JP2001137971A - ユニバーサル成形型の高さ設定装置及び設定方法 - Google Patents

ユニバーサル成形型の高さ設定装置及び設定方法

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JP2001137971A
JP2001137971A JP32222499A JP32222499A JP2001137971A JP 2001137971 A JP2001137971 A JP 2001137971A JP 32222499 A JP32222499 A JP 32222499A JP 32222499 A JP32222499 A JP 32222499A JP 2001137971 A JP2001137971 A JP 2001137971A
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Yuichi Ono
勇一 小野
Ryoji Taura
良治 田浦
Masanori Fujimura
雅範 藤村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さ設定の自動化により、その高さ設定に要
する時間の短縮と作業者の負荷の軽減が図れるユニバー
サル成形型の高さ設定装置及び設定方法を提供する。 【解決手段】 三次元曲面を持つ成形品を、雄ねじ部材
56の回動で雌ねじ部材55の突出高さが設定可能な多
数の針状工具51を用いて成形加工するユニバーサル成
形型の高さ設定装置であって、前記針状工具51の雄ね
じ部材56に回動不能に挿入し得る複数のチャック16
と、これらチャック16を個別に回動し得るモータ11
と、これらチャック16を上下動させて前記針状工具5
1の雄ねじ部材56に対し挿脱させる押え板17及びエ
アシリンダー19と、前記チャック16,モータ11,
押え板17及びエアシリンダー19が一体的に組み付け
られた高さ設定治具8と、該高さ設定治具8を前後・左
右方向に移動し得るスライダ5等の移動手段とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元曲面を持つ
インペラーブレード等成形品を多数の針状工具を用いて
成形するユニバーサル成形型における針状工具の高さ設
定装置及び設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種、ユニバーサル成形型として、特
許第2594977号公報や特公平7−22791号公
報に、厚板三次元曲げの型表面となる押板(ダミープレ
ート)を、点列配置した多数の球頭針状工具(ポンチ)
に一体化したものが開示されている。
【0003】これらの成形型によれば、専用に限らず汎
用プレスの加圧装置に取り付けて使用することができる
と共に、夫々の球頭針状工具の突出高さを変えること
で、多種類の三次元曲面に対応して成形ができる型表面
の金型をその都度容易に形成することができ、低コスト
が図れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、両者共、押
板を成形後一体化する前に、各々の球頭針状工具を手動
で回転させることで、型フレーム側との間のネジ機構を
介して、それらの突出高さ(上下方向位置)が設定(調
整)可能となっている。
【0005】そのため、球頭針状工具が大寸法で数も少
なければ大した問題にはならないが、小寸法で数が多い
(例えば1000本)場合には、その高さ設定に要する
時間が多大になると共に作業者にとっても大きな作業負
荷となる。
【0006】本発明は、上記従来技術に鑑みてなされた
ものであり、高さ設定の自動化により、その高さ設定に
要する時間の短縮と作業者の負荷の軽減が図れるユニバ
ーサル成形型の高さ設定装置及び設定方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
願の請求項1に係る発明の構成は、三次元曲面を持つ成
形品を、下部側部材の回動で上部側部材の突出高さが設
定可能な多数の針状工具を用いて成形加工するユニバー
サル成形型の高さ設定装置であって、前記針状工具の下
部側部材に回動不能に挿入し得る複数のチャックと、こ
れらチャックを個別に回動し得る回動手段と、これらチ
ャックを上下動させて前記針状工具の下部側部材に対し
挿脱させる上下動手段と、前記チャック,回動手段及び
上下動手段が一体的に組み付けられた支持部材と、該支
持部材を前後・左右方向に移動し得る移動手段とを備え
たことを特徴とする。
【0008】同じく本願の請求項2に係る発明の構成
は、前記チャックが針状工具の下部側部材に挿入された
のを検出する検出手段を設けたことを特徴とする。
【0009】同じく本願の請求項3に係る発明の構成
は、前記チャックと回動手段との間に一方向クラッチを
介装したことを特徴とする。
【0010】同じく本願の請求項4に係る発明の構成
は、前記上下動手段は、複数のチャックに一連に係合し
これらチャックを一斉に上下動し得る押え板を有するこ
とを特徴とする。
【0011】同じく本願の請求項5に係る発明の構成
は、前記複数のチャックの間隔は針状工具ピッチの整数
倍に設定されることを特徴とする。
【0012】同じく本願の請求項6に係る発明の構成
は、前記針状工具の上部側部材先端が上昇時に接触する
固定板を設け、該固定板を基準に前記上部側部材の下げ
戻し量を制御して高さ設定することを特徴とする。
【0013】同じく本願の請求項7に係る発明の構成
は、前記請求項1に係る発明の高さ設定装置を用いて針
状工具の高さ設定を行うユニバーサル成形型の高さ設定
方法であって、前記上下動手段によりチャックを上昇さ
せて前記針状工具の下部側部材に挿入させる際に、前記
回動手段により前記チャックを前記針状工具の上部側部
材下げ方向に1回転後上げ方向に1回転させることを特
徴とする。
【0014】同じく本願の請求項8に係る発明の構成
は、前記チャックの針状工具の下部側部材に対する挿入
エラーを検出した際に、当該針状工具の高さ設定を中止
すると共に不良マーキングして次に移動することを特徴
とする。
【0015】同じく本願の請求項9に係る発明の構成
は、前記チャックを針状工具の下部側部材に挿入した
後、同チャックの回動により前記針状工具の上部側部材
先端を一旦上昇させて針状工具上方に配置した固定板に
接触させ、次いで、そこを基準に前記上部側部材先端の
下げ戻し量を制御して高さ設定することを特徴とする。
【0016】同じく本願の請求項10に係る発明の構成
は、前記回動手段としてモータを用い、該モータトリッ
プが生じた時は、当該針状工具の高さ設定を中止すると
共に不良マーキングして次に移動することを特徴とす
る。
【0017】同じく本願の請求項11に係る発明の構成
は、全体の高さ設定終了後、未設定の針状工具のみ所定
回数再設定することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るユニバーサル
成形型の高さ設定装置及び設定方法を実施例により図面
を用いて詳細に説明する。
【0019】[実施例]図1は本発明の一実施例を示
す、ユニバーサル成形型の高さ設定装置の全体斜視図、
図2は同じく要部断面図、図3は同じくユニバーサル成
形型の高さ設定手順を示すフローチャートである。
【0020】図1に示すように、高さ設定装置を構成す
る架構体1の左右一対の上縦フレーム2a,2b上に
は、図示しない油圧プレスの加圧装置に上型(又は下
型)として取り付けられる第1の型フレーム50Aと下
型(又は上型)として取り付けられる第2の型フレーム
50Bが前後に並んで載置・固定される。
【0021】前記型フレーム50A,50Bは方形箱
(枠)状に形成され、その内部には、多数の針状工具
(成形ピース)51が後述する断面形状により縦横に隙
間なく整列して密集・配置されている。
【0022】図2に示すように、前記型フレーム50
A,50Bは、下部が厚肉に形成された所定高さの側板
52と該側板52の厚肉部に上げ底状に一体に付設され
た底板(耐圧板)53とからなり、この底板53上に縦
横に等ピッチで明けられた多数の取付孔54を介して前
記針状工具51が突出高さ設定(調整)可能に取り付け
られる。
【0023】前記針状工具51は、先端が球面に形成さ
れた断面四角形状の雌ねじ部材(上部側部材)55と該
雌ねじ部材55に螺合する雄ねじ部材(下部側部材)5
6とからなり、前記各針状工具51の雌ねじ部材55同
士がその断面形状により互いに隙間なく型フレーム50
A,50B内に並べられている。
【0024】前記雄ねじ部材56は、その中間部に一体
形成されたフランジ56aを底板53上方に位置させて
前記取付孔54に所定トルク以上の強制回動が可能で上
下動不能に貫通支持される。
【0025】即ち、雄ねじ部材56の下半部には、底板
53下方に位置してスプリングワッシャ57が嵌挿され
てナット58で締め付けられ、所定トルク未満では回動
不能になっているのである。
【0026】また、前記雄ねじ部材56の下部に断面多
角形状部56bが形成されて、後述するモータ11によ
り回転されるチャック16と回動不能に嵌合し得るよう
になっている。
【0027】従って、前記断面多角形状部56bにチャ
ック16が嵌合し、雄ねじ部材56が所定トルク以上で
回転されることにより、隣接するもの同士が面接触して
回り止めされた、前記雄ねじ部材56に螺合した雌ねじ
部材55が昇降し、その突出高さが設定されることにな
る。
【0028】この高さ設定時のゼロ点(基準値)設定用
の基準板(固定板)60が、型フレーム50A,50B
の上方に位置してそれぞれ型フレーム50A,50Bの
側板52上に固定・支持される。尚、この基準板60は
後述する架構体1側に支持させても良い。
【0029】そして、前記架構体1の左右一対の下縦フ
レーム3a,3b上には、リニアガイド4a,4bを介
してスライダ5がボールねじ6により前後方向(X軸方
向)へ往復移動可能に設けられる。
【0030】前記スライダ5上には、前後一対のリニア
ガイド7a,7bを介して棚状の高さ設定治具(支持部
材)8がボールねじ9により左右方向(Y軸方向)へ往
復移動可能に設けられる。
【0031】前記高さ設定治具8には、3組の高さ設定
デバイス10a,10b,10cが左右方向に等間隔で
組み付けられる。尚、これら高さ設定デバイス10a,
10b,10cの間隔は、前記針状工具(成形ピース)
51の左右方向のピッチの整数倍に予め設定されてい
る。
【0032】前記高さ設定デバイス10a,10b,1
0cは、高さ設定治具8の中間棚板8a下面に上向きに
取り付けられた回動手段としてのモータ11と、このモ
ータ11の出力軸にカップリング12を介し連結して中
間棚板8a上方に位置された滑り又はON−OFF形式
の一方向クラッチ13と、この一方向クラッチ13の出
力軸にユニバーサルジョイント14を介し連結して高さ
設定治具8の上棚板8b上方に位置されると共に圧縮ば
ね15によりユニバーサルジョイント14に対し常に伸
び出し方向に付勢されたフランジ付き筒状のチャック1
6とからなる。
【0033】前記3個のチャック16には、各々のフラ
ンジ上方に位置してチャンネル型の一連の押え板(上下
動手段)17が通孔18を介して上下動自在に嵌合す
る。
【0034】前記押え板17の左右両部には、高さ設定
治具8の上棚板8b上面に隣接する高さ設定デバイス1
0a,10b,10cの中間に位置して上向きに取り付
けられた2個のエアシリンダー(上下動手段)19のピ
ストンロッド先端がそれぞれ連結される。
【0035】そして、前記エアシリンダー19の収縮時
には、押え板17と3個のチャック16のフランジとの
係合位置を各圧縮ばね15の付勢力に抗して下げて、3
個のチャック16をユニバーサルジョイント14に対し
引き込ませ(図2中の実線参照)、反対に、エアシリン
ダ19の伸長時には、押え板17と3個のチャック16
のフランジとの係合状態を解放して、3個のチャック1
6を各圧縮ばね15の付勢力でユニバーサルジョイント
14に対し延び出させる(図2中の二点鎖線参照)よう
に設定される。
【0036】また、前記チャック16の延び出し位置
で、当該チャック16が前記雄ねじ部材56の断面多角
形状部56bに正規に嵌合し、この状態が前記押え板1
7に付設した近接センサ20で検出される(図2の付図
参照)。
【0037】このように構成されるため、三次元曲面の
曲げ型(上型及び下型)を形成する際には、前述した高
さ設定装置の高さ設定治具8を用いて型フレーム50
A,50Bにおける所定本数の針状工具51の突出高さ
がインペラーブレード等の成形品に対応して予め設定さ
れた所定の高さに設定(調整)される。尚、この際、前
記上型としての型フレーム50Aと下型としての型フレ
ーム50Bとは、各々の針状工具51の突出高さが上下
対称に設定されることは言うまでもない。
【0038】前記高さ設定装置は、各種データや近接セ
ンサ20等からの入力信号に基づいてボールねじ6,9
のモータや各高さ設定デバイス10a,10b,10c
のモータ11を駆動制御すると共に各種表示手段を制御
する図示しないコントローラを有し、このコントローラ
による前記針状工具51の高さ設定手順を、図3に示す
フローチャートに従って、以下に説明する。
【0039】先ず、ステップP1で、高さ設定治具8を
各高さ設定デバイス10a,10b,10cのチャック
16を押し下げた状態で待機させる。
【0040】次に、ステップP2で、所定の高さ設定デ
バイス10a,10b,10cで所定の針状工具(成形
ピース)51を基準板60からの長さで指定して高さ設
定を指令する。
【0041】次に、ステップP3で、高さ設定治具8を
X−Y軸の2軸方向に移動させて所定の高さ設定デバイ
ス10a,10b,10cを所定の針状工具51の位置
に位置決めする。
【0042】次に、ステップP4でチャック挿入モード
に入り、エアシリンダー19を伸長させて押え板17を
上昇させ、チャック16をフリーにする。
【0043】次に、ステップP5で、モータ11を起動
してチャック16を針状工具下げ方向に1回転後上げ方
向に1回転させる。
【0044】次に、ステップP6で、近接センサ20か
らの信号により、前記雄ねじ部材56の断面多角形状部
56bにチャック16が挿入されたか否かを判定する。
【0045】前記ステップP6でチャック16が挿入さ
れていれば、ステップP7で、チャック挿入モードを脱
出し、挿入されていなければ、ステップP8で、不良マ
ーキングして次に移動する。
【0046】次に、ステップP9で設定モードに入り、
モータ11を起動して針状工具51(厳密には雌ねじ部
材55)を上昇させる。
【0047】次に、ステップP10で、モータ11のト
ルクが設定値を越えるまで針状工具51を上昇させ、ス
テップP11で、針状工具51が基準板60に衝突して
モータ11のトルクが設定値を越えると、モータ11を
停止させる。
【0048】次に、ステップP12で、モータ11を逆
回転させ、針状工具51を下降させる。
【0049】次に、ステップP13で、モータ11の回
転数により(又は直接針状工具51の移動量を検出し
て)、針状工具51の下降距離が設定値になるまで針状
工具51を下降させ、ステップP14で、針状工具51
の下降距離が設定値になると、モータ11を停止させて
次に移動する。
【0050】以上の手順を何回か繰り返し、先ず手前の
1列を、そして次の列をと繰り返して全部の高さ設定を
終える。尚、この際、適宜インターバルをおいて、モー
タトリップを検出し、モータトリップが生じると該当の
針状工具51の設定を中止し、その原因をマークして次
に移動するようにしても良い。
【0051】この後、不良箇所があれば、その不良原因
を解消した後、不良箇所だけ前記手順と同様にして所定
回数再設定する。尚、試験によれば、不良箇所は再設定
無しでも0.5%程度で、再設定すると0.1%程度と
なり、実質的に全数自動設定できることが確かめられ
た。
【0052】このようにして、所定本数の針状工具51
の突出高さが設定された後、ガタ詰め等すれば、本実施
例では、各針状工具51が型フレーム50A,50B内
に密集・配置されているので、前記高さ設定された各針
状工具51(雌ねじ部材555)における球面状の先端
部の集合体を直接型表面として用いることができる。即
ち、従来技術で説明した押板(ダミープレート)等を用
いないで、任意曲面の曲げ型を作ることができるのであ
る。
【0053】これら型フレーム50A,50Bを図示し
ない油圧プレスの加圧装置に上型及び下型として取り付
けて、鋼板等の曲げ加工を行えば、三次元曲面を有する
インペラーブレード等の成形品が成形される。
【0054】そして、本実施例では、複数本の針状工具
51を同時にかつ自動で高さ設定することができるの
で、その高さ設定に要する時間の短縮と作業者の負荷の
軽減が図れる。
【0055】また、高さ設定デバイス10a,10b,
10cを針状工具ピッチより大きくできるので、設定時
の抵抗増加に対して余裕で対応できる。
【0056】また、針状工具ピッチを高さ設定デバイス
間隔の整数分の一にして高さ設定デバイス間隔を変えな
ければ、1台の高さ設定装置で、成形品の大きさに合わ
せて針状工具ピッチとともに型フレーム50A,50B
の全体寸法の異なる曲げ型(金型)全てに対応できる。
【0057】また、基準板60でゼロ点合わせを行い、
基準を常に同じ状態にとることが出来るので、高さ設定
精度が上げられる。
【0058】また、近接センサ20によるチャック16
の挿入エラーやモータトリップを検出し、表示するよう
にしたので、誤った高さ設定とモータ11の過負荷が未
然に回避される。
【0059】加えて、チャック16の駆動系に一方向ク
ラッチ13を介装したので、基準板60と針状工具51
先端との衝突時におけるモータ11の過負荷も未然に回
避される。
【0060】尚、本発明は上記実施例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であるこ
とはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
に係る発明によれば、三次元曲面を持つ成形品を、下部
側部材の回動で上部側部材の突出高さが設定可能な多数
の針状工具を用いて成形加工するユニバーサル成形型の
高さ設定装置であって、前記針状工具の下部側部材に回
動不能に挿入し得る複数のチャックと、これらチャック
を個別に回動し得る回動手段と、これらチャックを上下
動させて前記針状工具の下部側部材に対し挿脱させる上
下動手段と、前記チャック,回動手段及び上下動手段が
一体的に組み付けられた支持部材と、該支持部材を前後
・左右方向に移動し得る移動手段とを備えたことを特徴
とするので、複数本の針状工具を同時にかつ自動で高さ
設定することができ、その高さ設定に要する時間の短縮
と作業者の負荷の軽減が図れる。
【0062】また、請求項2に係る発明によれば、前記
チャックが針状工具の下部側部材に挿入されたのを検出
する検出手段を設けたことを特徴とするので、誤った高
さ設定が未然に回避される。
【0063】また、請求項3に係る発明によれば、前記
チャックと回動手段との間に一方向クラッチを介装した
ことを特徴とするので、モータ等回動手段の過負荷が未
然に回避される。
【0064】また、請求項4に係る発明によれば、前記
上下動手段は、複数のチャックに一連に係合しこれらチ
ャックを一斉に上下動し得る押え板を有することを特徴
とするので、部品点数の削減によりコストダウンが図れ
る。
【0065】また、請求項5に係る発明によれば、前記
複数のチャックの間隔は針状工具ピッチの整数倍に設定
されることを特徴とするので、1台の高さ設定装置で、
成形品の大きさに合わせて針状工具ピッチとともに全体
寸法の異なる曲げ型(金型)全てに対応できる。
【0066】また、請求項6に係る発明によれば、前記
針状工具の上部側部材先端が上昇時に接触する固定板を
設け、該固定板を基準に前記上部側部材の下げ戻し量を
制御して高さ設定することを特徴とするので、基準を常
に同じ状態にとることが出来、高さ設定精度が上げられ
る。
【0067】また、請求項7に係る発明によれば、前記
請求項1に係る発明の高さ設定装置を用いて針状工具の
高さ設定を行うユニバーサル成形型の高さ設定方法であ
って、前記上下動手段によりチャックを上昇させて前記
針状工具の下部側部材に挿入させる際に、前記回動手段
により前記チャックを前記針状工具の上部側部材下げ方
向に1回転後上げ方向に1回転させることを特徴とする
ので、チャックを大きな確率で下部側部材に挿入させる
できる。
【0068】また、請求項8に係る発明によれば、前記
チャックの針状工具の下部側部材に対する挿入エラーを
検出した際に、当該針状工具の高さ設定を中止すると共
に不良マーキングして次に移動することを特徴とするの
で、誤った高さ設定が未然に回避される。
【0069】また、請求項9に係る発明によれば、前記
チャックを針状工具の下部側部材に挿入した後、同チャ
ックの回動により前記針状工具の上部側部材先端を一旦
上昇させて針状工具上方に配置した固定板に接触させ、
次いで、そこを基準に前記上部側部材先端の下げ戻し量
を制御して高さ設定することを特徴とするので、基準を
常に同じ状態にとることが出来、高さ設定精度が上げら
れる。
【0070】また、請求項10に係る発明によれば、前
記回動手段としてモータを用い、該モータトリップが生
じた時は、当該針状工具の高さ設定を中止すると共に不
良マーキングして次に移動することを特徴とするので、
誤った高さ設定とモータの過負荷が未然に回避される。
【0071】また、請求項11に係る発明によれば、全
体の高さ設定終了後、未設定の針状工具のみ所定回数再
設定することを特徴とするので、実質的に全数自動設定
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、ユニバーサル成形型
の高さ設定装置の全体斜視図である。
【図2】同じく要部断面図である。
【図3】同じくユニバーサル成形型の高さ設定手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 架構体 2a,2b 上縦フレーム 3a,3b 下縦フレーム 4a,4b リニアガイド 5 スライダ 6 ボールねじ 7a,7b リニアガイド 8 高さ設定治具 8a 中間棚板 8b 上棚板 9 ボールねじ 10a,10b,10c 高さ設定デバイス 11 モータ 12 カップリング 13 一方向クラッチ 14 ユニバーサルジョイント 15 圧縮ばね 16 チャック 17 押え板 18 通孔 19 エアシリンダ 20 近接センサ 50A 第1の型フレーム 50B 第2の型フレーム 51 針状工具(成形ピース) 52 側板 53 底板(耐圧板) 54 取付孔 55 雌ねじ部材 56 雄ねじ部材 56a フランジ 56b 断面多角形状部 57 スプリングワッシャ 58 ナット 60 基準板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 雅範 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 Fターム(参考) 4E063 DA20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元曲面を持つ成形品を、下部側部材
    の回動で上部側部材の突出高さが設定可能な多数の針状
    工具を用いて成形加工するユニバーサル成形型の高さ設
    定装置であって、前記針状工具の下部側部材に回動不能
    に挿入し得る複数のチャックと、これらチャックを個別
    に回動し得る回動手段と、これらチャックを上下動させ
    て前記針状工具の下部側部材に対し挿脱させる上下動手
    段と、前記チャック,回動手段及び上下動手段が一体的
    に組み付けられた支持部材と、該支持部材を前後・左右
    方向に移動し得る移動手段とを備えたことを特徴とする
    ユニバーサル成形型の高さ設定装置。
  2. 【請求項2】 前記チャックが針状工具の下部側部材に
    挿入されたのを検出する検出手段を設けたことを特徴と
    する請求項1記載のユニバーサル成形型の高さ設定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記チャックと回動手段との間に一方向
    クラッチを介装したことを特徴とする請求項1又は2記
    載のユニバーサル成形型の高さ設定装置。
  4. 【請求項4】 前記上下動手段は、複数のチャックに一
    連に係合しこれらチャックを一斉に上下動し得る押え板
    を有することを特徴とする請求項1,2又は3記載のユ
    ニバーサル成形型の高さ設定装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のチャックの間隔は針状工具ピ
    ッチの整数倍に設定されることを特徴とする請求項1,
    2,3又は4記載のユニバーサル成形型の高さ設定装
    置。
  6. 【請求項6】 前記針状工具の上部側部材先端が上昇時
    に接触する固定板を設け、該固定板を基準に前記上部側
    部材の下げ戻し量を制御して高さ設定することを特徴と
    する請求項1,2,3,4又は5記載のユニバーサル成
    形型の高さ設定装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1の高さ設定装置を用いて針
    状工具の高さ設定を行うユニバーサル成形型の高さ設定
    方法であって、前記上下動手段によりチャックを上昇さ
    せて前記針状工具の下部側部材に挿入させる際に、前記
    回動手段により前記チャックを前記針状工具の上部側部
    材下げ方向に1回転後上げ方向に1回転させることを特
    徴とするユニバーサル成形型の高さ設定方法。
  8. 【請求項8】 前記チャックの針状工具の下部側部材に
    対する挿入エラーを検出した際に、当該針状工具の高さ
    設定を中止すると共に不良マーキングして次に移動する
    ことを特徴とする請求項7記載のユニバーサル成形型の
    高さ設定方法。
  9. 【請求項9】 前記チャックを針状工具の下部側部材に
    挿入した後、同チャックの回動により前記針状工具の上
    部側部材先端を一旦上昇させて針状工具上方に配置した
    固定板に接触させ、次いで、そこを基準に前記上部側部
    材先端の下げ戻し量を制御して高さ設定することを特徴
    とする請求項7又は8記載のユニバーサル成形型の高さ
    設定方法。
  10. 【請求項10】 前記回動手段としてモータを用い、該
    モータトリップが生じた時は、当該針状工具の高さ設定
    を中止すると共に不良マーキングして次に移動すること
    を特徴とする請求項7,8又は9記載のユニバーサル成
    形型の高さ設定方法。
  11. 【請求項11】 全体の高さ設定終了後、未設定の針状
    工具のみ所定回数再設定することを特徴とする請求項
    7,8,9又は10記載のユニバーサル成形型の高さ設
    定方法。
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