JP2004217020A - 車両計器盤内側の電気接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の計器盤内側にて配索された電気配線による電気接続構造において、車種や車両グレードが異なる車両間において基幹電気配線の共用化を容易にする。
【解決手段】計器盤内側の空間を少なくとも第1および第2領域1A、1Bに分割し、複数本の機器側電気配線21A〜21Fのうち、第1領域1Aに位置する電気配線を第1機器側電気配線21Aとし、第2領域1Bに位置する電気配線を第2機器側電気配線21Bとし、複数本の第1機器側電気配線21Aが電気接続される第1統合手段23Aと、複数本の第2機器側電気配線21Bが電気接続される第2統合手段23Bとを備え、第1統合手段23Aを介して第1機器側電気配線21Aと基幹電気配線10とを電気接続し、また、第2統合手段23Bを介して第2機器側電気配線21Bと基幹電気配線10とを電気接続する。
【選択図】 図2
【解決手段】計器盤内側の空間を少なくとも第1および第2領域1A、1Bに分割し、複数本の機器側電気配線21A〜21Fのうち、第1領域1Aに位置する電気配線を第1機器側電気配線21Aとし、第2領域1Bに位置する電気配線を第2機器側電気配線21Bとし、複数本の第1機器側電気配線21Aが電気接続される第1統合手段23Aと、複数本の第2機器側電気配線21Bが電気接続される第2統合手段23Bとを備え、第1統合手段23Aを介して第1機器側電気配線21Aと基幹電気配線10とを電気接続し、また、第2統合手段23Bを介して第2機器側電気配線21Bと基幹電気配線10とを電気接続する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の計器盤内側にて配索された電気配線による電気接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、計器盤の内側にて車両左右方向に延びるように配索され、複数本の車両側電気配線を束ねて構成された基幹電気配線と、計器盤の内側にて配索され、車両に搭載された複数の電気機器のそれぞれに電気接続された機器側電気配線とを電気接続する構造が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
因みに、上記複数の電気機器の例としては、日射センサー等の各種センサー、アウターミラー格納スイッチ等の各種操作スイッチ、オーディオ機器本体、各種電子制御装置(ECU)等が挙げられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−254919号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に記載の電気接続構造では、複数の電気機器のそれぞれに車両側電気配線(11)を単純に分岐させるだけであり、複数の機器側電気配線と複数の車両側電気配線(11)とを1対1で接続する構造である。このため、車種や車両グレードの違いによる電気機器の配置変更および電気機器の増減に応じて、車両側電気配線(11)の分岐位置変更および車両側電気配線(11)の増減を行わねばならず、車種や車両グレードが異なる車両間において基幹電気配線(10)を共用化することが困難である。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、車両の計器盤内側にて配索された電気配線による電気接続構造において、車種や車両グレードが異なる車両間において基幹電気配線の共用化を容易にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、計器盤(1)の内側にて車両左右方向に延びてステアリングを支持する支持部材(2)に沿って配索され、複数本の車両側電気配線(11)を束ねて構成された基幹電気配線(10)と、計器盤(1)の内側にて配索され、車両に搭載された複数の電気機器(24A〜24F)のそれぞれに電気接続された機器側電気配線(21A〜21F)とを電気接続する、車両計器盤内の電気接続構造であって、
計器盤(1)内側の空間を少なくとも第1領域(1A)および第2領域(1B)に分割し、複数本の機器側電気配線(21A〜21F)のうち、第1領域(1A)に位置する電気配線を第1機器側電気配線(21A)とし、第2領域(1B)に位置する電気配線を第2機器側電気配線(21B)とし、複数本の第1機器側電気配線(21A)が電気接続される第1統合手段(23A)と、複数本の第2機器側電気配線(21B)が電気接続される第2統合手段(23B)とを備え、第1統合手段(23A)を介して第1機器側電気配線(21A)と基幹電気配線(10)とを電気接続し、また、第2統合手段(23B)を介して第2機器側電気配線(21B)と基幹電気配線(10)とを電気接続することを特徴とする。
【0008】
これによれば、複数本の第1機器側電気配線(21A)および複数本の第2機器側電気配線(21B)が、各領域(1A、1B)毎に統合手段(23A、23B)により統合されているので、車種や車両グレードの違いによる電気機器の配置変更および電気機器の増減に対し、各領域(1A、1B)内の機器側電気配線(21A、21B)を設計変更するだけで対応できる。よって、車種や車両グレードが異なる車両間において基幹電気配線(10)の共用化を容易にすることができる。
【0009】
なお、複数本の車両側電気配線(11)に電源用配線(11a)が含まれている場合には、請求項2に記載の発明のように、第1統合手段(23A)により、電源用配線(11a)から供給される電気を複数本の第1機器側電気配線(21A)に分配するようにして好適である。
【0010】
また、請求項3に記載の発明のように、第1統合手段(23A)により、複数本の第1機器側電気配線(21A)のそれぞれから入力される入力信号を多重信号化し、多重信号を基幹電気配線(10)に送信するようにして好適である。
【0011】
また、複数の電気機器(24A〜24F)のうち少なくとも1つの電気機器の作動を制御するための制御信号が基幹電気配線(10)から第1統合手段(23A)に入力された場合には、請求項4に記載の発明のように、第1統合手段(23A)により、少なくとも1つの電気機器の作動を制御信号に基づいて制御するようにして好適である。
【0012】
ところで、ノイズの遮断を必要とする信号(例えばオーディオ信号等)を通信するシールドケーブルに第1機器側電気配線(21A)を適用し、第1統合手段(23A)により入力信号を多重信号化する上記請求急行3または4に記載の発明を適用しようとすると、シールドケーブルのままでは第1統合手段(23A)に接続することができないため、機器側電気配線に光ケーブルを採用しなければならなくなり、大幅なコストアップを招いてしまう。
【0013】
同様に、大電流(例えば5アンペア以上)が常時流れるパワーケーブルに第1機器側電気配線(21A)を適用し、上記請求項3または4に記載の発明を適用しようとすると、第1統合手段(23A)をも大電流に耐えうる仕様にしなければならず、大幅なコストアップを招いてしまう。
【0014】
そこで、複数の電気機器(24A〜24F)とは別の車載電気機器(32)に電気接続されたシールドケーブル(31)およびパワーケーブル(31a)の少なくとも一方を、第1領域(1A)にて配索した場合に関しては、請求項5に記載の発明のように、少なくとも一方のケーブル(31、31a)を、第1統合手段(23A)をバイパスして基幹電気配線(10)に直接電気接続することにより、別の車載電気機器(32)と基幹電気配線(10)とを電気接続するようにすれば、上述のようなコストアップを回避できる。
【0015】
請求項6に記載の発明では、複数の電気機器(24A〜24F)とは別の車載電気機器(32)のうち車両走行の安全に関する安全機器(42)に電気接続されたバックアップケーブル(41)を、第1領域(1A)にて配索した場合、バックアップケーブル(41)を、第1統合手段(23A)をバイパスして基幹電気配線(10)に直接電気接続することにより、安全機器(42)と基幹電気配線(10)とを電気接続することを特徴とする。
【0016】
これにより、第1統合手段(23A)に通信不能となるような異常が生じた場合であっても、車両走行の安全性を確保できる。
【0017】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。
【0019】
図1は車両の計器盤1を示しており、計器盤1の内側には、車両左右方向に延びてステアリングを支持する支持部材2が配置されている。なお、図1中の符号3は、空調風を室内に向けて送風する送風機ユニットを示し、符号4は、送風機ユニット3から送風される空気を加熱、冷却して温度調整する室内空調ユニットを示している。
【0020】
室内空調ユニット4は、計器盤1内側のうち車両左右方向略中央部に配置され、送風機ユニット3は、計器盤1内側のうち室内空調ユニット4に対して助手席側にオフセットされた位置に配置されている。
【0021】
図2は、計器盤1の内側に配索された電気配線による電気接続構造を模式的に示した図であり、図中の符号10に示す基幹電気配線は、支持部材2に沿って車両左右方向に延びるように配索され、当該支持部材2により支持されている。
【0022】
図3は基幹電気配線10の構造を模式的に示す拡大図であり、基幹電気配線10は、複数本の車両側電気配線11をスパイラルチューブ12等の被覆部材により束ねて構成されている。そして、基幹電気配線10の所定位置からは、複数本の車両側電気配線11のうち所定の電気配線を分岐させている。この分岐された電気配線を分岐電気配線10A、10B、10C、10D、10E、10Fと呼ぶ。
【0023】
これらの分岐電気配線10A〜10Fも、複数本の車両側電気配線11をスパイラルチューブ12等の被覆部材により束ねて構成されている。また、これらの分岐電気配線10A〜10Fの分岐位置は予め決められた所定位置で分岐するように設計されている。
【0024】
図2に示すように、基幹電気配線10の周囲には、車両に搭載された複数の電気機器24A〜24Fのそれぞれに電気接続された機器側電気配線21A、21B、21C、21D、21E、21Fが配置されている。電気機器24A〜24Fと機器側電気配線21A〜21Fとは、コネクタ22A、22B、22C、22D、22E、22Fで接続されている。
【0025】
ここで、電気接続構造の設計にあたり、計器盤1内側の空間を複数の領域に分割して設計しており、本実施形態では6つの領域1A、1B、1C、1D、1E、1Fに分割している。なお、各領域1A〜1Fは基幹電気配線10をまたがないように設定されている。本実施形態では、支持部材2を基準に次のように領域を分割している。
【0026】
すなわち、領域1Aは支持部材2の下左後方の領域であり、領域1Bは支持部材2の下左前方の領域であり、領域1Cは支持部材2の下左前方の領域のうち領域1Bの後方であり、領域1Dは支持部材2の下右前方の領域であり、領域1Eは支持部材2の下右後方の領域であり、領域1Fは支持部材2の上方の領域である。
【0027】
各領域1A〜1Fのそれぞれには統合手段としてのメインECU23A、23B、23C、23D、23E、23Fが備えられている。そして、機器側電気配線21A〜21Fのうち領域1Aに位置する複数本の電気配線21Aは、メインECU23Aに電気接続されている。同様に、各メインECU23B〜23Fには複数本の電気配線21B〜21Fがそれぞれ電気接続されている。
【0028】
従って、各機器側電気配線21A〜21Fと基幹電気配線10とは各メインECU23A〜23Fを介して電気接続するようになっている。すなわち、複数本の機器側電気配線21A〜21Fが、各領域1A〜1F毎にメインECU23A〜23Fにより統合されており、各領域1A〜1F毎に複数本の機器側電気配線21A〜21Fの結線が完結するようになっている。
【0029】
機器側電気配線21Aが接続される電気機器24Aの一例を以下に説明すると、ジャンクションブロック、ボデーECU、ゲートウエイECU、車間制御ECU、オートワイパECU、電子制御サスペンションECU用Gセンサ、足元照明、グローブボックスランプスイッチ、ラゲージオープナメインスイッチ等が挙げられる。
【0030】
機器側電気配線21Bが接続される電気機器24Bの一例を以下に説明すると、エアコンECU、シフトロックECU、エアコン用各種サーボモータ、ブロアモータ、内気センサ、エバ後センサ、パワーアウトレット、シートヒータスイッチ用イルミネーション、電子制御サスペンションECU用スイッチ、リアサンシェードスイッチ、ETC(自動料金収受システムECU)スイッチ用イルミネーション、シガレットライター用イルミネーション等が挙げられる。
【0031】
機器側電気配線21Cが接続される電気機器24Cの一例を以下に説明すると、ディスプレイ、オーディオパネル、エアコン操作パネル、描画ECU、オーディオアンプ、ナビゲーション用ECU、ラジオ、コンパクトディスク、ETC等が挙げられる。
【0032】
機器側電気配線21Dが接続される電気機器24Dの一例を以下に説明すると、コンビスイッチECU、ステアリングロックECU、電源ECU、チルトテレスコピックECU用スイッチ、ワイパスイッチ、ライトコントロールスイッチ、ターンスイッチ、チルトテレスコピックセンサー、チルトテレスコピックモータ、キースキッド、プッシュスタートスイッチ、ホーンスイッチ、キースロットステアリングパッドスイッチ、バックガイドモニタ切替スイッチ、ラジオスイッチ、クルーズコントロールスイッチ等が挙げられる。
【0033】
機器側電気配線21Eが接続される電気機器24Eの一例を以下に説明すると、スマートECU、クリアランスソナーECU、電子制御サスペンションECU、可動ペダルECU、アクティブフロントライトECU、空気圧モニタECU、ペダルセンサー、ペダルモーター、フラッシャリレー、クリアランスソナーブザー、足元照明等が挙げられる。
【0034】
機器側電気配線21Fが接続される電気機器24Fの一例を以下に説明すると、メータ、日射センサ、コンライトセンサ等が挙げられる。
【0035】
図4はメインECU21A〜21Fの構造を示すブロック図であり、メインECU21A〜21Fは、インテリジェントパワースイッチ(以下、IPSと呼ぶ。)25、26、27、マイクロコンピュータ28および通信用IC29を備えている。各メインECU21A〜21Fは同じ構造であり、以下、メインECU21Aのみについて説明する。
【0036】
複数本の車両側電気配線11には電源用配線11aが含まれており、メインECU23Aは、電源用配線11aから供給される電気を複数本の機器側電気配線21Aに分配するようになっている。なお、IPS25は、電源用配線11aのうちイグニッションスイッチによりオンオフされる電源線に接続され、IPS26は、電源用配線11aのうちアクセサリスイッチによりオンオフされる電源線に接続され、IPS27は、電源用配線11aのうち車載バッテリに常時接続される電源線に接続される。
【0037】
また、メインECU23Aは、複数本の機器側電気配線21Aのそれぞれから入力される入力信号を多重信号化し、当該多重信号により基幹電気配線10と通信可能になっている。具体的には、マイクロコンピュータ28にて上記入力信号を多重信号化し、マイクロコンピュータ28と基幹電気配線10とはCAN等のプロトコルにより通信可能になっている。
【0038】
そして、電気機器24Aの作動を制御するための制御信号が基幹電気配線10からメインECU23Aに入力された場合には、上記制御信号に基づいて、メインECU23Aは通信IC29を介してIPS25、26、27のスイッチング作動を制御する。このように電気機器24Aへの電源供給を制御することにより電気機器24Aの作動を制御する。
【0039】
図2の符号31は、第1領域1Aに配索された電気配線であって、ノイズの遮断を必要とする信号(例えばオーディオ信号等)を通信するシールドケーブルを示しており、電気機器32と接続されている。
【0040】
ここで、このような信号をメインECU23Aで他の入力信号とともに多重信号化しようとすると、シールドケーブル31のままではメインECU23Aに接続することができない。よって、シールドケーブル31に替えて光ケーブルを採用しなければならなくなり、大幅なコストアップを招いてしまう。
【0041】
そこで、本実施形態では、シールドケーブル31に関しては、メインECU23Aをバイパスして基幹電気配線10に直接電気接続することにより、車載電気機器32と基幹電気配線10とを電気接続して、上述のようなコストアップを回避するようにしている。
【0042】
また、大電流が流れるパワーケーブル31aをメインECU23Aに接続しようとすると、メインECU23Aをも大電流に耐えうる仕様にしなければならず、大幅なコストアップを招いてしまう。そこで、本実施形態では、パワーケーブル31aに関しても、メインECU23Aをバイパスして基幹電気配線10に直接電気接続することにより、車載電気機器32と基幹電気配線10とを電気接続して、上述のようなコストアップを回避するようにしている。
【0043】
図2の符号41は、第1領域1Aに配索された電気配線であって、車両走行の安全に関する安全機器42に電気接続されたバックアップケーブル41を示している。これにより、メインECU23Aおよび分岐電気配線10Aに通信不能となるような異常が生じた場合であっても、車両走行の安全性を確保できる。
【0044】
なお、安全機器42の例としては、ワイパモータ、ヘッドランプ、エアバッグ等が挙げられる。
【0045】
以上により、本実施形態によれば、複数本の機器側電気配線21A〜21Fが、各領域1A〜1F毎にメインECU23A〜23Fにより統合されており、各領域1A〜1F毎に複数本の機器側電気配線21A〜21Fの結線が完結するようになっているので、車種や車両グレードの違いによる電気機器24A〜24Fの配置変更および電気機器24A〜24Fの増減に対し、各領域1A〜1F内の機器側電気配線21A〜21Fを設計変更するだけで対応できる。よって、車種や車両グレードが異なる車両間において基幹電気配線10の共用化を容易にすることができる。
【0046】
また、車種や車両グレードの違いによる電気機器24A〜24Fの配置変更および電気機器24A〜24Fの増減に対し、分岐電気配線10A〜10Fの分岐位置を共通にすることを容易にできるので、電気配線の配索経路の設計を容易にできる。
【0047】
また、本実施形態によれば、各領域1A〜1Fは基幹電気配線10をまたがないように支持部材2を基準に設定されているので、分岐電気配線10A〜10Fを単純な経路に配索することを容易にできる。
【0048】
(他の実施形態)
本発明の実施にあたり、上記実施形態におけるIPS25、26、27に替えて、スマートコネクタ、簡易ジャンクションブロック等を採用してもよい。
【0049】
また、本発明では、計器盤1内の空間を複数の領域1A〜1Fに分割するにあたり、室内空調ユニット4に関する複数の電気機器のそれぞれに接続される機器側電気配線が同一の領域に位置するように分割して好適である。
【0050】
同様に、メータに関する複数の電気機器のそれぞれに接続される機器側電気配線が同一の領域に位置するように分割して好適である。また、車両左右方向略中央部分に配置された操作パネルに関する複数の電気機器のそれぞれに接続される機器側電気配線が同一の領域に位置するように分割して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る計器盤を車室内側から見た正面図である。
【図2】図1に示す計器盤の内側に配索された電気配線による電気接続構造を示す模式図である。
【図3】図2に示す基幹電気配線の構造を模式的に示す拡大図である。
【図4】図2に示すメインECUの構造を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…計器盤、1A…第1領域、1B…第2領域、2…支持部材、
10…基幹電気配線、11…車両側電気配線、21A…第1機器側電気配線、
21B…第2機器側電気配線、23A…メインECU(第1統合手段)、
23B…メインECU(第2統合手段)、24A〜24F…電気機器。
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の計器盤内側にて配索された電気配線による電気接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、計器盤の内側にて車両左右方向に延びるように配索され、複数本の車両側電気配線を束ねて構成された基幹電気配線と、計器盤の内側にて配索され、車両に搭載された複数の電気機器のそれぞれに電気接続された機器側電気配線とを電気接続する構造が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
因みに、上記複数の電気機器の例としては、日射センサー等の各種センサー、アウターミラー格納スイッチ等の各種操作スイッチ、オーディオ機器本体、各種電子制御装置(ECU)等が挙げられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−254919号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に記載の電気接続構造では、複数の電気機器のそれぞれに車両側電気配線(11)を単純に分岐させるだけであり、複数の機器側電気配線と複数の車両側電気配線(11)とを1対1で接続する構造である。このため、車種や車両グレードの違いによる電気機器の配置変更および電気機器の増減に応じて、車両側電気配線(11)の分岐位置変更および車両側電気配線(11)の増減を行わねばならず、車種や車両グレードが異なる車両間において基幹電気配線(10)を共用化することが困難である。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、車両の計器盤内側にて配索された電気配線による電気接続構造において、車種や車両グレードが異なる車両間において基幹電気配線の共用化を容易にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、計器盤(1)の内側にて車両左右方向に延びてステアリングを支持する支持部材(2)に沿って配索され、複数本の車両側電気配線(11)を束ねて構成された基幹電気配線(10)と、計器盤(1)の内側にて配索され、車両に搭載された複数の電気機器(24A〜24F)のそれぞれに電気接続された機器側電気配線(21A〜21F)とを電気接続する、車両計器盤内の電気接続構造であって、
計器盤(1)内側の空間を少なくとも第1領域(1A)および第2領域(1B)に分割し、複数本の機器側電気配線(21A〜21F)のうち、第1領域(1A)に位置する電気配線を第1機器側電気配線(21A)とし、第2領域(1B)に位置する電気配線を第2機器側電気配線(21B)とし、複数本の第1機器側電気配線(21A)が電気接続される第1統合手段(23A)と、複数本の第2機器側電気配線(21B)が電気接続される第2統合手段(23B)とを備え、第1統合手段(23A)を介して第1機器側電気配線(21A)と基幹電気配線(10)とを電気接続し、また、第2統合手段(23B)を介して第2機器側電気配線(21B)と基幹電気配線(10)とを電気接続することを特徴とする。
【0008】
これによれば、複数本の第1機器側電気配線(21A)および複数本の第2機器側電気配線(21B)が、各領域(1A、1B)毎に統合手段(23A、23B)により統合されているので、車種や車両グレードの違いによる電気機器の配置変更および電気機器の増減に対し、各領域(1A、1B)内の機器側電気配線(21A、21B)を設計変更するだけで対応できる。よって、車種や車両グレードが異なる車両間において基幹電気配線(10)の共用化を容易にすることができる。
【0009】
なお、複数本の車両側電気配線(11)に電源用配線(11a)が含まれている場合には、請求項2に記載の発明のように、第1統合手段(23A)により、電源用配線(11a)から供給される電気を複数本の第1機器側電気配線(21A)に分配するようにして好適である。
【0010】
また、請求項3に記載の発明のように、第1統合手段(23A)により、複数本の第1機器側電気配線(21A)のそれぞれから入力される入力信号を多重信号化し、多重信号を基幹電気配線(10)に送信するようにして好適である。
【0011】
また、複数の電気機器(24A〜24F)のうち少なくとも1つの電気機器の作動を制御するための制御信号が基幹電気配線(10)から第1統合手段(23A)に入力された場合には、請求項4に記載の発明のように、第1統合手段(23A)により、少なくとも1つの電気機器の作動を制御信号に基づいて制御するようにして好適である。
【0012】
ところで、ノイズの遮断を必要とする信号(例えばオーディオ信号等)を通信するシールドケーブルに第1機器側電気配線(21A)を適用し、第1統合手段(23A)により入力信号を多重信号化する上記請求急行3または4に記載の発明を適用しようとすると、シールドケーブルのままでは第1統合手段(23A)に接続することができないため、機器側電気配線に光ケーブルを採用しなければならなくなり、大幅なコストアップを招いてしまう。
【0013】
同様に、大電流(例えば5アンペア以上)が常時流れるパワーケーブルに第1機器側電気配線(21A)を適用し、上記請求項3または4に記載の発明を適用しようとすると、第1統合手段(23A)をも大電流に耐えうる仕様にしなければならず、大幅なコストアップを招いてしまう。
【0014】
そこで、複数の電気機器(24A〜24F)とは別の車載電気機器(32)に電気接続されたシールドケーブル(31)およびパワーケーブル(31a)の少なくとも一方を、第1領域(1A)にて配索した場合に関しては、請求項5に記載の発明のように、少なくとも一方のケーブル(31、31a)を、第1統合手段(23A)をバイパスして基幹電気配線(10)に直接電気接続することにより、別の車載電気機器(32)と基幹電気配線(10)とを電気接続するようにすれば、上述のようなコストアップを回避できる。
【0015】
請求項6に記載の発明では、複数の電気機器(24A〜24F)とは別の車載電気機器(32)のうち車両走行の安全に関する安全機器(42)に電気接続されたバックアップケーブル(41)を、第1領域(1A)にて配索した場合、バックアップケーブル(41)を、第1統合手段(23A)をバイパスして基幹電気配線(10)に直接電気接続することにより、安全機器(42)と基幹電気配線(10)とを電気接続することを特徴とする。
【0016】
これにより、第1統合手段(23A)に通信不能となるような異常が生じた場合であっても、車両走行の安全性を確保できる。
【0017】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。
【0019】
図1は車両の計器盤1を示しており、計器盤1の内側には、車両左右方向に延びてステアリングを支持する支持部材2が配置されている。なお、図1中の符号3は、空調風を室内に向けて送風する送風機ユニットを示し、符号4は、送風機ユニット3から送風される空気を加熱、冷却して温度調整する室内空調ユニットを示している。
【0020】
室内空調ユニット4は、計器盤1内側のうち車両左右方向略中央部に配置され、送風機ユニット3は、計器盤1内側のうち室内空調ユニット4に対して助手席側にオフセットされた位置に配置されている。
【0021】
図2は、計器盤1の内側に配索された電気配線による電気接続構造を模式的に示した図であり、図中の符号10に示す基幹電気配線は、支持部材2に沿って車両左右方向に延びるように配索され、当該支持部材2により支持されている。
【0022】
図3は基幹電気配線10の構造を模式的に示す拡大図であり、基幹電気配線10は、複数本の車両側電気配線11をスパイラルチューブ12等の被覆部材により束ねて構成されている。そして、基幹電気配線10の所定位置からは、複数本の車両側電気配線11のうち所定の電気配線を分岐させている。この分岐された電気配線を分岐電気配線10A、10B、10C、10D、10E、10Fと呼ぶ。
【0023】
これらの分岐電気配線10A〜10Fも、複数本の車両側電気配線11をスパイラルチューブ12等の被覆部材により束ねて構成されている。また、これらの分岐電気配線10A〜10Fの分岐位置は予め決められた所定位置で分岐するように設計されている。
【0024】
図2に示すように、基幹電気配線10の周囲には、車両に搭載された複数の電気機器24A〜24Fのそれぞれに電気接続された機器側電気配線21A、21B、21C、21D、21E、21Fが配置されている。電気機器24A〜24Fと機器側電気配線21A〜21Fとは、コネクタ22A、22B、22C、22D、22E、22Fで接続されている。
【0025】
ここで、電気接続構造の設計にあたり、計器盤1内側の空間を複数の領域に分割して設計しており、本実施形態では6つの領域1A、1B、1C、1D、1E、1Fに分割している。なお、各領域1A〜1Fは基幹電気配線10をまたがないように設定されている。本実施形態では、支持部材2を基準に次のように領域を分割している。
【0026】
すなわち、領域1Aは支持部材2の下左後方の領域であり、領域1Bは支持部材2の下左前方の領域であり、領域1Cは支持部材2の下左前方の領域のうち領域1Bの後方であり、領域1Dは支持部材2の下右前方の領域であり、領域1Eは支持部材2の下右後方の領域であり、領域1Fは支持部材2の上方の領域である。
【0027】
各領域1A〜1Fのそれぞれには統合手段としてのメインECU23A、23B、23C、23D、23E、23Fが備えられている。そして、機器側電気配線21A〜21Fのうち領域1Aに位置する複数本の電気配線21Aは、メインECU23Aに電気接続されている。同様に、各メインECU23B〜23Fには複数本の電気配線21B〜21Fがそれぞれ電気接続されている。
【0028】
従って、各機器側電気配線21A〜21Fと基幹電気配線10とは各メインECU23A〜23Fを介して電気接続するようになっている。すなわち、複数本の機器側電気配線21A〜21Fが、各領域1A〜1F毎にメインECU23A〜23Fにより統合されており、各領域1A〜1F毎に複数本の機器側電気配線21A〜21Fの結線が完結するようになっている。
【0029】
機器側電気配線21Aが接続される電気機器24Aの一例を以下に説明すると、ジャンクションブロック、ボデーECU、ゲートウエイECU、車間制御ECU、オートワイパECU、電子制御サスペンションECU用Gセンサ、足元照明、グローブボックスランプスイッチ、ラゲージオープナメインスイッチ等が挙げられる。
【0030】
機器側電気配線21Bが接続される電気機器24Bの一例を以下に説明すると、エアコンECU、シフトロックECU、エアコン用各種サーボモータ、ブロアモータ、内気センサ、エバ後センサ、パワーアウトレット、シートヒータスイッチ用イルミネーション、電子制御サスペンションECU用スイッチ、リアサンシェードスイッチ、ETC(自動料金収受システムECU)スイッチ用イルミネーション、シガレットライター用イルミネーション等が挙げられる。
【0031】
機器側電気配線21Cが接続される電気機器24Cの一例を以下に説明すると、ディスプレイ、オーディオパネル、エアコン操作パネル、描画ECU、オーディオアンプ、ナビゲーション用ECU、ラジオ、コンパクトディスク、ETC等が挙げられる。
【0032】
機器側電気配線21Dが接続される電気機器24Dの一例を以下に説明すると、コンビスイッチECU、ステアリングロックECU、電源ECU、チルトテレスコピックECU用スイッチ、ワイパスイッチ、ライトコントロールスイッチ、ターンスイッチ、チルトテレスコピックセンサー、チルトテレスコピックモータ、キースキッド、プッシュスタートスイッチ、ホーンスイッチ、キースロットステアリングパッドスイッチ、バックガイドモニタ切替スイッチ、ラジオスイッチ、クルーズコントロールスイッチ等が挙げられる。
【0033】
機器側電気配線21Eが接続される電気機器24Eの一例を以下に説明すると、スマートECU、クリアランスソナーECU、電子制御サスペンションECU、可動ペダルECU、アクティブフロントライトECU、空気圧モニタECU、ペダルセンサー、ペダルモーター、フラッシャリレー、クリアランスソナーブザー、足元照明等が挙げられる。
【0034】
機器側電気配線21Fが接続される電気機器24Fの一例を以下に説明すると、メータ、日射センサ、コンライトセンサ等が挙げられる。
【0035】
図4はメインECU21A〜21Fの構造を示すブロック図であり、メインECU21A〜21Fは、インテリジェントパワースイッチ(以下、IPSと呼ぶ。)25、26、27、マイクロコンピュータ28および通信用IC29を備えている。各メインECU21A〜21Fは同じ構造であり、以下、メインECU21Aのみについて説明する。
【0036】
複数本の車両側電気配線11には電源用配線11aが含まれており、メインECU23Aは、電源用配線11aから供給される電気を複数本の機器側電気配線21Aに分配するようになっている。なお、IPS25は、電源用配線11aのうちイグニッションスイッチによりオンオフされる電源線に接続され、IPS26は、電源用配線11aのうちアクセサリスイッチによりオンオフされる電源線に接続され、IPS27は、電源用配線11aのうち車載バッテリに常時接続される電源線に接続される。
【0037】
また、メインECU23Aは、複数本の機器側電気配線21Aのそれぞれから入力される入力信号を多重信号化し、当該多重信号により基幹電気配線10と通信可能になっている。具体的には、マイクロコンピュータ28にて上記入力信号を多重信号化し、マイクロコンピュータ28と基幹電気配線10とはCAN等のプロトコルにより通信可能になっている。
【0038】
そして、電気機器24Aの作動を制御するための制御信号が基幹電気配線10からメインECU23Aに入力された場合には、上記制御信号に基づいて、メインECU23Aは通信IC29を介してIPS25、26、27のスイッチング作動を制御する。このように電気機器24Aへの電源供給を制御することにより電気機器24Aの作動を制御する。
【0039】
図2の符号31は、第1領域1Aに配索された電気配線であって、ノイズの遮断を必要とする信号(例えばオーディオ信号等)を通信するシールドケーブルを示しており、電気機器32と接続されている。
【0040】
ここで、このような信号をメインECU23Aで他の入力信号とともに多重信号化しようとすると、シールドケーブル31のままではメインECU23Aに接続することができない。よって、シールドケーブル31に替えて光ケーブルを採用しなければならなくなり、大幅なコストアップを招いてしまう。
【0041】
そこで、本実施形態では、シールドケーブル31に関しては、メインECU23Aをバイパスして基幹電気配線10に直接電気接続することにより、車載電気機器32と基幹電気配線10とを電気接続して、上述のようなコストアップを回避するようにしている。
【0042】
また、大電流が流れるパワーケーブル31aをメインECU23Aに接続しようとすると、メインECU23Aをも大電流に耐えうる仕様にしなければならず、大幅なコストアップを招いてしまう。そこで、本実施形態では、パワーケーブル31aに関しても、メインECU23Aをバイパスして基幹電気配線10に直接電気接続することにより、車載電気機器32と基幹電気配線10とを電気接続して、上述のようなコストアップを回避するようにしている。
【0043】
図2の符号41は、第1領域1Aに配索された電気配線であって、車両走行の安全に関する安全機器42に電気接続されたバックアップケーブル41を示している。これにより、メインECU23Aおよび分岐電気配線10Aに通信不能となるような異常が生じた場合であっても、車両走行の安全性を確保できる。
【0044】
なお、安全機器42の例としては、ワイパモータ、ヘッドランプ、エアバッグ等が挙げられる。
【0045】
以上により、本実施形態によれば、複数本の機器側電気配線21A〜21Fが、各領域1A〜1F毎にメインECU23A〜23Fにより統合されており、各領域1A〜1F毎に複数本の機器側電気配線21A〜21Fの結線が完結するようになっているので、車種や車両グレードの違いによる電気機器24A〜24Fの配置変更および電気機器24A〜24Fの増減に対し、各領域1A〜1F内の機器側電気配線21A〜21Fを設計変更するだけで対応できる。よって、車種や車両グレードが異なる車両間において基幹電気配線10の共用化を容易にすることができる。
【0046】
また、車種や車両グレードの違いによる電気機器24A〜24Fの配置変更および電気機器24A〜24Fの増減に対し、分岐電気配線10A〜10Fの分岐位置を共通にすることを容易にできるので、電気配線の配索経路の設計を容易にできる。
【0047】
また、本実施形態によれば、各領域1A〜1Fは基幹電気配線10をまたがないように支持部材2を基準に設定されているので、分岐電気配線10A〜10Fを単純な経路に配索することを容易にできる。
【0048】
(他の実施形態)
本発明の実施にあたり、上記実施形態におけるIPS25、26、27に替えて、スマートコネクタ、簡易ジャンクションブロック等を採用してもよい。
【0049】
また、本発明では、計器盤1内の空間を複数の領域1A〜1Fに分割するにあたり、室内空調ユニット4に関する複数の電気機器のそれぞれに接続される機器側電気配線が同一の領域に位置するように分割して好適である。
【0050】
同様に、メータに関する複数の電気機器のそれぞれに接続される機器側電気配線が同一の領域に位置するように分割して好適である。また、車両左右方向略中央部分に配置された操作パネルに関する複数の電気機器のそれぞれに接続される機器側電気配線が同一の領域に位置するように分割して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る計器盤を車室内側から見た正面図である。
【図2】図1に示す計器盤の内側に配索された電気配線による電気接続構造を示す模式図である。
【図3】図2に示す基幹電気配線の構造を模式的に示す拡大図である。
【図4】図2に示すメインECUの構造を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…計器盤、1A…第1領域、1B…第2領域、2…支持部材、
10…基幹電気配線、11…車両側電気配線、21A…第1機器側電気配線、
21B…第2機器側電気配線、23A…メインECU(第1統合手段)、
23B…メインECU(第2統合手段)、24A〜24F…電気機器。
Claims (6)
- 計器盤(1)の内側にて車両左右方向に延びてステアリングを支持する支持部材(2)に沿って配索され、複数本の車両側電気配線(11)を束ねて構成された基幹電気配線(10)と、
計器盤(1)の内側にて配索され、車両に搭載された複数の電気機器(24A〜24F)のそれぞれに電気接続された機器側電気配線(21A〜21F)とを電気接続する、車両計器盤内の電気接続構造であって、
前記計器盤(1)内側の空間を少なくとも第1領域(1A)および第2領域(1B)に分割し、
前記複数本の機器側電気配線(21A〜21F)のうち、前記第1領域(1A)に位置する電気配線を第1機器側電気配線(21A)とし、前記第2領域(1B)に位置する電気配線を第2機器側電気配線(21B)とし、
前記複数本の第1機器側電気配線(21A)が電気接続される第1統合手段(23A)と、前記複数本の第2機器側電気配線(21B)が電気接続される第2統合手段(23B)とを備え、
前記第1統合手段(23A)を介して前記第1機器側電気配線(21A)と前記基幹電気配線(10)とを電気接続し、また、前記第2統合手段(23B)を介して前記第2機器側電気配線(21B)と前記基幹電気配線(10)とを電気接続することを特徴とする車両計器盤内側の電気接続構造。 - 前記複数本の車両側電気配線(11)には電源用配線(11a)が含まれており、
前記第1統合手段(23A)は、前記電源用配線(11a)から供給される電気を前記複数本の第1機器側電気配線(21A)に分配するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車両計器盤内側の電気接続構造。 - 前記第1統合手段(23A)は、前記複数本の第1機器側電気配線(21A)のそれぞれから入力される入力信号を多重信号化し、前記多重信号を前記基幹電気配線(10)に送信するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両計器盤内側の電気接続構造。
- 前記複数の電気機器(24A〜24F)のうち少なくとも1つの電気機器の作動を制御するための制御信号が前記基幹電気配線(10)から前記第1統合手段(23A)に入力された場合には、前記第1統合手段(23A)が、前記少なくとも1つの電気機器の作動を前記制御信号に基づいて制御することを特徴とする請求項3に記載の車両計器盤内側の電気接続構造。
- 前記複数の電気機器(24A〜24F)とは別の車載電気機器(32)に電気接続されたシールドケーブル(31)およびパワーケーブル(31a)の少なくとも一方を、前記第1領域(1A)にて配索した場合、
前記少なくとも一方のケーブル(31、31a)を、前記第1統合手段(23A)をバイパスして前記基幹電気配線(10)に直接電気接続することにより、前記別の車載電気機器(32)と前記基幹電気配線(10)とを電気接続することを特徴とする請求項3または4記載の車両計器盤内側の電気接続構造。 - 前記複数の電気機器(24A〜24F)とは別の車載電気機器(32)のうち車両走行の安全に関する安全機器(42)に電気接続されたバックアップケーブル(41)を、前記第1領域(1A)にて配索した場合、
前記バックアップケーブル(41)を、前記第1統合手段(23A)をバイパスして前記基幹電気配線(10)に直接電気接続することにより、前記安全機器(42)と前記基幹電気配線(10)とを電気接続することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の車両計器盤内側の電気接続構造。
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