JP4927004B2 - トラクタ - Google Patents

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本発明は、トランスミッションケースに、エンジンの動力を変速して車軸に伝達する走行変速装置と、エンジンからPTO軸に伝達する動力を入り切りするPTOクラッチと、前車軸に伝達する動力を高低に変速又は切断する倍速伝動装置とを内装したトラクタに関する。
トランスミッションケースに、エンジンの動力を変速して車軸に伝達する走行変速装置と、エンジンからPTO軸に伝達する動力を変速するPTO装置と、前車軸に伝達する動力を高低に変速又は切断する倍速伝動装置とを内装したトラクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。近年、この種のトラクタでは、トラクタの機能性を一段とアップさせるために、走行変速装置の多段化、インディペンデントPTO(PTOクラッチ)の付加、一対の摩擦多板式油圧クラッチで構成される倍速伝動装置の装備などが検討されている。
特許第3786679号公報
しかしながら、走行変速装置の多段化と、インディペンデントPTO(PTOクラッチ)の付加と、一対の摩擦多板式油圧クラッチで構成される倍速伝動装置の装備を同時に行うべくトランスミッションを再構築すると、新たな型費が発生するだけでなく、トランスミッションケースの大型化が余儀なくされたり、組立工程の大幅な変更によって組立性が低下するという問題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、クラッチハウジングケース、センターケース及びデファレンシャルケースを連結して構成されるトランスミッションケースに、エンジンの動力を変速して車軸に伝達する走行変速装置と、エンジンからPTO軸に伝達する動力を入り切りするPTOクラッチと、前車軸に伝達する動力を高低に変速又は切断する倍速伝動装置とを内装したトラクタにおいて、前記走行変速装置は、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成される主変速装置並びに高低変速装置と、常時噛合式の歯車変速装置を用いて構成される副変速装置とを備え、このうち、主変速装置並びに高低変速装置は、それぞれクラッチハウジングケース並びにデファレンシャルケースに内装される一方、副変速装置は、センターケースに内装され、さらに、該センターケースは、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成されるPTOクラッチ並びに倍速伝動装置を内装すると共に、主変速装置から伝動される入力軸並びに出力軸と、PTOクラッチ入力軸と、デフピニオン軸から伝動される変速軸と、前車軸を駆動する動力取出軸とをそれぞれ軸支し、そのうち、副変速装置は、入力軸、出力軸及びPTOクラッチ入力軸上に設けた変速歯車の選択結合によって多段変速を可能とし、また、倍速伝動装置は、変速軸と動力取出軸に設けた標準及び倍速歯車と一対の油圧クラッチの選択結合又は非結合によって、前車軸に伝動する動力を高低に変速又は切断するように構成してあることを特徴とする。このようにすると、トランスミッションケースを構成するクラッチハウジングケース、センターケース及びデファレンシャルケースのうち、クラッチハウジングケース及びデファレンシャルケースは従来のケースを踏襲し、センターケースのみを変更するだけで、走行変速装置の多段化、インディペンデントPTO(PTOクラッチ)の付加、一対の摩擦多板式油圧クラッチで構成される倍速伝動装置の装備などによる機能アップに対応することができるので、機能性の高いトランスミッションを安価に提供することができる。しかも、センターケースに内装する副変速装置は、PTOクラッチ入力軸上の空きスペースを利用して変速歯車を配置し、また、倍速伝動装置の一対の油圧クラッチに選択結合される標準及び倍速歯車は専用の変速軸に配置したので、副変速装置、PTOクラッチ及び倍速伝動装置をコンパクトに内装してセンターケースの大型化を阻止しつつ、組立性にも優れたトランスミッションを提供することができる。
次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図1において、Tは農用のトラクタであって、該トラクタTには、トランスミッションケース1が搭載されている。図2〜図5に示すように、トランスミッションケース1は、主クラッチ機構2を介してエンジンEの動力を入力すると共に、入力した動力を走行動力伝動経路3とPTO動力伝動経路4とに分岐させる。走行動力伝動経路3には、走行動力を多段に変速するために、複数の変速装置が設けられている。走行動力伝動経路3に設けられる変速装置には、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成され、変速操作に際して伝動上手側の主クラッチ機構2を切る必要がない油圧クラッチ式変速装置と、常時噛合式の歯車変速装置を用いて構成され、変速操作に際して主クラッチ機構2を切る必要がある噛み合い式変速装置とが含まれており、油圧クラッチ式変速装置と噛み合い式変速装置の組み合せにより走行動力の多段変速を行うようになっている。
具体的に説明すると、走行動力伝動経路3には、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成され、4段の変速を行う主変速装置5と、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成され、走行動力の正逆転切換えを行う前後進切換装置6と、常時噛合式の歯車変速装置を用いて構成され、3段の変速を行う副変速装置7と、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成され、高低2段の変速を行う高低変速装置8とが設けられており、主変速装置5、副変速装置7及び高低変速装置8による変速の組み合せによって24段の走行変速が可能になると共に、前後進切換装置6による前後進切換えが可能となっている。つまり、トランスミッションケース1では、走行変速装置の多段化が図られている。
主変速装置5、副変速装置7及び高低変速装置8で変速された走行動力は、前車軸及び後車軸に伝動される。前車軸への動力伝動経路には、前車軸に伝達する動力を高低に変速又は切断する倍速伝動装置9が設けられており、該倍速伝動装置9による動力の変速又は切断によって、旋回時における前輪倍速駆動や4駆、2駆の切換えが行われるようになっている。そして、倍速伝動装置9は、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成されることにより、円滑な変速や切断が可能となっている。
PTO動力伝動経路4には、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成されるPTOクラッチ10と、常時噛合式の歯車変速装置を用いて構成されるPTO変速装置11とが設けられており、走行状態に影響されない独立したPTO動力伝動系、すなわち、インディペンデントPTO仕様のPTO動力伝動経路4を構成している。
上記のように、トランスミッションケース1では、トラクタTの機能性を一段とアップさせるために、走行変速装置の多段化、インディペンデントPTO(PTOクラッチ10)の付加、一対の摩擦多板式油圧クラッチで構成される倍速伝動装置9の装備などが実現されている。従来、これらの装備を同時に付加するには、トランスミッションを再構築する必要があるので、新たな型費が発生するだけでなく、トランスミッションケース1の大型化が余儀なくされたり、組立工程の大幅な変更によって組立性が低下するという問題があった。
そこで、本発明の実施形態に係るトランスミッションケース1は、クラッチハウジングケース12と、センターケース13と、デファレンシャルケース14とを連結して構成されるものとし、該トランスミッションケース1に、エンジンEの動力を変速して車軸に伝達する走行変速装置と、エンジンEからPTO軸に伝達する動力を入り切りするPTOクラッチ10と、前車軸に伝達する動力を高低に変速又は切断する倍速伝動装置9とを内装するにあたり、走行変速装置は、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成される主変速装置5並びに高低変速装置8と、常時噛合式の歯車変速装置を用いて構成される副変速装置7とを備え、このうち、主変速装置5並びに高低変速装置8は、それぞれクラッチハウジングケース12並びにデファレンシャルケース14に内装される一方、副変速装置7は、センターケース13に内装され、さらに、該センターケース13は、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成されるPTOクラッチ10並びに倍速伝動装置9を内装すると共に、主変速装置5から伝動される入力軸15並びに出力軸16と、PTOクラッチ入力軸17と、デフピニオン軸18から伝動される変速軸19と、前車軸を駆動する動力取出軸20とをそれぞれ軸支し、そのうち、副変速装置7は、入力軸15、出力軸16及びPTOクラッチ入力軸17上に設けた変速歯車21〜27の選択結合によって多段変速を可能とし、また、倍速伝動装置9は、変速軸19と動力取出軸20に設けた標準歯車28、29及び倍速歯車30、31と一対の油圧クラッチ9a、9bの選択結合又は非結合によって、前車軸に伝動する動力を高低に変速又は切断するように構成してある。
このようにすると、トランスミッションケース1を構成するクラッチハウジングケース12、センターケース13及びデファレンシャルケース14のうち、クラッチハウジングケース12及びデファレンシャルケース14は従来のケースを踏襲し、センターケース13のみを変更するだけで、走行変速装置の多段化、インディペンデントPTO(PTOクラッチ10)の付加、一対の摩擦多板式油圧クラッチで構成される倍速伝動装置9の装備などによる機能アップに対応することができるので、機能性の高いトランスミッションを安価に提供することができる。しかも、センターケース13に内装する副変速装置7は、PTOクラッチ入力軸17上の空きスペースを利用して変速歯車26、27を配置し、また、倍速伝動装置9の一対の油圧クラッチ9a、9bに選択結合される標準歯車28、29及び倍速歯車30、31は専用の変速軸19に配置したので、副変速装置7、PTOクラッチ10及び倍速伝動装置9をコンパクトに内装してセンターケース13の大型化を阻止しつつ、組立性にも優れたトランスミッションを提供することができる。
PTOクラッチ10は、油圧によって操作される摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成されており、入力軸17に設けたクラッチハブ32と、クラッチ軸33にスプライン係合するクラッチドラム34との間に設けた摩擦板35の接離によって動力の入り切りを行うようになっている。PTOクラッチ10を摩擦多板式の油圧クラッチで構成した場合、トランスミッションケース1とクラッチドラム34の摺動面を介して、油圧クラッチに対する圧油の給排を行う関係上、クラッチドラム34に倒れ(偏心)が生じると、クラッチドラム34とトランスミッションケース1の摺動面(シール部分36)が損傷し、シール漏れによる圧の抜けでPTOクラッチ10の接続不良が発生する可能性がある。
そこで、本発明の実施形態に係るトランスミッションケース1では、エンジンEからPTO軸へ伝動される動力をPTOクラッチ10で入り切りすると共に、該PTOクラッチ10を油圧によって操作される摩擦多板式の油圧クラッチで構成するにあたり、PTOクラッチ10は、トランスミッションケース1に設けた第一の軸受37によって軸支される入力軸17と、第二の軸受38によって軸支されるクラッチ軸33との間に設けられると共に、該クラッチ軸33は、第二の軸受38の後方に設けた第三の軸受39でさらに軸支されている。このようにすると、クラッチ軸33を2箇所で軸支したので、クラッチ軸33を中心として回転するクラッチドラム34の倒れを防止でき、その結果、クラッチドラム34の倒れに起因するシール部分36の損傷を防止し、シール漏れによるPTOクラッチ10の作動不良を回避できる。
また、トランスミッションケース1は、クラッチハウジングケース12、センターケース13及びデファレンシャルケース14を連結して構成され、このうち、センターケース13にPTOクラッチ10を内装すると共に、クラッチハウジングケース12の後部に装着される蓋体40に設けた第一の軸受37と、センターケース13に形成した中間壁13aに設けた第二の軸受38と、デファレンシャルケース14の前部に装着される蓋体41に設けた第三の軸受39によって、入力軸17及びクラッチ軸33を軸支してある。このようにすると、PTOクラッチ10を装着しない仕様のトラクタTを構成する場合に、前後のクラッチハウジングケース12及びデファレンシャルケース14の構成を変更せず、センターケース13の構成のみを変更することによって、多種のトランスミッションを提供することができるだけでなく、PTOクラッチ10の分解修理の際、クラッチハウジングケース12とセンターケース13との間を割れば、容易にPTOクラッチ10を取り出してメンテナンスを行うことができる。さらに、第三の軸受39は、デファレンシャルケース14の蓋体41を利用して設けられるので、特別な軸支部材を設けることが不要になる。
本実施形態のトラクタTには、図6に示すような油圧回路が構成されている。この油圧回路は、2つの油圧ポンプP1、P2を備え、一方の油圧ポンプP1から供給される油圧で、倍速伝動装置9、リフトシリンダ42及びリフトロッドシリンダ43を動作させ、他方の油圧ポンプP2から供給される油圧で、ステアリングユニット44、主変速装置5、前後進切換装置6、高低変速装置8、PTOクラッチ10及び自動ブレーキ旋回装置45を動作させるように構成されている。なお、図6において、符号の46〜49は、主変速装置5の各油圧クラッチを選択的に入り切りさせる電磁バルブ、符号の50は、前後進切換装置6の各油圧クラッチを選択的に断続させる手動バルブ、符号の52は、高低変速装置8の各油圧クラッチを選択的に断続させる電磁バルブ、符号の53は、PTOクラッチ10の油圧クラッチを断続させる電磁バルブである。
上記のような油圧回路を構成する場合、トランスミッションケース1の中間壁や蓋体に油路を形成し、該油路を介して走行変速装置やPTOクラッチ10に対する圧油の給排を行うことになるが、上記の油路は、トランスミッションケース1の中間壁や蓋体に機械加工で形成されるため、圧油の給排対象が多いトランスミッションケース1の場合は、複数の部材(ケースや蓋体)を取り替えて加工したり、ケースの面を変更しながら加工する必要があり、製作費がアップするという問題がある。また、上記の油路に圧油を供給する方向切換弁のバルブブロックも、トランスミッションケース1の複数箇所に点在することになるので、部材費もアップするという問題がある。
そこで、本発明の実施形態に係るトランスミッションケース1は、クラッチハウジングケース12、センターケース13及びデファレンシャルケース14を連結して構成され、エンジンEの動力を変速して車軸に伝達する油圧操作式の走行変速装置と、エンジンEからPTO軸へ伝達する動力を入り切りする油圧操作式のPTOクラッチ10とを内装するにあたり、走行変速装置としては、主変速装置5と、該主変速装置5によって変速された動力をさらに変速する油圧クラッチ式の高低変速装置8とを備え、主変速装置5をクラッチハウジングケース12に、高低変速装置8をデファレンシャルケース14に、また、PTOクラッチ10をセンターケース13にそれぞれ分散して内装すると共に、デファレンシャルケース14に内装した高低変速装置8のクラッチ軸であるデフピニオン軸18をセンターケース13の中間壁13aに形成した油圧継手部13bまで延長して、高低変速装置8に対する圧油の給排を中間壁13a及びデフピニオン軸18に形成した油路18aを介して行うように構成する一方、PTOクラッチ10のクラッチドラム34を同じくセンターケース13の中間壁13aに形成した油圧継手部13cに接続して、PTOクラッチ10に対する圧油の給排を中間壁13a及びクラッチドラム34に形成した油路34aを介して行うように構成してある。このようにすると、高低変速装置8及びPTOクラッチ10に対して圧油の給排を行う油路を、センターケース13の共通の中間壁13aに設けることができるので、油路を機械加工する際の工数を削減することができ、製作費の低減が可能となる。なお、中間壁13aに形成される油路の図示は省略する。
また、センターケース13の中間壁13aに形成した高低変速装置用及びPTOクラッチ用の油路は、センターケース13の左右方向一側に装着した単一のバルブブロック54に連通させることが好ましい。このようにすると、高低変速装置用及びPTOクラッチ用のバルブブロック54を共通化することができるので、部材費を低減してトランスミッションのコストダウンが図れる。
叙述の如く構成された本実施形態によれば、クラッチハウジングケース12、センターケース13及びデファレンシャルケース14を連結して構成されるトランスミッションケース1に、エンジンEの動力を変速して車軸に伝達する走行変速装置と、エンジンEからPTO軸に伝達する動力を入り切りするPTOクラッチ10と、前車軸に伝達する動力を高低に変速又は切断する倍速伝動装置9とを内装したトラクタTにおいて、走行変速装置は、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成される主変速装置5並びに高低変速装置8と、常時噛合式の歯車変速装置を用いて構成される副変速装置7とを備え、このうち、主変速装置5並びに高低変速装置8は、それぞれクラッチハウジングケース12並びにデファレンシャルケース14に内装される一方、副変速装置7は、センターケース13に内装され、さらに、該センターケース13は、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成されるPTOクラッチ10並びに倍速伝動装置9を内装すると共に、主変速装置5から伝動される入力軸15並びに出力軸16と、PTOクラッチ入力軸17と、デフピニオン軸18から伝動される変速軸19と、前車軸を駆動する動力取出軸20とをそれぞれ軸支し、そのうち、副変速装置7は、入力軸15、出力軸16及びPTOクラッチ入力軸17上に設けた変速歯車21〜27の選択結合によって多段変速を可能とし、また、倍速伝動装置9は、変速軸19と動力取出軸20に設けた標準歯車28、29及び倍速歯車30、31と一対の油圧クラッチ9a、9bの選択結合又は非結合によって、前車軸に伝動する動力を高低に変速又は切断するように構成してあるので、トランスミッションケース1を構成するクラッチハウジングケース12、センターケース13及びデファレンシャルケース14のうち、クラッチハウジングケース12及びデファレンシャルケース14は従来のケースを踏襲し、センターケース13のみを変更するだけで、走行変速装置の多段化、インディペンデントPTO(PTOクラッチ10)の付加、一対の摩擦多板式油圧クラッチで構成される倍速伝動装置9の装備などによる機能アップに対応することができるので、機能性の高いトランスミッションを安価に提供することができる。しかも、センターケース13に内装する副変速装置7は、PTOクラッチ入力軸17上の空きスペースを利用して変速歯車26、27を配置し、また、倍速伝動装置9の一対の油圧クラッチ9a、9bに選択結合される標準歯車28、29及び倍速歯車30、31は専用の変速軸19に配置したので、副変速装置7、PTOクラッチ10及び倍速伝動装置9をコンパクトに内装してセンターケース13の大型化を阻止しつつ、組立性にも優れたトランスミッションを提供することができる。
トラクタの斜視図である。 トランスミッションケースの全体を示す側面図である。 トランスミッションケースの全体を示す断面図である。 トランスミッションケースの中間部を示す断面図である。 トランスミッションケースのPTOクラッチ組み込み部分を示す断面図である。 トラクタの油圧構成を示す油圧回路図である。
符号の説明
1 トランスミッションケース
5 主変速装置
6 前後進切換装置
7 副変速装置
8 高低変速装置
9 倍速伝動装置
10 PTOクラッチ
12 クラッチハウジングケース
13 センターケース
14 デファレンシャルケース
15 入力軸
16 出力軸
17 クラッチ入力軸
18 デフピニオン軸
19 変速軸
20 動力取出軸
E エンジン
T トラクタ

Claims (1)

  1. クラッチハウジングケース、センターケース及びデファレンシャルケースを連結して構成されるトランスミッションケースに、エンジンの動力を変速して車軸に伝達する走行変速装置と、エンジンからPTO軸に伝達する動力を入り切りするPTOクラッチと、前車軸に伝達する動力を高低に変速又は切断する倍速伝動装置とを内装したトラクタにおいて、
    前記走行変速装置は、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成される主変速装置並びに高低変速装置と、常時噛合式の歯車変速装置を用いて構成される副変速装置とを備え、このうち、主変速装置並びに高低変速装置は、それぞれクラッチハウジングケース並びにデファレンシャルケースに内装される一方、副変速装置は、センターケースに内装され、さらに、該センターケースは、摩擦多板式の油圧クラッチを用いて構成されるPTOクラッチ並びに倍速伝動装置を内装すると共に、主変速装置から伝動される入力軸並びに出力軸と、PTOクラッチ入力軸と、デフピニオン軸から伝動される変速軸と、前車軸を駆動する動力取出軸とをそれぞれ軸支し、そのうち、副変速装置は、入力軸、出力軸及びPTOクラッチ入力軸上に設けた変速歯車の選択結合によって多段変速を可能とし、また、倍速伝動装置は、変速軸と動力取出軸に設けた標準及び倍速歯車と一対の油圧クラッチの選択結合又は非結合によって、前車軸に伝動する動力を高低に変速又は切断するように構成してあることを特徴とするトラクタ。
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