した
場合には、キャリヤの剛性を高くして変形を防止し、各
ギヤの歯当たりを良くして、噛み合いに起因する騒音の
低下と、各ギヤの耐久性の向上とを図ることができる。
タリギヤ装置によれば、キャリヤ組立時の熱変形を無く
して形状寸法精度を確保し、キャリヤ組立後の後加工を
省略又は軽減することができ、また、加工設備費を削減
して低コスト化を図ることもできる。さらに、キャリヤ
の連結部を第一支持部から延出する第一連結部と第二支
持部の内面と面当たりする第二連結部とにより構成した
場合には、キャリヤの剛性を高くして変形を防止し、各
ギヤの歯当たりを良くして、噛み合いに起因する騒音の
低下と、各ギヤの耐久性の向上とを図ることができる。
【図1】本発明の実施形態に係るプラネタリギヤ装置の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同プラネタリギヤ装置の組立前の分解斜視図で
ある。
ある。
【図3】同プラネタリギヤ装置の断面図である。
【図4】従来例に係るプラネタリギヤ装置の斜視図であ
る。
る。
【図5】同プラネタリギヤ装置の組立前の分解斜視図で
ある。
ある。
【図6】同プラネタリギヤ装置の断面図である。
1 プラネタリギヤ装置 2 サンギヤ 3 ピニオンギヤ 3a ピニオンピン 4 リングギヤ 10 キャリヤ 11 第一支持部 11a 支持部分 11b 凹縁 12 第二支持部 13 連結部 13a 第一連結部 13b 第二連結部 14 スリーブ 15 結合穴 16 結合凸部 16a 先端部 17 リベット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粕谷 愛治 愛知県西尾市中畑町浜田下10番地 株式会 社オティックス内 (72)発明者 中村 勝 愛知県西尾市中畑町浜田下10番地 株式会 社オティックス内 (72)発明者 米浜 賢 愛知県西尾市中畑町浜田下10番地 株式会 社オティックス内 (72)発明者 桑原 建吉 愛知県西尾市中畑町浜田下10番地 株式会 社オティックス内 Fターム(参考) 3J027 FA17 FA18 FB02 GC13 GC22 GE02 GE03 3J063 AA02 AB12 AC04 BA01 CB06 CD54
Claims (4)
- 【請求項1】 ピニオンギヤを一端面側で支持する第一
支持部と、ピニオンギヤを他端面側で支持する第二支持
部と、該第一支持部から延出して第二支持部に結合する
ことにより第一支持部と第二支持部とを連結する連結部
とを備えたキャリヤを含むプラネタリギヤ装置におい
て、前記第二支持部と連結部とに相対的に設けた結合穴
と該結合穴に通してカシメる結合凸部とにより、前記第
二支持部と連結部とをカシメ結合したことを特徴とする
プラネタリギヤ装置。 - 【請求項2】 ピニオンギヤを一端面側で支持する第一
支持部と、ピニオンギヤを他端面側で支持する第二支持
部と、該第一支持部から延出して第二支持部に結合する
ことにより第一支持部と第二支持部とを連結する連結部
とを備えたキャリヤを含むプラネタリギヤ装置におい
て、前記第二支持部及び連結部に設けた結合穴と該結合
穴に通してカシメるリベットとにより、前記第二支持部
と連結部とをカシメ結合したことを特徴とするプラネタ
リギヤ装置。 - 【請求項3】 前記第一支持部と第二支持部とに複数の
ピニオンギヤが互いに所定角度の間をおいて支持され、
該ピニオンギヤの間に複数の連結部が延出している請求
項1又は2記載のプラネタリギヤ装置。 - 【請求項4】 前記連結部を、第一支持部から延出する
第一連結部と第二支持部の内面と面当たりする第二連結
部とにより構成し、該第二連結部に前記結合穴を設けた
請求項1、2又は3記載のプラネタリギヤ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32266699A JP2001140995A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | プラネタリギヤ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32266699A JP2001140995A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | プラネタリギヤ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001140995A true JP2001140995A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18146258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32266699A Pending JP2001140995A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | プラネタリギヤ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001140995A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004211803A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機用プラネタリギヤ |
CN100389277C (zh) * | 2005-12-23 | 2008-05-21 | 德阳东汽表面工程技术有限公司 | 风电用组合式行星架 |
JP2008209010A (ja) * | 2008-06-09 | 2008-09-11 | Kikuchi Co Ltd | 動力伝達部品 |
JP2014055653A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Aisin Seiki Co Ltd | 遊星歯車減速機構 |
DE102017114452A1 (de) | 2017-06-29 | 2018-08-16 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Planetenträger, Planetengetriebe und Verfahren zum Fertigen eines Planetenträgers |
-
1999
- 1999-11-12 JP JP32266699A patent/JP2001140995A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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JP2014055653A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Aisin Seiki Co Ltd | 遊星歯車減速機構 |
DE102017114452A1 (de) | 2017-06-29 | 2018-08-16 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Planetenträger, Planetengetriebe und Verfahren zum Fertigen eines Planetenträgers |
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