JP2000063437A - 透明性に優れるエチレン・α−オレフィン共重合体 - Google Patents

透明性に優れるエチレン・α−オレフィン共重合体

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JP2000063437A
JP2000063437A JP23575898A JP23575898A JP2000063437A JP 2000063437 A JP2000063437 A JP 2000063437A JP 23575898 A JP23575898 A JP 23575898A JP 23575898 A JP23575898 A JP 23575898A JP 2000063437 A JP2000063437 A JP 2000063437A
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zirconium
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JP23575898A
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Yoshihei Naka
善 平 仲
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Japan Polychem Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 特にフィルム成形安定性が優れ、透明性、光
沢、強度、口開き性に優れた成形フィルムを与えるエチ
レン・α−オレフィン共重合体。 【解決手段】 特性(A)〜(C)を有するエチレンと
3-12のα−オレフィン共重合体。 (A)MFRが0.1〜15g/10分 (B)密度が0.860〜0.960g/cm3 (C)以下に示すKの値が0.1≦K≦5.0 (1)FR≦Mw/Mn+4.4のとき (2)FR>Mw/Mn+4.4のとき ただし、MFRは190℃、2.16kg荷重での測定
値、FRは190℃における10kg荷重でのMFR測
定値I10と、2.16kg荷重でのMFR測定値である
2.16との比(I10/I2.16)、MTは190℃、引張
速度4m/分で測定した溶融張力(g)。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】[発明の背景] 【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン・α−オ
レフィン共重合体に関するものである。更に詳しくは、
本発明は、MFR、密度およびヘキサン可溶分の値が特
定の範囲内にあり、MFR、MT、Mw/MnおよびF
Rの値が特定の関係式を満足するエチレン・α−オレフ
ィン共重合体に関するものである。本発明によるエチレ
ン・α−オレフィン共重合体は、成形時の安定性に優
れ、フィルム成形すると、透明性、光沢、強度および口
開き性に優れるフィルムを得ることができる。 【0002】 【従来の技術】従来から、エチレンとα−オレフィンと
の共重合体をインフレーションフィルム成形して得られ
るフィルムは、引張強度および衝撃強度等の機械的特性
が優れているために、袋用途を中心に様々な用途に大量
に使用されている。しかし、エチレンとα−オレフィン
との共重合体のみをインフレーションフィルム成形して
得られるフィルムは、多くの用途で透明性が十分でない
という問題点があった。 【0003】一方、バナジウム触媒によるエチレン系共
重合体が特開平6−41239号公報に提案されてい
る。しかし、本発明者らが知る限りでは、このバナジウ
ム触媒を用いて製造されるエチレン・α−オレフィン共
重合体は、成形時の安定性が不十分であり、また、従来
のエチレン・α−オレフィン共重合体のフィルムよりも
透明性がいくらか改良されてはいるけれども、未だ十分
なものとなっていない。 【0004】また、特開平6−306121号公報に
は、成形安定性に優れるオレフィンポリマーが提案され
ている。しかし、やはり本発明者らが知る限りでは、こ
のメタロセン触媒を用いて製造されるエチレン・α−オ
レフィン共重合体は、成形時の安定性は改良されている
けれども、透明性については、上記エチレン・α−オレ
フィン共重合体のフィルムよりも劣るのがふつうであ
る。また、特開平4−213309号公報にも、成形安
定性に優れるエチレン・α−オレフィン共重合体が提案
されている。 【0005】しかし、同様に、このメタロセン触媒を用
いて製造されるエチレン・α−オレフィン共重合体は、
成形時の安定性は改良されているけれども、透明性につ
いては、従来のエチレン・α−オレフィン共重合体のフ
ィルムよりはいくらか改良されてはいるものの、未だ十
分なものとなっていない。 【0006】このようなところから、成形安定性に優
れ、フィルムに成形した際に十分な透明性を得るため
に、高圧ラジカル法によって製造された低密度ポリエチ
レンをブレンドする方法もある。しかしながら、この方
法ではフィルムの強度が低下し、製品品質の点で問題が
生じることがあった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、エチレン・
α−オレフィン共重合体の持つ優れた機械的特性を損な
うことなく、透明性に優れるフィルムが得られ、成形時
の安定性に優れるエチレン・α−オレフィン共重合体を
提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】〔発明の概要〕 <要旨>本発明は、上記問題点を解決すべく、種々検討
を行った結果なされたものである。すなわち、本発明に
よるエチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンと
炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体であり、
下記特性(A)〜(D)を有すること、を特徴とするも
のである。特性(A)MFRが0.1〜15g/10分
であること、特性(B)密度が0.860〜0.960
g/cm3 であること、特性(C)以下に示すKの値が
0.1≦K≦5.0を満足すること、 (1)共重合体のフローレシオFRが、FR≦Mw/M
n+4.4を満たす場合、 K=MT−(0.196Mw/Mn−0.197+
(0.0942Mw/Mn+0.664)EXP((−
MFR+0.025Mw/Mn+0.445)/(−
0.0417Mw/Mn+0.382))+(0.46
4Mw/Mn−0.128)EXP((−MFR+0.
025Mw/Mn+0.445)/(0.05Mw/M
n+0.93))) (2)共重合体のFRがFR>Mw/Mn+4.4を満
たす場合、 K=MT−(0.196Mw/Mn−0.197+
(0.0942Mw/Mn+0.664)EXP((−
MFR+0.025Mw/Mn+0.445)/(−
0.0417Mw/Mn+0.382))+(0.46
4Mw/Mn−0.128)EXP((−MFR+0.
025Mw/Mn+0.445)/(0.05Mw/M
n+0.93)))−0.097(FR−0.9Mw/
Mn)/(LogMFR+0.39) ただし、MFRは190℃、2.16kg荷重での測定
値であり、FRは190℃における10kg荷重でのM
FR測定値であるI10と、190℃における2.16k
g荷重でのMFR測定値であるI2.16との比(I10/I
2.16)であって、MTは190℃、引張速度4m/分で
測定した溶融張力(g)、Mwは重量平均分子量、Mn
は数平均分子量を示す。特性(D)ヘキサン可溶分が
2.5重量%以下であること。 【0009】<効果>本発明によるエチレン・α−オレ
フィン共重合体は、それをフィルム成形する際に成形安
定性に優れており、そして、この成形したフィルムは、
透明性、光沢、強度、口開き性に優れるものである。 【0010】 【発明の実施の形態】<エチレン・α−オレフィン共重
合体>本発明によるエチレン・α−オレフィン共重合体
は、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとのラ
ンダム共重合体である。本発明に用いるα−オレフィン
は、炭素数が3〜12、好ましくは4〜10、のもの
で、具体的には例えばプロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1
−デセン、あるいはこれらの混合物である。そして、本
発明によるエチレン・α−オレフィン共重合体は、これ
に加えて、少量の他のα−オレフィンあるいはポリエン
などが共重合されていてもよい。ポリエンとしては、ブ
タジエン、イソプレン、1,4−ヘキサジエン、ジシク
ロペンタジエンなどが挙げられる。α−オレフィンの含
有量は、エチレン・α−オレフィン共重合体が後述の特
性(A)〜(D)を満足する限り限定されるものではな
いが、一般に0.01〜37重量%、好ましくは0.5
〜18重量%、特に好ましくは2〜13重量%、であ
る。 【0011】<<特性(A)>>本発明によるエチレン
・α−オレフィン共重合体は、190℃、2.16kg
荷重でのMFRが0.1〜15g/10分、好ましくは
0.5〜8g/10分、であることが重要である。MF
Rが上記範囲未満では、成形時の押出し負荷が高くなっ
て加工性が低下するので、好ましくない。一方、上記範
囲を越えると、フィルムとしての強度が低下するばかり
でなく、成形安定性も低下するので、好ましくない。 【0012】<<特性(B)>>本発明によるエチレン
・α−オレフィン共重合体は、密度が、0.860〜
0.960g/cm3 、好ましくは0.900〜0.9
40g/cm3 、であることが重要である。密度が上記
範囲未満では、フィルムの所謂「腰」が不足して加工適
性が低下するので好ましくない。他方、密度が上記範囲
を越えると、通常のエチレン・α−オレフィン共重合体
に比べると透明性に優れるものの、絶対的な透明性とし
ては不十分なレベルである。 【0013】<<特性(C)>>また、本発明によるエ
チレン・α−オレフィン共重合体は、その溶融張力(M
T)、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
との比Mw/Mn、およびMFRが次の関係を満たすも
のが使用される。すなわち、共重合体の190℃、10
kg荷重でのMFRと190℃、2.16kg荷重での
MFRの比であるFRが、 (1)FR≦Mw/Mn+4.4を満たす場合には、 K=MT−(0.196Mw/Mn−0.197+
(0.0942Mw/Mn+0.664)EXP((−
MFR+0.025Mw/Mn+0.445)/(−
0.0417Mw/Mn+0.382))+(0.46
4Mw/Mn−0.128)EXP((−MFR+0.
025Mw/Mn+0.445)/(0.05Mw/M
n+0.93))) (2)共重合体のFRがFR>Mw/Mn+4.4を満
たす場合、 K=MT−(0.196Mw/Mn−0.197+
(0.0942Mw/Mn+0.664)EXP((−
MFR+0.025Mw/Mn+0.445)/(−
0.0417Mw/Mn+0.382))+(0.46
4Mw/Mn−0.128)EXP((−MFR+0.
025Mw/Mn+0.445)/(0.05Mw/M
n+0.93)))−0.097(FR−0.9Mw/
Mn)/(LogMFR+0.39) 何れの場合も、0.1≦K≦5.0を満足するものでな
ければならない。 【0014】なお、ここで、EXP((−MFR+0.
025Mw/Mn+0.445)/(−0.0417M
w/Mn+0.382))がe
(-MFR+0.025Mw/Mn+0.445)/(- 0.0417Mw/Mn+0.382))の別
の表示であることは言うまでもない(eは自然対数の
底)。より優れた透明性を得るには、0.5≦K≦4.
0を満たすことが望ましい。Kの値が上記範囲未満の場
合は透明性の改良効果が不十分である。Kの値が上記範
囲を越える場合にも透明性の改良効果が不十分である。 【0015】<<特性(D)>>さらに、本発明による
エチレン・α−オレフィン共重合体は、そのヘキサン可
溶分が2.5重量%以下、好ましくは、1.5重量%以
下、のものである。ヘキサン可溶分が、上記範囲を越え
ると、フィルムの口開き性や透明性、およびヒートシー
ル特性が悪化するので、好ましくない。 【0016】<エチレン・α−オレフィン共重合体の製
造>本発明によるエチレン・α−オレフィン共重合体
は、上記の特性(A)〜(D)を同時に満足するもので
ある。これらの特性の一つが仮に満足されない場合に
は、本発明の目的および効果を達成することができな
い。このようなエチレン・α−オレフィン共重合体を得
るための方法については、特定のもので限定されること
はないが、エチレンおよびC3-12のα−オレフィンを下
記の触媒成分[I]および成分[II]とからなるオレフ
ィン重合用触媒、具体的には[I]メタロセン系遷移金
属化合物および[II]塩類処理および/または酸処理を
行って得られた、水分含有率が3重量%以下の、(1)
珪酸塩を除くイオン交換性層状化合物および(2)無機
珪酸塩からなる群より選ばれた少なくとも一種の化合物
を必須成分とするオレフィン重合用触媒、に接触させる
ことによって製造することができる。 【0017】<<オレフィン重合用触媒>>成分[I] 成分[I]であるメタロセン系遷移金属化合物は、置換
されていてもよいし1個もしくは2個のシクロペンタジ
エニル系配位子、すなわち置換基が結合して縮合環を形
成していてもよい1から2個のシクロペンタジエニル環
含有配位子と、長周期表の3、4、5、6族の遷移金属
とからなる有機金属化合物、あるいはそれらのカチオン
型錯体である。このようなメタロセン系遷移金属化合物
として好ましいものは、下記一般式[2]もしくは
[3]で表される化合物である。 (CpR 5-a (CpR 5-b MR …[2] [(CpR 5-a (CpR 5-b MR n+[Rn+ …[3] ここで、CpR 5-a およびCpR 5-b は、
シクロペンタジエニル(Cp)基の誘導体を示す。
[2]、[3]式中RおよびRはシクロペンタジエ
ニル環上の置換基であって、炭素数1から20の置換さ
れていてもよい炭化水素基、ケイ素含有置換基、リン含
有置換基、窒素含有置換基、酸素含有置換基であり各々
同一でも異なっていてもよい。 【0018】具体的には、RおよびRは、それぞれ
独立して、(イ)アルキル基、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基等、(ロ)アリール基、例えばフェニル基、p−トリ
ル基、o−トリル基、m−トリル基等、(ハ)ハロ置換
炭化水素基、例えばフルオロメチル基、フルオロエチル
基、フルオロフェニル基、クロロメチル基、クロロエチ
ル基、クロロフェニル基、ブロモメチル基、ブロモエチ
ル基、ブロモフェニル基、ヨードメチル基、ヨードエチ
ル基、ヨードフェニル基等、(ニ)ケイ素含有置換基、
例えばトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリ
フェニルシリル基等、(ホ)アルコキシ基、例えばメト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ
基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基等、
(ヘ)アリールオキシ基、例えばフェノキシ基、メチル
フェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、p−トリル
オキシ基、m−トリルオキシ基、o−トリルオキシ基等
があげられる。これらのうちで好ましいものは、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜4のア
ルキル基、トリメチルシリル基、メトキシ基等のアルコ
キシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基等である。 【0019】また、RとRとは、互いに結合して架
橋基を形成してもよい。すなわち、同一化合物中に存在
する複数のCpは、RとRとから形成された架橋基
によって架橋して行ってもよい。その場合の架橋基とし
ては、具体的には、(イ)アルキレン基、例えばメチレ
ン基、エチレン基、(ロ)アルキリデン基、例えばエチ
リデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン基、フェ
ニルメチリデン基、ジフェニルメチリデン基、(ハ)ケ
イ素含有架橋基、例えばジメチルシリレン基、ジエチル
シリレン基、ジプロピルシリレン基、ジイソプロピルシ
リレン基、ジフェニルシリレン基、メチルエチルシリレ
ン基、メチルフェニルシリレン基、メチルイソプロピル
シリレン基、メチル−t−ブチルシリレン基、(ニ)ゲ
ルマニウム含有架橋基、例えばジメチルゲルミレン基、
ジエチルゲルミレン基、ジプロピルゲルミレン基、ジイ
ソプロピルゲルミレン基、ジフェニルゲルミレン基、メ
チルエチルゲルミレン基、メチルフェニルゲルミレン
基、メチルイソプロピルゲルミレン基、メチル−t−ブ
チルゲルミレン基、(ホ)窒素含有架橋基、例えばアミ
ノ基、(ヘ)ホウ素含有架橋基、例えばホスフィニル基
等があげられる。さらに、Rどうし、またはRどう
しで互いに結合して環を形成してもよい。そのようなも
のの好ましい具体例としては、Cp環中の隣接した炭素
原子にそれぞれ結合したR(またはR)が結合して
環を形成しているもの、すなわちインデニル基、テトラ
ヒドロインデニル基、フルオレニル基、オクタヒドロフ
ルオレニル基等、があげられる。これらは置換されてい
てもよい。 【0020】Rは、炭素数1から20の置換されても
よい炭化水素基、水素、ハロゲン、ケイ素含有置換基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、またはチ
オアルコキシ基であり、具体的には、(イ)アルキル
基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オ
クチル基、ノニル基、デシル基等、(ロ)アリール基、
例えばフェニル基、p−トリル基、o−トリル基、m−
トリル基等、(ハ)ハロ置換炭化水素基、例えばフルオ
ロメチル基、フルオロエチル基、フルオロフェニル基、
クロロメチル基、クロロエチル基、クロロフェニル基、
ブロモメチル基、ブロモエチル基、ブロモフェニル基、
ヨードメチル基、ヨードエチル基、ヨードフェニル基
等、(ニ)ハロゲン、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等、(ホ)ケイ素含有置換基、例えばトリメチルシリ
ル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリル基等、
(ヘ)アルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブ
トキシ基、t−ブトキシ基等、(ト)アリールオキシ
基、例えばフェノキシ基、メチルフェノキシ基、ペンタ
メチルフェノキシ基、p−トリルオキシ基、m−トリル
オキシ基、o−トリルオキシ基等、(チ)アミド基、例
えばジメチルアミド基、ジエチルアミド基、ジプロピル
アミド基、ジイソプロピルアミド基、エチル−t−ブチ
ルアミド基、ビス(トリメチルシリル)アミド基等、
(リ)チオアルコキシ基、例えばメチルチオアルコキシ
基、エチルチオアルコキシ基、プロピルチオアルコキシ
基、ブチルチオアルコキシ基、t−ブチルチオアルコキ
シ基、フェニルチオアルコキシ基等があげられる。これ
らのうちで好ましいものは水素、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、フェニル基、
塩素等のハロゲン基、メトキシ基、エトキシ基、プロポ
キシ基、イソプロポキシ基、ジメチルアミド基、メチル
チオアルコキシ基があげられ、水素、メチル基、塩素が
特に好ましい。 【0021】また、Rは、RもしくはRもしくは
Cpと結合していてもよい。このような配位子の具体例
としては、CpH(CHO−(1≦n≦5)、
CpMe(CHO−(1≦n≦5)、CpH
(MeSi)(t−Bu)N−、CpMe(Me
Si)(t−Bu)N−等(Cpはシクロペンタジエニ
ル基、Meはメチル基、Buはブチル基を示す)が挙げ
られる。さらにRが相互に結合して二座配位子を形成
してもよい。このようなRの具体例としては、−OC
O−、−OCHCHO−、−O(o−C
)O−等が挙げられる。 【0022】Mは、周期律表3、4、5または6族の原
子であり、具体的には、スカンジウム、イットリウム、
ランタン、セリウム、プラセオジウム、ネオジウム、サ
マリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、
ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、
イッテルビウム、ルテチウム、アクチニウム、トリウ
ム、プロトアクチニウム、ウラン、チタニウム、ジルコ
ニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、
クロム、モリブデン、タンクズテンが挙げられる。これ
らのうち、4族のチタニウム、ジルコニウム、ハフニウ
ムが好ましく用いられる。また、これらは混合して用い
てもよい。 【0023】Lは、電気的に中性な配位子、mはその個
数であって0以上の整数を示し、具体的にはジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエー
テル類、アセトニトリルのようなニトリル類、ジメチル
ホルムアミドのようなアミド類、トリメチルフォスフィ
ンのようなフォスフィン類、トリメチルアミンのような
アミン類を挙げることができる。好ましくは、テトラヒ
ドロフラン、トリメチルフォスフィン、トリメチルアミ
ンである。 【0024】[R]は、カチオンを中和する1個また
は2個以上のアニオンであり、具体的には、テトラフェ
ニルボレート、テトラ(p−トリル)ボレート、カルバ
ドデカボレート、ジカルバウンデカボレート、テトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラフルオ
ロボレート、ヘキサフルオロフォスフェートである。
a、bは0〜5の整数である。また、p、q、rは、M
の価数をVとしたときに、メタロセン系化合物が式
[2]の場合には、p+q+r=Vを満たす負でない整
数であり、メタロセン系化合物が式[3]の場合には、
p+q+r=V−nを満たす負でない整数である。通
常、p、qは0〜3の整数で、好ましくは0または1で
ある。rは0〜3の整数で好ましくは1または2であ
る。また、nは0≦n≦Vを満たす整数である。 【0025】上述のメタロセン系遷移金属化合物は、具
体的にはジルコニウムを例にとれば、式[2]に相当す
るものとしては下記のものがある。 (1)ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロライド、(2)ビス(エチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロライド、(3)ビス(メチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(4)
ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメ
チル、(5)ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウム二水素化物、(6)ビス(エチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウム二水素化物、(7)ビス(ジメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライ
ド、(8)ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロライド、(9)ビス(インデニル)ジ
ルコニウムジクロライド、(10)ビス(ジメチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(11)ビス
(インデニル)ジルコニウムジメチル、(12)ビス(ト
リメチルシリルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
メチル、(13)ビス(トリフルオロメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライド、(14)イソプロ
ピリデン−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライ
ド、(15)イソプロピリデン−ビス(インデニル)ジル
コニウム二水素化物、(16)ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
ライド、(17)ペンタメチルシクロペンタジエニル(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(18)イ
ソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロライド、(19)イソプロピリデ
ン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニ
ウムジメチル、(20)ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロライド、 【0026】(21)ビス(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジメチル、(22)ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジエチル、(23)メチルシクロペンタ
ジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
ライド、(24)メチルシクロペンタジエニル(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(25)ジメチル
シクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロライド、(26)インデニル(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライド、(27)ビス(ペ
ンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
ライド、(28)インデニル(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジメチル、(29)トリメチルシクロペンタジ
エニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチ
ル、(30)トリフルオロメチルシクロペンタジエニル
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、
(31)トリフルオロメチルシクロペンタジエニル(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(32)ビス
(シクロペンタジエニル)(トリメチルシリル)(メチ
ル)ジルコニウム、(33)メチレン−ビス(シクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロライド、(34)エチレ
ン−ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
ライド、(35)ジメチルシリル−ビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジメチル、(36)ビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムビス(メタンスルホナ
ト)、(37)ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムトリフルオロメタンスルホナトクロライド、(38)ビ
ス(インデニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタ
ンスルホナト)、(39)エチレンビス(インデニル)ジ
ルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、
(40)(第3級ブチルアミド)ジメチル(テトラメチル
シクロペンタジエニル)シランジベンジルジルコニウム
(第3級ブチルアミド)ジメチル(2,3,4,5−テ
トラメチルシクロペンタジエニル)シランジベンジルジ
ルコニウム、 【0027】(41)インデニルジルコニウムトリス(ジ
メチルアミド)、(42)(第3級ブチルアミド)(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタンジル
コニウムジクロライド、(43)(第3級ブチルアミド)
ジメチル−(テトラメチルシクロペンタジエニル)シラ
ンジルコニウムジクロライド、(44)(フェニルフォス
フィド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)シランジルコニウムジクロライド、(45)ビス
(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、(46)ビス(1−エチル−3−メチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(47)
ビス(1−n−プロピル−3−メチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(48)ビス(1−i−
プロピル−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(49)ビス(1−n−ブチル−3−メ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
(50)ビス(1−i−ブチル−3−メチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、(51)ビス(1−
シクロヘキシル−3−メチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(52)ビス(1,3−ジメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(53)
ビス(1−エチル−3−メチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジメチル、(54)ビス(1−n−プロピル
−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメ
チル、(55)ビス(1−n−ブチル−3−メチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(56)ビス
(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムビス(ジエチルアミド)、(57)ビス(1−エチル−
3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムビス
(ジエチルアミド)、(58)ビス(1−n−ブチル−3
−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(ジ
エチルアミド)。 【0028】また、一般式[3]に相当するものとして
は下記のものがある。 (1)ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ム(クロライド)(テトラフェニルボレート)テトラヒ
ドロフラン錯体、(2)ビス(エチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニルボ
レート)テトラヒドロフラン錯体、(3)ビス(メチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウム(メチル)(テト
ラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(4)
ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム(メ
チル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン
錯体、(5)ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)テト
ラヒドロフラン錯体、(6)ビス(ジメチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェ
ニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(7)ビス
(インデニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフ
ェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(8)ビス
(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム(メチ
ル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯
体、(9)ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)テ
トラヒドロフラン錯体、(10)イソプロピリデン−ビス
(インデニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフ
ェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(11)イソ
プロピリデン−ビス(インデニル)ジルコニウム(メチ
ル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯
体、(12)イソプロピリデン−ビス(インデニル)ジル
コニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)テト
ラヒドロフラン錯体、(13)ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(クロ
ライド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラ
ン錯体、(14)イソプロピリデン(シクロペンタジエニ
ル)(フルオレニル)ジルコニウム(クロライド)(テ
トラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(1
5)ビス(シクロペンタジエニル)(メチル)ジルコニ
ウム(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯
体、(16)メチルシクロペンタジエニル(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニ
ルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(17)ジメチル
シクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウム(クロライド)(テトラフェニルボレート)テト
ラヒドロフラン錯体、(18)インデニル(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニ
ルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(19)トリメチ
ルシリルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム(メチル)(テトラフェニルボレー
ト)テトラヒドロフラン錯体、(20)ビス(シクロペン
タジエニル)(トリメチルシリル)ジルコニウム(テト
ラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、 【0029】(21)ビス(シクロペンタジエニル)(ト
リメチルシリルメチル)ジルコニウム(テトラフェニル
ボレート)テトラヒドロフラン錯体、(22)エチレン−
ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(クロライ
ド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯
体、(23)ジメチルシリル−ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニルボレ
ート)テトラヒドロフラン錯体、(24)エチレン−ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(メチル)(テ
トラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(2
5)ジメチルシリル−ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウム(メチル)(テトラフェニルボレート)テト
ラヒドロフラン錯体、(26)エチレン−ビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフェ
ニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(27)ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(メタンスルホ
ナト)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン
錯体、等がある。また、チタン化合物、ハフニウム化合
物等の第3、4、5、6族金属化合物についても、上記
と同様の化合物が挙げられる。さらに、これらの化合物
の混合物を用いてもよい。 【0030】成分[II] 成分[II]としては、塩類処理および/または酸処理を
行って得られた、水分含有率が3重量%以下の、(1)
珪酸塩を除くイオン交換性層状化合物および(2)無機
珪酸塩からなる群より選ばれた少なくとも一種の化合物
を用いる。塩類処理も酸処理も施されていない状態の、
珪酸塩を除くイオン交換性層状化合物とは、イオン結合
等によって構成される面が互いに弱い結合力で平行に積
み重なった結晶構造をとる化合物であり、その例とし
て、大部分の粘土が挙げられる。また、粘土は、通常粘
土鉱物を主成分として構成される。これら粘土、粘土鉱
物、イオン交換性層状化合物は天然産のものに限らず、
人工合成物であってよい。粘土、粘土鉱物の具体例とし
ては(イ)アロフェン族、例えばアロフェン等、(ロ)
カオリン族、例えばディッカイト、ナクライト、カオリ
ナイト、アノーキサイト等、(ハ)ハロイサイト族、例
えばメタハロイサイト、ハロイサイト等、(ニ)蛇紋石
族、例えばクリソタイル、リザルタイト、アンチゴライ
ト等、(ホ)スメクタイト、例えばモンモリロナイト、
ザウコナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナ
イト、ヘクトライト等、(ヘ)バーミキュライト鉱物、
例えばバーミキュライト等、(ト)雲母鉱物、例えばイ
ライト、サリサイト、海緑石等、(チ)その他、例えば
アタパルジャイト、セピオライト、パリゴルスカイト、
ベントナイト、木節粘土、ガイロメ粘土、ヒシンゲル
石、パイロフィライト、リョクディ石群等が挙げられ
る。これらは混合層を形成していてもよい。 【0031】これらの中では、モンモリロナイト、ザウ
コナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイ
ト、ヘクトライト、ベントナイト、テニオライト、雲母
等のスメクタイト族が好ましい。 【0032】更にイオン交換性層状化合物は、六方最密
パッキング型、アンチモン型、CdCl型、Cdl
型等の層状の結晶構造を有するイオン結晶性化合物等を
例示することができる。このような結晶構造を有するイ
オン交換性層状化合物の具体例としては、α−Zr(H
AsO・HO、α−Zr(HPO、α−
Zr(KPO・3HO、α−Ti(HPO
、α−Ti(HAsO・HO、α−Sn(H
PO・HO、γ−Zr(HPO、γ−T
i(HPO、γ−Ti(NHPO・H
O等の多価金属の結晶性酸性塩があげられる。これらは
特に処理を行うことなくそのまま用いてもよいし、ボー
ルミル、ふるいわけ、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、
ギ酸、酢酸、安息香酸等の有機酸、等との接触による酸
処理等の処理を行った後に用いてもよい。また、これら
のイオン交換性層状化合物は、単独で用いても、2種以
上を混合して用いることもできる。 【0033】塩類処理も酸処理も施されていない状態の
無機珪酸塩としては、ゼオライトおよび珪藻土が挙げら
れ、これらは合成品を用いてもよいし、天然に産出する
鉱物を用いてもよい。また、これらは、特に処理を行う
ことなくそのまま用いてもよいし、ボールミル、ふるい
わけ、酸処理等の処理を行った後に用いてもよい。また
単独で用いても、2種以上を混合して用いることもでき
る。本発明に用いられる、塩類処理も酸処理も施されて
いない状態の、珪酸塩を除くイオン交換性層状化合物お
よび無機珪酸塩からなる群より選ばれた少なくとも一種
の化合物は、交換可能な1族金属の陽イオン(通常、例
えばNa、K)を含有する。1族金属の陽イオンの含有
量は、0.1重量%、好ましくは0.5重量%、である
ことが望ましい。 【0034】これら、珪酸塩を除くイオン交換性層状化
合物および無機珪酸塩からなる群より選ばれた少なくと
も一種の化合物を塩類処理および/または酸処理するこ
とによって成分[II]を得ることができる。 【0035】塩類処理および/または酸処理によって、
固体の酸強度を変えることができる。また、塩類処理
は、イオン複合体、分子複合体、有機誘導体等を形成
し、表面積や層間距離を変えることができる。即ち、イ
オン交換性を利用し、層間の交換性イオンを別の大きな
嵩高いイオンと置換することにより、層間が拡大した状
態の層状物質を得ることができる。本発明においては、
塩類で処理される前の、珪酸塩を除くイオン交換性層状
化合物および無機珪酸塩からなる群より選ばれた少なく
とも一種の化合物の含有する交換可能な1族金属の陽イ
オンの40%以上、好ましくは60%以上を、下記に示
す塩類より解離した陽イオンとイオン交換することが必
要である。 【0036】このようなイオン交換を目的とした本発明
の塩類処理で用いられる塩類は、2〜14族原子からな
る群より選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオン
を含有する化合物であって、好ましくは2〜14族原子
からなる群より選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽
イオンと、ハロゲン原子、無機酸および有機酸からなる
群より選ばれた少なくとも一種の陰イオンとからなる化
合物であり、更に好ましくは、2〜14族原子からなる
群より選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオン
と、Cl、Br、I、F、PO、SO、NO、C
、C、ClO、OCOCH、CHCO
CHCOCH、OCl、O(NO、O(Cl
、O(SO)、OH、OCl、OC
、OCOH、OCOCHCH、C
よびCからなる群から選ばれる少なくとも一
種の陰イオンとからなる化合物である。 【0037】具体的には、CaCl、CaSO、C
a(NO、MgCl、MgBr、MgS
、Mg(PO、Mg(NO、Mg(C
lO、CrOCl、CrF、CrCl
CrBr、Cr(NO、Cr(SO
Co(CHCOCHCOCH、CoCO、C
oC、CoF、NiCO、NiC、P
bSO、Pb(NO、CuBr、Cu(OC
OCH、Zn(CHCOCHCOCH
Zn(OCOCH、Zn(OOCH)、ZnC
、Zn(SO)、Zn(NO、ZnC
、AlCl、Al(NO、GeI、Ge
Br、Sn(OCOCH、Pb(Cl
、PbI等が挙げられる。 【0038】これら塩類のうち、4、5または6族原子
の陽イオンを含有する化合物で処理された成分[II]を
用いることが特に好ましい。酸処理は表面の不純物を取
り除くほか、結晶構造のAl、Fe、Mg等の陽イオン
の一部または全部を溶出させる。酸処理で用いられる酸
は、好ましくは塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、シュウ酸から
選択される。処理に用いる塩類および酸は、2種以上で
あってもよい。塩類処理と酸処理を組み合わせる場合に
おいては、塩類処理を行った後、酸処理を行う方法、酸
処理を行った後、塩類処理を行う方法、および塩類処理
と酸処理を同時に行う方法がある。 【0039】塩類および酸による処理条件は、特には制
限されないが、通常塩類および酸濃度は、0.1〜30
重量%、処理温度は室温〜沸点、処理時間は、5分〜2
4時間の条件を選択して、珪酸塩を除くイオン交換性層
状化合物および無機珪酸塩からなる群より選ばれた少な
くとも一種の化合物を構成している物質の少なくとも一
部が溶出する条件で行うことが好ましい。また、塩類お
よび酸は、一般的には水溶液で用いられる。 【0040】本発明では、上記塩類処理および/または
酸処理を行うが、処理前、処理間、処理後に粉砕や造粒
等で形状制御を行ってもよい。また、アルカリ処理や有
機物処理等の他の化学処理を併用してもよい。このよう
にして得られる成分[II]としては、水銀圧入法で測定
した半径20オングストローム以上の細孔容積が0.1
cc/g以上、特には、0.3〜5cc/g、のものが
好ましい。 【0041】これら珪酸塩を除くイオン交換性層状化合
物および無機珪酸塩からなる群より選ばれた少なくとも
一種の化合物には、通常吸着水および層間水が含まれ
る。本発明においては、これらの吸着水および層間水を
除去して成分[II]を得ることができる。ここで、吸着
水とは、粘土、粘土鉱物またはイオン交換性層状化合物
粒子の表面あるいは結晶破面に吸着された水で、層間水
は結晶の層間に存在する水である。本発明では、加熱処
理によりこれらの吸着水および/または層間水を除去し
たものが用いられることになり、望ましい。粘土、粘土
鉱物および層間水の吸着水および層間水の加熱処理方法
は特に制限されないが、加熱脱水、気体流通下の加熱脱
水、減圧下の加熱脱水および有機溶媒との共沸脱水等の
方法が用いられる。加熱の際の温度は、層間水が残存し
ないように、100℃以上、好ましくは150℃以上、
であるが、構造破壊を生じるような高温条件は好ましく
ない。また、空気流通下での加熱等の架橋構造を形成さ
せるような加熱脱水方法は、触媒の重合活性が低下し、
好ましくない。加熱時間は0.5時間以上、好ましくは
1時間以上である。その際、水分除去した後の成分[I
I]の水分含有率が、温度200℃、圧力1mmHgの
条件下で2時間脱水した場合の水分含有量を0重量%と
したとき、3重量%以下、好ましくは1重量%以下、下
限は0重量%以上であることが必要である。 【0042】このようなオレフィン重合用触媒によって
本発明によるエチレン・α−オレフィン共重合体を製造
する方法は、合目的的な任意のものでありえる。回分
式、連続式、半回分式のいずれの方法によっても実施可
能である。また、この際にヘプタン等の不活性炭化水素
溶剤中で重合を行う方法、使用する単量体自身を媒質と
して重合を行う方法、媒質を使用せずにガス状の単量体
を重合させる方法などが採用可能である。気相重合法の
場合、重合温度は30℃〜150℃、重合圧力は1kg/
cm2G〜50kg/cm2G、であるのが普通である。 【0043】<<その他の配合剤(任意成分)>>本発
明のエチレン・α−オレフィン共重合体には、本発明の
効果を著しく阻害しない限り、高圧ラジカル法による低
密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン等のポリエチレ
ン樹脂を加えて使用しても良いし、ポリプロピレン等の
ポリエチレン以外の樹脂を加えて使用しても良い。 【0044】また、本発明の効果を著しく阻害しない範
囲内で、各種添加剤、例えば、酸化防止剤、中和剤、ア
ンチブロッキング剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止
剤、耐候性改良剤、核剤、結露防止剤、分子量調整剤、
着色剤、衝撃改良剤、充填剤、難燃剤、接着性向上剤お
よび印刷性向上剤等を配合することができる。 【0045】<混練・造粒>本発明のエチレン・α−オ
レフィン共重合体は、必要により上記のその他の配合剤
を配合し、溶融混練、あるいはドライブレンドして、使
用することができる。上記溶融混練は、一般に一軸押出
機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ロールミキサ
ー、ブラベンダープラストグラフ、ニーダー等の通常の
混練機を用いて、通常170〜250℃の温度で混練
し、好適には、造粒することが望ましい。上記のその他
の配合剤を配合する場合、各成分の分散を良好にするこ
とができる混練・造粒方法を選択することが好ましく、
通常は一軸押出機、あるいは二軸押出機を用いて混練・
造粒が行われる。 【0046】<成形>本発明のエチレン・α−オレフィ
ン共重合体は、成形時の安定性に優れ、それを用いて成
形したフィルムは、透明性、光沢、強度に優れ、また、
これらの品質バランスにも優れているので、規格袋、重
袋、ラップフィルム、砂糖袋、食品包装用等の各種包装
用フィルム、輸液バッグ、バッグインボックス、農業用
資材等に好適である。 【0047】また、インフレーションフィルム成形、T
ダイフィルム成形等による通常のフィルム用途に限ら
ず、押出成形、中空成形、射出成形等によって様々な容
器、パイプ、チューブ、等に加工することもできる。さ
らに、他のフィルムに押出被覆、あるいは共押出成形す
ることにより各種複合フィルムとすることもでき、鋼管
被覆、電線被覆、あるいは発泡成形等の用途に使用する
こともできる。 【0048】 【実施例】以下の実施例および比較例において用いた測
定方法および測定条件は、以下の通りである。 (1)MFR JIS K6760に準拠し、190℃、2.16kg
荷重の条件で測定した。 (2)密度 JIS K6760に準拠して測定した。 (3)FR JIS K6760に準拠し、190℃、10kg荷重
の条件で測定したMFRであるI10kgと190℃、2.
16kg荷重の条件で測定したMFRであるI2.16kg
の比、I10kg/I2.16kgを計算し、FRとした。 (4)MT (株)東洋精機製作所製キャピログラフを使用し、ノズ
ル径2.095mmφ、ノズル長8.00mm、流入角
180°、設定温度190℃で、ピストン押出速度1
0.0mm/分、引取速度4.0m/分の条件で測定し
た。 (5)Mw/Mn Mw/Mnは、武内著、丸善発行の「ゲルパーミエイシ
ョンクロマトグラフィー」に準拠して値を求めた。すな
わち、分子量既知の標準ポリスチレン(東ソー社製単分
散ポリスチレン)を使用し、ユニバーサル法により、数
平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)を算出
し、Mw/Mnの値を求めた。測定は、ウォーターズ社
製ISOC−ALC/GPCを用い、カラムは昭和電工
社製AD80M/Sを3本使用し、試料はo−ジクロロ
ベンゼンに溶解して0.2重量%溶液として200μl
を使用し、140℃、流速1ml/分で実施した。 【0049】(6)ヘキサン可溶分 プレス成形機を用いて、190℃で、0.1mm厚のプ
レスシートを作製し、そのプレスシートを10mm×5
0mmの長方形に切り、これを合計でおおよそ5gとな
るように集め、秤量する。この試料をヘキサン200c
cで高温用ソックスレー抽出器にて3時間還流抽出す
る。次いで室温まで冷却した後、抽出残分を減圧乾燥し
て重量を計り、元の重量から減圧乾燥後の重量を引いた
ものを、元の重量で割り、100倍した値を、ヘキサン
可溶分とした。 (7)ヘイズ JIS K7105に準拠して測定した。 (8)引張弾性率 ISO R1184に準拠して、縦方向の測定値を示し
た。 (9)成形安定性 インフレーションフィルム成形の際に、バブルの状態を
肉眼で観察し、成形安定性を、次のように3段階評価し
た。 ○:バブルの揺れがほとんど認められない △:バブルの揺れ、蛇行が認められる ×:バブルがかなり揺れるか、蛇行し、成形することが
難しい (10)口開き性 インフレーションフィルム成形したチューブ状のフィル
ムサンプルを、チューブの軸方向の長さが20cmとな
るように、軸方向に対して垂直に切断し、そのフィルム
サンプルの上下を、縦25cm、横35cmの長方形を
したガラス板2枚ではさみ、ガラス板の上に15kgの
荷重を載せて、45℃に温度設定したギヤオーブン中
で、5日間保管後、荷重とガラス板を取り去り、密着し
たフィルムを手で引き剥がし、口開き性を、次のように
3段階で評価した。 ○:ほとんど抵抗なく、引き剥がすことができる △:引き剥がす際に、抵抗があるか、フィルム表面に白
化や損傷の発生が認められる ×:かなりの抵抗があり、引き剥がすと、フィルム表面
に白化や損傷の発生が認められるか、あるいは、引き剥
がすことができない 【0050】<実施例1> (1)触媒成分の調製 乾燥窒素流通下、80℃で2時間乾燥させた1.5Lの
オートクレーブにヘプタン0.7Lを加え、攪拌しなが
ら30℃にコントロールした。予め200℃、2時間減
圧乾燥させた3価クロムイオン交換型合成雲母の造粒品
24.0g(平均粒径55ミクロン)、さらにメタロセ
ン錯体として2.9mmolのビス(1−n−ブチル−
3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リドのトルエン溶液を加え、窒素でおよそ0.5kg−
G(ゲージ圧)に加圧した後、その温度で10分間接触
させた。接触終了後、トリエチルアルミニウムのヘプタ
ン溶液(トリエチルアルミニウム3.1g相当)を添加
した後、60℃まで昇温し、その温度でさらに10分間
接触させた。接触後、内圧が0.2kg−Gになるまで
窒素をパージした後、エチレンを0.64L/分でフィ
ードした。エチレンの積算フィード量が仕込み合成雲母
に対しておよそ4倍のエチレン量になったところでエチ
レンのフィードを停止した後、オートクレーブを冷却し
ながら内部のエチレンをパージして重合を停止させた。
パージ後、内容物をオートクレーブ下部の抜き出しライ
ンより窒素で充分置換された内容積2Lのフラスコに抜
き出した。静置、溶媒のデカント後、減圧下、70℃で
2時間乾燥を行った。得られた触媒の重量は、116.
64gであり、原料の合成雲母に対して、4.86倍の
重量であった。 【0051】(2)エチレン−ブテン共重合 上記で得られた予備重合触媒を用いて気相重合を行っ
た。すなわち、エチレンと1−ブテンと水素の混合ガス
が循環する連続式気相重合反応器に上記固体触媒成分を
335mg/hr、トリエチルアルミニウム1256m
g/hrを間欠的に供給した。重合反応の条件は83
℃、圧力20kg/cm2 −G、平均滞留時間4.1時
間であり、生成ポリエチレンの平均重合レートは7.3
kg/hrであった。得られたエチレン・ブテン共重合
体AのMFR、密度、FR、Mw/Mn、MT、ヘキサ
ン可溶分を測定し、Kの値を計算した。その結果は表1
に示される通りである。 【0052】(3)ペレット化 上記のエチレン・ブテン共重合体のパウダー100重量
部に対し、酸化防止剤として、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネートを0.05重量部と、テトラキス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4′−ビフェニレ
ンジホスホナイトを0.05重量部、中和剤としてステ
アリン酸カルシウム0.05重量部加え、これらを容量
50リットルのスーパーミキサーを用いて、回転数80
0rpm/分で5分間混合した後、スクリュー径40m
mφ、L/D26の単軸押出機で200℃、スクリュー
回転数50rpmにて溶融混練してペレット化した。 【0053】(4)フィルム成形 このペレットをスクリュー径40mmφ、L/D24の
押出機を備えたダイ径75mmφ、ダイリップ幅3mm
のインフレーションフィルム成形機を用いて、温度20
0℃、スクリュー回転数50rpm、ブローアップ比
2.0、引取速度16.5m/分、フロストライン高さ
200mmの条件で成形して、幅230mm、厚み30
μmのインフレーションフィルムを得た。成形の際に
は、成形安定性を評価し、成形したフィルムについて
は、ヘイズを測定した。結果は、表2に示される通りで
あった。 【0054】<実施例2>実施例1の(2)で重合時の
混合ガス中の水素濃度を下げて、より低いMFRのエチ
レン・ブテン共重合体Bを得た。そのMFR、密度、F
R、Mw/Mn、MT、ヘキサン可溶分を測定し、Kの
値を計算して、その結果を表1に示した。実施例1の
(3)、(4)と同様にしてペレット化、フィルム成形
し、成形安定性の評価と、成形したフィルムについて
は、ヘイズを測定した。結果は、表2に示される通りで
あった。 【0055】<比較例1>エチレン・ブテン共重合体と
して、日本ポリケム社から市販されている直鎖状低密度
エチレンC「ノバテックLL UF240」を、実施例
1の(4)と同様にしてフィルム成形し、成形安定性評
価、フィルムのヘイズを測定した。結果は、表2に示さ
れる通りであった。また、エチレン・ブテン共重合体C
のMFR、密度、FR、Mw/Mn、MT、ヘキサン可
溶分を測定し、Kの値を計算した。その結果は表1に示
される通りである。 【0056】<比較例2>エチレン・α−オレフィン共
重合体として、メタロセン触媒を用いて製造された市販
の直鎖状低密度エチレンD(α−オレフィン:1−ヘキ
セン、1−ヘキセン含量8重量%)を用い、これを実施
例1の(4)と同様にしてフィルム成形し、成形安定性
評価、フィルムのヘイズを測定した。結果は、表2に示
される通りであった。また、エチレン・α−オレフィン
共重合体DのMFR、密度、FR、Mw/Mn、MT、
ヘキサン可溶分を測定し、Kの値を計算した。その結果
は表1に示される通りである。 【0057】<比較例3>エチレン・α−オレフィン共
重合体として、メタロセン触媒を用いて製造された市販
の直鎖状低密度エチレンE(α−オレフィン:1−オク
テン、1−オクテン含量2重量%)を用い、これを実施
例1の(4)と同様にしてフィルム成形し、成形安定性
評価、フィルムのヘイズを測定した。結果は、表2に示
される通りであった。また、エチレン・α−オレフィン
共重合体EのMFR、密度、FR、Mw/Mn、MT、
ヘキサン可溶分を測定し、Kの値を計算した。その結果
は表1に示される通りである。 【0058】 【表1】 【0059】 【表2】 【0060】 【発明の効果】本発明のエチレン・α−オレフィン共重
合体は、それをフィルム成形する際に成形安定性に優れ
ており、成形したフィルムは、透明性、光沢、強度、口
開き性に優れるものであることは「発明の概要」の項に
おいて前記したところである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】下記の特性(A)〜(D)を有することを
    特徴とする、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィ
    ン共重合体。 特性(A)MFRが0.1〜15g/10分であるこ
    と、 特性(B)密度が0.860〜0.960g/cm3
    あること、 特性(C)以下に示すKの値が0.1≦K≦5.0を満
    足すること、 (1)共重合体のフローレシオFRが、FR≦Mw/M
    n+4.4を満たす場合、 K=MT−(0.196Mw/Mn−0.197+
    (0.0942Mw/Mn+0.664)EXP((−
    MFR+0.025Mw/Mn+0.445)/(−
    0.0417Mw/Mn+0.382))+(0.46
    4Mw/Mn−0.128)EXP((−MFR+0.
    025Mw/Mn+0.445)/(0.05Mw/M
    n+0.93))) (2)共重合体のFRがFR>Mw/Mn+4.4を満
    たす場合、 K=MT−(0.196Mw/Mn−0.197+
    (0.0942Mw/Mn+0.664)EXP((−
    MFR+0.025Mw/Mn+0.445)/(−
    0.0417Mw/Mn+0.382))+(0.46
    4Mw/Mn−0.128)EXP((−MFR+0.
    025Mw/Mn+0.445)/(0.05Mw/M
    n+0.93)))−0.097(FR−0.9Mw/
    Mn)/(LogMFR+0.39) ただし、MFRは190℃、2.16kg荷重での測定
    値であり、FRは190℃における10kg荷重でのM
    FR測定値であるI10と、190℃における2.16k
    g荷重でのMFR測定値であるI2.16との比(I10/I
    2.16)であって、MTは190℃、引張速度4m/分で
    測定した溶融張力(g)、Mwは重量平均分子量、Mn
    は数平均分子量を示す。特性(D)ヘキサン可溶分が
    2.5重量%以下であること。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013036018A (ja) * 2010-10-12 2013-02-21 Mitsubishi Plastics Inc 透明性及び防湿性に優れた樹脂組成物、並びに、それを成形してなるシート
CN104744796A (zh) * 2015-01-19 2015-07-01 中国石油化工股份有限公司 一种高己烯接枝高密度聚乙烯土工膜吹塑材料

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