JP2008089148A - 等速自在継手の組立方法 - Google Patents

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Masazumi Kobayashi
正純 小林
Takaaki Shibata
貴章 柴田
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Abstract

【課題】 止め輪を自動調心するための組み付け用治具を使用することなく、組立作業の簡略化を図る。
【解決手段】 一端に開口した有底筒状の外輪20を定置し、その外輪20の内部に内輪10、ケージ40およびボール30を収容した状態で、内輪10の軸孔16にシャフト50を圧入により嵌合させ、内輪10にシャフト50を止め輪70により抜け止めする等速自在継手の組立方法であって、外輪20の内部底面26に止め輪70の外径よりも大径の凹段部21を形成し、その凹段部21に止め輪70を配置した上で、内輪10、ボール30およびケージ40を外輪20に組み込んで内輪10を外輪20の内部底面26に当接させて止め輪70を挟み込んだ状態で、シャフト50の内輪10の軸孔16への圧入時、シャフト50の先端に設けられたテーパ面56で止め輪70を拡径させながらシャフト50に装着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、等速自在継手の組立方法に関し、例えば自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用され、FF車や4WD車、FR車などで使用されるドライブシャフトやプロペラシャフトに組み込まれる摺動式等速自在継手の内側継手部材にシャフトを嵌合させる等速自在継手の組立方法に関する。
例えば4WD車やFR車などの自動車で使用されるプロペラシャフトは、トランスミッションとディファレンシャル間の相対位置変化による角度変位に対応できる構造とするためにクロスグルーブ型と称される摺動式等速自在継手を具備するものがある。
図10は、摺動式等速自在継手の一つであるクロスグルーブ型等速自在継手を例示する。この等速自在継手は、内輪110、外輪120、ボール130およびケージ140とで主要部が構成され、スタブシャフト150を取り付けた構造を具備する(例えば、特許文献1参照)。
内輪110は、その凸球状外周面112に複数のトラック溝114が形成されている。この内輪110の中心部に形成された軸孔116にスタブシャフト150の軸端部152を圧入し、その軸孔116の内周面とスタブシャフト150の軸端部152の外周面に形成されたスプライン118,158による嵌合でもってトルク伝達可能としている。このスタブシャフト150の軸端部152の外周面に環状の凹溝154を形成し、その凹溝154に止め輪170を装着して内輪110の軸孔116の開口端に形成された段部111に係止させることにより、その止め輪170でもってスタブシャフト150を内輪110に対して抜け止めしている。
外輪120は、内輪110の外周に位置し、円筒状内周面122に内輪110のトラック溝114と同数のトラック溝124が形成されている。内輪110のトラック溝114と外輪120のトラック溝124は軸線に対して反対方向に角度をなしている。対をなす内輪110のトラック溝114と外輪120のトラック溝124との交叉部にボール130が組み込まれている。内輪110と外輪120の間の環状空間にケージ140が配置され、ボール130はケージ140のポケット142内で保持されている。この外輪120は、一端が開口した有底筒状をなし、その内部にスタブシャフト150が嵌合した内輪110、ボール130およびケージ140が収容配置されている。外輪120の内部底面126には、スタブシャフト150を内輪110に圧入する際にそのスタブシャフト150の軸端部152の先端が収納配置される凹孔128が形成されている。
外輪120とスタブシャフト150との間には密封装置160が装着されている。この密封装置160はブーツ162と金属製のブーツアダプタ164とからなる。ブーツ162は小端部166と大端部168を有し、中間にて断面V字形に折り返した形状を有する。ブーツアダプタ164は円筒形で、一端に外輪120の開口端外周面とOリング161を介して嵌合されたフランジ部163を有し、そのフランジ部163の端部を外輪120開口端外周面に加締めることにより外輪120に固定される。ブーツ162の小端部166は、スタブシャフト150の外周面にブーツバンド165で締め付け固定されている。ブーツ162の大端部168はブーツアダプタ164の端部を加締めて保持されている。
特開2003−56590号公報
ところで、等速自在継手の組立において、スタブシャフト150の内輪110への組み付けは、以下の要領でもって行われていた。
図11に示すように外輪120に、内輪110、ボール130およびケージ140を組み込んだ状態で、外輪120をその開口端を上方に向けた状態で定置する。この時、内輪110は外輪120の内部底面126に載置された状態となる。一方、内輪110の軸孔116に嵌合されるスタブシャフト150の軸端部152の凹溝154に止め輪170を係合させた状態でそのスタブシャフト150を内輪110の上方に配置する。
また、スタブシャフト150の圧入に際して止め輪170が径方向にずれることを防止するために組み付け用治具180を内輪110上に位置決め載置する。この組み付け用治具180は、内輪110に向けて縮径するテーパ状のガイド面182を内径に形成したものである。
スタブシャフト150の軸端部152を内輪110の軸孔116に圧入するに際しては、図12に示すようにスタブシャフト150の軸端部152の凹溝154に係合した止め輪170が径方向にずれたとしても、組み付け用治具180のガイド面182により止め輪170が自動調心される(図13参照)。この組み付け用治具180による止め輪170の自動調心でもってスタブシャフト150の軸端部152を内輪110の軸孔116にスムーズに圧入することが可能となる。この圧入により、スタブシャフト150の軸端部152と内輪110の軸孔116とをスプライン嵌合させ、その軸端部152に装着された止め輪170を内輪110の段部111で係止させることで内輪110に対してスタブシャフト150を抜け止めしている(図14参照)。
以上のように、スタブシャフト150の軸端部152を内輪110の軸孔116に圧入するに際しては、止め輪170を自動調心するための組み付け用治具180を使用しなければならず、この組み付け用治具180を使用しないと、止め輪170が径方向にずれることがあり、スタブシャフト150の軸端部152を内輪110の軸孔116に圧入することが困難となる。このように、前述の組み付け用治具180を使用すると、設備費が嵩むと共に組み付け用治具180を内輪110に対して位置合わせする必要もあって組立作業効率も悪いという問題があった。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、止め輪を自動調心するための組み付け用治具を使用することなく、組立作業の簡略化を図り得る等速自在継手の組立方法を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、一端に開口した有底筒状の外側継手部材を定置し、その外側継手部材の内部に内側継手部材、ボールおよびケージを収容した状態で、内側継手部材の軸孔にシャフトの軸端部を圧入により嵌合させ、内側継手部材にシャフトを止め輪により抜け止めする等速自在継手の組立方法であって、外側継手部材の内部底面に止め輪の外径よりも大径の凹段部を形成し、その凹段部に止め輪を配置した上で、内側継手部材、ボールおよびケージを外側継手部材に組み込んで内側継手部材を外側継手部材の内部底面に当接させて止め輪を挟み込んだ状態で、シャフトの内側継手部材の軸孔への圧入時、シャフトの先端に設けられたテーパ面で止め輪を拡径させながらシャフトに装着することを特徴とする。
本発明では、外側継手部材の内部底面に止め輪の外径よりも大径の凹段部を形成し、その凹段部に止め輪を配置し、内側継手部材、ボールおよびケージを外側継手部材に組み込んで内側継手部材を外側継手部材の内部底面に当接させて止め輪を挟み込んだ状態とする。このようにして止め輪を外側継手部材の内部底面と内側継手部材とで挟み込んだ状態で組み込むことにより、従来、止め輪を自動調心するために使用していた組み付け用治具が不要となる。
内側継手部材を外側継手部材の内部底面に当接させて止め輪を挟み込んだ状態で、シャフトの内側継手部材の軸孔への圧入時、シャフトの先端に設けられたテーパ面で止め輪を拡径させることにより、最終的に、シャフトの外周面に形成された凹溝に止め輪を嵌合させて内側継手部材に係止させる。これにより、シャフトが内側継手部材に対して止め輪で抜け止めされる。
なお、本発明は、外周面に複数の直線状トラック溝を軸線に対して傾斜させた状態で軸方向に形成した内側継手部材と、内周面に複数の直線状トラック溝を軸線に対して内側継手部材のトラック溝と反対方向に傾斜させた状態で軸方向に形成した外側継手部材と、内側継手部材のトラック溝と外側継手部材のトラック溝との交叉部に組み込まれたボールと、内側継手部材の外周面と外側継手部材の内周面との間に配されてボールを内側継手部材のトラック溝と外側継手部材のトラック溝との間で保持するケージとを備えた等速自在継手、つまり、クロスグルーブ型等速自在継手に適用可能である。
また、本発明は、円筒状内周面に複数の直線状トラック溝が軸方向に沿って形成された外側継手部材と、球面状外周面に複数の直線状トラック溝が軸方向に沿って形成された内側継手部材と、外側継手部材のトラック溝と内側継手部材のトラック溝との間に介在して対をなす両トラック溝で形成されるボールトラックに配された複数のボールと、外側継手部材の円筒状内周面と内側継手部材の球面状外周面との間に介在してボールを保持するケージとを備えた等速自在継手、つまり、ダブルオフセット型等速自在継手に適用可能である。
本発明によれば、外側継手部材の内部底面に止め輪の外径よりも大径の凹段部を形成し、その凹段部に止め輪を配置し、内側継手部材、ボールおよびケージを外側継手部材に組み込んで内側継手部材を外側継手部材の内部底面に当接させて止め輪を挟み込んだ状態でシャフトを内側継手部材の軸孔に圧入することにより、シャフトの内側継手部材の軸孔への圧入時、従来、止め輪を自動調心するために使用していた組み付け用治具が不要となる。
このように、止め輪を自動調心するための組み付け用治具が不要となることから、設備費の削減が可能となり、製品のコストダウンを図ることができる。また、組み付け用治具を内側継手部材に対して位置合わせすることもなくなるので組立作業効率も向上し、組立作業の簡略化を容易に実現することができる。
本発明に係る等速自在継手の組立方法の実施形態を以下に詳述する。本発明は、摺動式等速自在継手、例えば、クロスグルーブ型等速自在継手(LJ)やダブルオフセット型等速自在継手(DOJ)に適用可能である。また、これら摺動式等速自在継手は、ドライブシャフトあるいはプロペラシャフトのいずれにも使用可能である。
図5は本発明をクロスグルーブ型等速自在継手に適用した実施形態で、そのクロスグルーブ型等速自在継手の全体構成を例示する。この等速自在継手は、内側継手部材としての内輪10、外側継手部材としての外輪20、ボール30およびケージ40とで主要部が構成され、スタブシャフト50を取り付けた構造を具備する。
内輪10は、その凸球状外周面12に複数のトラック溝14が形成されている。この内輪10の中心部に形成された軸孔16にスタブシャフト50の軸端部52を圧入し、その軸孔16の内周面とスタブシャフト50の軸端部52の外周面に形成されたスプライン18,58による嵌合でもってトルク伝達可能としている。このスタブシャフト50の軸端部52の外周面に環状の凹溝54を形成し、その凹溝54に止め輪70(スナップリングまたはサークリップ)を装着して内輪10の軸孔16の開口端面11に係止させることにより、その止め輪70でもってスタブシャフト50を内輪10に対して抜け止めしている。なお、前述のスタブシャフト50の軸端部52の先端には、縮径するテーパ面56が形成されている。
外輪20は、内輪10の外周に位置し、円筒状内周面22に内輪10のトラック溝14と同数のトラック溝24が形成されている。内輪10のトラック溝14と外輪20のトラック溝24は軸線に対して反対方向に角度をなしている。対をなす内輪10のトラック溝14と外輪20のトラック溝24との交叉部にボール30が組み込まれている。内輪10と外輪20の間の環状空間にケージ40が配置され、ボール30はケージ40のポケット42内で保持されている。
この外輪20は、一端が開口した有底筒状をなし、その内部にスタブシャフト50が嵌合した内輪10、ボール30およびケージ40が収容配置されている。外輪20の内部底面26には、スタブシャフト50を内輪10に圧入する際にそのスタブシャフト50の軸端部52の先端が収納配置される凹孔28が形成されている。また、外輪20の内部底面26には、その凹孔28周縁部に止め輪70の外径よりも大径の凹段部21を形成している。
外輪20とスタブシャフト50との間には密封装置60が装着されている。この密封装置60はブーツ62と金属製のブーツアダプタ64とからなる。ブーツ62は小端部66と大端部68を有し、中間にて断面V字形に折り返した形状を有する。ブーツアダプタ64は円筒形で、一端に外輪20の開口端外周面とOリング61を介して嵌合されたフランジ部63を有し、そのフランジ部63の端部を外輪20開口端外周面に加締めることにより外輪20に固定される。ブーツ62の小端部66は、スタブシャフト50の外周面にブーツバンド65で締め付け固定されている。ブーツ62の大端部68はブーツアダプタ64の端部を加締めて保持されている。
以上の構成からなる等速自在継手の組立において、スタブシャフト50の内輪10への組み付けは、以下の要領でもって行う。
図1に示すように、外輪20に、内輪10、ボール30およびケージ40を組み込んだ状態で、外輪20をその開口端を上方に向けた状態で定置する。この時、外輪20の凹孔28の周縁部に位置する凹段部21に止め輪70を予め配置しておく。内輪10は外輪20の内部底面26に載置された状態で、外輪20の凹段部21と内輪10の開口端面11との間で止め輪70を挟み込んだ状態とする。なお、外輪20に、内輪10、ボール30、ケージ40および止め輪70を組み込んだ後の運搬時などに止め輪70が外れる可能性がある場合には、止め輪70を両面テープ等で外輪20に固定するようにしてもよい。
一方、内輪10の軸孔16に嵌合されるスタブシャフト50を内輪10の上方に配置する。図2に示すように、このスタブシャフト50の軸端部52を内輪10の軸孔16に圧入し、スタブシャフト50の軸端部52の先端が止め輪70に達すると、図3に示すようにスタブシャフト50の軸端部52の先端テーパ面56で止め輪70が拡径する。スタブシャフト50の軸端部52をさらに圧入すると、図4に示すようにスタブシャフト50の軸端部52の外周面に形成された凹溝54に止め輪70が嵌まり込む。
この圧入により、スタブシャフト50の軸端部52と内輪10の軸孔16とをスプライン嵌合させ、スタブシャフト50の軸端部52の凹溝54に嵌合された止め輪70を内輪10の軸孔16の開口端面11で係止させることにより内輪10に対してスタブシャフト50を抜け止めする。
以上のように、外輪20の内部底面26に止め輪70の外径よりも大径の凹段部21を形成し、その凹段部21に止め輪70を配置し、内輪10、ボール30およびケージ40を外輪20に組み込んで内輪10を外輪20の内部底面26に当接させて止め輪70を挟み込んだ状態で組み込むことにより、従来、止め輪を自動調心するために使用していた組み付け用治具180(図11〜図14参照)が不要となる。
このように、止め輪を自動調心するための組み付け用治具180(図11〜図14参照)が不要となることから、設備費の削減が可能となり、製品のコストダウンを図ることができる。また、組み付け用治具を内輪に対して位置合わせすることもなくなるので組立作業効率も向上し、組立作業の簡略化を容易に実現することができる。
以上の実施形態では、クロスグルーブ型等速自在継手に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、ダブルオフセット型等速自在継手にも適用可能であり、そのダブルオフセット型等速自在継手に適用した場合を図6および図7と図8および図9に示す。図6と図8は、ダブルオフセット型等速自在継手の全体構成を示し、図7と図9はその等速自在継手の組立において、シャフト50を内輪10の軸孔16に圧入する前の状態を示す。なお、前述のクロスグルーブ型等速自在継手に適用した実施形態と重複する説明は省略する。
図6に示すダブルオフセット型等速自在継手は、円筒状内周面22に複数の直線状トラック溝24が軸方向に沿って形成された外輪20と、球面状外周面12に複数の直線状トラック溝14が軸方向に沿って形成された内輪10と、外輪20のトラック溝24と内輪10のトラック溝14との間に介在して対をなす両トラック溝で形成されるボールトラックに配された複数のボール30と、外輪20の円筒状内周面22と内輪10の球面状外周面12との間に介在してボール30を保持するケージ40とを備えている。
このダブルオフセット型等速自在継手の場合、外輪20に、内輪10、ボール30およびケージ40を組み込んだ状態では、内輪10の軸孔16の開口端面11が外輪20の内部底面26に当接させることができないことから、図7に示すように、外輪20の内部底面26に隆起部23を形成し、その隆起部23の中央に、シャフト50を内輪10に圧入する際にそのシャフト50の軸端部52の先端が収納配置される凹孔28を形成すると共に、その凹孔28の周縁部に止め輪70の外径よりも大径の凹陥部21を形成する。
シャフト50を内輪10の軸孔16に圧入するに際しては、内輪10は隆起部23に載置され、その軸孔16の開口端面11と凹陥部21との間に止め輪70を挟み込んだ状態とする。この状態で、シャフト50を内輪10の軸孔16に圧入し、シャフト50の軸端部52の先端テーパ面56で止め輪70を拡径させてその軸端部52の外周面の凹溝54に嵌合させれば、その止め輪70が内輪10の軸孔16の開口端面11に係止されて抜け止めとなる。
なお、図8に示すダブルオフセット型等速自在継手のようにケージ40を逆方向に組み込めば、前述したように外輪20の内部底面26に隆起部23を形成しなくてもよい。この等速自在継手の場合、図9に示すようにケージ40を逆方向に組み込むことにより、内輪10の軸孔16の開口端面11を外輪20の内部底面26に当接させることができる。このようにすれば、外輪20の内部底面26に隆起部23を形成することなく、その外輪20の内部底面26に、シャフト50を内輪10に圧入する際にそのシャフト50の軸端部52の先端が収納配置される凹孔28を形成すると共に、その凹孔28の周縁部に止め輪70の外径よりも大径の凹陥部21を形成することが可能である。
シャフト50を内輪10の軸孔16に圧入するに際しては、内輪10は外輪20の内部底面26に載置され、その軸孔16の開口端面11と凹陥部21との間に止め輪70を挟み込んだ状態とする。この状態で、シャフト50を内輪10の軸孔16に圧入し、シャフト50の軸端部52の先端テーパ面56で止め輪70を拡径させてその軸端部52の外周面の凹溝54に嵌合させれば、その止め輪70が内輪10の軸孔16の開口端面11に係止されて抜け止めとなる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明の実施形態で、シャフトを内輪の軸孔に圧入する前の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態で、シャフトを内輪の軸孔に圧入する途中の状態を示す断面図である。 図2のP部分の拡大断面図である。 本発明の実施形態で、シャフトを内輪の軸孔に圧入した後の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態で、クロスグルーブ型等速自在継手の全体構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態で、ダブルオフセット型等速自在継手の全体構成を示す断面図である。 図6の等速自在継手の組み立てにおいて、シャフトを内輪の軸孔に圧入する前の状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態で、ダブルオフセット型等速自在継手の全体構成を示す断面図である。 図8の等速自在継手の組み立てにおいて、シャフトを内輪の軸孔に圧入する前の状態を示す断面図である。 従来のクロスグルーブ型等速自在継手の全体構成を示す断面図である。 従来例において、シャフトを内輪の軸孔に圧入する前の状態を示す断面図である。 従来例において、シャフトを内輪の軸孔に圧入する前で、止め輪が径方向にずれた状態を示す断面図である。 従来例において、シャフトを内輪の軸孔に圧入する前で、止め輪が治具により自動調心される状態を示す断面図である。 従来例において、シャフトを内輪の軸孔に圧入した後の状態を示す断面図である。
符号の説明
10 内側継手部材(内輪)
14 トラック溝
16 軸孔
20 外側継手部材(外輪)
21 凹陥部
24 トラック溝
26 内部底面
30 ボール
40 ケージ
50 シャフト
56 テーパ面
70 止め輪

Claims (3)

  1. 一端に開口した有底筒状の外側継手部材を定置し、その外側継手部材の内部に内側継手部材、ボールおよびケージを収容した状態で、前記内側継手部材の軸孔にシャフトの軸端部を圧入により嵌合させ、内側継手部材にシャフトを止め輪により抜け止めする等速自在継手の組立方法であって、
    前記外側継手部材の内部底面に前記止め輪の外径よりも大径の凹段部を形成し、その凹段部に止め輪を配置した上で、内側継手部材、ボールおよびケージを外側継手部材に組み込んで内側継手部材を外側継手部材の内部底面に当接させて止め輪を挟み込んだ状態で、シャフトの内側継手部材の軸孔への圧入時、シャフトの先端に設けられたテーパ面で止め輪を拡径させながらシャフトに装着することを特徴とする等速自在継手の組立方法。
  2. 前記等速自在継手は、外周面に複数の直線状トラック溝を軸線に対して傾斜させた状態で軸方向に形成した内側継手部材と、内周面に複数の直線状トラック溝を軸線に対して前記内側継手部材のトラック溝と反対方向に傾斜させた状態で軸方向に形成した外側継手部材と、前記内側継手部材のトラック溝と外側継手部材のトラック溝との交叉部に組み込まれたボールと、前記内側継手部材の外周面と外側継手部材の内周面との間に配されて前記ボールを内側継手部材のトラック溝と外側継手部材のトラック溝との間で保持するケージとを備えている請求項1に記載の等速自在継手の組立方法。
  3. 前記等速自在継手は、円筒状内周面に複数の直線状トラック溝が軸方向に沿って形成された外側継手部材と、球面状外周面に複数の直線状トラック溝が軸方向に沿って形成された内側継手部材と、前記外側継手部材のトラック溝と前記内側継手部材のトラック溝との間に介在して対をなす両トラック溝で形成されるボールトラックに配された複数のボールと、前記外側継手部材の円筒状内周面と内側継手部材の球面状外周面との間に介在してボールを保持するケージとを備えている請求項1に記載の等速自在継手の組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010137481A1 (ja) * 2009-05-26 2010-12-02 Ntn株式会社 固定式等速自在継手
CN108673090A (zh) * 2018-07-25 2018-10-19 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种等速节传动轴工装及装配方法
US11162539B2 (en) 2018-11-19 2021-11-02 Honda Motor Co., Ltd. Constant velocity joint and assembly method therefor

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