JP4491576B2 - 油圧供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンに作動的に連結された油圧ポンプであって、伝動機構における伝動部に吐出油を供給する油圧ポンプを備えた油圧供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンに作動的に連結された油圧ポンプを備え、該油圧ポンプからの吐出油を前後進切替装置及び/又はPTOクラッチ等の油圧アクチュエータにおける作動油及び潤滑油として利用すると共に、機械式変速装置等の潤滑を要する被潤滑部材に対する潤滑油として利用するように構成された油圧供給装置は、従来から作業車輌等の種々の分野で利用されている。
【0003】
しかしながら、従来の油圧供給装置は、油圧ポンプの吐出量が、単に、エンジンの回転数に比例するだけである為、動力ロスが多いという問題があった。
即ち、従来の油圧供給装置においては、前記油圧ポンプは固定容積型とされており、該油圧ポンプの吐出油量は、単純にエンジンの回転数に比例している。つまり、該油圧ポンプの吐出量は、前記エンジンがアイドル状態の際に最も少なく、該アイドル状態から高回転になるに従って増加する。
【0004】
ところで、前記油圧ポンプからの吐出油量は、該吐出油の用途に応じて設定される。
例えば、該吐出油を前後進切換装置やPTOクラッチ等の油圧アクチュエータの作動油として利用すると共に、該油圧アクチュエータや機械式変速装置等の被潤滑部材への潤滑油としても利用する場合を想定する。
この場合、前記油圧アクチュエータに対する作動油の必要量がX1m3/s及び前記被潤滑部材への潤滑油の必要量がX2m3/sであるとすると、前記油圧ポンプは、前記エンジンがアイドル状態において、X1m3/s+X2m3/sの油を吐出し得るように設定される。
【0005】
前述の通り、従来の油圧供給装置においては、油圧ポンプの吐出量はエンジンの回転数に比例するから、前記エンジンの回転数を上げると前記油圧ポンプは必要な吐出量X1m3/s+X2m3/sを越える量の油を吐出することになる。この余剰吐出油は、単に油圧回路を循環するだけであり、何ら有効に利用されるものではない。
このように、前記従来の油圧供給装置は、エンジンがアイドル状態の際に固定容積型の油圧ポンプが必要な油量を吐出するように設定されている為、エンジンの回転数が増加されると、該増加分に応じた無駄な油が吐出されることになり、これにより、動力ロスを招くという問題があった。
【0006】
又、前記伝動機構を収容するハウジングを前記油圧ポンプの油源として利用することも、従来から提案されている。
斯かる構成は、ハウジングを油溜まりとして兼用することで、部材兼用化による省スペース化及び低コスト化を図ることができる。
【0007】
しかしながら、前記構成は、前記ハウジング内に貯留される油が該ハウジングに収容される伝動機構にとって攪拌抵抗になり、さらなる動力ロスを招くという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、エンジンに作動的に連結された油圧ポンプからの吐出油を、作動油又は潤滑油として用いるように構成された油圧供給装置において、動力ロスの削減を図ることを、一の目的とする。
又、前記油圧ポンプの油源として伝動機構を収容するハウジングを用いる場合において、油切れを防止しつつ動力ロスの削減を図ることを、他の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成する為に、伝動部及び出力部を有し、エンジンからの駆動力を前記伝動部を介して前記出力部へ伝達する伝動機構を収容するハウジングであって、内部空間の少なくとも一部が油溜め空間とされたハウジングと、前記油溜め空間に流体接続された吸入ポート及び前記伝動部に対して流体接続された吐出ポートを有し、前記エンジンに作動的に連結された可変容量型油圧ポンプであって、出力調整部材を有し、該出力調整部材の操作に基づき吐出量が可変とされた可変容積型油圧ポンプと、前記エンジンに掛かる負荷を検出する検出機構と、前記検出機構によって検出される負荷が所定値を越えると前記可変容積型油圧ポンプの吐出量を増加させるように前記出力調整部材を操作するコントロール機構とを備えた油圧供給装置を提供する。
【0010】
好ましくは、前記油溜め空間は、前記伝動部を収容する第1貯留部と、前記伝動部が収容されない第2貯留部とに区画されており、前記ハウジングは、前記伝動機構の回転運動を利用して、前記第1貯留部から第2貯留部へ油を移送し得るように構成される。
より好ましくは、前記第2貯留部は車輌長手方向略中央に配設され、前記油圧ポンプの吸入ポートは前記第2貯留部に流体的に接続される。
【0011】
又、本発明は、前記目的を達成する為に、エンジンに作動的に連結され且つ前記エンジンからの駆動力を伝動部を介して出力するように構成された伝動機構の該伝動部に対して作動油及び/又は潤滑油を供給し得るように構成された油圧ポンプであって、出力調整部材が中立位置から最大傾転位置へ傾転されるに従って吐出量が増加する可変容積型とされた油圧ポンプと、前記エンジンの回転数を直接又は間接的に検出する検出機構と、前記検出機構の検出結果に基づき前記出力調整部材を操作するコントロール機構とを備え、前記コントロール機構は、前記エンジンがアイドル回転している際には前記油圧ポンプの吐出油量が前記作動油及び/又は前記潤滑油として必要な油量となるような初期傾転位置に前記出力調整部材を位置させ、且つ、前記エンジンがアイドル回転を越える回転数で回転されると該エンジン回転数の上昇に応じて前記出力調整部材を前記初期傾転位置から前記中立位置へ向けて傾転させるように構成されている油圧供給装置を提供する。
【0012】
又、本発明は、エンジンに作動的に連結され且つ前記エンジンからの駆動力を伝動部を介して出力するように構成された伝動機構の該伝動部に対して作動油及び/又は潤滑油を供給し得るように構成された油圧ポンプであって、出力調整部材が中立位置から最大傾転位置へ傾転されるに従って吐出量が増加する可変容積型とされた油圧ポンプと、前記エンジンに対する負荷を直接又は間接的に検出する検出機構と、前記検出機構の検出結果に基づき前記出力調整部材を操作するコントロール機構とを備え、前記コントロール機構は、前記エンジンに対する負荷が所定値以下の場合には前記油圧ポンプの吐出油量が前記作動油及び/又は前記潤滑油として必要な油量となるような初期傾転位置に前記出力調整部材を位置させ、且つ、前記エンジンに対する負荷が前記所定値を越えると該負荷の上昇に応じて前記出力調整部材を前記初期傾転位置から前記最大傾転位置へ向けて傾転させるように構成されている油圧供給装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施の形態に係る油圧供給装置1が適用されたトランスミッション100の縦断面図を示す。又、図2に、該油圧供給装置の油圧回路図を示す。
【0014】
まず、前記トランスミッション100について説明する。
前記トランスミッション100は、エンジン101(図2参照)からの駆動力を伝達する伝動機構200と、該伝動機構200を収容するハウジング300とを備えている。
【0015】
前記伝動機構200は、前記エンジンに作動的に連結された駆動側部材及び該駆動側部材と選択的に係合する従動側部材を有する伝動部と、該伝動部の従動側部材に作動的に連結された出力部とを備えている。
【0016】
本実施の形態においては、前記伝動機構200は、前記エンジンからの駆動力を主駆動車軸へ伝達する走行系伝動機構210と、前記エンジンからの駆動力を作業機等の外部装置へ向けて出力するPTO系伝動機構260とを備えている。
【0017】
本実施の形態においては、前記走行系伝動機構210は、フライホイール110を介して前記エンジンに作動的に連結された原動軸211と、該原動軸211に対して平行に配設された走行系軸212と、前記原動軸211から走行系軸212への伝動方向を切り換える前後進切換装置220と、該走行系軸212に軸線回り相対回転不能に連結された走行系伝動軸213と、該走行系伝動軸213に軸線回り相対回転不能に連結された走行系駆動軸214と、該走行系駆動軸214に対して平行に配設された走行系従動軸215と、前記走行系駆動軸214から前記走行系従動軸215へ変速伝達を行う機械式変速装置230と、一対の主駆動車軸250(本実施の形態においては、一対の後車軸)と、前記走行系従動軸215から一対の主駆動車軸250へ差動伝達するディファレンシャルギヤ装置240とを備えている。
【0018】
他方、前記PTO系伝動機構260は、前記原動軸211と、該原動軸211に軸線回り相対回転不能に連結されたPTO系伝動軸261と、該PTO系伝動軸261に相対回転不能に連結されたPTO系駆動軸262と、該PTO系駆動軸262に対して相対回転自在に配設されたPTO系従動軸263と、前記PTO系駆動軸262から前記PTO系従動軸263へ選択的に動力伝達を行うPTOクラッチ270と、前記PTO系従動軸263に作動的に連結されたPTOギヤユニット280と、該PTOギヤユニット280に連結されたPTO軸265であって、外部から動力取出可能とされたPTO軸265とを備えている。
なお、本実施の形態においては、前記PTO軸265には、リアPTO軸265Rと、ミドルPTO軸265M(後述の図8参照)とが含まれる。
【0019】
斯かる構成の伝動機構200においては、前記前後進切換装置220,前記機械式変速装置230及び前記PTOクラッチ270が前記伝動部を構成し、前記主駆動車軸250及び前記PTO軸265が前記出力部を構成する。
【0020】
前記ハウジング300は、前記伝動機構を収容すると共に、内部空間の少なくとも一部が前記油圧供給装置の油源として使用され得るように構成されている。
本実施の形態においては、前記ハウジング300は、車輌長手方向に沿って互いに直列連結されたフロントハウジング310,ミドルハウジング330及びリアハウジング350を有している。
【0021】
前記フロントハウジング310は、長手方向両端部が開口された中空形状とされており、前記フライホイール110及び前記前後進切換装置220を収容するように構成されている。
詳しくは、前記ハウジング300は、前記前後進切換装置220を収容するリバーサケース320をさらに有しており、該リバーサケース320は前記フロントハウジング310内に位置するように前記ミドルハウジング330の前端面に連結されている。
【0022】
前記ミドルハウジング330も、同様に、長手方向両端部が開口された中空形状とされており、互いの対向端面が当接された状態で前記フロントハウジング310に連結されている。
前記ミドルハウジング330は、前記走行系伝動軸213及び前記PTO系伝動軸261が挿通されている。即ち、該ミドルハウジング330には、前記伝動機構200の伝動部が位置しないようになっている。
【0023】
前記リアハウジング350は、前方,上方及び後方が開口されている。
該リアハウジング350は、支持プレート340を挟んだ状態で前記ミドルハウジング330に連結されている。
又、前記リアハウジング350の後方開口及び上方開口は、それぞれ、リアプレート360及びアッパープレート370によって閉塞されている。
【0024】
詳しくは、前記リアハウジング350は、一体形成された第1及び第2仕切壁351,352によって、内部空間が車輌前後方向に沿った前室350F,中室350M及び後室350Rに画されている。
前記前室350Fには前記機械式変速装置230が収容され、前記中室350Mには前記PTOクラッチ270及びディファレンシャルギヤ装置240が収容されている。又、前記後室350Rには前記PTOギヤユニット280が収容されている。
【0025】
前記ハウジング300は、前記ミドルハウジング330及びリアハウジング350の内部空間に加えて、前記リバーサケース320の内部空間が油を貯留可能な油溜め空間とされ、且つ、前記フロントハウジング310のうち前記リバーサケース320以外の内部空間が乾室とされている。
なお、図中216は、主駆動車軸250(本実施の形態においては、後車軸)以外の車軸(本実施の形態においては、前車軸)に対して該主駆動車軸と同期した駆動力を伝達する為の4駆用伝動軸である。
【0026】
次に、本実施の形態に係る油圧供給装置1について説明する。
該油圧供給装置1は、可変容積型油圧ポンプ10を有している。
即ち、該油圧ポンプ10は、出力調整部材を有しており、外部操作に基づき該出力調整部材15を操作することによって吐出量が変化する。
【0027】
前記油圧ポンプ10は、前記エンジンに常時作動連結されており、該エンジンの回転数に応じてポンプ軸11の回転数が増減するように構成されている。
図3に、前記油圧ポンプ10近傍の縦断側面図を示す。
【0028】
より詳しくは、該油圧ポンプ10は、図3に示すように、前記エンジンに連動連結されたポンプ軸11と、該ポンプ軸11の回転に伴って該ポンプ軸11の軸線回りに回転運動を行うと共に、該回転運動に連動して往復運動を行うピストンユニット12と、該ピストンユニット12を往復動自在に支持するシリンダブロック13と、該シリンダブロック13を回転自在に支持するプレート14と、傾転位置によって前記ピストンユニット12のストローク長を規制し、該ピストンユニット12による吸入/吐出油量を変化させる出力調整部材15と、該出力調整部材15の傾転位置を調整する制御軸16と、前記ピストンユニット12,シリンダブロック13及び出力調整部材15を囲繞するように前記プレート14に連結されたポンプケース17とを備えている。
【0029】
本実施の形態においては、該油圧ポンプ10は、前記アッパープレート370に設置されており、適宜のギヤトレーン20を介して前記PTO駆動軸262から前記ポンプ軸11にエンジン駆動力が伝達されるようになっている。
【0030】
斯かる構成の前記油圧ポンプ10は、吸入ポートが油源に流体的に接続され、且つ、吐出ポートが前記伝動機構200における伝動部に流体的に接続されている(図2参照)。
即ち、本実施の形態に係る油圧供給装置1は、前記油圧ポンプ10の吸入ポートが流体的に接続された油源を有しており、該油源から吸引した油を吐出ポートから適宜の油路を介して前記伝動部に対して供給するように構成されている。
【0031】
詳しくは、図2に示すように、本実施の形態においては、前記吸引ポートは、前記油源として兼用される前記ハウジング300に流体的に接続されている。
又、前記油圧ポンプ10の吐出ポートは、前記前後進切換装置220に作動油を供給するリバーサ用作動油供給ライン25と、前記PTOクラッチ270に作動油を供給するPTOクラッチ用作動油供給ライン26と、前記前後進切換装置220,前記PTOクラッチ270及び前記機械式変速装置230にそれぞれ潤滑油を供給する潤滑油ライン27とに流体接続されている。
【0032】
前記油圧ポンプ10は、前記エンジンの駆動状態に基づき、吐出油量が変化するようになっている。
具体的には、前記油圧供給装置1は、前記エンジンの駆動状態を監視する検出機構30と、該検出機構30の監視結果に基づき前記出力調整部材15を操作するコントロール機構50とを備えている。
【0033】
本実施の形態においては、前記検出機構30は、前記エンジンに常時作動連結された基準軸31と、前記基準軸31に相対回転不能且つ軸方向摺動不能に支持されたベース部材32と、該ベース部材32に前記基準軸31と直交する枢支軸33回り揺動自在に支持されたウエート部材34であって、該基準軸31の軸線回りの回転による遠心力に応じて前記枢支軸33回りに揺動するウエート部材34と、前記基準軸31に摺動自在に支持されたスライダ部材35であって、前記枢支軸33回りに揺動するウエート部材34によって初期位置から基準軸31の軸線方向に押動されるスライダ部材35と、前記スライダ部材35を初期位置に向けて付勢する付勢部材36とを備えている。
【0034】
図3に示すように、本実施の形態においては、前記基準軸31は、前記PTO系駆動軸262とされている。
なお、該基準軸31は、前記エンジンの回転数に応じて回転する限り、種々の軸を用いることができる。
【0035】
前記ウエート部材34は、前記基準軸31の軸線(基準軸線)を基準にして、前記枢支軸33より径方向内方へ延びる当接部34aと、該当接部34aより前記基準軸線を基準にして径方向外方に位置するウエート部34bとを有する縦断側面視L字状をなしている。
該ウエート部材34は、前記基準軸31の回転に伴って前記基準軸線回りに回転すると、遠心力によって前記ウエート部34bが径方向外方へ移動するように前記枢支軸33回りに揺動し、これにより、前記当接部34aが前記スライダ部材35を押動するようになっている。
【0036】
前記コントロール機構50は、前記基準軸線と直交するように配設された枢支軸51と、基端部が前記枢支軸51に相対回転不能とされ且つ自由端部が前記スライダ部材35と係合する押動アーム52と、基端部が前記枢支軸51に相対回転不能とされた連結アーム53と、基端部が前記制御軸16に相対回転不能とされた操作アーム54と、前記連結アーム53の自由端部及び前記操作アーム54の自由端部を連動連係するコンロッド55とを備えている。
【0037】
該コントロール機構50は、前記エンジンがアイドル状態の際に、前記出力調整部材15を初期傾転位置(例えば、最大傾転位置)に位置させ、且つ、前記エンジンの回転数が上昇するに従って前記出力調整部材15を初期傾転位置から中立位置に近接させるように構成されている。
【0038】
斯かる構成の油圧供給装置1においては、以下の効果を得ることができる。
図4に、エンジン回転数と油圧ポンプ吐出量との関係を示す。なお、図4中のA部,B部及びC部は、それぞれ、前記伝動部の作動油として使用される油量、前記被潤滑部材の潤滑油として使用される油量及び余剰油量である。
【0039】
油圧ポンプが固定容積型とされ、且つ、該固定容積型ポンプのポンプ軸回転数が単にエンジン回転数に比例して増減する従来の構成においては、エンジン回転数が増加するに従って余剰吐出量(図4のC部)が増加する。
【0040】
これに対し、本実施の形態に係る油圧供給装置1においては、前述の通り、前記エンジンがアイドル回転の際に必要な吐出油量(図4のA部+B部)が得られるように出力調整部材15を設定しておき、且つ、エンジン回転数がアイドル回転数を超えると前記出力調整部材15を中立位置へ移動させるように構成されている。
【0041】
従って、エンジン回転数に拘わらず、前記油圧ポンプ10の吐出量を必要な油量に近づけることができ、余剰吐出量(図4のC部)を減少又は削除することができ、これにより、馬力ロスを低減させることができる。
【0042】
さらに、本実施の形態に係る油圧供給装置1は、前記伝動機構による攪拌ロスの低減及び前記油圧ポンプの油源の油切れを有効に防止する為に下記構成を採用している。
即ち、前述の通り、本実施の形態においては、前記油圧ポンプ10の油源として、前記伝動機構200を収容するハウジング300を利用している。
斯かる形態において、前記ハウジング300内の貯留油量を増加させると、伝動機構200に対する攪拌抵抗の増加を招く。その一方、該ハウジング300内の貯留油量を減少させると、前記油圧ポンプ10に対して油切れが生じる恐れがある。
【0043】
この点に関し、本実施の形態においては、前記ハウジング300の油溜め空間を、前記伝動部が収容される第1貯留部と、該伝動部が収容されない第2貯留部とに区画し、前記伝動機構200の回転運動を利用して、前記第1貯留部から第2貯留部へ油が移送されるように構成している。
【0044】
詳しくは、前記ハウジング300においては、前記ミドルハウジング330の内部空間及び前記リアハウジング350の内部空間に加えて、前記フロントハウジング310内に位置するリバーサケース320の内部空間が前記油溜め空間とされている。
【0045】
前記リバーサケース320には前記伝動部を構成する前後進切換装置220が収容され、且つ、前記リアハウジング350には前記伝動部を構成する機械式変速装置230が収容されており、車輌長手方向に関し該リバーサケース320及びリアハウジング350に挟まれた中央に前記伝動部が収容されないミドルハウジング330が位置している。
【0046】
そして、前記ハウジングは、前記リバーサケース320内の貯留油及び前記リアハウジング350内の貯留油を、それぞれ、前記前後進切換装置220及び前記機械式変速装置230の回転運動を利用して、前記ミドルハウジング330内に移送するように構成されている。
即ち、本実施の形態においては、前記油溜め空間のうち前記リバーサケース320及び前記リアハウジング350が前記第1貯留部を構成し、且つ、前記ミドルハウジング330が前記第2貯留部を構成している。
【0047】
具体的には、下記構成により第1貯留部から第2貯留部への油の移送を行っている。
図5〜図7に、それぞれ、図1におけるV−V線,VI−VI線及びVII−VII線断面図を示す。
【0048】
図5に示すように、前記リバーサケース320は、前記前後進切換装置220における回転体221によって掻き上げられる油を受け止め、且つ、受け止めた油を前記ミドルハウジング330内に案内する樋部材321を有している。
【0049】
同様に、図7に示すように、前記リアハウジング350は、前記機械式変速装置230における回転体231によって掻き上げられる油を受け止め、且つ、受け止めた油を前記ミドルハウジング330内に案内する樋部材351を有している。
そして、前記支持プレート340には、前記樋部材351から前記ミドルハウジング330への油流通を許容する孔341が設けられている(図6参照)。
なお、前記リアハウジング350に設けられた前記樋部材351は、前記回転体231が前進方向に回転する際に掻き上げ油を受け止める前進用樋部材351Fと、前記回転体231が後進方向に回転する際に掻き上げ油を受け止める後進用樋部材351Rとを有している。
【0050】
さらに、本実施の形態に係る油圧供給装置1においては、前記油圧ポンプ10は、前記第2貯留部から油を吸引するように構成されている。
図8に図1におけるVIII−VIII線断面図を示す。又、図9に図8におけるIX−IX線断面図を示す。
【0051】
図8及び図9に示すように、前記リアハウジング350は、前記前室350Fの下方に前記ミドルハウジング330の内部空間に連通し、且つ、該リアハウジング350の他の部分とは液密に分離された油取出空間350Sを有している。
本実施の形態においては、前記油圧ポンプ10は、前記油取出空間350Sからラインフィルタ40を介して油を吸引するように構成されている。
なお、図8及び図9中の符号41は、前記ラインフィルタ40を介して吸引される貯留油を適温に加熱する為のオイルヒータである。
【0052】
このように、本実施の形態においては、前記ハウジング300における油溜め空間を、前記伝動機構における伝動部が収容される第1貯留部と、該伝動部が収容されない第2貯留部とに区画し、該第1貯留部から第2貯留部へ油を移送すると共に、該第2貯留部から油を吸引するように構成している。
従って、伝動機構の攪拌ロスによる動力ロスを有効に防止しつつ、油切れの発生を防止している。
【0053】
さらに、本実施の形態においては、車輌長手方向略中央に位置する前記ミドルハウジング330が前記第2貯留部を構成している。
斯かる形態においては、車輌が上り坂や下り坂等の傾斜地を走行する場合における第2貯留部の油面変動を抑えることができる。
従って、傾斜地走行中においても、油圧ポンプ10のエア吸い込みによるキャビテーションを有効に防止できる。
【0054】
実施の形態2
以下、本発明の好ましい他の実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。
図10は、本実施の形態に係る油圧供給装置2を示す縦断側面図である。
なお、前記実施の形態1におけると同一又は相当部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0055】
前記実施の形態1に係る油圧供給装置1は前記エンジンの回転数に応じて前記油圧ポンプ10の出力調整部材15を操作するように構成したが、本実施の形態に係る油圧供給装置2は前記エンジンに対する負荷に応じて前記油圧ポンプ10の出力調整部材15を操作するように構成されている。
【0056】
即ち、本実施の形態に係る油圧供給装置2は、前記検出機構30及び前記コントロール機構50に代えて、それぞれ、検出機構70及びコントロール機構90を有する点を除き、前記実施の形態1におけると実質的に同一構成を備えている。
【0057】
まず、前記検出機構70について説明する。
前記検出機構70は、前記エンジンに作動的に連結された駆動側部材と、前記出力部に作動的に連結された従動側部材であって、前記駆動側部材から動力伝達を受ける従動側部材との間において前記エンジンに対する負荷を監視するように構成されている。
【0058】
具体的には、前記検出機構70は、前記エンジンに作動連結された駆動側基準軸71(図示の形態においては走行系伝動軸213)に相対回転不能且つ軸方向摺動可能に支持されたスライド部材72と、前記駆動側基準軸71を、該駆動側基準軸71と共に伝動経路を形成する従動側基準軸73(図示の形態においては走行系駆動軸214)に軸線回り相対回転不能に連結する連結部材74であって、軸方向摺動不能とされた連結部材74と、前記スライド部材72を前記連結部材74に向けて付勢する付勢部材75とを備えている。
【0059】
前記スライド部材72は、前記連結部材74と対向する端面に、前記駆動側基準軸71の軸線を基準にして、周方向に延びるカム溝(図示せず)が形成されている。該カム溝は、最も深い最深部と、該最深部を挟んで周方向両側に行くに従って浅くなる傾斜部とを有している。
【0060】
前記連結部材74は、前記スライド部材72と対向する端面に、前記カム溝に係入される突起を有している。
本実施の形態においては、前記連結部材74は、前記スライド部材72と対向する端面にボール係止孔を有し、該ボール係止孔にボール76が転動可能に保持されている。該ボール76が、前記カム溝に係入される前記突起を構成する。
【0061】
斯かる構成の検出機構70は以下のように動作する。
即ち、前記出力部(本実施の形態においては主駆動車軸250)に掛かる負荷が小さい場合には、前記ボール76が前記カム溝の最深部に係入された状態で、前記スライダ部材72及び前記連結部材74は一体的に回転する。従って、前記スライダ部材72は前記付勢部材75によって初期位置に保持されたままとなる。
【0062】
これに対し、前記出力部に大きな負荷が掛かった場合には、該大負荷によって前記ボール76が前記最深部から前記傾斜部へ乗り上げる。これにより、前記スライダ部材72は、前記付勢部材75の付勢力に抗して、前記連結部材74から離間する方向へ押動される。
【0063】
このように、該検出機構70においては、前記出力部に掛かる負荷が所定値以下の場合には前記スライダ部材72が初期位置に位置し、且つ、前記出力部に掛かる負荷が所定値を越えると、負荷量に応じた距離だけ前記スライダ部材72が軸方向へ押動されるようになっている。
【0064】
次に、前記コントロール機構90について説明する。
前記コントロール機構90は、前記出力部に掛かる負荷が前記所定値を越えると、該負荷の増加量に応じて前記油圧ポンプ10の吐出量を多くするように構成されている。
即ち、該コントロール機構90は、前記スライダ部材72が初期位置に位置する際には前記油圧ポンプ10の出力調整部材15を所定の初期傾転位置に位置させ、且つ、前記スライダ部材72が初期位置から押動されると押動距離に応じて前記油圧ポンプ10の出力調整部材15を初期傾転位置から最大傾転位置へ向けて移動させるように構成されている。
【0065】
斯かる構成の油圧供給装置2においては、出力部に掛かる負荷が小さい場合には、油圧ポンプ10から前記伝動部への供給油量を必要最小限とし、且つ、出力部に掛かる負荷が大きくなると、前記伝動部への供給油量を多くすることができる。
即ち、必要時に必要油量を効率的に供給でき、これにより、動力ロスを削減することができる。
【0066】
なお、前記各実施の形態1,2においては、前記検出機構30,70として機械式検出機構を採用したが、当然ながら、電気式等の種々の検出機構を採用することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明に係る油圧供給装置によれば、エンジンに作動連結された油圧ポンプであって、伝動機構における伝動部に対して作動油及び/又は潤滑油を供給する油圧ポンプを出力調整部材の操作に基づき吐出量が可変とされる可変容積型とし、前記エンジンに掛かる負荷を検出する検出機構によって検出される負荷が所定値を越えると前記可変容積型油圧ポンプの吐出量を増加させるようにコントロール機構によって前記出力調整部材を操作するように構成したので、該油圧ポンプから不要な余剰油量が吐出されることを有効に防止でき、これにより、動力ロスの削減を図ることができる。
【0068】
又、前記油圧ポンプの油源として前記伝動機構を収容するハウジングを兼用する態様において、前記ハウジングの油溜め空間を、前記伝動部が収容される第1貯留部と、該伝動部が収容されない第2貯留部とに区画し、前記伝動機構の回転運動を利用して、前記第1貯留部から第2貯留部へ油が移送されるように構成すれば、前記伝動機構が貯留油を攪拌することによる動力ロスを有効に低減することができる。
【0069】
さらに、前記第2貯留部を車輌長手方向略中央に配設し、前記油圧ポンプが該第2貯留部から油を吸引するように構成すれば、傾斜地を走行する場合等の車輌傾斜状態においても、油圧ポンプがエアを吸い込むことによるキャビテーションを有効に防止できる。
【0070】
又、本発明の他態様に係る油圧供給装置によれば、エンジンに作動的に連結され且つ前記エンジンからの駆動力を伝動部を介して出力するように構成された伝動機構の該伝動部に対して作動油及び/又は潤滑油を供給し得るように構成された油圧ポンプであって、出力調整部材が中立位置から最大傾転位置へ傾転されるに従って吐出量が増加する可変容積型とされた油圧ポンプと、前記エンジンの回転数を直接又は間接的に検出する検出機構と、前記検出機構の検出結果に基づき前記出力調整部材を操作するコントロール機構とを備え、前記コントロール機構は、前記エンジンがアイドル回転している際には前記油圧ポンプの吐出油量が前記作動油及び/又は前記潤滑油として必要な油量となるような初期傾転位置に前記出力調整部材を位置させ、且つ、前記エンジンがアイドル回転を越える回転数で回転されると該エンジン回転数の上昇に応じて前記出力調整部材を前記初期傾転位置から前記中立位置へ向けて傾転させるように構成されているので、エンジン回転数に拘わらず、前記油圧ポンプの吐出量を必要な油量に近づけることができ、余剰吐出量を減少又は削除することができ、これにより、馬力ロスを低減させることができる。
【0071】
又、本発明のさらに他態様に係る油圧供給装置によれば、エンジンに作動的に連結され且つ前記エンジンからの駆動力を伝動部を介して出力するように構成された伝動機構の該伝動部に対して作動油及び/又は潤滑油を供給し得るように構成された油圧ポンプであって、出力調整部材が中立位置から最大傾転位置へ傾転されるに従って吐出量が増加する可変容積型とされた油圧ポンプと、前記エンジンに対する負荷を直接又は間接的に検出する検出機構と、前記検出機構の検出結果に基づき前記出力調整部材を操作するコントロール機構とを備え、前記コントロール機構は、前記エンジンに対する負荷が所定値以下の場合には前記油圧ポンプの吐出油量が前記作動油及び/又は前記潤滑油として必要な油量となるような初期傾転位置に前記出力調整部材を位置させ、且つ、前記エンジンに対する負荷が前記所定値を越えると該負荷の上昇に応じて前記出力調整部材を前記初期傾転位置から前記最大傾転位置へ向けて傾転させるように構成されているので、必要時に必要油量を効率的に供給でき、これにより、動力ロスを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施の形態に係る油圧供給装置が適用されたトランスミッションの縦断面図である。
【図2】 図2は、前記油圧供給装置の油圧回路図である。
【図3】 図3は、前記油圧ポンプ近傍の縦断側面図である。
【図4】 図4は、エンジン回転数と油圧ポンプの吐出油量との関係を示すグラフである。
【図5】 図5は、図1におけるV−V線断面図である。
【図6】 図6は、図1におけるVI−VI線断面図である。
【図7】 図7は、図1におけるVII−VII線断面図である。
【図8】 図8は、図1におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】 図9は、図8におけるIX−IX線断面図である。
【図10】 図10は、本発明の他の実施の形態に係る油圧供給装置の縦断側面図である。
【符号の説明】
1,2 油圧供給装置
10 油圧ポンプ
15 出力調整部材
30,70 検出機構
50,90 コントロール機構
101 エンジン
300 ハウジング
Claims (5)
- 伝動部及び出力部を有し、エンジンからの駆動力を前記伝動部を介して前記出力部へ伝達する伝動機構を収容するハウジングであって、内部空間の少なくとも一部が油溜め空間とされたハウジングと、
前記油溜め空間に流体接続された吸入ポート及び前記伝動部に対して流体接続された吐出ポートを有し、前記エンジンに作動的に連結された可変容量型油圧ポンプであって、出力調整部材を有し、該出力調整部材の操作に基づき吐出量が可変とされた可変容積型油圧ポンプと、
前記エンジンに掛かる負荷を検出する検出機構と、
前記検出機構によって検出される負荷が所定値を越えると前記可変容積型油圧ポンプの吐出量を増加させるように前記出力調整部材を操作するコントロール機構とを備えていることを特徴とする油圧供給装置。 - 前記油溜め空間は、前記伝動部を収容する第1貯留部と、前記伝動部が収容されない第2貯留部とに区画されており、
前記ハウジングは、前記伝動機構の回転運動を利用して、前記第1貯留部から第2貯留部へ油を移送し得るように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の油圧供給装置。 - 前記第2貯留部は車輌長手方向略中央に配設されており、
前記油圧ポンプの吸入ポートは前記第2貯留部に流体的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の油圧供給装置。 - エンジンに作動的に連結され且つ前記エンジンからの駆動力を伝動部を介して出力するように構成された伝動機構の該伝動部に対して作動油及び/又は潤滑油を供給し得るように構成された油圧ポンプであって、出力調整部材が中立位置から最大傾転位置へ傾転されるに従って吐出量が増加する可変容積型とされた油圧ポンプと、
前記エンジンの回転数を直接又は間接的に検出する検出機構と、
前記検出機構の検出結果に基づき前記出力調整部材を操作するコントロール機構とを備え、
前記コントロール機構は、前記エンジンがアイドル回転している際には前記油圧ポンプの吐出油量が前記作動油及び/又は前記潤滑油として必要な油量となるような初期傾転位置に前記出力調整部材を位置させ、且つ、前記エンジンがアイドル回転を越える回転数で回転されると該エンジン回転数の上昇に応じて前記出力調整部材を前記初期傾転位置から前記中立位置へ向けて傾転させるように構成されていることを特徴とする油圧供給装置。 - エンジンに作動的に連結され且つ前記エンジンからの駆動力を伝動部を介して出力するように構成された伝動機構の該伝動部に対して作動油及び/又は潤滑油を供給し得るように構成された油圧ポンプであって、出力調整部材が中立位置から最大傾転位置へ傾転されるに従って吐出量が増加する可変容積型とされた油圧ポンプと、
前記エンジンに対する負荷を直接又は間接的に検出する検出機構と、
前記検出機構の検出結果に基づき前記出力調整部材を操作するコントロール機構とを備え、
前記コントロール機構は、前記エンジンに対する負荷が所定値以下の場合には前記油圧ポンプの吐出油量が前記作動油及び/又は前記潤滑油として必要な油量となるような初期傾転位置に前記出力調整部材を位置させ、且つ、前記エンジンに対する負荷が前記所定値を越えると該負荷の上昇に応じて前記出力調整部材を前記初期傾転位置から前記最大傾転位置へ向けて傾転させるように構成されていることを特徴とする油圧供給装置。
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