JP2001122998A5

JP2001122998A5 -

Info

Publication number: JP2001122998A5
Application number: JP2000258371A
Authority: JP
Filing date: 2000-08-29
Publication date: 2007-10-04

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】ポリプロピレン、ポリエチレンおよびそのコポリマーからなる群から選択されるポリマーを少なくとも８０重量％含んでおり、かつ、少なくとも５０ｋｇｆ／ｃｍの横方向の耐引裂性を有する微孔性膜。
【請求項２】横方向の前記耐引裂性が、少なくとも５０ｋｇｆ／ｃｍである、請求項１に記載の微孔性膜。
【請求項３】少なくとも約０．１２０の横方向の引張強度と縦方向の引張強度との間の比を有する、請求項１に記載の微孔性膜。
【請求項４】約１００秒未満のガーレイ値を有する、請求項１に記載の微孔性膜。
【請求項５】前記ポリマーが高密度ポリエチレンである、請求項１に記載の微孔性膜。
【請求項６】少なくとも約８０重量％のポリエチレンを含み、少なくとも５０ｋｇｆ／ｃｍの横方向の耐引裂性、少なくとも約０．１２０の横方向の引張強度と縦方向の引張強度との間の比、および約１００秒未満のガーレイ値を有する微孔性膜。
【請求項７】ポリプロピレン、ポリエチレンおよびそのコポリマーからなる群から選択されるポリマーを少なくとも８０重量％含む微孔性膜であって、少なくとも約１．５のブローアップ比でフィルム前駆体をインフレートフィルム法により押し出す工程と、前記フィルム前駆体をアニーリングする工程と、得られたアニーリング済みのフィルム前駆体を延伸して前記微孔性膜を形成する工程と、を含むプロセスにより調製される微孔性膜。
【請求項８】前記ブローアップ比が少なくとも約２．０である、請求項７に記載の微孔性膜。
【請求項９】前記フィルム前駆体が、少なくとも８０重量％の高密度ポリエチレンからなる、請求項８に記載の微孔性膜。
【請求項１０】前記微孔性膜が、少なくとも約０．１２の縦方向引張強度に対する横方向引張強度の比を有する、請求項７に記載の微孔性膜。
【請求項１１】前記延伸工程が、アニーリングされたフィルム前駆体を縦方向に１軸延伸することからなる、請求項７に記載の微孔性膜。
【請求項１２】請求項１に記載の微孔性膜からなる多層シャットダウンセパレーター。
【請求項１３】請求項６に記載の微孔性膜からなる多層シャットダウンセパレーター。
【請求項１４】請求項７に記載の微孔性膜からなる多層シャットダウンセパレーター。
【請求項１５】請求項１０に記載の微孔性膜からなる多層シャットダウンセパレーター。
【請求項１６】電池セパレーターとしての使用に好適な微孔性膜を製造する方法であって、少なくとも１．５のブローアップ比でフィルム前駆体をインフレートフィルム法により押し出す工程と、前記フィルム前駆体をアニーリングする工程と、得られたアニーリング済みのフィルム前駆体を延伸して前記微孔性膜を形成する工程と、を含む製造方法。
【請求項１７】前記微孔性膜が少なくとも約８０重量％の高密度ポリエチレンからなる、特許請求の範囲第１６項に記載の方法。
【請求項１８】前記ブローアップ比が少なくとも２．０である、請求項１６に記載の方法。
【請求項１９】前記微孔性膜が約１００秒未満のガーレイ値を有する、請求項１６に記載の方法。
【請求項２０】前記微孔性膜が、少なくとも５０ｋｇｆ／ｃｍの横方向の耐引裂性、および少なくとも約０．１２０の横方向の引張強度と縦方向の引張強度との間の比を有する、請求項１６に記載の方法。

典型的には、本発明の微孔性フィルムは、ポリオレフィン、好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン、またはコポリマー、ターポリマーおよびそれらの誘導体で形成されている。ブローアップ比は少なくとも約１．５、好ましくは少なくとも約２．０、より好ましくは少なくとも約２．５である。微孔性フィルムのＭＤ引張強度に対するＴＤ引張強度の比は、約０．１から約１．０、好ましくは約０．１２から約１．０、より好ましくは約０．５から約１．０である。典型的には、前記フィルムは、ＡＳＴＭ−Ｄ７２６（Ｂ）法により測定して約５秒から約１００秒、好ましくは約１０秒から約６０秒のガーレイ値を有し、約８０℃から約１６０℃、好ましくは約９０℃から約１３０℃、より好ましくは約１００℃から約１２０℃のシャットダウン温度を有する。前記フィルムの横方向の引裂き強度は、ＡＳＴＭ−Ｄ１００４法により測定して少なくとも約４０ｋｇｆ／ｃｍ、好ましくは少なくとも５０ｋｇｆ／ｃｍ、より好ましくは少なくとも約６０ｋｇｆ／ｃｍ、さらにより好ましくは少なくとも約７０ｋｇｆ／ｃｍ、最も好ましくは少なくとも約８０ｋｇｆ／ｃｍである。

微孔性膜の耐割裂性は、横方向の引裂抵抗により示され（ＴＤ平均抵抗）、ＡＳＴＭ−Ｄ１００４により測定して少なくとも約４０ｋｇｆ／ｃｍ、好ましくは少なくとも約５０ｋｇｆ／ｃｍ、より好ましくは少なくとも約６０ｋｇｆ／ｃｍ、さらにより好ましくは少なくとも約７０ｋｇｆ／ｃｍ、最も好ましくは少なくとも約８０ｋｇｆ／ｃｍである。