JP2001123022A - 飲料容器用樹脂組成物およびそれを成形してなる飲料容器 - Google Patents

飲料容器用樹脂組成物およびそれを成形してなる飲料容器

Info

Publication number
JP2001123022A
JP2001123022A JP30197099A JP30197099A JP2001123022A JP 2001123022 A JP2001123022 A JP 2001123022A JP 30197099 A JP30197099 A JP 30197099A JP 30197099 A JP30197099 A JP 30197099A JP 2001123022 A JP2001123022 A JP 2001123022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
weight
bis
zirconium
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30197099A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihei Naka
善平 仲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Polychem Corp
Original Assignee
Japan Polychem Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Polychem Corp filed Critical Japan Polychem Corp
Priority to JP30197099A priority Critical patent/JP2001123022A/ja
Publication of JP2001123022A publication Critical patent/JP2001123022A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度、耐熱性に優れ、内容物への味・臭いの
移行の問題も少なく、成形加工時の耐劣化性を備えた飲
料容器用樹脂組成物及びそれを成形してなる飲料容器を
の提供。 【解決手段】 (A)エチレンと炭素数3〜12のα−
オレフィンとの共重合体100重量部、(B)平均粒子
径が0.1〜7.0μm、吸油量が50ミリリットル/
100g以上、水分が6%以下の無機化合物粒子0.0
3〜1.5重量部、(C)α−トコフェロール0.00
3〜0.20重量部からなり、MFRが0.05〜15
g/10分、密度が0.880〜0.940g/c
、ヘキサン可溶分が3.0重量%以下、Mw/Mn
の値が1.5〜4.0である飲料容器用ポリエチレン系
樹脂組成物及びそれを成形してなる飲料容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッグインボック
ス等の飲料容器に適するポリエチレン系樹脂組成物及び
それを成形してなる容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバッグインボックスに代表される
飲料容器用の材料としては、高圧ラジカル法による低密
度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体やエチ
レン・α−オレフィン共重合体が用いられてきた。中で
も、エチレン・α−オレフィン共重合体は、強度、滅菌
時の耐熱性に優れるため、使用されることが多い。しか
しながら、通常のエチレン・α−オレフィン共重合体
は、容器にした場合に内容物に対して臭い・味の移行が
起こるという問題があり、また強度についても十分でな
い場合があった。このエチレン・α−オレフィン共重合
体の内容物への臭い・味の移行を抑制し、強度も向上さ
せる方法としては、メタロセン系触媒によって重合され
たエチレン・α−オレフィン共重合体を用いることが考
えられる。
【0003】しかしながら、従来のメタロセン系触媒に
よって重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体で
は強度は向上するものの、味・臭いの移行の抑制につい
ては未だ十分ではなかった。また、成形加工時の劣化を
防ぐために添加する酸化防止剤も、容器の内容物に対し
て味・臭いの点で悪影響を及ぼしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、強度、耐熱
性に優れ、内容物への味・臭いの移行の問題も少なく、
成形加工時の耐劣化性を備えた飲料容器用樹脂組成物及
びそれを成形してなる飲料容器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するべく種々の検討を重ねた結果、特定の無機
化合物粒子とα−トコフェロールを含有し、特定の特性
を有するポリエチレン系樹脂組成物が上記課題を解決す
ることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、下記成分(A)〜(C)からなり、下記特性(D)
〜(G)を有する飲料容器用ポリエチレン系樹脂組成
物、及びそれを成形してなる飲料容器である。 成分(A):エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィ
ンとの共重合体 100重量部 成分(B):次の特性(B1)〜特性(B3)を有する
無機化合物粒子 0.03〜1.5重量部 特性(B1):平均粒子径が0.1〜7.0μmである
こと、 特性(B2):吸油量が50ミリリットル/100g以
上であること、 特性(B3):水分が6%以下であること、 成分(C):α−トコフェロール 0.003〜0.2
0重量部 特性(D):MFRが0.05〜15g/10分である
こと、 特性(E):密度が0.880〜0.940g/cm
であること、 特性(F):ヘキサン可溶分が3.0重量%以下である
こと、 特性(G):Mw/Mnの値が、1.5〜4.0である
こと、 ただし、Mwは重量平均分子量、Mnは数平均分子量を
示す。本発明の飲料容器は、単層構造であっても良い
し、また2層以上の層からなる多層構造であっても良
い。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。 [I]ポリエチレン系樹脂組成物 1.構成成分 本発明のポリエチレン系樹脂組成物は、次の成分
(A)、(B)、(C)及び必要に応じて、(H)から
なる。 成分(A):エチレンと炭素数3〜12のα−オレ
フィンとの共重合体 成分(A)のエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィ
ンとの共重合体は、成分(A)〜成分(C)からなる樹
脂組成物として特性(D)〜特性(H)を満足する限り
限定されないが、α−オレフィンは炭素数3〜12、好
ましくは4〜10のものが用いられる。具体的には、例
えば、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−
ドデセン、或いはこれらの混合物であり、これに加え
て、少量のポリエン等が共重合されても良い。上記ポリ
エンとしては、ブタジエン、イソプレン、1,4−ヘキ
サジエン、ジシクロペンタジエン等を挙げることができ
る。
【0007】本発明で用いるエチレンと炭素数3〜12
のα−オレフィンとの共重合体を製造する重合方法とし
ては、限定されるものではないが、以下の様なオレフィ
ン重合用触媒を用いる方法が挙げられる。オレフィン重
合用触媒として、成分(a)のメタロセン系遷移金属化
合物、及び、成分(b)の塩類処理及び/又は酸処理を
行なって得られた、(b)無機珪酸塩、及び、
(b)珪酸塩を除くイオン交換性層状化合物からなる
群より選ばれた少なくとも1種の化合物を必須成分とす
るオレフィン重合用触媒によって製造することができ
る。
【0008】(i)メタロセン系遷移金属化合物(成分
(a)) オレフィン重合用触媒成分である成分(a)のメタロセ
ン系遷移金属化合物は、置換されていても良い1個若し
くは2個のシクロペンタジエニル系配位子、すなわち置
換基が結合して縮合環を形成していても良い1〜2個の
シクロペンタジエニル環含有配位子と長周期律表の3,
4,5,6族の遷移金属とからなる有機化合物、或い
は、それらのカオチン型錯体である。かかるメタロセン
系遷移金属化合物として、好ましいものは、下記の一般
式(I)若しくは(II)で表される化合物である。 (CpR 5−a(CpR 5−bMR …(I) 〔(CpR 5−a(CpR 5−bMR n+〔 Rn− …(II)
【0009】上記の一般式(I)及び(II)中、Cp
5−a及びCpR −bは、シクロペン
タジエニル(Cp)基の誘導体を示す。
【0010】一般式(I)及び(II)中、R、R
は、炭素数1〜20の置換されていても良い炭化水素
基、珪素含有置換基、燐含有置換基、窒素含有置換基、
酸素含有置換基であり、各々同一でも異なっていても良
い。
【0011】具体的には、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−
ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアル
キル基、フェニル基、p−トリル基、o−トリル基、m
−トリル基等のアリール基、フルオロメチル基、フルオ
ロエチル基、フルオロフェニル基、クロロメチル基、ク
ロロエチル基、クロロフェニル基、プロモメチル基、プ
ロモエチル基、プロモフェニル基、ヨードメチル基、ヨ
ードエチル基、ヨードフェニル基等のハロ置換炭化水素
基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリフ
ェニルシリル基等の珪素含有置換基、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ
基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基等のアルコキシ
基、フェノキシ基、メチルフェノキシ基、ペンタメチル
フェノキシ基、p−トリルオキシ基、m−トリルオキシ
基、o−トリルオキシ基等のアリールオキシ基等を挙げ
ることができる。これらの中でも好ましくは、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜4のア
ルキル基、トリメチルシリル基、メトキシ基、エトキシ
基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ
基等である。
【0012】また、RとRは、互いに結合して架橋
基を形成しても良い。具体的には、メチレン基、エチレ
ン基のようなアルキレン基、エチリデン基、プロピリデ
ン基、イソプロピリデン基、フェニルメチリデン基、ジ
フェニルメチリデン基のようなアリキリデン基、ジメチ
ルシリレン基、ジエチルシリレン基、ジプロピルシリレ
ン基、ジイソプロピルシリレン基、ジフェニルシリレン
基、メチルエチルシリレン基、メチルフェニルシリレン
基、メチルイソプロピルシリレン基、メチル−t−ブチ
ルシリレン基のような珪素含有架橋基、ジメチルゲミレ
ン基、ジエチルゲミレン基、ジプロプルゲミレン基、ジ
イソプロピルゲミレン基、ジフェニルゲミレン基、メチ
ルエチルゲミレン基、メチルフェニルゲミレン基、メチ
ルイソプロピルゲミレン基、メチル−t−ブチルゲミレ
ン基のようなゲルマニウム含有架橋基等、アミノ基等、
ホスフィニル基等を挙げることができる。
【0013】更に、R同士、又はR同士で互いに結
合して架橋基を形成しても良い。具体的には、インデニ
ル基、テトラヒドロインデニル基、フルオレニル基、オ
クタヒドロフルオレニル基等が好ましく挙げられ、これ
らは置換されていても良い。
【0014】Rは、炭素数1〜20の置換されていて
も良い炭化水素基、水素、ハロゲン、珪素含有置換基、
アルコキシ、アリールオキシ、アミド、又は、チオアル
コキシであり、具体的には、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t
−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等の
アルキル基、フェニル基、p−トリル基、o−トリル
基、m−トリル基等のアリール基、フルオロメチル基、
フルオロエチル基、フルオロフェニル基、クロロメチル
基、クロロエチル基、クロロフェニル基、プロモメチル
基、プロモエチル基、プロモフェニル基、ヨードメチル
基、ヨードエチル基、ヨードフェニル基等のハロ置換炭
化水素基、弗素、塩素、臭素、沃素等のハロゲン、トリ
メチルシリル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシ
リル基等の珪素含有置換基、メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブ
トキシ基、t−ブトキシ基等のアルコキシ基、フェノキ
シ基、メチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ
基、p−トリルオキシ基、m−トリルオキシ基、o−ト
リルオキシ基等のアリールオキシ基、ジメチルアミド
基、ジエチルアミド基、ジプロピルアミド基、ジイソプ
ロピルアミド基、メチルチオアルコキシ基、エチルチオ
アルコキシ基、プロピルチオアルコキシ基、ブチルチオ
アルコキシ基、t−ブチルチオアルコキシ基、フェニル
チオアルコキシ基等のチオアルコキシ基を挙げることが
できる。これらの中で好ましくは水素、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、フェニ
ル基、塩素等のハロゲン、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基、ジメチルアミド基、メ
チルチオアルコキシ基を挙げることができ、中でも、水
素、メチルキ、塩素が特に好ましい。
【0015】また、Rは、R若しくはR若しくは
Cpと結合していても良く、このような配位子の具体例
として、CpH(CHO−(1≦n≦5)、C
pMe(CHO−(1≦n≦5)、CpH
(MeSi)(t−Bu)N−、CpMe(Me
Si)(t−Bu)N−等(Cpはシクロペンタジエ
ニル基、Meはメチル基、Buはブチル基を示す。)が
挙げられる。更に、Rが相互に結合して二座配位子を
形成しても良い。この様なRの具体例としては、−O
CHO−、−OCHCHO−、−O(o−C
)O−等を挙げることができる。
【0016】Mは、周期律表3、4、5、6族の原子で
あり、具体的には、スカンジウム、イットリウム、ラン
タン、セリウム、プラセオジウム、ネオジウム、サマリ
ウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジス
プロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッ
テルビウム、ルテチウム、アクチニウム、トリウム、プ
ロトアクチニウム、ウラン、チタニウム、ジルコニウ
ム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロ
ム、モリブデン、タングステンが挙げられる。これらの
うち、4族のチタニウム、ジルコニウム、ハフニウムが
好ましく用いられる。また、これらは混合しても用いて
もよい。
【0017】Lは、電気的に中性な配位子、mはその個
数で0以上の整数を示す。具体的にはジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル
類、アセトニトリルのようなニトリル類、ジメチルホル
ムアミドのようなアミド類、トリメチルフォスフィンの
ようなフォスフィン類、トリメチルアミンのようなアミ
ン類を挙げることができる。好ましくはテトラヒドロフ
ラン、トリメチルフォスフィン、トリメチルアミンであ
る。
【0018】〔R〕は、カチオンを中和する1個また
は2個以上のアニオンである。具体的には、テトラフェ
ニルボレート、テトラ(p−トリル)ボレート、カルバ
ドデカボレート、ジカルバウンデカボレート、テトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラフルオ
ロボレート、ヘキサフルオロフォスフェートを挙げるこ
とができる。
【0019】a、bは0〜5の整数である。また、p、
q、rは、Mの価数をVとしたときに、メタロセン系化
合物が一般式(I)の場合には、p+q+r=Vを満た
す負でない整数であり、メタロセン系化合物が一般式
(II)の場合には、p+q+r=V−nを満たす負で
ない整数である。通常p、qは0〜3の整数で、好まし
くは0または1である。rは0〜3の整数で、好ましく
は1または2である。また、nは0≦n≦Vを満たす整
数である。
【0020】上述のメタロセン系遷移金属化合物は、具
体的にはジルコニウムを例にとれば、一般式(I)に相
当するものとしては、(1)ビス(メチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライド、(2)ビス(エ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライ
ド、(3)ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジメチル、(4)ビス(エチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジメチル、(5)ビス(メチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化物、(6)ビ
ス(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム二水素
化物、(7)ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロライド、(8)ビス(トリメチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、(9)
ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、(1
0)ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジメチル、(11)ビス(インデニル)ジルコニウム
ジメチル、(12)ビス(トリメチルシリルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジメチル、(13)ビス(ト
リフルオロメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロライド、(14)イソプロピリデン−ビス(イン
デニル)ジルコニウムジクロライド、(15)イソプロ
ピリデン−ビス(インデニル)ジルコニウム二水素化
物、(16)ペンダメチルシクロペンタジエニル(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、(1
7)ペンダメチルシクロペンタジエニル(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジメチル、(18)イソプロピ
リデン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジル
コニウムジクロライド、(19)イソプロピリデン(シ
クロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジ
メチル、
【0021】(20)ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロライド、(21)ビス(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジメチル、(22)ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジエチル、(23)メ
チルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロライド、(24)メチルシクロペンタ
ジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチ
ル、(25)ジメチルシクロペンタジエニル(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、(26)イ
ンデニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
ライド、(27)ビス(ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロライド、(28)インデニル
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(2
9)トリメチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジメチル、(30)トリフルオロ
メチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロライド、(31)トリフルオロメチ
ルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジメチル、(32)ビス(シクロペンタジエニ
ル)(トリメチルシリル)(メチル)ジルコニウム、
(33)メチレン−ビス(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロライド、(34)エチレン−ビス(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、(3
5)ジメチルシリル−ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジメチル、(36)ビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムビス(メタンスルホナト)、(3
7)ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムトリフ
ルオロメタンスルホナトクロライド、(38)ビス(イ
ンデニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスル
ホナト)、(39)エチレンビス(インデニル)ジルコ
ニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、
【0022】(40)(第3級ブチルアミド)ジメチル
(テトラメチルシクロペンタジエニル)シランジベンジ
ルジルコニウム(第3級ブチルアミド)ジメチル(2,
3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)シラ
ンジベンジルジルコニウム、(41)インデニルジルコ
ニウムトリス(ジメチルアミド)、(42)(第3級ブ
チルアミド)(テトラメチルシクロペンタジエニル)−
1,2−エタンジルコニウムジクロライド、(43)
(第3級ブチルアミド)ジメチル−(テトラメチルシク
ロペンタジエニル)シランジルコニウムジクロライド、
(44)(フェニルフォスフィド)ジメチル(テトラメ
チルシクロペンタジエニル)シランジルコニウムジクロ
ライド、(45)ビス(1,3−ジメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライド、(46)ビス
(1−エチル−3−メチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、(47)ビス(1−n−プロピル
−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、(48)ビス(1−i−プロピル−3−メチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(4
9)ビス(1−n−ブチル−3−メチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、
【0023】(50)ビス(1−i−ブチル−3−メチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
(51)ビス(1−シクロヘキシル−3−メチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(52)ビ
ス(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジメチル、(53)ビス(1−エチル−3−メチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(5
4)ビス(1−n−プロピル−3−メチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジメチル、(55)ビス(1−
n−ブチル−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジメチル、(56)ビス(1,3−ジメチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムビス(ジエチルアミ
ド)、(57)ビス(1−エチル−3−メチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムビス(ジエチルアミド)、
(58)ビス(1−n−ブチル−3−メチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムビス(ジエチルアミド)等が
ある。
【0024】また、一般式(II)に相当するものとし
ては、(1)ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウム(クロライド)(テトラフェニルボレート)テ
トラヒドロフラン錯体、(2)ビス(エチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェ
ニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(3)ビス
(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム(メチ
ル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯
体、(4)ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウム(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラヒ
ドロフラン錯体、(5)ビス(メチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボレ
ート)テトラヒドロフラン錯体、(6)ビス(ジメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウム(クロライド)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(7)ビス(インデニル)ジルコニウム(クロライド)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(8)ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウム(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラヒド
ロフラン錯体、(9)ビス(トリメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボ
レート)テトラヒドロフラン錯体、
【0025】(10)イソプロピリデン−ビス(インデ
ニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニルボ
レート)テトラヒドロフラン錯体、(11)イソプロピ
リデン−ビス(インデニル)ジルコニウム(メチル)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(12)イソプロピリデン−ビス(インデニル)ジルコ
ニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)テトラ
ヒドロフラン錯体、(13)ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(クロ
ライド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラ
ン錯体、(14)イソプロピリデン(シクロペンタジエ
ニル)(フルオレニル)ジルコニウム(クロライド)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(15)ビス(シクロペンタジエニル)(メチル)ジル
コニウム(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラ
ン錯体、(16)メチルシクロペンタジエニル(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラ
フェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(17)
ジメチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニルボレ
ート)テトラヒドロフラン錯体、(18)インデニル
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(クロライド)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(19)トリメチルシリルシクロペンタジエニル(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウム(メチル)(テトラフ
ェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
【0026】(20)ビス(シクロペンタジエニル)
(トリメチルシリル)ジルコニウム(テトラフェニルボ
レート)テトラヒドロフラン錯体、(21)ビス(シク
ロペンタジエニル)(トリメチルシリルメチル)ジルコ
ニウム(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン
錯体、(22)エチレン−ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニルボレ
ート)テトラヒドロフラン錯体、(23)ジメチルシリ
ル−ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(クロ
ライド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラ
ン錯体、(24)エチレン−ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム(メチル)(テトラフェニルボレー
ト)テトラヒドロフラン錯体、(25)ジメチルシリル
−ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(メチ
ル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯
体、(26)エチレン−ビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)
テトラヒドロフラン錯体、(27)ビス(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウム(メタンスルホナト)(テトラ
フェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体等がある。
また、チタニウム化合物、ハフニウム化合物等の第3、
4、5、6族金属化合物についても、上記と同様の化合
物が挙げられる。更に、これらの化合物の混合物を用い
てもよい。
【0027】(ii)成分(b)の化合物 オレフィン重合用触媒成分である成分(b)の化合物と
しては、塩類処理及び/又は酸処理を行って得られた、
(b)無機珪酸塩、及び、(b)珪酸塩を除くイオ
ン交換性層状化合物からなる群より選ばれた少なくとも
一種の化合物を用いる。
【0028】(イ)(b)無機珪酸塩 無機珪酸塩としては、ゼオライト、珪藻土、及び大部分
の粘土を挙げることができる。また、粘土は、通常、粘
土鉱物を主成分として構成される。これらゼオライト、
珪藻土、粘土、粘土鉱物は天然に産出する鉱物を用いて
もよいし、人工合成物であってよい。また、これらは特
に処理を行うことなくそのまま用いてもよいし、ボール
ミル、篩分け、酸処理等の処理を行った後に用いてもよ
い。また、単独で用いても、2種以上を混合して用いて
もよい。
【0029】・粘土、粘土鉱物 粘土、粘土鉱物の具体例としてはアロフェン等のアロフ
ェン族、ディッカイト、ナクライト、カオリナイト、ア
ノーキサイト等のカオリン族、メタハロイサイト、ハロ
イサイト等のハロイサイト族、クリソタイル、リザルタ
イト、アンチゴライト等の蛇紋石族、モンモリロナイ
ト、ザウコナイト、バイデライト、ノントロナイト、サ
ポナイト、ヘクトライト等のスメクタイト、バーミキュ
ライト等のバーミキュライト鉱物、イライト、サリサイ
ト、海緑石等の雲母鉱物、アタパルジャイト、セピオラ
イト、パリゴルスカイト、ベントナイト、木節粘土、ガ
イロメ粘土、ヒシンゲル石、パイロフィライト、リョク
デイ石群等が挙げられる。これらは混合層を形成してい
てもよい。これらの中では、モンモリロナイト、ザウコ
ナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、
ヘクトライト、ベントナイト、テニオライト、雲母等の
スメクタイト族が好ましい。
【0030】(ロ)(b)珪酸塩を除くイオン交換性
層状化合物 珪酸塩を除くイオン交換性層状化合物としては、六方最
密パッキング型、アンチモン型、CdCl型、Cdl
型等の層状の結晶構造を有するイオン結晶性化合物等
を例示することが出来る。このような結晶構造を有する
イオン交換性層状化合物の具体例としては、α−Zr
(HAsO・HO、α−Zr(HPO
α−Zr(KPO・3HO、α−Ti(HPO
、α−Ti(HAsO・HO、α−Sn
(HPO・HO、γ−Zr(HPO、γ
−Ti(HPO、γ−Ti(NHPO
O等の多価金属の結晶性酸性塩が挙げられる。これ
らは特に処理を行うことなくそのまま用いてもよいし、
ボールミル、節分け、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、
蟻酸、酢酸、安息香酸等の有機酸、等との接触による酸
処理等の処理を行った後に用いてもよい。また単独で用
いても、2種以上を混合して用いてもよい。
【0031】本発明に用いられる、塩類処理も酸処理も
施されていない状態の、珪酸塩を除くイオン交換性層状
化合物及び無機珪酸塩からなる群より選ばれた少なくと
も一種の化合物は、交換可能な1族金属の陽イオン(通
常、例えばNa、K)を含有する。1族金属の陽イオン
の含有量は、0.1重量%好ましくは0.5重量%であ
ることが望ましい。これら、珪酸塩を除くイオン交換性
層状化合物及び無機珪酸塩からなる群より選ばれた少な
くとも一種の化合物を塩類処理及び/又は酸処理するこ
とによってオレフィン重合用触媒成分である成分(b)
の化合物が得られる。
【0032】本発明において、塩類処理及び/又は酸処
理によって、固体の酸強度を変えることができる。ま
た、塩類処理は、イオン複合体、分子複合体、有機誘導
体等を形成し、表面積や層間距離を変えることができ
る。即ち、イオン交換性を利用し、層間の交換性イオン
を別の大きな嵩高いイオンと置換することにより、層間
が拡大した状態の層状物質を得ることが出来る。本発明
においては、塩類で処理される前の、珪酸塩を除くイオ
ン交換性層状化合物及び無機珪酸塩からなる群より選ば
れた少なくとも一種の化合物の含有する交換可能な1族
金属の陽イオンの40%以上、好ましくは60%以上
を、下記に示す塩類より解離した陽イオンとイオン交換
することが必要である。
【0033】・塩類 このようなイオン交換を目的とした本発明の塩類処理で
用いられる塩類は、2〜14族原子からなる群より選ば
れた少なくとも一種の原子を含む陽イオンを含有する化
合物であり、好ましく、2〜14族原子からなる群より
選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオンと、ハロ
ゲン原子、無機酸及び有機酸からなる群より選ばれた少
なくとも一種の陰イオンとからなる化合物であり、更に
好ましくは、2〜14族原子からなる群より選ばれた少
なくとも一種の原子を含む陽イオンと、Cl、Br、
I、F、PO、SO、NO、CO、C
ClO、OCOCH、CHCOCHCOCH
OCl、O(NO、O(ClO、O(S
)、OH、OCl、OCl、OCOH、OC
OCHCH、C及びCからな
る群から選ばれる少なくとも一種の陰イオンとからなる
化合物である。具体的には、CaCl、CaSO
Ca(NO、MgCl、MgBr、MgSO
、Mg(PO、Mg(NO、Mg(Cl
、CrOCl、CrF、CrCl、C
rBr、Cr(NO、Cr(SO、C
o(CHCOCHCOCH、CoCO、Co
、CoF、NiCO、NiC、Pb
SO、Pb(NO 、CuBr、Cu(OCO
CH、Zn(CHCOCHCOCH 、Z
n(OCOCH、Zn(OOCH)、ZnCO
、Zn(SO)、Zn(NO、ZnCl
AlCl、Al(NO、GeI、GeB
、Sn(OCOCH、Pb(ClO
PbI等が挙げられる。これらの塩類のうち、4、
5、又は、6族原子の陽イオンを含有する化合物で処理
されたオレフィン重合用触媒成分である成分(b)の化
合物を用いることが特に好ましい。酸処理は表面の不純
物を取り除くほか、結晶構造のAl、Fe、Mg等の陽
イオンの一部又は全部を溶出させる。
【0034】・酸 酸処理で用いられる酸は、好ましくは塩酸、硫酸、硝
酸、酢酸、シュウ酸から選択される。処理に用いる塩類
及び酸は、2種以上であってもよい。塩類処理と酸処理
を組み合わせる場合においては、塩類処理を行った後、
酸処理を行う方法、酸処理を行った後、塩類処理を行う
方法、及び塩類処理と酸処理を同時に行う方法がある。
【0035】・処理条件 塩類及び酸による処理条件は、特には制限されないが、
通常塩類及び酸濃度は、0.1〜30重量%、処理温度
は室温〜沸点、処理時間は、5分〜24時間の条件を選
択して、珪酸塩を除くイオン交換性層状化合物及び無機
珪酸塩からなる群より選ばれた少なくとも一種の化合物
を構成している物質の少なくとも一部を溶出する条件で
行うことが好ましい。また、塩類及び酸は、一般的には
水溶液で用いられる。本発明では、上記塩類処理及び/
又は酸処理を行うが、処理前、処理間、処理後に粉砕や
造粒等で形状制御を行ってもよい。また、アルカリ処理
や有機物処理等の他の化学処理を併用してもよい。この
ようにして得られる成分(b)の化合物性分としては、
水銀圧入法で測定した半径20Å以上の細孔容積が0.
1cc/g以上、特には0.3〜5cc/gのものが好
ましい。
【0036】これら珪酸塩を除くイオン交換性層状化合
物及び無機珪酸塩からなる群より選ばれた少なくとも一
種の化合物には、通常、吸着水及び層間水が含まれる。
本発明においては、これらの吸着水及び層間水を除去し
て(b)化合物成分を得る。ここで、吸着水とは粘土、
粘土鉱物又はイオン交換性層状化合物粒子の表面あるい
は結晶破面に吸着された水で、層間水は結晶の層間に存
在する水である。本発明では、加熱処理によりこれらの
吸着水及び/又は層間水を除去したものが用いられるこ
とになり、望ましい。粘土、粘土鉱物及び層間水の吸着
水及び層間水の加熱処理方法は特に制限されないが、加
熱脱水、気体流通下の加熱脱水、減圧下の加熱脱水及び
有機溶媒との共沸脱水等の方法が用いられる。加熱の際
の温度は、層間水が残存しないように、100℃以上、
好ましくは150℃以上であるが、構造破壊を生じるよ
うな高温条件は好ましくない。また、空気流通下での加
熱等の架橋構造を形成させるような加熱脱水方法は、触
媒の重合活性が低下し、好ましくない。加熱時間は0.
5時間以上、好ましくは1時間以上である。その際、除
去した後の成分(b)の化合物の水分含有率が、温度2
00℃、圧力1mmHgの条件下で2時間脱水した場合
の水分含有量を0重量%としたとき、3重量%以下、好
ましくは1重量%以下、下限は0重量%以上であること
が必要である。
【0037】 成分(B):無機化合物粒子 本発明に用いる無機化合物粒子としては、以下に示す特
性(B1)〜特性(B3)を有するものが用いられる。
無機化合物の種類としては、二酸化珪素、滑石、ゼオラ
イト等が挙げられる。更に詳細には、天然シリカ、合成
シリカ、タルク、A型ゼオライト、Pc型ゼオライト、
X型ゼオライト等が挙げられ、何れも酸変性やイオン交
換等の処理が施されていてもよい。無機化合物粒子は、
単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0038】特性(B1):平均粒子径が0.1〜7.
0μmであること 平均粒子径が上記範囲未満であると、凝集してしまい、
容器の外観を損なう。上記範囲を超過すると、容器の透
明性・光沢を阻害する他、容器の味・臭いの内容物への
移行を抑制する効果が不十分となる。
【0039】特性(B2):吸油量が50ミリリットル
/100g以上であること 吸油量が上記範囲未満であると、容器の味・臭いの内容
物への移行を抑制する効果が不十分となる。
【0040】特性(B3)水分が6%以下であること 水分が上記範囲を超過すると、成形時に発泡現象を引き
起こすことがある他、容器の味・臭いの内容物への移行
を抑制する効果も不十分となる。無機化合物粒子の配合
量は、成分(A)100重量部に対して、0.03〜
1.5重量部であり、好ましくは、0.05〜0.7重
量部である。配合量が上記範囲未満であると、容器の味
・臭いの内容物への移行を抑制する効果が十分でなく、
上記範囲を超えると、容器の外観が悪化する。
【0041】 成分(C):α−トコフェロール 本発明で用いるα−トコフェロールとしては、市販品を
用いることができ、例えばチバ・ガイギー社から市販さ
れているイルガノックスE201等を用いることができ
る。α−トコフェロールの配合量は、成分(A)100
重量部に対して、0.003〜0.20重量部であり、
好ましくは、0.01〜0.10重量部である。配合量
が上記範囲未満であると、耐劣化性が十分でなく、上記
範囲を超えると、容器の味・臭いの内容物への移行を抑
制する効果が不十分となる。
【0042】 成分(H):リン系酸化防止剤 本発明で用いる飲料容器用ポリエチレン系樹脂組成物に
は、必要に応じて、リン系酸化防止剤を添加することが
できる。リン系酸化防止剤としては、トリフェニルホス
ファイト、ジフェニルホスファイト、トリノニルフェニ
ルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジ
ホスファイト、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル
−6−t−ブチルフェニルジトリデシル)ホスファイ
ト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペン
タエリスリトールジホスファイト、テトラキス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)−4、4’−ビフェニレン
ジホスホナイト等が挙げられ、好ましくは、トリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトが用
いられる。リン系酸化防止剤は、単独でも、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。リン系酸化防止剤は、配合
せずとも本発明の目的は達成されるが、成分(A)10
0重量部に対して、0.005〜0.15重量部、好ま
しくは、0.005〜0.10重量部配合することによ
り、耐劣化性がさらに向上する。配合量が上記範囲未満
であると、耐劣化性のさらなる向上は望めず、上記範囲
を超えると、容器の味・臭いの内容物への移行を抑制す
る効果が不十分となる。
【0043】 その他の配合剤 本発明の飲料容器用樹脂組成物には、下記特性(D)〜
特性(G)を満足する限り、高圧ラジカル法による低密
度ポリエチレンや高密度ポリエチレン等のポリエチレン
樹脂が含まれていてもよい。さらに、本発明の効果を著
しく阻害しない範囲で付加的成分、例えば、中和剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、核
剤、結露防止剤、分子量調整剤、着色剤、衝撃改良剤、
充填剤、難燃剤、接着性向上剤および印刷性向上剤を配
合することができる。
【0044】2.ポリエチレン系樹脂組成物の特性 成分(A)〜成分(C)からなるポリエチレン系樹脂組
成物は、次の特性(D)〜特性(G)を有している必要
がある。 特性(D) 成分(A)〜成分(C)からなる樹脂組成物のMFR
は、0.05〜15g/10分、好ましくは0.2〜5
g/10分、さらに好ましくは0.5〜3g/10分の
範囲にあることが重要である。MFRが上記範囲未満で
は、成形時の押し出し負荷が高くなって加工性が低下す
る。一方、MFRが上記範囲を超過すると、成形安定性
が低下すると同時に、容器の強度も低下する。
【0045】 特性(E) 成分(A)〜成分(C)からなる樹脂組成物の密度は、
0.880〜0.940g/cm、好ましくは0.8
90〜0.935g/cm、さらに好ましくは0.9
00〜0.930g/cmの範囲にあることが重要で
ある。密度が上記範囲未満では、容器の臭い・味の内容
物への移行が多くなる他、耐熱性が低下する。一方、密
度が上記範囲を超過すると、容器の強度が低下する。
【0046】 特性(F) 成分(A)〜成分(C)からなる樹脂組成物のヘキサン
可溶分は、3.0重量%以下、好ましくは2.5重量%
以下、さらに好ましくは2.0重量%以下であることが
重要である。ヘキサン可溶分が上記範囲を超過すると、
容器の臭い・味の内容物への移行が多くなる。
【0047】 特性(G) 成分(A)〜成分(C)からなる樹脂組成物について
は、Mw/Mnの値が1.5〜4.0であること、好ま
しくはMw/Mnの値が2.0〜3.3であることが重
要である。
【0048】[II]混練・造粒 上述の成分(A)エチレンと炭素数3〜20のα−オレ
フィンとの共重合体、成分(B)無機化合物粒子、及び
成分(C)α−トコフェロールと、必要により、成分
(H)リン系酸化防止剤及びその他の配合剤を上述の配
合割合で配合し、溶融混練、あるいはドライブレンドす
ることにより、本発明の飲料容器用樹脂組成物を得るこ
とができる。但し、ドライブレンドする場合には、成分
(B)無機化合物粒子、成分(C)α−トコフェロール
及びその他の配合剤については、マスターバッチ方式を
取ることが好ましい。上記溶融混練は、一般に一軸押出
機、ニ軸押出機、バンバリーミキサー、ロールミキサ
ー、ブラベンダー、ニーダー等の通常の混練機を用い
て、通常170〜250℃の温度で混練し、好適には、
造粒することによって、本発明の飲料容器用樹脂組成物
を得ることができる。この場合、各成分の分散を良好に
することができる混練・造粒方法を選択することが好ま
しく、通常は一軸押出機、あるいはニ軸押出機を用いて
混練・造粒が行われる。
【0049】[III]成形 上記で得られた樹脂組成物を、厚みが10〜50μmに
なるようにインフレーション成形することにより、本発
明の飲料容器を得ることができる。共押出インフレーシ
ョン成形や共押出Tダイ成形等により、多層構成のフィ
ルムとすることもできるし、単層成形したフィルムを重
ねた多層構成フィルムとすることもできる。さらに、フ
ィルム成形以外にも、押出成形、中空成形等によって様
々な飲料用の容器、パイプ、チューブ等に加工すること
もできる。
【0050】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて、本発明
を更に具体的に説明する。なお、物性の評価方法は、以
下の通りである。 (1)MFR:JIS−K6760に準拠し、190
℃、2.16kg荷重の条件で測定した。 (2)密度:JIS−K6760に準拠して測定した。 (3)Mw/Mn:Mw/Mnは、武内著、丸善発行の
「ゲルパーミエイションクロマトグラフィー」に準拠し
て値を求めた。すなわち、分子量既知の標準ポリスチレ
ン(東ソー社製単分散ポリスチレン)を使用し、ユニバ
ーサル法により、数平均分子量Mn及び重量平均分子量
Mwに換算し、Mw/Mnの値を求めた。測定は、ウオ
ーターズ社製ISOC−ALC/GPCを用い、カラム
は昭和電工社製AD80M/Sを3本使用し、試料はo
−ジクロロベンゼンに溶解して0.2重量%溶液として
200μlを使用し、140℃、流速1ml/分で実施
した。 (4)ヘキサン可溶分:プレス成形機を用いて、190
℃で0.1mm厚のプレスシートを作製し、そのプレス
シートを10mm×50mmの長方形に切り、これを合
計でおおよそ5gとなるように集め、秤量する。この試
料をヘキサン200ccで高温用ソックスレー抽出器に
て3時間還流抽出する。次いで室温まで冷却した後、抽
出残分を減圧乾燥して重量を計り、元の重量から減圧乾
燥後の重量を引いたものを、元の重量で割り、100倍
した値をヘキサン可溶分とした。 (5)無機化合物粒子の平均粒子径:コールターカウン
ター法により測定した。 (6)無機化合物粒子の吸油量:JIS−K5101に
準拠して測定した。 (7)無機化合物粒子の水分:JIS−K5101に準
拠して測定した。
【0051】(8)耐劣化性:インフレーションフィル
ム成形後のチューブ状フィルム1m(MD方向の長さ)
の状態を肉眼で観察し、耐劣化性を次のように3段階評
価した。 ○:最大径約0.3mm以上のゲルが0〜10個認めら
れる。 △:最大径約0.3mm以上のゲルが11〜20個認め
られる。 ×:最大径約0.3mm以上のゲルが21個以上認めら
れる。 (9)異味異臭性:30μm厚のインフレーション成形
フィルムを内寸が200×300mmになるようにフィ
ルムの四方をヒートシールして袋を作り、この袋の1つ
の角を切って、そこから23℃のミネラルウオーター5
00ミリリットルを充填後、切り口をヒートシールして
密封する。これをアルミ箔で覆い、80±5℃に保った
ギヤオーブン中で1時間保管後、直射日光の当たらない
23℃、湿度50%の部屋で1週間保管する。次いでこ
の評価用試料と、それとは別の三角フラスコに入れたミ
ネラルウオーター(標準用試料)を50±5℃に保った
ギヤオーブン中で3時間保管後、評価用試料の袋からミ
ネラルウオーターを取り出し、口に含む。その臭いと味
を標準用試料のミネラルウオーターを無味無臭の基準と
して、臭いと味を比較し、異味異臭性を次のような3段
階で評価した。 ○:無味無臭、またはごく僅かに異味異臭を感じる。 △:異味異臭をいくらか感じる。 ×:強く異味異臭を感じる。 (10)ダート衝撃強度:JIS−K7124のA法に
準拠して測定した。
【0052】実施例1 (1)粘土鉱物の化学処理 硫酸亜鉛7水和物0.2kgを溶解させた脱塩水3.2
kgに、合成雲母(コープケミカル社製、ME−10
0)1kgを添加、分散後室温で1時間攪拌し、濾過し
た。これを脱塩水で洗浄した後、固形分濃度を25%に
調製し、該スラリーを噴霧乾燥機に導入し、球状の造粒
粒子を得た。得られた粉体を更に、温度200℃で、2
時間減圧乾燥した。
【0053】(2)触媒調製および予備重合 容量10リットルの誘導攪拌装置付き反応器にn−ヘプ
タン4.4リットルと上記(1)で得られた合成雲母の
粒子150gを導入した。これに600ミリリットルの
トルエンに溶解したビス(n−ブチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド12.0mmolの溶液
を添加し、30℃で10分間攪拌した。引き続きトリエ
チルアルミニウム71.9mmolを添加し、系の温度
を70℃とした。10分後エチレンガスを導入し、2.
0時間反応を続けた。この間に生成したポリエチレン
は、523gであった。
【0054】(3)エチレン・ヘキセンの共重合 上記(2)の予備重合触媒を使用してエチレン・ヘキセ
ン気相重合を行った。すなわち、エチレンと1−ヘキセ
ンとの混合ガス(1−ヘキセン/エチレン=3.2%)
が循環する連続式気相重合反応器に固体触媒成分を61
3mg/hr、トリエチルアルミニウムを910mg/
hr間欠的に供給した。重合反応の条件は88℃、エチ
レン分圧18kg/cm、平均滞留時間5.1時間で
あり、生成ポリエチレンの平均重合レートは6.8kg
/hrであった。得られたエチレン・ヘキセン共重合体
のMFRは1.5g/10分、密度は0.923g
/cmであった。
【0055】(4)ペレット化 上記のエチレン・ヘキセン共重合体Aのパウダー10
0重量部に対し、α−トコフェロールを0.05重量部
と、中和剤としてハイドロタルサイト(協和化学社製D
HT−4A)0.05重量部、無機化合物粒子Bとし
て水澤化学工業製湿式法非晶質シリカであるミズカシル
P527(平均粒子径、吸油量、水分は表1に示す。)
を0.15重量部加え、これらを容量50リットルのス
ーパーミキサーを用いて、回転数800rpm/分で5
分間混合した後、スクリュー径40mmφ、L/D26
の単軸押出機で200℃、スクリュー回転数50rpm
にて溶融混練してペレット化した。このペレットについ
て、ヘキサン可溶分、MFR、密度、FR、Mw/Mn
を測定し、その結果を表2に示した。
【0056】(5)フィルム成形 上記(4)で得られたペレットをスクリュー径40mm
φ、L/D24の押出機を備えたダイ径75mmφ、ダ
イリップ幅3mmのインフレーションフィルム成形機を
用いて、温度200℃、スクリュー回転数50rpm、
ブローアップ比2.0、引取速度16.5m/分、フロ
ストライン高さ200mmの条件で成形して、幅230
mm、厚さ30μmのインフレーションフィルムを得
た。成形したフィルムについて、耐劣化性、異味異臭性
とダート衝撃強度を測定・評価した。結果を表3に示
す。
【0057】実施例2 実施例1で得たエチレン・ヘキセン共重合体Aを、実
施例1の(4)でα−トコフェロールの配合量を0.0
2重量部とし、リン系酸化防止剤として、トリス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(H)を
0.05重量部配合し、無機化合物粒子Bの代わりに
無機化合物粒子Bとして、水澤化学工業社製Li−A
l系包接化合物(LiAl(OH)12CO・n
O)ミズカラック(平均粒子径、吸油量、水分は、
表1に示した。)を0.02重量部加えた以外は、実施
例1と同様に成形し、ペレット化、フィルム成形し、ペ
レットについては、ヘキサン可溶分、MFR、密度、M
w/Mnを測定し、成形したフィルムについては、耐劣
化性、異味異臭性とダート衝撃強度を評価・測定した。
結果を表2及び表3に示す。
【0058】実施例3 (1)エチレン・ヘキセンの共重合 実施例1の(1)〜(2)で得られた予備重合触媒を用
いて実施例1と同様にして、エチレン・ヘキセン気相重
合を行った。ただし、エチレンと1−ヘキセンとの混合
ガスの混合比を1−ヘキセン/エチレン=4.6%と
し、固体触媒成分の供給量を414mg/hrとした。
この時、平均滞留時間は4.9時間であり、生成ポリエ
チレンの平均重合レートは7.0kg/hrであった。
得られたエチレン・ヘキセン共重合体AのMFRは
1.0g/10分、密度は0.916g/cmであっ
た。
【0059】(2)ペレット化、フィルム成形 実施例1の(4)で、エチレン・ヘキセン共重合体A
の代わりに上記のエチレン・ヘキセン共重合体Aを用
い、そのパウダー100重量部に対し、α−トコフェロ
ールを0.10重量部とし、リン系酸化防止剤として、
トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイ
ト(H)を0.05重量部配合し、無機化合物粒子B
の代わりに無機化合物粒子Bとして、水澤化学工業
社製湿式法非晶質シリカであるミズカシルP526(平
均粒子径、吸油量、水分は表1に示す。)を0.05重
量部加えた以外は、実施例1と同様にしてペレット化、
フィルム成形し、ペレットについては、ヘキサン可溶
分、MFR、密度、Mw/Mnを測定し、成形したフィ
ルムについては、耐劣化性、異味異臭性とダート衝撃強
度を評価・測定した。結果を表2及び表3に示す。
【0060】比較例1 実施例1で得たエチレン・ヘキセン共重合体Aを、実
施例1の(4)で、α−トコフェロールを加えなかった
以外は、実施例1と同様にしてペレット化、フィルム成
形し、ペレットについては、ヘキサン可溶分、MFR、
密度、Mw/Mnを測定し、成形したフィルムについて
は、耐劣化性、異味異臭性とダート衝撃強度を評価・測
定した。結果を表2及び表3に示す。
【0061】比較例2 実施例1で得たエチレン−ヘキセン共重合体Aを、実
施例1の(4)で、無機化合物粒子Bを加えなかった
以外は、実施例1と同様にしてペレット化、フィルム成
形し、ペレットについては、ヘキサン可溶分、MFR、
密度、Mw/Mnを測定し、成形したフィルムについて
は、耐劣化性、異味異臭性とダート衝撃強度を評価・測
定した。結果を表2及び表3に示す。
【0062】比較例3 エチレン−ヘキセン共重合体Aの代わりに、エチレン
・α−オレフィン共重合体Aとして、日本ポリケム社
から市販されている直鎖状低密度ポリエチレン(α−オ
レフィン:1−ブテン、1−ブテン含量7重量%)「ノ
バテックLLF30FG」を用い、そのパウダー100
重量部に対し、α−トコフェロールの配合量を0.10
重量部とし、リン系酸化防止剤として、トリス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(H)を
0.05重量部配合した以外は、実施例1と同様にして
ペレット化、フィルム成形し、ペレットについては、ヘ
キサン可溶分、MFR、密度、Mw/Mnを測定し、成
形したフィルムについては、耐劣化性、異味異臭性とダ
ート衝撃強度を評価・測定した。結果を表2及び表3に
示す。
【0063】比較例4 実施例1で得たエチレン・ヘキセン共重合体Aのパウ
ダー100重量部に対し、α−トコフェロールの配合量
を0.10重量部とし、リン系酸化防止剤として、トリ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト
(H)を0.05重量部配合し、無機化合物粒子B
の代わりに無機化合物粒子Bとして、水澤化学工業社
製イオン交換処理による変性ゼオライトのシルトンJC
30(平均粒子径、吸油量、水分は表1に示した。)を
0.02重量部加えた以外は、実施例1と同様にしてペ
レット化、フィルム成形し、ペレットについては、ヘキ
サン可溶分、MFR、密度、Mw/Mnを測定し、成形
したフィルムについては、耐劣化性、異味異臭性とダー
ト衝撃強度を評価・測定した。結果を表2及び表3に示
す。
【0064】比較例5 α−トコフェロールを配合せず、リン系酸化防止剤とし
て、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−
4,4’−ビフェニレンジホスホナイト(H)を0.
20重量部配合した以外は、実施例1と同様にしてペレ
ット化、フィルム成形し、ペレットについては、ヘキサ
ン可溶分、MFR、密度、Mw/Mnを測定し、成形し
たフィルムについては、耐劣化性、異味異臭性とダート
衝撃強度を評価・測定した。結果を表3に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、強度、耐熱性に優れ、
内容物への味・臭いの移行の問題も少なく、成形加工時
の耐劣化性を備えた飲料容器用樹脂組成物及びそれを成
形してなる飲料容器を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/521 C08K 7/18 7/18 B65D 1/00 A Fターム(参考) 3E033 AA20 BA14 BB01 BB04 BB05 CA03 CA07 GA02 4F071 AA15X AA20X AA21X AA80 AA81 AA82 AA88 AB26 AC11 AC15 AC19 AE05 AE17 AF05 AH05 BB06 BB09 BC01 BC04 BC05 4J002 BB051 BB151 BP021 DJ006 DJ016 DJ036 DJ046 EL097 EW048 FD010 FD016 FD037 FD040 FD050 FD078 FD090 FD100 FD130 FD170 FD200 GF00 GG01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分(A)〜(C)からなり、下記
    特性(D)〜(G)を有する飲料容器用ポリエチレン系
    樹脂組成物。 成分(A):エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィ
    ンとの共重合体 100重量部 成分(B):次の特性(B1)〜特性(B3)を有する
    無機化合物粒子 0.03〜1.5重量部 特性(B1):平均粒子径が0.1〜7.0μmである
    こと、 特性(B2):吸油量が50ミリリットル/100g以
    上であること、 特性(B3):水分が6%以下であること、 成分(C):α−トコフェロール 0.003〜0.2
    0重量部 特性(D):MFRが0.05〜15g/10分である
    こと、 特性(E):密度が0.880〜0.940g/cm
    であること、 特性(F):ヘキサン可溶分が3.0重量%以下である
    こと、 特性(G):Mw/Mnの値が1.5〜4.0であるこ
    と、 ただし、Mwは重量平均分子量、Mnは数平均分子量を
    示す。
  2. 【請求項2】 特性(G)のMw/Mnの値が2.0〜
    3.3である請求項1に記載の飲料容器用ポリエチレン
    系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 上記成分(A)〜成分(C)の他に、下
    記の成分(H)を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の飲料容器用ポリエチレン系樹脂組成物。 成分(H):リン系酸化防止剤 0.005〜0.15
    重量部
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の飲料
    容器用ポリエチレン系樹脂組成物を成形してなる飲料容
    器。
JP30197099A 1999-10-25 1999-10-25 飲料容器用樹脂組成物およびそれを成形してなる飲料容器 Pending JP2001123022A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30197099A JP2001123022A (ja) 1999-10-25 1999-10-25 飲料容器用樹脂組成物およびそれを成形してなる飲料容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30197099A JP2001123022A (ja) 1999-10-25 1999-10-25 飲料容器用樹脂組成物およびそれを成形してなる飲料容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001123022A true JP2001123022A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17903333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30197099A Pending JP2001123022A (ja) 1999-10-25 1999-10-25 飲料容器用樹脂組成物およびそれを成形してなる飲料容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001123022A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011079307A (ja) * 2009-09-11 2011-04-21 Giken Kasei Kk 樹脂シートおよび樹脂製容器
KR20160090792A (ko) * 2013-11-26 2016-08-01 가부시키가이샤 아데카 광안정제 조성물 및 그 수지 조성물

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011079307A (ja) * 2009-09-11 2011-04-21 Giken Kasei Kk 樹脂シートおよび樹脂製容器
KR20160090792A (ko) * 2013-11-26 2016-08-01 가부시키가이샤 아데카 광안정제 조성물 및 그 수지 조성물
JPWO2015079896A1 (ja) * 2013-11-26 2017-03-16 株式会社Adeka 光安定剤組成物及びその樹脂組成物
KR102242620B1 (ko) * 2013-11-26 2021-04-21 가부시키가이샤 아데카 광안정제 조성물 및 그 수지 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3699479B2 (ja) 重合触媒系、それらの製造及び使用
TW378219B (en) Shrink films from propylene polymers
JP2004531629A (ja) メタロセンにより製造される、対衝撃性改質剤としての超低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレン
JPH0733814A (ja) オレフィンの重合触媒及びポリオレフィンの製造方法
EP1023389B1 (de) Polymermischung mit guter verarbeitbarkeit
JP2007177168A (ja) ポリエチレン系フィルム及びその積層フィルム並びにそれらから形成される包装用袋体
DE60029721T2 (de) Ethylen/alpha-olefin Copolymere und daraus hergestellte Folien
JP4769372B2 (ja) ポリプロピレン系無延伸フィルム
JP2001123022A (ja) 飲料容器用樹脂組成物およびそれを成形してなる飲料容器
JP3305478B2 (ja) オレフィン重合用触媒およびこれを用いたオレフィンの重合方法
JP2001098028A (ja) 医療容器用ポリエチレン系樹脂及び医療容器
JPH11293054A (ja) ポリエチレン系樹脂組成物
JP2001045885A (ja) 農業用フィルム
JP2002020556A (ja) フイルム用ポリエチレン系樹脂組成物及びそれを成形して成るフイルム
JP2000001579A (ja) ポリエチレン系樹脂組成物
DE69728623T2 (de) Film, hergestellt aus einem Ethylen-Alhaolefin-Copolymer
JP2001081253A (ja) 飲料容器用ポリエチレン系樹脂組成物及び飲料容器
JP2001204791A (ja) 医療容器用ポリエチレン系樹脂組成物及びそれを成形してなる医療容器
JP2001081252A (ja) 飲料容器用ポリエチレン系樹脂組成物及び飲料容器
JP2001045884A (ja) 農業用積層フィルム
JP2013249094A (ja) 容器
JPH10114808A (ja) 透明性の優れたエチレン・α−オレフィン共重合体
JPH11293055A (ja) ポリエチレン系樹脂組成物
JP2000063437A (ja) 透明性に優れるエチレン・α−オレフィン共重合体
JPH11302466A (ja) エチレン系樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090818