JP2001167662A - 押釦スイッチ用クリック感発生部材 - Google Patents

押釦スイッチ用クリック感発生部材

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JP2001167662A
JP2001167662A JP34825799A JP34825799A JP2001167662A JP 2001167662 A JP2001167662 A JP 2001167662A JP 34825799 A JP34825799 A JP 34825799A JP 34825799 A JP34825799 A JP 34825799A JP 2001167662 A JP2001167662 A JP 2001167662A
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JP34825799A
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Hitoshi Ando
均 安藤
Noboru Nakato
登 中藤
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好なクリック感を得つつ、押圧の際のクリ
ック音を減音もしくは調整することができる、金属製も
しくは樹脂製のドーム状部を備えた押釦スイッチ用クリ
ック感発生部材を提供する。 【解決手段】 押釦スイッチ装置のキートップ部材1の
下方に組込まれる、上方向に湾曲膨出する金属製もしく
は樹脂製の複数のドーム状部4を有するクリック感発生
層3を含んでなる押釦スイッチ用クリック感発生部材で
あって、ドーム状部4に弾性体層9が形成される。前記
クリック感発生層3上に設けられる複数のドーム状部4
が金属皿ばね11である場合に、前記弾性体層9は、ド
ーム状部4の外側表面に、該ドーム状部4の外側表面積
の少なくとも20%以上を覆うように形成される。ま
た、前記クリック感発生層3上に設けられる複数のドー
ム状部4が樹脂ドーム12である場合に、前記弾性体層
9は、ドーム状部4の片面もしくは両面に、外側表面積
と内側表面積との総表面積の少なくとも25%以上を覆
うように形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、携帯ビ
デオカメラなど、電子機器、音響機器に用いられる押釦
スイッチ用クリック感発生部材に関する。
【0002】
【従来の技術】OA機器、携帯電話、携帯ビデオカメラ
など、電子機器等の押釦スイッチ装置では、従来、押釦
のクリック感触を重視して、各キーに対応する部分に金
属製もしくは樹脂製のドーム状部を有する押釦スイッチ
用クリック感発生部材が使われていた。図11は、その
一例の主要部を示すものである。図11に示す押釦スイ
ッチ装置は、底面より下方に突出するプランジャー部c
を有するキートップ部aとベース部bとが薄肉のスカー
ト部dで連接されてなるキー部材を一つの部材、ドーム
状部e(図示の場合は、樹脂製のドーム状部の例であ
る)、固定部f、ドーム状部e内側表面に形成された可
動接点g等からなるクリック感発生部材をもう一つの部
材、上面に固定接点hが形成された基板iを更にもう一
つの部材とする三部材から基本的になっている。
【0003】なお、図11でjは筺体であり、クリック
感発生部材の下方にはスペーサーフィルムkが添えられ
ている。キートップ部aを押圧すると、その底面に形成
されたプランジャー部cがドーム状部eを変形させて、
ドーム状部e内側表面の可動接点gを基板iの固定接点
hに接触させることで電気回路を閉成する。キートップ
部aの下方への押圧力がある限度を超えると、ドーム状
部eが反転するが如くに急激に変形する。そして、キー
トップ部aの下方への押圧がなくなると、ドーム状部e
が弾発的に当初の形に復元する。押圧する指に感じるこ
の急激な変形、換言すれば急激に変形することによる押
圧反力により、押圧感が認識される。
【0004】この急激な変形および弾発的な復元のとき
に、クリック音を伴う。指に感じる押圧感触だけではな
く、このクリック音も、耳を通して押圧したという認識
を確かなものにする。しかし、このクリック音は、夜間
とか、周りが静かな環境においては、意外に大きく感じ
られる。また、音声入力機能、録音機能等の音声認識機
能を有する電子機器の場合には、その操作部としては、
この音が誤入力の原因になったり、異音として記録され
たりすることにつながる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑み、良好なクリック感を得つつ、押圧の際のクリック
音を減音もしくは調整することができる、金属製もしく
は樹脂製のドーム状部を備えた押釦スイッチ用クリック
感発生部材を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、押釦スイッチ装置のキートップ部材の
下方に組込まれる、上方向に湾曲膨出する金属製もしく
は樹脂製の複数のドーム状部を有するクリック感発生層
を含んでなる押釦スイッチ用クリック感発生部材であっ
て、ドーム状部に弾性体層が形成されている押釦スイッ
チ用クリック感発生部材である。前記クリック感発生層
上に設けられる複数のドーム状部が金属製のドーム状部
である場合に、前記弾性体層は、ドーム状部の外側表面
に、該ドーム状部の外側表面積の少なくとも20%以上
を覆うように形成される。また、前記クリック感発生層
上に設けられる複数のドーム状部が樹脂製のドーム状部
である場合に、前記弾性体層は、ドーム状部の片面もし
くは両面に、外側表面積と内側表面積との総表面積の少
なくとも25%以上を覆うように形成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、ドーム状部の両面また
は片面に弾性体層を形成することにより、クリック時に
発生する音が低減ないしは調整され得る、との知見に基
づいて発明されたものである。以下、図面に基づいて、
本発明を詳細に説明する。なお、図面においては、構造
を説明することに重点を置いているので、模式図として
おり、各部分の寸法等は、必ずしも実体とあっていない
場合がある。
【0008】図1は、本発明の実施例3の態様である押
釦スイッチ用クリック感発生部材を組み込んだ押釦スイ
ッチ装置の主要部を説明する概念図である。図2は、本
発明の実施例2の態様のクリック感発生部材を説明する
概念図である。図3は、本発明の実施例1の態様のクリ
ック感発生部材を説明する概念図であり、図3(a)
は、本発明の実施例3の態様のクリック感発生部材の斜
視図、図3(b)は、同部分断面図である。図4は、本
発明の実施例4の態様のクリック感発生部材を説明する
概念図である。図5は、本発明の実施例5の態様のクリ
ック感発生部材を説明する概念図である。図6は、本発
明の実施例6の態様のクリック感発生部材を説明する概
念図である。図7は、比較例1の態様のクリック感発生
部材を説明する概念図である。図8は、比較例2の態様
のクリック感発生部材を説明する概念図である。図9
は、比較例3の態様のクリック感発生部材を説明する概
念図である。図10は、クリック感発生層を用いる押釦
スイッチ装置のキートップ押圧時のストローク−荷重曲
線の説明図である。
【0009】図1において、1はキートップ部材、2は
導光層(なお、押釦スイッチ装置が文字照光式でない場
合にはこの導光層は不要である)、3はクリック感発生
層、4はドーム状部、5は押圧力伝達子、7は固定電極
8が上面に形成されている基板、9は弾性体層、10は
筺体、11はクリック感発生層3下面に設けられた金属
製ドーム状部(以下、金属皿ばねという)、13は金属
皿ばね11をドーム状部4の内側表面に支持固定する接
着剤層、14はスペーサーフィルムである。なお、ここ
で、表記が類似している「クリック感発生層」と「クリ
ック感発生部材」との、本明細書中における使い分けに
ついて説明する。
【0010】「クリック感発生部材」とは、キー部材と
基板との間に設けられる本発明の対象となるものであ
り、クリック感発生層と導光層及び又は押圧子伝達子か
らなるものを総称している。また、「クリック感発生
層」とは、複数のドーム状部と、該ドーム状部を支承す
る樹脂製シート部とからなるものを呼称している。該押
釦スイッチ装置を用いた場合のクリック感発生のメカニ
ズムを、図10に示すストローク−荷重曲線を用いて説
明する。
【0011】キートップ部を押し下げていくと、はじめ
はストローク変化と共に荷重は徐々に増加して行くが、
所定のストロークポイントS1に至り、ドーム状部が下
方向に急激に反転変形する(このストロークポイントS
1における荷重であるF1をクリック開始荷重と呼ぶこと
とする)。ドーム状部が下方向に反転変形した直後は、
ストロークが増加しても荷重はかえって低下する。更に
ストロークがストロークポイントS2にいたり、可動接
点6が固定接点8に接触するようになると、ドーム状部
の変形が終わる(このストロークポイントS2における
荷重F2をクリック終了荷重と呼ぶ)。なお、その後に
押圧力を増加させても、ストロークの増加をほとんど伴
わずに、荷重だけが急激に増加する。ここで、クリック
感触の指標であるクリック率は、(F1−F2)/F1×
100(%)であらわされる。
【0012】キートップ部材1の材料としては、ポリカ
ーボネート、ABS、PS、PBT等が用いられ得る。
なお、押釦スイッチ装置を文字照光式のものとする場合
は、導光層2を設けることが望ましいが、導光層2を設
ける場合は、シリコーンゴム、ウレタンゴム、アクリル
ゴムなどが導光層2形成用材料として用いられ得る。ク
リック感発生層3の樹脂製シート部、すなわちドーム状
部4以外の部分については、材質・形状等に、格別の制
限はないが、加工の容易性を考慮した場合、PET、P
BT等のポリエステル系樹脂フィルムから選択して構成
することが望ましい。
【0013】ドーム状部4としては、従来より用いられ
ている金属皿ばねでも、樹脂製ドーム状部(以下、樹脂
ドームという)でも、いずれも採用できる。押釦スイッ
チ装置に用いられるドーム状部4のサイズは、樹脂ドー
ム12(図4)の場合は径4mmから径6.5mm、金
属皿ばね11の場合は径4.0mmから径8mmのもの
で、厚みが0.1mmから0.3mmのものが一般的で
ある。樹脂ドーム12の材質としては、ポリエステル系
樹脂、具体的にはPET、PBT、PENなどや、ポリ
エステル系樹脂とポリカーボネートとのアロイ樹脂等が
一般的である。樹脂ドーム12とする場合は、クリック
感発生層3を構成するシート状樹脂フィルムの所定箇所
を曲げ加工して樹脂ドーム12化してもよいし、別途作
製した樹脂ドーム12をシート状樹脂フィルムに接合し
て得てもよい。
【0014】金属皿ばね11を用いる場合は、リン青銅
もしくはステンレス(SUS301、SUS304等)
からなる金属皿ばね11を、クリック感発生層3を構成
するシート状樹脂フィルムに、接着剤層13を介して接
着するのが一般的である。金属皿ばね11を用いる場合
には、金属皿ばね11の弾発性能から接着固定するドー
ム状部4には、それ程大きなストロークを必要としな
い。押圧力伝達子5としては、シリコーンゴム、ウレタ
ンゴム、アクリルゴム、ポリエステル系エラストマー等
が用いられ得る。図1、3では、押圧力伝達子5をドー
ム状部4の頂点側に一体形成した例を示しているが、こ
の態様に限らず、キートップ部底面から下方に突出する
プランジャー部を設けたキー部材を用いても差し支えな
い。
【0015】押圧力伝達子5をドーム状部4の頂点側に
一体形成した態様の場合、該押圧力伝達子5の上面及び
キートップ部材1の底面を、互いに平行な平面状にする
ことができることから、アセンブリの際に、キートップ
部材1の軸線と押圧力伝達子5の軸線とが必ずしも一致
していなくても、押釦スイッチ装置としての機能が損な
われることが少なくなる。つまり、組み付け時に両部材
の位置決め寸法誤差を、ある程度は、許容できるという
利点が生じる。可動接点6は、樹脂ドーム12を用いる
場合には、該樹脂ドーム12の内側表面に導電性インキ
等で印刷して設ける、いわゆる導電印刷方式によって可
動接点6を設けるのが一般的である(図4)。
【0016】金属皿ばね11を用いる場合には、金属皿
ばね11自体が可動接点としても機能するため、必ずし
も導電印刷を施す必要はないが、基板7との接触状態を
より安定化させるために、弾性導電性材料で重ねて導電
印刷を施すことは任意とする。基板7に固定接点8を設
けるには、通常の回路基板の技術を用いることができ
る。なお、図5、6における固定電極8は、櫛歯状の二
つの電極の歯が相互に交互に組み合わさっているもので
あり、図1〜3における固定電極8は、中心部分の円形
電極と、周縁部のリング状電極とからなるものである。
【0017】弾性体層9は、図1〜図5に示す如く、ド
ーム状部4の外側面に設けるのが一般的とされるが、樹
脂ドーム12に設ける場合については、ドーム状部の両
面に設けても良い(実施例6,図6)。なお、図1、図
3、図5に示す実施の態様のように、ドーム状部4の頂
点に押圧力伝達子5が存在する場合には、押圧力伝達子
5の周縁部に連続して設けることもできる。弾性体層9
は、連続的に配置しても良いし、島状に点在配置させて
もよい。弾性体層9を樹脂ドーム12の内側面に設ける
場合は、この弾性体層9自体が導電性とする場合は、こ
の部位自体を可動接点として兼用使用させても良いが、
この弾性体層9が絶縁性である場合は、該絶縁性の弾性
体層9上に導電印刷を施し、重ねて可動接点6を設ける
と良い。
【0018】なお、金属皿ばね11に弾性体層9を設け
る場合は、加工上の制約、及びクリック率の維持の観点
から、ドーム状部4の外側面のみに設けることとする。
また、樹脂ドーム12に弾性体層9を設ける場合は、外
側面、内側面のいずれか一方、もしくは両方に設けるこ
とができるが、両方に設ける場合には、好ましくは、樹
脂ドーム12の外側面に設ける弾性体層9と同内側面に
設ける弾性体層9とが同一位置で積層されないようにす
ることが望ましい。いずれにしても、減音効果をより確
実に行うためには、ドーム状部4の外側面に弾性体層9
を設けることが好ましい。さらに、弾性体層9を設ける
にあたって、クリック感発生部材のクリック率が30%
未満にならない範囲で設けることが好ましい。クリック
率が30%未満の場合は、指から感じる入力の確実性が
乏しくなり、操作者が誤入力するおそれがあるからであ
る。
【0019】特に、ドーム状部4の片面全体を弾性体層
9で覆うタイプの場合は、該弾性体層9自体の厚みを厚
くしすぎると、金属皿ばね11又は樹脂ドーム12自体
の持つクリック率を大幅に低下させることも起こり得る
ため、該ドーム状部4の材質および厚み、ドーム立ち上
がり角度等に十分配慮する必要がある。ドーム状部4と
して金属皿ばね11を選択し、該金属皿ばね11の外側
面に減音用の弾性体層9を設けるにあたっては、該金属
皿ばね11の立ち上がり角度が30度未満の場合には、
その弾性体層9の厚みは0.075〜0.2mmの範囲
とする。この厚みが0.075mm未満であると、減音
効果は殆ど得られなくなり、0.2mmを超えた場合
は、クリック率が30%未満となってしまうからであ
る。また、金属皿ばね11の立ち上がり角度が30度以
上の場合は、弾性体層9の厚みは0.1mm〜0.25
mmの範囲とする。この場合も前記同様に、厚みが0.
1mm未満であると、減音効果は殆ど得られず、0.2
5mmを超える場合は、クリック率が30%未満となっ
てしまうからである。
【0020】樹脂ドーム12の片面もしくは両面に減音
用の弾性体層9を設ける場合、樹脂ドーム12の立ち上
がり角度が40度未満の場合には、その弾性体層9の厚
み(ドーム状部4の両面に設ける場合はその合計厚み)
は、0.015mm〜0.15mmの範囲とする。この
厚みが0.015mm未満であると減音効果は殆どな
く、0.15mmを超えるとクリック率が30%以上に
ならない。また、樹脂ドーム12の立ち上がり角度が4
0度以上の場合は、弾性体層9の厚み(同前)は、0.
075〜0.2mmの範囲とする。この厚みが0.07
5mm未満であると、減音効果は殆どなく、0.2mm
を超えるとクリック率が30%以上にならない。
【0021】減音用の弾性体層を島状・点状に点在配置
する場合は、ドーム状部4に対して弾性体層が偏在配置
されることにより、ドーム状部4の形状バランスが崩
れ、押釦の押圧の際に押釦が傾いた状態で押し込まれる
ことがあり得る。従って、意図的にそのような機能が要
求されない装置仕様においては、このようなことが生じ
ないように、減音用の弾性体層9を均等配置させること
とする。均等配置の典型例としては、ドーム状部4の中
心より放射状に2方向以上、好ましくは3方向もしくは
4方向(表1、図3(a)参照)に設けるとよい。この
ようにした場合には、ドーム状部4全面に弾性体層9を
設ける場合に比べて、層厚を2〜3倍程度に厚くするこ
とができる。
【0022】ドーム状部4の外側表面の頂点に押圧力伝
達子5を一体成形で設けたタイプの場合であって、該押
圧力伝達子5自体がゴム弾性体で構成されていたり、照
光式押釦スイッチ装置用途で導光層2を設けたタイプで
あって、該導光層2自体がゴム弾性体からなり、かつ、
導光層2がドーム状部4の一部にかかっている場合は、
極めて減音効果が高く好ましい。なお、本発明で減音効
果を得るのに好適とされる弾性体層9の占有面積比率
は、樹脂ドーム12を用いる場合にはドーム状部4の内
外側両表面の総表面積の25%以上、金属皿ばね11を
組み込んだクリック感発生部材を用いる場合には、ドー
ム状部4の外側表面積の20%以上とすると、減音効果
上好ましいわけであるが、ここでいう「弾性体層占有面
積比率」には、ドーム状部4にかかるゴム弾性体から構
成された押圧力伝達子5、導光層2なども含むものとす
る。
【0023】なお、必ずしも十分な減音効果は必要ない
ものの、従来仕様と比較して若干程度、クリック音を抑
え目に調整したいという場合には、該弾性体層9をドー
ム状部4表面のそれぞれ20%未満(金属皿ばねの場
合:外側表面の表面積に対して)、25%未満(樹脂ド
ームの場合:両面の総表面積に対して)として設けるこ
とは任意とされる。押釦スイッチ装置において重要な性
能のひとつは、操作者自身が「適切に押釦操作ができ
た」という認識を持てるということであるが、これはク
リック感とクリック音のコンビネーションにより達成さ
れるため、一般消費者の嗜好の多様性、装置使用環境の
多様性をも勘案した場合に、クリック音に関して、絶対
的な減音(消音の領域)を要求されるのみではなく、従
来仕様のクリック音を若干調整(この場合は低下の方へ
の)できれば良いというニーズにも、本発明が対応でき
るものであることはいうまでもない。
【0024】弾性体層9の材質は、クリック感発生層3
を形成する材質よりも硬度の低いゴム弾性体であれば良
く、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブチルゴ
ムなどから適宜選択使用すればよい。弾性体層9をドー
ム状部4に設ける方法であるが、クリック感発生層3に
使用される樹脂製フィルムにプライマー処理を施し、金
型にセットし、同時に前述の各種ゴムから選んだ未硬化
の弾性体層材料を金型上に仕込み、加圧加熱することに
より得ることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明について、実施例及び比較例を
示して詳述する。 [実施例1、比較例1]図3に縦断面図および斜視図と
して示す態様を、実施例1として、押釦スイッチ用クリ
ック感発生部材を以下の手順で作製した。厚さ0.1m
mのポリエステルフィルム:ルミラー(東レ(株)製)の
片面にポリエステル系粘着剤処理を施し、その粘着剤処
理面の所定位置に、SUS301製金属皿ばね11をチ
ップマウンターで配置、固定した。次に塗装機により、
該ポリエステル製フィルムの他方の面(即ち粘着剤処
理、金属皿ばねの配置、固定を施していない面)に合成
ゴム用プライマー:プライマーG(信越化学工業(株)
製)を塗布し、室温にて30分風乾後、打ち抜き治具に
より、所定製品外形形状に抜き加工した。なお、この際
に位置決め用孔も同時に設けた。
【0026】該打ち抜き加工済みフィルムを150℃に
加熱された金型にセットするとともに、未硬化のEPD
M材:三井EPT2070(三井石油化学(株)製)を
所定位置に充填し、金型を閉じ、成形圧力150Pa、
成形時間3分という条件でプレス成形した。この後、金
型より成形品を取り出し、不要部分のバリ等を除去し、
図3の縦断面図に示すような、金属皿ばね11の頂点に
EPDM製押圧力伝達子5と、該押圧力伝達子5を中心
に、ドーム状部4の四方に放射状に伸びる厚さ1.2m
mのEPDM製減音用弾性体層9(該弾性体層9のドー
ム状部4外側面に対する占有面積は20%)ならびに導
光層2を有する押釦スイッチ用クリック感発生部材を得
た。
【0027】概ね同様の製造方法で、図7に示すような
減音用弾性体層を設けない仕様(それ以外の仕様はすべ
て実施例1と同一とした)の押釦スイッチ用クリック感
発生部材を得て、比較例1とした。上記2態様の押釦ス
イッチ用クリック感発生部材をキートップ部材1、基板
7と共に、外装ケース中に押釦スイッチ装置として組込
み(比較例1では、プランジャーがキートップ部と一体
となっているキートップ部材を用いた)、それぞれにつ
いてクリック率の測定、音測器による音測定、打鍵耐久
性試験、耐湿性試験、更には被験者25人(男性19
人、女性6人)による減音用弾性体層の有無でどちらが
音が小さいかを比較してもらう感能試験(以下、音感ア
ンケートという)、を行なった。音測定は、ドーム状部
から10cmの距離に小野測器製の#5111音測計の
測定口を設置し測定した。
【0028】打鍵耐久性は、自社製打鍵耐久性試験器を
用いて実施し、クリック率の最大荷重の初期値に対し、
30%以上低下した時点を打鍵耐久性(限界)回数と判
断した。クリック開始荷重・クリック率等は、自社製押
圧荷重測定器(径2mmの樹脂製端子を使用)にて測定
した。耐湿性試験は、65℃、相対湿度95%の雰囲気
中で行い、6時間毎に5回、荷重特性を測定し、初期値
比±30%以内を合格と判定し、不合格となるまでの時
間を測定した。以上の各測定結果を総合的に評価し、好
ましいものから効果の得られなかったものに1→5の順
に相対評価した。
【0029】測定した結果を表1に示す。なお、以下に
述べる実施例2〜6、比較例2、3についても同様の測
定を行い、その測定結果を表1に併記する。その結果、
実施例1の態様のものも、比較例1の態様のものも、耐
湿性は変わらず、クリック感はどちらもクリック率が3
0%以上であり、良好なクリック感があった。その一方
で、音については、実施例1のものは比較例1に比し
て、音測定の結果でも10dBの減音が確認され、ま
た、音感アンケートの結果においても、25人の被験者
のうち7割に相当する16人が、比較例1の態様に比べ
て本発明の一態様である実施例1は、減音されている、
と回答した。
【0030】[実施例2]図2に縦断面図として示す態
様を、実施例2として、押釦スイッチ用クリック感発生
部材を以下の手順で作製した。厚さ0.1mmのポリエ
ステルフィルム:ルミラー(東レ(株)製)の片面にポリ
エステル系粘着剤処理を施し、その粘着剤処理面の所定
位置に実施例1で用いたものと同一仕様のSUS301
製金属皿ばね11をチップマウンターで配置、固定し
た。次に、金属皿ばね11の配置、固定がなされていな
い側のフィルム表面に、プライマー#20(信越化学工
業(株)製)を約0.03mm厚に、塗装法にて形成
し、室温放置30分間で乾燥させた。乾燥後、180℃
に加熱された金型に該ポリエステルシートをセットし、
未硬化のシリコーンゴム(シリコーンゴムコンパウンド
KE−966TU(信越化学工業(株)製)100重量
部に対し加硫材C−8(信越化学工業(株)製)を5重
量部混練したもの)をシーティング後、規定の大きさに
裁断し、これを金型にセットした。
【0031】プレス成形機にて成形圧力150Pa、成
形時間4分、成形温度180℃という条件で成形後、成
形品を金型から取り出し、所望の形状にシート抜き金型
で加工を施し、クリック感発生部材を得た。減音用弾性
体層9の形状は、金属皿ばね11の断面形状における略
台形状の屈曲部を中心とし、該ドーム状部4外側面表面
積の50%を0.1mmの厚さで覆う略ドーナッツ形状
とした。音測定に際しては、樹脂製キートップから一体
でなるプランジャー(図2に図示せず)を適用し、径2
mmの樹脂製の測定器端子を測定器にセットして測定し
た。その結果、クリック感を大きく損なうこと無く、ま
た、音感アンケートによれば、80%を超える被験者が
効果を確認できる程度まで減音することに成功した。荷
重についても、実施例1に比べ、荷重の上昇を低く押さ
えることができた。
【0032】[実施例3]図1に縦断面図として示す態
様を、実施例3の押釦スイッチ用クリック感発生部材と
した。すなわち、実施例1における押圧力伝達子5・弾
性体層9・導光層2の材質を、EPDMに替えてフェニ
ル基含有液状シリコーンゴム:KE−1940(信越化
学工業(株)製)とし(処理条件:150Pa、170
℃にて40秒間)、弾性体層9の形状を、放射状形状に
変えて金属皿ばね11の外側面全面に0.1mmの厚さ
で均一に覆う形状とした以外は、実施例1と同様とし
た。
【0033】実施例1と同様に検査した結果、大きなク
リック感の変化も無く、また減音効果は、ドーム状部4
の外側面全面を覆っているため、金属皿ばね11を使用
した実施例1〜3中、最も良好な値を示し、被験者の全
てが効果を認識することが出来るレべルまでに至った。
検査時には、減音層である弾性体層9から一体となる押
圧力伝達子5を介して測定したため、測定時のストロー
クは、他の樹脂製キートップから一体でなるプランジャ
ーを使用した場合に比べ、押圧力伝達子5自身のたわみ
量が含まれ、多少長くなっているが、特性に対する変化
は格別のものがなかった。
【0034】[実施例4]図4に縦断面図として示す態
様を、実施例4として、押釦スイッチ用クリック感発生
部材を以下の手順で作製した。ポリエステルフィルム:
ルミラー(東レ(株)製)の所望の位置に、シルクスク
リーン法により、導電性カーボンインクを用いて可動接
点6を設けた。100℃5分間、オーブンにて印刷パタ
ーンを乾燥させた後、可動接点6とは反対の面の表面
に、プライマー#20(信越化学工業(株)製)を塗装
法にて約0.03mm厚に塗布し、室温にて30分間、
乾燥させた。乾燥後、金型にセットした。減音層である
弾性体層9を設けるため、未硬化のシリコーンゴム(シ
リコーンゴムコンパウンドKE−966TU(信越化学
工業(株)製)100重量部に対し加硫材C−8(信越
化学工業(株)製)を5重量部混練したもの)をシーテ
ィング後、規定の大きさに裁断し、これを金型にセット
した。
【0035】成形は、加圧加熱成形機を用い180℃4
分間保持の条件とし、その後、取り出し、所望の形状に
シート抜き金型で加工を施し、クリック感発生部材を得
た。減音層の形状は、樹脂ドーム12の断面形状におけ
る略半球形形状のドーム状部4の裾端部から中心部に向
けて該ドーム状部4の両面総表面積の25%を0.15
mmの厚さで覆う形状とした。効果の検証に当たって
は、シリコーンゴム製キートップから一体でなるプラン
ジャー径3.0mmを測定器端子にセットして行った。
検証の結果、減音効果で70%以上の検証者が効果を確
認でき、クリック感を大きく損なうこと無く、対環境特
性においても改善がみられた。
【0036】[実施例5]図5に縦断面図として示す態
様を、実施例5として、押釦スイッチ用クリック感発生
部材を以下の手順で作製した。ポリエステルフィルム:
ルミラー(東レ(株)製)の平面上に、シルクスクリー
ン製法を用い、導電性カーボンインクを0.01mm厚
に印刷を施して可動接点6とし、100℃5分の条件で
乾燥した後、フィルム抜き型を使用して所定の形状に抜
き加工し、合わせて、位置合わせ孔を抜き加工し、金型
にセットした。金型形状は、押圧力伝達子5の径2m
m、長さ8mm、弾性体層9としてドーム状部4外側面
を厚さ0.1mmで全面を覆う形状、クリック感発生部
材の樹脂製シート部を厚さ0.8mmで覆う導光層2の
形状とし、押圧力伝達子5と弾性体層9及び導光層2と
が一連につながる形状とした。
【0037】上記金型を射出成形機にセット後、フェニ
ル基含有液状シリコーンゴム:KE−1940(信越化
学工業(株)製)を150Pa、170℃にて40秒間
射出成形することにより、基材フィルムとシリコーンゴ
ム製押圧力伝達子5、導光層2、また、その間のドーム
状部4表面を均一の厚さで覆う弾性体層9一体のクリッ
ク感発生部材を得た。効果の検証に当たっては、シリコ
ーンゴム製キートップから一体であるプランジャー径
3.0mmを測定器端子にセットして行った。測定の結
果、消音効果としては、樹脂ドーム12使用の5例(実
施例・比較例)の中で2番目に良好な結果を得、クリッ
ク感を含め総合的評価をした場合、最も良好なクリック
感発生部材を得ることが出来た。
【0038】[実施例6]図6に示す態様のクリック感
発生部材を、実施例6として、以下の通り作製した。ポ
リエステルフィルム:ルミラー(東レ(株)製)をLE
D用空所等を含めて、所望形状に打ち抜き加工し、金型
にセットした。金型形状は、ドーム状部4の内側面を厚
さ0.1mmで全面を覆う形状にした。ゴム弾性体射出
ゲート部をクリック感発生層3の裏面側に設けた。上記
金型を射出成形機にセット後、フェニル基含有液状シリ
コーンゴムKE−1940(信越化学工業(株)製)を
150Pa、170℃にて40秒間射出成形することに
より、クリック感発生層3と、樹脂ドーム12の内側面
を均一の厚さで覆う減音層であるシリコーンゴム製の弾
性体層9とが一体のクリック感発生部材を得た。
【0039】この樹脂ドーム12の内側面に設けられた
減音層に、パッド印刷法による導電印刷を施して可動接
点6を形成した。最後に、所望の形状に外形加工を施し
て仕上げをして、クリック感発生部材を得た。クリック
感発生部材として組み付け時には、ポリカーボネート樹
脂製プランジャーとキートップ部とが一体となったキー
トップ部材1を使用した。減音効果は、樹脂ドームを使
用した中で最も効果があり、音感アンケートでが、被験
者25人中25人が比較例2に対し効果を認識した。ス
イッチ用部材としての総合評価においては、樹脂ドーム
の内側面に弾性体層が設けられているため、クリック率
が若干低下し、2番目に良好なクリック感発生部材とな
った。
【0040】[比較例2]図8に示す比較例2は、ドー
ム状部4に樹脂ドーム12を使用したもので、本発明に
おける減音層は付与されていない。減音効果他の検証、
確認する場合に使用される押圧力伝達子としては、樹脂
製キートップ部から一体で形成されているプランジャー
を使用した。
【0041】[比較例3]図9に縦断面図として示す態
様を、比較例3として、押釦スイッチ用クリック感発生
部材を以下の手順で作製した。ポリエステルフィルム:
ルミラー(東レ(株)製)の所定の位置に、シルクスク
リーン印刷法により、導電性カーボンインクを用いて可
動接点6を設けた。次ぎに、循環加熱式温風乾燥機に
て、100℃5分間という条件により前記フィルムの印
刷パターンを乾燥させ、可動接点6を形成した。次に、
可動接点6とは反対の面に、塗装機により合成ゴム用プ
ライマー:プライマーG(信越化学工業(株)製)を塗
布し、室温にて30分風乾後、打ち抜き治具により、所
定製品外形及び位置合わせ孔を抜き加工した。
【0042】該打ち抜き加工済みフィルムを150℃に
加熱された金型にセットするとともに、未硬化のEPD
M材:三井EPT2070(三井石油化学(株)製)を所
定位置に充填し、金型を閉じ、成形圧力150Pa、成
形時間3分という条件でプレス成形した。これを金型よ
り取り出し、不要部分のバリ等を除去して、図9のドー
ム状部4の裾部分から中央に向けて、ドーム状部4の両
面の総表面積の10%を0.2mm厚のゴム弾性体で覆
う様に減音層である弾性体層9を設けた押釦スイッチ用
クリック感発生部材を得た。検査に当たっては、シリコ
ーンゴム製キートップから一体でなるプランジャー径
3.0mmを測定器端子にセットして行った。
【0043】樹脂ドームを使用した比較例2に対し、減
音効果は測定機器において若干の改善は有ったものの、
検証者には殆ど効果が認識されなかった。また、荷重の
上昇を招き、耐湿性試験も改善が見られなかった。実施
例1〜6と比較例1〜3において、減音効果を比較し
た。比較結果を表1に纏めて示す。表1中、「ドーム状
部平面形状」の行では、外周円でドーム状部の直径を、
中央の黒丸で押圧力伝達子を表し、斜線部分で弾性体層
を表す。実施例1では、弾性体層がドーム状部の外側面
に押圧力伝達子から四方に放射状に設けられており、実
施例3では、弾性体層がドーム状部の外側面の全面に設
けられており、実施例6では、弾性体層がドーム状部の
内側面の全面に設けられており(内側面に設けられるこ
とを表すために、斜線を変えてある)、比較例1、2で
は、弾性体層が設けられていないことを表している。ま
た、比較例3では、弾性体層の占める面積が、実施例に
比較して、少ない。
【0044】
【表1】
【0045】表1によれば、比較例1と同様に金属皿ば
ねを使用した実施例1〜3、比較例2と同様に樹脂ドー
ムを使用した実施例4〜6は、ともに比較例に対比し
て、騒音レベルが改善したことが判明し、更にアンケー
ト形式による調査においても同様の結果を確認できた。
また、比較例3の結果によれば、弾性体層の占める面積
が少ないことは、好ましいことではないことが判明し
た。消音のための減音層の設け方は様々であるが、樹脂
ドームを使用する場合は、湿度に対する特性変化をも考
慮して、減音層をドーム状部の外側面全面に設けること
により、これまでの環境特性に対する弱点を改善し、安
定して特性を維持することが出来るという、予想外の効
果を得ることが出来た。また、金属皿ばねを使用する場
合においては、クリック率や最大荷重等の特性を大きく
損なうこと無く、減音効果を得ることができることが確
認できた。
【0046】
【発明の効果】上記実施例1〜6と比較例1〜3との比
較結果に明らかなように、クリック感発生層のドーム状
部4にゴム製弾性体からなる弾性体層を所要量設けるこ
とにより、クリック発生時に発生する反発音が改善され
ることが明らかとなった。また併せて、ポリエステルフ
ィルム基材を使用したドーム状部4の外側面全面をゴム
弾性体層で覆うことにより、湿度に対する環境特性を改
善することができ、特に携帯端末や自動車用入力機器の
ように、耐湿度温度特性を要求される押釦スイッチ装置
への積極使用に道を開いたことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例3である押釦スイッチ用部材
が組み込まれた押釦スイッチ装置の主要部を説明する概
念図である。
【図2】 本発明の実施例2の態様のクリック感発生部
材を説明する概念図である。
【図3】 本発明の実施例1の態様のクリック感発生部
材を説明する概念図である。[図3(a)]は、本発明
の実施例3の態様のクリック感発生部材の斜視図[図3
(b)]は、同部分断面図
【図4】 本発明の実施例4の態様のクリック感発生部
材を説明する概念図である。
【図5】 本発明の実施例5の態様のクリック感発生部
材を説明する概念図である。
【図6】 本発明の実施例6の態様のクリック感発生部
材を説明する概念図である。
【図7】 比較例1の態様のクリック感発生部材を説明
する概念図である。
【図8】 比較例2の態様のクリック感発生部材を説明
する概念図である。
【図9】 比較例3の態様のクリック感発生部材を説明
する概念図である。
【図10】 クリック感発生層を用いる押釦スイッチ装
置のキートップ押圧時のストローク−荷重曲線の説明図
である。
【図11】 従来例のクリック感発生層を用いた押釦ス
イッチ装置の説明図である。
【符号の説明】
1:キートップ部材 2:導光層 3:クリック感発生層 4:ドーム状部 5:押圧力伝達子 6:可動接点 7:基板 8:固定電極 9:弾性体層 10:筺体 11:金属皿ばね 12:樹脂ドーム 13:接着剤層 14:スペーサーフィルム a:キートップ部 b:ベース部 c:押圧力伝達子 d:スカート部 e:ドーム状部 f:固定部 g:可動接点 h:固定接点 i:基板 j:筺体 k:スペーサーフィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押釦スイッチ装置のキートップ部材の下
    方に組込まれる、上方向に湾曲膨出する金属製もしくは
    樹脂製の複数のドーム状部を有するクリック感発生層を
    含んでなる押釦スイッチ用クリック感発生部材であっ
    て、ドーム状部に弾性体層が形成されていることを特徴
    とする押釦スイッチ用クリック感発生部材。
  2. 【請求項2】 前記クリック感発生層に設けられる複数
    のドーム状部が金属製のドーム状部である場合に、前記
    弾性体層は、ドーム状部の外側表面に、該ドーム状部の
    外側表面積の少なくとも20%以上を覆うように形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の押釦スイッチ
    用クリック感発生部材。
  3. 【請求項3】 前記クリック感発生層に設けられる複数
    のドーム状部が樹脂製のドーム状部である場合に、前記
    弾性体層は、ドーム状部の片面もしくは両面に、外側表
    面積と内側表面積との総表面積の少なくとも25%以上
    を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の押釦スイッチ用クリック感発生部材。
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