JP2001123675A - 建物仮受治具及び仮受構造 - Google Patents

建物仮受治具及び仮受構造

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JP2001123675A
JP2001123675A JP30225399A JP30225399A JP2001123675A JP 2001123675 A JP2001123675 A JP 2001123675A JP 30225399 A JP30225399 A JP 30225399A JP 30225399 A JP30225399 A JP 30225399A JP 2001123675 A JP2001123675 A JP 2001123675A
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JP30225399A
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Yoshiaki Tsuda
佳昭 津田
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Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し使用可能であり、且つ、組立て、取
り付け、解体が容易な建物仮受治具を提供すること。 【解決手段】 柱30に当接させるため所定間隔で配置
された一対の当接部11,12と、一対の当接部の両端
を連結すると共に柱にほぼ平行に配置される連結部1
3,14とを備え、当接部と連結部とで囲まれる部分に
開口部16が形成されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存構造物の支持
部材の一部を取り除き、ここに免震用積層ゴム等を挿設
するため既存構造物の荷重を仮受け支持する治具と、こ
の治具を用いた既存構造物の仮受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】既存構造物を補強するために、既存構造
物の荷重を仮受けしながら、支持部材の一部を取り除
き、ここに例えば免震用積層ゴム等を挿設する従来工法
がある。このような従来工法では、図5(a)〜(d)
に示したようにジャッキが用いられる。ここで、図5
(a)では、既存柱63と上層階の梁62とに鉄筋コン
クリートを増し打ちして台座51,52を新たに設け、
図5(b)では、基礎梁65と上層階の梁62との間に
ジャッキ53を挿入し、ジャッキ53により既存構造物
の荷重を仮受けしながら、柱63の一部63aを切断す
る。そして、図5(c)では、柱63の切断部分に免震
用積層ゴム54とフラットジャッキ55を設け、既存構
造物の荷重を免震用積層ゴム54に移してジャッキ53
を外し、図5(d)に示すように、台座52に接合する
継ぎ梁67を設けて既存構造物の補強工事は終了する。
【0003】また図示はしないが、他の工法としては、
既存柱の周りに大径の鋼管を取り付けて、鋼管内部にコ
ンクリートを充填し、この鋼管と充填されたコンクリー
トにより既存構造物の荷重を仮受け支持する工法もあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した図5の従来工
法では、補強する柱の全てに台座51,52を設け、既
存柱との一体化を図るために表面の目荒しや接着剤塗布
といった下地処理が必要となり、そのために工期が長く
かかる欠点がある。また台座51,52は、その設置場
所や高さにより、建物用途上の障害になることがある。
なお、既存柱の周りに鋼管を設ける工法においても、同
様に、工期や建物用途上の問題が存在する。
【0005】したがって、本発明の課題は、繰り返し使
用可能であり、且つ、組立て、取り付け、解体が容易な
建物仮受治具を提供することにある。
【0006】また本発明の別の課題は、既存構造物に対
する下地処理を必要とせず、且つ、施工後には建物用途
上の障害になるような部材を残さず、したがって、工期
短縮や材料・施工コストの低減が図れる仮受構造を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、既存構
造物の支持部材の一部を取り除き、ここに免震用積層ゴ
ムや補強部材等の新たな部材を挿設する際に、既存構造
物の荷重を仮受けして支持するための治具であって、前
記支持部材に当接させるため所定間隔で配置された一対
の当接部と、前記一対の当接部の両端を連結すると共に
前記支持部材にほぼ平行に配置される連結部とを備え、
前記当接部と前記連結部とで囲まれる部分に開口部が形
成されたことを特徴とする建物仮受治具が提供される。
【0008】また本発明によれば、既存構造物の支持部
材の一部を取り除き、ここに免震用積層ゴムや補強部材
等の新たな部材を挿設するために、前記請求項1記載の
治具を用いて既存構造物の荷重を仮受け支持する仮受構
造であって、実質的に直交する2方向から前記支持部材
を各別に挟むようにそれぞれ一対の前記治具が対向配置
され、前記治具の開口部は支持部材の取り除き部分に位
置し、この対向配置された一対の治具間にそれぞれPC
鋼材が設けられて緊結されてなる仮受構造が提供され
る。
【0009】ここで、前記PC鋼材とは、コンクリート
部材にプレストレスを与えてプレストレストコンクリー
ト構造を形成するために用いられる高張力材料であっ
て、例えば、直径33mmのPC鋼棒(直径10mm以
上の高強度鋼)では50トン程度の緊張力も導入可能で
あり、これ以外にも、PC鋼線(直径8mm以下の高強
度鋼)又はPC鋼より線(PC鋼線をより合わせたも
の)等がある。
【0010】また本発明において、前記仮受治具は断面
コ字形状に形成することができる。断面コ字形状、すな
わち、一対の当接部は既存構造物の支持部材に当接する
ように所定間隔で設けられ、一対の連結部は支持部材と
の間に所定間隔のクリアランスを有し、一対の当接部間
に架け渡されるような配置で断面コ字形状に形成された
仮受治具は、例えば、ほぼ直交する2方向から支持部材
を各別に挟むようにそれぞれ一対ずつ仮受治具を対向配
置した場合、一方の対向面から仮受治具の当接部が他方
の対向面まで突出するが、この突出部分は、他方の対向
面に設ける仮受治具の連結部のクリアランス内に納ま
り、2つの対向面に設けられる仮受治具は、上下に若干
ずれただけの接近した配置とすることが可能になる。こ
れにより、2方向の仮受治具の開口部が重複する区間、
すなわち、支持部材を取り除くことができる区間を大き
く取ることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る一
実施例の建物仮受治具10の斜視図であり、この建物仮
受治具10は、既存構造物の柱の一部を取り除き、この
切断部分に免震用積層ゴムまたは他の補強部材等の新た
な部材を挿設する既存構造物の補強工法において、既存
構造物の荷重を仮受けするための治具である。
【0012】ここで、建物仮受治具10は、所定間隔で
実質的に平行に配置した一対の当接部11,12と、こ
れら一対の当接部11,12に実質的に直交すると共に
当接部11,12を両端で連結するように配置した連結
部13,14とから成り、中央に開口部16を備えるよ
うに井桁状に形成し、この井桁状の建物仮受治具10の
四隅には、当接部11,12から連結部13,14まで
貫通する貫通孔15を設ける。また建物仮受治具10
は、正面及び背面方向からは井桁状に見えるように形成
するが、上下左右方向からはコ字形状に見えるように形
成し、当接部11,12の長さは、貫通孔15間の長さ
L1が既存構造物の支持部材、例えば柱の幅よりも長く
なるように形成し、連結部13,14の長さは、開口部
16の縦の長さL2が前記柱の切断部分の長さよりも長
くなるように形成し、さらに、コ字形状部分のクリアラ
ンスの長さL3は当接部11,12の厚さよりも長く形
成する。なお、建物仮受治具10は、例えば、四本のH
形鋼あるいはI形鋼を当接部及び連結部となし、上述の
如く井桁状に組み合わせて形成してもよい。
【0013】次に、図2〜図4を参照して本発明に係る
仮受構造について説明する。図2は仮受構造を形成する
過程における斜視図であり、一対の建物仮受治具10が
柱30の1つの対向面に取り付けられている。更に詳細
には、図2に示したように、一対の建物仮受治具10の
各当接部11,12を柱30の表面に当接させて対向す
るように配置し、対向位置の貫通孔15,15にそれぞ
れPC鋼棒20を挿通し、PC鋼棒20の両端部に支圧
板21を嵌めて定着具22により定着する。ここで、P
C鋼棒20の一端には最初に支圧板21と定着具22と
が固定され、次に、他端からPC鋼棒20が引張られて
プレストレスが導入された後に、この他端に定着具22
が固定され、このプレストレスにより、一対の建物仮受
治具10は柱30の表面に圧着される。また、柱30の
1つの対向面に取り付けられた一対の建物仮受治具10
は、その当接部11,12の両端と、連結部13,14
とが柱30の他の対向面まで突出するような配置にな
る。
【0014】図3は図2に示した一対の建物仮受治具1
0に加えて、さらに、柱30の他の対向面に一対の建物
仮受治具10を取り付けてなる仮受構造の正面図であ
り、図4は図3におけるIV−IV方向から見た平面図であ
り、二対の建物仮受治具10が実質的に直交する2方向
から既存構造物の柱30を挟むように取りつけた状態が
示されているが、ここでは理解を容易にするため、下方
に位置する一対の建物仮受治具10を点線により図示し
た。
【0015】図2に示したように、柱30の1つの対向
面に取り付けられた一対の建物仮受治具10は他の対向
面まで突出するので、この突出部分を避けるように、図
3に示した如く、他の対向面の建物仮受治具10は上下
いずれかの方向に位置を若干ずらして設け、同様に、P
C鋼棒20、支圧板21及び定着具22により圧着す
る。また図3において、正面を向けている建物仮受治具
10は、側面を向けている一対の建物仮受治具10にお
ける下方の当接部12と交差する配置となっているが、
この交差部分は、正面の建物仮受治具10における連結
部13,14の各クリアランス内に納まり、これによ
り、2つの対向面に設けられる建物仮受治具10は、上
下に若干ずれただけの接近した配置が可能になる。
【0016】このように建物仮受治具10を設けた柱3
0において、2方向の建物仮受治具10の開口部16が
重複する区間を切断すると、この切断部分31よりも上
方の既存構造物の荷重は、図3において矢印で概略的に
示したように、建物仮受治具10の当接部11から連結
部13,14に伝わり、さらに、当接部12を介して切
断部分31よりも下方の柱30に伝達されて、これによ
り補強工事中の既存構造物は支持される。
【0017】
【発明の効果】本発明では、既存構造物の支持部材に当
接させるため所定間隔で配置された一対の当接部と、一
対の当接部の両端を連結すると共に支持部材の軸方向に
ほぼ平行に配置される連結部とを備え、これら当接部と
連結部とで囲まれる部分に開口部が形成された井桁状の
建物仮受治具を提供し、この建物仮受治具は既存構造物
の支持部材を挟むように対向配置し、この対向配置した
一対の建物仮受治具をそれぞれPC鋼材により緊結す
る。したがって、建物仮受治具はPC鋼材を緊張しなが
ら取り付けたり外したりするだけで、組立て、取り付
け、解体を容易に行うことができて、しかも、繰り返し
使用が可能である。また建物仮受治具は、PC鋼材に導
入されるプレストレスにより当接部が既存構造物に圧着
されて固定されるので、既存構造物に対する下地処理を
必要とせず、工期短縮や材料・施工コストの低減が図れ
る。さらに、従来のコンクリートフーチングを柱に設け
る仮受構造では、コンクリートフーチングの施工後の除
去が煩雑なため、そのまま既存構造物に残されて建物用
途上の障害になることがあったが、本発明では、PC鋼
材を施工後に外すだけで建物仮受治具が簡単に取り外し
可能であるため、上記従来の仮受構造における課題は容
易に解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物仮受治具の斜視図である。
【図2】柱の1つの対向面に取り付けられた建物仮受治
具を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る仮受構造の正面図である。
【図4】図3におけるIV−IV方向から見た平面図であ
る。
【図5】既存構造物の柱の一部を取り除き、ここに免震
用積層ゴムを挿設する従来工法を示した簡略図である。
【符号の説明】
11,12 当接部 13,14 連結部 16 開口部 30 柱(支持部材) 31 柱の切断部分(支持部材の取り除き部分) 20 PC鋼材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存構造物の支持部材の一部を取り除
    き、ここに免震用積層ゴムや補強部材等の新たな部材を
    挿設する際に、既存構造物の荷重を仮受けして支持する
    ための治具であって、 前記支持部材に当接させるため所定間隔で配置された一
    対の当接部と、前記一対の当接部の両端を連結すると共
    に前記支持部材にほぼ平行に配置される連結部とを備
    え、前記当接部と前記連結部とで囲まれる部分に開口部
    が形成されたことを特徴とする建物仮受治具。
  2. 【請求項2】 断面コ字形状に形成されたことを特徴と
    する請求項1記載の建物仮受治具。
  3. 【請求項3】 既存構造物の支持部材の一部を取り除
    き、ここに免震用積層ゴムや補強部材等の新たな部材を
    挿設するために、前記請求項1記載の治具を用いて既存
    構造物の荷重を仮受け支持する仮受構造であって、 実質的に直交する2方向から前記支持部材を各別に挟む
    ようにそれぞれ一対の前記治具が対向配置され、前記治
    具の開口部は支持部材の取り除き部分に位置し、この対
    向配置された一対の治具間にそれぞれPC鋼材が設けら
    れて緊結されてなる仮受構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017179818A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 株式会社奥村組 免震工事方法
JP2017179817A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 株式会社奥村組 既存柱軸力の仮受け構造
WO2021253986A1 (zh) * 2020-06-19 2021-12-23 上海建工四建集团有限公司 一种混凝土柱临时托换装置及其使用方法

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