JP2001067979A - 押釦スイッチ用部材 - Google Patents

押釦スイッチ用部材

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JP2001067979A
JP2001067979A JP24484699A JP24484699A JP2001067979A JP 2001067979 A JP2001067979 A JP 2001067979A JP 24484699 A JP24484699 A JP 24484699A JP 24484699 A JP24484699 A JP 24484699A JP 2001067979 A JP2001067979 A JP 2001067979A
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Hitoshi Ando
均 安藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明瞭なクリック感を多段階に得ることができ
るとともに、押釦操作時の発生音や共鳴音を低減するこ
とができる押釦スイッチ用部材を提供する。 【解決手段】 ドーム部1eの中央上部に形成された押
釦部1aの底面より下方に突出形成された中央可動接点
部1bと、該中央可動接点部に対して所定間隔を隔てて
該中央可動接点部を囲むように突出形成された略環状も
しくは間欠略環状可動接点部1cとを有する押釦スイッ
チ用部材であって、中央可動接点部の先端には、屈曲形
状とその状態からの復元とをクリック感を呈して繰り返
すことが可能な金属製もしくは樹脂製の逆椀状部1dが
接着一体化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器、携帯端
末、自動車部品等に使用される押釦スイッチ用部材に関
し、特に、自動車のパワーウインドウスイッチ等の多段
的にクリック感が発生しつつ多段的に電気回路の開閉を
行う必要があるような装置に最適な押釦スイッチ用部材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、多段的にクリック感を発生す
るスイッチとしてメカニカルなものが多用されている。
図7は、その一例としてのメカニカルスイッチを示す図
である。なお、図7(a)は断面図であり、図7(b)
は荷重曲線である。また、図8は、メカニカルスイッチ
の他の例を示す図である。
【0003】これらのスイッチは、電子ピアノなどの電
子機器や自動車のパワーウィンドウスイッチ等の装置に
おいて、多段階のクリック感を出したり、電気的に接続
させたりするために用いられている。
【0004】図7に示すメカニカルスイッチ101は、
筐体101a、板ばね101b、押圧力伝達子101
c、ばね101d、リードフレーム101e、基板10
1fから構成されている。板ばね101bには1箇所の
凸部が設けられており、押圧力伝達子101cには2箇
所の凹部が設けられていて、この押圧力伝達子101c
の凹部に板ばね101bの凸部が嵌合ロックすると、そ
の摺動抵抗値の差によりクリックを感じるように構成さ
れている。なお、図7(b)に示すF1は、1回目の凹
凸通過時のクリックを示し、F2は、2回目の凹凸通過
時のクリックを示す。
【0005】また、図8に示すメカニカルスイッチ10
2は、筐体102a、フレーム102b、プラスティク
ス摺動部材102c、金属ばね102d、プランジャ1
02e、エラストマーカバー部材102f、樹脂キート
ップ102g及び基板102fから構成されている。こ
のメカニカルスイッチ102は、7点のプラスティック
部品と金属ばね及び基板を使用して、メカニカルスイッ
チ101と同様のクリック感を得る機構である。そし
て、プラスティック部品同士が機構的に嵌合ロック状態
になったときに、その移動抵抗からクリックを感じるよ
うに構成されている。なお、荷重曲線は、図7(b)と
ほぼ同等であるために省略する。
【0006】このようなメカニカルスイッチ以外にも、
多段的にクリック感を発生するシリコーンゴム製の押圧
スイッチ部材が用いられている。一般に、シリコーンゴ
ム製押釦スイッチ用部材は、少ない部品点数でスイッチ
ング動作が可能であるために、従来より、電卓、ワープ
ロ、リモコンなどの様々な押釦スイッチ機器に用いられ
ている。
【0007】図9は、シリコーンゴムを用いた従来のワ
ードプロセッサ用接点カバー部材を示す図であり、図9
(a)は断面図、図9(b)は荷重曲線である。一体成
形された2段階クリック感発生型押釦スイッチ用部材1
03は、シリコーンゴムに代表されるゴム状弾性体であ
る。この押釦スイッチ用部材103は、天部に設けられ
た円筒状のリブ103aと、図9(b)に示す1回目の
クリック(F1)を発生させるドーム部103bと、2
回目のクリック(F2)を発生させる中央部薄肉部であ
るドーム部103cとを備えているとともに、ドーム部
103bの天井面から下方に突出し、その下面に接点1
03b1を有する突起103b2を備えている。このリ
ブ103aと薄肉のドーム部103b,103cが設け
られている押釦を押圧操作することで順次屈曲して、2
段階のクリック感を生み出させようとしている。この押
釦スイッチは、主に、腱鞘炎防止を目的としたワードプ
ロセッサー用キーボードに用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これまで、自動車のパ
ワーウィンドウスイッチのように、一つのスイッチ内に
2つ以上のスイッチ機能を有し、しかも、高クリック感
(一般的に、30%以上)を呈することが要求される製
品には、一般的に、機能部品組み付け組み合わせによる
摺動抵抗を利用したメカニカルスイッチ(タクトスイッ
チ)機構を使用せざるを得なかった。また、図8に示す
メカニカルスイッチの場合、部品点数が多く複雑であ
り、摺動時や釦部の戻り時に跳ね返り音や接触音が発生
したり、自動車のエンジン振動などの外部からの振動に
よる共鳴が発生する問題があった。さらに、図9に示す
ようなスイッチ内に2つ以上の導通機能を有するシリコ
ーンゴム製のいわゆるラバースイッチは存在するが、こ
れには2回の導通時に手触認知できるだけのクリック感
触を得ることができなかった。
【0009】これは、リブ103aやドーム部103
b,103cが薄肉のゴム状弾性体からなり、クリック
感の発生がこれらの部位の変形と復元作用にのみ負うこ
と、つまり、弾性体のもつ反発弾性率とその材料により
設定されるドーム形状の制約に起因しているからであ
る。
【0010】本発明の課題は、明瞭なクリック感を多段
階に得ることができるとともに、押釦操作時の発生音や
共鳴音を低減することができる押釦スイッチ用部材を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。すなわち、請求
項1の発明は、ドーム部の中央上部に形成された押釦部
の底面より下方に突出形成された中央可動接点部と、該
中央可動接点部に対して所定間隔を空けて該中央可動接
点部を囲むように突出形成された略環状もしくは間欠略
環状可動接点部とを有する押釦スイッチ用部材であっ
て、前記中央可動接点部の先端には、屈曲形状とその状
態からの復元とをクリック感を呈して繰り返すことが可
能な金属製もしくは樹脂製の逆椀状部が接着一体化され
ていることを特徴とする押釦スイッチ用部材である。
【0012】
【作用】本発明は、上述のように構成されているので、
逆椀状部の位置がドーム部内の高いところに設定されて
いる場合には、押釦部を押し下げていくと、先ずドーム
部の変形による最初のクリック感が呈され、更に押し下
げていくと、逆椀状部が下側に配置された基板と接触し
て第2番目のクリック感が呈される。この最初のクリッ
ク感が生じる位置で、略環状もしくは間欠略環状可動接
点部が下側に配置された基板上の接点と接触させる高さ
に設定しておけば、2段階のクリック感を呈する時点
で、それぞれスイッチを作動させることになる。一方、
逆椀状部の位置が低いところに設定されている場合に
は、押釦部を押し下げていくと、先ず逆椀状部による最
初のクリック感が呈され、更に押し下げていくと、ドー
ム部の変形による第2番目のクリック感が呈されること
になる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1
は、本発明の第1実施形態に係る押釦スイッチ用部材を
示す図であり、図1(a)は断面図、図1(b)は荷重
曲線である。
【0014】本発明の第1実施形態に係る押釦スイッチ
用部材1は、押圧部(押釦部)1aと、可動接点1b,
1cと、逆椀状部1dと、ドーム部1eとを備えてい
る。押釦スイッチ用部材1を構成する原料としては、天
然ゴム、ウレタンゴム、EPDM、シリコーンゴム等や
ソフトセグメントを豊富にして柔軟性に富む配合とした
熱可塑性エラストマー等のゴム弾性体から適宜選択すれ
ばよいが、形状の精密成形性、耐環境性、無毒性等の点
からすればシリコーンゴムを選ぶことが好ましい。
【0015】押釦スイッチ用部材1の押圧部1aは、従
来のゴム弾性体からなる多段階クリック感発生押釦スイ
ッチ用部材のように、必ずしも押圧部1aの天面に可動
リブを設ける必要がなく、直接この部分が組込装置から
露出して、押釦の役割を持たせることも可能である。こ
の場合は、スクリーン印刷法やパッド印刷法等で文字を
形成してもよいし、押釦スイッチ用部材1の基材を透明
材料で成形しておき、押圧部1aの側面と天面に黒塗料
等で遮光層を形成した後、天面遮光層の一部をレーザ照
射で所望の形状に焼き切る等すれば文字照光式押釦スイ
ッチ用部材としても用いることができる。また、硬質指
触感を付与したい場合には、ゴム弾性体製の押圧部1a
の天面にショアD硬度40度以上の樹脂プレートを接着
剤で貼付すると良い。
【0016】なお、押圧部1aの形状は特に制限はな
く、円柱状、直方体、長円柱状等、従来から用いられて
いる押釦スイッチ用部材の各種押釦形状を選択すること
ができる。
【0017】押釦スイッチ用部材1の底面には、下方に
突出形成される少なくとも二つの可動接点が設けられて
おり、この場合、一方の可動接点1bは、略中央に設け
られた中央可動接点であり、他方の可動接点1cは、可
動接点1bの周囲に一定距離を隔てて囲むように設けら
れた略環状可動接点である。本発明の第1実施形態で
は、可動接点1bが可動接点1cよりも突出して設けら
れており、図1(b)に示すF1部のクリック感を逆椀
状部1dが発生し、F2部のクリック感をドーム部1e
が発生する。
【0018】可動接点1bの先端には、高クリック感を
発生できる逆椀状部1dが設けられている。この逆椀状
部1dを形成する材料は、リン青銅やSUS等に代表さ
れる金属製皿ばねやハードセグメントが豊富に配合され
た熱可塑性エラストマー等があるが、要するに部材押圧
の際にこの個所においてクリック率30%以上の高クリ
ック感を呈する素材であれば適用可能である。使用する
皿ばねサイズは、任意に決定できる。
【0019】また、可動接点1cの形成は、導電性イン
クによる印刷法でもよいし、所望形状に準備した導電性
チップとの一体成形でも実現できる。本発明でいう略環
状には、その典型であるリング状は勿論、四角形枠状や
三角形枠状等をも含むものとする。要するに、可動接点
1bを一定間隔で囲むように設けられていれば構わな
い。また、これらリング状、四角形枠状などが必ずしも
連続パターンとして設けられていないものであっても構
わない。これらを本発明中では、間欠略環状と称してい
る。つまり、可動接点1bを2点、3点、4点等複数の
ほぼ均一高さの可動接点1c群で囲むように設けられた
ものもすべて本発明に含まれるものとする。
【0020】一般的には、二段階でクリック感を発生さ
せ、それと同じに電気接続をも行うものが主流と思われ
るが、例えば、略環状の可動接点1cを高さの異なる二
重円パターンとすることで、三段階の電気接続も可能で
あるし、勿論従来のように天面にリブを形成しておくこ
とで、三段階のクリック感も実現できる。なお、高率の
初期クリック感を得たい場合には、ドーム成形品を反発
弾性が高く硬度の低い熱可塑性エラストマー(反発弾性
60%以上、ショアA70度以下)の材料をインジェク
ション成形機により成形することも可能である。
【0021】(第2実施形態)図2は、本発明の第2実
施形態に係る押釦スイッチ用部材を示す図であり、図2
(a)は断面図、図2(b)は荷重曲線である。以下で
は、図1に示す部材と同一の部材には、対応する番号を
付して、その詳細な説明を省略する。本発明の第2実施
形態では、押釦スイッチ用部材2の可動接点2cが可動
接点2bよりも突出して設けられており、図2(b)に
示すF2部のクリック感を逆椀状部1dが発生し、F1
部のクリック感をドーム部2eが発生する。
【0022】(第3実施形態)図3は、本発明の第3実
施形態に係る押釦スイッチ用部材を示す図であり、図3
(a)は断面図、図3(b)は荷重曲線である。本発明
の第3実施形態では、押釦スイッチ用部材3の可動接点
3bと可動接点3cとが略同一の高さに設けられてお
り、図3(b)に示すM1部(M:メーク荷重を示し、
電気的開閉を行うポイント)で可動接点3cが導通し、
逆椀状部3dがF1部でクリック感を発生しM2部で導
通する。
【0023】
【実施例】(実施例1)シリコーンゴムコンパウンドK
E−961U(信越化学工業社製、商品名)に対し加硫
材C−8(信越化学工業製、商品名)を2重量部混練
し、所定寸法に分出し裁断され得られた原料シートを2
枚型の圧縮成形用金型に仕込み、180°Cで5分間加
熱成形しゴム弾性体製の押釦スイッチ用基材を作った。
【0024】ここで得られた押釦スイッチ用基材のドー
ム内底部の中央に設けられた第1凸部(可動接点)から
2.5mm間隔を空けて囲む環状の第2凸部(可動接
点)に、導電性カーボンインクをシルクスクリーン技法
にて印刷した。
【0025】次に、中央部の可動接点の先端に接着剤ス
ーパーX(セメダイン社製)を用いて、SUS304製
金属皿ばね(フジクラ社製)を接着し、2段階クリック
感発生型押釦スイッチ用部材を得た。仕様(形状〜ドー
ム角度)は表1に示す通りであり、荷重以下の得られた
特性は、表1に示す通りである。なお、比較例として、
図7に示すような従来のメカニカルスイッチ(比較例
1)と、図9に示すような従来のリブ付きゴム弾性体製
スイッチ用部材(比較例2)とを挙げた。
【0026】
【表1】
【0027】図4は、荷重曲線に基づいてクリック率を
算出する方法を示す図であり、図5は、操作時の音の測
定方法を示す図である。表1に示すクリック率C(%)
は、図4に示すように、C=(P1−M1)/P1×1
00で一般的に表現される。ここで、測定器は、信越ポ
リマー製荷重測定器とX−Yレコーダーであり、測定条
件は、測定前に3回500grにて押圧操作してコンデ
ィショニングを実施し、先端子は、3mm径のABS製
で平面端子/外周マグネット押さえとした。また、表1
に示す操作時の音は、図5に示すように、測定する部材
から30cm離して音測定器で測定した。なお、共振の
有無は、耳で判断した。
【0028】表1に示すように、実施例1は、比較例1
に比べて操作時の音が少なく、共振も無かった。また、
実施例1は、比較例2に比べて高クリック感が認められ
た。
【0029】(実施例2)EPDM EPT3070
(三井石油化学社製)に架橋剤DiCup40C(三井
石油化学社製)を7重量部配合し、所定寸法に分出し裁
断して得られた原料シートを圧縮成形用金型に仕込み、
160°Cで5分間加熱成形しゴム弾性体製の押釦スイ
ッチ用基材を作った。
【0030】ここで得られた押釦スイッチ用基材のドー
ム内底部の中央に設けられた第1凸部(可動接点)から
2.5mm間隔を空けて囲む環状の第2凸部(可動接
点)に、導電性カーボンインクをシルクスクリーンにて
印刷した。
【0031】次に、中央部の可動接点の先端に接着剤ス
ーパーX(セメダイン社製)を用い、ポリエステル系熱
可塑性エラストマーハイトレル(東レダウコーニング社
製)の小径ドーム形状成形品を接着組み付けることによ
り、2段階クリック感発生型押釦スイッチ用部材を得
た。仕様(形状〜ドーム角度)は表2に示す通りであ
り、荷重以下の得られた特性は、表2に示す通りであ
る。なお、比較例として、図8に示すような従来のメカ
ニカルスイッチ(比較例3)と、図9に示すような従来
のリブ付きゴム弾性体製スイッチ用部材(比較例4)と
を挙げた。
【0032】
【表2】
【0033】表2に示すように、実施例2は、比較例3
に比べて操作時の音が少なく、共振も無かった。また、
実施例2は、比較例4に比べて高クリック感が認められ
た。
【0034】(実施例3)図6は、自動車用パワーウィ
ンドウスイッチに適用した状態を示す図であり、図6
(a)は断面図、図6(b)は平面図である。シリコー
ンゴムパウンドDY−32−6014(東レダウコーニ
ング社製)に対し加硫材C−8(信越化学工業社製)を
2重量部混練し、所定寸法に分出し裁断され得られた原
料シートを2枚型の圧縮成形用金型に仕込み、180°
Cで5分間加熱成形しゴム弾性体製の押釦スイッチ用基
材を作った。
【0035】この押釦スイッチ用基材にシリコーン系着
色インクをシルクスクリーン印刷によりキートップ天面
である押圧部4aに10ミクロンの厚みで平面印刷し、
その後、シリコーン系遮光性塗料にて押釦スイッチ用基
材の表面に50ミクロンの厚さで均一に塗装を施し、こ
れを硬化後に富士電機製レーザ加工機にてキートップ天
面に文字形状に照射して遮光層のみを除去し、符号を形
成した。
【0036】ここで得られた押釦スイッチ用基材のドー
ム内底部の中央に設けられた凸状の可動接点4bから
2.5mm間隔を空けて囲む環状凸状の可動接点4c
に、導電性カーボンインクをシルクスクリーン技法にて
印刷した。
【0037】次に、可動接点4bの先端に接着剤スーパ
ーX(セメダイン社製)を用いて、SUS304製金属
皿ばね(フジクラ社製)を接着し、2段階クリック感発
生型押釦スイッチ用部材4(実施例3)を得た。表3
は、比較例3と同じメカニカルスイッチ(比較例5)と
実施例3とを、三菱自動車ディアマンテのパワーウィン
ドウに適用して測定したものである。
【0038】
【表3】
【0039】ここで、比較例5のプランジャーは、キー
トップ内に一部組み込み、金属ばね/摺動部材は、フレ
ーム内に組み込んだものである。表3に示すように、実
施例3は、比較例5に比べて、スイッチモジュールとし
ての全高を飛躍的に低くすることができた。
【0040】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、明瞭なクリック感を多段階に実現することができ
るとともに、従来のメカニカルスイッチでは解消できな
かった押釦操作時の発生音や、車両のパワーウインド用
スイッチとして用いたときに車内のエンジン駆動に伴う
共鳴音を軽減できできるという従来技術にない優れた効
果が得られる。また、従来のメカニカルスイッチは、部
品点数が多く、複雑な構造を余儀なくされており、装置
全体の高さが高くなるのに対し、本発明では、従来のメ
カニカルスイッチとほぼ同等のクリック感を得ることが
できるとともに、薄型化が可能であるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る押釦スイッチ用部
材を示す図であり、(a)は断面図、(b)は荷重曲線
である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る押釦スイッチ用部
材を示す図であり、(a)は断面図、(b)は荷重曲線
である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る押釦スイッチ用部
材を示す図であり、(a)は断面図、(b)は荷重曲線
である。
【図4】荷重曲線に基づいてクリック率を算出する方法
を示す図である。
【図5】操作時の音の測定方法を示す図である。
【図6】自動車用パワーウィンドウスイッチに適用した
状態を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図
である。
【図7】メカニカルスイッチを示す図であり、(a)は
断面図、(b)は荷重曲線である。
【図8】メカニカルスイッチの他の例を示す図である。
【図9】従来のワードプロセッサ用接点カバー部材を示
す図であり、(a)は断面図、(b)は荷重曲線であ
る。
【符号の説明】
1,2,3 押釦スイッチ用部材 1a,2a,3a,4a 押圧部 1b,2b,3b,4b 可動接点(中央可動接点部) 1c,2c,3c,4c 可動接点(略環状可動接点
部) 1d,2d,3d,4d 逆椀状部 1e,2e,3e ドーム部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドーム部の中央上部に形成された押釦部
    の底面より下方に突出形成された中央可動接点部と、該
    中央可動接点部に対して所定間隔を隔てて該中央可動接
    点部を囲むように突出形成された略環状もしくは間欠略
    環状可動接点部とを有する押釦スイッチ用部材であっ
    て、前記中央可動接点部の先端には、屈曲形状とその状
    態からの復元とをクリック感を呈して繰り返すことが可
    能な金属製もしくは樹脂製の逆椀状部が接着一体化され
    ていることを特徴とする押釦スイッチ用部材。
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