JP2001137327A - 液体状創傷被覆材 - Google Patents

液体状創傷被覆材

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JP2001137327A JP32077099A JP32077099A JP2001137327A JP 2001137327 A JP2001137327 A JP 2001137327A JP 32077099 A JP32077099 A JP 32077099A JP 32077099 A JP32077099 A JP 32077099A JP 2001137327 A JP2001137327 A JP 2001137327A
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collagen
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Abstract

(57)【要約】 【課題】適用前には液体状であるためあらゆる形状の患
部に適用しやすく、適用直後、体液に接触するとすみや
かに硬化するため操作性に優れ、また、硬化後の生成物
が生体親和性および生分解性に優れかつ柔軟なため損傷
部の自然な治癒を妨げず、組織間接着、組織補填、組織
修復、癒着防止、止血、創傷面保護、創傷面閉鎖等の作
用を奏する液体状創傷被覆剤の提供。 【解決手段】1〜100g/Lのコラーゲンおよび0.
1〜100mmol/Lの酸を含有する液体状創傷被覆
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体状創傷被覆材
に関する。詳しくは、コラーゲンの希薄酸性水を含有す
る液体状創傷被覆材に関する。より詳しくは、接着性、
閉鎖性、塗布性、充填性、生体親和性および生分解性を
有する液体状創傷被覆材であって、その液体状創傷被覆
材自体が体液に接触することによりすみやかに硬化する
ため操作性に優れる、滅菌可能な液体状創傷被覆材に関
する。
【0002】
【従来の技術】液体状創傷被覆材は、使用前は液体状で
あり、使用に際し傷等の患部に直接塗布する等して硬化
させ、組織間接着、組織補填、組織修復、癒着防止、止
血、創傷面保護、創傷面閉鎖等を図るものである。液体
状創傷被覆材は、適用前に液体状であるため患部に適用
しやすいという利点を有し、そのため種々の研究が行わ
れており、以前より、液体状創傷被覆材として用いられ
る医療用材料として、シアノアクリレート系接着剤、フ
ィブリン糊、ゼラチン系接着剤等が提案されている。
【0003】シアノアクリレート系接着剤は、体液に接
触することによりすみやかに硬化するため操作性に優
れ、閉鎖性に優れ、接着力が非常に強固であるという特
徴を有する。しかし、シアノアクリレート系接着剤は、
硬化後の生成物が硬いため接着部位およびその周囲の軟
組織を損傷させる場合が多く、また、分解に長い時間を
要するので、生体内において異物と認識され、損傷部の
自然な治癒を妨げるという問題を有する。
【0004】フィブリン糊は、ヒト血液由来の材料を使
用しているため、硬化後の生成物が生体親和性と生分解
性に優れ、また、柔軟なため、損傷部の自然な治癒を妨
げないという特徴を有する。さらには、接着性、閉鎖
性、塗布性、充填性にも優れる。しかし、フィブリン糊
は、フィブリノーゲンをフィブリンに変化させ硬化させ
るために、フィブリノーゲン粉末とトロンビン粉末をそ
れぞれ別々に溶解した後、フィブリノーゲン溶液とトロ
ンビン溶液を重層しまたは混合して用いる必要があり、
操作が煩雑であるという問題を有する。また、ヒト血液
由来の材料を使用しているがゆえに、HIVやHBs等
のウィルスによる汚染の可能性が否定できないという問
題がある。
【0005】ゼラチン系接着剤は、硬化後の生成物がシ
アノアクリレート系接着剤より生体親和性および生分解
性に優れ、また、柔軟なため、損傷部の自然な治癒をシ
アノアクリレート系接着剤よりは妨げず、さらに、接着
強度がフィブリン糊よりも強いという特徴を有する。し
かし、ゼラチン系接着剤は、塗布面をあらかじめ乾燥
させておかなければならない、ゼラチンとレゾルシン
とを主成分とする水溶液と、ホルムアルデヒドとグルタ
ルアルデヒドとを主成分とする水溶液とを混合すると、
ごく短時間で重合し、使用前に硬化してしまうため、ゼ
ラチンとレゾルシンとを主成分とする水溶液を塗布した
上にホルムアルデヒドとグルタルアルデヒドとを主成分
とする水溶液を滴下しなければならない等操作が煩雑で
あるという問題を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の公知
技術の問題点を鑑みて、適用前には液体状であるためあ
らゆる形状の患部に適用しやすく、適用直後、体液に接
触するとすみやかに硬化する等の操作性に優れ、また、
硬化後の生成物が生体親和性および生分解性に優れかつ
柔軟なため損傷部の自然な治癒を妨げず、組織間接着、
組織補填、組織修復、癒着防止、止血、創傷面保護、創
傷面閉鎖等の作用を奏する液体状創傷被覆材を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、1〜100g
/Lのコラーゲンおよび0.1〜100mmol/Lの
酸を含有する液体状創傷被覆材を提供する。
【0008】前記酸が、塩酸、酢酸、クエン酸、システ
イン塩酸塩、アスコルビン酸、リン酸、コハク酸、乳酸
およびリンゴ酸からなる群より選ばれる少なくとも1つ
であることが好ましい。
【0009】さらに、10〜10000μmol/Lの
金属イオンおよび10〜10000μmol/Lの酸化
還元剤を含有することが好ましい。
【0010】さらに、0.001〜1vol%のグルタ
ルアルデヒドおよび/または0.001〜1vol%の
ホルムアルデヒドを含有することが好ましい。
【0011】さらに、0.1〜100g/Lのゼラチン
および/または熱変性コラーゲンを含むことが好まし
い。
【0012】さらに、フィブリノーゲン、フィブリン、
フィブロネクチン、ビトロネクチン、ファクターXIII、
トロンビンおよびヒアルロン酸からなる群より選ばれる
少なくとも1つを含有することが好ましい。
【0013】前記液体状創傷被覆材は、pH2.0〜
5.5であるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の液体状創傷被覆材に用い
られるコラーゲンは、特に限定されず、例えば、ヒト、
ウシ、ブタ、ニワトリ等の動物の真皮、腱、骨、筋膜等
のコラーゲンが豊富に含まれる組織を原料とし、pH2
〜9の水溶液で抽出したものを好適に用いることができ
る。コラーゲンは、異種動物由来のものでもその分子構
造上免疫原となり難く、異物として認識され難いため
に、他の材料に比べて生体親和性に優れるという特徴を
有する。従って、コラーゲンを用いる本発明の液体状創
傷被覆材は、生体親和性に優れるという長所がある。ま
た、本発明に用いられるコラーゲンは、アテロコラーゲ
ンであることが好ましい。アテロコラーゲンは、上述し
た原料をペプシン、トリプシン、プロクターゼ等のタン
パク質分解酵素により処理して分子末端のテロペプチド
領域を除去し、アテロ化したものである。コラーゲン
は、アテロ化により生体親和性がさらに高まるので、好
適に用いられる。なお、加熱処理、酵素処理、アルカリ
処理、酸処理、サクシニル化、コハク化、エステル化等
の親水化処理をされている場合には、後述する体液等と
の接触による硬化が起こらないときがあるので、硬化が
起こる程度の軽度の処理であるものを用いる。
【0015】本発明の液体状創傷被覆材は、上記コラー
ゲンを緩衝能の低いpH2.0〜5.5の水溶液に溶解
して得られるコラーゲン水溶液からなる。コラーゲン
は、pH2.0〜5.5の水溶液に溶解することがで
き、これによりコラーゲン水溶液が得られる。得られる
コラーゲン水溶液のpHは特に限定されないが、pH
2.0〜5.5であるのが好ましい。
【0016】本発明の液体状創傷被覆材におけるコラー
ゲンの濃度は、1〜100g/Lであることが好まし
く、5〜50g/Lであることがより好ましい。上記範
囲であると、患部に適用しやすく、適用後にすみやかに
硬化する液体状創傷被覆材が得られる。
【0017】本発明の液体状創傷被覆材における酸の濃
度は、0.1〜100mmol/Lであることが好まし
く、1〜10mmol/Lであることがより好ましい。
上記範囲であると、適用後にすみやかに硬化する液体状
創傷被覆材が得られる。本発明に用いられる酸は、生体
への毒性が少ないものが好ましく、例えば、塩酸、酢
酸、クエン酸、システイン塩酸塩、アスコルビン酸、リ
ン酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸が挙げられる。中で
も、塩酸が好ましい。
【0018】本発明の液体状創傷被覆材は、上記成分に
加えて、金属イオンおよび酸化還元剤を含有することも
できるし、0.001〜1vol%のグルタルアルデヒ
ドおよび/または0.001〜1vol%のホルムアル
デヒドを含有することもできる。また、金属イオンおよ
び酸化還元剤の一方または両方と、グルタルアルデヒド
およびホルムアルデヒドの一方または両方とを、同時に
含有することもできる。これらを含有すると、硬化後の
生成物の強度が向上する。本発明の液体状創傷被覆材に
おける金属イオンの濃度は、10〜10000μmol
/Lであることが好ましく、100〜1000μmol
/Lであることがより好ましい。本発明の液体状創傷被
覆材における酸化還元剤の濃度は、10〜10000μ
mol/Lであることが好ましく、100〜1000μ
mol/Lであることがより好ましい。金属イオンは、
特に限定されないが、銅イオンまたは鉄イオンであるこ
とが好ましい。酸化還元剤は、前記の酸化還元電位をも
つ金属イオンに作用してアルコキシルラジカルまたはヒ
ドロキシラジカルを発生し、ラジカル反応によりコラー
ゲン分子間に架橋を導入させる物質のことをいい、特に
限定されないが、アスコルビン酸、トコフェロール類ま
たは過酸化水素であることが好ましい。本発明の液体状
創傷被覆材におけるグルタルアルデヒドの濃度は、0.
001〜1vol%であることが好ましく、0.01〜
0.1vol%であることがより好ましい。本発明の液
体状創傷被覆材におけるホルムアルデヒドの濃度は、
0.001〜1vol%であることが好ましく、0.0
1〜0.1vol%であることがより好ましい。
【0019】本発明の液体状創傷被覆材は、上記成分に
加えて、ゼラチンおよび/または熱変性コラーゲンを含
有することもできる。これらを含有すると、硬化後の生
成物の強度が向上する。本発明の液体状創傷被覆材にお
けるゼラチンおよび/または熱変性コラーゲンの濃度
は、0.1〜100g/Lであることが好ましく、0.
5〜10g/Lであることがより好ましい。ゼラチン
は、特に限定されないが、例えば、ヒト、ウシ、ブタ、
ニワトリ等の動物の真皮、腱、骨、筋膜等のコラーゲン
が豊富に含まれる組織を原料とし、酸処理、アルカリ処
理、酵素処理等により得られるものが挙げられる。ま
た、熱変性コラーゲンは、特に限定されないが、例え
ば、上述したコラーゲン(上述したアテロコラーゲンを
含む。)をpH2〜9の水溶液に溶解し、40〜90
℃、特に60〜80℃で、1分〜72時間、特に10分
〜1時間加温し、コラーゲンの一部または全体を変性さ
せたものが挙げられる。
【0020】本発明の液体状創傷被覆材は、上記成分に
加えて、フィブリノーゲン、フィブリン、フィブロネク
チン、ビトロネクチン、ファクターXIII、トロンビンお
よびヒアルロン酸からなる群より選ばれる少なくとも1
つを含有することができる。これらを含有すると、硬化
後の生成物の強度が向上する。
【0021】本発明の液体状創傷被覆材を噴霧器、注射
器またはチューブ状のソフトバッグ等に入れておくと、
生体への適用が容易となるので好ましい。噴霧器は、特
に限定されず、1〜50mLの容量を持ち、上部プッシ
ュボタンを1回押す毎に0.01〜1mLが噴霧される
ようなガラス製、プラスチック製等の容器を好適に用い
ることができる。本発明の液体状創傷被覆材を噴霧器か
ら噴霧すると、比較的広範囲にほぼ均一に低濃度で散布
することができるという特長がある。注射器は、特に限
定されず、1〜50mLの容量を持つものを好適に用い
ることができる。本発明の液体状創傷被覆材を注射器か
ら注射すると、比較的狭い範囲に正確に高濃度で塗布す
ることができるという特長がある。チューブ状のソフト
バッグは、特に限定されず、10〜100mLの容量を
持つものを好適に用いることができる。本発明の液体状
創傷被覆材をチューブ状のソフトバッグから塗布する
と、広範囲から狭い範囲までの範囲に、低濃度から高濃
度で塗布することができるという特長がある。また、本
発明の液体状創傷被覆材を入れた噴霧器、注射器または
チューブ状のソフトバッグ等も本発明の一態様である。
【0022】本発明の液体状創傷被覆材および/または
その成分、その容器(上述した噴霧器、注射器およびチ
ューブ状のソフトバッグを含む。)、包材等は、生体に
適用したときの安全性を向上させるために滅菌されてい
ることが好ましい。滅菌の方法は、特に限定されない
が、例えば、濾過滅菌、オートクレーブ滅菌、乾熱滅
菌、EOG滅菌、放射線滅菌(例えば、γ線、電子線、
紫外線、X線による滅菌)が挙げられる。これらの滅菌
方法の1種類または数種類の組み合わせにより、本発明
の液体状創傷被覆材および/またはその成分、その容
器、包材等の各々を滅菌することができ、また、それら
を組み合わせた状態で滅菌することができる。さらに
は、本発明の液体状創傷被覆材等は、その製造過程で滅
菌することもできる。
【0023】本発明の液体状創傷被覆材は、緩衝能の低
いpH2.0〜5.5の水溶液にコラーゲンを溶解して
得られるコラーゲン水溶液からなり、使用前は液体状で
あるが、体液に接触させると、すみやかに硬化する。即
ち、本発明の液体状創傷被覆材は、液体状であるために
塗布性に優れ、また、適用直後、体液に接触するとすみ
やかに硬化するため操作性および接着性に優れる。ま
た、本発明の液体状創傷被覆材は、損傷部の閉鎖性およ
び欠落部、陥没部、死腔等の充填性に優れる。さらに、
硬化後の生成物が生体親和性および生分解性に優れる。
さらに、柔軟性に優れるため、損傷部の自然な治癒を妨
げない。さらに、コラーゲンの有する血小板凝集能・放
出能のために止血性に優れる。
【0024】本発明の液体状創傷被覆材の用途は、特に
限定されないが、上記特性を有するので、生体接着剤、
癒着防止材、止血材、創傷保護材、充填材として好適に
用いることができる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるもの
ではない。 (実施例1)2mmol/L塩酸(pH2.7)に、終
濃度が20g/Lになるようにアテロコラーゲン粉末
(高研社製)を加え、低温下で3日間攪拌し、アテロコ
ラーゲンを溶解させ、20g/Lアテロコラーゲン水溶
液(pH3.1)を調製した。
【0026】(実施例2)2mmol/L塩酸に、終濃
度が10g/Lになるようにアテロコラーゲン粉末(高
研社製)を加え、低温下で3日間攪拌し、アテロコラー
ゲンを溶解させ、10g/Lアテロコラーゲン水溶液を
調製した。次いで、得られた10g/Lアテロコラーゲ
ン水溶液に、1、2/3、3/7、1/4または1/9
量(体積比)の2mmol/L塩酸を加えて、5、6、
7、8、9g/Lのアテロコラーゲン濃度の各アテロコ
ラーゲン水溶液(いずれもpH3.1)を調製した。
【0027】(実施例3)実施例2で得られた5g/L
アテロコラーゲン水溶液に、塩化銅(II)およびアスコ
ルビン酸を、塩化銅(II)の濃度が10μmol/L、
アスコルビン酸の濃度が10、100および1000μ
mol/Lとなるように添加し、溶解させた(それぞれ
pH2.99、pH2.96およびpH2.92)。
【0028】(実施例4)実施例2で得られた5g/L
アテロコラーゲン水溶液に、塩化銅(II)およびアスコ
ルビン酸を、塩化銅(II)の濃度が100μmol/
L、アスコルビン酸の濃度が10、100および100
0μmol/Lとなるように添加し、溶解させた(それ
ぞれpH2.98、pH2.95およびpH2.9
2)。
【0029】(実施例5)実施例2で得られた5g/L
アテロコラーゲン水溶液に、塩化銅(II)およびアスコ
ルビン酸を、塩化銅(II)の濃度が1000μmol/
L、アスコルビン酸の濃度が10、100および100
0μmol/Lとなるように添加し、溶解させた(それ
ぞれpH2.97、pH2.95およびpH2.9
3)。
【0030】(比較例1)実施例2で得られた5g/L
アテロコラーゲン水溶液を60℃で30分間加熱処理し
た(pH3.2)。
【0031】(比較例2)低温下で、大過剰の2mmo
l/L塩酸中で、アルカリ処理コラーゲン(1%アルカ
リ処理コラーゲンin0.1%クエン酸、川研ファイン
ケミカル社製)を24時間透析し、終濃度が5g/Lに
なるように2mmol/L塩酸で調整し、5g/Lアル
カリ処理コラーゲン水溶液(pH3.0)を調製した。
【0032】(試験例1)本発明の液体状創傷被覆材で
ある実施例1〜5で得られたコラーゲン水溶液を0.0
1mol/Lリン酸緩衝生理的食塩水(pH7.4)中
に滴下した。その結果、各コラーゲン水溶液は、すみや
かに硬化してビーズ状の生成物が得られた。
【0033】また、実施例1〜5で得られたコラーゲン
水溶液を充填した注射器に25ゲージの針をつけ、押し
出すことにより、コラーゲン水溶液を0.01mol/
Lリン酸緩衝生理的食塩水(pH7.4)中に射出し
た。その結果、各コラーゲン水溶液は、すみやかに硬化
して糸状の生成物が得られた。
【0034】さらに、実施例1〜5で得られたコラーゲ
ン水溶液を、充填した注射器の出口を0.01mol/
Lリン酸緩衝生理的食塩水(pH7.4)の水面上につ
けて内容物を静かに押し出すことにより重層した。その
結果、各コラーゲン水溶液は、すみやかに硬化して膜状
の生成物が得られた。
【0035】これに対し、比較例1および2で得られた
コラーゲン水溶液を0.01mol/Lリン酸緩衝生理
的食塩水(pH7.4)に滴下、射出または重層して
も、材料は硬化せず、溶解した。
【0036】(試験例2)実施例2で得られた5、6、
7、8、9および10g/Lアテロコラーゲン水溶液を
それぞれ噴霧器に充填し、0.01mol/Lリン酸緩
衝生理的食塩水(pH7.4)で湿らせた濾紙に吹き付
けた。その結果、全ての濃度のコラーゲン水溶液におい
て、濾紙上に薄く広がったコラーゲン水溶液がすみやか
に硬化し、硬化後の生成物は濾紙に貼り付いた。
【0037】(試験例3)実施例3〜5で得られたコラ
ーゲン水溶液をそれぞれφ12.5×100mmのガラ
ス製試験管に0.5mL入れ、その上に0.01mol
/Lリン酸緩衝生理的食塩水(pH7.4)0.1mL
を管壁を伝わらせて静かに重層し、10秒ごとに試験管
を水平に傾け、各コラーゲン水溶液が硬化するまでの時
間を調べた。その結果、各コラーゲン水溶液はリン酸緩
衝生理的食塩水との界面から硬化し始め、実施例3で得
られたコラーゲン水溶液は約3分で、実施例4で得られ
たコラーゲン水溶液は10秒〜3分で、実施例5で得ら
れたコラーゲン水溶液は約10〜60秒で硬化が終了し
た。
【0038】(試験例4)実施例1〜5ならびに比較例
1および2で得られた液体状の材料を3kgf/cm2
の圧力で孔径0.45μmのフィルターに送った。その
結果、各コラーゲン水溶液は、容易に濾過滅菌すること
ができた。
【0039】(試験例5)Sprague−Dawle
y系ラットの腹部正中線にそって開腹し、盲腸を取り出
し、しょう膜の一部を点状出血が認められる深さまで切
除し、臓器欠損創を作製した。この臓器欠損創および周
囲組織に、孔径0.45μmのフィルターを用いて濾過
滅菌した後、25ゲージの針をつけた注射器に充填した
実施例2で得られた0.5g/Lアテロコラーゲン水溶
液と、実施例4で得られた100μmol/L塩化銅
(II)および100μmol/Lのアスコルビン酸を含
有するアテロコラーゲン水溶液とを、それぞれ1〜2m
L塗布した。塗布は、容易にすることができた。塗布さ
れたコラーゲン水溶液は、それぞれ塗布後30秒以内に
硬化し、出血は止まり、硬化後の生成物は臓器欠損創お
よび周囲組織に接着し、臓器欠損創は閉鎖された。
【0040】実施例2で得られた0.5g/Lアテロコ
ラーゲン水溶液と、実施例4で得られた100μmol
/L塩化銅(II)および100μmol/Lのアスコル
ビン酸を含有するアテロコラーゲン水溶液を適用した臓
器欠損創を有する盲腸を腹腔に戻し、開腹部をテプラー
により閉鎖した。閉鎖3日後に開腹すると、臓器欠損創
は周囲組織と癒着していなかった。また、その欠損創部
を組織学的に観察すると、欠損創上に適用物の残存が認
められ、その残存物中に線維芽細胞等の侵入が認められ
た。7日後には適用物はほぼ周囲組織と同化し、上皮系
細胞が回復したことにより臓器欠損創が修復され、癒着
が防止された。これに対し、生理的食塩水で洗浄した臓
器欠損創を有する盲腸を腹腔に戻し、開腹部をテプラー
により閉鎖した場合には、閉鎖3日後に開腹すると、臓
器欠損創が周囲組織と癒着していた。
【0041】(試験例6)実施例1〜5で得られたコラ
ーゲン水溶液に、システイン塩酸塩一水和物を濃度が
0.5g/Lとなるように加え、密閉容器に充填した
後、10kGyのγ線を照射した。その結果、各コラー
ゲン水溶液は、γ線照射により硬化することなく、放射
線滅菌することができた。
【0042】(実施例6)粒径0.5mm以下のアテロ
コラーゲン粉末100mg(水分含有率20%以下)を
PET/PE製の包材に封入した後、25kGyのγ線
を照射した。濾過滅菌しまたは1vol%のエタノール
とともに25kGyのγ線を照射した下記の溶解液に、
終濃度が20〜50g/Lになるように前記γ線照射ア
テロコラーゲン粉末を加えると、γ線照射アテロコラー
ゲン粉末はすみやかに溶解し、粘稠なコラーゲン水溶液
(pH2〜5)となった。 溶解液: 5mmol/L塩酸 5mmol/L塩酸−100μmol/L塩化銅(I
I)−1000μmol/Lアスコルビン酸 5mmol/L塩酸−0.05vol%グルタルアル
デヒド 5mmol/L塩酸−0.1vol%グルタルアルデ
ヒド
【0043】同様に、5〜25mg/cm3 のアテロコ
ラーゲン密度を有する1〜5mm厚のアテロコラーゲン
シート100mg(水分含有率20%以下)をPET/
PE製の包材に封入した後、25kGyのγ線を照射し
た。濾過滅菌しまたは1vol%のエタノールとともに
25kGyのγ線を照射した上記の溶解液に、終濃度が
20〜50g/Lになるように前記γ線照射アテロコラ
ーゲンシートを加えると、γ線照射アテロコラーゲンシ
ートはすみやかに溶解し、粘稠なコラーゲン水溶液(p
H2〜5)となった。
【0044】(実施例7)粒径0.5mm以下のアテロ
コラーゲン粉末100mg(水分含有率20%以下)を
10〜50μLのエタノールとともにPET/PE製の
包材に封入した後、25kGyのγ線を照射した。濾過
滅菌しまたは1vol%のエタノールとともに25kG
yのγ線を照射した下記の溶解液に、終濃度が20〜5
0g/Lになるように前記γ線照射アテロコラーゲン粉
末を加えると、γ線照射アテロコラーゲン粉末はすみや
かに溶解し、粘稠なコラーゲン水溶液(pH2〜5)と
なった。 溶解液:実施例6に用いたものと同様
【0045】同様に、5〜25mg/cm3 のアテロコ
ラーゲン密度を有する1〜5mm厚のアテロコラーゲン
シート100mg(水分含有率20%以下)を10〜5
0μLのエタノールとともにPET/PE製の包材に封
入した後、25kGyのγ線を照射した。濾過滅菌しま
たは1vol%のエタノールとともに25kGyのγ線
を照射した上記の溶解液に、終濃度が20〜50g/L
になるように前記γ線照射アテロコラーゲンシートを加
えると、γ線照射アテロコラーゲンシートはすみやかに
溶解し、粘稠なコラーゲン水溶液(pH2〜5)となっ
た。
【0046】(実施例8)5〜25mg/cm3 のアテ
ロコラーゲン密度および0.5〜10mg/cm 3 のゼ
ラチン密度を有する1〜5mm厚のアテロコラーゲン−
ゼラチンシート100mg(水分含有率20%以下)を
アテロコラーゲン100mg当たり10〜50μLのエ
タノールとともにPET/PE製の包材に封入した後、
25kGyのγ線を照射した。濾過滅菌しまたは1vo
l%のエタノールとともに25kGyのγ線を照射した
下記の溶解液に、アテロコラーゲンの終濃度が20〜5
0g/Lになるように、前記γ線照射アテロコラーゲン
−ゼラチンシートを加えると、γ線照射アテロコラーゲ
ン−ゼラチンシートはすみやかに溶解し、粘稠なコラー
ゲン水溶液(pH2〜5)となった。 溶解液:実施例6に用いたものと同様
【0047】(試験例7)本発明の液体状創傷被覆材で
ある実施例6〜8で得られたコラーゲン水溶液をそれぞ
れφ12.5×100mmのガラス製試験管に1mL入
れ、その上に0.01mol/Lリン酸緩衝生理的食塩
水(pH7.4)またはウシ血清(pH7.2)0.2
mLを管壁を伝わらせて重層し、30秒ごとにスパーテ
ルを突き刺して、各コラーゲン水溶液が硬化するまでの
時間と硬化後の生成物の強度を調べた。
【0048】その結果、各コラーゲン水溶液は0.01
mol/Lリン酸緩衝生理的食塩水またはウシ血清との
界面から硬化し始め、実施例6〜8で得られたコラーゲ
ン水溶液は全て10分以内に硬化した。実施例6および
7の場合は、硬化後の生成物の強度は、同アテロコラー
ゲン濃度で比較すると、溶解液が5mmol/L塩酸、
5mmol/L塩酸−100μmol/L塩化銅(II)
−1000μmol/Lアスコルビン酸、5mmol/
L塩酸−0.05vol%グルタルアルデヒド、5mm
ol/L塩酸−0.1vol%グルタルアルデヒドの順
に強くなり、また、硬化するまでの時間も、同じ順で短
くなった。また、同じ溶解液で比較すると、アテロコラ
ーゲン濃度が高いほど硬化後の生成物の強度は強くなっ
た。さらに、実施例8で得られた水溶液は、溶解液が5
mmol/L塩酸−0.05vol%グルタルアルデヒ
ドまたは5mmol/L塩酸−0.1vol%グルタル
アルデヒドのときには、同アテロコラーゲン濃度の実施
例7と比較すると、硬化後の生成物の強度が高かった。
【0049】(試験例8)アテロコラーゲンシート等
は、シートのままでも止血材、被覆材等として広範囲で
損傷に使うことができるが、添付の溶解液に溶解すると
液状またはゲル状材料として狭く深い損傷に容易に充填
することができる材料として使うことができることを確
認するために、以下の試験を行った。実施例6〜8で得
られたγ線照射アテロコラーゲンシートおよびγ線照射
アテロコラーゲン−ゼラチンシート(水分含有率20%
以下)を、直接、過剰量の0.01mol/Lリン酸緩
衝生理食塩水(pH7.4)またはウシ血清(pH7.
2)中に浸漬した。その結果、実施例6で得られたγ線
照射アテロコラーゲンシートは0.01mol/Lリン
酸緩衝生理食塩水またはウシ血清中でシート構造が破壊
されたが、実施例7で得られたγ線照射アテロコラーゲ
ンシートおよび実施例8で得られたγ線照射アテロコラ
ーゲン−ゼラチンシートは0.01mol/Lリン酸緩
衝生理食塩水またはウシ血清中でシート構造が保たれ、
広範囲で浅い患部にはシートのままで容易に貼付できる
ことが明らかになった。また、実施例7で得られたγ線
照射アテロコラーゲンシートおよび実施例8で得られた
γ線照射アテロコラーゲン−ゼラチンシートは、5mm
ol/L塩酸−100μmol/L塩化銅(II)−10
00μmol/Lアスコルビン酸、5mmol/L塩酸
−0.05vol%グルタルアルデヒド、5mmol/
L塩酸−0.1vol%グルタルアルデヒド等にすみや
かに溶解して粘稠な水溶液となり、狭い範囲の深い患部
に容易に充填することもでき、2通りの使い方が可能で
あり、極めて有用である。
【0050】以上の各試験例より、本発明の液体状創傷
被覆材は、使用前は液体状であるが、pH5.6〜9.
0の液体と接触するとすみやかに硬化することが分かる
(試験例1〜3および7)。また、本発明の液体状創傷
被覆材は、実際に生体に適用する場合に、塗布が容易で
あり、塗布後すみやかに硬化するため操作性および接着
性に優れ、止血性を有し、損傷部の閉鎖性に優れ、組織
の癒着を防止し、生体親和性および生分解性を有するこ
とが分かる(試験例5)。さらに、本発明の液体状創傷
被覆材は、製造後または製造過程において、濾過滅菌、
放射線滅菌等により滅菌することができることが分かる
(試験例4、6および実施例6〜8)。さらに、アテロ
コラーゲンシート等は、シートのままでも使うことがで
きるが、使用時に上述したような溶解液に溶解すれば、
液状またはゲル状の材料として使うことができる(試験
例8)。
【0051】
【発明の効果】本発明の液体状創傷被覆材は、体液と接
触するとすみやかに硬化し、損傷部の閉鎖性および欠落
部、陥没部、死腔等の充填性に優れ、硬化後の生成物が
生体親和性および生分解性に優れ、柔軟性に優れ、止血
性に優れるので、生体接着剤、癒着防止材、止血材、創
傷保護材、充填材等として極めて有用である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1〜100g/Lのコラーゲンおよび0.
    1〜100mmol/Lの酸を含有する液体状創傷被覆
    材。
  2. 【請求項2】前記酸が、塩酸、酢酸、クエン酸、システ
    イン塩酸塩、アスコルビン酸、リン酸、コハク酸、乳酸
    およびリンゴ酸からなる群より選ばれる少なくとも1つ
    である請求項1に記載の液体状創傷被覆材。
  3. 【請求項3】さらに、10〜10000μmol/Lの
    金属イオンおよび10〜10000μmol/Lの酸化
    還元剤を含有する請求項1または2に記載の液体状創傷
    被覆材。
  4. 【請求項4】さらに、0.001〜1vol%のグルタ
    ルアルデヒドおよび/または0.001〜1vol%の
    ホルムアルデヒドを含有する請求項1〜3のいずれかに
    記載の液体状創傷被覆材。
  5. 【請求項5】さらに、0.1〜100g/Lのゼラチン
    および/または熱変性コラーゲンを含む請求項1〜4の
    いずれかに記載の液体状創傷被覆材。
  6. 【請求項6】さらに、フィブリノーゲン、フィブリン、
    フィブロネクチン、ビトロネクチン、ファクターXIII、
    トロンビンおよびヒアルロン酸からなる群より選ばれる
    少なくとも1つを含有する請求項1〜5のいずれかに記
    載の液体状創傷被覆材。
  7. 【請求項7】pH2.0〜5.5である請求項1〜6の
    いずれかに記載の液体状創傷被覆材。
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