JP2001124103A - 自在継手 - Google Patents

自在継手

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JP2001124103A
JP2001124103A JP30916499A JP30916499A JP2001124103A JP 2001124103 A JP2001124103 A JP 2001124103A JP 30916499 A JP30916499 A JP 30916499A JP 30916499 A JP30916499 A JP 30916499A JP 2001124103 A JP2001124103 A JP 2001124103A
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bolt
nut
centering
shaft
yoke
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Hiroshi Sekine
博 関根
Hiramichi Takano
平通 高野
Takahiro Namikata
隆宏 南方
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NSK Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/26Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
    • F16D3/38Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another
    • F16D3/382Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another constructional details of other than the intermediate member
    • F16D3/387Fork construction; Mounting of fork on shaft; Adapting shaft for mounting of fork
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/06Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end
    • F16D1/08Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key
    • F16D1/0852Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial clamping between the mating surfaces of the hub and shaft
    • F16D1/0864Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial clamping between the mating surfaces of the hub and shaft due to tangential loading of the hub, e.g. a split hub

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯合わせ用ナットを用いてシャフトをヨーク
のU字状溝の底面に押圧してシャフトをヨークに芯合わ
せできるのみならず、ボルトを締付ナットに確実に螺合
すること。 【解決手段】 ボルト13には、先端ネジ部16と、中
間ネジ部18とが形成してあると共に、外周面を断面非
円形の楕円形状に形成した芯合わせ用ナット14が通挿
してあり、このボルト13の先端ネジ部16と中間ネジ
部18との間に、締付ナット12への先端ネジ部16の
螺合を開始する初期段階に、芯合わせ用ナット14の空
転を許容する空転溝17が形成してあり、締付ナット1
2にボルト13の先端ネジ部16をある程度螺合した
後、芯合わせ用ナット14を拘束してボルト13と伴廻
りさせるための拘束部(加締め部)20が中間ネジ部1
8の一部に形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のステ
アリング装置に用いる自在継手に関し、詳しくは、芯合
わせ用ナットを用いて、ステアリングシャフトをヨーク
のU字状溝の底面に押圧してステアリングシャフトをヨ
ークに芯合わせできる自在継手に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のステアリング装置におけるステア
リングシャフトは、複数に分割して、自在継手により、
相互に連結しながら、車体前方から車室内へ延設してい
る。
【0003】この自在継手では、分割したステアリング
シャフトは、ヨークを介して十字軸に連結してある。こ
のヨークには、一対のタブによりU字状溝が形成してあ
り、一対のタブには、それぞれ、一対の貫通孔が形成し
てあり、一方の貫通孔には、締付ナットが固定してあ
る。
【0004】この分割したシャフトをヨークに連結する
際には、分割したシャフトをU字状溝に挿入し、一対の
タブに形成した一対の貫通孔にボルトを通挿し、一方の
貫通孔に固定した締付ナットに、ボルト先端を螺合して
締め付けて、シャフトをヨークに堅固に固定している。
【0005】このシャフトをヨークに固定する際、シャ
フトを十字軸に位置合わせする必要があることから、一
般的には、シャフトをヨークのU字状溝の底面に押圧す
れば、シャフトをヨークに芯合わせして、十字軸とも位
置合わせできるように設定してある。
【0006】このシャフトをヨークのU字状溝の底面に
押圧する構造として、特開平10−148215号公報
では、ボルトの中間に、芯合わせ用ナットが通挿してあ
る。この芯合わせ用ナットでは、その外周面が断面非円
形(例えば、楕円形)に形成してあると共に、その内周
面の一部分にのみ、雌ネジ部が部分的に形成してあり、
この雌ネジ部の周方向の適宜箇所を加締めて、ボルトに
芯合わせ用ナットの雌ネジ部を螺合したとき、芯合わせ
用ナットがボルトと伴廻りするようにしてある。
【0007】この芯合わせ用ナットを用いて、シャフト
をヨークに連結する際には、分割したシャフトをU字状
溝に挿入した後、芯合わせ用ナットを取り付けたボルト
を一対の貫通孔に通挿し、一方の貫通孔の締付ナット
に、ボルト先端を螺合して締め付ける。
【0008】この締付ナットに対してボルト先端を螺合
して、ボルトの締付を開始する初期段階では、芯合わせ
用ナットの部分的な雌ネジ部が周方向の適宜箇所で加締
めてあるため、芯合わせ用ナットは、ボルトと伴廻りす
る。この状態でボルトをある程度回転すると、芯合わせ
用ナットの外周面に形成した断面非円形の大径部(例え
ば、楕円形の長径部)がシャフトの頂面に当接してシャ
フトをヨークのU字状溝の底面に押圧し、シャフトに対
してロック状態となって、シャフトをヨークに芯合わせ
することができる。
【0009】その後、ボルトの締付トルクを大きくし
て、ボルトを回転すると、芯合わせ用ナットがロック状
態にあるため、芯合わせ用ナットの加締めた部分的な雌
ネジ部が破断し、芯合わせ用ナットは、ボルトに対して
は回転可能な状態となる。このように、芯合わせ用ナッ
トがシャフトに対してはロックした状態である一方、ボ
ルトに対しては回転可能な状態であり、ボルトをさらに
回転させると締付ナットを緊締し、シャフトをヨークに
堅固に固定することができる。
【0010】このように、芯合わせ用ナットを用いるこ
とにより、シャフトをヨークのU字状溝の底面に押圧し
てシャフトをヨークに芯合わせしながら、シャフトをヨ
ークに堅固に固定することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平10−148215号公報に開示されたシャフトの
押圧構造では、締付ナットに対してボルト先端を螺合し
て、ボルトの締付を開始する初期段階から、芯合わせ用
ナットの加締めた雌ネジ部により、芯合わせ用ナットが
ボルトと伴廻りするように構成している。そのため、ボ
ルト先端が締付ナットに十分に螺合する(噛み合う)前
に、芯合わせ用ナットの断面非円形の大径部(例えば、
楕円形の長径部)がシャフトの頂面に当接して、シャフ
トに対してロック状態となることがある。
【0012】このように、ボルト先端が締付ナットに十
分に螺合する(噛み合う)前から、芯合わせ用ナットが
ロック状態となった場合には、ボルトを締付ナットに確
実に螺合できず、シャフトをヨークに固定することが困
難になるといったことがある。
【0013】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、芯合わせ用ナットを用いてシャフ
トをヨークのU字状溝の底面に押圧してシャフトをヨー
クに芯合わせできるのみならず、ボルトを締付ナットに
確実に螺合することができる自在継手を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る自在継手は、十字軸から延在したヨー
クの先端部に一対のタブにより形成したU字状溝にシャ
フトを挿入し、一対のタブに夫々形成した一対の貫通孔
にボルトを通挿し、一方の貫通孔に固定した締付ナット
に、ボルト先端を螺合して締め付けて、シャフトをヨー
クに連結する自在継手において、前記ボルトには、先端
ネジ部と、中間ネジ部とが形成してあると共に、外周面
を断面非円形に形成した芯合わせ用ナットが通挿してあ
り、このボルトの先端ネジ部と中間ネジ部との間に、前
記締付ナットへの前記ボルト先端ネジ部の螺合を開始す
る初期段階に、前記芯合わせ用ナットの空転を許容する
空転溝が形成してあり、前記締付ナットに前記ボルトの
先端ネジ部を所定回数螺合した後、前記芯合わせ用ナッ
トを拘束して前記ボルトと伴廻りさせるための拘束部が
前記中間ネジ部の一部に形成してあることを特徴とす
る。
【0015】このように、本発明によれば、ボルトの先
端ネジ部と中間ネジ部との間に、締付ナットへのボルト
先端ネジ部の螺合を開始する初期段階に、芯合わせ用ナ
ットの空転を許容する空転溝が形成してあるため、この
初期段階においては、芯合わせ用ナットを空転させなが
ら、締付ナットに対してボルトの先端ネジ部を確実に螺
合させることができる。
【0016】さらに、締付ナットにボルトの先端ネジ部
を所定回数螺合した後、芯合わせ用ナットを拘束してボ
ルトと伴廻りさせるための拘束部が中間ネジ部の一部に
形成してある。そのため、締付ナットに対してボルトの
先端ネジ部を確実に螺合した後、芯合わせ用ナットを中
間ネジ部の拘束部により拘束してボルトと伴廻りさせ
る。これにより、芯合わせ用ナットの外周面に形成した
断面非円形の大径部(例えば、楕円形の長径部)がシャ
フトの頂面に当接してシャフトをヨークのU字状溝の底
面に押圧し、シャフトに対してロック状態となって、シ
ャフトをヨークに芯合わせすることができる。その後、
ボルトをさらに回転して締付ナットに緊締し、シャフト
をヨークに堅固に固定する。
【0017】以上から、本発明によれば、シャフトをヨ
ークに芯合わせできるのみならず、締付ナットへのボル
トの螺合を開始する初期段階に、芯合わせ用ナットを空
転させる構造を採用することにより、ボルトを締付ナッ
トに確実に螺合することができる。
【0018】なお、ボルトの頭部と中間ネジ部との間
に、芯合わせ用ナットの空転を許容する第2の空転溝が
形成してあってもよい。ボルトの先端ネジ部が締付ナッ
トに十分に螺合する(噛み合う)前に、芯合わせ用ナッ
トが中間ネジ部の拘束部に拘束されてボルトと伴廻りす
る場合がある。この場合には、ボルトを大きな締付トル
クにより回転し、芯合わせ用ナットをロック状態にして
シャフトをヨークに芯合わせした後、ボルトをさらに回
転して、芯合わせ用ナットを第2の空転溝の位置にずら
し(図7参照)、芯合わせ用ナットを空転させながら、
締付ナットにボルトの先端ネジ部を螺合すればよい。こ
の場合には、シャフトをヨークに芯合わせした後、ボル
トを締付ナットに確実に螺合することができる。
【0019】また、芯合わせ用ナットを通挿したボルト
を作業者が保持する際、芯合わせ用ナットを空転溝に位
置させておけば、芯合わせ用ナットの脱落の虞れがな
く、従来に比べて、作業者によるボルトの保持を容易に
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
自在継手を図面を参照しつつ説明する。
【0021】図1は、本発明の第1実施の形態に係る自
在継手の側面図であり、図2は、図1のA−A線に沿っ
たヨークの断面図であって、シャフトのヨークへの連結
作業が終了した状態を示し、図3(a)は、図3(b)
のa−a線に沿ったボルトの断面図であり、図3(b)
は、ボルトの側面図であり、図4(a)は、芯合わせ用
ナットの側面図であり、図4(b)は、芯合わせ用ナッ
トの平面図であり、図4(c)は、図4(b)のc−c
線に沿った芯合わせ用ナットの断面図であり、図5は、
図1のA−A線に沿ったヨークの断面図であって、ボル
トを締付ナットに挿入した初期段階を示し、図6は、図
1のA−A線に沿ったヨークの断面図であって、芯合わ
せ用ナットがボルトの中間ネジ部への螺合を開始する状
態を示す。
【0022】第1実施の形態では、図1に示すように、
車両のステアリング装置におけるステアリングシャフト
1は、ヨーク2に嵌合してあり、このヨーク2は、十字
軸3を介して他のヨーク4に連結してある。ヨーク2
は、シャフト1に嵌合する嵌合部5と、十字軸3に連結
するためのアーム部6とからなり、プレス成型により一
体に形成してある。なお、ステアリングシャフト1は、
中空であってもよい。
【0023】このヨーク2の嵌合部5では、図2に示す
ように、一対のタブ7,8によって、シャフト1の外周
面形状に対応した断面U字形状のU字状溝9が形成して
ある。なお、シャフト1は、一般的には、静止された状
態にて、ヨーク2が下方から回動されて、シャフト1が
嵌合部5のU字状溝9内に挿入されるようになってい
る。
【0024】一対のタブ7,8には、それぞれ、一対の
貫通孔10,11が形成してあり、一方の貫通孔10に
は、締付ナット12が溶接等により固定してある。これ
ら一対の貫通孔10,11には、ボルト13が通挿して
あり、このボルト13の中間には、芯合わせ用ナット1
4が通挿してある。
【0025】この芯合わせ用ナット14はアルミニウ
ム、鉄もしくは樹脂等から形成されており、外周面は図
4に示すように、断面が非円形であって、楕円形状に形
成してあり、この楕円形状の長径は、芯合わせ用ナット
14が貫通孔11内を通挿できるように、貫通孔11の
径より若干小さく形成してある。例えば、楕円形状の長
径は、13mmであり、短径は、10mmである。ま
た、芯合わせ用ナット14の内周面には、長さ(e)の
雌ネジ部14aが形成してある。
【0026】ボルト13には、図2および図3に示すよ
うに、その先端に、締付ナット12の径より縮径して締
付ナット12への挿入を容易にするための案内部15が
設けてあり、この案内部15の隣に、締付ナット12に
螺合して締結するための先端ネジ部16が設けてある。
【0027】この先端ネジ部16の隣に、締付ナット1
2への先端ネジ部16の螺合を開始する初期段階に、芯
合わせ用ナット14の空転を許容する空転溝17が形成
してある。この空転溝17の隣に、中間ネジ部18が設
けてあると共に、この中間ネジ部18の隣に、芯合わせ
用ナット14の空転を許容する第2の空転溝19が形成
してある。
【0028】中間ネジ部18には、芯合わせ用ナット1
4を拘束してボルト13と伴廻りさせるための加締め部
20(拘束部)が設けてある。この加締め部20の位置
は、中間ネジ部18の左端からネジの約1ピッチ(S)
分だけ除いた部分に設けてある。具体的には、ネジが
(M8×1.25)であるとき、ネジの1ピッチ(S)
である約1.25mmだけ除いた部分に設けてある。な
お、加締め部20は、図3(a)に示すように、中間ネ
ジ部18の両側に2箇所設けてあるが、1箇所のみでも
よい。
【0029】空転溝17および第2の空転溝19の長さ
は、それぞれ、芯合わせ用ナット14の雌ネジ部14a
の長さ(e)より長く形成してある。また、空転溝17
および第2の空転溝19の外径(d)は、ネジが(M8
×1.25)であるとき、約6.8mmに設定してい
る。これは、(M8×1.25)ネジの有効断面積を3
6.6mm2(JIS B1082)とした時、下記の
式のように、この面積を中実軸の外径に換算した値であ
る。この寸法とすることにより、空転溝17および第2
の空転溝19の引張り強度をネジ部と同等とし、ボルト
13の締付に支障がないようにしている。
【0030】
【数1】 次に、シャフト1をヨーク2に連結して固定する作業工
程を説明する。先ず、図1に示すように、シャフト1が
静止した状態にて、ヨーク2を下方から回動して、シャ
フト1に対して嵌合部5のU字状溝9を嵌合する。
【0031】図3に示すように、ボルト13に芯合わせ
用ナット14を通挿して、芯合わせ用ナット14を空転
溝17に位置させたボルト13を準備する。この際、芯
合わせ用ナット14が空転溝17に位置しているため、
芯合わせ用ナット14の脱落の虞れがなく、従来に比べ
て、作業者によるボルト13の保持を容易にすることが
できる。
【0032】図5に示すように、一対のタブ7,8の一
対の貫通孔10,11に、芯合わせ用ナット14を空転
溝17に位置させたボルト13を通挿し、ボルト13の
案内部15を締付ナット12内に挿入する。
【0033】次いで、ボルト13を回転させながら、締
付ナット12への先端ネジ部16の螺合を開始する。こ
の時、芯合わせ用ナット14は、空転溝17に位置した
状態にあるため、ボルト13を回転しても、芯合わせ用
ナット14は、空転することができる。これにより、締
付ナット12への先端ネジ部16の螺合を開始する初期
段階においては、従来と異なり、芯合わせ用ナット14
を空転させながら、締付ナット12に対してボルト13
の先端ネジ部16を確実に螺合させることができる。
【0034】なお、この初期段階において、芯合わせ用
ナット14が空転溝17から中間ネジ部18に若干移動
して螺合する虞れがあるが、この場合でも、中間ネジ部
18のネジ1ピッチ(S)分には、加締め部20が形成
してないため、芯合わせ用ナット14は、中間ネジ部1
8のネジ1ピッチ(S)分に螺合しながら空転すること
ができる。そのため、このような場合でも、締付ナット
12に対して先端ネジ部16を確実に螺合させることが
できる。
【0035】図6に示すように、締付ナット12に対し
て先端ネジ部16をある程度螺合させると、芯合わせ用
ナット14がタブ7の側壁に当接し、芯合わせ用ナット
14が空転溝17から中間ネジ部18に移動して、中間
ネジ部18のネジ1ピッチ(S)分に螺合する。
【0036】この状態から、ボルト13の締付トルクを
増大し、例えば、インパクトレンチを使用する。この増
大した締付トルクによりボルト13を回転させると、芯
合わせ用ナット14は、中間ネジ部18の加締め部20
に移動し、この加締め部20により拘束されて、ボルト
13と伴廻りするようになる。
【0037】図2に示すように、この芯合わせ用ナット
14をボルト13と伴廻りさせながら、増大した締付ト
ルクによりボルト13を回転させ続けると、芯合わせ用
ナット14の外周面の楕円形状の長径部がシャフト1の
頂面に当接して、シャフト1をヨーク2のU字状溝9の
底面に押圧し、シャフト1に対してロック状態となっ
て、シャフト1をヨーク2に芯合わせする。
【0038】その後、芯合わせ用ナット14は、タブ7
の側壁に当接しながら、シャフト1に対してロックした
状態となっているため、ボルト13をさらに回転する
と、ボルト13の加締め部20が破断し、芯合わせ用ナ
ット14は、ロック状態のままで、ボルト13に対して
は回転する。そのため、ボルト13の先端ネジ部16を
締付ナット12に最終的に強固に緊締し、シャフト1を
ヨーク2に強固に固定する。
【0039】なお、ボルト13の先端ネジ部16が締付
ナット12に十分に螺合する(噛み合う)前に、芯合わ
せ用ナット14が中間ネジ部18の拘束部20に拘束さ
れてボルト13と伴廻りする場合がある。この場合に
は、図7に示すように、ボルト13を大きな締付トルク
により回転し、芯合わせ用ナット14をロック状態にし
てシャフト1をヨーク2に芯合わせした後、ボルト13
をさらに回転して、芯合わせ用ナット14を第2の空転
溝19の位置にずらし、芯合わせ用ナット14を空転さ
せながら、締付ナット12にボルト13の先端ネジ部1
6を螺合すればよい。この場合には、シャフト1をヨー
ク2に芯合わせした後、ボルト13を締付ナット12に
確実に螺合することができる。
【0040】次に、図8を参照して、本発明の第2実施
の形態に係る自在継手を説明する。図8(a)は、本発
明の第2実施の形態に係り、図8(b)のa−a線に沿
ったボルトの断面図であり、図8(b)は、ボルトの側
面図である。
【0041】上述した第1実施の形態においては、加締
め部20(拘束部)は、中間ネジ部18の一部を加締め
ることにより構成しているが、本第2実施の形態では、
中間ネジ部18の一部に、樹脂ピン21を埋設し、芯合
わせ用ナット14を拘束するための拘束部としている。
この場合にも、締付ナット12に対してボルト13の先
端ネジ部16を確実に螺合した後、この樹脂ピン21に
より、芯合わせ用ナット14を拘束してボルト13と伴
廻りさせることができる。また、この樹脂ピン21の場
合には、芯合わせ用ナット14を拘束するトルクのバラ
ツキを少なくすることができる。
【0042】次に、図9を参照して、本発明の第3実施
の形態に係る自在継手を説明する。図9(a)は、本発
明の第3実施の形態に係り、図9(b)のa−a線に沿
った芯合わせ用ナットの断面図であり、図9(b)は、
芯合わせ用ナットの平面図であり、図9(c)は、図9
(b)のc−c線に沿った芯合わせ用ナットの断面図で
ある。
【0043】上述した第1実施の形態においては、芯合
わせ用ナット14の外周面は、楕円形状に形成してあ
り、その長径部は両側に設けてあるが、本第3実施の形
態では、片側にのみ、長径部が設けてある。この場合に
も、この片側の長径部が、シャフト1の頂面に当接し
て、シャフト1をヨーク2のU字状溝9の底面に押圧
し、シャフト1に対してロック状態となって、シャフト
1をヨーク2に芯合わせすることができる。
【0044】次に、図10を参照して、本発明の第4実
施の形態に係る自在継手を説明する。図10(a)は、
本発明の第4実施の形態に係り、芯合わせ用ナットの側
面図であり、図10(b)は、芯合わせ用ナットの平面
図であり、図10(c)は、図10(b)のc−c線に
沿った芯合わせ用ナットの断面図である。
【0045】上述した第1実施の形態においては、芯合
わせ用ナット14の外周面は、楕円形状に形成すること
により、断面を非円形状としているが、本第4実施の形
態では、芯合わせ用ナット14の外周面全体を断面円形
状とした後、2つの平坦面14bを形成することによ
り、長径部となる2つの円弧状部14cを形成してい
る。本第4実施の形態では、この円弧状部4cが長径部
としての働きをし、シャフト1の頂面に当接して、シャ
フト1をヨーク2のU字状溝9の底面に押圧し、シャフ
ト1に対してロック状態となって、シャフト1をヨーク
2に芯合わせすることができる。
【0046】次に、図11を参照して、本発明の第5実
施の形態に係る自在継手を説明する。図11は、本発明
の第5実施の形態に係る自在継手のヨークの断面図(図
1のA−A線の断面図に相当)である。
【0047】上述した第1実施の形態においては、芯合
わせ用ナット14の雌ネジ部14aは、片側に設けてい
るが、本第5実施の形態では、芯合わせ用ナット22の
中央部に、雌ネジ部22aを設け、左右対称としてい
る。そのため、芯合わせ用ナット22をボルト13に通
挿する際には、方向性がないため、芯合わせ用ナット2
2の両側のいずれからでもボルト13に通挿することが
できる。但し、芯合わせ用ナット22の幅が第1実施の
形態に比べて大きくなるため、U字状溝9の幅(M)を
第1実施の形態より大きくする必要がある。
【0048】上述した第1〜第5実施の形態において、
芯合わせ用ナット14は、アルミニウム、鉄もしくは樹
脂等の一体構造とすることができる。しかるに、ボルト
13の締め付け作業時、芯合わせナット14がヨークの
タブ7の内側面に当接後、芯合わせ用ナット30がボル
ト13の中間ネジ部18にすぐに移動せずしたがって中
間ネジ部18にすぐには螺合しないようなことがあると
締め付けトルクが大きくなる。以下に述べる第6および
第7実施の形態はこのような点に鑑みボルト締め付け作
業がより円滑に行えるような自在継手を意図したもので
ある。
【0049】図12および図13を参照して、本発明の
第6実施の形態に係る自在継手を説明する。図12は、
本発明の第6実施の形態に係る自在継手のヨークの断面
図(図1のA−A線の断面図に相当)である。図13
(a)は、本発明の第6実施の形態に係り、芯合わせ用
ナットの一部断面側面図であり、図13(b)は、芯合
わせ用ナットの平面図であり、図13(c)は、図13
(b)のd−d線に沿った芯合わせ用ナットの断面図で
ある。
【0050】本第6実施の形態は芯合わせ用ナットの構
造を除いては、第1実施の形態と同様であるので、芯合
わせ用ナット30を中心に説明し第1実施形態と同じ構
造部分についての説明は省略する。第6実施形態の芯合
わせ用ナット30は外筒31と内周にネジを有する心金
32とを一体成形した構造である。外筒31は例えばポ
リアミド樹脂、もしくはポリアセタール樹脂等の樹脂製
であり、また心金32は鉄、アルミニウム等の金属製で
あるが、例えばJIS機械構造用の炭素鋼が好適であ
る。芯合わせ用ナット30の外形は図13(b)に示す
如き楕円形をしている。タブ7の内側面に当接する側
の、外筒31の端部は心金の端面よりも軸方向に伸びて
おり、該端部には円周上数カ所に切欠き33が設けてあ
って、外筒31の、そして芯合わせ用ナット30のねじ
軸方向の剛性を弱くしている。
【0051】第6実施形態の作用は基本的に上記実施形
態と同様であるが、本実施形態にあっては、ボルト締め
付け作業時に芯合わせ用ナット30がボルト13の中間
ネジ部18にすぐに係合しない場合であっても、ヨーク
2のタブ7の内側面に樹脂製外筒31の端部が先ず当接
し、しかもこの端部には切欠き33が設けてあるので、
芯合わせ用ナットのネジ軸方向の剛性が弱く、ボルトの
締め付けトルクが大きくなることはなく、従って締め付
け作業を円滑に行うことができる。
【0052】次に、第7実施形態(図示なし)について
説明する。第7実施形態の構造は第1実施形態とほぼ同
様であって、第1実施形態における如き芯合わせ用ナッ
ト14の、ヨークタブ7の内側面との当接する側の端面
にOーリング状のゴムが一体加硫成形されている。
【0053】第7実施形態のこれ以外の構造は第1実施
形態と同じであり、第7実施形態の作用は第6実施形態
と同様である。
【0054】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シャフトをヨークに芯合わせできるのみならず、締付ナ
ットへのボルトの螺合を開始する初期段階に、芯合わせ
用ナットを空転させる構造を採用することにより、ボル
トを締付ナットに確実に螺合することができる。
【0056】また、芯合わせ用ナットを通挿したボルト
を作業者が保持する際、芯合わせ用ナットを空転溝に位
置させておけば、芯合わせ用ナットの脱落の虞れが殆ど
なく、従来に比べて、作業者によるボルトの保持を容易
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る自在継手の側面
図。
【図2】図1のA−A線に沿ったヨークの断面図であっ
て、シャフトのヨークへの連結作業が終了した状態を示
す。
【図3】(a)は、(b)のa−a線に沿ったボルトの
断面図であり、(b)は、ボルトの側面図。
【図4】(a)は、芯合わせ用ナットの側面図であり、
(b)は、芯合わせ用ナットの平面図であり、(c)
は、(b)のc−c線に沿った芯合わせ用ナットの断面
図。
【図5】図1のA−A線に沿ったヨークの断面図であっ
て、ボルトを締付ナットに挿入した初期段階を示す。
【図6】図1のA−A線に沿ったヨークの断面図であっ
て、芯合わせ用ナットがボルトの中間ネジ部への螺合を
開始する状態を示す。
【図7】図1のA−A線に沿ったヨークの断面図であっ
て、芯合わせ用ナットが第2の空転溝に位置する場合を
示す。
【図8】(a)は、本発明の第2実施の形態に係り、
(b)のa−a線に沿ったボルトの断面図であり、
(b)は、ボルトの側面図。
【図9】(a)は、本発明の第3実施の形態に係り、
(b)のa−a線に沿った芯合わせ用ナットの断面図で
あり、(b)は、芯合わせ用ナットの平面図であり、
(c)は、(b)のc−c線に沿った芯合わせ用ナット
の断面図。
【図10】(a)は、本発明の第4実施の形態に係り、
芯合わせ用ナットの側面図であり、(b)は、芯合わせ
用ナットの平面図であり、(c)は、(b)のc−c線
に沿った芯合わせ用ナットの断面図。
【図11】本発明の第5実施の形態に係る自在継手のヨ
ークの断面図(図1のA−A線の断面図に相当)。
【図12】は、本発明の第6実施の形態に係る自在継手
のヨークの断面図(図1のA−A線の断面図に相当)。
【図13】(a)は本発明の第6実施の形態に係り、芯
合わせ用ナットの一部断面側面図であり、(b)は芯合
わせ用ナットの平面図であり、(c)は、(b)のd−
d線に沿った芯合わせ用ナットの断面図。
【符号の説明】
1 ステアリングシャフト(シャフト) 2 ヨーク 3 十字軸 4 ヨーク 5 嵌合部 6 アーム部 7,8 タブ 9 U字状溝 10,11 貫通孔 12 締付ナット 13 ボルト 14 芯合わせ用ナット 14a 雌ネジ部 14b 平坦面 14c 円弧状部 15 案内部 16 先端ネジ部 17 空転溝 18 中間ネジ部 19 第2の空転溝 20 加締め部(拘束部) 21 樹脂ピン(拘束部) 22 芯合わせ用ナット 22a 雌ネジ部 30 芯合わせ用ナット 31 外筒 32 心金

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】十字軸から延在したヨークの先端部に一対
    のタブにより形成したU字状溝にシャフトを挿入し、一
    対のタブに夫々形成した一対の貫通孔にボルトを通挿
    し、一方の貫通孔に固定した締付ナットに、ボルト先端
    を螺合して締め付けて、シャフトをヨークに連結する自
    在継手において、 前記ボルトには、先端ネジ部と、中間ネジ部とが形成し
    てあると共に、外周面を断面非円形に形成した芯合わせ
    用ナットが通挿してあり、 このボルトの先端ネジ部と中間ネジ部との間に、前記締
    付ナットへの前記ボルト先端ネジ部の螺合を開始する初
    期段階に、前記芯合わせ用ナットの空転を許容する空転
    溝が形成してあり、 前記締付ナットに前記ボルトの先端ネジ部を所定回数螺
    合した後、前記芯合わせ用ナットを拘束して前記ボルト
    と伴廻りさせるための拘束部が前記中間ネジ部の一部に
    形成してあることを特徴とする自在継手。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003172330A (ja) * 2001-09-25 2003-06-20 Aoyama Seisakusho Co Ltd ボルト及びナット
KR100916461B1 (ko) 2007-10-18 2009-09-08 현대자동차주식회사 자동차용 엔진의 기어 볼트 풀림 방지 장치

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