JP2001123032A - 改質されたスチレン−アクリロニトリル樹脂ブレンド組成物および前記組成物から製造される物品 - Google Patents

改質されたスチレン−アクリロニトリル樹脂ブレンド組成物および前記組成物から製造される物品

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JP2001123032A
JP2001123032A JP2000282356A JP2000282356A JP2001123032A JP 2001123032 A JP2001123032 A JP 2001123032A JP 2000282356 A JP2000282356 A JP 2000282356A JP 2000282356 A JP2000282356 A JP 2000282356A JP 2001123032 A JP2001123032 A JP 2001123032A
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Jean-Philippe Gaetan Meyer
ジャン−フィリペ・ギャタン・メイエー
Yannick Jean Yvon Chiquet
ヤンニック・ジャン・イボン・シケット
Fabrizio Trinchero
ファブリジオ・トリンケロ
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Rohm and Haas Co
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Rohm and Haas Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐衝撃性、光学的透過性の向上したスチレン
−アクリロニトリル(以下「SAN」)樹脂組成物及び
該組成物から製造される物品の提供。 【解決手段】 (I)1.56〜1.58の屈折率を有
するSAN樹脂70〜99部、(II)1.56〜1.
58の屈折率を有するコアシェル改質剤1〜30部を含
むSAN樹脂組成物。コアシェル改質剤は、例えば
(A)スチレン、ブタジエン、ジビニルベンゼンにそれ
ぞれ由来する単位を含むコア部、(B)スチレンに由来
する単位を含む中間ステージ、(C)ヒドロキシエチル
メタアクリレート、スチレン、ジビニルベンゼンそれぞ
れに由来する単位を含む外側シェルを有するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、スチレン−アクリロニトリル樹
脂(以降、「SAN」と称する)および特定の改質剤の
ブレンドを含む組成物であって、単独のSANに対して
耐衝撃性および光学的透明性の向上されたバランスを提
供する前記組成物に関する。より詳細には、本発明は、
19〜35重量%のアクリロニトリル(以降「AN」と
称する)を有するスチレン−アクリロニトリル樹脂と、
ゴム状コア、中間硬質ステージ(intermedia
te hard stage)およびヒドロキシル基ま
たはヒドロキシル基と同様に働く他の官能基を含むシェ
ルを有する改質剤とを含む樹脂ブレンドに関する。
【0002】SAN樹脂(例えば、スチレンおよびアク
リロニトリルモノマーの単位に由来するコポリマー)
は、例えば、ポリカーボネート(PC)およびポリメチ
ルメタアクリレート(PMMA)のような他の透明な樹
脂と比較して、耐熱性、耐化学薬品性、および耐燃焼
性、並びに透明性、成形性、および低コストであるとい
うような種々の優れた特性を示す。しかし、SANは破
断点伸び値が低く、耐衝撃性が劣るので、現状では、S
ANはPCおよびPMMAと比較して、透明エンジニア
リングレジンとしてあまり利用されていない。よって、
良好な透明性を維持し、向上された破断点伸び値および
衝撃強さを有するSAN樹脂組成物は、低コストの透明
エンジニアリング樹脂を提供するであろう。多くの方法
が、SAN樹脂の破断点伸びおよび衝撃強さを向上させ
るために提案されている。ゴム状ポリマーまたはゴム含
有ポリマーがSANと混合されるというような、様々な
技術がSANおよび熱可塑性物質の耐衝撃性を改良する
ために開発されている。ブタジエンベースのゴム状成分
をSANに組み込み、その耐衝撃性を改良し、いわゆる
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹
脂を製造するという1つの試みがなされている。しか
し、これらの方法が実行されるとしても、SANとブタ
ジエンゴム相の屈折率の不適合および比較的大きなドメ
インサイズのせいで、ABS樹脂は典型的には不透明で
ある。典型的には、商業的グレードのSAN樹脂は1.
56〜1.58の範囲の屈折率を有しているが、ポリブ
タジエンの屈折率は約1.52である。
【0003】ゴム状ポリマーからなるコア、およびコア
の周囲にあって、ガラス状のポリマーからなるシェルを
含む特定のコア−シェルポリマー中にブレンドするとい
う他の試みがあり、該コア−シェルポリマーは透明性が
目的ではないSANの衝撃強さの改良のための優れた薬
剤である。しかし、これらの方法は通常、かなり大きい
ドメインサイズおよび比較的低い(適合しない)屈折率
を有する、数種類のゴム状成分を溶融ブレンドすること
により組み込むことを含み、これは結果として、樹脂組
成物をより強靱にするが、組成物は不透明なままであ
る。例としては、PARALOID(登録商標)EXL
−2600(ローム アンド ハース社)のようなメタ
アクリレート−ブタジエン−スチレン(MBS)改質剤
の添加があり、該改質剤はポリブタジエンをベースとす
るゴム状ポリマーコアおよびメチルメタアクリレート単
位に由来する硬質ポリマーシェルを含むコア−シェルポ
リマー粒子として公知である。残念ながら、そのような
MBS改質剤は約1.54の屈折率を有しており、SA
N樹脂と不透明なブレンドを形成する。
【0004】これら先行技術の方法が使用される場合
に、SAN樹脂組成物は概して、改質剤との屈折率の不
適合のために、劣った透明性を示す。これらの先行技術
のコア−シェル改質剤はSAN樹脂に添加され、向上さ
れた破断点伸び値を提供するがSAN樹脂の透明性は悪
くなる。McKeeらによる、米国特許第439316
4号は、SAN樹脂とMBS改質剤から製造される透明
で、耐衝撃性の熱可塑性樹脂成形材料を教示するが、該
材料は、MBS改質剤と、SANおよびPMMAの組み
合わせとの間の屈折率の違いが0.005より小さくな
るように、追加のコストの高いPMMA15〜70重量
部を必要とする。よって、SANと混和性であり、強靱
さおよび透明性の良好なバランスを有するエンジニアリ
ング樹脂ブレンドを調製するために屈折率を低減させる
PMMAのような追加の樹脂をさらに混ぜることを必要
としないように、屈折率が1.56〜1.58の範囲で
ある、低コストのコア−シェル改質剤の必要性が存在し
ている。
【0005】Carsonらによる、米国特許第532
1056号は、透明で、高いノッチ付きアイゾッド衝撃
強さの、アモルファス芳香族ポリエステルとのブレンド
を生じさせる改質剤を教示する。Carsonらは、低
濃度の特定のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
が芳香族ビニルモノマーと共重合され、1.55〜1.
58の範囲のRIを有するコア−シェル改質剤のシェル
を形成する場合に、改質剤添加量が30%以下、好まし
くは添加量が5〜20%でアモルファスポリエステルを
含む場合に、非常に高いノッチ付きアイゾッド衝撃強さ
が得られることを報告している。Carsonは、透明
なアモルファス芳香族ポリエステルの顕著に改良された
衝撃強さを提供するが、Carsonはそのような改質
剤が透明から半透明のSAN樹脂に有用であることを教
示も示唆もしていない。
【0006】本発明の目的は、透明性を保持しつつ、目
的物に加工される場合に、改良された強靱さ(衝撃強さ
および破断点伸び)を有するSANブレンド組成物を提
供することである。本発明の他の目的は、もろいSAN
物品が射出成形装置から射出される場合の、破損の問題
を克服する組成物を提供することである。さらに他の目
的は、透明から半透明な射出成形SAN物品を提供する
ことである。
【0007】本発明においては、SAN樹脂の破断点伸
び値は、SAN樹脂中に非常に容易に分散する、少量の
特定のコア−シェル改質剤の添加により実質的に増加す
る。さらに、本発明は、従来の公知の組成物を超える耐
衝撃性および光学的特性の改良されたバランスを有する
改質されたSAN樹脂組成物を提供する。特に、本発明
は、もろいSAN物品が射出成形装置から射出される場
合の、破損の問題を克服するSAN樹脂組成物を提供す
る。これらのおよび他の目的は、以下の開示から明らか
となるように、本発明によって達成される。本発明の改
質されたSAN樹脂組成物は、(I)少なくとも1つの
SAN樹脂と(II)(A)ジオレフィン、好ましくは
1,3−ジエンを含むコポリマーのようなゴム状コア、
(B)ビニル芳香族モノマーを含むポリマーのような硬
質ポリマーを主として含む中間ステージ、並びに(C)
ビニル芳香族モノマー(例えば、スチレン)およびヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレート、または他の態様
では、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと同様
の方法で機能する他の官能性モノマーから主としてなる
シェル、を有する少なくとも1つのコア−シェル改質剤
とのブレンドである。
【0008】本発明の改質されたSAN樹脂組成物は: (I)1.56〜1.58の屈折率を有する少なくとも
1つのSAN樹脂70〜99部;および (II)(A)(1)少なくとも1つのビニル芳香族モ
ノマーに由来する単位40〜60重量%、(2)少なく
とも1つの1,3−ジエンに由来する単位20〜60重
量%、(3)少なくとも1つの共重合可能なビニルまた
はビニリデンモノマーに由来する単位10重量%まで、
および(4)少なくとも1つのグラフト結合性または架
橋性モノマーに由来するモノマー5重量%までを含むコ
ア15〜85部; (B)少なくとも1つのビニル芳香族モノマーに由来す
る単位を少なくとも25重量%含む中間ステージ10〜
50部;および (C)(1)少なくとも1つのヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートに由来する単位2〜40重量%、
(2)少なくとも1つのビニル芳香族モノマーに由来す
る単位60〜98重量%、(3)1以上の共重合可能な
ビニルまたはビニリデンモノマーに由来する単位をシェ
ル中に25重量%まで、および(4)少なくとも1つの
グラフト結合性または架橋性モノマーに由来する単位5
重量%までを含む外側シェル5〜35部;を含み、1.
56〜1.58の範囲の屈折率を有する少なくとも1つ
のコア−シェル改質剤を含む。
【0009】改質されたSAN樹脂組成物のさらなるバ
リエーションは、改質剤のコア(A)内に:(1)内側
硬質ステージ、および(2)外側ゴム状ステージを提供
することである。内側硬質ステージは、少なくとも1つ
のビニル芳香族モノマーに由来する単位を少なくとも8
0重量%、少なくとも1つの他の共重合可能なビニルま
たはビニリデンモノマーに由来する単位を20重量%ま
で、少なくとも1つの1,3−ジエンに由来する単位を
20重量%まで、および少なくとも1つのグラフト結合
性または架橋性モノマーを5重量%まで含む。外側ゴム
状ステージは、ビニル芳香族モノマーに由来する単位を
60重量%まで、少なくとも1つの1,3−ジエンに由
来する単位を少なくとも30重量%、少なくとも1つの
共重合可能なビニルまたはビニリデンモノマーに由来す
る単位を10重量%まで、および少なくとも1つのグラ
フト結合性または架橋性モノマーに由来する単位を5重
量%まで含む。
【0010】本明細書を通じて使用される、用語「ステ
ージ」とは、「ステージを有する」ポリマーを達成する
ための種々の手段を提供する米国特許第3793402
号、第3971835号、第5534594号および第
5599854号のような先行文献によって示される意
味を含む、その最も広い可能な意味を包含するものと意
図される。本発明の他の態様は、上述のSAN樹脂ブレ
ンド組成物に従って製造される、成形部品、ボトル、シ
ート、フィルム、パイプ、発泡体、コンテナ、異形材ま
たは他の物品を含む。
【0011】スチレン−アクリロニトリルコポリマー
(SAN)樹脂および特定のコア−シェル改質剤の特定
のブレンドが、コア−シェル改質剤を含まないSAN樹
脂よりも、予想外に強靱であることを見出した。本発明
の改質されたSAN樹脂ブレンド組成物は、70〜99
重量部、好ましくは80〜95重量部、より好ましくは
80〜90重量部のSAN樹脂を含む。本発明において
使用するブレンド組成物のSAN樹脂成分は、アクリロ
ニトリル19〜35重量%、およびスチレン65〜81
重量%の範囲で変化するコポリマー成分を有する。コポ
リマーは、全ての良く知られた方法、例えば、バルク、
溶液、サスペンジョンまたは乳化重合によって製造され
ることができ、また、例えば、後述する実施例において
さらに詳述されるBASFおよびEnichemのよう
な商業的ソースから容易に入手できる。
【0012】好ましくは、溶液中で製造され、アクリロ
ニトリル24〜26重量%およびスチレン74〜76重
量%のアゼオトロピック(azeotropic)組成
物を含む、SAN樹脂(SANコポリマー)が使用され
る。SANコポリマーは50000〜500000g/
molの範囲の重量平均分子量を有するべきである。射
出成形のような、より低い溶融粘度を要求する用途に対
しては、重量平均分子量が150000g/mol以下
に保たれているSANコポリマーが好ましい。種々のS
AN樹脂のブレンドも使用可能である。例えば、2以上
のSAN樹脂のブレンドが使用されることもでき、アゼ
オトロピックコポリマー比を有するSAN樹脂ブレンド
が好ましい。
【0013】本発明の改質されたSAN樹脂ブレンド組
成物は、SAN樹脂の優れた衝撃強さおよび光学的透明
性を維持しつつ、著しく向上した破断点伸びを生じさせ
る特定の改質剤を1〜30、好ましくは5〜25、より
好ましくは10〜20重量部含む。これらの改質剤は、
(A)例えば、ブタジエンとスチレンのコポリマーをは
じめとする、ジオレフィンとビニル芳香族モノマーのコ
ポリマーのような、主としてゴム状ポリマーからなるコ
ア15〜85重量部、(B)ビニル芳香族モノマーのポ
リマーまたはコポリマーのような、主として硬質ポリマ
ーからなる中間ステージ10〜50重量部、および
(C)ヒドロキシル官能基またはその等価物を含むビニ
ル芳香族コポリマー(例えば、スチレン/ヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートコポリマー)から主として
なる外側シェル5〜35重量部を含む。例えば、この予
想し得ない結果を与えるコア−シェル改質剤(すなわ
ち、改質剤)はビニル芳香族モノマーと特定のヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート、例えば、ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート(HEMA)、ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート(HPMA)、4−ヒド
ロキシブチルアクリレート、エチルアルファ−ヒドロキ
シメチルアクリレート、もしくはヒドロキシエチルアク
リレート(HEA)、または、例えば、アリルセロソル
ブ、アリルカルビノール、メチルビニルカルビノール、
アリルアルコール、メタアリルアルコールなどのような
1以上のヒドロキシル基を有するその他の共重合可能な
モノマーとのコポリマーに由来するシェルを含む。例え
ば、グリシジルメタアクリレート(GMA);3,4−
エポキシブチルアクリレート;アクリロニトリル;メタ
アクリロニトリル;ベータ−シアノエチルメタアクリレ
ート;ベータ−シアノエチルアクリレート;例えば、オ
メガ−シアノエトキシエチルアクリレートもしくはオメ
ガ−シアノエトキシエチルメタアクリレートのようなシ
アノアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;例え
ば、メタアクリルアミドまたはアクリルアミドのような
(メタ)アクリルアミド;例えば、N−メチルアクリル
アミド、N−t−ブチルアクリルアミド、もしくはN−
エチル(メタ)アクリルアミドのようなN−モノアルキ
ル(メタ)アクリルアミド;または、例えば、ビニルフ
ェノール、パラ−ビニルベンジルアルコール、メタ−ビ
ニルフェネチルアルコールのような芳香族環とヒドロキ
シル基を有するビニルモノマー(好ましくは非フェノー
ル性)などのような、同様に機能する他の官能基を有す
るビニルモノマーも使用できる。驚くべきことに、外側
ポリマーシェル中にこれらの官能性モノマーを組み込ま
せることは、SAN樹脂における改質剤の混和性を悪化
させない。しかし、これらの官能基は、改質された樹脂
ブレンドにおいて、スチレンおよびアルキル(メタ)ア
クリレートのような官能基を有しないモノマーに由来す
る単位だけを含む改質剤を有する改質されたSAN樹脂
ブレンドで起こることが予想されないような、例えば、
他の樹脂(例えば、ポリエステル)との向上された混和
性のような種々の予想できない利点を提供することがで
きる。
【0014】改質剤組成物のコア、中間ステージおよび
シェルにおけるモノマー濃度は、改質剤がブレンドされ
るSAN樹脂の屈折率(すなわち、1.56〜1.5
8)とブレンドされる樹脂の屈折率とが適合するような
屈折率(RI)を提供するように調節される。この生成
物は、多くの商業的に入手可能なSAN樹脂との向上さ
れた特性を有する有用なブレンドを生じさせる。ほとん
ど全てのゴム状ポリマー(例えば、コア)はこの範囲よ
りも低いRIを有する。よって、改質剤組成物のゴム相
の濃度は比較的低く保たれ、改質剤の他の成分は所望の
範囲のRIをもたらすように使用される必要がある。し
かし、任意のコアシェル改質剤の与えられた濃度で得る
ことができる衝撃強さは、改質剤中のゴムポリマーの量
により直接変化する。これは、低いゴム含量を有する高
いRIの改質剤は、良好な強靱さを生じさせるには非常
に効率的でなければならないことを意味する。
【0015】光の波長よりも小さなディメンジョンを有
するコポリマーまたはコア−シェルコポリマーの平均屈
折率は、成分ポリマーの屈折率の重量平均値として見積
もることができる: RIコア−シェル = x(RIコア)+(1−x)(RIシェル) 〔等式1〕 式中、RIコア−シェルはコア−シェル改質剤の全体の
屈折率であり、RIコアはコアポリマー成分の屈折率で
あり、RIシェルはシェルポリマー成分の屈折率であ
り、さらにxはゴム状コアの重量分率である。
【0016】コア−シェル改質剤組成物を最適化するた
め要求されることの1つは、改質剤の屈折率をSAN樹
脂の屈折率(RISAN)に適合させることであり、等
式1より、 RISAN = x(RIコア)+(1−x)(RIシェル) 〔等式2〕 前記式は、SAN樹脂とRIが適合したコア−シェル改
質剤のゴム状コアの重量分率を提供する様に変形される
ことができる: x = (RISAN−RIシェル)/(RIコア−RIシェル) 〔等式3〕 さらに、SAN樹脂のようなコポリマーの屈折率は成分
ポリマーの屈折率の重量平均値によって算出されること
もできる。例えば、 RISAN = y(RIスチレン)+(1−y)(RIアクリロニトリル) 〔等式4〕 式中、RIスチレンはポリスチレンの屈折率であり、R
アクリロニトリルはポリアクリロニトリルの屈折率で
あり、さらにyはSAN樹脂中のスチレン単位の重量分
率である。種々の樹脂およびゴム、並びに耐衝撃剤の例
の実測RI値および計算RI値は表1に示される。
【0017】
【表1】
【0018】これらの計算は、ゴムがコアだけに含まれ
るようなコア−シェルポリマーに限定されるものではな
く;これらの計算は、ゴムおよび硬質ポリマーの種々の
組み合わせ(例えば、硬質内側部分および/ゴム状外側
部分からなるコア)に容易に一般化されることができ
る。実際的な観点からは、この適用のためのゴム状ポリ
マーを生産するのに最も望ましいモノマーはブタジエン
であり、RI=1.52を有する。前記ポリマーはR
I、コスト、安定性および加工容易性の最も良い組み合
わせを有している。同じ理由で、スチレンは改質剤の残
りの部分の最も望ましい成分である。しかし、ブタジエ
ンおよびスチレンだけが改質剤の成分であったとして
も、RIがSAN樹脂のRIと適合するのに必要とされ
る1.56〜1.58の範囲となるように、36/64
〜19/81の範囲のブタジエン/スチレン比が必要と
される。ポリブチルアクリレート(BA)ゴム成分を有
する同様の改質剤は、SAN樹脂とRIが適合する改質
剤を提供するために、さらに、より少ないゴム状成分
(ブチルアクリレート/スチレン比が22/78〜11
/89)を必要とするであろう。衝撃改質の分野の当業
者は、36%の濃度のブタジエンは良好なコア−シェル
改質剤の効果のためには非常に低いものであることを予
期するであろう。本明細書において認められる、SAN
樹脂のそのような官能化された「ラバープア(rubb
er−poor)」改質剤での改質の結果は、驚くべき
ことに良好である。
【0019】「ラバープア」改質剤についての要求は、
ビニル芳香族モノマーがスチレン、ビニルトルエン、パ
ラ−メチルスチレン、モノクロロスチレンなどから、高
い屈折率であるもの、すなわち、ポリブロモ化ビニル芳
香族または多環式ビニル芳香族に変更される場合には、
幾分緩和されることができる。本発明のSAN樹脂ブレ
ンド組成物の改質剤のコアはゴム状ポリマーであり、概
して、ブタジエンおよびビニル芳香族モノマーのコポリ
マーを含む。ゴム状ポリマーはジエンゴムコポリマー
(例えば、ブタジエン−スチレンコポリマー、ブタジエ
ン−スチレン−(メタ)アクリレートターポリマー、ブ
タジエン−スチレン−アクリロニトリルターポリマー、
イソプレン−スチレンコポリマーなど)を含むことがで
きる。上述のゴム状ポリマーのうち、ラテックスとして
製造されることができるものが特に望ましい。特に、乳
化重合の結果得られるブタジエン−ビニル芳香族コポリ
マーラテックスが好ましい。コアにおいては、架橋が中
程度である場合には、部分的に架橋されたポリマーが使
用されることもできる。多官能性不飽和モノマーとして
記載されたものの他に、さらに、架橋性またはグラフト
結合性モノマーの少なくとも1つが使用されることもで
きる。そのようなモノマーとしては、ジビニルベンゼ
ン、ジアリルマレエート、ブチレングリコールジアクリ
レート、アリルメタアクリレートなどが挙げられる。
【0020】改質剤のコアは硬質内側部分(例えば、ほ
とんどがスチレンのような高いTgを有する単位に由来
する)およびゴム状外側部分(例えば、ほとんどがブタ
ジエンのような低いTgを有する単位に由来する)から
なることができるので、全体的な効果として、SAN樹
脂とブレンドされた場合に向上された引張り特性を提供
するような改質剤を提供する。
【0021】コア中のコモノマーの比率は所望のコア−
シェル比およびゴム相の硬度に応じて変化する。コアポ
リマー中での、ブタジエンのビニル芳香族に対する比率
は70/30〜20/80(重量部)である。ブタジエ
ンの量が20重量部より低い場合には、耐衝撃性を向上
させることが困難となる。一方、ブタジエンの量が70
重量部を超える場合には、ビニル芳香族モノマーが高い
屈折率を有し、上述のようなポリブロモ化モノマーまた
は多環式モノマーから選択される場合を除き、SAN樹
脂のRIに適合するのに充分高いRIの改質剤を得るの
が困難になる。任意に、0.01〜5重量%まで、好ま
しくは0.1〜2重量%までの低濃度の、例えば、ジビ
ニルベンゼンまたはブチレングリコールジメタアクリレ
ートのような架橋性モノマーが含まれ、また、任意に、
例えば、アリルマレエートのような、コアとシェルを結
合するグラフト結合性モノマー0.01〜5重量%がゴ
ム状コアポリマー中に含まれることができる。架橋性モ
ノマーのさらなる例としては、例えば、エチレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタアクリ
レート、ブチレングリコールジアクリレート、オリゴエ
チレングリコールジアクリレート、オリゴエチレングリ
コールジメタアクリレート、トリメチロールプロパンジ
アクリレート、トリメチロールプロパンジメタアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、また
はトリメチロールプロパントリメタアクリレートのよう
な、アルカンポリオールポリアクリレートまたはポリメ
タアクリレート、および、例えば、アリルアクリレー
ト、アリルメタアクリレートまたはジアリルマレエート
のような不飽和カルボン酸アリルエステルが挙げられ
る。そのようなモノマー成分の屈折率の多くは、The
Polymer Handbook 第3版、Bra
ndrup and Immergut,Eds.,J
ohn Wiley、1989に示されている。
【0022】改質剤組成物の中間ステージとしては、ビ
ニル芳香族モノマーの硬質ポリマーまたはコポリマーが
好ましい。概して、室温以上のTgを有するポリマーま
たはコポリマーが使用されることができる。好適なビニ
ル芳香族モノマーの例としては、スチレン、アルファ−
メチルスチレン、パラ−メチルスチレン、クロロスチレ
ン、ビニルトルエン、ジブロモスチレン、トリブロモス
チレン、ビニルナフタレン、イソプロペニルナフタレ
ン、ベンジルメタアクリレート、ジビニルベンゼン等の
ビニル芳香族モノマーが挙げられる。
【0023】改質剤組成物のシェルとしては、ヒドロキ
シル基含有モノマーが使用されるのが好ましい。ヒドロ
キシル基がシェルポリマーに導入される場合には、活性
二重結合セグメントおよびヒドロキシル基を有するビニ
ルモノマー(以降、ヒドロキシル基含有モノマーとい
う)が、他の共重合可能なビニルモノマーと共重合され
る。上述のヒドロキシル基含有モノマーの例としては、
例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレートまたはエチルヒド
ロキシメチルアクリレートのようなヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレートまたはアルファ−ヒドロキシメチ
ルアクリレートエステル;例えば、アリルセロソルブ、
アリルカルビノール、メチルビニルカルビノール、アリ
ルアルコール、メタアリルアルコール等のようなヒドロ
キシル基含有化合物のアリル誘導体;ビニルフェノー
ル;パラ−ビニルベンジルアルコール;メタ−ビニルフ
ェネチルアルコールなどが挙げられる。
【0024】ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
モノマーは取り扱い時の安全性のために(ニトリル含有
モノマーよりも)好ましく、または、入手可能性という
点で(ここで教示される他のモノマーよりも)好ましい
が、同様の方法で機能する他の官能基を有するビニルモ
ノマーが使用されることができ、例えば、グリシジルメ
タアクリレート(GMA);3,4−エポキシブチルア
クリレート;アクリロニトリル;メタアクリロニトリ
ル;ベータ−シアノエチルメタアクリレート;ベータ−
シアノエチルアクリレート;例えば、オメガ−シアノエ
トキシエチルアクリレートまたはオメガ−シアノエトキ
シエチルメタアクリレートのようなシアノアルコキシア
ルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリルアミド
またはN−モノアルキル(メタ)アクリルアミドなどが
挙げられる。
【0025】上述のヒドロキシル基含有モノマーと共重
合されるビニル芳香族モノマーとしては、例えば、スチ
レン、アルファ−メチルスチレン、パラ−メチルスチレ
ン、クロロスチレン、ビニルトルエン、ジブロモスチレ
ン、トリブロモスチレン、ビニルナフタレン、イソプロ
ペニルナフタレンなどのようなビニル芳香族モノマーが
挙げられる。ヒドロキシル基含有モノマーおよびビニル
芳香族モノマーはそれぞれ単独でまたは2以上組み合わ
せて使用されることができる。シェルにおいては、ヒド
ロキシル基含有モノマー(例えば、HEMA、HPM
A)または同様の方法で機能するモノマー(例えば、M
AN、ANまたはGMA)/他の共重合可能なビニルモ
ノマー(例えば、スチレン、トリブロモスチレン)の比
率は、2/98〜40/60重量部であり、好ましく
は、3/97〜30/70重量部である。2部未満の場
合には、ビニル芳香族ホモポリマーシェルと比べて、S
AN樹脂中の耐衝撃性改質剤の分散の程度に影響を与え
ず、上述の量より多い場合には、例えば、架橋のよう
な、分散に悪影響を及ぼす副反応が生じうる。
【0026】任意に、1以上の追加のモノマーが、RI
を調節するためにシェルに添加されることができる。こ
の追加のモノマーは好ましくは、アルキル(メタ)アク
リレート(例えば、C1−C4アルキル(メタ)アクリ
レートなど)であるが、コアポリマー中で使用される他
の2つのポリマーと共重合可能であり、改質剤のRIを
ブレンドされるSAN樹脂のRIと適合させるターポリ
マーを生じさせる任意のモノマーであることができる。
追加のモノマーは、次のモノマーの任意の1以上を含む
ことができ、アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピ
ルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、デシルアクリレート、メチルメタア
クリレート、エチルメタアクリレート、ジビニルベンゼ
ンなどが挙げられる。得られた組成物は好ましくは、7
5〜300nm、より好ましくは140〜230nmの
粒子サイズを有し、1.56〜1.58の範囲のRIを
有する。
【0027】改質されたSAN樹脂組成物のコア−シェ
ル改質剤組成物は(A)(1)スチレンに由来する単位
50〜55重量部、(2)ブタジエンに由来する単位4
4.5〜48重量部、および(3)ジビニルベンゼンに
由来する単位0.5〜2重量部を有するコア50〜70
部;(B)スチレンに由来する単位を有する中間ステー
ジ20〜30部;および(C)(1)ヒドロキシエチル
メタアクリレートに由来する単位5〜15重量部、
(2)スチレンに由来する単位85〜95重量部、およ
び(3)ジビニルベンゼンに由来する単位0.1〜5重
量部を有する外側シェル10〜20部を有し;該少なく
とも1つのコア−シェル改質剤が1.56〜1.58の
範囲の屈折率を有するすることが特に好ましい。
【0028】上述のゴム状コア15−85重量部、中間
ステージ10−50重量部、およびシェルヒドロキシル
基含有ポリマー5−35重量部(全部で100重量部)
を含む改質剤組成物が製造される場合、通常のゴム改質
剤ポリマー(例えば、ABS樹脂、耐衝撃性ポリスチレ
ンなど)を製造するための従来の方法が効果的に使用さ
れることができる。これらの改質剤は乳化重合によって
製造されることができる。好ましい方法はソープ、開始
剤を使用し、MBSポリマー、すなわち、スチレンまた
はメチルメタアクリレートポリマーのステージの1以上
を有するブタジエン−スチレンゴムベースの改質剤を製
造するのに使用される通常の条件で行われる乳化重合で
ある。エマルジョンからの単離は、スプレードライまた
は凝集のような、標準的な方法によって達成されること
ができる。例えば、適切な粒子サイズおよび転化の程度
によって特徴づけられるポリマーラテックスは乳化重合
(例えば、重合されたゴムラテックスの存在下で、ビニ
ル芳香族モノマーが重合または共重合されて中間硬質ス
テージを形成したその上における、ヒドロキシル基含有
モノマーと他の共重合可能なビニルモノマーとの共重
合)によって製造される。
【0029】さらに、ポリマーは、コアが、少なくとも
1つのビニル芳香族モノマーを含む中間硬質ステージと
均一にグラフト重合され、該中間硬質ステージが、シェ
ルポリマーを構成するヒドロキシル基含有モノマーおよ
び他の共重合可能なビニルモノマーと均一にグラフト重
合される様な方法によって製造されることができる。よ
って、改質剤組成物が製造される場合には、得られた改
質剤組成物がヒドロキシル基が保持されたコア−シェル
構造で特定される限りは、一般的なフリーラジカル重合
技術(例えば、乳化重合、溶液重合および懸濁重合)が
使用されることができる。
【0030】改質剤組成物は、任意のいくつかの公知の
方法で反応媒体から単離されることができる。例えば、
エマルジョン中で製造される場合には、組成物は、水が
液体として除去される様な押出器中での凝集も包含する
凝集によって、またはスプレードライによって単離され
ることができる。熱安定剤および抗酸化剤のような添加
剤が単離前、単離中または単離後に組成物に添加される
ことができる。改質剤およびSAN樹脂は溶融ブレンド
によって押出器中で混合されることができる。2つの成
分の混合物は直接に押し出されもしくは射出成形される
ことができ、または該成分は最初のブレンド工程におい
て混合されることができ、次いで、このブレンドからペ
レットが成形されることができる。これらのポリエステ
ルブレンドにおける改質剤の濃度は1〜30重量%、好
ましくは5〜20重量%の範囲で変化することができ
る。ブレンドは、透明から半透明の部品に押し出されま
たは成形され、該部品は非常に高い破断点伸び値を有
し、さらに、延性型破壊および物理的な耐エージング性
を示す。要求される改質剤の濃度は、SAN樹脂の分子
量、望まれる破断点伸び、および最終目的物が使用され
る温度のような要因に依存する。改質剤濃度が1%未満
の場合には、有意な効果が見られない。
【0031】ブレンドは、最良の成型および加工特性の
ために、19〜35重量%の範囲のAN含量のSAN樹
脂を含むべきであるが、いくつかの用途のためには、よ
り低いまたはより高いAN含量のSAN樹脂が使用され
ることができる。シート、ペレット、コンテナ、ハウジ
ング、およびその他の成形部品のような物品は、本明細
書に記載される改質されたSAN樹脂組成物から製造さ
れることができる。組成物は概して、押出の間にブレン
ドされ、さらに、その最終形態に押し出されるか(すな
わち、シートまたはペレット化のためのストランド)、
またはさらに物品に射出成形される。ブレンドは、20
0〜250℃、好ましくは220℃〜240℃の温度の
押出器中での、溶融押出によって達成されることができ
る。例えば、長さ/直径比27/1および背圧7.0〜
9.0バールのハイワーク(high work)2ス
テージスクリューは、SAN樹脂中のコア−シェル改質
剤の適当な分散物を与える。1〜3分、好ましくは1〜
2分の押出器中での滞留時間が完全な混合および最適な
分散を確実にするのに適当である。好ましくは、ブレン
ドされ、押し出され、水浴中で冷却されたストランドを
ペレットにすることによって生産されるペレットは、さ
らに60℃で少なくとも4時間乾燥される。
【0032】本発明の組成物を製造するのに使用される
材料は均一に分散されており、溶融押出器のような装置
(例えば、シングルスクリュー押出器またはツインスク
リュー押出器)を使用することによって、成形の前の別
工程で該材料を溶融ブレンドするのが望ましいことが見
出された。ブレンドされた生成物はペレットにされ(す
なわち、押し出されたストランドはクエンチされ切断さ
れる)、乾燥され、引き続き成形目的のために使用され
る。公知の他の添加剤が、組成物中に1〜30重量%含
まれることができる。これらの他の添加剤としては、抗
酸化剤、難燃剤、例えば、ガラス繊維、アスベスト繊維
およびフレークのような強化剤、無機充填剤、安定化
剤、核剤、紫外線安定剤、熱安定剤および光安定剤、滑
剤、染料、顔料、トーナー、離型剤、例えば、ガラスビ
ーズおよびタルクのような充填剤などが含まれることが
できる。少量の(すなわち、1〜10重量%)他のポリ
マー、例えば、ポリエステル、ポリアミドまたはポリカ
ーボネートが本発明の組成物中に導入されることもでき
る。これらの添加剤のほとんどは透明性に悪影響を及ぼ
すであろう。抗酸化剤、熱安定剤、充填剤、顔料および
難燃剤のような上述の添加剤は、耐衝撃性または透明性
に悪影響を及ぼさない限り、本発明の組成物中に使用さ
れることができる。
【0033】SAN樹脂は比較的多量(約20%)の改
質剤とブレンドされる場合には、典型的には、熱軟化に
非常に感受性(低いビカー値(Vicat valu
e))であるが、この制限は本発明の改質剤によって克
服される(実施例中の表2参照)。よって、改質された
SAN樹脂組成物は、優れた耐熱性は必要ではないが高
い透明性および強靱さが必要とされる広範囲の用途にお
いて、ポリメチルメタアクリレート、ポリカーボネー
ト、セルロース系誘導体(cellulosics)、
耐衝撃ポリビニルクロライドなどと充分に競合すること
ができるであろう。これら改質されたSAN樹脂ブレン
ドで製造されることができる物品のタイプは、それが射
出成形部品、シート、フィルム、発泡体、パイプ、チュ
ーブまたは異形材の何れであるかにより、使用されるべ
き補助装置を決定するであろう。例えば、射出成形部品
を製造するためには、射出成形装置が必要とされる。シ
ートを製造するためには、シート押出装置が必要であ
る。
【0034】実施例 本発明を例示するために次の実施例が提供されるが、本
発明はこれらの実施例によって限定されるべきではな
い。全ての部およびパーセントは、特に示されない限り
は重量部および重量パーセントである。実施例において
は、次の略語が使用される: Bd=ブタジエン S=スチレン AN=アクリロニトリル HEMA=ヒドロキシエチルメタアクリレート DVB=ジビニルベンゼン
【0035】コア−シェル改質剤Aの製造 1.570の屈折率(SAN樹脂のAN含量の範囲に適
合する)を有するコア−シェル改質剤が次の方法に従っ
て調製された。23.319部の脱イオン水を、200
psi(1.38mPa)の圧力に耐え得るステンレス
鋼反応器に充填した。ナトリウムホルムアルデヒドスル
ホキシレートの5%水溶液1.182部を添加した。1
30rpmで撹拌し、85℃に加熱し、同時に30分間
窒素でスパージした(0.283scmh)。85℃
で、スパージを止め、Bd/S(比率約70:30)シ
ードエマルジョンを3.590部(33%固形分)添加
し、0.507部の脱イオン水でリンスした。反応器を
362−414mmHgに減圧した。モノマー、ソープ
および水の乳化混合物を4.75時間にわたり反応器に
供給した。乳化モノマー混合物は、14.221部の
S、0.269部のDVB、0.213部のナトリウム
ドデシルベンゼンスルホネートソープ、6.606部の
脱イオン水〔および1.014部の脱イオン水リンス〕
を含む。乳化モノマー混合物の供給速度は時間とともに
変化し、0.1349部/分で1.75時間、0.07
66部/分で1.25時間および0.0152部/分で
1.5時間であった。乳化モノマー混合物と同時に他の
供給が開始された:Bd〔12.368部〕が、乳化モ
ノマーの供給開始後1.75時間目から終わりまで供給
され〔0.0522部/分で1.25時間、次いで、
0.0938部/分で1.5時間〕;ナトリウムドデシ
ルベンゼンスルホネート溶液の10%水溶液2.377
部が、0.0088部/分の一定速度で4.5時間供給
され;t−ブチルヒドロペルオキシドの5%水溶液1.
774部が0.00657部/分の一定速度で4.5時
間添加された。添加終了時に、1.2967部の脱イオ
ン水でリンスした。
【0036】リンスが添加された後、ナトリウムホルム
アルデヒドスルホキシレートの5%溶液0.625部を
反応器に充填した。乳化スチレンチャージ〔含量:1
1.660部のS、0.153部のナトリウムドデシル
ベンゼンスルホネート、0.035部のt−ブチルヒド
ロペルオキシド、4.628部の脱イオン水(および
0.760部の脱イオン水のリンス)〕を0.1373
部/分で2時間供給した。リンスが添加された後、t−
ブチルヒドロペルオキシドの5%溶液0.070部、お
よびナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレートの5
%溶液0.070部を反応器に充填した。1時間保持し
た。反応器を大気圧にベントした。乳化モノマーを一定
速度で1時間供給した:乳化モノマーの組成は6.14
2部のS、0.840部のHEMA、0.014部のD
VB、0.021部のt−ブチルヒドロペルオキシド、
0.101部のナトリウムドデシルベンゼンスルホネー
ト、3.191部の脱イオン水(0.507部の脱イオ
ン水でのリンス)であった。t−ブチルヒドロペルオキ
シドの5%溶液〔1.460部〕およびナトリウムホル
ムアルデヒドスルホキシレートの5%溶液〔1.016
部〕のショットを6時間にわたり供給した。次いで、I
rganox 1010〔0.098部〕、Irgan
ox 245〔0.098部〕およびジラウリルチオジ
プロピオネート〔0.504部〕の50%固形分のエマ
ルジョンが添加された。バッチを60℃に冷却した。
【0037】改質剤Aの全組成は次の通りである:スチ
レンに由来する単位52.6重量%、ブタジエンに由来
する単位46.4重量%、およびジビニルベンゼンに由
来する単位1重量%を含むコア60部;スチレンに由来
する単位を含む中間ステージ25部;および、ヒドロキ
シエチルメタアクリレートに由来する単位12重量%、
スチレンに由来する単位87.8重量部、およびジビニ
ルベンゼンに由来する単位0.2重量%を含む外側シェ
ル15部。ASTM−D−542に従った方法を用いて
測定された改質剤AのRIは1.570±0.002で
あった。
【0038】本発明に従った、改質されたSAN樹脂ブ
レンドの製造 改質されたSAN樹脂ブレンド組成物は、商業的に入手
可能な改質されていない、19〜35重量%のANを有
するSAN樹脂を、上述のコア−シェル改質剤Aの10
または20重量部と、30mmZSKツインスクリュー
配合機で配合することにより製造された。押出温度は
(ホッパからダイ):220℃;220℃;230℃;
230℃;240℃であり、スクリュースピードは15
0RPMであり、アウトプットは10Kg/Hrsであ
った。24%、28%および32%のANを含んでいる
SAN樹脂はEnichemから入手され、19%、2
5%および35%のANを含むSAN樹脂はBASFか
ら入手された。配合された樹脂ブレンド組成物は、引き
続き、種々の試験サンプルに射出成形され、次いで、該
サンプルは引っ張り特性、衝撃特性、光学特性および熱
特性を評価され、結果は以下の表2から4に示される。
【0039】試験方法 改質されたSAN樹脂ブレンド組成物の引っ張り試験
は、タイプ標本ディメンション(Type speci
men dimensions)を用いて、ISO R
527に従って行われた。これらの試験は、イクステン
シオメータ(extensiometer)を備えたI
NSTRON(Canton,Massachuset
ts)装置を用いて、次の条件で行われた:グリップ間
の距離=115mm;スピードストレングス(spee
d strength)=5mm/分;フォーストラン
スデューサ(force transducer)=5
KN。モジュラス(MPa)、破断応力(stress
at break)(MPa)および破断点伸びパー
セント(%)の値が表2に示される。改質されたSAN
樹脂ブレンド組成物の衝撃試験はISO179 1eU
に従って行われた。ノッチなし応力標本および応力なし
標本(unnotchedstressed and
unstressed specimens)について
のシャルピー衝撃強さ(KJ/m)が表2に記載され
る。
【0040】ハンターラボ(Hunterlab)タイ
プDP9000装置(HunterAssociate
s Laboratory,Inc.,Reston,
Virginia)を用いて光学試験が行われ、AST
M D1003に従って曇り度パーセントを、ASTM
D1925に従って黄色度指数を、およびASTM
E313に従って白色度指数(whiteness i
ndex;WI)を測定した。曇り度パーセント
(%)、黄色度指数パーセント(YI)(%)、および
白色度指数パーセント(WI)(%)は表3に示され
る。改質されたSAN樹脂ブレンド組成物の加熱試験
は、ASTM D3029−93に従った落槍試験、お
よびISO 306−1987、コンディションB(5
Kg;加熱速度50℃/Hr)に従ったビカー法によっ
て行われた。落槍試験でのエネルギー値(ジュールおよ
び時間(msec))およびビカーB試験での軟化温度
(℃)が表4に示される。
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】表2に示される衝撃試験の結果は、改質剤
AのSAN樹脂への添加が、SAN樹脂のAN含量に応
じて変化するという衝撃特性を生じさせる。20%の改
質剤Aおよび28%のANを有するSAN樹脂からなる
改質されたSAN樹脂ブレンド組成物は最も良好な衝撃
特性を生じさせる。表2に示される引張り試験の結果
は、改質剤AのSAN樹脂への添加が、破断点伸びにお
いて、有意な向上を生じさせることを示す。これは、わ
ずかなアンダーカットが存在する射出成形物品におい
て、改質されたSAN樹脂ブレンド組成物を使用するこ
とを可能にし、該物品が低い破損率で射出成形装置から
自動的に排出されることを可能にする。破断点伸び値に
ついてのこの改良は、28〜35重量%のAN含量を含
むSAN樹脂で最も良好となる。
【0045】表3に示される光学的試験の結果は、改質
されたSAN樹脂ブレンド組成物の透明性は、SAN樹
脂のAN量が24〜25%の場合に最も良好であること
を示す。この結果は、改質剤の屈折率(改質剤Aについ
ては1.570)がSAN樹脂(25%のANを含むS
AN)の屈折率と適合する場合に透明性が最も良いと予
想されるものである、表1に比較として示される屈折率
と一致する。残念ながら、曇り度は、SANが28%の
AN量を有する場合に最も悪くなるものと思われる。S
AN樹脂の算出された屈折率は、低AN含量または高A
N含量のSAN樹脂よりも改質剤Aの屈折率により近く
なるべきであるので、これは驚くべき結果である。改質
された28%AN組成物における高い曇り度は、SAN
樹脂マトリックス中での改質剤の分散が良くないためで
あろうと推察される。表4に示される加熱試験の結果
は、ビカー軟化温度の低下は、改質されたSAN樹脂ブ
レンド組成物が20%までの改質剤を含む場合でさえ、
わずか約3℃に限定される。そのような改質されたブレ
ンド組成物が、改質されていない樹脂に比べ耐熱性にお
いてわずかな低下しか有しないことは非常に有利であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 ヤンニック・ジャン・イボン・シケット フランス,エフ−06160,ジュアン・レ・ パン,ブルバール・ウィルソン・69 (72)発明者 ファブリジオ・トリンケロ イタリア,ドモドッソーラ(エヌ・オ ー),ビア・モンテグラッパ・ニューメ ロ・9

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)1.56〜1.58の屈折率を有
    する少なくとも1つのSAN樹脂70〜99部;および (II)(A)(1)少なくとも1つのビニル芳香族モ
    ノマーに由来する単位40〜60重量%、(2)少なく
    とも1つの1,3−ジエンに由来する単位20〜60重
    量%、(3)少なくとも1つの共重合可能なビニルまた
    はビニリデンモノマーに由来する単位10重量%まで、
    および(4)少なくとも1つのグラフト結合性または架
    橋性モノマーに由来するモノマー5重量%までを含むコ
    ア15〜85部; (B)少なくとも1つのビニル芳香族モノマーに由来す
    る単位を少なくとも25重量%含む中間ステージ10〜
    50部;および (C)(1)少なくとも1つのヒドロキシアルキル(メ
    タ)アクリレートに由来する単位2〜40重量%、
    (2)少なくとも1つのビニル芳香族モノマーに由来す
    る単位60〜98重量%、(3)1以上の共重合可能な
    ビニルまたはビニリデンモノマーに由来する単位をシェ
    ル中に25重量%まで、および(4)少なくとも1つの
    グラフト結合性または架橋性モノマーに由来する単位5
    重量%までを含む外側シェル5〜35部;を含み、1.
    56〜1.58の範囲の屈折率を有する少なくとも1つ
    のコア−シェル改質剤1〜30部を含む改質されたSA
    N樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つのコア−シェル改質剤
    (II)のコア(A)が、(1)少なくとも1つのビニ
    ル芳香族モノマーに由来する単位を少なくとも80重量
    %、少なくとも1つの他の共重合可能なビニルまたはビ
    ニリデンモノマーに由来する単位を20重量%まで、少
    なくとも1つの1,3−ジエンに由来する単位を20重
    量%まで、および少なくとも1つのグラフト結合性また
    は架橋性モノマーに由来する単位を5重量%まで含む内
    側ステージを改質剤に基づいて10〜50部;および
    (2)ビニル芳香族モノマーに由来する単位を60重量
    %まで、少なくとも1つの1,3−ジエンに由来する単
    位を少なくとも30重量%、少なくとも1つの共重合可
    能なビニルまたはビニリデンモノマーに由来する単位を
    10重量%まで、および少なくとも1つのグラフト結合
    性または架橋性モノマーに由来する単位を5重量%まで
    含む外側ステージを改質剤に基づいて5〜75部含む請
    求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つのコア−シェル改質剤
    (II)の外側シェル(C)が複数のステージを含む請
    求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つのコア−シェル改質剤
    (II)のビニル芳香族モノマーが、スチレン、パラ−
    メチルスチレン、アルファ−メチルスチレン、クロロス
    チレン、ビニルトルエン、ブロモスチレン、ジブロモス
    チレン、トリブロモスチレン、イソ−プロペニルナフタ
    レン、またはビニルナフタレンから選択され、さらに
    1,3−ジエンがブタジエンである請求項1、2または
    3の何れか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つのコア−シェル改質剤
    (II)のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが
    ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートまたはヒドロキ
    シプロピル(メタ)アクリレートから選択される請求項
    1、2または3の何れか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つのSAN樹脂が19重量
    %〜35重量%のANを含む請求項1、2または3の何
    れか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 (I)1.56〜1.58の屈折率を有
    する少なくとも1つのSAN樹脂80〜90部;および (II)(A)(1)スチレンに由来する単位50〜5
    5重量%、(2)ブタジエンに由来する単位44.5〜
    48重量%、および(3)ジビニルベンゼンに由来する
    単位0.5〜2重量%を含むコア50〜70部; (B)スチレンに由来する単位を含む中間ステージ20
    〜30部;および (C)(1)ヒドロキシエチルメタアクリレートに由来
    する単位5〜15重量%、(2)スチレンに由来する単
    位85〜95重量%、および(3)ジビニルベンゼンに
    由来する単位0.1〜5重量%を含む外側シェル10〜
    20部;を含み、1.56〜1.58の範囲の屈折率を
    有する少なくとも1つのコア−シェル改質剤10〜20
    部を有する請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 少なくとも1つのSAN樹脂(I)が1
    9重量%〜35重量%のANを含む請求項7記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つのSAN樹脂(I)がA
    NおよびSモノマーをアゼオトロピック組成で含む請求
    項7記載の組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れか1項に記載の組
    成物から生産される物品。
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