JP2001138182A - フレキシブル配線用基板におけるターゲット孔の中心検出方法及びその方法で使用する上方照明装置 - Google Patents

フレキシブル配線用基板におけるターゲット孔の中心検出方法及びその方法で使用する上方照明装置

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JP2001138182A
JP2001138182A JP32128599A JP32128599A JP2001138182A JP 2001138182 A JP2001138182 A JP 2001138182A JP 32128599 A JP32128599 A JP 32128599A JP 32128599 A JP32128599 A JP 32128599A JP 2001138182 A JP2001138182 A JP 2001138182A
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Yoshikazu Muramatsu
義和 村松
Takeshi Kakimoto
武士 柿本
Masato Fukushima
正人 福島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性金属基材とその表面に積層されたイミ
ド系の樹脂層からなるフレキシブル配線用基板のその樹
脂層に穿かれている孔の中心を2値化画像から検出でき
るフレキシブル配線用基板のターゲット孔の中心検出方
法を提供する。 【解決手段】 波長域を420nm〜480nmとする
青色光線だけが、イミド系の樹脂層200を多量に吸収
して、ターゲット孔Mとその回りのイミド系の樹脂層2
00との両者の関係において2値化に必要な生画像が得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿孔機で穿孔加工
する前作業であるターゲット孔の中心検出方法及びその
方法で使用する上方照明装置、更に詳しくは導電性金属
基材とその表面に積層されたイミド系の樹脂層からなる
特殊なフレキシブル配線用基板に施されたターゲット孔
の中心検出方法及びその方法で使用する上方照明装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、穿孔機においてターゲットマーク
の中心を検出する場合の上方照明装置は、ハロゲンラン
プユニットと、カメラの両サイド斜め上方からカメラ真
下方向に投光するように配設された光ケーブル(光ファ
イバーの束)とを備え、テープ状のフレキシブル配線用
基板やTABテープ、セラミックスグリーンシート等の
ワークのターゲットマークに向けて光を照射する。とこ
ろで、ターゲットマークは、表層の所要個所を穿いて形
成したり、表層の所要個所に印刷を施して形成する等、
様々な施し方がある。
【0003】近年、銅箔、ステンレス箔等の導電性金属
基材にイミド系(ポリイミド系、ビスマレイミド系、マ
レイミド系等)の樹脂層(絶縁層)を積層してフレキシ
ブル配線用基板とし、その樹脂層に基準孔穿孔用や製品
孔穿孔用のターゲットマークとして孔が穿かれたものが
知られるようになった。このイミド系の樹脂は、絶縁
性、フレキシブル性を有した上に伸び率が非常に小さな
特性をも兼備し、金よりも高価ではあるものの、その特
性故に、今日の高精度な穿孔が要求されるパンチング業
界で盛んに使用されるようになっている。このイミド系
の絶縁樹脂は、一般に薄黄色から褐色まで肉厚に比例し
て色合いを増す樹脂材料であり、目視では銅箔やステン
レス箔等の導電性金属基材と区別できるものである。し
かしながら、パターンマッチングや多値化のようなソフ
トウエアが高コストで、解析処理速度が鈍化する方法と
違ってその中心検出を2値化による画像処理で簡単に行
なおうとすると、鮮明な2値化画像が得られない問題に
直面した。実験によると、イミド系(ポリイミド系、ビ
スマレイミド系、マレイミド系等)の絶縁樹脂は光透過
特性に富み、ターゲット孔からの反射光の光度と、イミ
ド系の絶縁樹脂域からの反射光の光度がほぼ等しくな
り、その結果、鮮明な2値化画像が得られないのがその
原因であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来事
情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、導電
性金属基材とその表面に積層されたイミド系の樹脂層か
らなるフレキシブル配線用基板のその樹脂層に穿かれて
いる孔の中心を2値化画像から検出できるフレキシブル
配線用基板のターゲット孔の中心検出方法及びその方法
で使用する上方照明装置を提供することにある。本発明
者等は、鋭意研究した結果イミド系(ポリイミド系、ビ
スマレイミド系、マレイミド系等)の樹脂層が、ある波
長域の可視光線のみを吸収することを知見し、本発明に
至ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に講じた技術的手段として、請求項1は、導電性金属基
材とその表面に積層されたイミド系の樹脂層からなるフ
レキシブル配線用基板のその樹脂層に穿かれている孔の
中心を2値化画像から検出するターゲット孔の中心検出
方法であって、カメラの視野空間を有する光源ホルダー
に、波長域を420nm〜480nmとする青色光線を
発光する発光体を組付け、その発光体から前記ターゲッ
ト孔に上方から投光して前記カメラで視野空間から撮像
し、そのデータを画像処理装置で2値化し、2値化画像
からターゲット孔の中心を検出することを要旨とする。
【0006】本発明者等は、イミド系(ポリイミド系、
ビスマレイミド系、マレイミド系等)の樹脂層が吸収す
る光線の種類(赤、黄、緑、オレンジ等)及びその波長
域を鋭意研究したが、ターゲット孔を鮮明に2値化でき
る生画像を得ることに難渋を極めた。その理由は、光が
イミド系の樹脂層の特殊性故に吸収されずに導電性金属
基材まで透過されてしまい、2値化に必要な濃淡のある
生画像が撮像できないことに他ならず、終局的に420
nm〜480nm範囲のしごく限られた波長域の青色光
線だけが、イミド系の樹脂層に多量に吸収されて、2値
化に必要な濃淡画像を得ることができるものであった。
【0007】このターゲット孔の中心を検出する方法で
使用される上方照明手段は、請求項2記載のように上下
貫通状のカメラの視野空間を有する光源ホルダーを、光
拡散性の材料で成形し、その光源ホルダーに、光源とし
て波長域を420nm〜480nmとする青色光線を発
光するLEDを、その視野空間を囲繞するように放射状
に組み込み、該光源ホルダーにカメラの先端への着脱手
段を備え、LEDからの投光は前記光源ホルダーの壁を
透過して行なう構成にしてあると好適なものである。こ
こで、前記光拡散性の材料とは、POM(商標名 ジュ
ラコン)等、光の拡散特性に優れたものが好ましい。
【0008】前記技術的手段によれば、例えば導電性金
属基材の表面がヤスリ研磨等の表面加工が施されている
場合には、ターゲット孔を囲繞するように放射状に配し
たLEDからの光と言えども反射方向が表面加工による
凹凸の方向性によってバラツキが生じ、ターゲット孔全
域に亘って均一な反射率にならない。光拡散性の材料の
光源ホルダーを通した光は拡散して、ターゲット孔を通
して導電性金属基材の表面をあらゆる角度から均一な照
度で照らしてターゲット孔全域を均一な反射率にし、タ
ーゲット孔の中心検出を可能にする鮮明な2値化画像を
得ることを可能にする。そして、カメラ先端に取付可能
であり、自ずとワークに接近し、必要最小数のLEDで
所要の照度を得ることができる。
【0009】また、請求項3記載のように上方照明装置
は、光源ホルダーが、LED群を覆うように反射層を有
していたり、請求項4記載のように光源ホルダーにおけ
る前記カメラ先端に対する着脱手段が、LEDからの投
光を拡散する壁部から一体または別体に設けられカメラ
の先端の筒部に嵌合する接続筒であると好適なものであ
る。前記反射層は、ターゲット孔方向への照射特性を高
めるべくLED群の外側位置やカメラのレンズへの投光
を遮断すべくLED群の上方位置に設けるのが良いもの
である。また、接続筒は、光源ホルダーと別体な場合に
は、光源ホルダーとは異質な材料で成形すること自由で
ある。
【0010】前記請求項3では、反射層でターゲット孔
方向への照射特性が高まり、請求項4では、カメラ先端
への取付が簡単となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、第1の実施の形態を、図
2は、第2の実施の形態を、図3及び図4は、第3の実
施の形態を、図5は、第4の実施の形態を各々示してい
る。まず、第1の実施の形態を説明すると、この実施の
形態は、フレキシブル配線用基板の穿孔装置におけるそ
の要部である穿孔機Aを示し、この穿孔装置は、銅箔や
ステンレス箔等の導電性金属基材100とその表面に積
層されたイミド系(ポリイミド系、ビスマレイミド系、
マレイミド系等)の絶縁性の樹脂層200からなるフレ
キシブル配線用基板Wの原反を繰出し機構(図示せず)
から繰出し、巻取り機構(図示せず)で巻き取る間に穿
孔機Aで穿孔を施す穿孔装置を示している。また、繰出
し機構、巻取り機構は共にその回転軸にサーボモータ等
の電気的に制御可能な駆動源を直結し、その穿孔機の上
流に配備したピンチローラでワークを穿孔機に定量的に
間欠送りするように構成されている。
【0012】前記フレキシブル配線用基板Wは、その表
層であるイミド系の樹脂層200に、基準孔用や製品孔
用のターゲットマークとして孔M…が適宜位置に穿設し
てある。
【0013】穿孔機Aは、本実施の形態では、並設する
パンチングユニット11複数個からなる穿孔部1と、そ
の穿孔部1の上流側に固定的距離をおいて一体的に並設
したカメラユニット2とを一体的に備え、ボールネジ
(図示せず)からなるX・Y軸線制御機構(ボールネ
ジ、駆動部は省略する)3を介して機台A’上にX・Y
軸線方向に制御動可能に設置されている。
【0014】各パンチングユニット11は、従来と同様
に側面視横向きUの字状を呈してなり、その上半部先端
側にパンチ4を打動可能に備え、下半部の先端側上面
に、パンチ4に対応してダイ5を保持し、打動駆動源
(エアーシリンダー、サーボモータ、リニアモータ等)
6の駆動で独立して前記フレキシブル配線用基板Wに穿
孔する周知な構成である。パンチングユニット11に
は、ギャングダイを装備しても自由なものであるし、グ
リットダイ(Y軸線方向(各パンチングユニット11の
長さ方向)において各加工エリアの同一位置に相対する
部位にパンチを有し、フレキシブル配線用基板Wを送り
動する度にY軸線方向に確保された各加工エリアの同じ
個所に穿孔する型)を装備しても自由なものである。
【0015】前記カメラユニット2に装設されるカメラ
12は、CCDカメラであり、パンチングユニット11
と一緒にX・Y軸線方向に制御動されて、間欠送りされ
る前記フレキシブル配線用基板Wに付されているターゲ
ット孔Mを撮像する。撮像データは、画像処理装置(図
示せず)で2値化され、その2値化データからターゲッ
ト孔Mの中心を重心計測で検出して、その芯出しデータ
を基に穿孔機A自体を補正動してから、そのターゲット
孔Mの直上に、カメラ12に対して固定的な距離をおく
所要のパンチ4が位置するように穿孔機AをX・Y軸線
方向に制御動させた後、穿孔するようにプログラム制御
されている。この一連の制御は、制御部(図示せず)の
ROMに内蔵されている。尚、ギャングダイやグリッド
ダイで穿孔される場合には、前記と同様にターゲット孔
Mの中心を重心計測で検出して、その芯出しデータを基
に穿孔機A自体を補正動してから、ギャングダイ、グリ
ッドダイのカメラ12に対する固定的距離を踏まえて穿
孔機A自体がX・Y軸線方向に制御動されて、加工エリ
アの真上に所要のギャングダイ、グリッドダイを位置さ
せた後、穿孔する。
【0016】カメラ12で撮像する時に必要となる上方
照明装置7は、光源ホルダー17と、その光源ホルダー
17に組付けられる発光体27と、カメラ12先端への
着脱手段37とで構成されている。
【0017】光源ホルダー17は、光拡散性に優れたP
OM(商標名 ジュラコン)等のプラスチック材で成形
されたホルダー体17aと、同じく光拡散性に優れたプ
ラスチック材で成形された着脱手段である接続筒37と
を備えてなり、ホルダー体17aは、前記フレキシブル
配線用基板Wに対面する平行する平面板部17a’の中
央部から湾曲部を介してカメラ12の視野空間Sを確保
する筒部17a”を立ち上げ形成しており、接続筒37
は、前記平面板部17a’を内嵌合させ尚且つカメラ1
2の先端であるレンズ筒12aに外嵌合する内径に形成
されている。
【0018】発光体27は、前記する筒部17a”を挿
通させ尚且つ前記接続筒37に内嵌合する内外径のドー
ナツ板からなる取付基板47の下面に、波長域を420
nm〜480nmとする青色の可視光線を投光するLE
D(ランプ型)を、放射状をもって8個斜め下向きに取
着させてある。詳細には、取付基板47を図1(拡大部
参照)に示すように、ホルダー体17aと接続筒37と
の間に組み入れて、前記波長域の青色可視光線を投光す
るLEDを湾曲部方向に向く状態にさせてあり、接続筒
37の上端を、カメラ12のレンズ筒12aに外嵌合す
ることによって、フレキシブル配線用基板Wに接近する
上方照明装置7を構成している。無論、LEDの取着数
は、8個に限定されるものではなく、それ以上、それ以
下でも構わないものであるが、本実施の形態では照度の
兼ね合いで8個使用としている。
【0019】前記上方照明装置7のそのLED群を覆う
ように接続筒37の内面及び視野空間Sを囲繞する筒部
17a”の外面上方部に反射層57を施層して、ターゲ
ット孔M方向への投光の照射特性を高めた上にレンズへ
のLEDの投光を遮断するように配慮してある。
【0020】斯様に構成されているターゲット孔の中心
検出方法では、フレキシブル配線用基板Wが繰出し機構
でX軸線方向に間欠送りされる度に表層であるイミド系
の樹脂層200に穿かれているターゲット孔Mに向けて
光源ホルダー17に保持されるLEDから平面板部17
a’や湾曲部を透過して投光する。光拡散性の光源ホル
ダーを透過した光は拡散してターゲット孔Mとその回り
のイミド系の樹脂層200に照射される。その際、可視
光線領域で、波長域を420nm〜480nmとする青
色光線だけが、イミド系の樹脂層200に多量に吸収さ
れて、ターゲット孔Mとその回りのイミド系の樹脂層2
00との関係において2値化に必要な生画像が得ること
ができるものであった。そして、画像処理装置でその撮
像データ(生画像)を2値化し、その2値化画像から重
心計測でターゲット孔Mの中心を検出する。中心検出後
は、芯出しして、その芯出しデータをもって前記X・Y
軸線制御機構3で穿孔機A自体を補正動させ、更にター
ゲット孔Mの直上に、カメラ12に対して固定的な距離
をおく所要のパンチ4が位置するように穿孔機AをX・
Y軸線方向にプログラム制御させた後、パンチ4穿孔さ
れる。尚、ギャングダイやグリットダイの場合には、タ
ーゲット孔Mに対して一定距離離間する加工エリアに穿
孔する。また、本実施の形態では、表面にヤスリ研磨等
で表面加工されている導電性金属基材100の表面(タ
ーゲット孔Mの孔底)であっても、光拡散機能であらゆ
る角度から均一な照度で照らしてターゲット孔Mからの
反射率を均一化し、それ故、ターゲット孔Mの中心検出
を可能にする鮮明な2値化画像を得ることができるもの
であった。
【0021】尚、前記接続筒37は、光拡散性のプラス
チック材料で光源ホルダー17と一体成形しても良いも
のであるし、別体でも良いものである。別体の場合に
は、光不透過性の材料で成形すること自由である。
【0022】次に図2に示す第2の実施の形態を説明す
ると、この実施の形態は、波長域を420nm〜480
nmとする青色の可視光線を発光するチップ型(表面実
装型)のLEDを発光体27として組付けた上方照明装
置7でターゲット孔Mの中心を検出する検出方法を示し
ている。
【0023】この上方照明装置7は、光拡散性に優れた
POM(商標名 ジュラコン)等のプラスチック材で成
形された筒状のホルダー体17の外周面に、発光体27
として、前記波長域の青色の可視光線を投光するチップ
型のLEDを放射状に取着し、そのホルダー体17自体
を着脱手段37としてカメラ12先端のレンズ筒12a
に外嵌合できる内径にしてある。
【0024】この上方照明装置7においても、内部が視
野空間Sとなるホルダー体17の内面には、レンズへの
LEDの投光を遮断する反射層57が施層されている。
【0025】作用・効果については、前記する第1の実
施の形態と同様であったため、省略する。
【0026】次に図3、図4に示す第3の実施の形態を
説明すると、この実施の形態は、前記実施の形態と同様
に銅箔やステンレス箔等からなる導電性基材100とそ
の表面に積層されたイミド系(ポリイミド系、ビスマレ
イミド系、マレイミド系等)の絶縁性の樹脂層200か
らなるフレキシブル配線用基板Wの原反を繰出し機構か
ら繰出し、巻取り機構で巻き取る間にカメラスイングタ
イプの穿孔機A1で穿孔を施す穿孔装置を使用してター
ゲット孔Mの中心検出方法を示している。繰出し機構、
巻取り機構は共にその回転軸にサーボモータ等の電気的
に制御可能な駆動源を直結し、その穿孔機の上流に配備
したピンチローラでフレキシブル配線用基板Wを穿孔機
A1に定量的に間欠送りするように構成されている点及
び表層であるイミド系の樹脂層200に、ターゲット孔
Mが適宜間隔をおいて穿設してある点は、前記する第
1、第2の実施の形態と同様である。
【0027】このカメラスイングタイプの穿孔機A1と
は、前記テープ状のフレキシブル配線用基板Wの搬入空
間を有するパンチングユニット11をX・Y軸線制御機
構(図示せず)で制御動可能とし、そのパンチングユニ
ット11の上半部で打動可能に支持されるパンチ4と同
軸に位置させるようにカメラ12を、パンチ4とダイ5
との間で水平方向に首振り可能に設け、カメラ12の撮
像データを画像処理装置で2値化してその中心を検出
し、その芯出しデータでもってX・Y軸線制御機構を補
正動して、ターゲット孔Mに穿孔するものである。
【0028】カメラ12は、前記実施の形態と同様にC
CDカメラであり、該カメラ12を、水平方向に移動さ
せる機構8は、図3、図4に示すようにパンチングユニ
ット11の上半部においてパンチ4の後方部位にエアー
シリンダー18を設け、そのエアーシリンダ18の下壁
を下方向に延設して軸受け28を形成し、その軸受け2
8で案内されるピストンロッド18aを下方向に突設
し、その軸受け28の外周にリテーナー38を介して上
下動可能且つ首振り動可能に外嵌される支持体48の下
端に、前記ピストンロッド18aの下端を挟持固定し、
その支持体48にアーム58を一体に延設してその先端
にカメラ12を支持し、且つ前記支持体48の後方部位
の前記上半部部分に後端を軸支した首振り動用のエアー
シリンダ68のピストンロッド68a先端を支持体48
に連結して構成されている。この機構8は、前記首振り
動用のエアーシリンダ68を作動させて支持体48を回
転させると先端のカメラ12がパンチ4とダイ5との間
において同軸となるように前記アーム58の長さを設定
してあり、そのピストンロッド68aを伸ばすと、カメ
ラ12がパンチ4、ダイ5の同軸位置から外れる(逃避
する)ようになっている。
【0029】上下照明装置7は、そのカメラ12のレン
ズ筒12aに外嵌合して取付けられている。この上下照
明装置7は、前記第1の実施の形態または第2の実施の
形態で詳述する構成のものである。
【0030】斯様に構成された穿孔機及び上方照明装置
を使用してフレキシブル配線用基板のターゲット孔の中
心を検出する場合には、フレキシブル配線用基板Wが定
量送りされる度にX・Y軸線制御機構で穿孔機A1が制
御されて、カメラ12直下にターゲット孔Mを到達させ
た後、上方から波長域が420nm〜480nmの青色
可視光線を、光源ホルダー17を透過して照射し、カメ
ラ12で撮像する。そして、画像処理装置でその撮像デ
ータ(生画像)を2値化し、その2値化画像から重心計
測でターゲット孔の中心を検出する。中心検出後は、前
記実施の形態と同様に芯出しして、その芯出しデータを
もって前記X・Y軸線制御機構で穿孔機A1自体を補正
動させた後、カメラ12がパンチ4、ダイ5との同軸位
置から逃避するように水平方向に首振り動して、上方に
位置するパンチ4で穿孔される。
【0031】また、図5に示すように前記カメラ12で
はなくパンチ4を同様な機構8で水平方向に首振りさせ
ること自由である。この場合には、パンチングユニット
11の上半部に、ダイ5と同軸となるようにカメラ12
を支持し、そのカメラ12のレンズ筒12aに前記する
上方照明装置7を外嵌合で取付け、その上方照明装置7
とダイ5との間でパンチ4を前記する首振り機構8でも
って制御動可能にする。ターゲット孔Mを撮像する時に
は、パンチ4は上方照明装置7、ダイ5との同軸位置か
ら逃避するように水平方向に首振り動させてから、撮像
してその芯出しデータをもって穿孔機A1を補正動させ
た後、パンチ4が上方照明装置7、ダイ5と同軸に位置
するように水平方向に首振り(復動)動して、そのパン
チ4でターゲット孔Mを穿孔する。
【0032】尚、本実施の形態では、導電性金属基材1
00とその表面に積層されたイミド系の樹脂層200か
らなるテープ状のフレキシブル配線用基板Wについて詳
述するも、本発明ではシート状のフレキシブル配線用基
板も対象とするものである。その場合には、図示しない
がワークホルダー(治具)にシート状のフレキシブル配
線用基板を着脱可能に保持し、そのワークホルダーを、
固定的に設けた穿孔機方向にX・Y軸線移動機構で制御
動させて、ターゲット孔を芯出しし、パンチ穿孔するよ
うにする。
【0033】また、請求項1では、カメラ12の視野空
間Sと、ターゲット孔Mに向けて、波長域を420nm
〜480nmとする青色光線を直接発光する発光体(L
ED)27を放射状に取着可能な部分とを有する上方照
明装置を使用すれば良く、請求項2記載のように光拡散
性の材料で成形した光源ホルダーを用いて透過させる必
要は敢えてないものである。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、下
記の利点ある。導電性金属基材とその表面に積層された
イミド系の樹脂層からなるフレキシブル配線用基板のそ
の樹脂層に穿かれている孔の中心を2値化画像から検出
するフレキシブル配線用基板におけるターゲット孔の中
心検出方法において、イミド系の樹脂層が吸収する色及
びその波長域(420nm〜480nmの青色光線)を
鋭意研究のもとに知見したものであるから、鮮明な2値
化画像が得られ、イミド系の樹脂層に穿かれているター
ゲット孔の中心を検出することができた。しかも、請求
項2記載のように、光拡散性に優れた材料で成形した光
源ホルダーに、その波長域の光線を発光するLEDを放
射状に組み込み、その発光を、光源ホルダーを透過して
行なう上方照明装置の場合は、導電性金属基材の表面に
ヤスリ目等の表面加工が施されていたり、ターゲット孔
のエッジがミクロ的には直角ではなくとも、光源ホルダ
ーの光拡散性、ターゲット孔のエッジ精度やターゲット
孔の底である導電性金属基材の表面の面精度に関わらず
鮮明な2値化画像が得られ、またカメラに後付け可能で
もあり、フレキシブル配線用基板により接近する理由か
ら必要最小数のLEDで所要の照度を得ることができ、
設備コストはもとより、ランニングコストの低減も期待
される。また、請求項3記載の上方照明装置のように、
光源ホルダーが、LED群を覆うように反射層を有して
いると、より少ない数のLEDを使用しての最適な上方
照明を可能にし、設備コストと共にランニングコストの
より一層の低減化が達成できる。その上、請求項4記載
のようにカメラ先端への着脱手段が、LEDからの投光
を拡散する壁部から一体または別体に設けられカメラの
先端に嵌合する接続筒であると、既設のパンチングユニ
ットやカメラユニット等に装設されているカメラへの取
付が非常に簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態における中心検出方法で使
用する穿孔機の要部の正面図で上方照明装置部分を一部
切欠して示す。
【図2】 第2の実施の形態における中心検出方法で使
用する上方照明装置の拡大正面断面図。
【図3】 第3の実施の形態における中心検出方法で使
用する穿孔機の要部の斜視図。
【図4】 同要部の側面図で一部切欠して示す。
【図5】 第4の実施の形態における中心検出方法で使
用する穿孔機の側面図で一部切欠して示す。
【符号の説明】
W:フレキシブル配線用基板 M:ターゲット
孔 17:光源ホルダー 100:導電性金
属基材 200:イミド系の樹脂層 12:カメラ S:視野空間 37:着脱手段
(接続筒) A、A1:穿孔機 27:発光
体(LED)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 正人 石川県金沢市示野町南168 ユーエイチテ ィー株式会社金沢開発センター内 Fターム(参考) 3C029 AA02 AA40 3C060 AA04 BG13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性金属基材とその表面に積層された
    イミド系の樹脂層からなるフレキシブル配線用基板のそ
    の樹脂層に穿かれているターゲット孔の中心を2値化画
    像から検出するターゲット孔の中心検出方法であって、
    カメラの視野空間を有する光源ホルダーに、波長域を4
    20nm〜480nmとする青色光線を発光する発光体
    を組付け、その発光体から前記ターゲット孔に上方から
    投光して前記カメラで視野空間から撮像し、そのデータ
    を画像処理装置で2値化し、2値化画像からターゲット
    孔の中心を検出することを特徴とするフレキシブル配線
    用基板におけるターゲット孔の中心検出方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の中心検出方法で使用
    される上方照明装置であって、上下貫通状のカメラの視
    野空間を有する光源ホルダーを、光拡散性の材料で成形
    し、その光源ホルダーに、光源として波長域を420n
    m〜480nmとする青色光線を発光するLEDを、前
    記視野空間を囲繞するように放射状に組み込み、該光源
    ホルダーにカメラ先端への着脱手段を備え、LEDから
    の投光は前記光源ホルダーの壁を透過して行なう構成に
    してあることを特徴とする上方照明装置。
  3. 【請求項3】 前記光源ホルダーは、LED群を覆うよ
    うに反射層を有していることを特徴する請求項2記載の
    上方照明装置。
  4. 【請求項4】 前記光源ホルダーにおける前記カメラ先
    端に対する着脱手段が、LEDからの投光を拡散する壁
    部から一体または別体に設けられカメラの先端に嵌合す
    る接続筒であることを特徴とする請求項3記載の上方照
    明装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008010289A1 (fr) * 2006-07-20 2008-01-24 Beac Co., Ltd. Procédé de perforation de film de revêtement
KR101049071B1 (ko) * 2003-04-30 2011-07-15 유에이치티 가부시키가이샤 천공 장치
CN113808067A (zh) * 2020-06-11 2021-12-17 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 电路板检测方法、视觉检测设备及具有存储功能的装置

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