JP2001130348A - センターコンソールへの配線方法及びセンターコンソール用ワイヤハーネス並びに同ワイヤハーネスを含む車両の電装システム - Google Patents

センターコンソールへの配線方法及びセンターコンソール用ワイヤハーネス並びに同ワイヤハーネスを含む車両の電装システム

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JP2001130348A
JP2001130348A JP31886699A JP31886699A JP2001130348A JP 2001130348 A JP2001130348 A JP 2001130348A JP 31886699 A JP31886699 A JP 31886699A JP 31886699 A JP31886699 A JP 31886699A JP 2001130348 A JP2001130348 A JP 2001130348A
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console
center
center console
wire harness
vehicle
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JP31886699A
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Hiroshi Sudo
博 須藤
Takashi Kobayashi
小林  孝
Kazunari Sakura
一成 佐倉
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センターコンソールでの配線作業を容易化
し、また、グレード変更等にも柔軟に対応できるように
する。 【解決手段】 センターコンソールに配される各種電装
品72〜76を共通のコンソール側コネクタ71に接続
してなるコンソール用ワイヤハーネス70とこれを含む
電装システム。前記コンソール用ワイヤハーネス70の
各電装品をセンターコンソールの各部位に配するととも
に、前記コンソール側コネクタ71をセンタークラスタ
コンピュータなどの車両側回路に接続することにより一
括配線を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内のセンター
コンソールに対して配線を行う方法と、その配線に用い
られるセンターコンソール用ワイヤハーネス、及びこれ
を含む車両の電装システムに関するものである。
【従来の技術】図9は、従来の車室前部における配線形
態の一例を示したものである。図示のように、インスト
ゥルメントパネル90近傍での配線は、まずインストゥ
ルメントパネル90の多数の個所に電装品を配設した
後、インストゥルメントパネル90の裏側に網状に広が
るインストゥルメントパネル用ワイヤハーネス92をセ
ットし、このワイヤハーネス92の各端末に設けられた
コネクタと各電装品のコネクタとを順次結合することに
より行われている。さらに、前記インストゥルメントパ
ネル中央下部に設けられるセンタークラスタ94や、こ
のセンタークラスタ94の下部から後方に延びて車室フ
ロア上に位置するセンターコンソール96に設けられる
各電装品に対しては、前記インストゥルメントパネル用
ワイヤハーネス92の幹線部分から下方に枝線98を分
岐させ、その端末のコネクタに前記各電装品を接続する
ように構成されている。
【発明が解決しようとする課題】前記のような配線を行
うためには、既にフロア上にセンターコンソール96及
びその各電装品が設置された状態で、前記インストゥル
メントパネル用ワイヤハーネス92から分岐する枝線9
8をインストゥルメントパネル90の下方から手前へ
(車室側へ)引き出し、この枝線98に設けられている
各コネクタを前記各電装品に対して1つずつ製造ライン
上で結合させていく作業が必要になる。かかる作業は非
常に手間であり、前記電装品の数が増えるほど長時間を
要することになる。しかも、センターコンソール用電装
品がフロア上の比較的低い位置にあることから、作業者
は身を屈めて作業をしなければならず、その負担が大き
い。また、前記センターコンソールの電装品数が増える
に従い、これらに接続されるインストゥルメントパネル
用ワイヤハーネス92の形状が複雑化し、重量も増大す
ることとなり、その取扱いがより困難になる。特に、ワ
イヤハーネスの分岐経路が長くなると、組付け時にワイ
ヤハーネスが大きく垂れ下がり、その端末の電装品を他
の部位にぶつけたり、ワイヤハーネス自体を足で踏んだ
りしてしまうおそれがあるため、その一部を丸めてテー
プで固定するなどの作業も必要になる。また、センター
コンソールに使用する電装品の種類やレイアウトは、A
T車/MT車の種別や、車両のグレード、RV車である
か否か等によって大きく変わるが、このような種類やレ
イアウトの変更に応じてインストゥルメントパネル用ワ
イヤハーネス全体を交換しなければならず、不経済でし
かも対応が容易でないという問題点も有している。本発
明は、このような事情に鑑み、ワイヤハーネスの取扱い
も含めて配線作業が簡単であり、また、車種対応も容易
で経済性、量産性に優れたセンターコンソールへの配線
方法及びセンターコンソール用ワイヤハーネス並びにこ
れを含む車両の電装システムを提供することを目的とす
る。
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、車室フロア上に配されるセン
ターコンソールの各電装品に対して配線をするための方
法であって、予め前記各電装品を電線類を介して共通の
コンソール側コネクタに接続することによりセンターコ
ンソール用ワイヤハーネスを構成しておき、このセンタ
ーコンソール用ワイヤハーネスのコンソール側コネクタ
を介して前記各電装品を車両側回路に一括接続するもの
である。また本発明は、車室フロア上に配されるセンタ
ーコンソールの各電装品に対して配線をするためのセン
ターコンソール用ワイヤハーネスであって、車両側回路
に接続可能なコンソール側コネクタに電線類を介して前
記各電装品が接続されてなるものである。以上の構成で
は、センターコンソールに配されるべき電装品を予めセ
ンターコンソール用ワイヤハーネスとして共通のコンソ
ール側コネクタに接続するようにしているので、このコ
ンソール側コネクタを車両側回路につなぐだけで、当該
回路にセンターコンソールの各電装品を一括接続するこ
とができる。従って、従来のように製造ライン上で各電
装品とワイヤハーネスとの接続を一つずつ行う作業は不
要であり、配線作業は飛躍的に簡略化される。また、コ
ンソール用ワイヤハーネスは機器内配線となるので細線
化が可能であり、従来のワイヤハーネスと比べて小型、
軽量化ができる。しかも、センターコンソール用ワイヤ
ハーネス以外のワイヤハーネスは、センターコンソール
に設けられる電装品の種類にかかわらず共通化できるの
で、車種対応も容易で、経済性、量産性に優れている。
このセンターコンソール用ワイヤハーネスのコンソール
側コネクタを車両側に接続する箇所は特に限られない
が、これをセンターコンソール前方のセンタークラスタ
に設けられたコネクタとし、その結合状態で前記センタ
ークラスタのコンピュータに接続されるように構成すれ
ば、最小の配線長さで、センタークラスタコンピュータ
を有効に利用してセンターコンソール各電装品を好適に
車両側回路に接続することが可能になる。本発明は、こ
のようなセンターコンソール用ワイヤハーネスを利用し
た車両の電装システムでもあり、具体的には、当該セン
ターコンソール用ワイヤハーネスと、センターコンソー
ル前方のセンタークラスタに設けられるセンタークラス
タコンピュータと、前記センタークラスタに設けられ、
前記センターコンソール用ワイヤハーネスのコンソール
側コネクタと結合可能なセンタークラスタ側コネクタと
を備え、前記センタークラスタコンピュータは、前記セ
ンタークラスタ側コネクタとコンソール側コネクタとが
結合された状態で、前記センタークラスタに設けられて
いる電装品及び前記センターコンソール用ワイヤハーネ
スにつながっている電装品との間で信号のやり取りを行
うように構成されているものである。この電装システム
において、前記センタークラスタコンピュータを他の車
載コンピュータと相互に多重通信可能となるように接続
すれば、この多重通信によって相互結ばれた広範な通信
網に前記センターコンソールの電装品を容易に組み込む
ことができる。例えば、前記センターコンソールの電装
品にスイッチ類を含む場合には、当該スイッチ類から出
力される操作信号が前記センターコンソール用ワイヤハ
ーネス及びセンタークラスタコンピュータを通じて他の
車載コンピュータに伝送されるように構成することが可
能であるし、前記センターコンソールの電装品に電源ソ
ケットを含む場合には、当該電源ソケットが前記センタ
ーコンソール用ワイヤハーネス及び前記センタークラス
タコンピュータを通じて車載電源に接続されるように構
成することが可能である。前記センタークラスタコンピ
ュータと他の車載コンピュータとを通信網で結ぶには、
例えば、これらセンタークラスタコンピュータ及び他の
車載コンピュータをインストゥルメントパネルの裏側に
配される共通のメインワイヤハーネスに接続し、このメ
インワイヤハーネスを通じて相互に多重通信を行うよう
に構成すればよい。これにより、メインワイヤハーネス
を有効利用した簡素な配線構造で前記センタークラスタ
コンピュータを含む通信網を構築することができる。前
記センタークラスタ側コネクタは、互いに接続電装品の
異なる複数種のセンターコンソール用ワイヤハーネスの
いずれのコンソール側コネクタにも共通して結合可能と
なるように構成されているものが、より好ましい。この
構成によれば、センタークラスタ側の構成は何ら変更す
ることなく、そのコネクタに接続されるコンソール用ワ
イヤハーネスを交換するだけで、グレード対応すること
ができる。このようにセンタークラスタ側コネクタに複
数種のコンソール用ワイヤハーネスを共通して接続可能
とするには、例えば、前記センタークラスタ側コネクタ
に前記複数種のセンターコンソール用ワイヤハーネスに
含まれる全ての電装品に対応する端子を配列し、各セン
ターコンソール用ワイヤハーネスのコンソール側コネク
タに当該センターコンソール用ワイヤハーネスの接続電
装品に各々対応する端子を前記コンソール側コネクタの
端子の配列に合わせて配列するようにすればよい。
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、車両の電装システムの
全体構成を示したものである。同図に示す車両の前部エ
ンジンルーム10には、エンジン制御用のエンジンコン
ピュータ12が設けられ、その後方の車室14の左右前
部には電気接続箱16が設けられている。この電気接続
箱16は、独自のコンピュータを内蔵し、このコンピュ
ータと前記エンジンコンピュータ12及び各ドア17に
設けられたドアコンピュータ18とが多重通信可能に接
続されている。車室14の前部には、図2に示すような
インストゥルメントパネル20が設けられ、その裏面に
図1に示すメインワイヤハーネス22が配設されてい
る。このメインワイヤハーネス22は、車両の幅方向に
略直線状に延びる単純な形状をなし、その両端が前記各
電気接続箱16に接続されている。このメインワイヤハ
ーネス22の途中部分からは複数本(図例では4本)の
支線が分岐し、その端末にコネクタ24,25,26,
27がそれぞれ設けられている。一方、インストゥルメ
ントパネル20に配設される電装品のうち、エアコンデ
ィショナー及びその近傍に位置する電装品はエアコンサ
ブモジュール30としてまとめられている(すなわちモ
ジュール化されている)。また、前記インストゥルメン
トパネル20の中央下部にはセンタークラスタ取付部2
1(図2)が形成され、これにセンタークラスタが組み
込まれるようになっているが、このセンタークラスタ及
びその電装品はセンタークラスタサブモジュール40
(図3)としてまとめられている。同様に、ステアリン
グホイール近傍に配設される電装品はステアリングサブ
モジュール50としてまとめられ、メータ及びその近傍
に位置する電装品はメータサブモジュール60としてま
とめられている。各サブモジュール30,40,50,
60にはコネクタ30B,40B,50B,60Bが設
けられている。これらコネクタ30B,40B,50
B,60Bは前記メインワイヤハーネス22のコネクタ
24,25,26,27にそれぞれ結合可能であり、そ
れぞれの結合によって、各サブモジュール30,40,
50,60及び左右の電気接続箱16がメインワイヤハ
ーネス22を介して一体化されるようになっている。前
記センタークラスタサブモジュール40の構成を図4及
び図5に示す。このセンタークラスタサブモジュール4
0は、ハウジング40Aを備え、このハウジング40A
の適所(図例では上面)に前記コネクタ40Bが固定さ
れている。このセンタークラスタサブモジュール40に
は、マイクロコンピュータ等で構成されたセンタークラ
スタコンピュータ41の他、オーディオスイッチ42、
エアコンスイッチ43、ハザードスイッチ44、時計4
5、温度センサ46、シガレットライター47、灰皿照
明48、空気清浄機スイッチ49といった各種電装品が
組み込まれている。センタークラスタコンピュータ41
は電源線及び信号線を介してコネクタ40Bの各端子に
接続されている。オーディオスイッチ42、エアコンス
イッチ43、ハザードスイッチ44、時計45、温度セ
ンサ46、シガレットライター47、灰皿照明48、及
び空気清浄機スイッチ49は共通のセンタークラスタコ
ンピュータ41に電源線及び信号線を介して接続され、
このセンタークラスタコンピュータ41によって統合、
管理されている。具体的に、前記コネクタ40Bと前記
メインワイヤハーネス22のコネクタ25とが結合され
ることにより、バッテリーからの電源が電気接続箱16
→メインワイヤハーネス22→コネクタ25,40Bを
順に経由してセンタークラスタコンピュータ41に供給
され、このセンタークラスタコンピュータ41から他の
電装品42〜49に供給されるとともに、センタークラ
スタコンピュータ41と他のサブモジュール30,5
0,60及び電気接続箱16のコンピュータとが相互に
多重通信可能となるように構成されている。前記ハウジ
ング40Aの下面には、コネクタ(センタークラスタ側
コネクタ)40Cが固定され、このコネクタ40Cもセ
ンタークラスタコンピュータ41に接続されている。そ
して、コネクタ40Cに、前記メインワイヤハーネス2
2とは別の、本発明にかかるコンソール用ワイヤハーネ
ス70が接続されるようになっている。このコンソール
用ワイヤハーネス70は、車室内の運転席と助手席との
間に設置されるセンターコンソール80に配線を施すた
めのものである。前記センターコンソール80は、前記
センタークラスタの下部から後方に延びる状態で車室フ
ロア上に設置されている。この実施の形態では、図2及
び図3に示すようなコンソールボックス81から前方に
左右一対のカバー82が延び、これらカバー82の上端
にアッパーコンソール84が装着される構成となってい
る。図はAT車用のセンターコンソール80を示してお
り、これに自動変速機操作用のシフトレバー86(図
3)が設置されるようになっている。このセンターコン
ソール80には、その電装品として、図3及び図4に示
すようなアクセサリソケット72、ECTスイッチ7
3、O/Dスイッチ74、シフトロックコンピュータ7
5、及びトラクションオフスイッチ76が適所に配設さ
れている。アクセサリソケット72はアクセサリ用の電
源ソケットであり、ECTスイッチ73は自動変速機の
モードをパワーモードとスノーモードとに切換えるため
に操作されるものである。O/Dスイッチ74は自動変
速機のオーバードライブをオンオフさせるためのもので
あり、トラクションオフスイッチ76はトラクションコ
ントロールを解除するためのものである。これらの電装
品は全て電線類78(図5)を介して共通のコンソール
側コネクタ71に接続されており、これによって前記コ
ンソール用ワイヤハーネス70が構成されている。コン
ソール側コネクタ71は、前記センタークラスタサブモ
ジュール40のコネクタ40Cに結合可能に構成されて
おり、当該結合状態で、前記センタークラスタコンピュ
ータ41に前記各電装品72〜76も接続され、このセ
ンタークラスタコンピュータ41によって統合、管理さ
れるようになっている。なお、前記電線類78として
は、単に電線を束ねたものやケーブルが好適であり、フ
ラットケーブルの使用も可能である。前記メインワイヤ
ハーネス22からコネクタ25,40Bを通じて導入さ
れる電源は、センタークラスタコンピュータ41のみに
供給され、他のハウジング内電装品42〜49及びコン
ソール用ワイヤハーネス70側の電装品に対してはすべ
てセンタークラスタコンピュータ41から電源供給が行
われる。この電源供給は、センタークラスタコンピュー
タ41を介さずに行うようにしてもよい。アースは、セ
ンタークラスタコンピュータ41を経由せずに直接コネ
クタ40B,25を通じて行われる。また、前記接続状
態において、センタークラスタコンピュータ41は、セ
ンタークラスタサブモジュール40の各電装品との間、
さらにはコンソール用ワイヤハーネス70の各電装品と
の間で信号のやり取りを行う。以上示した構成では、セ
ンターコンソール80にかかる各電装品72〜76が全
て共通のコンソール側コネクタ71に接続されていて、
コンソール用ワイヤハーネス70を構成しているので、
このコンソール用ワイヤハーネス70のコンソール側コ
ネクタ71をセンタークラスタサブモジュール40のコ
ネクタ40Cに結合するだけの作業で、前記各電装品7
2〜76をセンタークラスタコンピュータ41に一括接
続することができる。従って、従来のようにインストゥ
ルメントパネル用ワイヤハーネスから分岐するサブハー
ネスに各電装品を1つずつコネクタ結合する作業は不要
であり、配線作業を飛躍的に簡素化することができる。
また、コンソール用ワイヤハーネス70は機器内配線と
なるので、従来の一体化されたワイヤハーネスの枝線の
ように大きな応力やテンションがかかるおそれがなく、
細線化が可能である。これによって、ワイヤハーネスの
小型、軽量化を進めることができる。さらに、この実施
の形態では、前記コンソール用ワイヤハーネス70をセ
ンタークラスタサブモジュール40のセンタークラスタ
コンピュータ41に接続することにより、このセンター
クラスタコンピュータ41の多重通信機能を有効に利用
してセンターコンソール用電装品72〜76を広範な通
信網に容易に組み込むことが可能となっている。その具
体例を図6(a)(b)に示す。同図(a)において、
ECTスイッチ73が操作されると、その信号が電線類
78及びコネクタ71,40Cを介してセンタークラス
タコンピュータ41に入力される。これを受けたセンタ
ークラスタコンピュータ41は、メインワイヤハーネス
22を通じてエンジンルーム10内のエンジンコンピュ
ータ12に信号を伝送し、これを受けたエンジンコンピ
ュータ12は自動変速機13のモード切換を行う。同図
(b)の例では、トラクションオフスイッチ76の操作
信号が電線類78及びコネクタ71,40Cを介してセ
ンタークラスタコンピュータ41に入力される。これを
受けたセンタークラスタコンピュータ41は、メインワ
イヤハーネス22を通じてブレーキコンピュータ86に
信号を伝送し、ブレーキ88にかかるトラクション制御
を停止させる一方、メータコンピュータ61に信号を伝
送してトラクションオフランプ62を点灯させる。な
お、本発明においてコンソール用ワイヤハーネスに含む
電装品の種類は問わない。例えば、互いに構成電装品の
異なる複数種のコンソール用ワイヤハーネス70を用意
しておけば、使用するコンソール用ワイヤハーネス70
を選択するだけで車種対応が可能になる。すなわち、コ
ンソール用ワイヤハーネス70以外の配線構造(例えば
メインワイヤハーネス22)はコンソール側の電装品の
種類に関係なく共通化することが可能になり、経済性・
量産性を飛躍的に高めることができる。また、センター
コンソール80そのものを省略する場合には、コンソー
ル用ワイヤハーネス70自体を省略するだけでよく、そ
の対応も簡単である。図7は、3種の車両グレードに対
応して用意されたコンソール用ワイヤハーネスの例を示
したものである。同図(a)に示すコンソール用ワイヤ
ハーネス70Aは、高級車仕様のものであり、上述の電
装品72〜76をすべて具備する。同図(b)に示すコ
ンソール用ワイヤハーネス70Bは、中級車仕様のもの
であり、前記電装品72〜76のうちのECTスイッチ
73及びトラクションオフスイッチ76が省略されると
ともに、パーキングブレーキ(手操作用のいわゆるサイ
ドブレーキ)の作動を検出するパーキングブレーキセン
サ77が付加されている。また、同図(c)に示すコン
ソール用ワイヤハーネス70Cは普通車仕様であり、シ
フトロックコンピュータ75及びパーキングブレーキセ
ンサ77のみを具備する。これらのコンソール用ワイヤ
ハーネス70をグレードによって選択するようにした場
合、どのコンソール用ワイヤハーネス70A〜70Cを
選択した場合でも、そのコンソール側コネクタ71と共
通のセンタークラスタ側コネクタ40Cとの結合が可能
となるように当該センタークラスタ側コネクタ40Cを
構成すれば、センタークラスタサブモジュール40につ
いても共通化が可能となり、非常に合理的なシステムを
構築できる。このようにコネクタ40Cを全種のコンソ
ール用ワイヤハーネス70A〜70Cに共用するには、
その全種のコンソール用ワイヤハーネス70に含まれる
全ての電装品に対応する端子をコネクタ40Cに所定の
配列で組み込み、その配列に合わせて各コンソール用ワ
イヤハーネス70のコンソール側コネクタ71における
各端子を配列すればよい。その一例を図8に示す。図示
のコネクタ40Cには、第1端子から第22端子までの
22個の端子が配列されている(図8の枠内数字は端子
の番号を示す)。各端子を通じて入出力される信号の内
容は次表のとおりである。
【表1】 すなわち、このコネクタ40Cには、前記3種のコンソ
ール用ワイヤハーネス70A〜70Cに含まれる全ての
電装品に対応する端子が整然と配列(図例では上下2段
にわたって横向きに配列)されている。このコネクタ4
0Cに対し、例えば高級車仕様のコンソール用ワイヤハ
ーネス70Aのコネクタ71においては、前記22個の
端子のうちの1番端子から19番端子にそれぞれ嵌合可
能な端子をこれら1〜19番端子の配列に合わせて配列
するようにすればよい。また、普通車仕様のコンソール
用ワイヤハーネス70Cのコネクタ71においては、1
0番端子から14番端子及び22番端子にそれぞれ嵌合
可能な端子をこれら10〜14,22番端子の配列に合
わせて配列するようにすればよい。なお、この実施の形
態にかかるコンソール用ワイヤハーネス70は、センタ
ークラスタサブモジュール40のセンタークラスタコン
ピュータ41に接続されるものであるが、例えばセンタ
ークラスタコンピュータがない場合や、センタークラス
タコンピュータがコンソール用ワイヤハーネスを接続し
にくい箇所にある場合には、他の車両側回路、例えば電
気接続箱内蔵のコンピュータにコンソール用ワイヤハー
ネスを接続するといったことも可能である。また、本発
明では、センターコンソールとセンタークラスタとが一
体化されていて両者の境界が外部から認識できないよう
なものであってもよい。この場合でも、センタークラス
タ寄り(前側寄り)に設けられたコンピュータに対して
センターコンソール寄り(後側寄り)に配されるコンソ
ール用ワイヤハーネスのコネクタを接続可能に構成する
ことにより、上記と同様の効果を得ることが可能であ
る。
【発明の効果】以上のように本発明は、センターコンソ
ールに設けられる電装品を共通のコンソール用コネクタ
に接続してコンソール用ワイヤハーネスを構成してお
き、前記コンソール用コネクタを介して前記各電装品を
車両側回路に一括接続するようにしたものであるので、
ワイヤハーネスの取扱いが容易で配線作業を簡素化する
ことができ、また車種対応にも容易に対応できる経済
性、量産性に優れた電装システムを構築できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる車両全体の配線構
成図である。
【図2】前記車両におけるインストゥルメントパネル及
びセンターコンソールを示す分解斜視図である。
【図3】前記車両におけるセンタークラスタサブモジュ
ール及びセンターコンソールの設置状態を示す斜視図で
ある。
【図4】前記車両に設けられるセンタークラスタサブモ
ジュール及びコンソール用ワイヤハーネスの構成を示す
ブロック図である。
【図5】前記センタークラスタサブモジュールとこれに
接続されるメインワイヤハーネス及びコンソール用ワイ
ヤハーネスを示す斜視図である。
【図6】(a)(b)は前記コンソール用ワイヤハーネ
スも含めた電装システムにおいて行われる制御動作例を
示すブロック図である。
【図7】(a)(b)(c)はグレードに応じて具備さ
れる複数種のコンソール用ワイヤハーネスの例を示すブ
ロック図である。
【図8】前記センタークラスタサブモジュールに設けら
れるコンソール用ワイヤハーネス接続用のコネクタでの
端子の配列例を示す斜視図である。
【図9】従来の車室内配線例を示す図である。
【符号の説明】
20 インストゥルメントパネル 22 メインワイヤハーネス 40 センタークラスタサブモジュール(センタークラ
スタ) 40C コネクタ(センタークラスタ側コネクタ) 41 センタークラスタコンピュータ 70,70A,70B,70C コンソール用ワイヤハ
ーネス 71 コンソール側コネクタ 72 アクセサリソケット(センターコンソールの電装
品) 73 ECTスイッチ(センターコンソールの電装品) 74 O/Dスイッチ(センターコンソールの電装品) 75 シフトロックコンピュータ(センターコンソール
の電装品) 76 トラクションオフスイッチ(センターコンソール
の電装品) 77 パーキングブレーキセンサ(センターコンソール
の電装品) 78 電線類 80 センターコンソール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 16/02 660 B60R 16/02 660G 665 665Z B60K 37/00 B60K 37/00 Z (72)発明者 須藤 博 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 小林 孝 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 佐倉 一成 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 3D044 BA04 BA12 BB01 BD05 BD13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室フロア上に配されるセンターコンソ
    ールの各電装品に対して配線をするための方法であっ
    て、予め前記各電装品を電線類を介して共通のコンソー
    ル側コネクタに接続することによりセンターコンソール
    用ワイヤハーネスを構成しておき、このセンターコンソ
    ール用ワイヤハーネスのコンソール側コネクタを介して
    前記各電装品を車両側回路に一括接続することを特徴と
    するセンターコンソールへの配線方法。
  2. 【請求項2】 車室フロア上に配されるセンターコンソ
    ールの各電装品に対して配線をするためのセンターコン
    ソール用ワイヤハーネスであって、車両側回路に接続可
    能なコンソール側コネクタに電線類を介して前記各電装
    品が接続されてなることを特徴とするセンターコンソー
    ル用ワイヤハーネス。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のセンターコンソール用ワ
    イヤハーネスにおいて、前記コンソール側コネクタは、
    前記センターコンソールの前方に位置するセンタークラ
    スタに設けられたコネクタに結合可能であり、その結合
    状態で前記センタークラスタのコンピュータに接続され
    るように構成されていることを特徴とするセンターコン
    ソール用ワイヤハーネス。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のセンターコンソール用ワ
    イヤハーネスと、センターコンソール前方のセンターク
    ラスタに設けられるセンタークラスタコンピュータと、
    前記センタークラスタに設けられ、前記センターコンソ
    ール用ワイヤハーネスのコンソール側コネクタと結合可
    能なセンタークラスタ側コネクタとを備え、前記センタ
    ークラスタコンピュータは、前記センタークラスタ側コ
    ネクタとコンソール側コネクタとが結合された状態で、
    前記センタークラスタに設けられている電装品との間及
    び前記センターコンソール用ワイヤハーネスにつながっ
    ている電装品との間で信号のやり取りを行うように構成
    されていることを特徴とするセンターコンソール用ワイ
    ヤハーネスを含む車両の電装システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のセンターコンソール用ワ
    イヤハーネスを含む車両の電装システムにおいて、前記
    センタークラスタコンピュータは他の車載コンピュータ
    と相互に多重通信可能となるように接続されていること
    を特徴とするセンターコンソール用ワイヤハーネスを含
    む車両の電装システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のセンターコンソール用ワ
    イヤハーネスを含む車両の電装システムにおいて、前記
    センタークラスタコンピュータ及び他の車載コンピュー
    タはインストゥルメントパネルの裏側に配される共通の
    メインワイヤハーネスに接続されており、このメインワ
    イヤハーネスを通じて相互に多重通信を行うように構成
    されていることを特徴とするセンターコンソール用ワイ
    ヤハーネスを含む車両の電装システム。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載のセンターコンソ
    ール用ワイヤハーネスを含む車両の電装システムにおい
    て、前記センターコンソールの電装品にはスイッチ類が
    含まれており、当該スイッチ類から出力される操作信号
    が前記センターコンソール用ワイヤハーネス及びセンタ
    ークラスタコンピュータを通じて他の車載コンピュータ
    に伝送されるように構成されていることを特徴とするセ
    ンターコンソール用ワイヤハーネスを含む車両の電装シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 請求項5または6記載のセンターコンソ
    ール用ワイヤハーネスを含む車両の電装システムにおい
    て、前記センターコンソールの電装品には電源ソケット
    が含まれており、当該電源ソケットが前記センターコン
    ソール用ワイヤハーネス及び前記センタークラスタコン
    ピュータを通じて車載電源に接続されるように構成され
    ていることを特徴とするセンターコンソール用ワイヤハ
    ーネスを含む車両の電装システム。
  9. 【請求項9】 請求項4〜8のいずれかに記載のセンタ
    ーコンソール用ワイヤハーネスを含む車両の電装システ
    ムにおいて、前記センタークラスタ側コネクタは、互い
    に接続電装品の異なる複数種のセンターコンソール用ワ
    イヤハーネスのいずれのコンソール側コネクタにも共通
    して結合可能となるように構成されていることを特徴と
    するセンターコンソール用ワイヤハーネスを含む車両の
    電装システム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のセンターコンソール用
    ワイヤハーネスを含む車両の電装システムにおいて、前
    記センタークラスタ側コネクタには、前記複数種のセン
    ターコンソール用ワイヤハーネスに含まれる全ての電装
    品に対応する端子が配列されており、各センターコンソ
    ール用ワイヤハーネスのコンソール側コネクタには当該
    センターコンソール用ワイヤハーネスの接続電装品に各
    々対応する端子が前記コンソール側コネクタの端子の配
    列に合わせて配列されていることを特徴とするセンター
    コンソール用ワイヤハーネスを含む車両の電装システ
    ム。
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