JP2001266698A - 押釦スイッチ用部材 - Google Patents

押釦スイッチ用部材

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JP2001266698A
JP2001266698A JP2000073364A JP2000073364A JP2001266698A JP 2001266698 A JP2001266698 A JP 2001266698A JP 2000073364 A JP2000073364 A JP 2000073364A JP 2000073364 A JP2000073364 A JP 2000073364A JP 2001266698 A JP2001266698 A JP 2001266698A
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JP2000073364A
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Hitoshi Ando
均 安藤
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押釦スイッチ用部材の製造上の問題を解消し
た、製造コストの低減に寄与し得る押釦スイッチ用部材
を提供する。 【解決手段】 表面側にキートップ部11を有しこのキ
ートップ部11の底面部に押圧突出部13を有する押釦
スイッチ用部材12において、前記キートップ部11を
押圧したときにその変形によりクリック感を発生するバ
ネ部材14を前記押圧突出部13に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機、自
動車電話機等の移動体通信機器、計測機器、リモートコ
ントローラ、ハンディターミナル等のデータ入力装置や
スイッチ装置、その他の家電、電子、通信等の分野の各
種入力装置等に用いられる押釦スイッチ用カバー部材、
特に押釦スイッチ用部材に要求される低ストローク、高
クリック性の打鍵特性の良好な押釦スイッチ用カバー部
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話機などの入力装置に使用
される押釦スイッチでは、図7に示すように押釦スイッ
チ用部材1が低ストローク、高クリック特性を持ったリ
ン青銅、SUS等の逆椀状の金属皿バネ2を介して固定
接点3のある回路基板4に組み付けられて機器のケース
内に収容し、キートップ部5を回路基板4側に変位させ
ることにより押圧突出部6が金属皿バネ2を変位させる
ようにしていた。
【0003】そして、この金属皿バネ2は、接着剤付き
PETシート7の穴あき部分に、金属皿バネ2を上面を
凸状態にして配列し、固定用粘着シートで金属皿バネ2
の凸部上より固定して金属皿バネシート8とし、この金
属皿バネシート8を押釦スイッチ用部材1と重ね合わせ
て使用されるのが一般的であった。
【0004】しかしながら、この従来の押釦スイッチに
用いられる押釦スイッチ用部材1は、金属皿バネ2と別
個に組み立てられているために押釦スイッチ用部材1の
押圧突出部6と金属皿バネ2の頂点部との重ね合わせ時
における位置精度の確保が困難であり、その検査方法も
確立されていないので、前記位置精度如何が打鍵荷重特
性に重大な影響を及ぼすこととなっていた。
【0005】また、金属皿バネ2を保持するPETシー
ト7や回路基板4に固定している固定用粘着シートも必
要となり、回路基板4への組込コスト等の製造コストも
割高となる欠点があった。
【0006】そこで、発明者はこの従来の押釦スイッチ
の諸欠点を解消すべく、特願平10−364919号及
び特願平11−304013号の出願明細書にて、PE
Tシートや固定用粘着シート等の副資材を省略し、キー
トップ部と、このキートップ部の裏側に設けた押圧突出
部とを有し、この押圧突出部に接着剤部を介して逆椀状
の金属皿バネを接着固定して配備した押釦スイッチ用部
材に関する発明を提案した。
【0007】これら発明者の提案した押釦スイッチ用部
材にあっては、図8に示したように、文字、符号等の記
号や図柄等の表示部(図示せず)を有するキートップ部
5をカバー基材9の表面側に設け、かつこのキートップ
部5に対応して押圧突出部6をカバー基材9の裏面側に
備えた押釦スイッチ用部材1とし、この押釦スイッチ用
部材1の押圧突出部6の中心領域位置に金属皿バネ2の
頂点を当接させて、この金属皿バネ2を接着剤10によ
って押圧突出部6に接着固定して配備した構造としてい
る。
【0008】これにより、押釦スイッチ用部材と金属皿
バネとの位置決め精度を向上させ、PETシートや固定
用粘着シート等の副資材をも省略し、回路基板の設計を
含めた製造コストの低減した押釦スイッチ用部材を提供
することができた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
10−364919号及び特願平11−304013号
の出願明細書に記載した発明にあっては、押釦スイッチ
用部材1の押圧突出部6の中心位置に金属皿バネ2の頂
点を位置合わせするのに、XYロボットとCCDカメラ
を含む画像処理装置(いずれも図示せず)を使用した高
精度インデックス部により部品を供給しなければなら
ず、この高精度の制御機構を採用することにより金属皿
バネ2と押釦スイッチ用部材1との位置ズレ量を±0.
05以内で接合することを可能としていた。
【0010】そのため、高精度の制御機構を実現するた
めの設備が高額であることから、その設備償却費を含め
た場合の押釦スイッチ用部材の製造コストは高くならざ
るを得なかった。
【0011】さらに、クリック感を発生させるための金
属皿バネを採用した場合には、金属皿バネが硬質なた
め、上方から押圧した際に回路基板の接点と点接触をす
る特性があり、部品の組み込みの際に、金属皿バネの可
動接点部に微細な異物が混入や付着があると、接触不良
を起こすという問題があった。
【0012】そこで、特願平11−304013号の出
願明細書に記載した発明にあっては、金属皿バネの内面
の少なくとも中央部所定範囲に導電性弾性体層を形成し
て、微細異物による導通不良を防止するようにしてい
る。
【0013】しかしながら、発明者の実験結果によれ
ば、目視検査によって除去されない0.1mm以下の異
物に対し、金属皿バネの直径を4mm〜6mmとしその
ストロークを0.2mm〜0.35mmとした場合に、
導通を損なわずに金属皿バネのクリック感を損なわない
導電性弾性体層の厚みは、0.037mm〜0.05m
mと極めて狭い範囲の量に設定しなければならいことが
わかっており、導電性弾性体層の厚みをこの範囲に調整
する作業の困難性が高かった。
【0014】そこで、この発明は、以上のような従来の
クリック感を発生させるためにバネ部材を使用した押釦
スイッチ用部材の部品の削減及び製造上の組み立てに係
る精度上の問題を解消することにより、製造コストの低
減に寄与し得る押釦スイッチ用部材を提供することを課
題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、表面側にキートップ部を
有しこのキートップ部の底面部に押圧突出部を有する押
釦スイッチ用部材において、前記キートップ部を押圧し
たときにその変形によりクリック感を発生するバネ部材
を前記押圧突出部に取り付けたことを特徴としている。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加えて、前記バネ部材を逆椀状のバネ部材と
し、この逆椀状バネ部材の中央部の表面側に前記押圧突
出部が嵌合する凹部を形成したことを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の構成に加えて、前記凹部の裏面側に平坦部を形成した
ことを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加えて、前記バネ部材を逆椀状のバネ部材と
し、この逆椀状バネ部材の中央部に前記押圧突出部が嵌
合しかつこの押圧突出部の先端部が貫通する貫通孔を設
けると共に、前記先端部に導電層を形成したことを特徴
としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1乃至図6によって説明する。
【0020】[発明の実施の形態1]図1は、この発明
に係る押釦スイッチ用部材の実施の形態1を示した要部
断面図であり、図2は同じく実施の形態1を示した底面
図である。
【0021】スイッチの機能を表現する文字、符号、図
形等が表示されたキートップ部11を押釦スイッチ用部
材12の表面側に設けている。
【0022】押釦スイッチ用部材12の裏面側には、キ
ートップ部11の底面部に下方に突出する押圧突出部1
3を設けている。
【0023】キートップ部11の底面部の押圧突出部1
3には、キートップ部11を押圧したときにその変形に
よりクリック感を発生するバネ部材14を取り付けてい
る。
【0024】図1に示した実施の形態1では、バネ部材
14として断面が上方に突部を向けた円弧状である逆椀
状としているが、この逆椀状は断面が連続した回転体で
ある必要はなく、耐久性があり使用上十分なクリック感
が得られるのであれば逆椀状の一部を切り欠いた形状と
したものでもよい。
【0025】逆椀状のバネ部材14の中央部の表面側に
は、キートップ部11の底面部の押圧突出部13が嵌合
する凹部15を形成している。
【0026】図1に示した実施の形態1では、押圧突出
部13を截頭円錐形としているが、中心から外郭までの
距離が等しい回転体であればよく、円柱形や半球形等で
あってもよい。ただし、この場合であっても逆椀状のバ
ネ部材14の凹部15の形状は、押圧突出部13の形状
と対応させて嵌合できるものとする。
【0027】押圧突出部13の形状及び表面側の凹部1
5の形状の変化に係わらず、逆椀状のバネ部材14の凹
部15の裏面側は、接点機能を確実なものとするため平
坦部16とすることが望ましい。
【0028】実施の形態1では、逆椀状のバネ部材14
は、導電性の金属製のものを採用し押圧突出部13に接
着剤17にて固定している。
【0029】図3は、この発明に係る押釦スイッチ用部
材の実施の形態1が回路基板に組み付けられた状態を示
した要部断面図である。
【0030】押釦スイッチ用部材12は、上面に固定接
点18を設けた回路基板19の上方に組み付けられ、携
帯電話等の筐体20内に収容され、押釦スイッチ装置と
して使用される。
【0031】図3では、回路基板19の上にスペーサ2
1を介して押釦スイッチ用部材12を取り付けており、
クリック感の調節をするために適宜の厚さのものを使用
することになるが、カバー基材22自体の厚さを調整す
ることで、スペーサ21を省略した構成としてもよい。
【0032】カバー基材22としては、シリコーンゴム
やEPDM等の合成ゴム、或いはポリエステル系、ポリ
ウレタン系、ポリオレフィン系、ポリスチレン系の熱可
塑性エラストマその他の樹脂を用いて射出成形や圧縮成
形等により成形される。
【0033】このカバー基材22に備えられるキートッ
プ部11は、筐体20外へ突出し、使用者による押圧操
作部として機能する。
【0034】押圧突出部11は、カバー基材22と一体
或いは別体として構成され、シリコーンゴム若しくはエ
ラストマに限らず、熱硬化性樹脂或いは熱可塑性樹脂か
ら選んで、例えば、ABS、PS、PC、PET、P
P、PA、POM、PBT等の樹脂から構成することも
できる。
【0035】接着剤17は、シリル基含有接着剤を用い
るが、接着強度が強く、経時変化(コールドフロー、マ
イグレーション等)の少ないものならどのようなもので
もよく、押釦スイッチ用部材12が例えばシリコーンゴ
ムの場合であることを考えると、シリコーン系の湿気硬
化型接着剤が有効である。
【0036】また、接着剤17を乾燥性のものを用いた
り、押圧突出部11のみに限らず逆椀状のバネ部材14
側にも接着剤を塗着し、生乾き状態で接合して固着強度
を高めることもできる。
【0037】逆椀状のバネ部材14を例えばSUS30
1、SUS303,SUS304を用い、シリコーンゴ
ム或いはPC、PS、ABS等の樹脂のキートップ部1
1と、シリコーンゴムのカバー基材21との構成におい
て、接着剤17として例えば信越化学工業(株)製のK
E−1896(伸び率150%:JIS−K6301準
拠)、KE−1897(伸び率180%:JIS−K6
301準拠)等を使用すればよい。
【0038】なお、接着剤の伸び率による感触の差で
は、クリック感としては低・高伸び率を持つ接着剤とも
大きな差は見られないが、接着寿命、打鍵耐久寿命で低
伸び率のものは大きく劣るので避けるべきである。
【0039】以下、この発明の実施の形態1の作用につ
いて説明する。
【0040】図3に示したように、この発明の実施の形
態1を使用した押釦スイッチ装置にあっては、押釦スイ
ッチ用部材12を組み付ける回路基板19の上面でキー
トップ部11に対応した位置に、固定接点18が設けら
れている。
【0041】固定接点18は、回路構成の仕方によって
種々のものが考えられるが、ここでは図3に示したよう
に、中央に1つの固定接点18aとその外側に設けられ
た固定接点18bとからなり、中央の固定接点18aと
外側の固定接点18bとが導通された場合に当該回路が
ONになるものとして説明する。
【0042】この場合、操作前の状態(キートップ部1
1に外力が加わっていない状態)において、キートップ
部11の底面部の押圧突出部13に取り付けてある逆椀
状のバネ部材14の周縁部が外側の固定接点18bに接
触しているものとし、この状態が当該回路がOFFの状
態とする。
【0043】つまり、操作前の状態では、逆椀状のバネ
部材14の周縁部が外側の固定接点18bに接触してい
るので、逆椀状のバネ部材14の周縁部が回路基板19
で支えられている状態にある。
【0044】そこで、使用者が指でキートップ部11に
触れて上方から下方に向かって押圧操作すると、キート
ップ部11が下降していくにしたがって、逆椀状のバネ
部材14の周縁部が固定接点18bに接触したままの状
態で押圧突出部13が下降していくため、逆椀状のバネ
部材14の中央部のみが下降していくこととなる。
【0045】そして、逆椀状のバネ部材14は、下降途
中の所定位置で逆反り状に変形してその際にクリック感
が生じ、遂には図4に示したように、逆椀状のバネ部材
5の中央部の凹部15の裏面側が固定接点18aに接触
してそれ以上下降ができなくなる。
【0046】この状態にあっては、固定接点18aと1
8bとが導電性材料である逆椀状のバネ部材14を介し
て導通されるため、当該回路がONになる。
【0047】回路がONになったら(クリック感を感じ
たら)、キートップ部11から指を離すと、逆椀状のバ
ネ部材14の弾性復元力の作用によりキートップ部11
が上昇して元の位置に戻ることとなる。
【0048】この発明の実施の形態1にあっては、キー
トップ部11を押圧したときにその変形によりクリック
感を発生する金属製の逆椀状のバネ部材14を押圧突出
部13に取り付け、逆椀状のバネ部材14の中央部の表
面側に押圧突出部13が嵌合する凹部15が形成されて
いるため、組み立てに当たっては、単に押圧突出部13
の先端部を逆椀状のバネ部材14の凹部15に挿入する
だけでよく、押圧突出部13と逆椀状のバネ部材14と
の位置合わせが人手でも簡単に実施できることとなる。
【0049】さらに、逆椀状のバネ部材14の凹部15
の裏面側が平坦部16となっているため、キートップ部
11を押圧操作して押圧突出部13に取り付けられてい
る逆椀状のバネ部材14の中央部が回路基板19の固定
接点18aに接触した場合に、導電性部材である逆椀状
のバネ部材14の平坦部16が固定接点18aと面接触
することとなり、接触不良が防止される。
【0050】[発明の実施の形態2]以下、この発明に
係る押釦スイッチ用部材の実施の形態2の構成を説明す
る。
【0051】図5は、この発明に係る押釦スイッチ用部
材の実施の形態2を示した要部断面図であり、図6は同
じく実施の形態2を示した底面図である。
【0052】図5に示した実施の形態2では、逆椀状の
バネ部材14の中央部に押圧突出部13が嵌合すると共
に、押圧突出部13の先端部23が貫通する貫通孔24
を穿設している。
【0053】そして、押圧突出部13の先端部23に
は、カーボン粒子(電気化学工業(株)製デンカブラッ
ク又はライオン・アクゾ(株)製EC−DJ600)を
配合した導電性カーボンインクをシルクスクリーン法に
て導電層25を形成している。この際、溶剤を赤外線温
風乾燥炉で取り除いて導電性カーボンインクを硬化させ
る。
【0054】要するに、押圧突出部13の先端部23に
導電層25を形成できればいいので、導電性カーボンイ
ンクを付着させる方法に限らず、板状の導電材料を接着
する方法やその他の方法を採用してもよい。
【0055】図5に示した実施の形態2では、押圧突出
部13の先端部23を同一断面からなる円柱状とし、そ
の断面の大きさを椀状のバネ部材14の貫通孔24とほ
ぼ同じ大きさとしているが、これに限らなくともよい。
【0056】例えば、椀状のバネ部材14の貫通孔24
に嵌合する先端部23の根元部の断面は椀状のバネ部材
14の貫通孔24とほぼ同じ大きさとし、先端部23の
椀状のバネ部材14の貫通孔24から突出する部分を貫
通孔24の断面より僅かに大きく形成してもよい。
【0057】この場合には、押圧突出部13の先端部2
3を椀状のバネ部材14の貫通孔24に挿入する際に多
少大きな力がいるが、挿入された後は先端部23の弾性
復元力により貫通孔24から突出した部分が元の大きさ
に戻ることとなり、単なる嵌合のみの場合に比べて押圧
突出部13に椀状のバネ部材14がよりしっかりと固定
されることになる。
【0058】これにより、接着剤の使用量を減らすこと
ができ、その固定力が十分なものであれば接着剤を使用
しないで済むことにもなる。
【0059】その他の構成は、実施の形態1と同様のた
め、同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0060】以下、この発明に係る押釦スイッチ用部材
の実施の形態2の作用を説明する。
【0061】この発明の実施の形態2にあっては、逆椀
状のバネ部材14の中央部に押圧突出部13が嵌合する
ようにしているため、実施の形態1と同じく押圧突出部
13と逆椀状のバネ部材14との位置合わせが人手で簡
単に実施できる。
【0062】また、逆椀状のバネ部材14の中央部に押
圧突出部13の先端部23が貫通する貫通孔24を設け
ると共に、弾性体である押圧突出部13の先端部23に
導電層25を形成しているため、キートップ部11を押
圧操作して押圧突出部13に取り付けられている逆椀状
のバネ部材14の中央部から突出した導電層25が回路
基板19の固定接点18aに接触した場合に、固定接点
18aと面接触することとなり、接触不良が防止され
る。
【0063】なお、実施の形態2にあっては、押圧突出
部13の先端部23に導電層25を形成し、この導電層
25が回路の導通手段として機能するため、回路基板1
9上の固定接点18を一対の独立した固定接点同士が導
電層25の投影面積内に配置されるようにした場合に
は、その構成だけでスイッチ機構が完成することとな
る。
【0064】この場合には、逆椀状のバネ部材14が導
電性を有する金属製でなくともよいので、軽量化の要求
にも対応できるものとなる。
【0065】
【発明の効果】以上説明してきたように、各請求項に記
載された発明によれば、表面側にキートップ部を有しこ
のキートップ部の底面部に押圧突出部を有する押釦スイ
ッチ用部材において、前記キートップ部を押圧したとき
にその変形によりクリック感を発生するバネ部材を前記
押圧突出部に取り付けたことにより、押釦スイッチ用カ
バー部材とバネ部材との位置決め精度を向上させ、PE
Tシートや固定用粘着シート等の副資材をも省略し、回
路基板の設計を含めた製造コストの低減された押釦スイ
ッチ用カバー部材を提供することができる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、逆椀状バネ部材の中央部の表面側に押圧
突出部が嵌合する凹部を形成しているため、押圧突出部
と逆椀状のバネ部材との位置合わせが人手によっても可
能となり、高精度の制御機構を実現するための設備を必
要としなくなったため、製造コストの低減に一層寄与し
得る押釦スイッチ用部材を提供することができる。
【0067】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
及び請求項2の効果に加え、逆椀状のバネ部材の凹部の
裏面側に平坦部を形成しているため、キートップ部を押
圧操作して押圧突出部に取り付けられている逆椀状のバ
ネ部材の中央部が回路基板の固定接点に接触した場合
に、導電性部材である逆椀状のバネ部材の平坦な面が固
定接点と面接触することとなり、接触不良が防止され
る。
【0068】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、逆椀状のバネ部材の中央部に押圧突出部
の先端部が貫通する貫通孔を設けると共に、弾性体であ
る押圧突出部の先端部に導電層を形成しているため、キ
ートップ部を押圧操作して押圧突出部に取り付けられて
いる逆椀状のバネ部材の中央部から突出した導電層が回
路基板の固定接点に接触した場合に、固定接点と面接触
することとなり、接触不良が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る押釦スイッチ用部材の実施の形
態1を示した要部断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1を示した底面図であ
る。
【図3】この発明の実施の形態1が回路基板に組み付け
られた状態を示した要部断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1の使用状態を示した要
部断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2を示した要部断面図で
ある。
【図6】この発明の実施の形態2を示した底面図であ
る。
【図7】従来の押釦スイッチ用部材を示した要部断面図
である。
【図8】従来の押釦スイッチ用部材が回路基板に組み付
けられた状態を示した要部断面図である。
【符号の説明】
11 キートップ部 12 押釦スイッチ用部材 13 押圧突出部 14 逆椀状のバネ部材(バネ部材) 15 凹部 16 平坦部 17 接着剤 18 固定接点 18a 中央の固定接点 18b 外側の固定接点 19 回路基板 23 先端部 24 貫通孔 25 導電層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側にキートップ部を有しこのキート
    ップ部の底面部に押圧突出部を有する押釦スイッチ用部
    材において、前記キートップ部を押圧したときにその変
    形によりクリック感を発生するバネ部材を前記押圧突出
    部に取り付けたことを特徴とする押釦スイッチ用部材。
  2. 【請求項2】 前記バネ部材を逆椀状のバネ部材とし、
    この逆椀状のバネ部材の中央部の表面側に前記押圧突出
    部が嵌合する凹部を形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の押釦スイッチ用部材。
  3. 【請求項3】 前記凹部の裏面側に平坦部を形成したこ
    とを特徴とする請求項2に記載の押釦スイッチ用部材。
  4. 【請求項4】 前記バネ部材を逆椀状のバネ部材とし、
    この逆椀状バネ部材の中央部に前記押圧突出部が嵌合し
    かつこの押圧突出部の先端部が貫通する貫通孔を設ける
    と共に、前記先端部に導電層を形成したことを特徴とす
    る請求項1に記載の押釦スイッチ用部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008246874A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Shin Etsu Polymer Co Ltd 樹脂成形体およびその製造方法
JP2016189281A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 ミツミ電機株式会社 プッシュスイッチ

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