JP2001132816A - 無段変速トランスミッション及び無段変速トランスミッションを備えた車輌の伝動構造 - Google Patents

無段変速トランスミッション及び無段変速トランスミッションを備えた車輌の伝動構造

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JP2001132816A
JP2001132816A JP31328199A JP31328199A JP2001132816A JP 2001132816 A JP2001132816 A JP 2001132816A JP 31328199 A JP31328199 A JP 31328199A JP 31328199 A JP31328199 A JP 31328199A JP 2001132816 A JP2001132816 A JP 2001132816A
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hydraulic pump
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    • F16H47/00Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing
    • F16H47/02Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing the fluid gearing being of the volumetric type
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    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングが車体フレームの少なくとも一部
を構成するHSTにおいて、油圧ポンプ及び油圧モータ
の大型化に伴う車体フレームの大型化を極力抑えること
ができるHST、並びに該HSTを備えた車輌の伝動構
造を提供する。 【解決手段】 油圧ポンプ及び油圧モータは、それぞ
れ、別体とされた油圧ポンプ用基板及び油圧モータ用基
板を介して、車体長手方向に沿ってハウジング内に配設
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングが車体
フレームの少なくとも一部を構成するようにされた無段
変速トランスミッション(以下、HSTという)及び該
HSTを備えた車輌の伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】HSTのハウジングを車体フレームの一
部として兼用することにより、車輌の構造簡略化及びコ
ストの低廉化等を図ることは、例えば、特開平11-91379
号公報に示されているように公知である。
【0003】しかしながら、前記公開公報に記載されて
いるHSTは、一つの基板(油圧ブロック)に、油圧ポ
ンプ及び油圧モータを車体幅方向に並列してなる構成で
ある為、以下に示す不都合があった。
【0004】即ち、前記構成によると、高馬力仕様時等
に対応すべく油圧ポンプ及び油圧モータの容量を大きく
する必要がある場合、大型の油圧ポンプ及び油圧モータ
が車体幅方向に並列し得る大きさの基板が必要となり、
さらに、これらを収容するハウジングも大きくせざるを
得ず、車体自体が大型化してしまうという問題があっ
た。
【0005】また、油圧ポンプ及び油圧モータをハウジ
ングに組み込む場合、油圧ポンプ及び油圧モータを基板
に支持させた状態でハウジングに組み込むから、該油圧
ポンプ及び油圧モータが一つの基板に支持させられてい
ると、その重さにより、作業効率が悪化するという問題
もあった。斯かる点は、メンテナンス時等において、油
圧ポンプ及び油圧モータをハウジングから取り外す場合
にも、同様に生じる。
【0006】さらには、車体長手方向の一個所に、油圧
ポンプ及び油圧モータが配設されることによって、車体
の重量バランスが悪化する恐れもあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解決するためになされたものであり、ハウジングが車
体フレームの少なくとも一部を構成するHSTにおい
て、油圧ポンプ及び油圧モータの大型化に伴う車体フレ
ームの大型化を極力抑えることができるHST、並びに
該HSTを備えた車輌の伝動構造を提供することを、主
な目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成する為に、流体的に相互連結された油圧ポンプ及び油
圧モータと、該油圧ポンプ及び油圧モータを収容するハ
ウジングとを備え、該ハウジングが車体フレームの少な
くとも一部を形成する無段変速トランスミッションであ
って、前記油圧ポンプ及び油圧モータは、それぞれ、別
体とされた油圧ポンプ用基板及び油圧モータ用基板を介
して、車体長手方向に沿って配設された無段変速トラン
スミッションを提供するものである。
【0009】前記油圧ポンプ用基板及び油圧モータ用基
板は、前記ハウジングに囲繞されているものとすること
ができる。
【0010】好ましくは、動力伝達経路の前段側から後
段側に向かって、順に、油圧ポンプ及び油圧モータが配
設され、前記ハウジングには、周壁の内周面から径方向
内方へ延在し、前記油圧ポンプ用基板が取り付けられる
フランジ部が設けられ、該フランジ部は、少なくとも前
記ハウジングの下方部分の周方向全域に亘って形成され
るものとすることができる。
【0011】また、好ましくは、前記油圧ポンプ及び油
圧モータ間の油圧回路に作動油を補給するチャージポン
プを備え、前記ハウジング内のうち前記油圧ポンプ用基
板と油圧モータ用基板とに挟まれる空間に、前記油圧ポ
ンプ、油圧モータ及びチャージポンプの少なくとも一つ
が配設されているものとすることができる。
【0012】さらに、本発明は、前記課題を達成する為
に、車体長手方向に沿って延び且つ一端部が駆動源に作
動的に連結されたポンプ軸を有する油圧ポンプと、モー
タ軸を有し、前記ポンプ軸に入力される駆動力を油圧ポ
ンプとの共働下に無段変速してモータ軸から出力する油
圧モータと、前記油圧ポンプ及び油圧モータを収容する
と共に、少なくとも一部が車体フレームを構成するよう
にされたハウジングと、前記油圧ポンプ及び油圧モータ
をそれぞれ支持する油圧ポンプ用基板及び油圧モータ用
基板とを備え、前記油圧ポンプ及び油圧モータが、それ
ぞれ、油圧ポンプ用基板及び油圧モータ用基板を介して
車体長手方向一方側から他方側に向かって配設された無
段変速トランスミッションと、駆動源からの動力を車体
外部に取り出す為のPTO軸と、前記ポンプ軸より車体
長手方向他方側において該ポンプ軸と同軸上に配設さ
れ、前記ポンプ軸とPTO軸との間において動力を伝達
するPTO伝動軸とを備え、さらに、前記ハウジング内
の前記油圧ポンプ用基板と油圧モータ用基板とに挟まれ
る空間内には、前記ポンプ軸の動力を前記PTO伝動軸
に伝達/遮断するクラッチ装置が備えられた車輌の伝動
構造を提供する。
【0013】好ましくは、前記モータ軸より車体長手方
向他方側であって且つ該モータ軸と同軸上に配された出
力軸と、該出力軸に平行に配設されると共に、前記モー
タ軸に作動的に連結されたカウンター軸と、前記カウン
ター軸から前記出力軸へ動力を伝達する動力伝達機構と
を備え、前記カウンター軸を、前記PTO伝動軸に相対
回転自在に外挿された筒軸とすることができる。
【0014】また、好ましくは、前記動力伝達機構は、
変速比の異なる複数の歯車伝達機構を有するものとし、
該複数の歯車伝達機構の一が選択的に係合されるように
構成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るHSTの好
ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明す
る。図1は本実施の形態に係るHST1を備えた車輌の
伝動経路の一部を模式的に表した図である。また、図2
は前記HST1付近の縦断面図であるり、図3は図2に
おけるA−A線断面図である。
【0016】まず、前記車輌の伝動経路の概略について
説明する。該車輌においては、車体長手方向一方側から
他方側に向かって順に、駆動源(図示せず)、HST1
及び多段変速装置50が配設されている。本実施の形態
においては、前記各部材が車体前方から後方に向かって
配設されている。
【0017】駆動源からの駆動力は前記HST1に入力
されると共に、一部はPTO軸70から取り出し得るよ
うになっている。前記HST1に入力された駆動力は無
段変速され、多段変速装置50を介して、後車軸に連結
されたデファレンシャルギア装置90及び前輪駆動力取
出軸80に伝達される。
【0018】前記HST1は、図1〜図3に示すよう
に、油圧ポンプ10及び油圧モータ20と、該油圧ポン
プ10及び油圧モータ20をそれぞれ支持する油圧ポン
プ用基板15及び油圧モータ用基板25と、これらを収
容すると共に、少なくとも車体フレームの一部を構成す
るハウジング30とを備えている。
【0019】前記油圧ポンプは、前記油圧ポンプ用基板
15に支持される油圧ポンプ本体11と、車体長手方向
一方側(本実施の形態においては、前方側)に延び、先
端部が駆動源に作動的に連結されるポンプ軸12とを有
している。
【0020】前記油圧モータ20は、前記油圧ポンプ用
基板15とは別体とされた油圧モータ用基板25に支持
される油圧モータ本体21と、車体長手方向他方側(本
実施の形態においては、後方側)に延びるモータ軸22
とを有している。
【0021】本実施の形態に係るHST1においては、
前記油圧ポンプ10が、可動斜板13を有する可変容積
型とされており、前記可動斜板13を操作することによ
ってポンプ軸12に入力される駆動力を無段変速してモ
ータ軸22から出力し得るようになっている。
【0022】前記油圧ポンプ10及び油圧モータ20
は、前記油圧ポンプ用基板15及び油圧モータ用基板2
5を介して、車輌長手方向に沿ってハウジング30内に
収容されている。本実施の形態においては、車体前方に
配設された駆動源に作動的に連結されるポンプ軸12を
有する油圧ポンプ10が車体長手方向前方に配設され、
油圧モータ20は前記油圧ポンプ10の車体長手方向後
方に配設されている。
【0023】前記ハウジング30は、車体前方に位置す
る第1ハウジング31と、該第1ハウジング31の後方
において該第1ハウジング31に液密に連結される第2
ハウジング32とを有している。
【0024】このように、油圧ポンプ10及び油圧モー
タ20を車体長手方向に沿って配設することにより、こ
れらを収容するハウジング30の大型化を抑え、車体自
体のコンパクト化を図ることができる。
【0025】即ち、油圧ポンプ10及び油圧モータ20
が一つの基板に支持されてなる従来の構造においては、
車体長手方向の一個所において油圧ポンプ及び油圧モー
タが車体幅方向に沿って並設されることになる。斯かる
場合、これらを収容するハウジングを、油圧ポンプ及び
油圧モータが並設し得る内径としなければならない。特
に、高馬力仕様時等において、HSTの容量を大きくす
る必要がある場合、車体幅方向に沿って大型の油圧ポン
プ及び油圧モータが並設されることになり、これらを収
容するハウジングも大きくせざるを得ない。該ハウジン
グは車体フレームの少なくとも一部を構成する部材であ
るから、ハウジングの大型化は車体自体の大型化を招く
ことになる。特に、ハウジングの上方には運転席が設け
られるから、ハウジングの大型化によって運転席が上方
に設置されることになり、車体重心の上方移動による走
行性の悪化や乗り降りの際の困難性を招くことになる。
【0026】また、油圧ポンプ及び油圧モータをハウジ
ングに組み込む際には、基板に油圧ポンプ及び油圧モー
タを連結させた状態でハウジングに取り付けるので、一
つの基板に油圧ポンプ及び油圧モータが取り付けられて
いると、高重量の為に組立作業やメンテナンス時等の取
り外し作業が困難となる。この点は、油圧ポンプ及び油
圧モータが大型の場合に顕著になる。
【0027】これに対し、本実施の形態においては、油
圧ポンプ10及び油圧モータ20が車体長手方向の一個
所において並設されるのではなく、両者が車体長手方向
に沿って配設されるので、従来の構造に比してハウジン
グ30の小型化を図ることが可能となる。即ち、本実施
の形態においては、車体長手方向に沿って視た時に、油
圧ポンプ10及び油圧モータ20の少なくとも一部がオ
ーバーラップするように両者を配置できるので、同じ容
量の油圧ポンプ及び油圧モータを収容する場合、油圧ポ
ンプ及び油圧モータが並設される従来の構造に比して、
ハウジング30の小型化を図ることができる。
【0028】また、油圧ポンプ10及び油圧モータ20
は、それぞれ、別体とされた基板15,25を介して、
ハウジング30内に配設されているので、両者が一つの
基板に支持されてなる従来のHSTに比して、油圧ポン
プ10及び油圧モータ20の取り付け又は取り外し時に
おける作業効率を向上させることができる。
【0029】さらに、本実施の形態においては、油圧ポ
ンプ10及び油圧モータ20が車体長手方向の一個所に
集中することがないので、車体の重量バランスを向上さ
せることもできる。
【0030】図4及び図5に、それぞれ、図2における
B−B線及びC−C線断面図を示す。図2及び図4に示
すように、第1ハウジング31には、長手方向略中央部
分に、周壁の内周面から径方向内方へ延在するフランジ
部33が形成されており、該フランジ部33に油圧ポン
プ用基板15が取り付けられている。そして、該油圧ポ
ンプ用基板15の前方面側に油圧ポンプ10が取り付け
られている。
【0031】前記フランジ部33は、少なくとも第1ハ
ウジング31の下方部分の周方向全域に亘って形成され
ており、これにより、以下の効果を得ている。
【0032】即ち、ハウジング30をHST等に用いら
れる作動油用の油タンクとして兼用する場合、該作動油
がハウジング外に漏れ出すことを防止する必要がある。
従って、ハウジングの全域を油タンクとして用いる場合
には、ハウジング30の接合面を液密に連結する必要が
ある。
【0033】しかしながら、ハウジング30の前方に
は、通常、駆動源が連結され、接合面30a(図2参
照)は該駆動源の振動を直接受けることになる。従っ
て、接合面30aを液密に連結する為には、該接合面3
0aに高精度のシールを施す必要があり、これによっ
て、コスト高を招くことになる。さらに、本実施の形態
におけるように、ハウジング30の前方にフライホイー
ル110が臨むような場合(図2参照)、ハウジングの
全体に亘って作動油を貯留するように構成すると、前記
フライホイール110の一部が貯留された作動油内に浸
り、油の撹拌抵抗による駆動源の作動効率が悪化すると
いう問題も生じる。
【0034】これに対し、本実施の形態においては、前
述のように、フランジ部33を第1ハウジング31の少
なくとも下方部分の周方向全域に亘って形成し、該フラ
ンジ部33の後方において作動油を貯留し得るように構
成している。従って、前記接合面30aに高精度のシー
ルを施す必要もなく、さらに、駆動源の作動効率を悪化
させる恐れもなく、ハウジングを油タンクとして使用す
ることができる。
【0035】一方、油圧モータ用基板25は、図2に示
すように、第2ハウジング32の前端面32aに連結さ
れている。即ち、本実施の形態においては、第2ハウジ
ング32の前端面を幅広とし、該前端面のうち第1ハウ
ジングの後端面より径方向内方へ延在した部分32aに
油圧モータ用基板25を取り付けている。油圧モータ2
0は該油圧モータ用基板25の後方面側に取り付けられ
ている。
【0036】前記油圧ポンプ用基板15及び油圧モータ
用基板25は、ハウジング30に囲繞されて、外部に露
出しないようにされており、これにより、車体フレーム
に作用する負荷が該基板15,25に影響を及ぼすこと
を防止している。
【0037】即ち、基板15,25がハウジングの外部
に露出し、車体フレームの一部を構成する場合には、前
記基板に曲げ応力が掛かり、該基板に形成される油路や
ハウジング接合個所から作動油が漏れ出す恐れがある
が、本実施の形態においては斯かる恐れを防止できる。
さらに、万一、基板から作動油が漏れだしたとしても、
該基板はハウジングに囲繞されているので、漏れだした
油が外部に流出することを有効に防止できる。
【0038】ところで、本実施の形態においては、油圧
ポンプ10と油圧モータ20とは、以下のようにして、
流体的に相互連結されている。即ち、また、第1ハウジ
ング31内で互いに対面する、油圧ポンプ用基板15の
後方面には油圧ポンプ10の吸入部および吐出部に通じ
る一対のポート208aを(図4参照)、また、油圧モ
ータ用基板25の前方面には油圧モータ20の吸入部お
よび吐出部に通じる一対のポート208bを(図5参
照)、それぞれ開口してあり、これら両ポート208
a、208bをそれぞれ、第1ハウジング31内で車体
長手方向に沿わせた一対の連結パイプ202にて相互連
結することにより、油圧ポンプ10と油圧モータ20と
の間で作動油が循環するように構成してある(図2及び
図3参照)。この連結パイプ202はハウジング内に配
置されているので、万が一、連結部から作動油が漏れ出
したとしても外部へ流出することはない。
【0039】なお、組立の際には、該連結パイプ202
の一端を先にポート208a、208bの一方に差し込
んでおき、第1ハウジング31と第2ハウジング32と
を接合する時に、該第1ハウジング31の壁面に開口し
た覗き窓(図示せず)から他端がポート208a、20
8bの他方に差し込まれたことを確認し、その後に、連
結パイプの抜け止め具202aを前記覗き窓を通じて、
油圧ポンプ用基板15の後方面および油圧モータ用基板
25の前方面に取り付ける。
【0040】前記ポンプ軸12は、前端部が駆動源に作
動的に連結され、且つ、後端部が前記油圧ポンプ用基板
15を貫通して後方に延びている。前記ポンプ軸12の
後方延在部は、該ポンプ軸12と同軸上に配されたPT
O用伝動軸71に軸線回り相対回転不能に連結されてい
る。さらに、前記ポンプ軸12の後方延在部上には、油
圧ポンプ10及び油圧モータ20間の油圧回路に圧油を
供給するチャージポンプ18が配設されている。
【0041】本実施の形態においては、前記PTO伝動
軸71は、前記ポンプ軸12の後方延在部に軸線回り相
対回転不能に連結される第1中間軸71aと、該第1中
間軸71aと同軸上に配され、前記油圧モータ用基板2
5を貫通して後方に延び且つPTO軸70に作動的に連
結された第2中間軸71bとを有している。図2に示す
ように、該第2中間軸71bのうち前記油圧モータ用基
板25より前方に位置する部分には、クラッチ/ブレー
キ切換装置72が支持されている。
【0042】該クラッチ/ブレーキ装置72は、ポンプ
軸12からPTO軸70への動力伝達をON/OFFす
るものである。本実施の形態においては、該クラッチ/
ブレーキ切換装置72を介して、第1中間軸71aと第
2中間軸71bとを連結している。即ち、前記クラッチ
/ブレーキ切換装置72によって第1中間軸71aから
第2中間軸71bへの動力伝達をON/OFFし、これ
によって、ポンプ軸12からPTO軸70への動力伝達
をON/OFFするように構成している。
【0043】図6に、図2におけるD部拡大図を示す。
図6に示すように、該クラッチ/ブレーキ切換装置72
は、PTOクラッチ部73と、PTOブレーキ部74と
を有している。PTOクラッチ部73は、図2に良く示
されるように、前記第1中間軸71aに相対回転不能に
連結される駆動側部材73aと、該駆動側部材73aに
相対回転不能且つ軸方向摺動自在に支持された駆動側摩
擦板73bと、前記第2中間軸71bに相対回転不能に
支持される従動側部材73cと、該従動側部材73cに
相対回転不能且つ軸方向摺動自在に支持された従動側摩
擦板73dと、圧油の作用によって前記駆動側摩擦板7
3b及び従動側摩擦板73dを摩擦接触させるクラッチ
側押動部材73eと、該押動部材73eを駆動側摩擦板
73b及び従動側摩擦板73dから離間する方向に付勢
するクラッチ側付勢部材73fとを有している。
【0044】一方、PTOブレーキ部74は、前記油圧
モータ用基板25に回転不能に連結された固定部材74
aと、該固定部材74aに回転不能且つ軸方向摺動自在
に支持された固定側摩擦板74bと、前記第2中間軸7
1bに相対回転不能に支持された回転部材74cと、該
回転部材74cに相対回転不能且つ軸方向摺動自在に支
持された回転側摩擦板74dと、軸方向摺動自在とされ
たブレーキ側押動部材74eと、該ブレーキ側押動部材
74eが前記固定側摩擦板74b及び回転側摩擦板74
dを摩擦接触させるように該ブレーキ側押動部材74e
を付勢するブレーキ側付勢部材74fとを備えている。
そして、前記ブレーキ側押動部材74eは、後述する,
第1ハウジング31の側壁面に付設された電磁弁403
からの圧油の作用を受けて、ブレーキ側付勢部材74f
の付勢力に抗して、固定側摩擦板74b及び回転側摩擦
板74dから離間する方向に移動するようになってい
る。なお、本実施の形態においては、前記PTOクラッ
チ部73の従動側部材73cと、前記PTOブレーキ部
74の回転部材74cとを一体としている。
【0045】このように、クラッチ/ブレーキ切換装置
72は、通常状態(圧油の作用を受けない状態)におい
ては、クラッチ切断・ブレーキ係合状態をとり、第1中
間軸71aから第2中間軸71bへの動力伝達を遮断さ
せる。一方、圧油の作用を受けた状態においては、クラ
ッチ/ブレーキ切換装置72は、クラッチ係合・ブレー
キ切断状態をとり、第1中間軸71aから第2中間軸7
1bに動力を伝達させる。
【0046】なお、クラッチ/ブレーキ切換装置72を
備えているのは、PTO軸70から動力を取り出す必要
がない場合に、該PTO軸70の回転を停止させて、不
要な動力の浪費を防止する為である。
【0047】また、PTOクラッチ部73とPTOブレ
ーキ部74とが選択的に切り換えるように構成している
のは、クラッチ部73を係合させて第2中間軸71bを
介してPTO軸70を回転させた状態から、該クラッチ
部73を切断した場合に、第2中間軸71b及びPTO
軸70の回転を直ちに停止させる為である。従って、P
TO軸70の回転を直ちに停止させる必要がない場合に
はPTOクラッチ部73だけを備え、これにより、コス
トの低廉化を図ることができる。
【0048】また、本実施の形態においては、PTO伝
動軸71を第1中間軸71aと第2中間軸71bとに分
離し、両者をクラッチ/ブレーキ装置72を介して連結
するように構成したが、本発明は斯かる形態に限られる
ものではない。即ち、PTO伝動軸を一本の軸とし、ポ
ンプ軸12と該一本のPTO伝動軸とをクラッチ/ブレ
ーキ切換装置を介して連結するようにしても良い。
【0049】なお、本実施の形態においては、第2中間
軸71bの後端部は、図1に示すように、PTO用多段
変速装置75を介して、PTO軸70に連結されてお
り、該PTO軸70からの出力を変速し得るようになっ
ている。
【0050】前記モータ軸22の後方端部は、第2ハウ
ジング32に支持されたロータリージョイント装置85
によって軸受けされている。図2に良く示されるよう
に、該ロータリージョイント装置85は、第2ハウジン
グ32に支持される本体部85aと、該本体部85aに
相対回転自在に支持される筒部材85bとを有してい
る。前記モータ軸22の後端部は、前方側から前記筒部
材85b内に相対回転不能に挿入されている。
【0051】次に、HST1の後段側に配され、モータ
軸22の出力を多段に変速する多段変速装置50につい
て説明する。
【0052】該多段変速装置50は、図2に示すよう
に、前記モータ軸22の後方において該モータ軸と同軸
上に配された出力軸51と、前記モータ軸22と作動的
に連結され、且つ、前記出力軸と平行に配されたカウン
ター軸52との間で動力伝達を行う動力伝達機構53を
有している。
【0053】本実施の形態においては、前記カウンター
軸52として、前記第2中間軸71bに相対回転自在に
外挿される筒軸を用い、これにより、省スペース化を図
っている。該筒軸52には、前記筒部材85bに相対回
転不能に支持される歯車と噛合する歯車が相対回転不能
に支持されており、これにより、前記筒軸52が前記モ
ータ軸22に作動的に連結されている。
【0054】図7に、図2におけるE部拡大図を示す。
図7に示すように、前記動力伝達機構53は、歯車伝動
装置54を有している。該歯車伝動装置54は、前記筒
軸52に相対回転不能に支持される固定歯車55と、前
記出力軸51に相対回転自在に支持され且つ前記固定歯
車55と噛合する遊嵌歯車56と、前記出力軸51に支
持されたクラッチ部材57とを備えている。本実施の形
態においては、前記動力伝達機構53は、第1速段〜第
3速段の3つの歯車伝動装置54a,54b,54cを
備え、これらを選択することにより、3段の変速を行え
るように構成されている。
【0055】前記第1速段〜第3速段の歯車伝動装置に
おける各クラッチ部材57a,57b,57cは、それ
ぞれ、前記遊嵌歯車56a,56b,56cに相対回転
不能且つ軸方向摺動自在に連結された駆動側摩擦板58
a,58b,58cと、前記出力軸51に相対回転不能
に支持された本体部59a,59b,59cと、該本体
部に相対回転不能且つ軸方向摺動自在に連結された従動
側摩擦板60a,60b,60cと、圧油の作用により
前記駆動側摩擦板及び従動側摩擦板が互いに摩擦接触し
得るように押圧する押動部材61a,61b,61c
と、該押動部材を前記駆動側摩擦板及び従動側摩擦板か
ら離間する方向に付勢する付勢部材62a,62b,6
2cとを備えている。
【0056】前記出力軸51の前端部は、図2及び図3
に示すように、前記ロータリージョイント装置85の本
体部85a及び筒部材85bに軸受けされている。該出
力軸51のうち前記本体部85aに軸受けされる部分に
は、3本の環状溝51a,51b,51cが形成されて
おり、前記本体部85aには各環状溝と外部とをそれぞ
れ連通する連通孔86a,86b,86cが形成されて
いる(図3においては、1本の連通孔86aのみが描か
れている。)。そして、各連通孔86a,86b,86
cは、導管87を介して、第2ハウジング32の外壁面
に付設された電磁切換弁88に接続されている。
【0057】一方、前記出力軸51には、前記3本の環
状溝51a,51b,51cにそれぞれ連通する3本の
軸孔(図示せず)が形成されている。該3本の軸孔は、
それぞれ、前記各環状溝51a,51b,51cと、第
1速段〜第3速段歯車伝動装置の各クラッチ部材57
a,57b,57cとを連通させている。
【0058】即ち、前記電磁切換弁88によって選択さ
れた油路に連通するクラッチ部材57a,57b,57
cの押動部材61a,61b,61cのみが、圧油の作
用によって付勢部材62a,62b,62cの付勢力に
抗して、駆動側摩擦板58a,58b,58c及び従動
側摩擦板60a,60b,60cを押圧し、これによっ
て、該選択されたクラッチ部材57a,57b,57c
のみが係合し、該クラッチ部材を有する歯車伝動装置の
変速比に応じた回転が出力軸51に得られるようになっ
ている。
【0059】なお、前記出力軸51は、後車軸に連結さ
れたデファレンシャルギア装置90に連結されると共
に、適宜の動力伝達機構を介して前輪駆動軸80に作動
的に連結されている。従って、HST1及び多段変速装
置50を介して所望回転速度に変速された駆動力が、出
力軸51から後車軸及び前車軸に伝達される。
【0060】本実施の形態においては、前端部が駆動源
に作動的に接続されるポンプ軸12の後端部を後方へ延
在させてPTO用伝動軸71に連結してPTO系動力伝
達経路を構成すると共に、モータ軸22からの出力を多
段変速装置50を介して多段に変速して出力軸51に伝
達して走行系動力伝達経路を構成している。そして、斯
かる場合において、前記ポンプ軸12とPTO用伝動軸
71とを同軸上に配し、且つ、モータ軸22と出力軸5
1とを同軸上に配すると共に、さらに、該出力軸51と
の間で変速を行うカウンター軸を前記PTO用伝動軸7
1に外挿される筒軸52とし、これにより、省スペース
化及び伝動効率の向上を図っている。
【0061】ところで、省スペース化を図る為には、前
記出力軸51と筒軸52との軸間距離は、極力狭めるこ
とが好ましい。一方、筒軸52と出力軸51との軸間距
離は、両者間における変速比に拘束される。即ち、筒軸
52と出力軸51との間の変速比は、筒軸52に支持さ
れる固定歯車と、該固定歯車と噛合するように出力軸に
支持される遊嵌歯車との歯数比(=ピッチ円直径比)に
よって決定される。従って、筒軸52と出力軸51との
軸間距離は、所望ピッチ円直径比が得られる範囲で、極
力狭めるのが好ましい。
【0062】一方、油圧ポンプ及び油圧モータが一つの
基板に並設される従来のHSTにおいては、ポンプ軸と
モータ軸との軸間距離は、HSTの容量によって変動す
る。即ち、油圧ポンプ及び油圧モータが並設される従来
においては、油圧ポンプ及び油圧モータが抵触しないよ
うに両者を離間させる必要があり、従って、ポンプ軸と
モータ軸との軸間距離も必然的に広くなる。特に、高馬
力仕様時等の場合に、HSTを高容量とすると、ポンプ
軸とモータ軸との軸間距離は大きくなる。
【0063】前述のように、出力軸51及びカウンター
軸(筒軸)52は、それぞれ、モータ軸22及びポンプ
軸12と同軸上に配置させるのが好ましいが、油圧ポン
プ及び油圧モータが並設される場合において出力軸51
及びカウンター軸(筒軸)52をそれぞれモータ軸及び
ポンプ軸と同軸上に配置させると、前記出力軸51及び
カウンター軸52の軸間距離は、固定歯車及び遊嵌歯車
のピッチ円直径比によって定められる距離より大きくな
る場合がある。斯かる出力軸51及びカウンター軸52
の軸間距離の離間は、第2ハウジング32の大型化を招
くことになる。
【0064】これに対し、本実施の形態においては、油
圧ポンプ10及び油圧モータ20をそれぞれ別体の油圧
ポンプ用基板15及び油圧モータ用基板25に支持させ
て、車体長手方向に沿って配置させているので、油圧ポ
ンプ10及び油圧モータ20の大きさに拘わらず、ポン
プ12軸及びモータ軸22の軸間距離を狭めることがで
きる。従って、第2ハウジング32の大型化を招くこと
なく、カウンター軸52及び出力軸51をそれぞれポン
プ軸12及びモータ軸22と同軸上に配置させることが
できる。
【0065】次に、前記HST1及びクラッチ/ブレー
キ切換装置72における油圧回路について説明する。図
8に、HST1及びクラッチ/ブレーキ切換装置72の
油圧回路図を示す。図8に示すように、油圧ポンプ10
と油圧モータ20とは車両の前進時若しくは後退時にそ
れぞれ高圧側及び低圧側となる一対の高圧/低圧ライン
201で接続され、閉回路200を構成している。本実
施の形態においては、図2及び図3に示すように、前記
一対のライン201の一部を、油圧ポンプ用基板15の
油路及び油圧モータ用基板25の油路に連通するよう
に、両者間に配設されたパイプ202によって形成して
いる。
【0066】前記チャージポンプ18は、図1及び図2
に示すように、前記油圧ポンプ用基板15の後方面に取
り付けられている。即ち、本実施の形態においては、油
圧ポンプ用基板15及び油圧モータ用基板25によって
挟まれる空間内に、チャージポンプ18を取り付け、こ
れにより、ハウジング30内のデッドスペースの有効利
用を図っている。
【0067】該チャージポンプ18は、第1ハウジング
31のフランジ部33より後方に貯留される作動油をフ
ィルター203を介して吸入し、チャージライン204
に吐出する。
【0068】前記チャージライン204には、斜板操作
用の油圧回路300、クラッチ/ブレーキ切換装置用の
油圧回路400、及び前記閉回路200が接続されてい
る。即ち、チャージポンプ18からの圧油が、前記各油
圧回路200,300,400に供給されるようになっ
ている。
【0069】図8に示すように、前記閉回路200は、
前記一対の高圧/低圧ライン201の油圧を設定する高
圧リリーフ弁205、及びチャージライン204から前
記一対の高圧/低圧ライン201への圧油の流入を許容
し且つ逆向きの流出を防止するチェック弁206を有し
ている。これらの高圧リリーフ弁205及びチェック弁
206は、図4に示すように、前記油圧ポンプ用基板1
5に設けられている。なお、図4中、207はチャージ
ライン204と閉回路200との接続口である。
【0070】前記斜板操作用の油圧回路300には、一
端が前記チャージライン204に接続される第1吸入ラ
イン301と、該第1吸入ライン301に介装される抵
抗弁302と、該抵抗弁302の後流側において該第1
吸入ライン301から分岐される第2吸入ライン303
と、該第2吸入ライン303との接続点の後流側におい
て第1吸入ライン301に介装され、第2吸入ライン3
03の油圧を設定する第2リリーフ弁304と、前記第
2吸入ライン303の後流端に接続される3位置切換弁
305と、該3位置切換弁305の前段側に接続される
排出ライン320と、前記3位置切換弁305の後段側
に接続された第1圧油ライン306及び第2圧油ライン
307と、該第1圧油ライン306及び第2圧油ライン
307の後流端に接続された油圧シリンダ308とが備
えられている。
【0071】前記油圧シリンダ308は、シリンダ本体
309と、該シリンダ本体309内を第1油室309a
及び第2油室309bに画すると共に該シリンダ本体3
09内を移動自在とされたピストン310とを備えてい
る。そして、前記ピストン310は油圧ポンプ10の可
動斜板に連結されており、ピストン310の動きに連動
して可動斜板13が傾斜するようになっている。
【0072】前記第1圧油ライン306及び第2圧油ラ
イン307は、それぞれ、後流端が前記油圧シリンダ3
09の第1油室309a及び第2油室309bに連通さ
れている。
【0073】前記3位置切換弁305は、前記第2吸入
ライン303を第1圧油ライン306に接続させ且つ前
記排出ライン320を第2圧油ライン307に接続させ
る第1油室供給位置と、前記排出ライン320を第1圧
油ライン306に接続させ且つ前記第2吸入ライン30
3を第2圧油ライン307に接続させる第2油室供給位
置と、前記第1圧油ライン306及び第2圧油ライン3
07を閉塞するニュートラル位置とをとるようになって
いる。
【0074】さらに、前記3位置切換弁305には、可
動斜板13の操作レバー(図示せず)の操作角に応じた
制御信号が入力されるようになっており、該3位置切換
弁305は前記操作角に応じた時間だけ第1油室供給位
置又は第2油室供給位置をとり、その後、可動斜板13
の傾斜角度がフィードバック信号として入力されること
により、ニュートラル位置に戻るようになっている。
【0075】即ち、操作レバーを所定角度だけ傾斜させ
ると、該所定角度に応じた時間だけ、前記3位置切換弁
305は第1油室供給位置又は第2油室供給位置をと
る。これにより、第1圧油ライン306又は第2圧油ラ
イン307の何れか一方が第2吸入ライン303に接続
され、他方が排出ライン320に接続される。従って、
第2吸入ライン303に接続された側の圧油ラインに連
通する油室に圧油が供給され、他方の油室からは排出ラ
イン320を介して圧油が排出される。これにより、ピ
ストン310が移動して、可動斜板13が所定角度傾斜
する。その後、3位置切換板305がニュートラル位置
に戻って、ピストン310をその位置に保持する。従っ
て、可動斜板13は所定角度傾斜した状態で保持され
る。
【0076】前記3位置切換弁305は、図3に示すよ
うに、油圧ポンプ用基板15の後方面に取り付けられて
いる。
【0077】次に、前記クラッチ/ブレーキ切換装置用
の油圧回路400について説明する。該油圧回路400
には、図8に示すように、チャージライン204の油圧
を設定する減圧弁401を介して前記チャージライン2
04に接続される第3吸入ライン402と、該第3吸入
ライン402の後流端部に接続される電磁弁403と、
該電磁弁403の後段側に接続される第3圧油ライン4
04及び排出ライン405と、該第3圧油ライン404
の油圧を設定するリリーフ弁406と、該リリーフ弁4
06より後流側において第3圧油ライン404から分岐
された潤滑油ライン407と、該潤滑油ライン407の
油圧を設定するリリーフ弁408とが備えられている。
【0078】前記第3圧油ライン404は、後流端部が
クラッチ/ブレーキ切換装置72に連通されており、該
クラッチ/ブレーキ切換装置72のクラッチ側押動部材
73e及びブレーキ側押動部材74eに対し圧油を作用
させ得るようになっている。
【0079】前記潤滑油ライン407は、クラッチ/ブ
レーキ切換装置72の各摩擦板に潤滑油を供給し得るよ
うになっている。
【0080】前記電磁弁403は、第3吸入ライン40
2を第3圧油ライン404に接続させるクラッチ係合位
置と、第3吸入ライン402を排出ライン405に接続
させるブレーキ係合位置とをとるようになっている。
【0081】即ち、PTO軸70から動力を取り出した
い場合には、前記電磁弁403をクラッチ係合位置に位
置させる。これによって、第3圧油ライン404を介し
て、圧油がクラッチ/ブレーキ切換装置72に供給され
る。そして、該圧油の作用によって、クラッチ側押動部
材73eがクラッチ側付勢部材73fの付勢力に抗して
駆動側摩擦板73b及び従動側摩擦板73dを摩擦接触
させる方向に移動し、PTOクラッチ部73が係合状態
となる。一方、ブレーキ側押動部材74eは、第3圧油
ライン404からの圧油によって、ブレーキ側付勢部材
74fの付勢力に抗して、固定側摩擦板74b及び回転
側摩擦板74dから離間する方向に移動させられる。従
って、PTOブレーキ部74は遮断状態となる。
【0082】他方、PTO軸70の回転を停止させる場
合には、前記電磁弁403をブレーキ係合位置に位置さ
せる。これによって、第3吸入ライン402が排出ライ
ン405に連通し、第3圧油ライン404への圧油の供
給は停止される。前述のように、クラッチ側押動部材7
3eは、クラッチ側付勢部材73fによって駆動側摩擦
板73b及び従動側摩擦板73dから離間する方向に付
勢されているから、圧油が作用しない状態においては、
駆動側摩擦板73bから従動側摩擦板73dへの動力伝
達は行われない。一方、ブレーキ側押動部材74eは、
常時、ブレーキ側付勢部材74fによって、固定側摩擦
板74b及び回転側摩擦板74dを摩擦接触させるよう
に押圧している。従って、電磁弁403がブレーキ係合
位置にある場合には、PTOクラッチ部73が遮断し、
PTOブレーキ部74が係合する。
【0083】図8中、409は、第3圧油ライン404
に供給される圧油のクラッチ/ブレーキ切換装置72へ
の急激な作用を防止し、これにより、各摩擦板の係合を
円滑に行わせる油圧緩衝部材である。
【0084】なお、本実施の形態においては、油圧ポン
プ用基板15の前方面に油圧ポンプ10を取り付け、油
圧モータ用基板25の後方面に油圧モータ20を取り付
けるようにしたが、本発明は斯かる構成に限られるもの
ではなく、油圧ポンプ10及び油圧モータ20が車体長
手方向に沿って配設される限り、種々の構成をとり得
る。
【0085】但し、油圧ポンプ用基板15と油圧モータ
用基板25とに挟まれる空間の有効利用を図り、車体の
少なくとも一部を構成するハウジング30の小型化を図
る為には、前記空間内に油圧ポンプ10、油圧モータ2
0及びチャージポンプ30の少なくとも一つが配置され
るように構成するのが好ましい。
【0086】即ち、本実施の形態におけるように、前記
空間内にチャージポンプ18だけを配置させるようにし
ても良いし(図1参照)、又は、図9に示すように、前
記空間内に油圧ポンプ18だけを配置させても良い。さ
らには、図10に示すように、前記空間内に、チャージ
ポンプ18及び油圧モータ20を配置させたり、若しく
は、図11に示すように、前記空間内に、油圧ポンプ1
0及び油圧モータ20を配置させることもできる。
【0087】また、本実施の形態においては、デッドス
ペースの有効利用を図ると共に、油路の配管効率を考慮
して、前記空間内に、クラッチ/ブレーキ切換装置72
を配置させるようにしたが、図10及び図11に示すよ
うに、クラッチ/ブレーキ切換装置72をPTO軸70
の近傍に配置させることも可能である。
【0088】
【発明の効果】本発明に係る無段変速トランスミッショ
ンによれば、流体的に相互連結された油圧ポンプ及び油
圧モータを、それぞれ、別体とされた油圧ポンプ用基板
を油圧モータ用基板を介して、少なくとも車体フレーム
の一部を構成するハウジング内に、車体長手方向に沿っ
て配設するようにしたので、前記ハウジングの小型化を
図り、車体の小型化及び低コスト化を図ることができ
る。また、油圧ポンプ及び油圧モータがそれぞれ専用の
基板に支持されているので、油圧ポンプ及び油圧モータ
のハウジングへの取り付け及び/又はハウジングからの
取り外しの際における作業効率を向上させることができ
る。さらに、油圧ポンプ及び油圧モータが車体長手方向
の一個所に取り付けられるのではなく、車体長手方向に
沿って配設されるので、車体の重量バランスを向上させ
ることもできる。
【0089】また、前記油圧ポンプ用基板及び油圧モー
タ用基板がハウジングに囲繞されるように構成すれば、
車体フレームに作用する負荷(曲げ応力)が前記両基板
に及ぼされることを有効に防止できる。従って、前記両
基板の損傷を防止できるし、さらに、万一、基板に形成
された油路から作動油が漏れだしたとしても該作動油が
外部に流出することを有効に防止できる。
【0090】また、動力伝達経路の前段側から後段側に
向かって、順に、油圧ポンプ及び油圧モータを配設する
場合において、前記ハウジングに、周壁の内周面から径
方向内方へ延在し、前記油圧ポンプ用基板が取り付けら
れるフランジ部を設け、該フランジ部をハウジングの下
方部分の周方向全域に亘って形成すれば、前記ハウジン
グのうち,前記フランジ部より動力伝達経路後段側の領
域を油タンクとして使用することができる。
【0091】また、前記油圧ポンプ及び油圧モータ間の
油圧回路に作動油を補給するチャージポンプを備え、前
記ハウジング内のうち前記油圧ポンプ用基板及び油圧モ
ータ用基板に挟まれる空間内に、前記油圧ポンプ,油圧
モータ及びチャージポンプの少なくとも一つが配設され
るように構成すれば、ハウジング内のスペースを有効利
用することができ、これにより、ハウジングの小型化を
図ることができる。
【0092】また、本発明に係る車輌の伝動構造によれ
ば、車体長手方向に沿って延びるポンプ軸を有する油圧
ポンプと、モータ軸を有する油圧モータと、車体長手方
向車体フレームの少なくとも一部を構成するハウジング
と、前記油圧ポンプを支持する油圧ポンプ用基板と、前
記油圧モータを支持する油圧モータ用基板とを有し、油
圧ポンプ及び油圧モータがそれぞれの基板を介して前記
ハウジング内に車体長手方向一方側から他方側に向かっ
て配設された無段変速トランスミッションと、該無段変
速トランスミッションの車体長手方向他方側に配設され
たPTO伝動軸とを備え、さらに、ハウジング内の油圧
ポンプ用基板と油圧モータ用基板とに挟まれる空間に、
ポンプ軸からPTO伝動軸への動力伝達をON/OFF
するクラッチ装置を備えるようにしたので、前記ハウジ
ングの小型化を図ることができると共に、油圧ポンプ及
び油圧モータの取り付け/取り外し作業の効率化を図る
ことができる。さらに、前記空間内にクラッチ装置を備
え、ハウジング内のスペースを有効利用するようにした
ので、該クラッチ装置を備えることによるハウジングの
大型化を防止することができる。
【0093】また、前記モータ軸より車体長手方向他方
側であって且つ該モータ軸と同軸上に配された出力軸
と、該出力軸に平行に配設されると共に、前記モータ軸
に作動的に連結されたカウンター軸と、前記カウンター
軸から前記出力軸へ動力を伝達する動力伝達機構とを備
え、前記カウンター軸は、前記PTO伝動軸に相対回転
自在に外挿された筒軸とすれば、無段変速トランスミッ
ションの後段側において変速を行う場合に、出力軸とカ
ウンター軸との軸間距離の最小化を図ることができ、こ
れにより、車体自体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るHSTの好ましい実施の
形態を備えた車輌の伝動経路の部分模式図である。
【図2】図2は、図1に示すHST付近の縦断面図であ
る。
【図3】図3は、図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図4は、図2におけるB−B線断面図である。
【図5】図5は、図2におけるC−C線断面図である。
【図6】図6は、図2におけるD部拡大図である。
【図7】図7は、図2におけるE部拡大図である。
【図8】図8は、図1に示すHST及びクラッチブレー
キ切換装置の油圧回路図である。
【図9】図9は、本発明に係るHSTの他の形態を備え
た車輌の伝動経路の部分模式図である。
【図10】図10は、本発明に係るHSTのさらに他の
形態を備えた車輌の伝動経路の部分模式図である。
【図11】図11は、本発明に係るHSTのさらに他の
形態を備えた車輌の伝動経路の部分模式図である。
【符号の説明】
1 HST 10 油圧ポンプ 12 ポンプ軸 15 油圧ポンプ用基板 18 チャージポンプ 20 油圧モータ 22 モータ軸 25 油圧モータ用基板 30 ハウジング 33 フランジ部 51 出力軸 52 カウンター軸 53 動力伝達機構 70 PTO軸 71 PTO伝動軸 72 クラッチ/ブレーキ切換装置 73 PTOクラッチ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体的に相互連結された油圧ポンプ及び
    油圧モータと、該油圧ポンプ及び油圧モータを収容する
    ハウジングとを備え、該ハウジングが車体フレームの少
    なくとも一部を形成する無段変速トランスミッションで
    あって、 前記油圧ポンプ及び油圧モータは、それぞれ、別体とさ
    れた油圧ポンプ用基板及び油圧モータ用基板を介して、
    車体長手方向に沿って配設されていることを特徴とする
    無段変速トランスミッション。
  2. 【請求項2】 前記油圧ポンプ用基板及び油圧モータ用
    基板は、前記ハウジングに囲繞されていることを特徴と
    する請求項1に記載の無段変速トランスミッション。
  3. 【請求項3】 動力伝達経路の前段側から後段側に向か
    って、順に、油圧ポンプ及び油圧モータが配設され、 前記ハウジングには、周壁の内周面から径方向内方へ延
    在し、前記油圧ポンプ用基板が取り付けられるフランジ
    部が設けられ、 該フランジ部は、少なくとも前記ハウジングの下方部分
    の周方向全域に亘って形成されていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の無段変速トランスミッション。
  4. 【請求項4】 前記油圧ポンプ及び油圧モータ間の油圧
    回路に作動油を補給するチャージポンプを備え、 前記ハウジング内のうち前記油圧ポンプ用基板と油圧モ
    ータ用基板とに挟まれる空間に、前記油圧ポンプ、油圧
    モータ及びチャージポンプの少なくとも一つが配設され
    ていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載
    の無段変速トランスミッション。
  5. 【請求項5】 車体長手方向に沿って延び且つ一端部が
    駆動源に作動的に連結されたポンプ軸を有する油圧ポン
    プと、モータ軸を有し、前記ポンプ軸に入力される駆動
    力を油圧ポンプとの共働下に無段変速してモータ軸から
    出力する油圧モータと、前記油圧ポンプ及び油圧モータ
    を収容すると共に、少なくとも一部が車体フレームを構
    成するようにされたハウジングと、前記油圧ポンプ及び
    油圧モータをそれぞれ支持する油圧ポンプ用基板及び油
    圧モータ用基板とを備え、前記油圧ポンプ及び油圧モー
    タは、それぞれ、油圧ポンプ用基板及び油圧モータ用基
    板を介して車体長手方向一方側から他方側に向かって配
    設された無段変速トランスミッションと、 駆動源からの動力を車体外部に取り出す為のPTO軸
    と、 前記ポンプ軸より車体長手方向他方側において該ポンプ
    軸と同軸上に配設され、前記ポンプ軸とPTO軸との間
    において動力を伝達するPTO伝動軸とを備え、 さらに、前記ハウジング内の前記油圧ポンプ用基板と油
    圧モータ用基板とに挟まれる空間内には、前記ポンプ軸
    の動力を前記PTO伝動軸に伝達/遮断するクラッチ装
    置が備えられていることを特徴とする車輌の伝動構造。
  6. 【請求項6】 前記モータ軸より車体長手方向他方側で
    あって且つ該モータ軸と同軸上に配された出力軸と、 該出力軸に平行に配設されると共に、前記モータ軸に作
    動的に連結されたカウンター軸と、 前記カウンター軸から前記出力軸へ動力を伝達する動力
    伝達機構とを備え、 前記カウンター軸は、前記PTO伝動軸に相対回転自在
    に外挿された筒軸であることを特徴とする請求項5に記
    載の車輌の伝動構造。
  7. 【請求項7】 前記動力伝達機構は、変速比の異なる複
    数の歯車伝達機構を有し、 該複数の歯車伝達機構の一が選択的に係合するように構
    成されていることを特徴とする請求項6に記載の車輌の
    伝動構造。
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