JP2001139854A - インクジェット記録液およびインクジェット用記録方法 - Google Patents

インクジェット記録液およびインクジェット用記録方法

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JP2001139854A
JP2001139854A JP32755699A JP32755699A JP2001139854A JP 2001139854 A JP2001139854 A JP 2001139854A JP 32755699 A JP32755699 A JP 32755699A JP 32755699 A JP32755699 A JP 32755699A JP 2001139854 A JP2001139854 A JP 2001139854A
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dye
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recording liquid
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Hitoshi Morimoto
仁士 森本
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空隙タイプの被記録材に記録した場合にも、
画像の光褪色を抑制したインクジェット記録液を提供す
ること。 【解決手段】 水、水溶性染料および両性電解質を有す
ることを特徴とするインクジェット記録液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記
録方法に用いるのに適したインクジェット記録液および
インクジェット記録方法に関し、さらに詳しくは、画像
保存性が改良されたインクジェット記録液およびインク
ジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】制御されたインクを被記録材に噴射する
ことによって情報を記録するインクジェット記録方法
は、記録ヘッドを被記録材に接触させないので、騒音が
なく、高速記録が可能であり、また、普通紙に記録でき
る等の利点を有している。この様なインクジェット記録
方法に使用するインクとしては、多くの場合、各種の染
料または顔料およびこれらを溶解または分散する水また
は水溶性有機溶媒を基本成分とし、必要に応じて各種添
加剤を添加したインクが知られ、また、使用されてい
る。
【0003】近年、インクジェット記録の画質は急速に
向上しており、写真画質に迫りつつある。このような写
真画質をインクジェット記録で達成するために、記録用
紙の面でも改善が進んでおり、高平滑性の支持体上に微
少な空隙層を設けた記録用紙が開発されている。この記
録用紙はインク吸収性および乾燥性が優れており、写真
画質に近い画質が得られる記録用紙の一つになりつつあ
る。また、インクジェット記録においては、通常水溶性
染料が色材として用いられるが、この水溶性染料は親水
性が高いために、記録後に高湿下に長期間保存したりあ
るいは記録面上に水滴が付着した場合に染料が滲みやす
い傾向がある。この問題を解決するために、染料固着性
物質をインク受容層中に添加しておくことが一般的に行
われており、そのような染料固着剤としては、表面がカ
チオン性である無機顔料(アルミナ微粒子等)や分子内
に第4級アンモニウム塩基を有するカチオン性ポリマー
等が用いられている。
【0004】また、高平滑性の支持体上に微少な空隙層
を設けた記録用紙は、インク吸収層が空隙層であるため
に、高インク吸収性でインクジェット記録時にムラのな
い均質な画像が得られる反面、多孔質皮膜であるが故に
酸素の透過性が大きく、記録後の耐光性が劣化しやす
い。特に、インクとして水溶性のフタロシアニン系染料
を含有する水性インクを用いて、非吸水性支持体上に微
少な空隙層を有するインクジェット記録用紙に記録した
場合、周囲の環境条件によっては光褪色が加速されやす
い問題があることが判明した。
【0005】この光褪色は周囲の環境、特に湿度に依存
し、高湿であるほど褪色が促進される。更に解析した結
果、この褪色は酸素が関与していることも判明した。従
来から、酸素が関与している光褪色に対しては、酸化防
止剤が有効であることがよく知られており、インクジェ
ット記録液にかかる酸化防止剤を添加することもよく行
なわれているが、水溶性フタロシアニン系染料を用いて
非吸収性支持体上に空隙層が設けられたインクジェット
記録用紙に記録した場合、画像の光褪色については必ず
しも充分な効果が得られなかった。
【0006】さらに、本発明者らが検討した結果、従来
インクジェット記録液に添加して効果のある化合物は、
初期には、比較的充分な褪色防止効果が得られることが
あっても、経時でその効果を徐々に失って行く傾向があ
り、比較的長期間にわたり酸素が関与する光褪色に対し
ては満足のいくものはなかった。
【0007】また、特開昭64−75282号公報には
一重項酸素消光剤を添加したインクジェット記録液が、
特開昭57−163354号公報、特開昭57−361
03号公報には酸化防止剤を添加したインクジェット記
録液が記載されているが、上記公報に記載されているイ
ンクジェット記録液では十分な光褪色抑制能が得られな
かった。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】本発明はかかる現状
に鑑みなされたものであって、本発明の目的は、画像の
光褪色を抑制したインクジェット記録液を提供すること
にあり、さらなる目的は、空隙タイプの被記録材に記録
した場合にも、画像の光褪色を抑制したインクジェット
記録液を提供することにある。また、本発明の目的は、
空隙タイプの被記録材に記録した画像の光褪色を抑制で
きるインクジェット記録方法を提供することにある。
【0009】
【課題を達成するための手段】本発明の上記の目的は、 (1)水、水溶性染料および両性電解質を有することを
特徴とするインクジェット記録液。 (2)インクジェット記録液が2液になっていることを
特徴とする上記(1)に記載のインクジェット記録液。 (3)両性電解質がゼラチンであり、かつ、インクジェ
ット記録液が25℃にてゲル化しないことを特徴とする
上記(1)または(2)に記載のインクジェット記録
液。 (4)両性電解質がアミノ酸であることを特徴とする上
記(1)または(2)に記載のインクジェット記録液。 (5)フタロシアニン系のシアン染料を含有することを
特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のイン
クジェット記録液。 (6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のインクジ
ェット記録液を用いて空隙タイプの被記録材に記録する
ことを特徴とするインクジェット記録方法。によって達
成される。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。染料は、
光や酸素に直接曝露されると、短期間で染料が分解し、
濃度が低下する。空隙タイプの被記録材では空隙間に染
料が沈着し色素画像を形成するため、染料が光や酸素に
直接曝露され、短期間で染料が分解し、濃度が低下して
しまう。インクジェット記録液の染料としてアニオン染
料を用いる場合、被記録材上において、カチオン部位を
持つ化合物と共存させると、カチオン部位を持つ化合物
とアニオン染料がイオン結合し、そのために染料が光や
酸素に直接曝露されるのを効果的に防ぎ、染料の分解に
よる濃度の低下を防止することができる。
【0011】ところが、被記録材上でアニオン染料とカ
チオン部位を持つ化合物を共存させるために、インクジ
ェット記録液中にアニオン染料とカチオン化合物と共存
させると、イオン結合により染料は凝集、沈降し、記録
液の安定性を著しく損ねてしまう。また、インクジェッ
ト記録液を2液とし、被記録材上でアニオン染料とカチ
オン化合物と結合させるようにしても、染料の凝集が起
こり、耐光性も低下してしまう。染料としてカチオン染
料を用いた場合には、アニオン染料を用いた場合とは逆
になり、アニオン染料を用いた場合と同様の問題を起こ
してしまう。
【0012】そこで、本発明者らが検討したところ、イ
ンクジェット記録において、化合物中にカチオン部位と
アニオン部位の両方を持つ両性電解質を用いると、アニ
オン染料、カチオン染料共に染料が凝集せず、被記録材
上で、両性電解質を染料近傍に存在させることができ、
耐光性を高めることができることを見出した。さらに、
両性電解質が芳香族基を有する化合物である場合、紫外
線を吸収することができ、更に光褪色防止効果が期待で
きる。
【0013】本発明において用いる両性電解質とは、酸
性およびアルカリ性の両方の性質をもつ電解質をいい、
酸性の溶液に対しては塩基の作用をし、塩基性の溶液に
対しては酸の作用をする。一般的に酸性基としてはスル
ホ基やカルボキシ基などが挙げられ、塩基性基としては
アミノ基などが挙げられる。両性電解質としては、例え
ば、ゼラチン、各種のアミノ酸やアミノナフトールスル
ホン酸、アミノナフトールジスルホン酸、アミノフェノ
ールスルホン酸などがある。
【0014】アミノ酸は、分子内にカルボキシル基とア
ミノ基を有する化合物の総称で、例えば、グリシン、ア
ラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、ト
レオニオン、システイン、シスチン、メチオニン、アス
パラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、フェ
ニルアラニン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファ
ン、プロリン、オキシプロリン、アントラニル酸、アミ
ノ安息香酸、イミノジ酢酸、フェニルイミノジ酢酸、ベ
ンジルイミノジ酢酸、ピリジルメチルイミノジ酢酸、カ
ルバモイルイミノジ酢酸などがある。
【0015】本発明のインクジェット記録液におけるア
ミノ酸の含有量は、インク全重量に対して、1〜30重
量%であるのが好ましく、更に好ましくは5〜20重量
%である。
【0016】ゼラチンとは、コラーゲンを水と煮沸して
不可逆的に水溶性に変えた一種の誘導蛋白質であり、動
物や魚の骨や皮膚などから得られる。ゼラチンはコラー
ゲンと同じアミノ酸組成で、分子中にカチオン部位とア
ニオン部位の両方を含む両性高分子であり、両性電解質
の一種である。ゼラチンは、一般的に、2〜3%以上の
水溶液の場合、高温では溶液状態となり、低温ではゲル
化し、固化することが知られている。
【0017】本発明のインクジェット記録液におけるゼ
ラチンの含有量は、インク全重量に対して、0.01〜
5重量%であるのが好ましく、更に好ましくは0.1〜
1重量%である。ゼラチンの添加量が多いとインクジェ
ット記録液がゲル化する。ゲル化するとゲル化しない場
合に比べて膨大なエネルギーが吐出に必要となり、事実
上吐出できなくなる。そこで、ゼラチンの添加量はイン
クジェット記録液が室温でゲル化しない添加量にとどめ
る必要がある。
【0018】本発明のインクジェット記録液に用いられ
る水溶性染料としては、例えば、水溶性直接染料、酸性
染料、反応性染料、塩基性染料が挙げられ、これらを単
独で用いてもよくあるいは複数種類を併用してもよい。
これらの染料は、所望に応じて適宜選択して使用される
溶媒中に溶解して使用する。
【0019】以下に本発明で用いられる代表的水溶性染
料を挙げるが、本発明で用いられる水溶性染料はこれら
に限定されるものではない。 <直接染料> C.I.ダイレクトイエロー;1,4,8,11,1
2,24,26,27,28,33,39,44,5
0,58,85,86,100,110,120,13
2,142,144 C.I.ダイレクトレッド;1,2,4,9,11,1
3,17,20,23,24,28,31,33,3
7,39,44,47,48,51,62,63,7
5,79,80,81,83,89,90,94,9
5,99,220,224,227,243 C.I.ダイレクトブルー;1,2,6,8,15,2
2,25,71,76,78,80,86,87,9
0,98,106,108,120,123,163,
165,192,193,194,195,196,1
99,200,201,202,203,207,23
6,237 C.I.ダイレクトブラック;2,3,7,17,1
9,22,32,38,51,56,62,71,7
4,75,77,105,108,112,117,1
54
【0020】<酸性染料> C.I.アシッドイエロー;2,3,7,17,19,
23,25,29,38,42,49,59,61,7
2,99 C.I.アシッドオレンジ;56,64 C.I.アシッドレッド;1,8,14,18,26,
32,37,42,52,57,72,74,80,8
7,115,119,131,133,134,14
3,154,186,249,254,256 C.I.アシッドバイオレット;11,34,75 C.I.アシッドブルー;1,7,9,29,87,1
26,138,171,175,183,234,23
6,249 C.I.アシッドグリーン;9,12,19,27,4
1 C.I.アシッドブラック;1,2,7,24,26,
48,52,58,60,94,107,109,11
0,119,131,155
【0021】<反応性染料> C.I.リアクティブイエロー;1,2,3,13,1
4,15,17,37,42,76,95,168,1
75 C.I.リアクティブレッド;2,6,11,21,2
2,23,24,33,45,111,112,11
4,180,218,226,228,235; C.I.リアクティブブルー;7,14,15,18,
19,21,25,38,49,72,77,176,
203,220,230,235 C.I.リアクティブオレンジ;5,12,13,3
5,95 C.I.リアクティブブラウン;7,11,33,3
7,46 C.I.リアクティブグリーン;8,19 C.I.リアクティブバイオレット;2,4,6,8,
21,22,25; C.I.リアクティブブラック;5,8,31,39
【0022】<塩基性染料> C.I.ベーシックイエロー;11,14,21,32 C.I.ベーシックレッド;1,2,9,12,13 C.I.ベーシックバイオレット;3,7,14 C.I.ベーシックブルー;3,9,24,25
【0023】本発明のインクジェット記録液に用いられ
る水溶性染料としては、フタロシアニン系染料が好まし
い。フタロシアニン系染料とは、フタロシアニン骨核を
有し、スルホ基などの可溶解性基で置換修飾された染料
で、例えば、C.I.Direct Blue 199
やDirect Blue 86などが挙げられる。ま
た、本発明のインクジェット記録液に用いることのでき
る水溶性染料としては、上記の水溶性染料の他に、キレ
ート染料を挙げることができる。
【0024】キレート染料に関しては、例えば、英国特
許1077484号明細書の記載を参考にすることが出
来る.銀色素漂白法感光材料アゾ染料に関しては、例え
ば、英国特許1039458号明細書、同100495
7号明細書、同1077628号明細書、米国特許26
12448号明細書の記載を参考にすることができる。
本発明のインクジェット記録液に用いる水溶性染料の含
有量は、インク全重量に対して、1〜10重量%である
のが好ましい。
【0025】本発明のインクジェット記録液には水溶性
有機溶媒を用いることができる。これら水溶性有機溶媒
としては、炭素数1〜4のアルキルアルコール類(例え
ば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチ
ルアルコール、イソブチルアルコール等)、アミド類
(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等)、ケトンあるいはケトアルコール類(例えば、ア
セトン、ジアセトンアルコール等)、エーテル類(例え
ば、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ポリアルキ
レングリコール類(例えば、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等)、アルキレン基が2〜6
個の炭素原子を含むアルキレングリコール類(例えば、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−
ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレング
リコール、ジエチレングリコール等)、グリセリン、多
価アルコールの低級アルキルエーテル類(例えば、エチ
レングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコール
メチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノエチルエーテル等)等が挙げら
れる。
【0026】これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、
ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アル
キルエーテルは好ましいものである。本発明のインクジ
ェット記録液には、上記の水溶性有機溶剤を、一般的に
は、インクジェット記録液全重量に対して、10〜70
重量%の範囲で含有させることが好ましい。
【0027】本発明のインクジェット記録液には、吐出
後のインク液滴の被記録材中への浸透を加速するために
界面活性剤を使用することができる。界面活性剤は、イ
ンクジェット記録液に対して保存安定性等の悪影響を及
ぼさないものであれば特に限定されるものではない。
【0028】また、本発明のインクジェット記録液に
は、電気伝導度調節剤を用いることもできる。電気伝導
度調節剤としては、例えば、塩化カリウム、塩化アンモ
ニウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、塩化ナトリ
ウムなどの無機塩や、トリエタノールアミンなどの水溶
性アミンが挙げられる。
【0029】さらに、本発明のインクジェット記録液に
は、吐出安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ
適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上
の目的として、さらに、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮
膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、褪色防止剤、防
錆剤、防腐剤等を添加することもできる。
【0030】本発明において、水溶性染料と両性電解質
は空隙タイプの被記録材上で合体させればよく、染料を
含有する液、両性電解質を含有する液と2液に分けても
よい。本発明で好ましく用いる空隙タイプの被記録材と
しては、例えば、水非浸透性のベース(例えば、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、レジンコート紙)上
に無機微粒子および/または有機微粒子と必要に応じて
バインターとして少量のポリマーを用い多孔質インク吸
収層を形成した記録媒体が挙げられる。
【0031】本発明のインクジェット記録液は、いかな
るオンデマンド型インクジェット記録方式に対しても好
ましく用いることができる。オンデマンド型方式として
は、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティ
ー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン
型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電
気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、
バブルジェット型等)、静電吸引方式(例えば、電界制
御型、スリットジェット型等)、放電方式(例えば、ス
パークジェット型等)などを具体的な例として挙げるこ
とができる。
【0032】
【実施例】実施例により本発明を更に具体的に説明する
が、本発明はこの実施例における形態に限定されるもの
ではない.
【0033】実施例1 以下に示す構成で以下に示すようにして記録液No.1〜
17を作成した。 化合物 添加量 染料(表1に記載) 5.0% ゼネカ社 プロキセルGXL(D) 0.1% 電解質化合物(表1に記載) (表1に記載) エチレングリコーエル 30% pH調節剤(NaOHまたはH2SO4) 調整量 イオン交換水 残部
【0034】染料、プロキセルGXL(D)(防腐
剤)、両電解質化合物、エチレングリコールと30%の
イオン交換水を混合した。pH調節剤(NaOHまたは
2SO4)を、pHが5〜9の間で両電解質化合物が溶
解するまで添加した。この時、はじめのpHが低い場合
はNaOHを加え、高い場合はH2SO4を添加した。最
後にイオン交換水を加えて、100%になるように仕上
げた。その後、0.8ミクロンのメンブランフィルター
(材質:セルロースアセテートADVANTEC社製)
にて濾過を行い、固形分を除去した。
【0035】記録液No.1〜17を用い、吐出ノズル数
=64、ノズル径=22μm、吐出周波数=30KHZ
であるヘッドを搭載したピエゾ方式インクジェット試
験器にて、コニカ フォトジェットペーパーQP上に7
20dot/25.4mmで各ピクセルに液滴が1個配置
されるように吐出させた。得られたプリント画像を蛍光
灯褪色試験機で、温度24℃、相対湿度80%の環境
下、プリント面照度が約2000Luxで30日間光照
射した。光照射の前後においてステータスTにおけるシ
アン濃度を測定し、以下の式により濃度残存率を求め
た。得られた結果を表1に示す。 濃度残存率 = 光照射後の濃度 / 光照射前の濃度
【0036】
【表1】
【0037】記録液No.2は、凝集が発生し、吐出でき
なかった。表1の結果から明らかなように、本発明のイ
ンクジェット記録液から得られた画像は高い濃度残存率
が得られた。
【0038】実施例2 以下に示す構成で以下に示すようにして記録剤Aおよび
記録剤Bの2液からなる記録液No.18〜34を作成し
た。
【0039】 記録剤 A 化合物 添加量 染料(Direct Biue199) 5.0% ゼネカ社 プロキセル(GXLD) 0.1% エチレングリコーエ 30% イオン交換水 残部
【0040】 記録剤B 化合物 添加量 ゼネカ社 プロキセルGXL(D) 0.1% 電解質化合物(表2に記載) (表2に記載) エチレングリコーエル 30% pH調節剤(NaOHまたはH2SO4) 調整量 イオン交換水 残部
【0041】記録剤Aにおいては、調液後に0.8ミク
ロンのメンブランフィルター(材質:セルロースアセテ
ートADVANTEC社製)にて濾過を行い、固形分を
除去した。
【0042】記録剤Bにおいては、プロキセルGXL
(D)(防腐剤)、両性電解質化合物、エチレングリコ
ールと30%のイオン交換水を混合した。pH調節剤
(NaOHまたはH2SO4)を、pHが5〜9の間で両
電解質化合物が溶解するまで添加した。この時、はじめ
のpHが低い場合はNaOHを加え、高い場合はH2
4を添加した。最後にイオン交換水を加えて、100
%になるように仕上げた。その後、0.8ミクロンのメ
ンブランフィルター(材質:セルロースアセテートAD
VANTEC社製)にて濾過を行い、固形分を除去し
た。
【0043】記録剤A用と記録剤B用にヘッドを2個搭
載した、実施例1と同様の試験機を用いて、両ヘッドを
同時に駆動し、コニカ フォトジェットペーパーQP上
に720dot/25.4mmで各ピクセルに記録剤Aと
記録剤Bの液滴が各1個配置されるように吐出させた。
【0044】得られたプリント画像について、実施例1
と同様にして評価を行い、濃度残存率を求めた。得られ
た結果を表2に示す。また、吐出サンプルを目視で観察
し、色調の悪化の有無を調べた。
【0045】
【表2】
【0046】表2の結果から明らかなように、本発明の
インクジェット記録液から得られた画像は高い濃度残存
率が得られた。また、記録液No.2においては、被記録
材中で染料の凝集による色調の悪化がみられた。
【0047】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録液は、凝集
による色調の悪化がなく、空隙タイプの被記録材に記録
した場合にも、画像の光褪色を抑制することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FC02 2H086 BA02 BA53 BA56 BA59 4J039 AB07 BC19 BC29 BC33 BC36 BC54 BC59 BC60 BC65 BC73 BC77 BC79 BE03 BE04 BE05 BE06 CA03 EA15 EA16 EA17 EA19 EA20 EA21 EA35 EA44 GA24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、水溶性染料および両性電解質を有す
    ることを特徴とするインクジェット記録液。
  2. 【請求項2】 インクジェット記録液が2液になってい
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記
    録液。
  3. 【請求項3】 両性電解質がゼラチンであり、かつ、イ
    ンクジェット記録液が25℃にてゲル化しないことを特
    徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録
    液。
  4. 【請求項4】 両性電解質がアミノ酸であることを特徴
    とする請求項1または2に記載のインクジェット記録
    液。
  5. 【請求項5】 フタロシアニン系のシアン染料を含有す
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録液。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のインク
    ジェット記録液を用いて空隙タイプの被記録材に記録す
    ることを特徴とするインクジェット記録方法。
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