JP2001126587A - 押釦スイッチ用部材及びその製造方法 - Google Patents

押釦スイッチ用部材及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001126587A
JP2001126587A JP30401399A JP30401399A JP2001126587A JP 2001126587 A JP2001126587 A JP 2001126587A JP 30401399 A JP30401399 A JP 30401399A JP 30401399 A JP30401399 A JP 30401399A JP 2001126587 A JP2001126587 A JP 2001126587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped spring
inverted bowl
spring member
push button
button switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30401399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3648415B2 (ja
Inventor
Hitoshi Ando
均 安藤
Noboru Nakato
登 中藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP30401399A priority Critical patent/JP3648415B2/ja
Publication of JP2001126587A publication Critical patent/JP2001126587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3648415B2 publication Critical patent/JP3648415B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Contacts (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄形軽量で、かつ良好なクリック感を損なわ
なわず、微少異物による導通不良の発生しにくい押釦ス
イッチ用部材の提供にある。 【解決手段】 キートップ部底面より下方に突設した押
圧力伝達子12の先端部に、キートップ部11の押圧の
際にその変形によりクリック感を発生させる逆椀状バネ
部材13が接着剤14により接着一体化された押釦スイ
ッチ用部材であって、前記逆椀状バネ部材13の内面の
少なくとも中央部所定範囲に導電性弾性体層15が形成
されている。逆椀状バネ部材13は、その中心部に逆椀
状バネ部材直径の5%〜20%の径の貫通孔13aを有
していて、導電性ゴム弾性体層15は、逆椀状バネ部材
13を押圧伝達子12に接着する際に、逆椀状バネ部材
の中心部の貫通孔13aから内面に流出した導電性接着
剤14で形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器、携帯端
末、自動車用部品に使用される押釦スイッチ用部材及び
その製造方法に関し、詳しくはクリック感を発生させる
逆椀状部を有する押釦スイッチ用部材及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、携帯端末など軽薄短小を求め
られる電子機器のスイッチ部には、確実なクリック感を
最小厚みで得るために、金属製や樹脂製の皿バネ(逆椀
状バネ部材)をクリック感発生用部材として用いた押釦
スイッチ用部材が使用されている。図7は、従来から薄
形携帯電話に使用されている押釦スイッチ用部材60を
示している。この押釦スイッチ用部材60は、キートッ
プ部材61と金属製皿バネ63とは別部品としてそれぞ
れ筐体に組み込まれている。すなわち、金属製皿バネ6
3は、固定基板64上に配置された接着剤付き孔あきP
ETシート65の孔の部分に金属製皿バネ63の逆椀状
部が対応するように配置され、その上から皿バネ固定用
シート66で覆われた状態に構成されて、キートップ部
材61とは別体となっており、この金属製皿バネ63の
上側にキートップ部材61を重ね合わせて用いるように
構成されている。
【0003】この場合、組み込み時の組み込み公差や部
品の持つ寸法公差により、2部品の位置ずれが発生し、
キートップ部材61の底面に設けられた突起である押圧
力伝達子62が金属製皿バネ63の中心部を押圧せず、
クリック感の不良を発生させることがあった。
【0004】そこで、本出願人は、特願平10−364
919号にて、ドーム状の金属製皿バネを接着剤を用い
て直接キートッブ部材の押圧力伝達子に接着固定する組
付け方法を提案して、位置ずれに対する対策を行ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記提案でキートップ
部材とクリック感発生用の金属製皿バネとの位置ずれは
防止できるのであるが、金属製皿バネをクリック感発生
用部材として使用した場合、金属製皿バネが極めて硬い
ため、上方から押圧した際に固定基板の接点と点接触を
する特性がある。このため、部品の組み込み際に、金属
製皿バネに形成された可動接点部に微細な異物の混入や
付着があると、接触不良を起こすと言う問題が有った。
この異物の具体例は、ガラスエポキシ製などからなる固
定基板の切削時の紛体であったり、外部から進入する挨
や砂状物であったりする。その大きさは、0.1mm径
以下の物も多く、組み込み環境に注意を払っても肉眼で
判別することが難しいため、問題の解決ができないの現
実であった。
【0006】このため、最近では、図8に示すように、
導電性接点67をポリエステルシート65に印刷し、更
にポリエステルシート65とスペーサー68とを一体化
し固定基板64上に粘着フィルムで固定して、上方にキ
ートップ部材61を配置する事例や、押釦スイッチに要
求されるクリック感を犠牲にして、金属製皿バネ内面や
固定基板側に繊維組織を含む異方性導電弾性体シートを
追加組み込む例も見られるようになっている。
【0007】いずれにしても、組み込み工数が増加する
ことや、押釦スイッチとしての入力認識機能(クリック
感)が減少すること、さらに部品の薄形化に対し悪影響
を及ぼすなど、押釦スイッチ用部材としては不十分であ
った。
【0008】本発明は、薄形軽量で、かつ良好なクリッ
ク感を損なわず、微少異物による導通不良の発生しにく
い押釦スイッチ用部材の提供を課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような手段を採用した。請求項1に記
載の押釦スイッチ用部材は、キートップ部底面より下方
に突設した押圧力伝達子の先端部に、キートップ部の押
圧の際にその変形によりクリック感を発生させる逆椀状
バネ部材が接着剤により接着一体化された押釦スイッチ
用部材であって、前記逆椀状バネ部材の内面の少なくと
も中央部所定範囲に導電性弾性体層が形成されているこ
とを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の押釦スイッチ用部材は、
請求項1に記載の発明において、逆椀状バネ部材は、そ
の中心部に逆椀状バネ部材直径の5%〜20%の径の貫
通孔を有し、かつ前記接着剤は導電性接着剤で構成さ
れ、前記導電性ゴム弾性体層は、逆椀状バネ部材を押圧
伝達子に接着する際に、逆椀状バネ部材の中心部の貫通
孔から内面に流出した導電性接着剤で形成されたもので
あることを特徴としている。
【0011】請求項3に記載の押釦スイッチ用部材は、
請求項1又は2に記載の発明において、導電性ゴム弾性
体層は、逆椀状バネ部材の中心部を中心にして、好まし
くは全面にわたり所定の厚さで形成されていることを特
徴としている。
【0012】請求項4に記載の押釦スイッチ用部材の製
造方法は、キートップ部底面より下方に突設した押圧力
伝達子の先端部に、押圧の際にその変形によりクリック
感を発生させる逆椀状バネ部材が接着剤により接着一体
化された押釦スイッチ用部材の製造方法であって、先ず
押圧力伝達子の先端部に導電性接着剤を塗布し、この先
端部に、直径の5%〜20%の径の貫通孔を有する逆椀
状バネ部材の外面頂点を位置決め当接し、続いて先端部
が逆椀状バネ部材の曲面と同一曲面の略凸状に形成さ
れ、かつ中心部を外した表面に複数の微細突起を設けた
治具先端部を逆椀状バネ部材の内面に嵌合させて所定の
圧力で押圧し、押圧力伝達子の先端部に塗布された導電
性接着剤の一部を、逆椀状バネ部材の中心部の貫通孔か
ら逆椀状バネ部材内面側に流出させてこれを硬化させる
ことにより導電性ゴム弾性体層を形成させるようにした
ことを特徴としている。
【0013】請求項5に記載の押釦スイッチ用部材の製
造方法は、キートップ部底面より下方に突設した押圧力
伝達子の先端部に、押圧の際にその変形によりクリック
感を発生させる逆椀状バネ部材が接着剤により接着一体
化された押釦スイッチ用部材の製造方法であって、先ず
逆椀状バネ部材の内面中央部に未硬化導電性ゴム弾性体
を供給し、先端部が逆椀状バネ部材の曲面と同一曲面の
略凸状に形成され、かつ表面に1つ以上の微細突起を有
する治具の先端部を逆椀状バネ部材の内面に嵌合させて
所定の圧力で押圧して硬化させ内面所定範囲に導電性ゴ
ム弾性体層を形成し、続いて押圧力伝達子の先端部に接
着剤を塗布して逆椀状バネ部材の頂点を接着するように
したことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る押釦スイッチ用部材の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る押釦スイッチ用部材の第1の実施
形態を示し、(a)は縦断面図、(b)は底面図であ
る。この押釦スイッチ用部材10は、図に示すように、
キートップ部11を有しており、該キートップ部11底
面より下方に設けられた押圧力伝達子12の先端部に
は、押圧の際にその変形によりクリック感を発生させる
金属製皿バネ(逆椀状バネ部材)13が導電接着剤14
により接着されている。また、金属製皿バネ13の内面
中央部の所定範囲、すなわち直径でいうと、金属製皿バ
ネ13直径の少なくとも8%、好ましくはほぼ全面にわ
たって導電接着剤により構成された厚さ0.037〜
0.15mmの導電性ゴム弾性体層15が形成されてい
る。
【0015】この金属製皿バネ13には、その中心部に
金属製皿バネ13直径の5%〜20%径の貫通孔13a
が設けられており、金属製皿バネ13の内面に形成され
た導電性ゴム弾性体層15と押圧力伝達子12に塗布さ
れた導電性接着剤14とは、貫通孔13aを介して連通
している。これは、金属製皿バネ13を押圧力伝達子1
2に接着する際に生じさせたものである。
【0016】この製造方法について説明する。先ず、押
圧力伝達子12の先端部に、シリコーン系ゴム弾性体に
導電性粒子を配合した導電性接着剤14を塗布する。次
に、この先端部に、金属製皿バネ13の頂点を位置決め
して当接する。続いて、図4に示すような、先端部40
aが金属製皿バネ13のドーム状の曲面と同一曲面の略
凸状に形成され、かつ表面に直径が0.2mm程の複数
の、好ましくは3点(図示した数)ないしは4点の微細
突起41を有する治具40の先端部40aを、金属製皿
バネ13の内面に嵌合させて、所定の圧力で押圧する。
これにより、押圧力伝達子12の先端部に塗布された導
電性接着剤14の一部が、金属製皿バネ13の中心部の
貫通孔13aから内面に流出して導電性ゴム弾性体層1
5として形成される。
【0017】なお、治具40はアルミニウム又はSUS
で構成され、先端部40a及びその近傍の表面にはテフ
ロンコートが施されている。また、金属製皿バネ13を
押圧する圧力は、500grで、その時の温度は100
℃、押圧時間は30secとしている。微細突起41の
高さtを例えば0.04mmに設定した場合、導電性ゴ
ム弾性体層15の厚さも0.04mm(40μm)に形
成される。細突起41の高さtを、0.037〜0.1
5mmの範囲に設定すれば、導電性ゴム弾性体層15の
厚さも0.037〜0.15mmの範囲にすることがで
きる。この場合、微細突起41を設ける場所は、治具4
0の先端部の中央部分以外とする。なお、微細突起41
の高さtの設定は、厳密には導電性ゴム弾性体層15の
熱硬化に伴う収縮を考慮して行うことになる。なお、導
電性ゴム弾性体層15の厚さを0.037〜0.15m
mの範囲にした理由については後述する。
【0018】次に、本発明に押釦スイッチ用部材の第2
の実施形態について説明する。図2は、第2の実施形態
を示し、(a)は縦断面図、(b)は底面図である。こ
の押釦スイッチ用部材20は、図に示すように、キート
ップ部21を有しており、該キートップ部21底面に突
設された押圧力伝達子22の先端部には、押圧の際にそ
の変形によりクリック感を発生させる金属製皿バネ(逆
椀状バネ部材)23が接着剤24により接着されてい
る。また、金属製皿バネ23の内面(内面)中央部の所
定範囲、すなわち直径でいうと、金属製皿バネ23直径
の少なくとも8%以上の範囲に厚さ0.037mm〜
0.15mmの導電性ゴム弾性体層25が形成されてい
る。この押釦スイッチ用部材20が、第1の実施形態と
異なる部分は、金属製皿バネ23の中心部に貫通孔が設
けられていない点である。
【0019】この製造方法について説明する。先ず、金
属製皿バネ23の内面中央に液体状の導電性ゴム弾性体
を供給し、さらに続いて、図5に示すような、先端部5
0aが金属製皿バネ23のドーム状の曲面と同一曲面の
凸状に形成され、かつ表面に微細突起51を有する治具
50の先端部50aを、金属製皿バネ23の内面に嵌合
させて、所定の圧力で押圧する。これにより、金属製皿
バネ23の内面所定範囲に導電性ゴム弾性体層25が形
成される。次に、押圧力伝達子22の先端部に、接着剤
24を塗布し、金属製皿バネ23の頂点を位置決めして
接着する。この場合の治具50も、アルミニウム又はS
USで構成され、先端部50a及びその近傍の表面には
テフロンコートが施されている。また、金属製皿バネ2
3を押圧する圧力は、500grで、その時の温度は1
00℃、押圧時間は30secとしている。この場合
も、微細突起41の高さtを例えば0.04mmに設定
した場合、導電性ゴム弾性体層15の厚さも0.04m
m(40μm)に形成される。細突起41の高さtを、
0.037〜0.15mmの範囲に設定すれば、導電性
ゴム弾性体層15の厚さも0.037〜0.15mmの
範囲にすることができる。
【0020】第2の実施形態の押釦スイッチ用部材20
では、金属製皿バネ23の内面に形成した導電性ゴム弾
性体層25の範囲は、図2に示すように、金属製皿バネ
23の中心部の一定範囲(金属製皿バネ23直径の少な
くとも8%以上)であるが、供給する導電性ゴム弾性体
の量を増やして、図3に示すように、内面全範囲に導電
性ゴム弾性体層25を形成させるようにしてもよい。こ
のようにすると、キートップ部21を押圧して、金属製
皿バネ23を変形させると、金属製皿バネ23の裾部が
当接している固定基板の固定接点面を摺動して、わずか
に傷を生じさせることもあるが、このように金属製皿バ
ネ23の内面全面にわたって導電性ゴム弾性体層25が
形成されていると、導電性ゴム弾性体層25自体が固定
接点面に当接摺動するので、傷が付きにくい。
【0021】金属製皿バネ13(23)の表面に導電性
ゴム弾性体を付与するには、印刷、塗装、転写などの技
術手法が考えられるが、目視確認できない異物の大きさ
を0.1mm以下として、この異物が該導電性ゴム弾性
体層15に確実に潜り込み固定基板との導通が取れる厚
みが必要であること、また、金属製皿バネ13(23)
の基本要求特性であるクリック感を確保しながら、荷重
値180grから280grを確保し、しかも異物に対
し効果を示すこと、さらに導電性ゴム弾性体は、金属製
皿バネ13の逆椀状曲面に対し均一に付与されているこ
とが要求される。
【0022】次に、検証した結果であるが、0.1mm
以下の異物に対し導通を損なわない導電性ゴム弾性体1
5(25)の厚みは、0.037mmから0.05mm
あればよいことがが判明し、好ましくは0.04mmで
よいことがわかった。なお、前提である0.1mm以下
の大きさの異物に対し電気的導通を損なわない範囲とし
た場合は、0.037mm以上であれば特に厚みは問わ
ないが、厚みを厚くすれば、それだけ金属製皿バネのク
リック感を損なうこととなる。そこで、上述のように厚
みを0.04mmとするのが好ましい。
【0023】次に、導電性ゴム弾性体15(25)の厚
みを0.04mmとして、金属製皿バネ13(23)の
直径を3,4,5mmと変え、クリック感を損なわない
ドーム状部の高さについて検証した結果を表1に記す。
【0024】
【表1】
【0025】表1から、逆椀状部の高さは0.19mm
〜0.35mmで実現可能で、好ましくは最も良好なク
リック感を示したのは0.22mmであることがわかっ
た。なお、クリック感について説明すると、キートップ
部を押し下げていくと、図6に示すように、はじめはス
トローク変化とともに荷重は徐々に増加して行くが、所
定のストロークポイントS1に至り、逆椀状部が下方向
に急激に反転変形する。逆椀状部が下方向に急激に反転
変形した直後は、ストロークが増加しても荷重はかえっ
て低下する。さらにストロークS2に至り、逆椀状部に
設けられた可動接点が下方に設けられた固定接点に接触
するようになると、逆椀状部の変形が終わり、その後に
ストロークを増加させると、格別の変形をを伴わずに荷
重だけが急激に増加する。なお、クリック感の良好性の
指標といわれているクリック率は、 (F1−F2)/F1×100(%) F1:ストロークS1のときの荷重 F2:ストロークS2のときの荷重 であらわされる。ここで、良好なクリック感とは上記式
の数値が30%以上である場合とした。
【0026】以上のように、この実施形態では、スイッ
チ用装置における最大荷重要求の一般的値である180
grから280grの値で、かつ金属製皿バネ径4mm
から6mmの範囲での検証をしたが、金属製皿バネ径6
mm以上、最大荷重280gr以上の場合は、金属製皿
バネの内面に設けられる導電性ゴム弾性体の厚みは、ク
リック感が得られるドーム状部高さの変化と共に増すこ
とができる。その場合、必要に応じて、治具40,50
の微細突起の高さtを0.037〜0.15mmに変え
て、導電性ゴム弾性体層15の厚さを0.037mm〜
0.15mmにすればよい。
【0027】次に、導電性ゴム弾性体層15(25)の
厚みを0.04mmとし、異物の径を0.04mm〜
0.150mmと変えて、キートップ部材11(21)
を押し込み、金属製皿バネのみの場合と比較して、オン
するまでの時間を検証したものを表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】表2からわかるように、導電性ゴム弾性体
層15(25)を設けた場合に比べ、金属製皿バネ13
(23)のみの場合は反応時間がかかり、かつ異物の径
が0.09mmでは接点をオンすることができなかっ
た。導電性ゴム弾性体層15(25)を設けた場合は、
異物の径が0.09mmでも接点はオンすることがわか
った。
【0030】ところで、導電性ゴム弾性体層15(2
5)の厚さを0.037mm〜0.15mmの範囲とし
た理由を、ここで説明する。先ず、下限である0.03
7mmについてであるが、表2から、金属製皿バネのみ
の場合は、異物の径が0.09mmでは導通が得られ
ず、異物の径が0.063mmのときにはオンするまで
の時間がかかるもののオンするので、ここがほぼ限界点
と考えられる。したがって、目視不能な異物の最大径を
0.1mmとすると、これが導電性ゴム弾性体層15
(25)の中に埋まった場合に、外部に突出する部分の
高さを0.063mmにするには、導電性ゴム弾性体層
15(25)の厚さを、 0.1−0.063=0.037mm にすれば良いことがわかる。
【0031】次に、上限である0.15mmについて説
明する。導電性ゴム弾性体15(25)の厚さは、厚い
方向に振れるほど異物対策の点に対しては良好な結果を
もたらすが、スイッチとしての基本性能である明瞭なク
リック感の発生という点では、ストロークが減少するた
め、好適とはいえない。一般的に、金属製皿バネは、そ
の断面形状が略台形状の上底部になだらかな半球を乗せ
たような形状をしており、ストロークは0.18mmか
ら0.7mm、多くは0.2mmから0.35mmであ
る。この0.35mmストローク時においても、クリッ
ク感を損なわないようにするには、クリック感を損なわ
ない最低ストローク0.2mmを差し引いて、 0.35−0.2=0.15mm となることがわかる。したがって、径が0.1mm以下
の異物全てに対し効果を満たすために必要な導電性ゴム
弾性体層は、0.03mm〜0.15mmということに
なる。なお、0.1mmを超える異物は、製造・組立工
程における目視検査にて除去されうる。
【0032】次に、同様にして、接触抵抗値を測った結
果を表3に記す。
【0033】
【表3】
【0034】表3からわかるように、金属製皿バネ13
(23)のみのときの方が、抵抗値の低いことが当然の
結果として現れたが、特に問題となる差ではなく、導電
性ゴム弾性体層15(25)も十分接点部材として使用
することができることが表示されている。導電性ゴム弾
性体層15(25)の接触抵抗値としては、50Ω以下
であれば問題なく、弾性率と抵抗値の関連で、所望の弾
性体を選べる。但し、導電性を上げ抵抗値を下げる事を
念頭に検証した場合、導電性炭素粒子や金属粒子をゴム
弾性体に過分に配合すると、物理的強度から接点寿命に
支障をきたすのみならず、接点粉による接点間の短絡を
引き起こす可能性もある。ゴム弾性体原材料の材料部数
の10%から45%以内が可能で、より好ましくは15
%から35%の範囲とする。
【0035】
【実施例】実施例1)金属製皿バネは、ステンレス0.
05mm厚のSUS301製を逆椀状にプレス金型にて
逆椀状部径5mm、逆椀状部高さ0.26mm、最大荷
重230grの逆椀状形状に成形する。逆椀状部内面に
KE−3490導電性RTV接着剤(信越化学工業製)を
0.15gr供給、逆椀状部形状と同じく先端形状を加
工され、テフロン処理されたアルミニュウム製円筒形治
具を(図5参照)100℃に加熱後、金属製皿バネ内面
に500grにて30秒間加圧形成する。ここで得られ
た金属製皿バネを押圧力伝達子に接着固定することによ
り、押釦スイッチ用部材20を得た。
【0036】実施例2)金属製皿バネは、ステンレス
0.05mm厚のSUS301製を逆椀状にプレス金型
にて逆椀状部径5mm、逆椀状部高さ0.28mm、最
大荷重250grの逆椀状部形状を成形する。この際、
金属製皿バネ中央には0.7mmの貫通孔を設けてお
く。押圧力伝達子と金属製皿バネを接着固定する際に使
用されるシリコーン系接着剤スーパーX(セメダイン社
製)に炭素系導電粒子5材料部数、銀粒子10材料部数
配合し接着固定する。その際、金属製皿バネ中心部から
吐出した導電性接着剤を逆椀状形状と同じく先端形状を
加工され、テフロン処理されたアルミニュウム製円筒形
治具を(図4参照)100℃に加熱後、金属製皿バネ内
面に500grにて30秒間加圧形成することにより硬
化した導電性ゴム弾性体層を付与された押釦スイッチ用
部材10を得た。
【0037】なお、上記実施形態及び実施例において、
本発明にいう逆椀状部剤としてSUS等による金属製皿
バネ12(23)を用いているが、クリック感を得られ
る部材であれば金属に変わってプラスチックなども用い
ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の押釦スイ
ッチ用部材によれば、構造が薄形でかつ軽量なのに、良
好なクリック感を損なわなわず、微少異物による導通不
良の発生しにくい効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押釦スイッチ用部材の第1の実施
形態を示し、(a)は縦断面図、(b)は底面図であ
る。
【図2】本発明に係る押釦スイッチ用部材の第2の実施
形態を示し、(a)は縦断面図、(b)は底面図であ
る。
【図3】第2の実施形態の押釦スイッチ用部材の変形例
を示し、(a)は縦断面図、(b)は底面図である。
【図4】第1の実施形態に係る押釦スイッチ用部材を製
造するときの治具及び製造方法を示し、(a)は治具の
平面図、(b)は側面図、(c)は導電性ゴム弾性体層
の成形方法を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係る押釦スイッチ用部材を製
造するときの治具及び製造方法を示し、(a)は治具の
平面図、(b)は側面図、(c)は導電性ゴム弾性体層
の成形方法を示し、(d)は金属製皿バネをキートップ
部材の押圧力伝達子に接着した状態を示す図である。
【図6】押圧荷重とストロークとの関係を示すスイッチ
特性曲線である。
【図7】従来の押釦スイッチ用部材の縦断面図である。
【図8】同じく、従来の押釦スイッチ用部材の縦断面図
である。
【符号の説明】
10、20 押釦スイッチ用部材 11、21 キートップ部材 12、22 押圧力伝達子 13、23 金属製皿バネ 14 導電性接着剤 15、25 導電性ゴム弾性体層 24 接着剤 40、50 治具 41、51 微細突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G006 AA01 AZ08 BA01 BA09 BB03 DB03 FB04 5G023 AA06 CA19 5G051 GA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップ部底面より下方に突設した押
    圧力伝達子の先端部に、キートップ部の押圧の際にその
    変形によりクリック感を発生させる逆椀状バネ部材が接
    着剤により接着一体化された押釦スイッチ用部材であっ
    て、 前記逆椀状バネ部材の内面の少なくとも中央部所定範囲
    に導電性弾性体層が形成されていることを特徴とする押
    釦スイッチ用部材。
  2. 【請求項2】 前記逆椀状バネ部材は、その中心部に逆
    椀状バネ部材直径の5%〜20%の径の貫通孔を有し、
    かつ前記接着剤は導電性接着剤で構成され、前記導電性
    ゴム弾性体層は、逆椀状バネ部材を押圧力伝達子に接着
    する際に、逆椀状バネ部材の外表面頂点より貫通孔を通
    じて逆椀状バネ部材の内に流出硬化した導電性接着剤で
    形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載
    の押釦スイッチ用部材。
  3. 【請求項3】 前記導電性弾性体層は、逆椀状バネ部材
    の中心部を中心にして、好ましくは全面にわたり所定の
    厚さで形成されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の押釦スイッチ用部材。
  4. 【請求項4】 キートップ部底面より下方に突設した押
    圧力伝達子の先端部に、押圧の際にその変形によりクリ
    ック感を発生させる逆椀状バネ部材が接着剤により接着
    一体化された押釦スイッチ用部材の製造方法であって、 先ず押圧力伝達子の先端部に導電性接着剤を塗布し、こ
    の先端部に、中心部に直径の5%〜20%の径の貫通孔
    を有する逆椀状バネ部材の外面頂点を位置決め当接し、
    続いて先端部が逆椀状バネ部材の曲面と同一曲面の略凸
    状に形成され、かつ中心部を外して表面に複数の微細突
    起を設けた治具先端部を逆椀状バネ部材の内面に嵌合さ
    せて所定の圧力で押圧し、押圧力伝達子の先端部に塗布
    された導電性接着剤の一部を、逆椀状バネ部材の中心部
    の貫通孔から逆椀状バネ部材内面側に流出させてこれを
    硬化させることにより導電性ゴム弾性体層を形成させる
    ようにしたことを特徴とする押釦スイッチ用部材の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 キートップ部底面より下方に突設した押
    圧力伝達子の先端部に、押圧の際にその変形によりクリ
    ック感を発生させる逆椀状バネ部材が接着剤により接着
    一体化された押釦スイッチ用部材の製造方法であって、 先ず逆椀状バネ部材の内面中央部に未硬化導電性ゴム弾
    性体を供給し、先端部が逆椀状バネ部材の曲面と同一曲
    面の略凸状に形成され、かつ表面に1つ以上の微細突起
    を有する治具の先端部を逆椀状バネ部材の内面に嵌合さ
    せて所定の圧力で押圧して硬化させ内面所定範囲に導電
    性ゴム弾性体層を形成し、続いて押圧力伝達子の先端部
    に接着剤を塗布して逆椀状バネ部材の頂点を接着するよ
    うにしたことを特徴とする押釦スイッチ用部材の製造方
    法。
JP30401399A 1999-10-26 1999-10-26 押釦スイッチ用部材及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3648415B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30401399A JP3648415B2 (ja) 1999-10-26 1999-10-26 押釦スイッチ用部材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30401399A JP3648415B2 (ja) 1999-10-26 1999-10-26 押釦スイッチ用部材及びその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004362261A Division JP4056521B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 押釦スイッチ用部材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001126587A true JP2001126587A (ja) 2001-05-11
JP3648415B2 JP3648415B2 (ja) 2005-05-18

Family

ID=17928025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30401399A Expired - Lifetime JP3648415B2 (ja) 1999-10-26 1999-10-26 押釦スイッチ用部材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3648415B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008515135A (ja) * 2004-09-24 2008-05-08 ダヴ 主として自動車の要素を制御するためのレバー制御装置
JP2017157440A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 信越ポリマー株式会社 押釦スイッチ
JP2017157441A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 信越ポリマー株式会社 押釦スイッチ
CN107451989A (zh) * 2016-05-13 2017-12-08 富士通株式会社 输入装置、输入装置的检查装置、检查方法及检查程序
WO2020241166A1 (ja) * 2019-05-27 2020-12-03 神田工業株式会社 ラミネート型通信デバイス用の不可逆スイッチ、及びそれを用いたラミネート型通信デバイス

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008515135A (ja) * 2004-09-24 2008-05-08 ダヴ 主として自動車の要素を制御するためのレバー制御装置
JP4696118B2 (ja) * 2004-09-24 2011-06-08 ダヴ 主として自動車の要素を制御するためのレバー制御装置
JP2017157440A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 信越ポリマー株式会社 押釦スイッチ
JP2017157441A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 信越ポリマー株式会社 押釦スイッチ
CN107451989A (zh) * 2016-05-13 2017-12-08 富士通株式会社 输入装置、输入装置的检查装置、检查方法及检查程序
WO2020241166A1 (ja) * 2019-05-27 2020-12-03 神田工業株式会社 ラミネート型通信デバイス用の不可逆スイッチ、及びそれを用いたラミネート型通信デバイス
JPWO2020241166A1 (ja) * 2019-05-27 2021-11-11 神田工業株式会社 ラミネート型通信デバイス用の不可逆スイッチ、及びそれを用いたラミネート型通信デバイス
JP7175443B2 (ja) 2019-05-27 2022-11-21 神田工業株式会社 ラミネート型通信デバイス用の不可逆スイッチ、及びそれを用いたラミネート型通信デバイス
US11961686B2 (en) 2019-05-27 2024-04-16 Kanda Kogyo Co., Ltd. Irreversible switch for laminated communication device, and laminated communication device using the switch

Also Published As

Publication number Publication date
JP3648415B2 (ja) 2005-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4413892B2 (ja) キーシート
JP5573503B2 (ja) タクティールスイッチの製造方法
US7919719B2 (en) Dome contact used in pushbutton switch
JP2001126587A (ja) 押釦スイッチ用部材及びその製造方法
JP2002245898A (ja) 可動接点体およびその製造方法、ならびにその可動接点体を用いたパネルスイッチ
US6924448B2 (en) Movable contact unit with operating projections, method of mounting operating projections and operating panel switch using movable contact unit with operating projections
JP3192596B2 (ja) 押釦スイッチ部材
EP3806121A1 (en) Push switch
JP2005129543A (ja) 押釦スイッチ用部材の製造方法
JP6466818B2 (ja) 押釦用スイッチ部材およびその製造方法
KR200400380Y1 (ko) 일체형 러버 돔 방식의 전자기기용 키패드
JP4318368B2 (ja) 押釦スイッチ用部材
JP2002216582A (ja) 可動接点体
JP4712255B2 (ja) 押釦スイッチ用接点部材
JP2004031154A (ja) キースイッチ及びキースイッチ用ダイヤフラム
JPH1031932A (ja) 押釦スイッチ用クリック部材
JP2004055389A (ja) ドーム押えシート及びその製造方法、並びに前記ドーム押えシートを用いたスイッチ
US10734170B2 (en) Resin structure, electronic device, and method of manufacturing resin structure
JP3849972B2 (ja) 押釦スイッチ用カバー部材及びその製造方法
JP6847670B2 (ja) プッシュスイッチ用のカバーシート、プッシュスイッチ及びプッシュスイッチを用いた電子機器
JP2001266698A (ja) 押釦スイッチ用部材
JP2002298690A (ja) 押釦スイッチ用カバー部材及びその製造方法
JP2008154098A (ja) エレクトレットコンデンサマイクロホンユニット用構成部材およびその製造方法
KR20040106463A (ko) 스냅 전극, 그 접합방법 및 사용방법
JP2001167662A (ja) 押釦スイッチ用クリック感発生部材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3648415

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110218

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110218

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term