JP2001139334A - 光学素子のプレス成形装置及びその成形方法 - Google Patents

光学素子のプレス成形装置及びその成形方法

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JP2001139334A JP31861199A JP31861199A JP2001139334A JP 2001139334 A JP2001139334 A JP 2001139334A JP 31861199 A JP31861199 A JP 31861199A JP 31861199 A JP31861199 A JP 31861199A JP 2001139334 A JP2001139334 A JP 2001139334A
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/005Pressing under special atmospheres, e.g. inert, reactive, vacuum, clean
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/66Means for providing special atmospheres, e.g. reduced pressure, inert gas, reducing gas, clean room

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス時のみ、成形雰囲気を真空にする成形
方法を行うに際して、成形サイクル短縮を図り、真空雰
囲気での温度制御に与える影響を、必要最小限に抑える
ようにした光学素子のプレス成形装置、及び、その成形
方法を提供する。 【解決手段】 上下一対の成形型を用いて、加熱軟化し
たガラス素材をプレス変形させ、冷却した後に、成形型
からガラス成形品を取出す、光学素子のプレス成形装置
において、雰囲気置換が可能な第1の密閉チャンバー内
の一部に、第1の密閉チャンバーとは独立して雰囲気置
換が可能な第2の密閉チャンバーがあり、第1の密閉チ
ャンバーと第2密閉チャンバーとは、共に開閉可能な構
造であり、第2の密閉チャンバーは、少なくとも、プレ
ス時に成形型を取り囲む構造であり、また、第2の密閉
チャンバーの外側で、第1の密閉チャンバーの内側に
は、成形型内へのガラスの供給/取出しを行う、ガラス
移送手段を設けていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱されたガラス
素材をプレス成形して得られる、光学素子のプレス成形
装置、及び、その成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より研磨工程を必要としないガラス
レンズの製造方法として、ガラス素材を加熱し、上下一
対の型でプレス成形する方法が行われており、非球面レ
ンズなどの製品を効率良く生産できるため、様々な形状
への展開が行われている。
【0003】その際に、如何に成形型の成形面を、忠実
にガラス製品側に転写するかが、高精度な光学素子を得
るための重要な課題となっており、それを達成するため
に、プレス時においては、光学素子の光学機能面に対応
する成形型の成形面に、ガス残りが発生しないようにす
る必要があり、例えば、凸レンズを成形する場合、成形
型の成形面の曲率半径よりも、ガラス素材の曲率半径が
小さくなるようにして、雰囲気ガスが成形型とガラスと
の間に取り残されないようにする工夫がなされている。
【0004】しかしながら、曲率のきつい(曲率半径の
小さな)レンズや、非球面などの形状が複雑なレンズの
場合には、ガラス素材の形状だけでは、対応が難しくな
っており、また、仮に対応できたとしても、ガラス素材
のコストが上がってしまうなどの問題があった。このた
め、近年では、プレス時に成形雰囲気を排除して、真空
状態とする方法が開発されている。ただ、成形過程の加
熱・冷却時も、真空状態とした場合、雰囲気との熱交換
(対流)がされなくなるため、加熱・冷却時間が延びた
り、成形型と熱電対などの温度センサーとの接触状態の
違い(隙間の有無)によって、温度測定値に誤差が出易
くなるなどの問題がある他、ガラスのハンドリング時
に、真空吸着による搬送方法が使えないなど、常時、真
空状態で成形する方法には、多くの不具合があり、好ま
しくない。
【0005】そこで、プレス時のみ真空にする方法が有
利となるが、成形サイクル中に真空引き及び不活性ガス
充填の工程が増えるため、サイクルタイムがみだりに増
加しないように、真空引き及び不活性ガス充填の時間を
できるだけ短縮する工夫が必要である。また、成形サイ
クルを短くするために、従来と同様に、成形品を成形型
からできるだけ高温で取り出すことが望ましく、その場
合、成形型の酸化防止を考えると、不活性ガス雰囲気中
で行う必要がある。
【0006】従来の成形装置を見てみると、特開平3−
177318号公報の発明では、不活性ガス雰囲気中で
成形するための装置において、1つの成形室内に成形型
と、成形型内へガラスの出し入れを行うハンドとがあ
り、また、成形室の隣りには置換室が設けられており、
この置換室を通して、外部とのガラス素材、成形品の出
し入れを行うことにより、成形室の雰囲気を損なうこと
なく、連続して成形を行うことができる。よって、成形
型を酸化させることなしに、成形後の成形品を高温で取
り出すことが可能となり、成形サイクルを大幅に短縮す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の成形装置を用いて、プレス時のみ、真空にする成
形方法を行った場合、次のような問題点がある。即ち、
この成形装置では、1つの成形室内に成形型および成形
型内へガラスの出し入れを行うハンドなどが、一緒に装
備されているため、成形室が比較的大きなものとなる。
このため、雰囲気ガスを除くための真空引き時間が長く
なり、それだけ、成形サイクルも延びてしまい、また、
その間の成形型、ガラスの温度制御が不安定になるとい
う問題があった。
【0008】よって、成形室をできるだけ小さなものと
する必要があるが、単に、上述のハンドを成形室の外に
置いた場合は、ガラスの出し入れを行う際に、成形型が
外の雰囲気(大気)に曝される。このため、型の酸化を
防止するのに、成形型、ガラス成形品を十分に冷やして
から取り出す必要があり、成形サイクルが大幅に延びて
しまう。
【0009】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、プレス時のみ、成形雰囲気を真空にする成形方法
を行うに際して、成形サイクル短縮を図り、真空雰囲気
での温度制御に与える影響を、必要最小限に抑えるよう
にした光学素子のプレス成形装置、及び、その成形方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、上下一対の成形型を用いて、加熱軟化
したガラス素材をプレス変形させ、冷却した後に成形型
からガラスを取出すようにした光学素子のプレス成形装
置において、雰囲気置換が可能な第1の密閉チャンバー
内の一部に、第1の密閉チャンバーとは独立して雰囲気
置換が可能な第2の密閉チャンバーがあり、第1の密閉
チャンバーと第2の密閉チャンバーとは、共に開閉可能
な構造であり、第2の密閉チャンバーは、少なくとも、
プレス時に成形型を取り囲む構造であり、また、第2の
密閉チャンバーの外側で、第1の密閉チャンバーの内側
には、成形型内へのガラスの供給/取出しを行うガラス
移送手段を設けていることを特徴とする。
【0011】また、この光学素子のプレス成形装置を使
用して、光学素子を成形する成形方法として、第1及び
第2の密閉チャンバー内の雰囲気を不活性ガスにする工
程、外部よりガラス素材を第1の密閉チャンバー内に入
れた後、成形型内へ移送する工程、成形型及びガラス素
材を加熱する工程、第2のチャンバー内のみを真空にし
た後、プレスを開始する工程、再び第2のチャンバー内
を不活性ガス雰囲気とし、冷却を行う工程、成形型内よ
り、成形品を第1の密閉チャンバー内へ移送し、さらに
外部へ取出す工程を含むことを特徴とする方法が採用さ
れる。
【0012】このように、成形型を取り囲む、必要最小
限の容量のチャンバーを、新たに設置することで、プレ
ス前に、型周りのみの雰囲気を真空とし、また、型への
ガラスの出し入れを不活性ガス雰囲気中で行うことがで
きる。
【0013】なお、本発明の実施の形態として、光学素
子のプレス成形装置において、第1の密閉チャンバーと
隣接した位置に、第1の密閉チャンバーとは独立して雰
囲気置換が可能なガラスの入替え室を設け、また、この
入替え室を密閉に開閉可能な構造とすることにより、前
記ガラス移送手段などを有することで、比較的容量が大
きくなる第1の密閉チャンバーの雰囲気を変えることな
く、比較的容量の小さな入替え室の雰囲気のみ置換し
て、常時、第1の密閉チャンバー内へのガラスの供給/
取出しを行うようにすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図3を参照して、具体的に説明する。図1、図2は
本発明の第1の実施の形態における、光学素子のプレス
成形装置の縦断面図であり、図1はプレス時の状態を示
し、図2はガラス投入時の状態を示すものである。ま
た、図3は本発明の第2の実施の形態における、光学素
子のプレス成形装置の縦断面図である。
【0015】(第1の実施の形態)図1、図2におい
て、外チャンバー1は、外気との雰囲気を遮断するため
の密閉構造となっており、また、その出入り口には、ゲ
ートバルブ13を取付けてあって、駆動源21により、
開閉可能に構成してある。そして、このゲートバルブ1
3に対して、別の駆動源17により密着・離脱可能な入
替え室3が構成されており、この入替え室3の内部に
は、更に別の駆動源20により、上下に移動可能な受け
台12が設置されている。
【0016】一方、外チャンバー1の内部には、胴型8
が固定されており、この胴型8の中心軸上には、この胴
型8を上下に貫通した状態で、貫通穴が形成されてい
る。これらの貫通穴の内、上側の貫通穴には、上型部材
6が、嵌合した状態で、上下方向に沿って摺動可能に挿
入されている。
【0017】そして、上型部材6の下面には、ガラス素
材9を押圧して、その表面に所望の光学機能面を転写す
るための成形面が形成されており、さらに、上型部材6
の上方で、外チャンバー1の外部には、ガラス素材9に
印加するプレス圧を発生させるための駆動源14が配置
され、かつ、外チャンバー1を貫通する構成で、プレス
圧を伝える上軸4が配置されている。また、胴型8の上
部には、上型部材6を加熱するためのヒータ10が内設
されている。
【0018】また、胴型8の下側の貫通穴には、下型部
材7が、嵌合した状態で、上下方向に沿って摺動可能に
挿入されている。
【0019】そして、下型部材7の上面には、ガラス素
材9の下面に所望の光学機能面を転写するための成形面
が形成されており、また、下型部材7の下部で、外チャ
ンバー1の外部には、駆動源15が配置され、かつ、外
チャンバー1を貫通する構成で、駆動源15に接続した
下軸5が設置されている。また、胴型8の下部には、下
型部材7を加熱するためのヒータ10が内設されてい
る。
【0020】さらに、外チャンバー1の内部で、胴型8
の外周には、型全体を覆う構成で、外チャンバー1との
雰囲気を遮断するための内チャンバー2が設置されてお
り、外チャンバー1の外部に配置された駆動源16によ
り、上軸4とは独立に、上下に移動可能に構成され、内
チャンバー2の下部開口部を、外チャンバー1の底部に
密着させることにより、密閉空間を形成する構成となっ
ている。
【0021】また、外チャンバー1の内部には、内チャ
ンバー2の内外における、ガラス素材9及び成形品29
の受け渡しを行うためのハンド11が設置されており、
外チャンバー1の外部に配置された駆動源18により、
回転動作を、また、別の駆動源19により、上下動作
を、それぞれ、行って、下型7と受け台12とのガラス
素材9及び成形品29の受け渡しが可能となるように構
成されている。
【0022】なお、外チャンバー1、内チャンバー2、
入替え室3には、それぞれ、独立に雰囲気置換が行える
ように、N2 ガス導入管、真空排気管が個別に接続され
ており、それぞれに開閉弁N1〜3、V1〜3が用意さ
れ、また、リーク弁R1〜3も用意されている。
【0023】さらに、N2 ガス供給源、真空排気元に
も、開閉弁N0,V0が用意され、例えば、N2 ガス供
給源のN2 弁N0を閉じて、外チャンバー1と入替え室
3のN 2 弁N1,N3を開いて、両者をリークさせるこ
とで、ともに同じ圧力の雰囲気とすることもできる。
【0024】次に、上記のように構成された装置によ
り、レンズを成形する手順について説明する。まず、図
1のように外チャンバー1の出入り口のゲートバルブ1
3を閉じておき、内チャンバー2については、上方位置
に移動して、開いておく。また、N2 ガス供給源のN2
弁N0、真空排気元の真空弁V0も開いておく。
【0025】この状態で、外チャンバー1の真空弁V1
を開いて真空引きを行い、所定の真空度に到達した時点
で、真空弁V1を閉じ、次に、外チャンバー1のN2
N1を開いてN2 ガスを供給し、所定の圧力に到達した
時点で、N2 弁N1を閉じ、外チャンバー1内の雰囲気
置換を完了する。
【0026】次に、外チャンバー1の外にあるガラス素
材9を型内に搬送するが、まず、図1に示すように、外
チャンバー1の外部で待機している受け台12の上に、
外部ハンド(図示せず)により、ガラス素材9が供給さ
れると、入替え室3が上昇して、閉じたゲートバルブ1
3に密着し、密閉空間を形成する。ここで、入替え室3
の真空弁V3を開いて、真空引きを行い、所定の真空度
に到達した時点で、真空弁V3を閉じ、次に、入替え室
3のN2 弁N3を開いて、N2 ガスを供給し、所定の圧
力に到達した時点で、N2 弁N3を閉じ、入替え室3内
の雰囲気置換を完了する。そこで、ゲートバルブ13が
開き、図2に示すように、受け台12が上昇し、ガラス
素材9が外チャンバー1内で待機した状態となる。
【0027】次に、予め、上型部材6を胴型8に対して
上方にスライドさせ、下型部材7から逃がし置くと、こ
の状態で、ハンド11がガラス素材9を保持して、胴型
8の開口部より、下型部材7の成形面上に供給する。こ
の時の動作は、まず、ハンド11が下降して、ハンド1
1の、ガラス素材9の保持部を、受け台12に載置され
たガラス素材9に接近させる。そして、例えば、真空吸
着作用により、ガラス素材9を保持した後、ハンド11
は上昇し、次に、回転動作により、ハンド先端を胴型8
の開口部より挿入し、ガラス素材9が下型部材7の上に
来たところで停止し、その後、ハンド11が下降して、
ガラス素材9が下型部材7に接近したところで、ハンド
11からガラス素材9が開放されて、下型部材7上に置
かれる。なお、この時、上型部材6及び下型部材7は、
ヒータ10により、所定の成形条件に対応した温度に調
整されている。
【0028】ガラス素材9が下型部材7の成形面上に供
給されると、胴型8の開口部より、加熱部材(図示せ
ず)が挿入され、ガラス素材9の加熱を行う。なお、ガ
ラス素材9は、型外で予め加熱されたものを型内に供給
する方式にしてもよい。上型部材6、下型部材7及びガ
ラス素材9が、プレス前の所定の温度に到達すると、加
熱部材(図示せず)が胴型8の外側に退避し、直ちに、
内チャンバー2が下降して、外チャンバー1の底面に密
着し、密閉空間を形成する。ここで、内チャンバー2の
真空弁V2を開いて、真空引きを行う。型周りの雰囲気
が所定の真空度に到達し、かつ、上型部材6及び下型部
材7が所定のプレス温度に到達した時点で、上型部材6
側の駆動源14を押し出し動作させて、ガラス素材9の
押圧成形を行う。そして、上型部材6のフランジ部下面
が胴型8の上面に当接することにより、上型部材6で
の、ガラス素材9の変動動作が終了する。
【0029】その後、冷却工程へと移るが、この時、内
チャンバー2の真空弁V2を閉じて、内チャンバー2の
2 弁N2を開き、N2 ガスを供給して、所定の圧力に
到達した時点で、N2 弁N2を閉じ、さらに、内チャン
バー2のリーク弁R2を開けて内チャンバー2内を外チ
ャンバー1と同じN2 圧力とし、その後、リーク弁R2
を閉じるか、あるいは、内チャンバー2の真空弁V2を
閉じた後、直接、リーク弁R2を開けて、外チャンバー
1よりN2 ガスを導入して、内チャンバー2内を外チャ
ンバー1と同じN2 圧力とする。
【0030】そして、内チャンバー2を上方位置に移動
させて開放し、これにより、内チャンバー2内に蓄積さ
れた熱も開放され、冷却効率を上げることができる。更
に、N2 導入管(図示せず)による、型へのN2 ガスの
吹き付けなどによって、冷却が促進されるが、型が所望
の温度まで冷却されたとき、成形品29の面形状が崩れ
ないように、下型部材7により、成形品29の下方から
圧力を印加する。そして、この状態で冷却を続け、さら
に、所定の温度まで到達したときに、下型部材7による
圧力を解除する。
【0031】その後も冷却を行い、所定の温度まで到達
したときに、上型部材1を上方に移動させ、下型部材7
上の成形品29を、ハンド11により、型内に投入した
のとは逆の動作で、胴型8の開口部より受け台12へと
取り出される。なお、受け台12には、ガラス素材9を
載置する場所と、成形品29を載置する場所の2つが設
けてあり、ハンドがガラス素材9を型内に投入し、成形
している間に、受け台12は、再び、外チャンバー1の
外部より、新たなガラス素材9を受け取り、外チャンバ
ー1内に戻っている。そこで、ハンド11は、成形品2
9を取り出すとともに、新たなガラス素材9を型内に投
入し、再び、成形を開始する。
【0032】そして、成形品29は外チャンバー1外へ
搬出されるが、この時の動作は、まず、受け台12が下
降して入替え室3の中に入ると、ゲートバルブ13が閉
じて外チャンバー1が閉鎖される。次に、入替え室3の
リーク弁R3が開いて、入替え室3内のN2 ガスの圧力
を大気圧まで下げてから、リーク弁R3を閉じ、入替え
室3を下降させ、大気中に開放する。
【0033】この状態で、外部ハンド(図示せず)によ
り、受け台12上の成形品29を取り出すとともに、新
たなガラス素材9を受け台12上に載置し、再び、入替
え室3を介して、外チャンバー1内に搬送し、次の成形
が始まるまで、待機する。以上のようにして、プレス成
形が繰り返し行われる。
【0034】ここで、カメラに使用されるレンズを、一
事例にして、詳細な成形条件の説明を行うことにする。
ここでは、ガラス素材9は、重クラウンガラス(屈折
率:1.58、アッベ数:59.4、転移点:506
℃)で、外径:φ10mm、肉厚:3.5mmの円板形
状を使用し、下面側凸R=40、上面側凸非球面(近似
R=29mm)で、外径:φ12mm、中心肉厚:2.
5mmの両凸レンズを成形する。
【0035】まず、下型部材7の成形面上にガラス素材
9を投入し、上型部材6及び下型部材7の温度が570
℃(109.5 ポアズ相当)になり、しかも、ガラス素材
9の温度も570℃(109.5 ポアズ相当)になった時
点で、内チャンバー2を閉じて、内チャンバー2内の真
空度が2.7Pa(パスカル)以下となるように真空引
きを行い、さらに、加熱を続け、上型部材6及び下型部
材7の温度が580℃(109.0 ポアズ相当)になった
時点で、上型部材6側の駆動源14を2900N(ニュ
ートン)の力で、40sec間、動作させ、上型部材6
の押し込み動作を終了する。なお、その後も、胴型8に
突き当てた状態の上型部材6の圧力は、そのまま保持し
ておく。その後、冷却を開始するとともに、直ちに、内
チャンバー2内にN2 ガスを導入し、外チャンバー1内
のN2 ガスと同圧にしてから、内チャンバー2を上昇さ
せ、開放する。
【0036】そして、まず、560℃(109.8 ポアズ
相当)になった時点で、下型部材7により、成形品29
に2000N(ニュートン)の力を加え、このまま、冷
却を続けて、490℃(1013.5ポアズ相当)になった
時点で、下型部材7の圧力を解除した。そして、さらに
470℃(1015.2ポアズ相当)まで冷却した後、上型
部材6を上昇させて、型を開き、成形品29の取出しを
行った。
【0037】上記のような一連の動作により、レンズの
成形を行ったが、円板形状のガラス素材を使用しても、
ガス残りが発生するようなこともなく、良好な面精度の
成形品を得ることができた。
【0038】また、内チャンバー2内の真空引きに要す
る時間は、20sec.以下であり、1ショットに要す
る成形サイクルも5min.以下とすることができた。
因みに、外チャンバー1は容積が大きいため、真空引き
には、5min.以上を要する。
【0039】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2の実施の形態における、光学素子のプレス成形装置の
縦断面図であるが、第1の実施の形態とほぼ同様の成形
装置であり、その違いは、まず、入替え室がなく、受け
台42が外チャンバー31内に固定されており、外チャ
ンバー31の内外にガラスを出し入れするための出入り
口が、受け台42側の外チャンバー31の側面に設けら
れており、ゲートバルブ43により、外気と遮断されて
いる。
【0040】また、胴型8に内設されたヒータ10の他
に、型及びガラスを加熱するためのヒータ40が、内チ
ャンバー32の内側の側面に設置されており、内チャン
バー32の外側の側面には、冷却用の水冷ジャケットあ
るいはガス吹き付けによる冷却手段22が設置され、第
1の実施の形態と同様、上下方向に移動可能に構成され
ている。その他は、第1の実施の形態と同様なので、そ
の説明は省略する。
【0041】次に、上記のように構成された装置によ
り、レンズを成形する手順について説明する。まず、図
3に示すように、外チャンバー31の出入り口のゲート
バルブ43を閉じ、内チャンバー32については、上方
位置に移動して開いておく。また、N2 ガス供給源のN
2 弁N0、真空排気元の真空弁V0も開いておく。
【0042】この状態で、外チャンバー31の真空弁V
1を開いて真空引きを行い、所定の真空度に到達した時
点で、真空弁V1を閉じ、次に、外チャンバー31のN
2 弁N1を開いてN2 ガスを供給し、所定の圧力に到達
した時点で、N2 弁N1を閉じ、外チャンバー31内の
雰囲気置換を完了する。
【0043】次に、内チャンバー32を下降させて型を
覆い、外チャンバー31の底面とともに密閉空間を形成
し、ヒータ10により、型をガラス素材投入時の所定温
度まで加熱保持しておく。ここで、外チャンバー31の
外にあるガラス素材を型内に搬送するが、まず、内チャ
ンバー32は下降させたままの状態で、外チャンバー3
1のリーク弁R1を開いて、外チャンバー31内のN2
圧力を大気圧まで下げる。そして、ゲートバルブ43を
開き、ガラス素材を保持した外部ハンド(図示せず)に
より、外チャンバー31の外部から、内部の受け台42
に直接、ガラス素材を持ち込み、載置する。
【0044】その後、再度、外チャンバー31内の雰囲
気置換を行い、N2 雰囲気に戻した後、内チャンバー3
2を上昇させて開き、第1の実施の形態と同様、受け台
42上にあるガラス素材を、ハンド11により、下型部
材37の成形面上に供給する。このとき、上型部材36
及び下型部材37は、前述のように、ヒータ10により
所定の成形条件に対応した温度に調整されている。
【0045】次に、再び、内チャンバー32が下降して
閉じ、ヒータ10及び40にて上型部材36、下型部材
37及びガラス素材を加熱する。そして、上型部材3
6、下型部材37及びガラス素材が、プレス前の所定の
温度に到達すると、直ちに、内チャンバー32の真空弁
V2が開いて真空引きを行い、その後、型周りの雰囲気
が所定の真空度に到達し、かつ上型部材36及び下型部
材37が所定のプレス温度に到達した時点で、上型部材
36側の駆動源14を押し出し動作させて、ガラス素材
の押圧成形を行う。
【0046】その後、冷却工程へと移るが、この時、内
チャンバー32の真空弁V2を閉じて、内チャンバー2
のN2 弁N2を開き、N2 ガスを供給して所定の圧力に
到達した時点で、N2 弁N2を閉じるが、この実施の形
態においては、内チャンバー32は下降して閉じたまま
の状態で、冷却を続けるのである。この状態のまま、N
2 導入管(図示せず)による、型へのN2 ガスの吹き付
けなどによって、冷却が促進される。一方、内チャンバ
ー32内のヒータ40はオフとなり、冷却手段22によ
り内チャンバー32自身も冷却される。これにより、内
チャンバー32は閉じたままであるが、さらに、冷却が
促進される。
【0047】そして、型が所望の温度まで冷却されたと
き、成形品39の面形状が崩れないように、下型部材3
7により、成形品39に圧力が印加され、そして、この
状態で冷却を続け、さらに、所定の温度まで到達したと
きに、下型部材37による圧力を解除する。
【0048】その後も、冷却を行い、所定の温度まで到
達した時点で、まず、内チャンバー32のリーク弁R2
を開けて、内チャンバー32内を外チャンバー31と同
じのN2 圧力とした後、リーク弁R2を閉じてから、内
チャンバー32を、上方位置に移動させて開放し、さら
に、上型部材36を上方に移動させて、下型部材37上
の成形品39を、ハンド11により、胴型8の開口部よ
り受け台42へと取り出させる。
【0049】なお、受け台42にも、ガラス素材を載置
する場所と、成形品39を載置する場所の2つが設けて
あり、ハンドが、ガラス素材を型内に投入し、成形して
いる間に、受け台42は再び、外チャンバー31の外部
より、新たなガラス素材を受け取り、待機している状態
にする。そこで、ハンド11は、成形品39を取り出す
とともに、新たなガラス素材を型内に投入し、再び、内
チャンバー32を閉じて成形を開始する。
【0050】そして、成形品39は外チャンバー31外
へ搬出されるが、この時の動作は、まず、内チャンバー
32が閉じた後に、外チャンバー31のリーク弁R1が
開いて、外チャンバー31内のN2 ガスの圧力を大気圧
まで下げてから、リーク弁R1を閉じ、ゲートバルブ4
3が開いた後に、外部ハンド(図示せず)により、成形
品39を取り出すとともに、新たなガラス素材を受け台
42上に載置し、その後、ゲートバルブ43が閉じて、
再び外チャンバー31内の雰囲気置換を行って、次の成
形が始まるまで待機する。以上のようにプレス成形が繰
り返し行われる。
【0051】ここで、第1の実施の形態と同様に、カメ
ラに使用されるレンズを例に、詳細な成形条件の説明を
行うことにする。
【0052】ガラス素材は、燐酸ガラス(屈折率:1.
56、アッベ数:60.8、転移点:345℃)で、最
終形状と同Rに両面を研磨した近似形状ブランクを使用
し、下面側凸R62でその表面には深さ:10μm、ピ
ッチ:100μm〜1mmの多数の同心円状の溝からな
る微細形状があり、上面側凸R=96mmで、外径:φ
34mm、中心肉厚:5.4mmの両凸レンズ形状の、
回折光学素子を成形する。
【0053】まず、下型部材37の成形面上にガラス素
材を投入した後に、内チャンバー32を閉じて加熱を行
い、上型部材36及び下型部材37の温度が390℃
(ガラス粘度で、109.0 ポアズ相当)になり、しか
も、ガラス素材の温度も390℃(ガラス粘度で、10
9.0 ポアズ相当)になった時点で、内チャンバー32内
の真空度が2.7Pa(パスカル)以下となるように真
空引きを行い、さらに、加熱を続けて、上型部材36及
び下型部材37の温度が395℃(ガラス粘度で、10
8.7 ポアズ相当)になった時点で、上型部材36側の駆
動源14を5900N(ニュートン)の力で、60se
c間、動作させ、上型部材36の押し込み動作を終了す
る。なお、その後も、胴型8に突き当てた状態の上型部
材36の圧力は、そのまま保持しておく。
【0054】その後、冷却を開始するとともに、直ち
に、内チャンバー32内にN2 ガスを導入し、そのま
ま、内チャンバー32内にて冷却を続ける。そして、3
80℃(ガラス粘度で、109.7 ポアズ相当)になった
時点で、下型部材37により、ガラス成形品39に49
00N(ニュートン)の力を加え、このまま冷却を続け
て、325℃(ガラス粘度で、1014.5ポアズ相当)に
なった時点で、下型部材37の圧力を解除した。
【0055】そして、さらに320℃(ガラス粘度で、
1015.3ポアズ相当)まで冷却した後、外チャンバー3
1内のN2 ガスと同圧にしてから、内チャンバー32を
上昇させて開放し、さらに、上型部材36を上昇させ
て、型を開き、成形品39の取出しを行った。
【0056】上記のような一連の動作により、回折光学
素子の成形を行ったが、微細な溝形状をきちんと転写し
ており、ガス残りが発生するようなこともなく、転写性
の良好な成形品を得ることができた。また、内チャンバ
ー2内の真空引きに要する時間は、20sec.以下で
あり、1ショットに要する成形サイクルも8min.以
下とすることができた。因みに、外チャンバー1は容積
が大きいため、真空引きには5min.以上を要する。
【0057】なお、第2の実施の形態では、入替え室が
ないため、外チャンバーの内外のガラスの出し入れは、
内チャンバーが閉じている時に限られる他、ハンドリン
グごとに、外チャンバーの雰囲気置換を行っているの
で、N2 ガスの消費量も多くなるという面を持ち合わせ
ているが、しかし、装置としては、シンプルとなるため
に、システム全体の成形のパターンに応じて、何れか
(第1あるいは第2の実施形態)を選択するのがよい。
【0058】また、内チャンバーの内側にヒータ、外側
に冷却手段を持っているため、冷却効率をさほど下げる
ことなく、加熱効率を上げられる他、加熱時から冷却時
にわたって、内チャンバーが閉じていることで、冷却効
率は内チャンバーを開けている時より若干、不利となる
ものの、型周りの雰囲気を外部から遮断できるため、型
やガラスの温度分布が少なくなり、より高精度な成形品
を得ることができる。よって、この方法も、ガラス成形
品の要求精度や要求コストに応じて選択するのがよい。
【0059】(他の実施の形態)以上の実施の形態で
は、通常のレンズと回折光学素子の成形を例に説明して
いるが、これに限らず、自由曲面レンズや角物レンズな
ど、製品形状に対して、ガラス素材の形状を調整しづら
く、それにより、ガス残りが発生するような物であれ
ば、本発明は、適用できる。また、この実施の形態にお
いては、1個取りの成形について説明しているが、多数
個取りにおいても、もちろん適用できる。
【0060】さらに、本発明の第1の実施の形態では、
胴型内のヒータにて、型の加熱を行っているが、加熱・
冷却の方法については、特に限定するものではなく、第
2の実施の形態のように、内チャンバーに設置されたヒ
ータや冷却手段を使用してもよく、また、内チャンバー
を開閉するタイミングについても、少なくとも、プレス
時に閉じて、真空状態になっていればよく、加熱時から
冷却時にわたって、内チャンバーを閉じている方法とし
てもよい。これらの技術的組合せは、要求される製品の
精度やコスト(成形サイクル、装置コスト)などによっ
て、予め、決めることができる。
【0061】また、本発明の第2の実施の形態において
も、同様に、胴型内にヒータを設置して、型の加熱を行
ってもよく、また、この時の説明では1ショット毎に外
チャンバーからのガラスの出し入れを行っていたが、受
け台を大きくして、数ショット分を一度に出し入れする
ようにしてもよい。これにより、ハンドの動きは多少複
雑になるものの、毎回外チャンバー内を雰囲気置換する
必要がなく、N2 ガス消費量を抑えることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようになり、少
なくとも、プレス前に、一旦、真空雰囲気にしてから、
プレスを開始するためのプレス成形装置及びその成形方
法において、第1の密閉チャンバー内に、型を取り囲む
必要最小限の容量の第2の密閉チャンバーを設置するこ
とで、プレス前に真空引きを行う際の時間を大幅に短縮
することができ、また、その後に充填する不活性ガスの
使用量も削減することができるなどの多くの効果が得ら
れる。
【0063】また、第2の密閉チャンバーの外側で、か
つ、第1の密閉チャンバーの内側に、型からガラスの出
し入れを行うハンドを設けたことで、不活性ガス雰囲気
中で、ガラスの出し入れを行うことができ、それによ
り、型を酸化させることなしに、型が高温のままでのガ
ラスの出し入れを可能となるから、大幅な成形サイクル
の短縮を図ることができる。
【0064】さらに、入替え室を設けたことにより、第
2の密閉チャンバーの開閉に関係なく、いつでも、第1
の密閉チャンバーと外部とのガラスの出し入れが可能と
なるため、第2の密閉チャンバーの開閉のタイミングを
成形条件に応じて自由に設定することができるようにな
り、また、第1の密閉チャンバーに比べて入替え室の容
積はごくわずかであり、第1の密閉チャンバーと外部と
のガラスの出し入れの際に要する不活性ガスの使用量も
大幅に削減することができるなどの効果が得られる。
【0065】また、上記装置を使用して、加熱・冷却時
は、不活性ガス雰囲気で、プレス時は真空雰囲気で成形
を行うことにより、製品形状にかかわらず、ガラス素材
の形状に工夫をすることなしに、ガス残りのない、転写
性の優れた成形品を、より短い成形サイクルで得ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態での光学素子の成形
装置の縦断面図であり、プレス時の状態を示すものであ
る。
【図2】同じく、光学素子の成形装置の縦断面図であ
り、ガラス投入時の状態を示すものである。
【図3】本発明の第2の実施の形態での光学素子の成形
装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1,31 外チャンバー 2,32 内チャンバー 3 入替え室 4 上軸 5 下軸 6,36 上型部材 7,37 下型部材 8 胴型 9 素材 10,40 ヒータ 11 ハンド 12,42 受け台 13,43 ゲートバルブ 14〜21,51 駆動手段 22 冷却手段 29,39 成形品 N0〜N3 N2 弁 V0〜V3 真空弁 R1〜R3 リーク弁 N2 2 ガス供給源 Vac 真空排気元
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月4日(2000.8.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、上下一対の成形型を用いて、加熱軟化
したガラス素材をプレス変形させ、冷却した後に成形
型からガラス成形品を取出す、光学素子のプレス成形
において、雰囲気置換が可能な第1の密閉チャンバー
と、第1の密閉チャンバー内に収容されて、これとは独
立して雰囲気置換が可能な第2の密閉チャンバーと、第
1および第2の密閉チャンバー内の雰囲気を置換操作す
る手段とを備え、第1の密閉チャンバー内に前記ガラス
素材を搬入する工程と、前記ガラス素材を搬入後あるい
は事前に、前記第1の密閉チャンバー内を不活性状態に
置換する工程と、その後、不活性状態の前記第2の密閉
チェンバー内の前記成形手段に前記ガラス素材を導入す
る工程と、前記成形手段によるガラス素材の形状形成後
に、前記第2の密閉チャンバー内で成形品を冷却する工
程と、前記冷却工程後、成形品を前記第1の密閉チャン
バーを経由して取り出す工程とからなることを特徴とす
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、この光学素子のプレス成形装置を使
用して、光学素子を成形する成形方法として、第1およ
び第2の密閉チャンバー内の雰囲気を置換操作する手段
とを備え、第1の密閉チャンバー内に前記ガラス素材を
搬入する工程と、前記ガラス素材を搬入後あるいは事前
に、前記第1の密閉チャンバー内を不活性状態に置換す
る工程と、その後、不活性状態の前記第2の密閉チェン
バー内の前記成形手段に前記ガラス素材を導入する工程
と、前記成形手段によるガラス素材の形状形成後に、前
記第2の密閉チャンバー内で成形品を冷却する工程と、
前記冷却工程後、成形品を前記第1の密閉チャンバーを
経由して取り出す工程とからなることを特徴とする方法
が採用される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対の成形型を用いて、加熱軟化し
    たガラス素材をプレス変形させ、冷却した後に、成形型
    からガラス成形品を取出す、光学素子のプレス成形装置
    において、雰囲気置換が可能な第1の密閉チャンバー内
    の一部に、第1の密閉チャンバーとは独立して雰囲気置
    換が可能な第2の密閉チャンバーがあり、第1の密閉チ
    ャンバーと第2密閉チャンバーとは、共に開閉可能な構
    造であり、第2の密閉チャンバーは、少なくとも、プレ
    ス時に成形型を取り囲む構造であり、また、第2の密閉
    チャンバーの外側で、第1の密閉チャンバーの内側に
    は、成形型内へのガラスの供給/取出しを行う、ガラス
    移送手段を設けていることを特徴とする光学素子のプレ
    ス成形装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の密閉チャンバーと隣接した位
    置に、これとは独立して、雰囲気置換が可能な、ガラス
    の入替え室が設けられており、また、前記入替え室は、
    密閉に開閉可能な構造であることを特徴とする請求項1
    に記載の光学素子のプレス成形装置。
  3. 【請求項3】 上下一対の成形型を用いて、加熱軟化し
    たガラス素材をプレス変形させ、冷却した後に、成形型
    からガラス成形品を取出す、光学素子のプレス成形方法
    において、雰囲気置換が可能な第1の密閉チャンバー内
    の一部に、第1の密閉チャンバーとは独立して雰囲気置
    換が可能な第2の密閉チャンバーがあり、第2の密閉チ
    ャンバーは、少なくとも、プレス時に成形型を取り囲む
    構造であり、また、第2の密閉チャンバーの外側で、第
    1の密閉チャンバーの内側には、成形型内へのガラスの
    供給/取出しを行う、ガラス移送手段を設けた光学素子
    のプレス成形装置を使用し、その第1及び第2の密閉チ
    ャンバー内の雰囲気を不活性ガスにする工程:外部より
    ガラス素材を第1の密閉チャンバー内に入れた後、成形
    型内へ移送する工程:成形型及びガラス素材を加熱する
    工程:第2のチャンバー内のみを真空にした後、プレス
    を開始する工程:再び第2のチャンバー内を不活性ガス
    雰囲気とし、冷却を行う工程:成形型内より、成形品を
    第1の密閉チャンバー内へ移送し、さらに、外部へ取出
    す工程を含むことを特徴とする光学素子のプレス成形方
    法。
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