JP2001134023A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2001134023A
JP2001134023A JP31163499A JP31163499A JP2001134023A JP 2001134023 A JP2001134023 A JP 2001134023A JP 31163499 A JP31163499 A JP 31163499A JP 31163499 A JP31163499 A JP 31163499A JP 2001134023 A JP2001134023 A JP 2001134023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
toner density
density value
maintenance
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31163499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3550331B2 (ja
Inventor
Shuji Hayashi
修司 林
Kensuke Fujiwara
研介 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP31163499A priority Critical patent/JP3550331B2/ja
Publication of JP2001134023A publication Critical patent/JP2001134023A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3550331B2 publication Critical patent/JP3550331B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color, Gradation (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体ドラム上のトナー濃度と記録紙への転
写濃度との経時変化に対応して、常に所望濃度の画像形
成を行うことのできる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 初期状態における感光体ドラムの地肌部
分のトナー濃度値を記憶しておき、メンテナンス時にお
ける同部分のトナー濃度値との差から、記録紙等への転
写に寄与しない感光体ドラム表面に付着した無帯電トナ
ー等によるトナー濃度値を検出する。そして、メンテナ
ンス時に検出した感光体ドラム上に現像される階調パタ
ーン画像各部のトナー濃度から上記無帯電トナー等によ
るトナー濃度分を差し引き有効なトナー濃度値を求め、
こうして求められる有効なトナー濃度値に基づいて、メ
ンテナンス時の出力特性に応じた適正な階調補正特性を
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いた複写機、ファクシミリおよびプリンタ等の画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを用いた複写機、ファ
クシミリおよびプリンタ等の画像形成装置は、一般に、
光導電性を有する感光体ドラムを像担持体とし、帯電さ
せた感光体ドラム上に入力画像データに基づいたレーザ
ビームを照射することにより静電潜像を形成して、これ
をトナーによって現像してトナー像を形成し、このトナ
ー像を記録紙等に転写するように構成されている。
【0003】このような画像形成装置においては、入力
画像データの階調値に対するレーザ発光特性、レーザー
ビーム量に対する感光体ドラムの感光特性、感光体ドラ
ムの帯電量に対するトナー付着量を表す現像特性など、
装置の出力特性によって、記録紙等に転写される画像濃
度が影響を受ける。このような出力特性は装置によって
異なり、また経時的に変化するものであるから、入力画
像データの階調を正確に再現した画像濃度出力を得るた
め、通常、このような画像形成装置においては、初期設
定時や所定のメンテナンス時に、装置の出力特性に応じ
る階調補正量を求めるようになっている。
【0004】従来、実際の記録紙等への画像形成を行う
ことなく、このような階調補正量を簡便に求めることの
できる方法として、感光体ドラム上に所定の階調パター
ン信号に基づく階調パターン画像を現像し、感光体ドラ
ム上のトナー濃度を光センサ等の濃度検出センサによっ
て検出することにより装置の出力特性を検出し、入力階
調に応じた現像が行われるように出力特性に応じる方法
が提案されている(特開平7−66972号公報な
ど)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような感
光体ドラム上のトナー濃度を検出することによって階調
補正量を算出する方法によると、感光体ドラム上のトナ
ー濃度が実際に記録紙等に転写される画像の濃度と一致
しないために、所望の出力濃度が得られず階調不良を生
じてしまう場合があった。
【0006】すなわち、現像工程において感光体ドラム
上に付着するトナーの中には、十分に帯電していない無
帯電トナーや、所望の帯電極性とは逆の極性に帯電した
逆帯電トナーが少量ながらも存在し、このような無帯電
トナーや逆帯電トナーは、感光体ドラム上のトナー濃度
は高めるが記録紙等には転写されない。したがって、複
数枚の画像形成を行い、感光体ドラム上に無帯電トナー
や逆帯電トナーが付着した状態となると、入力画像デー
タの階調に応じたトナー濃度が感光体ドラム上において
現像されていても、感光体ドラム上に付着したトナーの
全てが記録紙上に転写されず、濃度センサによって検出
される感光体ドラム上のトナー濃度と、実際に記録紙に
転写される画像濃度との関係が崩れてしまうためであ
る。
【0007】特に最近では、複数色(たとえばシアン、
マゼンタ、イエローの3色)のトナーを混合してカラー
画像を再現する画像形成装置が増えてきており、このよ
うなカラー画像形成装置では、色を正確に再現するため
に各色の階調バランスを適正に保つことがより重要であ
ることから、各色トナーごとの画像転写濃度を一層高い
精度で再現することが求められている。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、像担持体上のトナー濃度と記録紙への転写濃度
との経時変化に対応して、常に所望濃度の画像形成を行
うことのできる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明にかかる画像形成装置は、入力画像データを
階調補正手段によって階調補正することにより出力画像
データを形成し、この出力画像データに基づいて像担持
体上にトナー像を現像し、このトナー像を所定の記録紙
等に転写する画像形成装置であって、所定のメンテナン
ス時において、所定の階調パターンデータを入力画像デ
ータとして像担持体上に階調パターン画像を現像し、こ
の階調パターン画像各部のトナー濃度値とともに、この
階調パターン画像が現像されていない像担持体地肌部分
のトナー濃度値を検出するメンテナンス時状態検出手段
と、上記メンテナンス時状態検出手段によって検出され
た像担持体地肌部分のトナー濃度値に基づいて、同メン
テナンス時状態検出手段によって検出された階調パター
ン画像各部のトナー濃度値から、階調パターン画像各部
の有効トナー濃度値を算出する有効トナー濃度値算出手
段と、こうして算出されたメンテナンス時における階調
パターン画像各部の有効トナー濃度値に基づいて、上記
階調補正手段における階調補正特性を設定する階調補正
特性設定手段と、を備えたことを特徴とするものである
(請求項1)。
【0010】この画像形成装置では、メンテナンス時に
像担持体の地肌部分のトナー濃度値が検出されるが、こ
の地肌部分のトナー濃度値には、メンテナンス時の像担
持体上に付着している無帯電トナーや逆帯電トナー等の
記録紙に転写されない(あるいは転写されにくい)トナ
ー量が表れている。このような無帯電トナー等は、像担
持体表面にほぼ一様に付着していると考えられる。した
がって、同じくメンテナンス時に像担持体上に現像され
る階調パターン画像の各部のトナー濃度値には、有効に
記録紙等に転写されるトナー量と転写されない無帯電ト
ナー等のトナー量との合計が表れている。
【0011】本発明にかかる画像形成装置では、メンテ
ナンス時に装置の出力特性等に応じるための階調補正特
性を設定するにあたり、像担持体地肌部分のトナー濃度
値に基づいて、像担持体上に現像される階調パターン画
像各部のトナー濃度値から、記録紙等に転写されるトナ
ー量を有効トナー濃度値として算出し、この有効トナー
値に基づいて階調補正特性を設定するため、無帯電トナ
ー等が像担持体上に付着することによって像担持体上の
トナー濃度値と実際に記録紙等に転写される画像濃度と
の不整合を生じることなく、常に装置や装置設置環境等
に適合した適切な階調補正特性を得て、正確に所望の画
像濃度を再現することができる。
【0012】また、このような画像形成装置において
は、さらに初期状態における像担持体地肌部分のトナー
濃度値を予め記憶しておく初期状態記憶手段と、上記メ
ンテナンス時状態検出手段によって検出された像担持体
地肌部分のトナー濃度値と上記初期状態記憶手段に記憶
されている初期状態における像担持体地肌部分のトナー
濃度値との差から像担持体地肌部分の状態変化量を算出
する状態変化量算出手段とを備え、上記有効トナー濃度
値算出手段は、上記状態変化量に基づいて、上記メンテ
ナンス時状態検出手段によって検出された階調パターン
画像各部のトナー濃度値から、階調パターン画像各部の
有効トナー濃度値を算出するように構成されることが望
ましい(請求項2)。
【0013】このようにすれば、メンテナンス時に像担
持体上に付着している無帯電トナー等のトナー量を、ほ
とんど無帯電トナー等が付着していないと考えられる初
期状態における像担持体地肌部分のトナー濃度値とメン
テナンス時のトナー濃度値との差から、状態変化量とし
てより正確に算出することができる。したがって、この
状態変化量に基づいて階調パターン画像の濃度値から有
効トナー濃度値を算出することで、より確実に適切な階
調補正特性を得て、正確に所望の画像濃度を再現するこ
とができる。
【0014】また、このような画像形成装置において
は、上記初期状態記憶手段は、初期状態における像担持
体地肌部分のトナー濃度値とともに、初期状態において
所定の階調パターンデータを入力画像データとして像担
持体上に階調パターン画像を現像したとき、この階調パ
ターン画像各部のトナー濃度値を予め記憶しておくよう
に構成され、上記階調補正特性修正手段は、メンテナン
ス時における階調パターン画像各部の有効トナー濃度値
と上記初期状態記憶手段に記憶されている初期状態にお
ける階調パターン画像各部のトナー濃度値とを比較し、
この比較結果に基づいて、上記階調補正手段における階
調補正特性を上記初期状態に予め設定された階調補正特
性から修正するように構成されることが望ましい(請求
項3)。
【0015】このようにすると、初期状態における階調
パターン画像各部のトナー濃度とメンテナンス時におけ
る階調パターン画像各部のトナー濃度との比較結果は、
初期状態とメンテナンス時との出力特性の変化量を表し
ているため、この比較結果に基づいて初期状態に予め設
定された階調補正特性を修正することで、容易に適正な
階調補正特性を設定することができる。
【0016】さらに、上述のような初期状態記憶手段を
有する画像形成装置においては、像担持体上のトナー濃
度値を検出する濃度センサを備え、上記初期状態記憶手
段は、初期状態におけるトナー濃度値としてこの濃度セ
ンサの検出値を記憶しておくように構成され、上記メン
テナンス時状態検出手段もまた、メンテナンス時におけ
るトナー濃度値としてこの濃度センサの検出値を用いる
ように構成されることが望ましい(請求項4)。
【0017】このようにすると、初期状態およびメンテ
ナンス時のトナー濃度値として同一の濃度センサの検出
値を用いているため、トナー濃度値に対する出力がリニ
アに得られない濃度センサであっても、検出値をトナー
濃度値に換算することなく、簡便に初期状態からメンテ
ナンス時へのトナー濃度値の変化量を得ることができる
とともに、濃度センサの出力値の個体差によらず、正確
に初期状態からメンテナンス時へのトナー濃度値の変化
量を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる画像形成装
置をカラー複写機として実現した実施形態について説明
する。
【0019】図1は、本実施形態にかかるカラー複写機
の概略構成図である。このカラー複写機10は、コンタ
クトガラス上に載置されたカラー原稿Pの画像を読み取
る画像読取部20と、画像読取部20によって読み取ら
れた画像を入力画像として所定の画像処理を行う画像処
理部30と、画像処理部30によって画像処理され、形
成された画像データを記録紙上に画像形成する画像形成
部40と、画像処理部30における階調補正処理に用い
る階調補正特性を所定のメンテナンス時に書換処理する
階調補正特性設定処理部50と、これら画像読取部2
0、画像処理部30、画像形成部40および階調補正特
性設定処理部50を制御・統括する処理統括制御部90
とを備えている。
【0020】画像読取部20は、コンタクトガラス21
上に載置されたカラー原稿Pに、露光ランプ22の光を
照射し、その反射光を反射鏡23a,23b,23cお
よびレンズ24、さらに、R(レッド)、G(グリー
ン)、B(ブルー)の色分解フィルタを通してCCD等
の光電変換素子25で受光することにより、カラー原稿
Pの画像情報をR成分、G成分、B成分に色分解して、
各成分の光強度に比例したカラー画像データR,G,B
を読み取る。こうして読み取られたカラー画像データは
デジタル値にA/D変換され、画像処理部30への入力
画像データとされる。
【0021】画像処理部30は、図示しない演算部、記
憶部等からなるコンピュータ回路として構成されてい
る。この画像処理部30は、画像読取部20で読み取ら
れた入力画像データに対して各種の画像処理を施し、画
像形成部40での画像形成処理に供するための出力画像
データを形成する。この画像処理部30における各処理
については後に詳述する。
【0022】画像形成部40は、装置下部に配設された
給紙カセット411,412,413または手差しトレ
イ414から給送される記録紙に対して、画像転写部4
2において出力画像データに基づくトナー像を形成し、
このトナー像を定着部43の加熱ローラ431および加
圧ローラ432で定着させてから、排出トレイ44に排
出する。45は、記録紙の両面に画像形成する場合に片
面に画像形成された記録紙の表裏面を反転させて再び画
像転写部42に搬送する両面ユニットである。
【0023】画像転写部42は、回転可能に軸支された
光導電性を有する感光体ドラム421の周囲に、その回
転方向に沿って順に、高圧電圧が印加される帯電ワイヤ
(図示省略)からのコロナ放電によって感光体ドラム表
面に所定電位を与える帯電器422と、レーザー発振器
423aからミラー423bを介して出力画像データに
対応するレーザー光を照射することにより感光体ドラム
421表面の電位を選択的に減衰させて静電潜像を形成
する露光器423と、感光体ドラム421表面に形成さ
れた静電潜像をトナーにより現像する現像器424と,
感光体ドラム421上に形成されたトナー像を記録紙に
転写する転写器425と、感光体ドラム421表面を除
電する除電器426および感光体ドラム421表面の残
留トナーを除去するクリーナー等が配置されている。
【0024】この複写機10では、カラー画像を形成す
るため、上記露光器423は、出力画像データの各色成
分ごとに静電潜像を形成するように構成され、現像器4
24は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)およびK(ブラック)の各色のトナー像を現像する
4つの現像器424c,424m,424y,424k
を備え、さらに、転写器425は、感光体ドラム421
表面に現像された各色トナー像を、一旦転写ベルト42
5a上に1次転写し、この転写ベルト425a上で、C
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK
(ブラック)の各色のトナー像を重ねてから、転写ロー
ラ425b上に搬送された記録紙上へ2次転写するよう
に構成されている。
【0025】また、現像器424と転写器425との間
には、感光体ドラム421に現像されたトナー像の濃度
を検出する光学式センサからなる濃度センサ48が配置
されている。この濃度センサ48は、後述する初期設定
処理やメンテナンス処理において、装置の出力特性を算
出する処理に用いられるものである。
【0026】階調補正補正特性設定処理部50は、図示
しない演算部、記憶部等からなるコンピュータ回路とし
て構成されている。この階調補正特性設定処理部50
は、初期設定時や、装置周囲の温度や湿度等の環境条件
が変わった場合、予め設定された所定枚数の画像形成処
理が行われた場合等の所定のメンテナンス時に、上記画
像処理部30における階調補正処理に用いる階調補正特
性をそのときの画像形成部40の出力特性に適合させる
メンテナンス処理を行うものである。この階調補正特性
設定処理部50における各処理については後に詳述す
る。
【0027】処理統括制御部90は、上記画像読取部2
0、画像処理部30、画像形成部40および階調補正特
性設定処理部50を制御・統括して、これらにより画像
読み取り、画像処理、画像形成および階調補正特性設定
処理等を行わせる。この処理統括制御部90には、操作
パネル91が接続されており、操作者からの操作信号が
適宜入力可能となっている。
【0028】次に、図2を参照しながら、画像処理部3
0および階調補正特性設定処理部50について説明す
る。
【0029】画像処理部30は、シェーディング補正部
31、色空間変換部32、色補正処理部33、黒生成処
理部34、出力系適合補正部35、出力色選択部36、
変倍処理部37および空間フィルタ部38を備えてい
る。
【0030】シェーディング補正部31は、画像読取部
20において読み取られたR,G,Bの入力画像データ
に対し、画像読取部20における露光ランプ22の露光
分布特性や光電変換素子25の感度分布特性等を補正す
る。
【0031】色空間変換部32は、R(レッド)、G
(グリーン)、B(ブルー)の光強度に応じたRGB形
式の画像データを、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y
(イエロー)の濃度に応じたCMY形式の補色信号(濃
度記録信号)に反転処理を行う。
【0032】色補正処理部33は、各画素ごとにC(シ
アン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の信号として
構成された入力画像データに対し使用者の好みに適合し
た色調への色補正処理を行う。
【0033】黒生成処理部34は、CMY形式のカラー
画像データから黒の画像データKを生成する。
【0034】出力系適合色補正部35は、トナー色の理
論上の色とのずれや現像特性等の画像形成部40の特性
(出力特性)に応じるため、この出力特性に応じて設定
され階調補正特性に基づいて、カラー画像データC,
M,Y,KをC’,M’,Y’,K’に変換する補正処
理を行う。なお、この出力系適合色補正部35における
階調補正処理については後述する。
【0035】出力色選択部36は、画像形成部40が1
色ずつ現像処理を行うため、次に現像処理を行う色を選
択する。
【0036】変倍処理部37は、設定倍率等に応じて画
像の拡大/縮小処理を行う。
【0037】空間フィルタ部38は、文字領域であれば
エッジ強調処理を、写真領域および網点領域であれば平
滑処理を施し、画像形成部40に出力画像データを出力
する。
【0038】一方、階調補正特性設定部50は、階調パ
ターンデータ記憶部51、階調補正特性設定部52、状
態検出制御部53、初期状態記憶部54、状態変化量算
出部55および有効トナー濃度値算出部56とを備えて
いる。
【0039】階調パターンデータ記憶部51は、互いに
異なるn個の階調領域(パッチ)が形成された所定の階
調パターンデータを記憶している。図5は、この階調パ
ターンデータを記録紙P等に画像形成した階調パターン
画像の一例であり、異なる階調のパッチA0,A1,A
2,A3…が記録紙P上に形成されている。なお、パッ
チA0は、積極的にトナー付着を行わない、階調0の仮
想パッチであり、後述する感光体ドラム421地肌部分
のトナー量を検出するために用いられるものである。
【0040】階調補正特性設定部52は、後述するよう
に、初期設定時およびメンテナンス時に上記画像処理部
30の出力系適合補正部35において用いられる階調補
正特性を設定し、同出力系適合補正部35に記憶させる
ものである。
【0041】状態検出制御部53は、画像形成部40の
濃度センサ48により、感光体ドラム421表面のトナ
ー濃度を検出するものである。感光体ドラム421表面
のトナー濃度としては、上記階調パターン画像が現像さ
れたパッチ部分の濃度(パターン部濃度)とともに、階
調パターン画像が現像されていない地肌部分の濃度(地
肌濃度)を検出するようになっている。
【0042】初期状態記憶部54は、メンテナンス時に
おける新たな階調補正特性の設定処理に供するため、初
期設定時に上記状態検出制御部53によって検出された
感光体ドラム421のパターン部濃度および地肌濃度を
記憶しておくものである。
【0043】状態変化量算出部55は、メンテナンス時
に検出された感光体ドラム421表面の地肌濃度と、初
期状態記憶部54に記憶されている初期状態の感光体ド
ラム421表面の地肌濃度との差から、メンテナンス時
の感光体ドラム421の状態を初期状態からの変化量と
して算出するものである。
【0044】有効トナー濃度値算出部56は、上記状態
変化量算出部55によって算出された状態変化量に基づ
いて、メンテナンス時に検出された感光体ドラム421
表面のパターン部濃度から、記録紙に転写されうる有効
なトナー濃度を算出するものである。
【0045】次に、階調補正特性設定処理部50によっ
て行われる階調補正特性の設定処理について説明する。
【0046】この階調補正特性の設定処理は、工場出荷
時やオーバーホールを伴うメンテナンス時等の初期状態
において行われる初期設定処理と、装置が自動的にメン
テナンス時において行うメンテナンス処理(以下、この
ようなメンテナンス処理を「メンテナンス処理」と呼
ぶ。)との大きく2つに分けることができる。
【0047】まず、初期設定処理について、図3を参照
しながら説明する。この初期設定処理は、初期状態にお
ける装置の特性(特に出力特性)を検出して、この出力
特性に応じた階調補正量(階調補正特性)を設定し、さ
らに後のメンテナンス処理に供するための初期状態を記
憶する処理である。この初期設定処理は、この装置が
C,M,Y,Kの4色の出力を行うものであるため各色
ごと順に行われる。
【0048】この初期設定処理では、まず階調パターン
データ記憶部51に記憶されている階調パターンデータ
に基づいて、実際に記録紙上に階調パターン画像が形成
される(ステップS10)。具体的には、階調パターン
データ記憶部51に記憶されている階調パターンデータ
が画像処理部30の出力系適合補正部35の上流側に送
信され、さらに出力色選択部36、変倍処理部37およ
び空間フィルタ部38を経て画像形成部40において記
録紙への画像形成が行われる。階調パターンデータは、
装置の出力階調領域から複数の代表階調を抽出したもの
であり、たとえば次表のデータとして表すことができ
る。なお、パッチ0は、階調0の仮想パッチである。
【0049】
【表1】
【0050】なお、この初期設定処理で最初に行われる
画像形成処理においては、出力系適合補正部35におけ
る階調補正特性に応じた階調補正処理は行わない。
【0051】階調補正処理を行わずに階調パターン画像
が形成された記録紙は、画像読取部20において画像読
取りが行われる(ステップS20)。具体的には、階調
パターン画像が形成された記録紙は、初期設定処理を行
う操作者によって、画像読取部20のコンタクトガラス
21上に載置され、画像読取部20がこの記録紙上の階
調パターン画像の読取りを行う。こうして読みとられた
階調パターン画像の画像データは、画像処理部30に送
られ、シェーディング補正部31、色空間変換部32、
色補正処理部33および黒生成処理部34を経て出力系
適合補正部35に送られる。
【0052】つづいて、階調補正特性設定部52は、出
力系適合補正部35に送られた階調パターン画像の画像
データにおける階調パターン各パッチの濃度と、この階
調パターン画像の元となった階調パターンデータとを比
較することによって、画像形成部40の現在の出力特性
が得られる(ステップS30)。出力系適合補正部35
に送られた階調パターン画像の画像データは、出力系適
合補正部35における階調補正処理を行われることなく
画像形成され、読み取られたものであるから、画像形成
部40の出力特性のみを検出することができる。
【0053】こうして現在(初期状態)の出力特性が得
られれば、この出力特性に応じて、さらに入力階調に対
する所望の出力階調が得られるように、階調補正をおこ
なうための階調補正特性が算出される(ステップS4
0)。この階調補正特性は、出力特性を吸収するべく、
入力階調に対して画像形成される出力階調がリニアにな
るように階調補正を行うように設定してもよいが、人間
の目に検知される階調がリニアに、あるいは自然な階調
分布に見えるように階調補正するものであることが望ま
しい。この階調補正特性(ガンマデータ)は、横軸に入
力階調を、縦軸に階調補正後の階調を表せば、図7の曲
線として例示されるが、具体的には、この実施形態では
入力階調に対する出力階調を記述したテーブルとして設
定すればよい。設定された階調補正特性は、画像処理部
30の出力系適合補正部35内に記憶される。
【0054】以上の処理によって初期状態における適正
な階調補正特性の設定は完了するが、つづいて、後のメ
ンテナンス時にメンテナンス処理に供するため、この初
期状態のデータの検出および記憶が行われる。
【0055】この初期状態のデータの検出処理は、ま
ず、階調パターンデータをいま設定された階調補正特性
で階調補正して、感光体ドラム421上に階調パターン
画像の現像が行われる(ステップS50)。具体的に
は、階調パターンデータ記憶部51に記憶されている階
調パターンデータを出力系適合補正部35に送り、この
階調パターンデータをいま設定した階調補正特性で階調
補正して、出力色選択部36、変倍処理部37および空
間フィルタ部38を経て画像形成部40に送る。そし
て、この画像データに基づいて感光体ドラム421上に
階調パターン画像がトナー像として現像される。
【0056】つづいて、感光体ドラム421上に現像さ
れた階調パターン画像各部のトナー濃度(パターン部濃
度)および階調パターン画像が現像されていない感光体
ドラム地肌部分のトナー濃度(地肌濃度)が、濃度セン
サ48によって検出される(ステップS60)。図6
は、感光体ドラム421上に現像された階調パターン画
像の一例を示している。これら感光体ドラム421の地
肌濃度およびパターン部濃度は、階調補正特性設定処理
部50の状態検出制御部53に送られる。
【0057】そして、検出された地肌濃度およびパター
ン部濃度は、状態検出制御部53から初期状態記憶部5
4に送られ、適正な階調補正特性が設定された初期状態
のデータ(初期状態データ)として記憶される(ステッ
プS70)。たとえば、この初期状態データは、対応す
る階調パターンデータとともに、次表のように表すこと
ができる。
【0058】
【表2】
【0059】なお、この感光体ドラム421上に現像さ
れたトナー像は、記録紙に転写する必要はないため、初
期設定を行う操作者の手を煩わせることなく、装置内で
自動的に行うことができる。
【0060】以上のようにして初期設定が行われれば、
以後、画像処理部30の出力系適合補正部35における
階調補正処理では、後述するメンテナンス処理が行われ
るまで、この階調補正特性に応じて階調補正処理が行わ
れる。
【0061】次に、図4を参照しながら、メンテナンス
時において行われる階調補正特性の設定処理について説
明する。このメンテナンス処理は、所定枚数の画像形成
処理を行うごとに、前回のメンテナンス処理から所定期
間が経過したときに、あるいは、温度や湿度等の装置周
囲の環境条件が変化した場合に、処理統括制御部90等
が自動的にメンテナンス処理を行うメンテナンス時を決
定し、処理統括制御部90からの開始信号に応じて行わ
れる。なお、この装置においては、メンテナンス処理終
了から画像形成した枚数等をカウントするカウンタ、メ
ンテナンス処理終了からの時間経過を計測するタイマ、
装置の設置環境条件を検出する温度センサや湿度センサ
等を備え、これらの出力は処理統合制御部90に入力す
るように構成されている。このメンテナンス処理は、メ
ンテナンス時における装置の特性(特に出力特性)に応
じた階調補正量(階調補正特性)を設定するものであ
る。このメンテナンス処理も上記初期設定処理と同様
に、この装置がC,M,Y,Kの4色の出力を行うもの
であるため各色ごと順に行われる。
【0062】このメンテナンス処理では、まず、階調パ
ターンデータを初期設定時に設定された階調補正特性で
階調補正した画像データに基づいて、階調パターン画像
が感光体ドラム421上に現像される(ステップS10
0)。具体的には、階調パターンデータ記憶部51に記
憶されている階調パターンデータを出力系適合補正部3
5に送り、この階調パターンデータを初期設定時に設定
された階調補正特性で階調補正して、出力色選択部3
6、変倍処理部37および空間フィルタ部38を経て画
像形成部40に送る。そして、この画像データに基づい
て感光体ドラム421上に階調パターン画像がトナー像
として現像される。
【0063】つづいて、感光体ドラム421上に現像さ
れた階調パターン画像各部のトナー濃度(パターン部濃
度)および階調パターン画像が現像されていない感光体
ドラム421地肌部分のトナー濃度(地肌濃度)が、濃
度センサ48によって検出される(ステップS11
0)。これら感光体ドラム421の地肌濃度およびパタ
ーン部濃度は、階調補正特性設定処理部50の状態検出
制御部53に送られる。こうして検出されるメンテナン
ス時の地肌濃度およびパターン部濃度(メンテナンス時
データ)は、たとえば、対応する階調パターンデータお
よび初期状態データとともに次表のように表すことがで
きる。
【0064】
【表3】
【0065】そして、初期状態記憶部54に記憶されて
いる初期状態における感光体ドラム421の地肌濃度
と、メンテナンス時に検出された上記地肌濃度とから、
初期状態からメンテナンス時への状態変化量が算出され
る(ステップS130)。具体的には、状態検出制御部
53に送られたメンテナンス時の地肌濃度および初期状
態記憶部54に記憶されている初期状態の地肌濃度が状
態変化量算出部55に送られ、状態変化量算出部55が
両者の差として状態変化量を求める。たとえば、上記表
3に示した初期状態データおよびメンテナンス時データ
の場合、状態変化量は次式によって算出することができ
る。
【0066】 こうして求められる状態変化量は、主として感光体ドラ
ム421表面のトナー濃度を高めるものの記録紙には転
写されない無帯電トナーや逆帯電トナー等の初期状態と
メンテナンス時との差を表している。
【0067】こうして状態変化量が求められれば、この
状態変化量に応じて、状態検出制御部53に送られたメ
ンテナンス時のパターン部濃度から、メンテナンス時の
有効トナー濃度が算出される(ステップS140)。具
体的には、状態変化量算出部55から状態変化量が、状
態検出制御部53からパターン部濃度が、それぞれ有効
トナー濃度算出部56に送られ、各パッチごとに有効ト
ナー濃度値が算出される。たとえば、上記表3に示した
初期状態データおよびメンテナンス時データの場合、メ
ンテナンス時の有効トナー濃度(有効データ)は、メン
テナンス時の各検出濃度から状態変化量20を差し引く
ことによって、次表のように求められる。
【0068】
【表4】
【0069】こうしてメンテナンス時の有効トナー濃度
が算出されれば、この有効トナー濃度と、記憶されてい
る初期状態のパターン部濃度とを比較し、この比較結果
に基づいて初期設定時の階調補正特性を修正する(ステ
ップS150)。この修正処理では、まず、メンテナン
ス時の状態において、初期設定時と同じ出力階調(トナ
ー濃度)が得られる入力階調(階調パターンデータに相
当)を求める。そして、メンテナンス処理後の階調補正
特性は、実際に画像読み取りされた画像データを予め初
期設定時と同じ出力を得られる階調に変換してから、初
期設定時の階調補正特性を用いた階調補正処理を行うこ
とによって、メンテナンス処理後においても初期設定時
と同じ出力特性を得られるようにするものである。すな
わち、この階調補正特性の修正処理は、メンテナンス処
理後の階調補正特性として、各階調ごとの初期設定時と
メンテナンス時との出力特性の変化分を初期設定時の階
調補正特性に加えた階調補正特性を設定するものであ
る。
【0070】具体的には、まず、初期設定時と同じ出力
階調が得られるメンテナンス時における入力階調を、メ
ンテナンス時におけるパターン部濃度の各パッチ間を直
線で補間し、これに初期設定時のパターン部濃度を照合
することによって求める。図8は、この処理をパッチ番
号4の階調(濃度値)117のデータについて行った場
合の説明図である。メンテナンス時の有効トナー濃度値
において階調値117は、パッチ6(有効トナー濃度値
113)およびパッチ7(有効トナー濃度値128)の
間にある。これらパッチ6および7の入力階調(階調パ
ターンデータ)は、それぞれ61および79である。図
8のように、横軸に入力階調、縦軸に出力階調をとり、
メンテナンス時の有効トナー濃度のパッチ6および7を
補間した場合、初期設定時のパッチ4の出力階調117
は、入力階調65.8(整数化して66)で得られるこ
とが分かる。同様にして、各パッチごとに、初期設定時
の出力階調が得られる入力階調値を算出することができ
る。
【0071】このようにしてメンテナンス時の状態にお
いて、初期設定時と同様の出力を得るための入力階調値
が得られれば、既に初期設定時に好適な出力が得られる
ように設定した階調補正特性に対して、初期設定時から
メンテナンス時への状態変化分を加える(あるいは差し
引く)ことで、メンテナンス時の状態に応じた階調補正
特性を設定することができる。図9は、初期設定時の階
調補正特性(ガンマデータ)から、メンテナンス時の状
態に応じて修正した階調補正特性(ガンマデータ)を模
式的に表した説明図である。
【0072】こうして修正した階調補正特性は、画像処
理部30の出力系適合補正部35に記憶され、以後、こ
うして修正された階調補正特性に応じて状態に応じた階
調補正処理が行われる。
【0073】以上のように、この実施形態にかかる画像
形成装置では、メンテナンス時に感光体ドラム421の
地肌部分のトナー濃度値を検出することにより、記録紙
に転写されない(あるいは転写されにくい)無帯電トナ
ーや逆帯電トナー等のトナー量を検出し、この感光体ド
ラム421地肌部分のトナー濃度値に基づいて、感光体
ドラム421上に現像される階調パターン画像各部のト
ナー濃度値から、記録紙等に転写されるトナー量を有効
トナー濃度値として算出し、この有効トナー値に基づい
て階調補正特性を修正するため、無帯電トナー等が感光
体ドラム421上に付着することによって感光体ドラム
421上のトナー濃度値と実際に記録紙等に転写される
画像濃度との不整合を生じることなく、常に装置や装置
設置環境等に適合した適切な階調補正特性を得て、正確
に所望の画像濃度を再現することができる。
【0074】また、実際の記録紙等への画像形成を行っ
て適正な階調補正特性を求めた初期設定時における感光
体ドラム421地肌部分のトナー濃度値を予め記憶して
おくことにより、メンテナンス時に感光体ドラム421
上に付着している無帯電トナー等のトナー量を、この初
期状態における感光体ドラム421地肌部分のトナー濃
度値とメンテナンス時のトナー濃度値との差から、状態
変化量としてより正確に算出することができる。したが
って、この状態変化量に基づいて階調パターン画像の濃
度値から有効トナー濃度値を算出することで、より確実
に適切な階調補正特性を得て、正確に所望の画像濃度を
再現することができる。
【0075】さらに、初期状態において感光体ドラム4
21上に現像した階調パターン画像各部のトナー濃度値
を記憶しておくことにより、メンテナンス時に検出され
た階調パターン画像各部の有効トナー濃度値との比較結
果から、初期設定時に実際の記録紙等への画像形成を行
って求めた適正な階調補正特性を利用して、初期設定時
の階調補正特性を修正することで簡単にメンテナンス時
における適正な階調補正特性を求めることができる。
【0076】また、初期状態およびメンテナンス時のト
ナー濃度値として同一の濃度センサ48の検出値を用い
ているため、トナー濃度値に対する出力がリニアに得ら
れない濃度センサであっても、検出値をトナー濃度値に
換算することなく、簡便に初期状態からメンテナンス時
へのトナー濃度値の変化量を得ることができる。
【0077】さらに、感光体ドラム421の表面濃度を
求める濃度センサ48の出力値をそのままトナー濃度値
を表す値として用いているため、濃度センサ48の出力
値の個体差によらず、正確に初期状態からメンテナンス
時へのトナー濃度値の変化量を得ることができる。
【0078】以上、本発明を実施形態に即して説明した
が、本発明にかかる画像形成装置は、上記実施形態に限
定されるものではなく、以下のように構成してもよい。
【0079】(1)上記実施形態においては、本発明に
かかる画像処理装置をデジタルカラー複写機に適用した
が、所定の入力画像データを用いて画像形成を行う画像
形成装置であれば、ファクシミリ装置やカラープリンタ
等、任意の画像形成装置に適用することができる。
【0080】(2)上記実施形態においては、濃度セン
サ48の出力値(検出値)をそのまま感光体ドラム42
1表面のトナー濃度値として扱うように構成したが、濃
度センサ48の出力を変換器等で単位面積あたりのトナ
ー厚み(あるいはトナー質量)等によって表される具体
的なトナー量を求め、階調補正特性設定処理等において
はこの具体的なトナー量を用いて処理を行ってもよい。
【0081】(3)上記実施形態においては、初期設定
時の階調パターン画像各部のトナー濃度(パターン部濃
度)を記憶しておき、メンテナンス時のパターン部濃度
との比較結果から、メンテナンス時の階調補正特性を初
期設定時に予め設定した階調補正特性から修正して求め
るように構成したが、メンテナンス時の有効トナー濃度
から直接メンテナンス時の適正な階調補正特性を求める
ようにしてもよい。
【0082】(4)上記実施形態においては、初期設定
時の地肌部分トナー濃度(地肌濃度)を記憶しておき、
メンテナンス時の感光体ドラム421地肌部分のトナー
濃度(地肌濃度)との差から状態変化量を算出してメン
テナンス時の有効トナー濃度値を算出するように構成し
たが、初期設定時には、ほとんど感光体ドラム421地
肌部分に無帯電トナー等が付着していないと考えられる
ことから、メンテナンス時の地肌濃度のみからメンテナ
ンス時の感光体ドラム421に付着している無帯電トナ
ー等の量を求めるようにしてもよい。
【0083】(5)上記実施形態においては、メンテナ
ンス時において、初期設定時との比較から初期設定時の
階調補正特性を修正してメンテナンス時の適正な階調補
正特性を設定するように構成したが、初期状態記憶部5
4には前回のメンテナンス時の検出値を記憶しておき、
この前回のメンテナンス時の状態との比較から前回のメ
ンテナンス時の階調補正特性を修正して、現在のメンテ
ナンス時の適正な階調補正特性を設定するようにしても
よい。
【0084】(6)上記実施形態においては、初期設定
時およびメンテナンス時の地肌濃度について単純に差を
とり、この差を状態変化量としたが、初期状態からメン
テナンス時の状態変化量は、初期設定時の地肌濃度およ
びメンテナンス時の地肌濃度を用いていれば、種々の算
出手段を用いて算出することができる。
【0085】(7)上記実施形態においては、メンテナ
ンス時の有効トナー濃度値(有効データ)は、メンテナ
ンス時の階調パターン画像各部のトナー濃度値(メンテ
ナンス時データ)から単純に状態変化量を引くことによ
って求めたが、状態変化量を参照しながら画像転写に有
効なトナー量を求めることのできる手段であれば、有効
トナー濃度値は種々の算出手段によって求めることがで
きる。
【0086】(8)上記実施形態においては、濃度セン
サとして光学式の濃度センサ48を採用したが、感光体
ドラム421表面のトナー濃度値を検出しうるセンサで
あれば、任意の公知のセンサを採用することができる。
【0087】(9)上記実施形態においては、像担持体
として感光体ドラム421を用いたが、入力画像がトナ
ー像として現像され、これを記録紙等に転写する像担持
体であれば、任意の公知の像担持体を採用することがで
きる。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる画像形成
装置によれば、メンテナンス時に装置の出力特性等に応
じるための階調補正特性を修正するにあたり、像担持体
地肌部分のトナー濃度値に基づいて、像担持体上に現像
される階調パターン画像各部のトナー濃度値から、記録
紙等に転写されるトナー量を有効トナー濃度値として算
出し、この有効トナー値に基づいて階調補正特性を修正
するため、無帯電トナー等が像担持体上に付着すること
によって像担持体上のトナー濃度値と実際に記録紙等に
転写される画像濃度との不整合を生じることなく、常に
装置や装置設置環境等に適合した適切な階調補正特性を
得て、正確に所望の画像濃度を再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置を複写機に適用し
た一実施形態の概略図である。
【図2】同画像形成装置の画像処理部および階調補正特
性設定処理部の構成図である。
【図3】初期設定処理のフローチャートである。
【図4】メンテナンス処理のフローチャートである。
【図5】記録紙上に画像形成された階調パターン画像の
一例である。
【図6】感光体ドラム上に現像された階調パターン画像
の一例である。
【図7】初期設定時に設定された階調補正特性(ガンマ
データ)の一例である。
【図8】メンテナンス時の状態において初期設定時の出
力階調を得るための入力階調値を求める処理の説明図で
ある。
【図9】階調補正特性(ガンマデータ)の修正処理を模
式的に示す説明図である。
【符号の説明】
20 画像読取部 30 画像処理部 35 出力系適合補正部 40 画像形成部 421 感光体ドラム(像担持体) 48 濃度センサ 50 階調補正特性設定処理部 52 階調補正特性設定部 54 初期状態記憶部 55 状態変化量算出部 56 有効トナー濃度算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AB07 BA09 BB36 BC10 FA13 GA02 2H027 DA10 EC04 EC06 EC09 ED06 5C062 AA05 AB05 AB22 AB42 AC21 AC58 BA00 5C077 LL13 MM27 MP08 PP15 PP32 PP33 PP38 PP43 PP45 PQ22 PQ23 TT03 TT06 9A001 BB06 HH34 JJ35 KK42 LL05 LL09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データを階調補正手段によって
    階調補正することにより出力画像データを形成し、この
    出力画像データに基づいて像担持体上にトナー像を現像
    し、このトナー像を所定の記録紙等に転写する画像形成
    装置であって、 所定のメンテナンス時において、所定の階調パターンデ
    ータを入力画像データとして像担持体上に階調パターン
    画像を現像し、この階調パターン画像各部のトナー濃度
    値とともに、この階調パターン画像が現像されていない
    像担持体地肌部分のトナー濃度値を検出するメンテナン
    ス時状態検出手段と、 上記メンテナンス時状態検出手段によって検出された像
    担持体地肌部分のトナー濃度値に基づいて、同メンテナ
    ンス時状態検出手段によって検出された階調パターン画
    像各部のトナー濃度値から、階調パターン画像各部の有
    効トナー濃度値を算出する有効トナー濃度値算出手段
    と、 こうして算出されたメンテナンス時における階調パター
    ン画像各部の有効トナー濃度値に基づいて、上記階調補
    正手段における階調補正特性を設定する階調補正特性設
    定手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 初期状態における像担持体地肌部分のトナー濃度値を予
    め記憶しておく初期状態記憶手段と、 上記メンテナンス時状態検出手段によって検出された像
    担持体地肌部分のトナー濃度値と上記初期状態記憶手段
    に記憶されている初期状態における像担持体地肌部分の
    トナー濃度値との差から像担持体地肌部分の状態変化量
    を算出する状態変化量算出手段とを備え、 上記有効トナー濃度値算出手段は、上記状態変化量に基
    づいて、上記メンテナンス時状態検出手段によって検出
    された階調パターン画像各部のトナー濃度値から、階調
    パターン画像各部の有効トナー濃度値を算出するように
    構成されたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置において、 上記初期状態記憶手段は、初期状態における像担持体地
    肌部分のトナー濃度値とともに、初期状態において所定
    の階調パターンデータを入力画像データとして像担持体
    上に階調パターン画像を現像したとき、この階調パター
    ン画像各部のトナー濃度値を予め記憶しておくように構
    成され、 上記階調補正特性設定手段は、メンテナンス時における
    階調パターン画像各部の有効トナー濃度値と上記初期状
    態記憶手段に記憶されている初期状態における階調パタ
    ーン画像各部のトナー濃度値とを比較し、この比較結果
    に基づいて、上記階調補正手段における階調補正特性を
    上記初期状態に予め設定された階調補正特性から修正す
    るように構成されたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の画像形成装置に
    おいて、 像担持体上のトナー濃度値を検出する濃度センサを備
    え、 上記初期状態記憶手段は、初期状態におけるトナー濃度
    値としてこの濃度センサの検出値を記憶しておくように
    構成され、 上記メンテナンス時状態検出手段もまた、メンテナンス
    時におけるトナー濃度値としてこの濃度センサの検出値
    を用いるように構成されたことを特徴とする画像形成装
    置。
JP31163499A 1999-11-01 1999-11-01 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3550331B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31163499A JP3550331B2 (ja) 1999-11-01 1999-11-01 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31163499A JP3550331B2 (ja) 1999-11-01 1999-11-01 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001134023A true JP2001134023A (ja) 2001-05-18
JP3550331B2 JP3550331B2 (ja) 2004-08-04

Family

ID=18019638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31163499A Expired - Fee Related JP3550331B2 (ja) 1999-11-01 1999-11-01 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3550331B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005311644A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、校正方法及びそのプログラム
JP2006139180A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005311644A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、校正方法及びそのプログラム
US7650093B2 (en) 2004-04-21 2010-01-19 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming device, calibration method and storage medium storing program
JP2006139180A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3550331B2 (ja) 2004-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3441994B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP5094100B2 (ja) 画像形成装置
JP3049684B2 (ja) 画像形成装置、および画像形成装置の出力階調調整方法
US7187879B2 (en) Image forming apparatus
JP4115098B2 (ja) 画像形成装置及びマスキング係数算出方法並びにマスキング係数算出プログラムを記録した記録媒体
JP2005189357A (ja) 画像制御方法、画像形成装置、プログラム、及び記録媒体
JP3686558B2 (ja) 画像形成装置
JP3874718B2 (ja) 画像処理装置,画像形成装置
JPH11184336A (ja) 画像処理装置
JPH0662249A (ja) カラー画像記録装置
JP3550331B2 (ja) 画像形成装置
JP2009145692A (ja) 画像形成装置および画質調整方法
JP3880238B2 (ja) 画像処理方法及び装置
JPH0477060A (ja) 画像形成装置
JPH05142906A (ja) 複写機
JPH096191A (ja) 画像形成装置
JP3489258B2 (ja) 画像形成装置
JP2003149885A (ja) 画像形成装置
JP2022032517A (ja) 画像形成装置
JP3526230B2 (ja) 画像形成方法及び装置並びに記憶媒体
JP2000127499A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP6358188B2 (ja) 画像形成装置
JP2004125990A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及び制御プログラム
JPH06246961A (ja) 画像形成装置
JP3176074B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080430

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees