JP2001125762A

JP2001125762A - プリントシステム

Info

Publication number: JP2001125762A
Application number: JP31041699A
Authority: JP
Inventors: Yukihiko Suzuki; 幸彦鈴木
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1999-10-29
Filing date: 1999-10-29
Publication date: 2001-05-11
Anticipated expiration: 2019-10-29
Also published as: JP4142830B2

Abstract

(57)【要約】【課題】印刷が正常に完了する確率を向上させると共
に、低速プリンタを適切に使用することで共用資源を効
率良く利用すること。【解決手段】対象プリンタ装置のグループ管理機能、
稼働状況問い合わせ機能、エラー・故障履歴問い合わせ
機能、推奨プリンタ装置の優先順リスト表示機能、平行
印刷処理機能、印刷性能問い合わせ機能、使用履歴情報
管理機能、使用プリンタ装置の組み合わせ算出機能、印
刷完了時刻指定機能、印刷データ作成機能、印刷データ
転送機能を有する印刷クライアント装置１２と、プリン
タ装置稼動状況問い合わせ機能、エラー・故障履歴管理
機能、エラー・故障履歴問い合わせ応答機能、プリンタ
装置情報管理機能、プリンタ装置の印刷性能問い合わせ
応答機能、印刷データ受信機能、印刷データ蓄積機能を
有するプリンタ装置Ａ１４，Ｂ１６，Ｃ１８がネットワ
ーク１０を介して接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリントシステム
に関し、より詳細には、プリンタやデジタル複写機など
の複数のプリンタ装置をネットワークに接続し、印刷ク
ライアント装置からこれらプリンタ装置に対して印刷を
効率良く行わせるプリントシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年では、ネットワーク化が当然の如く
行われており、例えば、複数のプリンタをネットワーク
上に接続し、ネットワーク資源の一つとして共有利用す
ることが頻繁に行われている。そして、これらのプリン
タに印刷する場合、消耗品などが印刷に必要な量だけあ
るかどうかを予め予測してから印刷することが行われて
いた。

【０００３】例えば、従来の技術としては、特開平１０
−２１７５８３号公報に記載の「印刷制御方法及びその
装置と印刷システム」、あるいは、特開平６−１８３１
０９号公報に記載の「プリントシステム」などがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のプリントシステムにあっては、上記した特開
平１０−２１７５８３号の公報例の場合、プリンタ故障
の発生のし易さやプリンタエラーの発生率などを予測し
て印刷することを行っていなかったため、印刷中に用紙
のフィードミスやその他の機器のエラーなどによるプリ
ンタエラーが発生して、印刷が完了できなくなるなどの
不具合が解決されていないという問題があった。

【０００５】また、上記した特開平６−１８３１０９号
の公報例の場合、最短時間での印刷を可能とするため、
適切なプリンタを複数台組み合わせて印刷を行うという
システムも見られるが、一般的には高速なプリンタが選
択され、低速プリンタがあまり使われない状況となる。
しかしこれでは、高速プリンタに処理が集中してプリン
タの劣化がますます進むと共に、高速プリンタがビジー
である状況が発生し易くなる一方、低速プリンタはあま
り使用されなくなるので、せっかくの共用資源が有効に
利用されないという問題があった。

【０００６】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、印刷が正常に完了する確率を向上させ
ると共に、低速プリンタを適切に使用することで共用資
源を効率良く利用することが可能な環境が得られるプリ
ントシステムを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１記載の発明は、印刷クライアント装置と複
数のプリンタ装置とがネットワークに接続されたプリン
トシステムにおいて、前記印刷クライアント装置上に
は、対象プリンタ装置のグループ管理機能、プリンタ装
置の稼働状況問い合わせ機能、プリンタ装置のエラー・
故障履歴問い合わせ機能、推奨プリンタ装置の優先順リ
スト表示機能、印刷データ作成機能、印刷データ作成機
能、および印刷データ転送機能を有し、前記プリンタ装
置上には、プリンタ装置稼動状況問い合わせ機能、エラ
ー・故障履歴管理機能、エラー・故障履歴問い合わせ応
答機能、印刷データ受信機能、および印刷データ蓄積機
能を有し、前記印刷クライアント装置から印刷を実行す
る場合に、エラーや故障の少ないプリンタ装置を印刷者
に知らせ、その中から印刷者の希望するプリンタ装置に
対して印刷を行わせることを特徴とする。

【０００８】この請求項１の発明によれば、印刷クライ
アント装置は、対象プリンタ装置のグループ管理機能、
プリンタ装置の稼働状況問い合わせ機能、プリンタ装置
のエラー・故障履歴問い合わせ機能、推奨プリンタ装置
の優先順リスト表示機能、印刷データ作成機能、印刷デ
ータ作成機能、印刷データ転送機能を有し、プリンタ装
置は、プリンタ装置稼動状況問い合わせ機能、エラー・
故障履歴管理機能、エラー・故障履歴問い合わせ応答機
能、印刷データ受信機能、印刷データ蓄積機能を有して
いる。このため、印刷クライアント装置から印刷を行う
際に、予め使用するプリンタグループに登録されたプリ
ンタ装置に対して印刷可能状態にあるか否かを確認し、
印刷可能なプリンタ装置からエラー・故障履歴の情報を
取得して、そのエラー・故障履歴からエラー・故障の少
ないプリンタ装置を順にリスト表示することで、適切な
プリンタ装置の選択を可能とするものである。

【０００９】請求項２記載の発明は、請求項１記載のプ
リントシステムにおいて、前記印刷クライアント装置上
には、さらに平行印刷処理機能を有し、複数台のプリン
タ装置により同時に印刷を行うことにより印刷が完了す
るまでの時間を短縮することを特徴とする。

【００１０】この請求項２の発明によれば、印刷クライ
アント装置は、平行印刷処理機能をさらに有し、請求項
１で選択されたプリンタ装置に対して印刷を実行する際
に、複数部数の印刷が指定されると、２台以上のプリン
タを使用することで印刷時間を短縮することが可能とな
る。

【００１１】請求項３記載の発明は、請求項２記載のプ
リントシステムにおいて、前記印刷クライアント装置上
には、さらにプリンタ装置の印刷性能問い合わせ機能、
および使用プリンタ装置の組み合わせ算出機能を有し、
前記プリンタ装置上には、さらにプリンタ装置情報管理
機能、およびプリンタ装置の印刷性能問い合わせ応答機
能を有し、印刷が最も早く完了するように前記プリンタ
装置を組み合わせて印刷を行うことを特徴とする。

【００１２】この請求項３の発明によれば、印刷クライ
アント装置は、プリンタ装置の印刷性能問い合わせ機能
と使用プリンタ装置の組み合わせ算出機能とをさらに有
し、プリンタ装置は、プリンタ装置情報管理機能とプリ
ンタ装置の印刷性能問い合わせ応答機能とをさらに有し
ている。このため、複数部数の印刷指定がなされ、請求
項２で選択されたプリンタ装置で印刷を行う際に、最短
時間で印刷が完了できるプリンタの組み合わせを算出し
て印刷を行うことができる。

【００１３】請求項４記載の発明は、請求項２記載のプ
リントシステムにおいて、前記クライアント装置上に
は、さらにプリンタ装置の使用履歴情報管理機能を有
し、特定のプリンタ装置に印刷が集中しないように印刷
制御を行うことを特徴とする。

【００１４】この請求項４の発明によれば、クライアン
ト装置は、プリンタ装置の使用履歴情報管理機能をさら
に有しているため、高速プリンタばかりでなく、普段あ
まり使われない低速のプリンタも適切に使用すること
で、特定のプリンタに印刷が集中するのを避け、共用資
源の利用効率を向上させることができる。

【００１５】請求項５記載の発明は、請求項３記載のプ
リントシステムにおいて、前記クライアント装置上に
は、さらに印刷完了時刻指定機能を有し、前記印刷者の
希望する時間内に印刷を完了させることを特徴とする。

【００１６】この請求項５の発明によれば、クライアン
ト装置は、印刷完了時刻指定機能をさらに有しているた
め、印刷者の指定時刻までに印刷が完了するような適切
なプリンタを選択して印刷することができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図１は、本実施の形態に係
るプリントシステムの構成図であり、図２は、図１の印
刷クライアント装置の構成図であり、図３は、図１のプ
リンタ装置の構成図である。

【００１８】まず、図１示すプリントシステムは、プリ
ンタ装置に対して印刷を実行させる印刷クライアント装
置１２と、その印刷クライアント装置１２からの指示に
従って印刷処理を実行する複数のプリンタ装置Ａ１４、
プリンタ装置Ｂ１６、プリンタ装置Ｃ１８とを備え、Ｌ
ＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）などのネット
ワーク１０を介して相互に接続されている。また、各プ
リンタ装置Ａ１４，Ｂ１６，Ｃ１８には、プリンタ１４
ａ，１６ａ，１８ａをそれぞれ具備している。印刷クラ
イアント装置１２は、ネットワーク１０を介してプリン
タ装置Ａ１４、プリンタ装置Ｂ１６、プリンタ装置Ｃ１
８を任意に選択し、所望の形態で印刷処理を実行させる
ことができる。

【００１９】また、本実施の形態に係る印刷クライアン
ト装置１２は、図２に示すような１１の機能を備えてい
る。すなわち、印刷クライアント装置１２は、対象プリ
ンタ装置のグループ管理機能、プリンタ装置の稼働状況
問い合わせ機能、プリンタ装置のエラー・故障履歴問い
合わせ機能、推奨プリンタ装置の優先順リスト表示機
能、平行印刷処理機能、プリンタ装置の印刷性能問い合
わせ機能、プリンタ装置の使用履歴情報管理機能、使用
プリンタ装置の組み合わせ算出機能、印刷完了時刻指定
機能、印刷データ作成機能、および印刷データ転送機能
を有している。

【００２０】また、本実施の形態に係る各プリンタ装置
１４，１６，１８（ここでは、１４を例にあげて説明し
ている）は、図３に示すような７つの機能を備えてい
る。すなわち、プリンタ装置１４は、プリンタ装置稼動
状況問い合わせ機能、エラー・故障履歴管理機能、エラ
ー・故障履歴問い合わせ応答機能、プリンタ装置情報管
理機能、プリンタ装置の印刷性能問い合わせ応答機能、
印刷データ受信機能、および印刷データ蓄積機能を有し
ている。

【００２１】以上述べたプリントシステムの構成に基づ
いて、各実施例ごとの動作を説明する。（実施例１）図４は、実施例１の印刷クライアント装置
における処理を説明するフローチャートであり、図９
は、プリンタ装置における処理を説明するフローチャー
トであり、図１０は、実施例１の動作シーケンス図であ
り、図１５は、グループ情報管理のフォーマット例を示
す図である。

【００２２】ここでは、図４の印刷クライアント装置の
フローチャートと、図９のプリンタ装置のフローチャー
トとを使い、図１０の動作シーケンス図を参照しながら
動作を説明する。まず、図４のフローチャートに示すよ
うに、印刷クライアント装置１２は、印刷者からの印刷
操作開始の指示があると（ステップＳ１）、プリントシ
ステムにグループ登録されているプリンタ装置Ａ１４に
対して稼動状況問い合わせ機能を使用して、稼動状況の
問い合わせコマンドを送信する（ステップＳ２）。

【００２３】これに対し、プリンタ装置Ａ１４は、図９
のステップＳ５１のようにプリンタ装置稼動状況問い合
わせ応答機能を使用して要求を受信し、プリンタから稼
動状態を取得して、要求元である印刷クライアント装置
１２へ情報を返送する（ステップＳ５２）。上記の稼動
状況問い合わせ要求は、図１０に示したように、プリン
タ装置Ｂ１６およびプリンタ装置Ｃ１８に対しても同様
に照会を行い、各プリンタ装置の稼動状況に関する情報
を取得する。

【００２４】印刷クライアント装置１２は、取得した情
報に基づいて、図４のステップＳ３に示すように、印刷
可能なプリンタ装置（ここでは、図１０に示すように、
プリンタ装置Ａ１４とプリンタ装置Ｃ１８とが印刷可能
とする）からエラー・故障履歴を取得する。すなわち、
印刷クライアント装置１２は、印刷可能なプリンタ装置
に対してエラー・故障履歴問い合わせ要求を行って、こ
れを図９のステップＳ７１でプリンタ装置が受信する
と、エラー・故障履歴管理機能から履歴を取得して、要
求元へ情報を返送する（ステップＳ７１）。

【００２５】これを受けた印刷クライアント装置１２
は、図４のステップＳ４に示すように、エラー・故障の
少ない順番でプリンタ装置をリスト表示する。印刷者は
このリストを見て希望のプリンタ装置（ここでは、プリ
ンタ装置Ｃ１８とする）を選択し、印刷条件設定後に印
刷指示を行う（ステップＳ５）。

【００２６】そして、印刷クライアント装置１２上で
は、印刷データを作成し（ステップＳ６）、その作成し
た印刷データを選択したプリンタ装置Ｃ１８へ転送し
て、印刷が行われる（ステップＳ７）。

【００２７】プリンタ装置上では、印刷要求を受信し
（ステップＳ６１）、印刷データを受信・蓄積した後
（ステップＳ６２）、印刷が実行される（ステップＳ６
３）。なお、対象プリンタは対象プリンタ装置のグルー
プ管理機能により、図１５に示すようなフォーマットで
管理されている。

【００２８】このように、実施例１によれば、印刷クラ
イアント装置からプリンタ装置に対して印刷を実行する
際に、プリンタグループ内のプリンタ装置が印刷可能状
態にあるか否かを確認し、印刷可能なプリンタ装置から
エラー・故障履歴情報を取得して、そのエラー・故障の
少ないプリンタ装置を順にリスト表示することにより、
適切なプリンタ装置が選択できるようになった。

【００２９】（実施例２）図５は、実施例２の印刷クラ
イアント装置における処理を説明するフローチャートで
あり、図１１は、実施例２の動作シーケンス図であり、
図１７は、プリンタ装置Ａのエラー・故障履歴情報のフ
ォーマット例を示す図であり、図１８は、プリンタ装置
Ｂのエラー・故障履歴情報のフォーマット例を示す図で
あり、図１９は、プリンタ装置Ｃのエラー・故障履歴情
報のフォーマット例を示す図である。

【００３０】ここでは、図５の印刷クライアント装置の
フローチャートと、図９のプリンタ装置のフローチャー
トとを使い、図１１の動作シーケンス図を参照しながら
動作を説明する。まず、図５のフローチャートに示すよ
うに、印刷クライアント装置１２は、印刷者からの印刷
操作開始の指示があると（ステップＳ１１）、プリント
システムにグループ登録されているプリンタ装置Ａ１
４，Ｂ１６，Ｃ１８に対して稼動状況問い合わせ機能を
使用して、稼働状況の問い合わせコマンドを送信する
（ステップＳ１２）。

【００３１】これに対し、それぞれのプリンタ装置Ａ１
４，Ｂ１６，Ｃ１８は、図９のステップＳ５１のように
プリンタ装置稼動状況問い合わせ応答機能を使用して要
求を受信し、プリンタから稼動状態を取得して、要求元
である印刷クライアント装置１２へ情報を返送する（ス
テップＳ５２）。ここでは、プリンタ装置Ａ１４，Ｂ１
６，Ｃ１８の何れも印刷可能な状態とする。

【００３２】次に、印刷クライアント装置１２のエラー
・故障履歴問い合わせ機能を使用して、プリンタ装置Ａ
１４，Ｂ１６，Ｃ１８のそれぞれに対して、エラー・故
障履歴を問い合わせる。プリンタ装置では、エラー・故
障履歴問い合わせ応答機能により、エラー・故障履歴管
理機能で管理される図１７、図１８、図１９に示すよう
なフォーマットから成るエラー・故障履歴情報を印刷ク
ライアント装置１２へ返す（ステップＳ１３）。

【００３３】これを受信した印刷クライアント装置１２
は、エラー・故障情報の少ない順番でプリンタ装置を画
面上にリスト表示する（ステップＳ１４）。次いで、そ
の表示されたプリンタリストから印刷者が希望のプリン
タ装置（ここでは、Ａ１４とＣ１８）を選択し、印刷部
数を例えば２部に設定して印刷を指示する（ステップＳ
１５）。この際、エラー・故障の少ない順で２台のプリ
ンタ装置を選択する（ステップＳ１６）。

【００３４】そして、印刷クライアント装置１２では、
平行印刷処理機能を使用して印刷データを２つ作成し
（ステップＳ１７）、それぞれのプリンタ装置での印刷
部数を１部とし、プリンタ装置Ａ１４およびＣ１８に印
刷データが転送されて（ステップＳ１８）、印刷が行わ
れる。

【００３５】プリンタ装置上では、印刷要求を受信し
（ステップＳ６１）、印刷データを受信・蓄積した後
（ステップＳ６２）、印刷が実行される（ステップＳ６
３）。なお、実施例２の場合も実施例１と同様に、対象
プリンタは、対象プリンタ装置のグループ管理機能によ
り、図１５に示すようなフォーマットで管理されてい
る。

【００３６】このように、実施例２によれば、印刷クラ
イアント装置が平行印刷処理機能を有しており、印刷者
が選択したプリンタ装置に対して印刷を実行する際に、
複数部数の印刷が指定されると、２台以上のプリンタを
使用して平行印刷処理することで印刷時間を短縮するこ
とができる。

【００３７】（実施例３）図６は、実施例３の印刷クラ
イアント装置における処理を説明するフローチャートで
あり、図１２は、実施例３の動作シーケンス図であり、
図２０は、プリンタ装置Ａのプリンタ管理情報のフォー
マット例を示す図であり、図２１は、プリンタ装置Ｂの
プリンタ管理情報のフォーマット例を示す図であり、図
２２は、プリンタ装置Ｃのプリンタ管理情報のフォーマ
ット例を示す図である。

【００３８】ここでは、図６の印刷クライアント装置の
フローチャートと、図９のプリンタ装置のフローチャー
トとを使い、図１２の動作シーケンス図を参照しながら
動作を説明する。まず、図６のフローチャートに示すよ
うに、印刷クライアント装置１２は、印刷者からの印刷
操作開始の指示があると（ステップＳ２１）、プリント
システムにグループ登録されているプリンタ装置Ａ１
４，Ｂ１６，Ｃ１８に対して稼動状況問い合わせ機能を
使用して、稼働状況の問い合わせコマンドを送信する
（ステップＳ２２）。

【００３９】これに対し、それぞれのプリンタ装置Ａ１
４，Ｂ１６，Ｃ１８は、図９のステップＳ５１のように
プリンタ装置稼動状況問い合わせ応答機能を使用して要
求を受信し、プリンタから稼動状況に関する情報を取得
して、要求元である印刷クライアント装置１２へ情報を
返送する（ステップＳ５２）。ここでは、プリンタ装置
Ａ１４，Ｂ１６，Ｃ１８の何れも印刷可能な状態とす
る。

【００４０】次に、クライアント装置１２のエラー・故
障履歴問い合わせ機能を使用して、プリンタ装置Ａ１
４，Ｂ１６，Ｃ１８のそれぞれに対して、エラー・故障
履歴を問い合わせる。プリンタ装置では、エラー・故障
履歴問い合わせ応答機能により、エラー・故障履歴管理
機能で管理される図１７、図１８、図１９に示すような
フォーマットから成るエラー・故障履歴情報をクライア
ント装置へ返す（ステップＳ２３）。

【００４１】これを受信したクライアント装置１２は、
エラー・故障情報の少ない順番でプリンタ装置を画面上
にリスト表示する（ステップＳ２４）。次いで、その表
示されたプリンタリストから印刷者がプリンタ装置（こ
こでは、Ａ１４とＣ１８）を選択し、印刷部数を例えば
２部に設定して印刷を指示する（ステップＳ２５）。

【００４２】さらに、印刷クライアント装置１２では、
プリンタ装置の印刷性能問い合わせ機能を使用して、印
刷性能問い合わせ要求を対象プリンタ装置に対して行
う。これを受信したプリンタ装置は（ステップＳ８
１）、プリンタ装置の印刷性能問い合わせ要求応答機能
を使用し、プリンタ装置情報管理機能で管理される図２
０、図２１、図２２に示すようなフォーマットから成る
管理情報をクライアント装置１２へ返す（ステップＳ８
２）。これを受信したクライアント装置１２は、印刷性
能の高いプリンタ装置Ａ１４，Ｃ１８を使用プリンタと
して決定する（ステップＳ２６）。

【００４３】クライアント装置１２は、平行印刷処理機
能を使用するため、印刷データを２つ作成し（ステップ
Ｓ２７）、それぞれのプリンタ装置での印刷部数を１部
とし、プリンタ装置Ａ１４およびＣ１８に印刷データが
転送されて（ステップＳ２８）、印刷が行われる。

【００４４】プリンタ装置上では、印刷要求を受信し
（ステップＳ６１）、印刷データを受信・蓄積した後
（ステップＳ６２）、印刷が実行される（ステップＳ６
３）。なお、実施例３の場合も実施例１および２と同様
に、対象プリンタは、対象プリンタ装置のグループ管理
機能により、図１５に示すようなフォーマットで管理さ
れている。

【００４５】このように、実施例３によれば、印刷クラ
イアント装置はプリンタ装置の印刷性能問い合わせ機能
を有し、プリンタ装置はプリンタ装置情報管理機能とプ
リンタ装置の印刷性能問い合わせ応答機能を有している
ため、複数部数の印刷が指定されると、最短時間で印刷
が完了できるプリンタの組み合わせで印刷することがで
きる。

【００４６】（実施例４）図７は、実施例４の印刷クラ
イアント装置における処理を説明するフローチャートで
あり、図１３は、実施例４の動作シーケンス図であり、
図１６は、プリンタ装置の使用履歴情報のフォーマット
例を示す図である。ここでは、図７の印刷クライアント
装置のフローチャートと、図９のプリンタ装置のフロー
チャートとを使い、図１３の動作シーケンス図を参照し
ながら動作を説明する。

【００４７】まず、図７のフローチャートに示すよう
に、印刷クライアント装置１２は、印刷者からの印刷操
作開始の指示があると（ステップＳ３１）、プリントシ
ステムにグループ登録されているプリンタ装置Ａ１４，
Ｂ１６，Ｃ１８に対して稼動状況問い合わせ機能を使用
して、稼働状況の問い合わせコマンドを送信する（ステ
ップＳ３２）。

【００４８】これに対し、それぞれのプリンタ装置Ａ１
４，Ｂ１６，Ｃ１８は、図９のステップＳ５１のように
プリンタ装置稼動状況問い合わせ応答機能を使用して要
求を受信し、プリンタから稼動状況に関する情報を取得
して、要求元である印刷クライアント装置１２へ情報を
返送する（ステップＳ５２）。ここでは、プリンタ装置
Ａ１４，Ｂ１６，Ｃ１８の何れも印刷可能な状態とす
る。

【００４９】次に、クライアント装置１２のエラー・故
障履歴問い合わせ機能を使用して、プリンタ装置Ａ１
４，Ｂ１６，Ｃ１８のそれぞれに対して、エラー・故障
履歴を問い合わせる。プリンタ装置では、エラー・故障
履歴問い合わせ応答機能により、エラー・故障履歴管理
機能で管理される図１７、図１８、図１９に示すような
フォーマットから成るエラー・故障履歴情報をクライア
ント装置へ返す（ステップＳ３３）。

【００５０】これを受信したクライアント装置１２は、
エラー・故障情報の少ない順番でプリンタ装置を画面上
にリスト表示する（ステップＳ３４）。次いで、その表
示されたプリンタリストから印刷者がプリンタ装置（こ
こでは、Ａ１４とＣ１８）を選択し、印刷部数を例えば
２部に設定して印刷を指示する（ステップＳ３５）。次
いで、クライアント装置１２では、プリンタ装置の使用
履歴情報管理機能により管理される図１６に示すような
プリンタ装置の使用履歴情報に基づいて、使用頻度の低
いプリンタ装置Ａ１４とＣ１８の２台を使用プリンタと
して決定する（ステップＳ３６）。

【００５１】クライアント装置１２は、平行印刷処理機
能を使用するため、印刷データを２つ作成し（ステップ
Ｓ３７）、それぞれのプリンタ装置での印刷部数を１部
とし、プリンタ装置Ａ１４およびＣ１８に印刷データが
転送されて（ステップＳ３８）、印刷が行われる。

【００５２】プリンタ装置上では、印刷要求を受信し
（ステップＳ６１）、印刷データを受信・蓄積した後
（ステップＳ６２）、印刷が実行される（ステップＳ６
３）。なお、実施例４の場合も実施例１〜３と同様に、
対象プリンタは、対象プリンタ装置のグループ管理機能
により、図１５に示すようなフォーマットで管理されて
いる。

【００５３】このように、実施例４によれば、クライア
ント装置はプリンタ装置の使用履歴情報管理機能を有
し、高速プリンタばかりでなく、普段あまり使われない
低速のプリンタも適切に使用することにより、特定のプ
リンタに印刷処理が集中するのを避けて、共用資源の利
用効率を向上させることができる。

【００５４】（実施例５）図８は、実施例５の印刷クラ
イアント装置における処理を説明するフローチャートで
あり、図１４は、実施例５の動作シーケンス図である。
ここでは、図８の印刷クライアント装置のフローチャー
トと、図９のプリンタ装置のフローチャートとを使い、
図１４の動作シーケンス図を参照しながら動作を説明す
る。

【００５５】まず、図８のフローチャートに示すよう
に、印刷クライアント装置１２は、印刷者からの印刷操
作開始の指示があると（ステップＳ４１）、プリントシ
ステムにグループ登録されているプリンタ装置Ａ１４，
Ｂ１６，Ｃ１８に対して稼動状況問い合わせ機能を使用
して、稼働状況の問い合わせコマンドを送信する（ステ
ップＳ４２）。

【００５６】これに対し、それぞれのプリンタ装置Ａ１
４，Ｂ１６，Ｃ１８は、図９のステップＳ５１のように
プリンタ装置稼動状況問い合わせ応答機能を使用して要
求を受信し、プリンタから稼動状況に関する情報を取得
して、要求元である印刷クライアント装置１２へ情報を
返送する（ステップＳ５２）。ここでは、プリンタ装置
Ａ１４，Ｂ１６，Ｃ１８の何れも印刷可能な状態とす
る。

【００５７】次に、クライアント装置１２のエラー・故
障履歴問い合わせ機能を使用して、プリンタ装置Ａ１
４，Ｂ１６，Ｃ１８のそれぞれに対して、エラー・故障
履歴を問い合わせる。プリンタ装置では、エラー・故障
履歴問い合わせ応答機能により、エラー・故障履歴管理
機能で管理される図１７、図１８、図１９に示すような
フォーマットから成るエラー・故障履歴情報をクライア
ント装置へ返す（ステップＳ４３）。

【００５８】これを受信したクライアント装置１２は、
エラー・故障情報の少ない順番でプリンタ装置を画面上
にリスト表示する（ステップＳ４４）。次いで、その表
示されたプリンタリストから印刷者がプリンタ装置Ａ１
４を選択し、印刷部数を例えば２部とし、印刷時間完了
時間を設定した後、印刷を指示する（ステップＳ４
５）。

【００５９】クライアント装置１２は、プリンタ装置の
印刷性能問い合わせ機能を使用して印刷性能をプリンタ
装置に問い合わせる。これを受信したプリンタ装置は
（ステップＳ８１）、プリンタ装置の印刷性能問い合わ
せ応答機能を使用し、プリンタ装置情報管理機能で管理
される、例えば図２０に示すような情報をクライアント
装置１２へ返す（ステップＳ８２）。これを受信したク
ライアント装置１２は、プリンタ装置Ａ１４，Ｂ１６，
Ｃ１８のそれぞれの印刷完了に要する時間を計算する。

【００６０】例えば、現在時刻が１２：００とし、印刷
完了時刻指定が１２：１５とし、プリンタ装置Ａ１４で
１部を印刷するのに必要な時間が１０分、プリンタ装置
Ｂ１６で１部印刷するのに必要な時間が２０分、プリン
タ装置Ｃ１８で印刷するのに必要な時間が１５分だとす
る。ここで、指定された時間に間に合う、一番遅いプリ
ンタ装置から２台、つまり、プリンタ装置Ｃ１８（１５
分）とＡ１４（１０分）を選択し、これを使用プリンタ
とする（ステップＳ４６）。

【００６１】クライアント装置１２上では、平行印刷処
理機能を使用するため、印刷データを２つ作成し（ステ
ップＳ４７）、それぞれのプリンタ装置での印刷部数を
１部とし、プリンタ装置Ａ１４およびＣ１８に印刷デー
タが転送されて（ステップＳ４８）、印刷が行われる。

【００６２】プリンタ装置上では、印刷要求を受信し
（ステップＳ６１）、印刷データを受信・蓄積した後
（ステップＳ６２）、印刷が実行される（ステップＳ６
３）。なお、実施例５の場合も実施例１〜４と同様に、
対象プリンタは、対象プリンタ装置のグループ管理機能
により、図１５に示すようなフォーマットで管理されて
いる。

【００６３】このように、実施例５によれば、クライア
ント装置は印刷完了時刻指定機能を有しているため、印
刷者の指定時刻までに印刷が完了するような適切なプリ
ンタを選択して印刷を行うことができる。

【００６４】なお、本実施の形態では、図１に示すよう
に、プリンタ装置としてフロントエンドＰＣとプリンタ
とを記載したが、これに限定されるものではなく、プリ
ンタ内にフロントエンドＰＣの機能を持たせたプリンタ
単体として実施するようにしても勿論良い。

【００６５】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、印刷を行う前に、プリンタ装置のエラー・故障
履歴から印刷実行中のエラーの発生を予測して、エラー
・故障の発生の少ないプリンタ装置を印刷者が選択可能
としたので、確実な印刷を行うことができる。

【００６６】また、請求項２および３の発明によれば、
複数のプリンタ装置による同時印刷を実現したので、よ
り高速な印刷環境を提供することができる。請求項４の
発明によれば、比較的使用されることの少ない低速プリ
ンタを適切に使用するようにしたので、共有資源を効率
的に利用することができる。請求項５の発明によれば、
印刷者がプリント出力を必要とする時間に間に合わせる
ことを目的としてプリンタ装置を選択するようにしたの
で、高速プリンタにのみ印刷要求が集中するのを防ぐこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態に係るプリントシステムの構成図
である。

【図２】図１の印刷クライアント装置の構成図である。

【図３】図１のプリンタ装置の構成図である。

【図４】実施例１の印刷クライアント装置における処理
を説明するフローチャートである。

【図５】実施例２の印刷クライアント装置における処理
を説明するフローチャートである。

【図６】実施例３の印刷クライアント装置における処理
を説明するフローチャートである。

【図７】実施例４の印刷クライアント装置における処理
を説明するフローチャートである。

【図８】実施例５の印刷クライアント装置における処理
を説明するフローチャートである。

【図９】プリンタ装置における処理を説明するフローチ
ャートである。

【図１０】実施例１の動作シーケンス図である。

【図１１】実施例２の動作シーケンス図である。

【図１２】実施例３の動作シーケンス図である。

【図１３】実施例４の動作シーケンス図である。

【図１４】実施例５の動作シーケンス図である。

【図１５】グループ情報管理のフォーマット例を示す図
である。

【図１６】プリンタ装置の使用履歴情報のフォーマット
例を示す図である。

【図１７】プリンタ装置Ａのエラー・故障履歴情報のフ
ォーマット例を示す図であり、

【図１８】プリンタ装置Ｂのエラー・故障履歴情報のフ
ォーマット例を示す図である。

【図１９】プリンタ装置Ｃのエラー・故障履歴情報のフ
ォーマット例を示す図である。

【図２０】プリンタ装置Ａのプリンタ管理情報のフォー
マット例を示す図である。

【図２１】プリンタ装置Ｂのプリンタ管理情報のフォー
マット例を示す図である。

【図２２】プリンタ装置Ｃのプリンタ管理情報のフォー
マット例を示す図である。

【符号の説明】

１０ネットワーク１２印刷クライアント装置１４プリンタ装置Ａ１４ａプリンタ１６プリンタ装置Ｂ１６ａプリンタ１８プリンタ装置Ｃ１８ａプリンタ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 2C061 AP01 AP04 HH03 HN15 HN26 HQ01 HV60 HX10 5B021 AA01 BB10 EE02 EE03 NN00 NN19 5C062 AA05 AA13 AA35 AB22 AB23 AB38 AB40 AC04 AC05 AC34 AC43 AC55 AE13 AE15 AF06 BA04

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】印刷クライアント装置と複数のプリンタ
装置とがネットワークに接続されたプリントシステムに
おいて、前記印刷クライアント装置上には、対象プリンタ装置の
グループ管理機能、プリンタ装置の稼働状況問い合わせ
機能、プリンタ装置のエラー・故障履歴問い合わせ機
能、推奨プリンタ装置の優先順リスト表示機能、印刷デ
ータ作成機能、および印刷データ転送機能を有し、前記プリンタ装置上には、プリンタ装置稼動状況問い合
わせ機能、エラー・故障履歴管理機能、エラー・故障履
歴問い合わせ応答機能、印刷データ受信機能、および印
刷データ蓄積機能を有し、前記印刷クライアント装置から印刷を実行する場合に、
エラーや故障の少ないプリンタ装置を印刷者に知らせ、
その中から印刷者の希望するプリンタ装置に対して印刷
を行わせることを特徴とするプリントシステム。
【請求項２】前記印刷クライアント装置上には、さら
に平行印刷処理機能を有し、複数台のプリンタ装置によ
り同時に印刷を行うことにより印刷が完了するまでの時
間を短縮することを特徴とする請求項１に記載のプリン
トシステム。
【請求項３】前記印刷クライアント装置上には、さら
にプリンタ装置の印刷性能問い合わせ機能、および使用
プリンタ装置の組み合わせ算出機能を有し、前記プリン
タ装置上には、さらにプリンタ装置情報管理機能、およ
びプリンタ装置の印刷性能問い合わせ応答機能を有し、
印刷が最も早く完了するように前記プリンタ装置を組み
合わせて印刷を行うことを特徴とする請求項２に記載の
プリントシステム。
【請求項４】前記クライアント装置上には、さらにプ
リンタ装置の使用履歴情報管理機能を有し、特定のプリ
ンタ装置に印刷が集中しないように印刷制御を行うこと
を特徴とする請求項２に記載のプリントシステム。
【請求項５】前記クライアント装置上には、さらに印
刷完了時刻指定機能を有し、前記印刷者の希望する時間
内に印刷を完了させることを特徴とする請求項３に記載
のプリントシステム。