JP2001129607A - H形鋼の製造方法およびその装置 - Google Patents

H形鋼の製造方法およびその装置

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JP2001129607A
JP2001129607A JP30701999A JP30701999A JP2001129607A JP 2001129607 A JP2001129607 A JP 2001129607A JP 30701999 A JP30701999 A JP 30701999A JP 30701999 A JP30701999 A JP 30701999A JP 2001129607 A JP2001129607 A JP 2001129607A
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Teruo Fujibayashi
晃夫 藤林
Makoto Nakaseko
誠 中世古
Tsuruwa Arimura
鶴和 有村
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、仕上げ圧延後、加速冷却を行なう
H形鋼の製造において、熱歪が少なく歪矯正のための工
程を必要としない製造方法を提供する。 【解決手段】仕上げ圧延後、フランジ内外面を加速冷却
する工程とフランジ外面のみから加速冷却する工程と
を、順次連続して行い、更に加速冷却工程におけるこれ
ら工程の時間的配分及び内外面水量密度比(内外面を加
速冷却する工程における内面水量密度/外面水量密度)
を熱歪(H形鋼の足先の開き量Δh/許容足先開き量h
m)が許容範囲内となるように選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱間圧延後、冷
却を行うH形鋼の製造方法に関し、特に冷却後、矯正機
あるいはプレスによる矯正作業なく能率よくH形鋼を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築用の部材に対する耐震性の要
望が強まり、柱材や梁材用に強度や靭性に優れたH形鋼
が求められ、その製造方法として制御圧延や制御冷却が
適用されている。
【0003】制御圧延や制御冷却は高強度・高靭性の鋼
材の一般的な方法であり、制御圧延は1000℃以上に
加熱したスラブやCCBB(continuous c
asting beam blank)素材を一旦中程
度の厚みまで粗圧延し、その後、鋼板の温度が未再結晶
温度域やあるいはその近傍の温度域で最終の仕上げ圧延
を行うもので、制御冷却は圧延後加速冷却によってAr
3温度以上から500℃程度まで冷却し、強度を確保す
るものである。
【0004】H形鋼のフランジに対して、仕上げ圧延機
後方の加速冷却装置により制御冷却を行う方法として、
フランジ内外面から同時に冷却する方法(特公平5−7
3806号公報、以下先行技術1)、多段にスプレーノ
ズルを配置しガイドの後方からガイドに設けたスリット
を通してH形鋼のフランジ外面を冷却する方法(特開平
5−317948号公報、以下先行技術2)がある。
【0005】先行技術1の場合、図1に示すようにH形
鋼1において、フランジ2,フランジ幅(H),フラン
ジ厚み(t2),ウエブ2、ウエブ高さ(B),ウエブ
厚み(t1)の各寸法が多様であるため、多品種のH形
鋼を能率よく製造するためにはフランジ内面の冷却装置
の幅、位置、高さ等を容易に変更できる複雑な構造とす
るか、あるいは冷却装置の位置調整を自在とする機構が
必要であり、更に内面に冷却装置を設けるため、H形鋼
との衝突の危険性もあり、安定操業の点でも問題があっ
た。
【0006】先行技術2の場合、スプレーノズルを多段
に配置し、フランジ外面を冷却する方法であり、フラン
ジが外面側からのみ冷却されるため加速冷却等の強冷却
の場合、冷却中にフランジ外面を凹にした反り(図2
(1))が発生する。冷却後、冷却床上で全体の温度が
下がるにつれ、フランジ外面を凸にした曲がり(図2
(2))が発生し、結局H形鋼が常温になった状態では
フランジ外面を凸にした曲がりが残留し、その後、矯正
機やプレスによる矯正作業が発生していた。特に、残留
曲がりがフランジ外面を凸にした曲がりは矯正作業が難
しく、コスト高となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、仕上
げ圧延機後方の加速冷却装置により制御冷却を行う方法
において、内外面から同時に冷却する方法は装置が複雑
で、必ずしも十分な形状が得られず、外面から冷却する
方法は冷却後、矯正する工程が不可欠であった。本発明
は、複雑な装置を用いることなく、冷却条件の調整のみ
により熱歪が少ないH型鋼の製造方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、フランジ
を外面、内外面及びこれらの組合わせによって冷却した
場合のH形鋼の形状に及ぼす影響について検討し、以下
の知見を得た。冷却によるH形鋼の変形状況を示す図2
を用いて説明する。
【0009】1.外面冷却:フランジ外面のみ冷却した
場合、冷却中にフランジ外側が収縮するためにX形状に
変形する(図2(1))。
【0010】この段階でフランジ外側が引張られて降伏
し、塑性変形を生じ、伸びる。水冷終了後はフランジの
内側が遅れて縮むため、常温となった段階では図2
(2)のようにフランジ外側を凸にした形状となる。
【0011】2.内外面同時冷却:内外面を同時に冷却
した場合、フィレット部外側は急冷されるが、内側はウ
エブにより温度の降下が外側に対し遅れるため冷却初期
に図2(1)に示す変形が生じ、フランジが外側に倒れ
る。この状態で、常温まで冷却されると、冷却後の形状
は図2(1)となる。
【0012】3.内外面同時冷却後、外面のみ冷却:こ
の場合は、内外面同時に冷却しているので冷却初期に外
面が伸びるのが防止され、内外面水冷終了段階では図2
(1)に示す変形が生じる。その後、内面の冷却をやめ
るとフランジ内面およびウエブは復熱し、水冷終了後は
フランジの内側が遅れて縮むようになる。これらの結
果、常温に至った段階では図2(3)に示すようなフラ
ンジがウエブに対してほぼ直角な熱歪の少ないH形鋼に
なる。
【0013】この冷却方法の場合、水量密度比(内面水
量密度/外面水量密度)、内外面冷却比(内外面冷却時
間/全冷却時間)によって熱歪が影響を受け、これらを
適正に選択することによって優れた熱歪とすることが可
能である。例えば、水量密度比70%とし、内外面冷却
比を1/3〜0.7とすれば、熱歪を許容範囲内の優れ
た値とすることが可能である。
【0014】本発明はこれらの知見を基に更に検討を加
えてなされたもので、要旨は以下のとおりである。
【0015】1. 仕上げ圧延後、フランジ内外面から
加速冷却する工程と、フランジ外面のみから加速冷却す
る工程とを、順次連続して行うことを特徴とするH形鋼
の製造方法。
【0016】2. 熱歪が許容範囲内となるように、加
速冷却工程における、内外面冷却工程時間比(内外面を
冷却する工程時間/全冷却工程時間)、内外面水量密度
比(内外面を冷却する工程における内面水量密度/全冷
却工程における外面水量密度)を選択することを特徴と
する1記載のH形鋼の製造方法。
【0017】3. H形鋼の上部凹部および下部凹部の
フランジ内面から冷却する機構と、フランジ外面から冷
却する機構とを備え、前記フランジ内面から冷却する機
構は冷却水の水量密度及び冷却長を可変とし、前記フラ
ンジ外面から冷却する機構は冷却水の水量密度を可変と
したことを特徴とするH形鋼の通過型冷却装置。
【0018】4. 上部凹部のフランジ内面冷却長の前
後から、H形鋼のウエブ上に滞留する冷却水が流出する
ことを防止する機構を付加した3記載のH形鋼の通過型
冷却装置。
【0019】
【発明の実施の形態】図3は本発明を実施する圧延法に
よるH型鋼の製造設備列を示す概略図である。スラブを
加熱炉8により加熱後、ブレークダウンミル9によりH
形鋼形状の素材に圧延し、第1の粗圧延機群10及び第
2の粗圧延機群11でのリバース圧延により、各部寸法
を制御圧延により圧延成形する。粗圧延機の前後のサイ
ドガイド12にはスプレーノズルが配置され、圧延中の
フランジ温度を制御する。その後、仕上げ圧延機13に
よりフランジを垂直にたてる圧延を行い、冷却装置14
により加速冷却を施す。ホットソー18で所望の長さに
切断後、冷却床19で冷却する。
【0020】図4は図3の冷却装置14を示し、冷却装
置14はサイドガイドを兼ねたH形鋼Sフランジ外面f
1を冷却する多孔板方式のフランジ外面冷却装置15と
フランジ内面f2を冷却するスプレー方式のフランジ内
面冷却装置16から構成されている。
【0021】多孔板方式のフランジ外面冷却装置15は
多数の円柱のラミナー状の水流がサイドガイドの孔から
噴射されてフランジ外面f1に衝突し、外面を冷却する
ものであり、冷却装置14の全長に配されている。ラミ
ナー状の水流とすることにより、フランジ外面に衝突す
る冷却水の衝突速度は小さく、冷却水がフランジを乗り
越えてウエブに流入し、ウエブの冷却が過冷却となるこ
とを防止することができる。
【0022】ラミナー状の水流は分散しないので面内を
均一に冷却するため、多数の円柱のラミナー状の水流を
単位面積あたりに配置する。フランジ内面冷却装置16
はスプレー冷却装置が長手方向1m毎に冷却装置14の
全長に設けられているが、各スプレー冷却装置毎に冷却
のオンオフが可能で、冷却長を可変とすることができ
る。
【0023】スプレー冷却により、形鋼との衝突を避
け、ノズルの配置が可能で、特に、少ないノズルで広い
面積を効率的に冷やすために、噴射角度の広いスプレー
ノズルとし、形鋼下面冷却ではテーブルローラより下
に、上面についてはフランジ上端の上方へ離して設置す
る。
【0024】又、ウエブ上に滞留する冷却水が未だ冷却
装置に入る前のウエブと既に冷却後のウエブに流出する
のを防止するため、フランジ内面の冷却長の変化に応じ
てH形鋼長手方向に移動可能な冷却水のパージ機構17
を設けることができる。冷却部前後に、流出する内面の
冷却水を吹き飛ばし、ウエブ上から排除するので、非冷
却部に冷却水が流出するのを防止することができる。
尚、内面、外面の冷却装置は、本実施例に限定されず、
例えばスプレーノズルを稠密に配置した外面冷却装置
で、高い水量密度で冷却してもよい。
【0025】H形鋼の場合、フランジ内外面では冷却特
性が相違するが、フランジ外面表層とフランジ内面表層
の冷却中の温度差を小さくなるように冷却を制御し、冷
却中および冷却後の歪発生を防止することが可能であ
る。本発明では冷却工程における内外面冷却工程(内
面、外面を同時に冷却する工程)、外面冷却工程(外面
のみを冷却する工程)の配分及び内面、外面の冷却水量
密度比を熱歪を抑制する観点から最適化する。尚、外面
の冷却水量密度は内外面冷却工程、外面冷却工程の全冷
却工程を通じて一定とする。
【0026】1.冷却は冷却開始時に内外面を冷却し、
その後外面を冷却する。冷却開始時に外面を冷却し、次
に内外面を冷却、最後に再度外面を冷却を行った場合、
冷却初期に表層温度が急激に低下し、塑性変形を起こす
可能性が高く、冷却後常温に至った段階の熱歪を抑制す
る効果が小さい。従って、本発明では冷却開始時に内外
面を冷却し、その後外面を冷却する。図7に本発明の冷
却パターンを模式的に示す。
【0027】2.更に本発明では、熱歪が許容範囲内と
なるように熱歪と全冷却時間における内外面冷却時間、
及び内外面水量密度比の関係を求め、冷却条件を決定す
る。図6は内外面水量密度比を0.3、0.5、0.
7、1.0とした場合において、内外面冷却時間を全冷
却時間に対して変化させ、熱歪(フランジ足先の開き量
Δh/許容される足先の開き量hm)に及ぼす影響を整
理したものである。
【0028】例えば、内外面水量密度比を0.7とし,
フランジ内面の冷却時間をフランジ外面の冷却時間(全
冷却時間)の0.33〜0.7とした場合、熱歪は−1
〜1となり、フランジ足先の開き量は許容範囲内とな
り、形状に優れたH形鋼が得られる。
【0029】図5はフランジ内外面の冷却時間を全冷却
時間の1/3とした場合における熱歪と内外面水量密度
比の関係を示すもので、内面水量密度を外面水量密度の
70%以上とした場合、熱歪は−1〜0となり、フラン
ジ足先の開き量は許容範囲内となり、形状に優れたH形
鋼が得られる。
【0030】尚、フランジ足先の開き量Δhは図2
(1)のようにフランジ外側に凹に変形した場合を正と
し、図2(2)のようにフランジ外側に凸に変形した場
合を負とし、フランジ足先の開き量Δh=(B−t1)
/2・sinαとする。
【0031】
【実施例】本発明の効果を実施例により説明する。
【0032】[実施例1]上述したH形鋼の圧延設備と
冷却設備を用いて、仕上げ圧延終了時点でウエブ高さH
が572mm,フランジ幅Bが510mm,ウエブ厚み
が60mm,フランジ厚みが80mm,長さが13mの
H形鋼を冷却装置14内で120秒間滞在させて加速冷
却を施した。
【0033】冷却は外面の水量密度1000l/min
・m2、内面の水量密度700l/min・m2とし、内
面のスプレーノズルからの冷却水の噴射時間は全冷却時
間120秒の40%である48秒とした。冷却後、常温
に至った状態での熱歪(H形鋼の足先の開き量Δh/許
容足先開き量hm)はー0.2程度で許容値以下であっ
た。尚、このH形鋼の許容足先開き量は1.5mmとし
た。
【0034】[実施例2]次に、上述したH形鋼の圧延
設備と冷却設備を用いて、仕上げ圧延終了時点でウエブ
高さHが600mm,フランジ幅Bが300mm,ウエ
ブ厚みが19mm,フランジ厚みが32mm,長さが6
0mのH形鋼を冷却装置14内を1.8m/sで通過さ
せながら加速冷却を施した。
【0035】冷却は外面の水量密度を1000l/mi
n・m2、内面の水量密度を700l/min・m2と
し、サイドガイドの外面の冷却装置は40mすべて噴射
したが、内面は冷却装置入り側から14mの部分のみ冷
却水を噴射した。全冷却時間における内外面冷却時間は
35%であった。
【0036】本実施例の通過型冷却においてはH形鋼内
面を冷却するために噴射した冷却水が通過前後のH形鋼
内面のウエブ上に流出しないよう冷却装置入側および冷
却長の終端部(冷却装置入り側から14m付近)に空気
を噴射するノズルをそれぞれ4本ずつ配置した。冷却
後、常温に至った状態での熱歪(H形鋼の足先の開き量
Δh/許容足先開き量hm)はー0.9程度で許容値以
下であった。
【0037】[比較例]本発明の実施例に用いた製造設
備で,冷却条件を本発明の範囲外とし、4例のH形鋼を
製造した。板厚250mmのスラブを加熱炉により12
50℃まで加熱し、その後、ブレークダウンミル、ユニ
バーサル方式の粗圧延機によりフランジの各部形状、寸
法を整え、仕上げ圧延機でフランジを立てた後、加速冷
却を行った。
【0038】H形鋼はウエブ高さHが572mm,フラ
ンジ幅Bが510mm,ウエブ厚みが60mm,フラン
ジ厚み80mm,長さが13mである。以下の比較例で
は加速冷却の停止温度(冷却終了温度)が500℃とな
るように全冷却時間を調整した。
【0039】1.加速冷却の全冷却時間を内外面冷却と
し、水量密度は内外面とも1000l/min・m2と
した。冷却後、常温に至った状態で熱歪(H形鋼の足先
の開き量Δh/許容足先開き量hm)は2.5程度で許
容値を超えていた。
【0040】2.加速冷却の全冷却時間を外面のみの冷
却とし、水量密度は1000l/min・m2とした。
冷却後、常温に至った状態で熱歪(H形鋼の足先の開き
量Δh/許容足先開き量hm)は−5.5程度で許容値
を超えていた。
【0041】3.加速冷却の開始後、全冷却時間の1/
3を経過まで内外面を冷却し、その後外面のみを冷却し
た。外面の水量密度を1000l/min・m2、内面
の水量密度を500l/min・m2とし、水量密度比
を0.5とした。冷却後、常温に至った状態で熱歪(H
形鋼の足先の開き量Δh/許容足先開き量hm)は−
2.5程度で許容値を超えていた。
【0042】4.加速冷却の開始後、全冷却時間の1/
4を経過まで内外面を冷却し、その後外面のみを冷却し
た。内外面の水量密度を1000l/min・m2とし
た。冷却後、常温に至った状態で熱歪(H形鋼の足先の
開き量Δh/許容足先開き量hm)は−1.1程度で許
容値を超えていた。、
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、加速冷却により強度と靭性に優れたH形鋼を変形を
生じることなく製造可能であり、精整工程における矯正
作業が不要となるなど、低コストで高能率な生産が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】H形鋼の各部の名称を示す図
【図2】H形鋼の断面形状を模式的に示す図
【図3】H形鋼を製造する設備の配置を示す図
【図4】本発明装置の実施態様を示す正面断面略図
【図5】内外面冷却時間比=1/3において、熱歪に及
ぼす内外面水量密度比の影響を示す図
【図6】水量密度比0.3〜1.0において、熱歪に及
ぼす内外面冷却時間比の影響を示す図
【図7】本発明の加速冷却工程を模式的に示す図
【符号の説明】
1…H形鋼 2…フランジ 3…ウエブ 4…フィレット 5…フランジ開き角度α 6…フランジの足先の開き量Δh>0の場合 7…フランジの足先の開き量Δh<0の場合 8…加熱炉 9…ブレークダウン圧延機 10…第一の粗圧延機群 11…第二の粗圧延機群 12…サイドガイドの冷却装置 13…仕上げ圧延機 14…加速冷却装置 15…多孔板方式のフランジ外面の冷却装置 16…スプレー方式のフランジ内面の冷却装置 17…ウエブ上の冷却水除去用空気噴射ノズル 18…ホットソー 19…冷却床
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有村 鶴和 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4E002 AC03 BD07 CA15 CB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上げ圧延後、フランジ内外面から加速
    冷却する工程と、フランジ外面のみから加速冷却する工
    程とを、順次連続して行うことを特徴とするH形鋼の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 熱歪が許容範囲内となるように、加速冷
    却工程における、内外面冷却工程時間比(内外面を冷却
    する工程時間/全冷却工程時間)、内外面水量密度比
    (内外面を冷却する工程における内面水量密度/全冷却
    工程における外面水量密度)を選択することを特徴とす
    る請求項1記載のH形鋼の製造方法。
  3. 【請求項3】 H形鋼の上部凹部および下部凹部のフラ
    ンジ内面から冷却する機構と、フランジ外面から冷却す
    る機構とを備え、前記フランジ内面から冷却する機構は
    冷却水の水量密度及び冷却長を可変とし、前記フランジ
    外面から冷却する機構は冷却水の水量密度を可変とした
    ことを特徴とするH形鋼の通過型冷却装置。
  4. 【請求項4】 上部凹部のフランジ内面冷却長の前後か
    ら、H形鋼のウエブ上に滞留する冷却水が流出すること
    を防止する機構を付加した請求項3記載のH形鋼の通過
    型冷却装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006150420A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Jfe Steel Kk 鋼材の冷却方法
JP2021154365A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 Jfeスチール株式会社 H形鋼の製造方法
JP2021154366A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 Jfeスチール株式会社 H形鋼の製造方法

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JP2006150420A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Jfe Steel Kk 鋼材の冷却方法
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